JPH0645337Y2 - 空気駆動打撃工具のヘッドバルブ - Google Patents

空気駆動打撃工具のヘッドバルブ

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JPH0645337Y2
JPH0645337Y2 JP2571591U JP2571591U JPH0645337Y2 JP H0645337 Y2 JPH0645337 Y2 JP H0645337Y2 JP 2571591 U JP2571591 U JP 2571591U JP 2571591 U JP2571591 U JP 2571591U JP H0645337 Y2 JPH0645337 Y2 JP H0645337Y2
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JP
Japan
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double
intake
piston
exhaust
passage
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JP2571591U
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JPH04115580U (ja
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和彦 間下
裕 小林
進 林
秀之 石井
雅広 相上
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Max Co Ltd
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Max Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、空気駆動打撃工具、例
えば、空気駆動釘打機(以下、釘打機という)におい
て、圧縮エアにより駆動される打撃ピストン・シリンダ
機構の打撃ピストンと一体の往復動自在のドライバによ
り、並列連結された連結釘から釘を1本づつ切り離して
釘打込材に打込む打撃シリンダの上端部に配置されトリ
ガバルブにより開閉制御されることにより打撃ピストン
の往復動を制御するヘッドバルブに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】釘打機の打撃ピストンの往復
動を制御するヘッドバルブは、釘打機本体内にあって圧
縮エアを貯溜するメインエアチャンバと打撃シリンダの
打撃ピストン上室との間の吸気通路の開閉と、打撃ピス
トン上室と大気との間の排気通路の開閉とをほぼ同時に
行う三方向弁である。ヘッドバルブ複動ピストンとこれ
らの吸排気通路壁面との間が面シールの場合、吸気通路
および排気通路の開閉に必要なストロークが短くなり、
釘打機のレスポンスが良好である。
【0003】しかし、従来の面シール方式のヘッドバル
ブは、バルブピストンが吸気通路および排気通路の開閉
動作を行っている間に、吸気通路と排気通路とが接続し
てしまうため、メインエアチャンバから打撃ピストン上
室へ供給された圧縮エアの一部が大気中へ逃げる。この
ため、釘打機の打撃ピストン・シリンダ機構は、パワー
ロスとなり、釘打機の圧縮エア消費量が増大する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案の課題は、ヘッ
ドバルブ開閉時の吸気通路と排気通路との接続を防止す
ることにより、空気駆動打撃工具の打撃ピストン・シリ
ンダ機構のパワーロスを防止するとともに圧縮エア消費
量の無駄を無くすことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、打撃シリンダ
の打撃ピストン上室の吸気通路と排気通路とを開閉する
複動ピストンを含む、空気駆動打撃工具のヘッドバルブ
において、上記ヘッドバルブ複動ピストンは、吸気通路
を開閉する吸気複動ピストンと、該吸気複動ピストンに
対して摺動し排気通路を開閉する排気複動ピストンと、
吸排気複動ピストン間に配置され該吸排気複動ピストン
を離す方向に作用するばねとから成り、上記ばねのばね
力と吸排気複動ピストンに作用する圧縮エア圧とによ
り、吸気通路開路時、排気複動ピストンが排気通路閉路
位置に移動した後、吸気複動ピストンが吸気通路開路位
置に移動し、排気通路閉路時、吸気複動ピストンが吸気
通路閉路位置に移動した後、排気複動ピストンが排気通
路開路位置に移動するシーケンスが形成されることを特
徴とする。
【0006】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して、本考案の好適
な実施例について説明する。圧縮エアを動力源とする釘
打機は、打撃ピストン・シリンダ機構1を内蔵する釘打
機本体2を有する。釘打機本体2は、打撃ピストン・シ
リンダ機構1を内蔵するハウジング部3と、ハウジング
部3から該ハウジング部3の横軸方向に突出したグリッ
プ部とから成る。ハウジング部3とグリップ部とは、内
部で連続しており、圧縮エアのアキュムレータとして機
能するメインエアチャンバ4が釘打機本体2内に形成さ
れている。上記ハウジング部3の先端には、打撃ピスト
ン・シリンダ機構1と同軸にノーズ(図示せず)が突設
されている。ノーズは、その内部にマガジン(図示せ
ず)から送られて来る連結釘を1本づつ受入れる。打撃
ピストン・シリンダ機構1の打撃ピストン5と一体のロ
ッド状ドライバ6がノーズ内を往復動することにより、
ノーズ内に供給された釘を釘打込材に打込む。ノーズに
は、ノーズの先端面が釘打込材に接触する前に該釘打込
材に接触し、トリガバルブ(図示せず)の操作部材であ
るトリガ(図示せず)をトリガバルブと係合可能位置に
セットするコンタクトアーム(図示せず)のコンタクト
部(図示せず)が外装されている。
【0007】上記打撃ピストン・シリンダ機構の打撃シ
リンダ7の上方には、ヘッドバルブ8が配置されてい
る。ヘッドバルブ8は、打撃シリンダ7の打撃ピストン
上室9を、メインエアチャンバ4と大気とに選択的に接
続する3方向弁である。
【0008】ヘッドバルブ8のバルブケーシングは、ハ
ウジング部3の上端部10と、該ハウジング部上端部1
0の中央部に設けられたピストンストップ11と、打撃
シリンダ7の上端部12とにより形成されている。ハウ
ジング部上端部10の中央部とピストンストップ11と
の間に打撃ピストン上室9と大気との間を接続する排気
通路22が形成されている。ヘッドバルブ8の複動ピス
トンは、打撃シリンダ上端部12に対して面シールされ
ハウジング部上端部10に対して打撃シリンダ7の軸方
向に摺動される円環体状の給気複動ピストン13と、ピ
ストンストップ11に対して面シールされハウジング部
上端部10と給気複動ピストン13に対して打撃シリン
ダ7の軸方向に摺動され給気複動ピストン13の内側に
設けられた排気複動ピストン14とから成る。給気複動
ピストン13と排気複動ピストン14との間には、打撃
シリンダ7の軸方向にばね力を発揮し給気複動ピストン
13および排気複動ピストン14の開閉動作のシーケン
スを作り出す圧縮コイルばね15が配置されている。
【0009】上記給気複動ピストン13の下面において
打撃シリンダ上端部12と面シール式の弁作用を行う部
位には、Oリング16が取付けられている。給気複動ピ
ストン13とハウジング部上端部10との間は、摺動シ
ール式であり、上から順に2個のOリング17と18と
が配置され、Oリング17は、給気複動ピストン13の
外側面に取付けられ、Oリング18は、ハウジング部上
端部10の下端内径フランジ19の内側面に取付けられ
ている。上記排気複動ピストン14の下端部には、内径
フランジ20が設けられている。該内径フランジ20の
上面20aは、ピストンストップ11の外側面中間部に
設けられた外径フランジ21の下面21aと面シール式
の弁作用を直接行う。排気複動ピストン14とハウジン
グ部上端部10の中央部との間は、摺動シール式であ
り、排気複動ピストン14の内側面にOリング23が取
付けられている。上記吸気複動ピストン13と排気複動
ピストン14との間は、摺動シール式であり、上から順
にOリング24と25とが排気複動ピストン14の内側
面に取付けられている。
【0010】上記ハウジング部上端部10において、吸
気複動ピストン13および排気複動ピストン14の上方
には、これら吸気複動ピストン13および排気複動ピス
トン14の開閉を制御するための制御室26が画成さ
れ、制御室26の天井面にはストップ28が設けられて
いる。制御室26は、制御エア通路27に接続し、該制
御エア通路27内のエア圧は、トリガバルブによってO
N−OFF制御される。
【0011】以下、本考案に係るヘッドバルブの作用に
ついて説明する。図1に示されているように、メインエ
アチャンバに圧縮エアが充填され制御室26に圧縮エア
が充填されている場合には、吸気複動ピストン13の上
面の面積が吸気複動ピストン13の下面の、Oリング1
6よりも外側の部分の面積よりも大きいので、吸気複動
ピストン13は、閉弁位置にあり、Oリング16が打撃
シリンダ上端部12に着座している。また、排気複動ピ
ストン14の上面にも制御室26内の圧縮エアの圧力が
加わる一方、排気複動ピストン14は、上向きに圧縮エ
アの圧力を受けず、圧縮コイルばね力は、圧縮コイルば
ね15の最大圧縮位置において、排気複動ピストン14
に加わる下向きの力より小さいので、吸気複動ピストン
13の内径フランジ13aによって停止させられた開弁
位置にある。
【0012】次いで、作業者がトリガを引くことにより
トリガバルブを開弁すると、制御エア通路27内の圧縮
エアが該トリガバルブを経て大気中に放出される過程に
おいて、最初に最大圧縮位置にある圧縮コイルばね15
のばね力が排気複動ピストン14に加わる下向きの力よ
り大きくなって、排気複動ピストン14が閉弁位置へ上
昇し、排気通路22を面シールする(図2参照)。次い
で、吸気複動ピストン13に加わるメインエアチャンバ
4内の圧縮エア圧による上向きの力が吸気複動ピストン
13に加わる制御室26内の圧縮エア圧および圧縮コイ
ルばね15による下向きの力より大きくなって、吸気複
動ピストン14が面シールを解除し、開弁位置へ上昇す
る(図3参照)。この結果、吸気通路と排気通路とが接
続することがない。いわゆる圧縮エアの先漏れが生じな
い。
【0013】逆に、作業者がトリガを放すことによりト
リガバルブを閉弁すると、制御エア通路27内に圧縮エ
アが充填された時、最初に吸気複動ピストン13に加わ
る制御室26内の圧縮エア圧および圧縮コイルばねによ
り下向きの力が吸気複動ピストン13に加わるメインエ
アチャンバ4内の圧縮エア圧による上向き力より大きく
なって、吸気複動ピストン13が閉弁位置へ下降し吸気
通路を面シールする(図2参照)。次いで、排気複動ピ
ストン14に加わる制御室26内の圧縮エア圧による下
向きの力が排気複動ピストン14に加わるメインエアチ
ャンバ4内の圧縮エア圧および圧縮コイルばね15によ
る上向きの力より大きくなって、排気複動ピストン14
が面シールを解除し、開弁位置へ下降する(図1参
照)。この結果、いわゆる圧縮エアの後漏れが生じな
い。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、打撃ピストン上室に打
撃力を生じる圧縮エアが導入される場合にも、また、打
撃ピストン上室から背圧となる残留圧縮エアが排気され
る場合にも、吸気通路と排気通路とが接続することがな
く、圧縮エアの先漏れ、および、後漏れが生じない。こ
れにより、打撃工具の打撃シリンダ・ピストン機構のパ
ワーロスがなく、また、圧縮エア消費量の無駄を減らす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る空気駆動打撃工具のヘッドバルブ
の縦断面図であって、吸気通路閉路および排気通路開路
状態を示す。
【図2】図1のヘッドバルブの縦断面図であって、吸気
通路閉路および排気通路閉路状態を示す。
【図3】図1のヘッドバルブの縦断面図であって、吸気
通路開路および排気通路閉路状態を示す。
【符号の説明】
7 打撃シリンダ 8 ヘッドバルブ 9 打撃ピストン上室 12 打撃シリンダ上端部 13 吸気複動ピストン 14 排気複動ピストン 15 圧縮ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石井 秀之 東京都中央区日本橋箱崎町6番6号 マッ クス株式会社内 (72)考案者 相上 雅広 東京都中央区日本橋箱崎町6番6号 マッ クス株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打撃シリンダの打撃ピストン上室の吸気
    通路と排気通路とを開閉する複動ピストンを含む、空気
    駆動打撃工具のヘッドバルブにおいて、上記ヘッドバル
    ブ複動ピストンは、吸気通路を開閉する吸気複動ピスト
    ンと、該吸気複動ピストンに対して摺動し排気通路を開
    閉する排気複動ピストンと、吸排気複動ピストン間に配
    置され該吸排気複動ピストンを離す方向に作用するばね
    とから成り、上記ばねのばね力と吸排気複動ピストンに
    作用する圧縮エア圧とにより、吸気通路開路時、排気複
    動ピストンが排気通路閉路位置に移動した後、吸気複動
    ピストンが吸気通路開路位置に移動し、排気通路閉路
    時、吸気複動ピストンが吸気通路閉路位置に移動した
    後、排気複動ピストンが排気通路開路位置に移動するシ
    ーケンスが形成されることを特徴とする空気駆動打撃工
    具のヘッドバルブ。
JP2571591U 1991-03-25 1991-03-25 空気駆動打撃工具のヘッドバルブ Expired - Lifetime JPH0645337Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH04115580U JPH04115580U (ja) 1992-10-14
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