JPH08183772A - ニコチンアルデヒドの製造法 - Google Patents

ニコチンアルデヒドの製造法

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JPH08183772A
JPH08183772A JP6340254A JP34025494A JPH08183772A JP H08183772 A JPH08183772 A JP H08183772A JP 6340254 A JP6340254 A JP 6340254A JP 34025494 A JP34025494 A JP 34025494A JP H08183772 A JPH08183772 A JP H08183772A
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JP
Japan
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hydrogen
cyanopyridine
catalyst
water
reaction
Prior art date
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Pending
Application number
JP6340254A
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English (en)
Inventor
Tomoko Matsunaga
知子 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koei Chemical Co Ltd
Original Assignee
Koei Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Koei Chemical Co Ltd filed Critical Koei Chemical Co Ltd
Priority to JP6340254A priority Critical patent/JPH08183772A/ja
Publication of JPH08183772A publication Critical patent/JPH08183772A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 3−シアノピリジンを触媒の存在下、水素で
還元してニコチンアルデヒドを製造するにあたり、3−
ヒドロキシメチルピリジン等の副生物の生成を抑制して
ニコチンアルデヒドを好収率で製造でき、しかも反応の
終点が容易に確認できる方法を提供する。 【構成】 3−シアノピリジンを、水又は含水溶媒中、
銅塩溶液で処理したラネーニッケル触媒及び酸の存在
下、水素で還元してニコチンアルデヒドを製造する。例
えば、3−シアノピリジン、硫酸水溶液、及び硫酸銅水
溶液中にラネーニッケル触媒を分散、懸濁した後、デカ
ンテーションにより水洗して得た触媒をオートクレーブ
に仕込み水素を導入しながら反応を行いニコチンアルデ
ヒドを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3−シアノピリジン
を、水又は含水溶媒中、触媒及び酸の存在下、水素で還
元してニコチンアルデヒドを製造する方法に関する。ニ
コチンアルデヒドは医薬、農薬の中間体として有用な化
合物である。
【0002】
【従来の技術】3−シアノピリジンを酸性媒体中、触媒
の存在下で水素還元してニコチンアルデヒドを製造する
方法は公知である。例えば、Chemical Abs
tract,69,43812h(1968)に、触媒
としてラネーニッケル触媒を使用し、3−シアノピリジ
ンを還元してニコチンアルデヒドを得る方法が記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ラネー
ニッケル触媒を用いて、硫酸水溶液中で水素を導入しな
がら3−シアノピリジンを水素還元してニコチンアルデ
ヒドを製造したところ、ニコチンアルデヒドの収率は5
6.7%と低く、しかも3−ヒドロキシメチルピリジン
が7.6%副生していた(比較例1参照)。さらに、水
素の吸収量が理論量(3−シアノピリジン1モル当り1
モル)を越えても水素の吸収速度は低下することなく変
化が見られ反応が進行し、ニコチンアルデヒド生成反応
の終点を確認することができなかった(比較例1参
照)。このため反応のコントロールが困難であり、未反
応原料の残存もしくは3−ヒドロキシメチルピリジンの
副生の増大等の問題があった。本発明は、上記従来法の
欠点を解決することのできるニコチンアルデヒドの製造
方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水又は含
水溶媒中、酸及び触媒の存在下、3−シアノピリジンを
水素還元してニコチンアルデヒドを製造する方法につい
て鋭意検討を行った。その結果、触媒として銅塩溶液で
処理したラネ−ニッケル触媒を使用すると、3−ヒドロ
キシメチルピリジン等の副生物の生成を抑制して好収率
でニコチンアルデヒドを製造でき、しかも反応の終点が
確認できることを見出した。
【0005】即ち本発明は、3−シアノピリジンを、水
又は含水溶媒中、銅塩溶液で処理したラネーニッケル触
媒及び酸の存在下、水素で還元することを特徴とするニ
コチンアルデヒドの製造法に関するものである。
【0006】本発明で使用する銅塩溶液で処理したラネ
ーニッケル触媒は、種々の方法により容易に得ることが
できる。市販のラネーニッケル触媒を銅塩溶液中に分
散、懸濁する方法の他、ラネーニッケル合金を常法に従
って展開する際に銅塩を添加する方法、ラネーニッケル
触媒を3−シアノピリジンの水素還元を行なう前に反応
の溶媒中で銅塩と作用させる方法等によって、本発明の
銅塩溶液で処理したラネーニッケル触媒を得ることがで
きる。
【0007】以下に、市販のラネーニッケル触媒を銅塩
溶液中に分散、懸濁する方法について説明する。一般に
ラネーニッケル触媒は含水物として市販されている。し
たがって銅塩溶液は水溶液が好ましい。銅塩としては種
々のものが使用でき、硫酸銅、水酸化銅、酢酸銅及びこ
れらの水和物等が好ましく使用される。銅塩の水溶液中
に窒素雰囲気下、市販のラネーニッケル触媒を添加して
撹拌する。その後この懸濁液を静置して触媒を沈殿さ
せ、上澄みをデカンテーションにより除去する。次いで
残渣に水を加えて撹拌し、静置してデカンテーションを
行い触媒を洗浄する。この洗浄を数回繰り返せば、本発
明で使用される銅塩溶液で処理したラネーニッケル触媒
を容易に得ることができる。
【0008】本発明における銅塩溶液で処理したラネー
ニッケル触媒の使用量は、3−シアノピリジン100重
量部に対して、通常1〜50重量部、好ましくは5〜3
0重量部である。触媒の使用量が上記範囲より少ないと
反応の進行が遅く、長時間を要する。また、触媒の使用
量が上記範囲より多い場合は特に問題はなく、経済的な
点から上記範囲の量であれば十分である。
【0009】本発明において酸は反応により生成するア
ンモニアを中和するために用いる。酸としては無機酸、
有機酸のいずれも使用でき、無機酸としては、硫酸、リ
ン酸等が、有機酸としては酢酸等が挙げられる。酸の使
用量は本発明の方法により3−シアノピリジン1モルか
らアンモニア1モルが生成するため、このアンモニアを
中和するに十分な量、即ち3−シアノピリジン1モルに
対して1当量以上、好ましくは1〜3当量である。酸の
使用量が、上記範囲よりも少ないとアンモニアの中和が
不十分となり、アンモニアとニコチンアルデヒドが反応
して収率が低下するため好ましくない。また上記範囲よ
りも多い場合は特に問題はなく、上記範囲であれば十分
である。
【0010】本発明の方法において、反応には3−シア
ノピリジン1モルに対して水1モルが必要であることよ
り、この量以上の水の存在下で反応を行なう。したがっ
て、通常水を溶媒として使用して反応を行うが、その他
水に可溶な溶剤中に上記反応に必要な量の水を添加した
含水溶媒を使用してもよい。水と可溶な溶剤としては、
メタノール、エタノール等のアルコール類等を挙げるこ
とができる。溶媒の使用量は、3−シアノピリジン1重
量部に対して通常1〜15重量部、好ましくは3〜13
重量部である。
【0011】本発明における3−シアノピリジンの還元
を実施するには、3−シアノピリジン、酸、溶媒及び銅
塩溶液で処理したラネーニッケル触媒を反応器に仕込
み、撹拌下、水素を導入しながら水素圧を1.0×10
5〜2.0×106Pa、好ましくは5.0×105
1.0×106Paに保持して反応を行う。反応温度
は、通常10〜50℃、好ましくは20〜40℃であ
る。このようにして反応を行えば、水素の総吸収量が通
常、理論量の約1.1倍を越えると水素の吸収速度が低
下し始める。この時点で水素の導入を停止して反応を終
了させる。
【0012】ニコチンアルデヒドの単離、精製は、上記
反応によって得られた反応液をろ過して触媒を除去し、
次いでろ液にアルカリを加えてほぼ中性にした後、抽
出、蒸留することにより容易に行うことができる。
【0013】
【実施例】以下に実施例を示し更に詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例1 触媒調製 窒素雰囲気下、硫酸銅・5水和物1.5gを水150g
に溶解した溶液中に日興リカ(株)製ラネーニッケル触
媒、商品名R−101(含水率50%)5gを加え室温
で30分撹拌した。その後この懸濁液を静置し、触媒を
沈降させて上澄みを除去した。残渣に水100mlを加
え、撹拌し、静置後上澄みを除去する方法で洗浄を行っ
た。この洗浄操作を合計5回繰り返して銅塩溶液で処理
したラネーニッケル触媒を得た。このようにして得た銅
塩溶液で処理したラネーニッケル触媒を用いて、以下の
ニコチンアルデヒドの製造を行った。
【0014】ニコチンアルデヒドの製造 3−シアノピリジン50.0g(0.48モル)、20
%硫酸水溶液352.8g(0.72モル)及び前記触
媒調製によって得た銅塩溶液で処理したラネーニッケル
触媒(含水率50%)5.0gをオートクレーブに仕込
み、導入管を通じて水素を導入して水素圧を6.9×1
5Paに保ちながら、撹拌下、25℃で反応を行っ
た。水素の導入開始後4時間で水素の吸収速度が低下し
たため、この時点で水素の導入を停止して反応を終了し
た。水素の総吸収量は理論量の110%であった。反応
終了後、反応液をろ過して触媒をろ別し、ろ液に28%
アンモニア水溶液を加えてほぼ中性にした後、n−ブチ
ルアルコール75.0gで2回抽出した。得られた有機
層及び水層をガスクロマトグラフィーにて分析した結
果、ニコチンアルデヒドの収率は73.1%であった。
また3−ヒドロキシメチルピリジンが収率2.5%で生
成していた。
【0015】比較例1 銅塩溶液で処理したラネーニッケル触媒の代わりに、実
施例1の触媒調製において使用した未処理のラネーニッ
ケル触媒(R−101)5gを使用した以外は、実施例
1と同様にニコチンアルデヒドの製造を行った。なお水
素の総吸収量が理論量の110%に達した時に水素の吸
収速度は低下しなかったが、この時点で水素の導入を停
止して反応を終了した。反応時間は2.5時間であっ
た。反応終了後、反応液を実施例1と同様に処理し、抽
出して得た有機層及び水層をガスクロマトグラフィーで
分析した結果、ニコチンアルデヒドの収率は56.7%
であった。また3−ヒドロキシメチルピリジンが収率
7.6%で生成していた。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、3−シアノピリジンか
ら目的物であるニコチンアルデヒドへの還元の終点が容
易に判断できて反応のコントロールが簡便となり、しか
も3−ヒドロキシメチルピリジン等の副生物の生成を抑
制してニコチンアルデヒドを好収率で製造することがで
きる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3−シアノピリジンを、水又は含水溶媒
    中、銅塩溶液で処理したラネーニッケル触媒及び酸の存
    在下、水素で還元することを特徴とするニコチンアルデ
    ヒドの製造法。
  2. 【請求項2】 銅塩が硫酸銅及び/又はその水和物であ
    る請求項1記載の方法。
JP6340254A 1994-12-28 1994-12-28 ニコチンアルデヒドの製造法 Pending JPH08183772A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6437122B2 (en) 1999-12-17 2002-08-20 Koei Chemical Company, Limited Method for producing a heterocyclic nitrile
CN102617454A (zh) * 2012-04-13 2012-08-01 沧州那瑞化学科技有限公司 一种4-吡啶甲醛的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6437122B2 (en) 1999-12-17 2002-08-20 Koei Chemical Company, Limited Method for producing a heterocyclic nitrile
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