JPH0645956Y2 - 画像形成装置の光学系ミラーの清掃装置 - Google Patents

画像形成装置の光学系ミラーの清掃装置

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JPH0645956Y2
JPH0645956Y2 JP9622088U JP9622088U JPH0645956Y2 JP H0645956 Y2 JPH0645956 Y2 JP H0645956Y2 JP 9622088 U JP9622088 U JP 9622088U JP 9622088 U JP9622088 U JP 9622088U JP H0645956 Y2 JPH0645956 Y2 JP H0645956Y2
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清隆 柴田
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三田工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、複写機等の画像形成装置の光学系ミラーを清
掃する画像形成装置の光学系ミラーの清掃装置に関す
る。
〔従来技術〕
一般に、複写機等の画像形成装置には、例えば機内冷却
用のファンを吸引口あるいは吐出口等、本体内外を連通
する開口部が多数設けられている。従って、このような
開口部から本体内部に塵、埃等が進入し易く、このよう
な塵、埃等が、原稿像を受光体に案内するための光学系
ミラーの表面に付着すると、形成画像に悪影響を与え
る。しかも、このような光学系ミラーは、一般に、画像
形成装置内において直接手入れを行い難い位置に設けら
れており、ユーザー側で清掃を行うのは容易ではない。
そこで従来は、例えば特開昭62−299934号公報に示され
るように、光学系ミラーの表面を拭くための清掃部材を
移動自在に設け、この清掃部材をモータ等の駆動手段に
より駆動するようにしたものが提案されている。
しかし、光学系ミラーの清掃用として新たに高価なモー
タを設けるのはコスト面においてバランスが悪く、実際
にこのような清掃装置を設置するのは経済上難しい。ま
た、光学系ミラーが移動するものであればモータへの電
力供給を行うために複雑な構造を採用しなくてはならな
い。さらに、上記特開昭62−299934号公報、そして実開
昭61−88111号公報には、上記と同様の清掃部材を外部
からの引出リング、ハンドル等の手動操作で往復動させ
るようにしたものが示されているが、このような場合に
は、使用者が適時に手動で清掃部材を動かさねばならな
いので作業が面倒であり、また、画像形成装置内にある
光学系ミラーの清掃を装置外部から操作することは容易
ではない。
〔考案の目的〕
本考案は上記事情に鑑み、モータ等の特別な駆動手段を
用いずに、画像形成装置内の光学系ミラーの清掃を容易
に行うことができる画像形成装置の光学系ミラーの清掃
装置を提供することを目的とする。
〔考案の構成〕
本考案の画像形成装置の光学系ミラーの清掃装置は、原
稿載置板上に載置された原稿に対して、光学移動体に設
けられた光学系ミラーが往復移動可能に構成された画像
形成装置の光学系ミラーの清掃装置であって、上記光学
系ミラーの長手方向と同方向に延在し、光学系ミラーの
表面上を摺動自在に支持される清掃部材と、光学移動体
に設けられ、上記光学系ミラーの復動終了位置にて装置
本体の被係合部材に対して係合し上記清掃部材を駆動す
る駆動機構とを備えたことを特徴としている。
〔作用〕
上記構成の画像形成装置の光学系ミラーの清掃装置によ
れば、光学系ミラーの復動終了位置にて、光学移動体に
設けられた駆動機構が装置本体の被係合部材に対して係
合し、光学系ミラーの表面上を清掃部材が摺動し、光学
系ミラーの移動時には光学系ミラーが清掃される。
〔実施例〕
以下、実施例を示す添付図面によって本考案を詳細に説
明する。
第6図は本考案を実施した画像形成装置としての複写機
の概略図である。
この複写機は、装置本体1の上面に透明ガラス板からな
る原稿載置板11及び原稿押え12を有し、装置本体1内部
上方に光学系2を備え、装置本体1内部下方に複写処理
部3を具備している。
上記光学系2は、光源21、ミラー22、23、24、25、及び
レンズ26から構成されている。そして、光源21及びミラ
ー22を所定速度でA方向に移動させるとともに、ミラー
23及び24を光源21の移動速度1/2の速度で同一方向に移
動させることにより原稿載置板11上に載置された原稿G
を照明し、原稿Gからの反射光をミラー22、23、24、レ
ンズ26、及びミラー25を通して受光体である感光体ドラ
ム31に導くことができる。
尚、以下の説明においては、光源21及びミラー22、23、
24を、光学移動体20と総称する。
上記光学移動体20は、第6図に実線で示した左端の位置
がホームポジションであり、二点鎖線で示した右方の位
置が露光走査(往動)終了時点の位置であり、この間を
往復移動可能に構成されている。上記説明で明らかな如
く、ホームポジションは露光走査開始位置であり、光学
移動体20の復動終了位置でもある。
上記複写処理部3は、一方向に回転する感光体ドラム31
の周囲に、帯電装置32、現像装置33、転写装置34、剥離
装置35、クリーナ36及び除電ランプ37をこの順に配置し
た構成であり、帯電装置32により均一帯電させられた感
光体ドラム31の表面に原稿Gからの反射光を照射するこ
とにより静電潜像を形成し、現像装置33によりトナー像
に顕像化し、転写装置34によりレジストローラ41から所
定タイミングで送られる用紙上にトナー像を転写し、剥
離装置35により用紙を感光体ドラム31から剥離させ、ク
リーナ36により残留トナーを回収し、除電ランプ37によ
り残留電荷を消失させる。
第1図は上記光学移動体20の詳細を示す斜視図である。
上記光学移動体20を構成する光源21とミラー22は、第1
移動枠51に取り付けられており、残る2つのミラー23と
24は、第2移動枠52に取り付けられている。上記第1移
動枠51及び第2移動枠52は、それぞれ基板10に支持され
たスライド金具53、54及び摺動部材55、56を介して、ス
ライドロッド57及びスライドレール58により支持され、
互いの平行状態を維持しつつ露光走査方向に往復移動可
能に構成されている。そして、前記第1移動枠51は、固
定金具59によって駆動ワイヤ60の途中に固定されてお
り、第2移動枠52は移動プーリ61を介して駆動ワイヤ60
に取りつけられている。前記駆動ワイヤ60は、両端が固
定されていると共に、駆動モータ(図示せず)に取り付
けられた駆動プーリ62及び装置本体1に設けられた固定
プーリ63、テンションプーリー64、固定プーリ65を介し
て取りつけられている。この駆動ワイヤ60の取り付け順
序としては、一方の端部から、前記移動プーリ61、及び
固定プーリ63、テンションプーリ64を経て、駆動プーリ
62に巻回され、固定プーリ65から再び移動プーリ61を経
て他方の端部が固定されている。したがって、駆動プー
リ62が左回転(矢印B方向)すると、第1移動枠51が右
方向(矢印A方向)に移動すると共に、第2移動枠52は
第1移動枠51の1/2の速度で同じ方向に移動する。逆に
駆動プーリ62が右回転すると、第1移動枠51及び第2移
動枠52は、左方に移動してホームポジション即ち復動終
了位置に復帰する。
第2図及び第3図をも参照して説明すると、前記第2移
動枠52には、ミラー23、24の長手方向(第1図、第2図
の紙面に対して左下から右上にかけて延びる方向)と同
方向に延在した清掃部材71、72が設けられ、清掃部材71
及び72は、第2移動枠52のミラー支持板521に形成さ
れ、ミラー23、24と平行に穿設された長孔522、523(第
1図参照)に各々移動自在に支持されている。第2移動
枠52には更に駆動機構80が設けられ、清掃部材71、71の
ミラー支持板521の外側に突出した端部には各々アーム
部材83、84の一端が回動自在に支持され、アーム部材8
3、84の他端は駆動部材85の一端側に回動自在に枢支さ
れている。駆動部材85の他端側は、第2移動枠52の水平
板524に固設された案内部材86を貫通し移動自在となっ
ている。アーム部材83、84の間には引張りばね87が設け
られ、常にアーム部材83、84を近づける方向、即ち第2
図、第3図の状態に維持するように作用している。
尚、上記説明においては長手方向の前側(第1図の左下
側)について主に説明を行ったが、後側も同様の機構で
しかも前側と対称に構成されている。
次に第4図、第5図をも参照して更に説明を続ける。画
像形成装置が動作しないとき、即ち光学移動体20の走行
移動が行われないときは、光学移動体20は第6図の実線
の状態、即ちホームポジションで停止している。この状
態において、第1図(A)に示すように駆動機構80の駆
動部材85は、基板10に押圧された状態にあり、清掃部材
71及び72は、第5図(B)の如く互いに遠ざかる位置で
停止している。
光学移動体20の走査移動が開始されると、光学移動体20
は第6図の矢印A方向に移動(往動)し、第2移動枠5
2、即ちミラー23及び24は第4図(B)の状態になる。
この時点で駆動部材85は基板10(被係合部材)から離反
し、引張りばね87の引張り作用によりアーム部材83及び
84の各々の一端を互いに近づける。しがたって、清掃部
材71及び72は、ミラー23及び24の表面上を移動した後、
第5図(B)の如く互いに近づく位置で停止する。尚、
この動作は、通常光源21がホームポジションから原稿G
の先端を照明する位置までの距離が必ずあるため、この
間に行われるように設定すればよい。
次に、光学移動体20は原稿Gを照明し、感光体ドラム31
上に原稿像を導き、原稿Gの照明が終了すると光学移動
体20はホームポジションに向かって復動を始める。光学
移動体20がホームポジション、即ち復動終了位置に近づ
くと駆動部材85の一端側先端が基板10(被係合部材)に
当接(係合)し、引張りばね87の引張力に抗してアーム
部材83及び84の各々の一端、即ち清掃部材71及び72が互
いに遠ざかる方向に駆動され、その駆動中にミラー23及
び24の表面の清掃を行う。そして、光学移動体10はホー
ムポジションで停止し、第2移動枠52、即ちミラー23及
び24、清掃部材71及び72、および駆動部材80は、第4図
(A)、第5図(A)で示す位置で停止する。
上記説明においては、駆動機構80は、ホームポジション
において駆動するように構成したが、他の実施例とし
て、ホームポジションでは駆動部材85と基板10が当接し
ない関係で光学移動体20が停止しており、走査移動時の
起動時に若干復動終了側、即ち走査方向とは反対の方向
に光学移動体20を移動させ、駆動部材85を基板10に当接
させ駆動機構80を駆動させるようにしてもよい。また、
自動露光の予備走査を行うものにおいては、予備走査の
復動から照明走査に反転する時にのみ駆動機構80を駆動
するように光学移動体20の位置制御を行うようにしても
よい。
更に、本考案の実施例においては被係合部材を基板10と
したが、基板10に凸状の部材を固設し駆動部材85を短く
するか、または省略し直接アーム部材83及び84を駆動す
るようにしてもよい。
また、本考案の実施例においては清掃部材71及び72は支
持部材上にブラシを植設したような構成にしたが、不織
布のような柔軟材であってもよい。
更にまた、本考案の実施例においては2枚のミラーに対
して2つの清掃部材を同時に駆動する構成にしたが、駆
動部材は別々に駆動するようにしてもよく、また清掃対
象のミラーが1枚であればそのミラーのみを清掃するよ
うにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、光学系ミラーの復動終了位置に
て、光学移動体に設けられた駆動機構が装置本体の被係
合部材に対して係合し、光学系ミラーの表面上を清掃部
材が摺動し、光学系ミラーの移動時には光学系ミラーが
清掃されるようにしたので、モータ等の駆動手段を別個
に必要とせず、容易に光学系ミラーの清掃を行うことが
できるといった実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の画像形成装置の光学系ミラーの清掃装
置に係る光学移動体の斜視図、第2図は本考案の要部斜
視図、第3図はミラー清掃部材を示す要部断面図、第4
図及び第5図は、本考案の作用を示す図、第6図は本考
案に係る画像形成装置としての複写機の概略図である。 1……装置本体、10……基板(被係合部材)、11……原
稿載置板、20……光学移動体、23、24……ミラー、71、
72……清掃部材、80……駆動機構、85……駆動部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿載置板上に載置された原稿に対して、
    光学移動体に設けられた光学系ミラーが往復移動可能に
    構成された画像形成装置の光学系ミラーの清掃装置であ
    って、 上記光学系ミラーの長手方向と同方向に延在し、光学系
    ミラーの表面上を摺動自在に支持される清掃部材と、 光学移動体に設けられ、上記光学系ミラーの復動終了位
    置にて装置本体の被係合部材に対して係合し上記清掃部
    材を駆動する駆動機構とを備えたことを特徴とする画像
    形成装置の光学系ミラーの清掃装置。
JP9622088U 1988-07-20 1988-07-20 画像形成装置の光学系ミラーの清掃装置 Expired - Lifetime JPH0645956Y2 (ja)

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