JPH0644807U - ワンパンチ式デッキハンガー - Google Patents
ワンパンチ式デッキハンガーInfo
- Publication number
- JPH0644807U JPH0644807U JP8867592U JP8867592U JPH0644807U JP H0644807 U JPH0644807 U JP H0644807U JP 8867592 U JP8867592 U JP 8867592U JP 8867592 U JP8867592 U JP 8867592U JP H0644807 U JPH0644807 U JP H0644807U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deck
- iron plate
- hanger
- driving
- stopper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Dowels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スラブ床の下に天井等を吊り下げるために、
床デッキの鉄板に取り付けられるデッキハンガー10の
取り付けを容易にする。 【構成】 アンカーボルト状をした打込金具11の先端
を剪断刃11cとする。打込金具11を鉄板に直接打ち
込み、鉄板に孔をあける作業を省略する。
床デッキの鉄板に取り付けられるデッキハンガー10の
取り付けを容易にする。 【構成】 アンカーボルト状をした打込金具11の先端
を剪断刃11cとする。打込金具11を鉄板に直接打ち
込み、鉄板に孔をあける作業を省略する。
Description
【0001】
本考案は、スラブ床の下に天井や配管等を吊り下げるために、床デッキの鉄板 に取り付けられるデッキハンガーに関する。
【0002】
鉄骨建築物では、梁の間に床デッキを架設し、その上にコンクリートを打設し てスラブ床が施工される。スラブ床の下に天井や配管を吊り下げるために、床デ ッキの鉄板には多数のデッキハンガーが取り付けられる。床デッキとしては、フ ェローデッキやファブデッキと呼ばれる薄板タイプのものが多用されている。薄 板タイプの床デッキを用いたスラブ床の構造を図1に示す。
【0003】 床デッキ20は、0.4〜0.8mmの比較的薄い鉄板21を使用し、鉄板2 1の上に碁盤目状の鉄筋22,23を上下2段に組み合わせると共に、その上段 と下段を波型の鉄筋24により連結した構造になっている。スラブ床は、床デッ キ20の鉄板21上にコンクリート30を打設して施工されるが、その前に鉄板 21には、天井や配管等を吊り下げるためのデッキハンガー40が取り付けられ る。
【0004】 従来のデッキハンガー40は、図2に示すように、アンカーボルト状の打込金 物41と、打込金物41に装着された樹脂スリーブ42とからなる。打込金物4 1の先端部は先端側に開放した円筒体であり、その内面に雌ねじ45が刻設され ている。樹脂スリーブ42は、先端部が軸方向に延びる複数のスリット43によ り周方向に分割され、その先端部を除く部分が打込金物41の先端部に外嵌され ている。樹脂スリーブ42の先端部内面は、先端に向かって徐々に縮径したテー パー面になっている。中間部外面には、鍔状のストッパー44が突設されている 。
【0005】 デッキハンガー40を取り付けるには、まず、ドリル50を用いて床デッキ2 0の鉄板21に樹脂スリーブ42の先端部が通る孔をあける。次いで、その孔に 樹脂スリーブ42の先端部を差し込み、ハンマー60を用いて打込金物41を打 ち込む。これにより、打込金物41が下降し、その先端部が樹脂スリーブ42の 先端部内に圧入される。その結果、樹脂スリーブ42の先端部が押し広げられ、 打込金具41が鉄板21に固定される。固定された打込金物41には、コンクリ ート打設後、下から吊り下げ金具70がねじ込まれる。
【0006】
このようなデッキハンガー40は、打込金具41を床デッキ20に取り付ける ために、ドリル50による孔あけとハンマー60による打ち込みの2工程を必要 とする。特に、孔あけ作業は多くの手間と時間を要し、そのために1人の作業者 が1日に取り付けることができる本数は限られていた。
【0007】 本考案はかかる事情に鑑みて創案されたものであり、床デッキへの取り付けを 短時間で迅速に行うことができるワンパンチ式デッキハンガーを提供することを 目的とする。
【0008】
本考案にかかるワンパンチ式デッキハンガーは、少なくとも先端部を円筒状と して、その内面に吊り下げ金具をねじ込むための雌ねじを刻設したアンカーボル ト状の打込金物を有し、該打込金物の基端面に与えた衝撃によって打込金物が床 デッキの鉄板を貫通するように、打込金物の先端を剪断刃となすと共に、打込金 物の中間部に、デッキプレートの上面に当接する鍔状のストッパーを設けたこと を特徴としている。
【0009】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。図3は本考案の1実施例を 示すデッキハンガーの縦断面図、図4は同デッキハンガーの取付作業を示す縦断 面である。
【0010】 本デッキハンガー10は、アンカーボルト状の打込金具11と、打込金具11 に装着された樹脂スリーブ12とからなる。
【0011】 打込金具11は、基端に鍔状に拡径した打込部11aを有する一方、基端部を 除く部分が円筒状とされ、その内面全体に雌ねじ11bが刻設されている。打込 金具11の先端面は、円弧状に切り欠いた剪断刃11cになっている。剪断刃1 1cからやや離れた先端部外面には、周溝11dが設けられている。
【0012】 周溝11dの幅は、デッキハンガー10を取り付けるべき床デッキ20の鉄板 21の厚みよりも若干大きくされている。
【0013】 樹脂スリーブ12は、打込金具11の打込部11aから周溝11dにかけての 部分に外嵌され、先端に鍔状に拡径したストッパー12aを有する。樹脂スリー ブ12の先端は、周溝11dと僅かにオーバーラップしている。
【0014】 本デッキハンガー10を床デッキ20に取り付けるには、まず、図2のに示 すように、打込棒80の先に設けた永久磁石81に打込金具11の打込部11a を吸着し、床デッキ20の鉄板21上に打込金具11を立てる。
【0015】 次いで、ハンマー60によって打込棒80の基端を叩く。そうすると、鉄板2 1が0.4〜0.8mmの比較的薄い場合は、に示すように、打込金具11の 剪断刃11cによって鉄板21が円形に容易に打ち抜かれ、その開孔21a内を 打込金具11の先端部が通過して、樹脂スリーブ12のストッパー12aが鉄板 21に当たる。
【0016】 ストッパー12aが鉄板21に当たると、樹脂スリーブ12が軸方向に僅かに 縮み、鉄板21の開孔21aの周縁部が打込金具11の周溝11d内に嵌合する 。また、樹脂スリーブ12が軸方向に縮んだことによる反力により、鉄板21が ストッパー12aで下方に押圧され、打込金具11が上方へ引き上げられる。そ の結果、少々の衝撃では外れない強さで打込金具11が鉄板21に自立固定され る。
【0017】 鉄板21が厚い場合は、打込金具11を硬質のものにするとか、機械的に打ち 込むといった対策によって、打込金具11の取り付けを容易に行うことができる 。
【0018】 床デッキ20の鉄板21に所定数のデッキハンガー10が取り付けられると、 鉄板21上にコンクリート30(図1)を打設する。そして、打込金具11に下 方から吊り下げ金具70をねじ込む。
【0019】 なお、本デッキハンガー10は、打込金具11に樹脂スリーブ12を組み合わ せてこれにストッパー12aを設けた構成としたが、図5に示すように、樹脂ス リーブ12を省略して打込金具11にストッパー11eを設けた構成としてもよ い。
【0020】 打込金具11の剪断刃11cは、上記実施例では円弧状に切り欠いた形状とし たが、図6に示すような斜めカットやVカットなどの形状でもよく、要は打込部 11aに付与された衝撃によって鉄板21を打ち抜くことができ、且つ打ち抜き によって生じた鉄片21b(図4)を打込金具11内に進入させない形状であれ ばよい。図3の剪断刃11cは、図4に示すように、鉄片21bを打込金具11 内に進入させず、しかも、これを鉄板21から離脱させない状態に鉄板21を打 ち抜くことができる。
【0021】
以上に説明した通り、本考案にかかるワンパンチ式デッキハンガーは、打込金 具が打ち抜きポンチを兼ね、これを床デッキの鉄板に打ち込む作業だけで打込金 具を鉄板に取り付けることができる。従って、時間のかかる孔あけ作業が不要と なり、1人の作業者が1日に取り付けを行うことができる本数を大幅に増やすこ とができ、作業能率、工賃等に与える効果は甚大である。
【図1】スラブ床の構造を示す縦断面図である。
【図2】従来のデッキハンガーを示す縦断面図である。
【図3】本考案の1実施例を示すデッキハンガーの縦断
面図である。
面図である。
【図4】同デッキハンガーの取付作業を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図5】本考案の他の実施例を示す縦断面図である。
【図6】他の剪断刃の形状を示す縦断面図である。
10 デッキハンガー 11 打込金具 11a 打込部 11b 雌ねじ 11c 剪断刃 11d 周溝 12 樹脂スリーブ 12a ストッパー 20 床デッキ 21 鉄板 30 コンクリート 70 吊り下げ金具 80 打込棒 81 永久磁石
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも先端部を円筒状として、その
内面に吊り下げ金具をねじ込むための雌ねじを刻設した
アンカーボルト状の打込金物を有し、該打込金物の基端
面に与えた衝撃によって打込金物が床デッキの鉄板を貫
通するように、打込金物の先端を剪断刃となすと共に、
打込金物の中間部に、デッキプレートの上面に当接する
鍔状のストッパーを設けたことを特徴とするワンパンチ
式デッキハンガー。 - 【請求項2】 前記打込金物の打ち込みによって床デッ
キの鉄板に形成された開孔の周縁部が嵌合する周溝を、
ストッパー先端側の金物外周面に、ストッパーに接して
設けたことを特徴とする請求項1に記載のワンパンチ式
デッキハンガー。 - 【請求項3】 前記打込金物の先端部を除く部分に樹脂
スリーブを外嵌し、該樹脂スリーブの先端に前記ストッ
パーを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載
のワンパンチ式デッキハンガー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8867592U JPH0644807U (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | ワンパンチ式デッキハンガー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8867592U JPH0644807U (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | ワンパンチ式デッキハンガー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0644807U true JPH0644807U (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=13949405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8867592U Pending JPH0644807U (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | ワンパンチ式デッキハンガー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0644807U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9139328B2 (en) | 2008-03-25 | 2015-09-22 | Toyo Seikan Kaisha, Ltd. | Synthetic resin container |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP8867592U patent/JPH0644807U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9139328B2 (en) | 2008-03-25 | 2015-09-22 | Toyo Seikan Kaisha, Ltd. | Synthetic resin container |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
FI93892C (fi) | Naula varustettuna erilaisilla pito-ominaisuuksilla pitkin sen vartta | |
US7093400B1 (en) | Concrete insert for poured concrete floors | |
US4963062A (en) | Single-piece, pre-shaped anchor | |
KR100741995B1 (ko) | 알루미늄 거푸집의 단열재 고정구 | |
JPH0644807U (ja) | ワンパンチ式デッキハンガー | |
CN108625534B (zh) | 一种压花式植筋锚头装置 | |
JPH0413285Y2 (ja) | ||
US11035115B1 (en) | Breakaway form clip | |
JP6829864B2 (ja) | 吊りボルト支持金具 | |
JP3167311U (ja) | 配管支持金具 | |
JPH0210175Y2 (ja) | ||
JPH0523685Y2 (ja) | ||
JP6533898B2 (ja) | サッシアンカー | |
JPH0725390Y2 (ja) | 梁型枠用支持具 | |
JPH0413283Y2 (ja) | ||
JPS5924723Y2 (ja) | コンクリ−ト構築用インサ−ト | |
JP2005248665A (ja) | 鋼管継手管の施工用保護治具および鋼管の施工方法 | |
JPH0949287A (ja) | 吊りボルトの取付構造 | |
JPH0617867Y2 (ja) | 差し筋アンカー | |
KR200394408Y1 (ko) | 앵커볼트 | |
JP2024129391A (ja) | インサート金具及びその施工具 | |
JPH08284299A (ja) | デッキプレート用の埋込金物 | |
JP3382194B2 (ja) | 構築用インサート | |
JP2024127631A (ja) | 部品打込工具 | |
JP2009041639A (ja) | 建設用支持金具 |