JPH0531267A - ハンドバツグ用等の皮革材の製造方法 - Google Patents
ハンドバツグ用等の皮革材の製造方法Info
- Publication number
- JPH0531267A JPH0531267A JP21445291A JP21445291A JPH0531267A JP H0531267 A JPH0531267 A JP H0531267A JP 21445291 A JP21445291 A JP 21445291A JP 21445291 A JP21445291 A JP 21445291A JP H0531267 A JPH0531267 A JP H0531267A
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- JP
- Japan
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- leather
- molding
- mold
- punch
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- Pending
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- Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ハンドバッグの底部とか天板部になる皮革部
材を一枚革で作る成形方法の改良であって、上型1と下
型2で成形する場合の皺寄りを防止する。 【構成】 上型1をアルミ製の加熱型とし、下型2を硬
質ゴムの非加熱型として、その間で加熱成形されつつあ
る皮革の縁を人手によって引っ張り上げ、皺になり易い
部分の成形バランスを補助しつつ型押しして、曲面が大
小に変化して皺寄りを生じ易い部分を皺なく成形する皮
革材の製造方法である。
材を一枚革で作る成形方法の改良であって、上型1と下
型2で成形する場合の皺寄りを防止する。 【構成】 上型1をアルミ製の加熱型とし、下型2を硬
質ゴムの非加熱型として、その間で加熱成形されつつあ
る皮革の縁を人手によって引っ張り上げ、皺になり易い
部分の成形バランスを補助しつつ型押しして、曲面が大
小に変化して皺寄りを生じ易い部分を皺なく成形する皮
革材の製造方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、1枚の皮革材料を成
形加工して、例えばハンドバッグの底部材とか天板部材
等に用いられるようにした皮革材の製造方法に関する。
形加工して、例えばハンドバッグの底部材とか天板部材
等に用いられるようにした皮革材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の皮革材料の成形方法に
は、特開平1ー232990号公報がある。
は、特開平1ー232990号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記先願の成形方法
は、上型、下型共に鉄等の金属製金型を用い、上型若し
くは上下の型共加熱し、この上下の金型の嵌合のみで皮
革素材を所定の形状に型押しするものであった。本発明
者らの実験によれば、この従来方法によって底の深い部
材とか小さいRで曲率の大きな部材を成形した場合に、
直線部分から角部に変わる部分とか特にRの小さい曲面
部から大きな曲面部に移る部分で多くの皺を発生し、不
良成形品の発生が大であった。そのために、部分部分の
曲率に大小のある皮革部材に成形しても均一な成形がで
きて、不良成形品を発生しないように加工することが解
決すべき課題となっていた。
は、上型、下型共に鉄等の金属製金型を用い、上型若し
くは上下の型共加熱し、この上下の金型の嵌合のみで皮
革素材を所定の形状に型押しするものであった。本発明
者らの実験によれば、この従来方法によって底の深い部
材とか小さいRで曲率の大きな部材を成形した場合に、
直線部分から角部に変わる部分とか特にRの小さい曲面
部から大きな曲面部に移る部分で多くの皺を発生し、不
良成形品の発生が大であった。そのために、部分部分の
曲率に大小のある皮革部材に成形しても均一な成形がで
きて、不良成形品を発生しないように加工することが解
決すべき課題となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、タンニ
ンなめしした牛の肩革を裏側からすいて、厚さを略2〜
2,5mm程度にした皮革を成形素材とし、この皮革を
約10分間水に浸漬した後、約10分間放置して皮革内
に水分をなじませ、次いで上型をアルミ製の加熱金型と
し、下型を硬質ゴム製の非加熱型とする上下の成形型の
間に、革の表を下面にして成形素材を挟み、上型の表面
温度を100°C+−20°Cとして下型内に嵌入する
成形工程において、成形型の周囲にはみ出る皮革の周縁
を人手によって上方に引き上げながら上下の成形型室内
で8〜10分間型押しし、成形とともに乾燥させた後、
成形後の皮革の周縁をカットして着色等の仕上げ加工を
施すことを特徴とするハンドバッグ用等の皮革材の製造
方法を提供するものである。
ンなめしした牛の肩革を裏側からすいて、厚さを略2〜
2,5mm程度にした皮革を成形素材とし、この皮革を
約10分間水に浸漬した後、約10分間放置して皮革内
に水分をなじませ、次いで上型をアルミ製の加熱金型と
し、下型を硬質ゴム製の非加熱型とする上下の成形型の
間に、革の表を下面にして成形素材を挟み、上型の表面
温度を100°C+−20°Cとして下型内に嵌入する
成形工程において、成形型の周囲にはみ出る皮革の周縁
を人手によって上方に引き上げながら上下の成形型室内
で8〜10分間型押しし、成形とともに乾燥させた後、
成形後の皮革の周縁をカットして着色等の仕上げ加工を
施すことを特徴とするハンドバッグ用等の皮革材の製造
方法を提供するものである。
【0005】
【作用】上記のように本発明は、アルミ製の上型のみを
加熱型とし、下型を弾力性のある硬質ゴム製の非加熱型
とし、上下の型を嵌合する成形過程において成形型の周
囲にはみ出る皮革の周縁を持って上方に引き上げながら
加工するので、成形されつつある皮革は上型の熱された
表面に沿って引き伸ばされる。この時非加熱の下型の弾
力性は、上型との間で皮革を強く挟持したり圧縮するこ
となく、上型による皮革の伸長を促進する。上記のよう
にして成形度の高い部分すなわち曲率の高い部分とそれ
に隣する成形度の低い部分との成形バランスをとりなが
ら均一な表面を仕上げる。
加熱型とし、下型を弾力性のある硬質ゴム製の非加熱型
とし、上下の型を嵌合する成形過程において成形型の周
囲にはみ出る皮革の周縁を持って上方に引き上げながら
加工するので、成形されつつある皮革は上型の熱された
表面に沿って引き伸ばされる。この時非加熱の下型の弾
力性は、上型との間で皮革を強く挟持したり圧縮するこ
となく、上型による皮革の伸長を促進する。上記のよう
にして成形度の高い部分すなわち曲率の高い部分とそれ
に隣する成形度の低い部分との成形バランスをとりなが
ら均一な表面を仕上げる。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を使用する装置ととも
に図面について説明する。図において、1はアルミ製で
図示省略の加熱装置を備え、上方に設置したラム7の作
動により昇降する上型、2は硬質ゴム製で、上型との間
に所定の型室を形成する凹部3を設けた下型、4はこの
上型1と下型2との間に保持されつつ人手によって引き
上げられながら所定の形状に成形される成形素材、5は
成形後の仕上げを終えた皮革部材、6は皮革部材5を天
板部と底部とに用いて製作したハンドバッグを示す。
に図面について説明する。図において、1はアルミ製で
図示省略の加熱装置を備え、上方に設置したラム7の作
動により昇降する上型、2は硬質ゴム製で、上型との間
に所定の型室を形成する凹部3を設けた下型、4はこの
上型1と下型2との間に保持されつつ人手によって引き
上げられながら所定の形状に成形される成形素材、5は
成形後の仕上げを終えた皮革部材、6は皮革部材5を天
板部と底部とに用いて製作したハンドバッグを示す。
【0007】本発明に用いる成形素材4は、タンニンな
めしした牛の肩革を裏側からすいて、厚さを略2〜2,
5mm程度にしたものである。成形の前処理として成形
素材4を約10分間浸水した後、約10分間放置して皮
革内に水分をなじませる。次いで上型1の表面温度を1
00°C+−20C°に保ち、上下の成形型1,2の間
に前処理した成形素材4を挟み、ラム7を作動させて上
型1を押し下げ下型2内に嵌入する。この成形工程にお
いて、成形型1,2の周囲にはみ出だしている皮革の周
縁部を持ち適宜上方に引き上げる。そして、上下の成形
型室内では8〜10分間程型押ししてこの間に成形とと
もに乾燥を同時に行う。成形後の皮革は、周縁をカット
し、着色等の仕上げを行い、所定の皮革部材5を得る。
めしした牛の肩革を裏側からすいて、厚さを略2〜2,
5mm程度にしたものである。成形の前処理として成形
素材4を約10分間浸水した後、約10分間放置して皮
革内に水分をなじませる。次いで上型1の表面温度を1
00°C+−20C°に保ち、上下の成形型1,2の間
に前処理した成形素材4を挟み、ラム7を作動させて上
型1を押し下げ下型2内に嵌入する。この成形工程にお
いて、成形型1,2の周囲にはみ出だしている皮革の周
縁部を持ち適宜上方に引き上げる。そして、上下の成形
型室内では8〜10分間程型押ししてこの間に成形とと
もに乾燥を同時に行う。成形後の皮革は、周縁をカット
し、着色等の仕上げを行い、所定の皮革部材5を得る。
【0008】本発明に用いる成形素材4は、天然自然の
ものであり厚さ硬さに不均一があり、目的とする皮革部
材5の形状も多岐にわたるものであるところから、上記
の数値は最も標準的な革で図示のような皮革部材5を得
る場合について示すものである。したがって、本発明に
おいて、使用する皮革、所望する皮革部材によっては上
記の数値に多少の相違を生ずる場合もある。
ものであり厚さ硬さに不均一があり、目的とする皮革部
材5の形状も多岐にわたるものであるところから、上記
の数値は最も標準的な革で図示のような皮革部材5を得
る場合について示すものである。したがって、本発明に
おいて、使用する皮革、所望する皮革部材によっては上
記の数値に多少の相違を生ずる場合もある。
【0009】
【考案の効果】以上のようにして皮革を成形する本発明
によれば、所望の皮革部材に大小の曲面があったり、底
の深いものであっても皺の発生がなく、全面を均一な表
面に成形された皮革部材を得ることができ、不良成形品
の発生を防止して、経済的で効率の良い生産を行うこと
ができるという効果がある。
によれば、所望の皮革部材に大小の曲面があったり、底
の深いものであっても皺の発生がなく、全面を均一な表
面に成形された皮革部材を得ることができ、不良成形品
の発生を防止して、経済的で効率の良い生産を行うこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって成形した皮革部材の斜視図
【図2】本発明に用いた成形型とその使用状態を示す縦
断面図
断面図
【図3】本発明に用いた同上の成形型の横断面図
【図4】本発明により得た皮革部材を天板部と底部に使
用したハンドバッグの立面図
用したハンドバッグの立面図
【符号の説明】 1 上型 2 下型 3 凹部 4 成形素材 5 皮革部材 6 ハンドバッグ 7 ラム
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 タンニンなめしした牛の肩革を裏側から
すいて厚さを略2〜2,5mm程度にした皮革を成形素
材4とし、この皮革を約10分間水に浸漬した後、約1
0分間放置して皮革内に水分をなじませ、次いで上型1
をアルミ製の加熱金型とし、下型2を硬質ゴム製の非加
熱型とする上下の成形型1,2の間に、革の表を下面に
して成形素材4を挟み、上型1の表面温度を100°C
+−20°Cとして下型2内に嵌入する成形工程におい
て、成形型の周囲にはみ出る皮革の周縁を人手によって
上方に引き上げながら上下の成形型室内で8〜10分間
型押しし、成形とともに乾燥させた後、成形後の皮革の
周縁をカットして着色等の仕上げ加工を施すことを特徴
とするハンドバッグ用等の皮革材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21445291A JPH0531267A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | ハンドバツグ用等の皮革材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21445291A JPH0531267A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | ハンドバツグ用等の皮革材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0531267A true JPH0531267A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16655993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21445291A Pending JPH0531267A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | ハンドバツグ用等の皮革材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0531267A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5480605A (en) * | 1994-04-18 | 1996-01-02 | Amity Leather Products Company | Method and apparatus for manufacturing coin pouch |
JP2020010871A (ja) * | 2018-07-19 | 2020-01-23 | 裕 下平 | バッグの製造方法 |
-
1991
- 1991-07-30 JP JP21445291A patent/JPH0531267A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5480605A (en) * | 1994-04-18 | 1996-01-02 | Amity Leather Products Company | Method and apparatus for manufacturing coin pouch |
JP2020010871A (ja) * | 2018-07-19 | 2020-01-23 | 裕 下平 | バッグの製造方法 |
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