JPH0645468B2 - ガラス製鍋蓋の製造方法 - Google Patents

ガラス製鍋蓋の製造方法

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JPH0645468B2
JPH0645468B2 JP62152361A JP15236187A JPH0645468B2 JP H0645468 B2 JPH0645468 B2 JP H0645468B2 JP 62152361 A JP62152361 A JP 62152361A JP 15236187 A JP15236187 A JP 15236187A JP H0645468 B2 JPH0645468 B2 JP H0645468B2
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川村工業株式会社
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J36/00Parts, details or accessories of cooking-vessels
    • A47J36/06Lids or covers for cooking-vessels
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B23/004Re-forming shaped glass by rolling
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は鍋の中の内容が透視出来るガラス製鍋蓋の製造
方法に関する。
(従来の技術) 鍋で煮物を作る場合、その内容が外から透視出来る事は
料理人にとって都合の良いことである。
そこで、従来から鍋の蓋をガラス製にすることが試みら
れ、各種のガラス製鍋蓋が実用化されている。
従来のガラス製鍋蓋には次の様なものがある。
(1) 円盤状の板ガラス湾曲させ、その周縁部に断面が
C字又はG字形の金属枠を嵌め込んだもの。
(2) 金属製の鍋蓋の一部(中心部が多い)に板ガラス
を嵌め込んだもの。
(3) 蓋全体をガラスで成型したもの。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述の様な従来のガラス製鍋蓋には、そ
の製造方法も含めて次の様な問題点がある。
(1) 湾曲させた板ガラスの周縁部に金属枠を嵌合した
ガラス製鍋蓋は透視性が良く、製造工程も簡単である
が、使用中に吹きこぼれた煮汁が金属枠とガラス盤周縁
の嵌合部に浸入し、これが通常の洗浄では除去困難であ
り、汚れとなって残るため見栄えが悪く、又、衛生上の
問題もあった。
(2) 金属製の鍋蓋の中心部に板ガラスを嵌め込んだも
のは透視範囲が狭く、内容の全体を見ることが出来ない
不都合があり、又、上記(1)の製品同様、煮汁が嵌合部
に入り、非衛生的になる問題があった。
(3) 蓋全体をガラスで成型したものは汚れることがな
く衛生的であるが、金型内で成型するためガラスの表面
を完全に平滑にすることが出来ず、外から透視した時、
内容物が歪んで見える欠点があった。又、蓋が鍋のふち
にうまく乗る様に蓋の周縁部を特殊な形状に成型する必
要があり、金型が複雑になるため製造コストが高くなる
ことも問題であった。更に、金型で成型すると、後の強
化処理が困難となるため、非強化ガラスのままで製品に
せざるを得ず、実用的強度を持たせるためにはガラスの
厚みを厚くする必要があり、蓋の重量が重なる欠点もあ
った。
本発明は上記従来技術の欠点を解消するために検討した
結果到達したものであり、その目的は衛生的で透視性が
良く、しかも低コストで得られるガラス製鍋蓋の製造方
法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明は次の手段をとるもの
である。
(1) 円盤状に形成する板ガラスの周縁部を加熱するこ
とにより軟化させる。
(2) ロール側面に適宜形状の凹部を存して遊転する耐
熱性賦型ローラーを上記板ガラスの周縁部と対峙させて
設け、同板ガラスを回転(自転)させながら、或いは同
板ガラスの周縁部に沿って賦型ローラーを公転させが
ら、賦型ローラーで板ガラスの周縁部を中心方向に向け
て押圧する。
(3) 次いで2本のロールから或る耐熱性ニップローラ
ーで板ガラスの周縁部を厚み方向に挟圧する。
(4) その後、板ガラスを成型機で加熱湾曲させる。
(作 用) 円盤状に形成する板ガラスの周縁部を加熱することによ
り、周縁部は均一に軟化する。そして板ガラスを回転
(自転)させながら、或いは賦型ローラーを板ガラスの
周縁部に沿って回転(公転)させながらその軟化した周
縁部を賦型ローラーで中心方向に向けて押圧することに
より、周縁部は賦型ローラーの凹部形状に賦型される。
賦型ローラーは遊転自在であるので回転するガラス板の
周縁は均一に賦型される。ただこの時、溶融ガラスは表
面張力により端部がまるくなって厚くなり勝ちであり、
又、板ガラス全体が波を打ちやすい。
この様なガラス板の周縁部をやはり回転させながらニッ
プローラーで挟圧することにより、板ガラスの波打ちを
矯正し、先端部の溶融肉を矯正し、正常の厚みに戻して
やる。
その後、板ガラスは全体が加熱され、プレス式成型機で
鍋蓋状に湾曲される。
更に強化ガラスにするためには、強化処理(例えば化学
強化、水ミスト強化、エア強化)を施すことにより強度
を持たせる。
(実施例) 第1図〜第4図は本発明の第1の実施例を示すものであ
り、図を追って本発明の製造方法を説明する。
第1図は円盤状の板ガラス1と賦型ローラー2の平面図
であり、板ガラス1は厚さ1〜10mmの板ガラスを円形
にカットしたものであり、中央につまみ差し込み用の小
孔3を穿設してある。板ガラス1は中心を支点に回転自
在に取付けられ、賦型ローラー2は遊転自在であると共
に、板ガラス1の周縁部4に向かって移動押圧可能な構
造となっている。又、板ガラス1の周縁部4はヒーター
(図示省略)によって加熱される。
第2図は賦型ローラー2を板ガラス1の周縁部4に押圧
し、賦型したところを示す断面図であり、この例では賦
型ローラー2の側面は深い第1凹部5と浅い第2凹部6
を有している。最初、回転する板ガラス1の周縁部4の
側面に賦型ローラー2を移動させ、賦型ローラー2の第
1凹部5と第2凹部6の境界である角部7を周縁部4の
厚み中央へ接当し、次第に押圧する。すると軟化した周
縁部4は変形し、上部に盛り上がる頭部8と下部に垂れ
下がる脚部9が形成されていく。全周縁に頭部8と脚部
9が形成されたなら、賦型ローラー2を引っ込め、次に
ニップローラー10を周縁部に近づける。
第3図はニップローラー10で縁周部を挟持している状
況を示しており、ニップローラー10の第1ロール10
aと第2ロール10bを変形したガラス板周縁部の頭部
8を挟む様に移動し、徐々に第1ロール10aを下に向
かって押圧する。その結果、頭部8の盛り上がり肉は是
正され、同時に板ガラス全体の歪、波打ちが矯正され
る。
その後、ガラス板1は加熱プレス式の成型機(図示省
略)で全体に湾曲され、第4図に示す鍋蓋に加工され
る。
この製品を強化処理する場合には、高温の状態から急激
に冷却する通常の強化ガラスの強化処理を施すことが出
来る。
この実施例で得られた第4図の鍋蓋は業界でダブルタイ
プと称するもので、鍋にかぶせた時、脚部9が鍋の内側
に入り、頭部8が鍋のふちに乗って覆う状態になる。
第5図〜第7図は第2の実施例を示している。
第5図で示す様に、この例の賦型ローラー2はロール側
面に奥がまるくなった断面横U字型の凹部11を存して
いる。従って、この凹部11を加熱軟化したガラス板1
の周縁部4に押圧していくと、周縁部4はまるい肉玉部
12を形成する。その後、ニップローラー10の第1ロ
ール10aと第2ロール10bで第6図の如く肉玉部1
2の特に上部を押圧することにより、肉玉部12の上面
が少し平面化する。
この様に周縁部を加工したガラス板を加熱プレス式の成
型機で湾曲させ、第7図に示す鍋蓋を得る。
この実施例で得られる鍋蓋は業界でシングルタイプと呼
ばれ、鍋のふちに段差を設けた鍋に使用され、この鍋蓋
は鍋の段差の上に乗った状態になる。
この実施例の蓋も強化処理を施すことにより、強化ガラ
スにすることが出来る。
尚、上記実施例においては板ガラスを回転(自転)させ
ながらその周縁部に賦型ローラーを押し付ける様にして
いるが、賦型ローラーを板ガラスの周縁部に沿って回転
(公転)させながら押し付ける様にすることも可能であ
る。
(発明の効果) 本発明は次の効果を奏する。
(1) 金属を全く用いないので完全に洗浄出来、煮汁が
たまることもなく美しく衛生的である。
(2) 板ガラスを原料とするため、極めて透視性が良
い。
(3) 板ガラスを加工するだけであり、低コストで出来
る。
(4) 強化処理が容易であり、薄い板ガラスを使用出来
るため軽量になる。
(5) 加工時に全体の歪と波打ちを除去するので、製品
は安定して歪のないものとなり、使用中に変形又は亀裂
発生などのおそれがない効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は第1の実施例を示し、第1図は全体平
面図、第2図は賦型ローラーと周縁部の断面図、第3図
はニップローラーと周縁部の断面図、第4図は全体断面
図、第5図〜第7図は第2の実施例を示し、第5図は賦
型ローラーと周縁部の断面図、第6図はニップローラー
と周縁部の断面図、第7図は全体断面図である。 1……ガラス板、2……賦型ローラー、3……小孔、4
……周縁部、5……第1凹部、6……第2凹部、7……
角部、8……頭部、9……脚部、10……ニップローラ
ー、11……凹部、12……肉玉部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円盤状に形成する板ガラスの周縁部を加熱
    することにより軟化させ、一方、ロール側面に適宜形状
    の凹部を存して遊転する耐熱性賦型ローラーを板ガラス
    の周縁部に対峙させて設け、同板ガラスを自転させなが
    ら、或いは賦型ローラーを板ガラスの周縁部に沿って公
    転させながら、同賦型ローラーで上記板ガラスの周縁部
    を中心方向に向けて押圧し、次いで2本のロールから成
    る耐熱性ニップローラーで該周縁部を厚み方向に挟圧し
    て、全体の歪及び波打ちを矯正した後、該板ガラスを成
    型機で所定の曲率に加熱湾曲させることを特徴とするガ
    ラス製鍋蓋の製造方法。
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