JPH0645598B2 - ヒドロキシメチルピリジンの製造方法 - Google Patents
ヒドロキシメチルピリジンの製造方法Info
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- JPH0645598B2 JPH0645598B2 JP60244718A JP24471885A JPH0645598B2 JP H0645598 B2 JPH0645598 B2 JP H0645598B2 JP 60244718 A JP60244718 A JP 60244718A JP 24471885 A JP24471885 A JP 24471885A JP H0645598 B2 JPH0645598 B2 JP H0645598B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ヒドロキシメチルピリジンの製造方法に関す
るものである。ヒドロキシメチルピリジンは、各種医薬
および農薬の原料として有用な化合物である。
るものである。ヒドロキシメチルピリジンは、各種医薬
および農薬の原料として有用な化合物である。
従来の技術 従来、ヒドロキシメチルピリジンの製法としては下記の
文献が知られている。
文献が知られている。
a)H.S.Mosher,etal,J.Amer,Chem.Soc.,73,4926(1951) ニコチン酸エチルをリチウムアルミニウムハイドライド
で還元する方法。
で還元する方法。
b)U.S.2,547,048およびU.S.2,615,896 3−アミノピリジンを亜硝酸エチルでジアゾ化後、加水
分解する方法。
分解する方法。
c)G.B.717,172(1952) 3−シアノピリジンを酸性水溶液中パラジウム炭素触媒
で常圧下、水素還元する方法。
で常圧下、水素還元する方法。
d)公開特許昭60−132959号公報 2または4−シアノピリジンをラネーニッケル触媒の存
在下、酸性水溶液中で水素還元する方法。
在下、酸性水溶液中で水素還元する方法。
上記文献中、a)およびb)の方法は、精製工程が複雑
になり、原料コスト的にも高価なものになる。c)およ
びd)の方法は、本発明と類似の方法であるが、収率や
副反応の量、反応時間の点で工業的製法としていまだ満
足できるものではない。
になり、原料コスト的にも高価なものになる。c)およ
びd)の方法は、本発明と類似の方法であるが、収率や
副反応の量、反応時間の点で工業的製法としていまだ満
足できるものではない。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、従来の方法よりも収率に優れ、副反応が少な
く、反応時間も短時間で達成できる新規なヒドロキシメ
チルピリジンの製造方法を提供する。
く、反応時間も短時間で達成できる新規なヒドロキシメ
チルピリジンの製造方法を提供する。
問題点を解決する為の手段 上記問題点は、本発明の方法を適用することによって解
決される。すなわち、本発明はシアノピリジンを酸性水
溶液中、接触水素還元してヒドロキシメチルピリジンを
製造する方法において、触媒として鉛、錫、銅および亜
鉛から選ばれる少なくとも一種の金属を含有するパラジ
ウム炭素触媒を使用することを特徴とするヒドロキシメ
チルピリジンの製造方法である。
決される。すなわち、本発明はシアノピリジンを酸性水
溶液中、接触水素還元してヒドロキシメチルピリジンを
製造する方法において、触媒として鉛、錫、銅および亜
鉛から選ばれる少なくとも一種の金属を含有するパラジ
ウム炭素触媒を使用することを特徴とするヒドロキシメ
チルピリジンの製造方法である。
本発明で製造できるヒドロキシメチルピリジンは、2−
ヒドロキシメチルピリジン、3−ヒドロキシメチルピリ
ジン、4−ヒドロキシメチルピリジンの3種類である。
これらは、それぞれ対応するシアノピリジンを原料とし
て製造できる。ただ置換基の位置の違いにより、反応性
に若干の違いが認められる。すなわち、反応速度は2位
4位3位の順であるが、選択性および収率はその逆の順
に良い結果を示す。しかし、いずれの場合においても本
発明の触媒が、従来の触媒に較べて有効な結果を与える
ことが確認された。
ヒドロキシメチルピリジン、3−ヒドロキシメチルピリ
ジン、4−ヒドロキシメチルピリジンの3種類である。
これらは、それぞれ対応するシアノピリジンを原料とし
て製造できる。ただ置換基の位置の違いにより、反応性
に若干の違いが認められる。すなわち、反応速度は2位
4位3位の順であるが、選択性および収率はその逆の順
に良い結果を示す。しかし、いずれの場合においても本
発明の触媒が、従来の触媒に較べて有効な結果を与える
ことが確認された。
本発明で使用する触媒は、鉛、錫、銅および亜鉛の可溶
性塩から選ばれる少なくとも一種をパラジウム炭素触媒
製造時に同時に添加するか、既成のパラジウム炭素触媒
をこれらの塩の水溶液で処理するかして調製される。具
体的には、酢酸鉛、炭酸鉛、塩化第二銅、硫酸銅、塩化
亜鉛、塩化第一錫などが使用される。添加量の範囲とし
ては、パラジウムが活性炭に対して1〜10重量%、第
1金属が0.3〜5.0重量%の範囲に調整された触媒
が好ましい結果を与える。触媒製造の実施態様を挙げれ
ば、所定量の活性炭を懸濁させた水溶液に第2金属を含
有する水溶液を添加し、攪拌しながら金属を活性炭に吸
着させる。次に所定量の塩化パラジウム酸の水溶液をこ
れに加え、パラジウムを活性炭に吸着させる。苛性ソー
ダ溶液を加えてアルカリ性にした後、ホルマリンを加え
加熱し還元する。触媒を充分に水洗しながら濾別し乾燥
して本発明で使用する触媒を得る。既成のパラジウム炭
素触媒より調製する場合には、それを水に懸濁させた
後、第2金属の水溶液を加え、一定時間攪拌して吸着さ
せ、水洗乾燥すれば良い。
性塩から選ばれる少なくとも一種をパラジウム炭素触媒
製造時に同時に添加するか、既成のパラジウム炭素触媒
をこれらの塩の水溶液で処理するかして調製される。具
体的には、酢酸鉛、炭酸鉛、塩化第二銅、硫酸銅、塩化
亜鉛、塩化第一錫などが使用される。添加量の範囲とし
ては、パラジウムが活性炭に対して1〜10重量%、第
1金属が0.3〜5.0重量%の範囲に調整された触媒
が好ましい結果を与える。触媒製造の実施態様を挙げれ
ば、所定量の活性炭を懸濁させた水溶液に第2金属を含
有する水溶液を添加し、攪拌しながら金属を活性炭に吸
着させる。次に所定量の塩化パラジウム酸の水溶液をこ
れに加え、パラジウムを活性炭に吸着させる。苛性ソー
ダ溶液を加えてアルカリ性にした後、ホルマリンを加え
加熱し還元する。触媒を充分に水洗しながら濾別し乾燥
して本発明で使用する触媒を得る。既成のパラジウム炭
素触媒より調製する場合には、それを水に懸濁させた
後、第2金属の水溶液を加え、一定時間攪拌して吸着さ
せ、水洗乾燥すれば良い。
本発明の反応条件として、溶媒となる酸性水溶液は種々
の無機酸および有機酸が使用できる。しかし、その内特
に硫酸、塩酸、燐酸などの強酸が好ましい。酸の使用量
は原料のシアノピリジンに対して2〜5当量が望まし
い。酸の使用量は本反応には重要なファクターであり、
少なすぎたり多すぎたりすると副反応が増えたり反応時
間が長くなるなどの悪影響が顕著にあらわれる。水素圧
力は1〜10kg/cm2が望ましい。特に1〜2kg/cm2が良
い結果を与える。常圧では反応時間が伸びるし、工業的
に行う場合には安全性の面でも問題になる。逆に水素圧
力が高すぎる場合にはアミノメチルピリジンへの副反応
が増加し、ヒドロキシメチルピリジンの収率は低下す
る。反応温度は30〜80℃が好ましい。温度が低すぎ
ても高すぎても収率が低下し、副生成物が増加したり反
応時間が長くなる傾向がある 本発明の実施態様を述べれば、シアノピリジンと触媒お
よび酸性水溶液をオートクレーブに仕込み、水素を適当
な圧までチャージし、攪拌しながら徐々に加温すれば反
応はスムーズに進行する。酸性水溶液は最初から全量仕
込んでも良いが、始めに一部を仕込み、反応の進行とと
もに徐々にオートクレーブ中に注入する方法も良い結果
を与える。反応終了後触媒を濾過し、濾液を約2/3ま
で減圧濃縮する。これをアルカリ性としてから酢酸エチ
ルまたはブタノールで抽出操作を行い、有機相を濃縮精
製してヒドロキシメチルピリジンを得る。
の無機酸および有機酸が使用できる。しかし、その内特
に硫酸、塩酸、燐酸などの強酸が好ましい。酸の使用量
は原料のシアノピリジンに対して2〜5当量が望まし
い。酸の使用量は本反応には重要なファクターであり、
少なすぎたり多すぎたりすると副反応が増えたり反応時
間が長くなるなどの悪影響が顕著にあらわれる。水素圧
力は1〜10kg/cm2が望ましい。特に1〜2kg/cm2が良
い結果を与える。常圧では反応時間が伸びるし、工業的
に行う場合には安全性の面でも問題になる。逆に水素圧
力が高すぎる場合にはアミノメチルピリジンへの副反応
が増加し、ヒドロキシメチルピリジンの収率は低下す
る。反応温度は30〜80℃が好ましい。温度が低すぎ
ても高すぎても収率が低下し、副生成物が増加したり反
応時間が長くなる傾向がある 本発明の実施態様を述べれば、シアノピリジンと触媒お
よび酸性水溶液をオートクレーブに仕込み、水素を適当
な圧までチャージし、攪拌しながら徐々に加温すれば反
応はスムーズに進行する。酸性水溶液は最初から全量仕
込んでも良いが、始めに一部を仕込み、反応の進行とと
もに徐々にオートクレーブ中に注入する方法も良い結果
を与える。反応終了後触媒を濾過し、濾液を約2/3ま
で減圧濃縮する。これをアルカリ性としてから酢酸エチ
ルまたはブタノールで抽出操作を行い、有機相を濃縮精
製してヒドロキシメチルピリジンを得る。
作用 本発明が良い結果を与える主原因は、本発明で使用する
触媒がシアノピリジンからヒドロキシメチルピリジンを
製造する反応において高い選択性を有する為と思われ
る。
触媒がシアノピリジンからヒドロキシメチルピリジンを
製造する反応において高い選択性を有する為と思われ
る。
以下、実施例において更に詳細に説明する。
製造例1 活性炭20gを水200mlに分散させ、酢酸鉛3水和物
0.82gを含有する水溶液50mlを加えた。室温で2
時間、80℃で1時間攪拌し良く吸着させた後、水洗し
た。これを再び250mlの水に分散後、塩化パラジウム
7.02gを含む溶液を加え、室温で13時間攪拌し吸
着させた。20%苛性ソーダ溶液16gを加え2時間攪
拌した後、37%ホルマリン2.4mlを添加し徐々に昇
温しながら2時間攪拌した。濾過後、500mlの水で洗
浄し乾燥して、5%パラジウム−2%鉛−炭素触媒20
gを得た。
0.82gを含有する水溶液50mlを加えた。室温で2
時間、80℃で1時間攪拌し良く吸着させた後、水洗し
た。これを再び250mlの水に分散後、塩化パラジウム
7.02gを含む溶液を加え、室温で13時間攪拌し吸
着させた。20%苛性ソーダ溶液16gを加え2時間攪
拌した後、37%ホルマリン2.4mlを添加し徐々に昇
温しながら2時間攪拌した。濾過後、500mlの水で洗
浄し乾燥して、5%パラジウム−2%鉛−炭素触媒20
gを得た。
製造例2 製造例1において、酢酸鉛3水和物に代えて塩化第二銅
2水和物1.19gを使用する以外は全く同様に行い5
%パラジウム−2%銅−炭素触媒20gを得た。
2水和物1.19gを使用する以外は全く同様に行い5
%パラジウム−2%銅−炭素触媒20gを得た。
製造例3 市販の5%パラジウム炭素触媒20gを水200mlに分
散させ、塩化亜鉛0.94gを溶解した水溶液50mlを
加えた。室温で1時間攪拌した後濾過し、乾燥した。5
%パラジウム−2%亜鉛−炭素触媒20gを得た。
散させ、塩化亜鉛0.94gを溶解した水溶液50mlを
加えた。室温で1時間攪拌した後濾過し、乾燥した。5
%パラジウム−2%亜鉛−炭素触媒20gを得た。
実施例1 3−シアノピリジン40g(0.384モル)を37%
硫酸水溶液158gに溶解し、製造例1で得た5%パラ
ジウム−2%鉛−炭素触媒を1.2gこれに加え、オー
トクレーブ中で水素圧1kg/cm2、80℃で反応した。水
素吸収の停止まで9.5時間を要した。触媒を濾過後、
濾液を約2/3まで濃縮した。濃縮物に48%苛性ソー
ダを加え中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮
し、ガスクロマトグラフィーによって定量分析した。そ
の結果3−ヒドロキシメチルピリジンが40.3g(収
率96.1%)で含まれており3−アミノピリジンの生
成量は1%以下であることが判った。
硫酸水溶液158gに溶解し、製造例1で得た5%パラ
ジウム−2%鉛−炭素触媒を1.2gこれに加え、オー
トクレーブ中で水素圧1kg/cm2、80℃で反応した。水
素吸収の停止まで9.5時間を要した。触媒を濾過後、
濾液を約2/3まで濃縮した。濃縮物に48%苛性ソー
ダを加え中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮
し、ガスクロマトグラフィーによって定量分析した。そ
の結果3−ヒドロキシメチルピリジンが40.3g(収
率96.1%)で含まれており3−アミノピリジンの生
成量は1%以下であることが判った。
実施例2 実施例1において、硫酸に代えて塩酸を使用する以外は
ほぼ同様に行い、3−ヒドロキシメチルピリジン39.
8%(収率94.9%)を得た。
ほぼ同様に行い、3−ヒドロキシメチルピリジン39.
8%(収率94.9%)を得た。
実施例3 実施例1において、触媒を製造例2で得た5%パラジウ
ム−2%銅−炭素触媒1.2gに代えて同様に反応を行
った。3−ヒドロメチルピリジンの収量は、40.0g
(収率95.4%)であった。
ム−2%銅−炭素触媒1.2gに代えて同様に反応を行
った。3−ヒドロメチルピリジンの収量は、40.0g
(収率95.4%)であった。
実施例4 実施例1において、触媒を製造例3で得た5%パラジウ
ム−2%亜鉛−炭素触媒1.2gに代えて同様に反応を
行った。3−ヒドロキシメチルピリジンの収量は、3
8.8g(収率90.6%)であった。
ム−2%亜鉛−炭素触媒1.2gに代えて同様に反応を
行った。3−ヒドロキシメチルピリジンの収量は、3
8.8g(収率90.6%)であった。
実施例5 実施例1において、触媒を製造例1に準じて製造した5
%パラジウム−2%錫−炭素触媒1.2gに代えて同様
に反応を行った。3−ヒドロキシメチルピリジンの収量
は、38.6g(収率92.1%)であった。
%パラジウム−2%錫−炭素触媒1.2gに代えて同様
に反応を行った。3−ヒドロキシメチルピリジンの収量
は、38.6g(収率92.1%)であった。
実施例6 4−シアノピリジン40gを30%硫酸水溶液188g
に溶解し、製造例2で得た5%パラジウム−2%銅−炭
素触媒1.2gを使用して、実施例1と同様に反応し
た。反応時間は6.5時間であった。後の操作は実施例
1と同様に行い、4−ヒドロキシメチルピリジン85.
2%、4−アミノメチルピリジン9.0%を得た。
に溶解し、製造例2で得た5%パラジウム−2%銅−炭
素触媒1.2gを使用して、実施例1と同様に反応し
た。反応時間は6.5時間であった。後の操作は実施例
1と同様に行い、4−ヒドロキシメチルピリジン85.
2%、4−アミノメチルピリジン9.0%を得た。
実施例7 2−シアノピリジン40gを48%硫酸水溶液180g
に溶解し、製造例1で得た5%パラジウム−2%鉛−炭
素触媒1.2gを使用して、水素圧1kg/cm、40℃で
水素化反応を行った。反応は4時間で終了した。その後
は実施例1に準じて処理を行い、2−ヒドロキシメチル
ピリジンを83.7%、2−アミノメチルピリジンを
7.0%の収率で得た。
に溶解し、製造例1で得た5%パラジウム−2%鉛−炭
素触媒1.2gを使用して、水素圧1kg/cm、40℃で
水素化反応を行った。反応は4時間で終了した。その後
は実施例1に準じて処理を行い、2−ヒドロキシメチル
ピリジンを83.7%、2−アミノメチルピリジンを
7.0%の収率で得た。
比較例1 3−シアノピリジン40gを3.16N硫酸水溶液38
0mlに溶解し、市販の5%パラジウム炭素触媒1%を加
えて、水素常圧下、20〜30℃で水素化反応を行っ
た。反応終了まで10時間を要した。その後は実施例1
に準じて処理を行い、3−ヒドロキシメチルピリジン8
0.3%、3−アミノメチルピリジン13.2%を得
た。
0mlに溶解し、市販の5%パラジウム炭素触媒1%を加
えて、水素常圧下、20〜30℃で水素化反応を行っ
た。反応終了まで10時間を要した。その後は実施例1
に準じて処理を行い、3−ヒドロキシメチルピリジン8
0.3%、3−アミノメチルピリジン13.2%を得
た。
比較例2 4−シアノピリジン40gを市販の5%パラジウム炭素
触媒1.2gを使用して、実施例1と同じ反応条件で水
素化した。反応時間は5.3時間であった。4−ヒドロ
キシメチルピリジンの収率は76.3%、4−アミノメ
チルピリジンは22.5%であった。
触媒1.2gを使用して、実施例1と同じ反応条件で水
素化した。反応時間は5.3時間であった。4−ヒドロ
キシメチルピリジンの収率は76.3%、4−アミノメ
チルピリジンは22.5%であった。
発明の効果 本発明の実施により、ヒドロキシメチルピリジンの工業
的生産が収率よく、短時間で、容易に実施可能となる。
的生産が収率よく、短時間で、容易に実施可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 213/38
Claims (4)
- 【請求項1】シアノピリジンを酸性水溶液中、接触水素
還元してヒドロキシメチルピリジンを製造する方法にお
いて、触媒として鉛、錫、銅および亜鉛から選ばれる少
なくとも一種の金属を含有するパラジウム炭素触媒を使
用することを特徴とするヒドロキシメチルピリジンの製
造方法。 - 【請求項2】酸性水溶液が、硫酸、塩酸および燐酸から
選ばれる酸の水溶液であり、酸の量がシアノピリジンに
対して2〜5当量の範囲である特許請求の範囲第1項記
載の製造方法。 - 【請求項3】水素圧力が、1〜10kg/cm2である特許請
求の範囲第1項記載の製造方法。 - 【請求項4】反応温度が、30〜80℃である特許請求
の範囲第1項記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60244718A JPH0645598B2 (ja) | 1985-10-31 | 1985-10-31 | ヒドロキシメチルピリジンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60244718A JPH0645598B2 (ja) | 1985-10-31 | 1985-10-31 | ヒドロキシメチルピリジンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62106078A JPS62106078A (ja) | 1987-05-16 |
JPH0645598B2 true JPH0645598B2 (ja) | 1994-06-15 |
Family
ID=17122871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60244718A Expired - Fee Related JPH0645598B2 (ja) | 1985-10-31 | 1985-10-31 | ヒドロキシメチルピリジンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0645598B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4684541B2 (ja) * | 2003-06-25 | 2011-05-18 | 広栄化学工業株式会社 | 4−ピリジンメタノールの製造方法 |
JP2005200367A (ja) * | 2004-01-16 | 2005-07-28 | Koei Chem Co Ltd | ピリジンメタノール類の製造方法 |
JP2008231078A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Tama Kagaku Kogyo Kk | 3−ヒドロキシメチルピリジンの製造方法 |
-
1985
- 1985-10-31 JP JP60244718A patent/JPH0645598B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62106078A (ja) | 1987-05-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |