JPH0644752Y2 - 車両の乗降用ステップの作動警告装置 - Google Patents

車両の乗降用ステップの作動警告装置

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JPH0644752Y2
JPH0644752Y2 JP2467089U JP2467089U JPH0644752Y2 JP H0644752 Y2 JPH0644752 Y2 JP H0644752Y2 JP 2467089 U JP2467089 U JP 2467089U JP 2467089 U JP2467089 U JP 2467089U JP H0644752 Y2 JPH0644752 Y2 JP H0644752Y2
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door
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cab
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一裕 五島
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、キャブや荷台が高い車両に乗降する場合の
踏み台となるステップが、どのような状態にあるのかを
乗員に知らせあるいは警告するための乗降用ステップの
作動警告装置に関する。
〔従来の技術〕
トラックなどではキャブの高さが高いため、乗車する場
合に直接キャブ室の床面に足を掛けて乗車することがで
きない。また、降車する場合にもキャブ室内から地上に
直接足を伸ばすことができない。そこで、容易に乗降で
きるようにキャブ室の床面と地上との中間位置に踏み台
となるステップを配設する必要がある。
従来、この種のステップは、キャブ室の乗降用のステッ
プではドアの下方に固定して設けられている。ドアの下
方にステップを設ける場合に、該ステップが車両の側方
に突出していては、走行時にこのステップがガイドレー
ルや樹木その他の道路の側部にあるものに衝突してしま
うおそれがあるから、このステップはキャブ室内側に窪
んで設けられている。
しかしながら、大型のトラックなどではキャブの高さが
高いため、一段のステップでは乗降に十分であるといえ
ないから、二段のステップが要求される。ステップを二
段にして設ける場合に、一段目のステップと二段目のス
テップの先端縁が同一面内にあるとステップとして不便
であるため、一段目と二断目を階段状にして設けること
になる。ところが、上述したように車両の側方にステッ
プが突出しては好ましくないから、一段目、二段目のい
ずれのステップもキャブ室内側に窪ませる必要が生じ
る。これでは、キャブ室あるいはキャブ室の下側にある
エンジンルームなどに窪み部が突出してしまって好まし
くない。
また、低い位置に固定してステップを設けるとアプロー
チアングルが小さくなって、窪地などを走行しにくくな
ってしまうとともに、キャブをチルトアップした場合に
該低い位置のステップがタイヤに当接してしまうおそれ
がある。
このため、乗降時には車両の側方に張り出して乗降に供
され、走行時などには車両の側部に格納される格納式ス
テップがある。しかも、張出、格納作業に乗員が煩わさ
れないように、圧縮空気や油圧その他を作動源とした駆
動手段を具備し、スイッチ操作やドアの開閉に連動して
ステップが作動するようにした自動ステップがある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述したスイッチ操作やドアの開閉に連
動した自動ステップでは次のような問題がある。
例えば、ステップがドアの開閉に連動して作動する自動
ステップでは、乗員が降車しようとドアを開いた場合
に、開扉と同時にステップの張出し動作を行わせること
ができず、開扉したのち所定時間の経過後にステップが
張り出す。すなわち、乗員が開扉と同時に降車すると、
未だステップが張り出していないので危険である。ま
た、乗車する場合にも、開扉と同時にステップが張り出
さないので、ドアの近傍に立っていたりすると危険であ
る。
また、ドアが完全に閉じられていない状態で走行してし
まうと、上述した固定ステップのように、道路の側部の
ガイドレールなどに衝突したり、アプローチアングルが
小さくなってしまう問題が生じることになる。特に、自
動ステップでは乗員は閉扉したことによってステップが
格納されたものと判断するから、より上記の点が問題と
なる。
そこで、この考案は、ステップがどのような状態にある
のかを乗員に知らせて、乗降の動作や走行に危険がない
か否かを警告するための車両の乗降用ステップの作動警
告装置を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、この考案にかかる作動警
告装置は、駆動手段によって張出、格納作動する乗降用
ステップを有する車両において、ステップを張り出させ
る操作が行われた場合または格納させる操作が行われた
場合のいずれの場合にも警告を行う第1警告手段を設
け、ステップが張出位置にあってスタータスイッチがON
されたときに警告を行う第2警告手段を設け、ステップ
が張出位置にあってスタータスイッチがONされると共に
ハンドブレーキが解除されたときに警告を行う第3警告
手段を設けたことを特徴としている。
〔作用〕
例えばドアの開閉に連動して張出動作および格納動作を
行う自動ステップであるとする。
乗降のためにドアを開くと、それまで格納されていたス
テップが張り出されるが、このとき上記第1警告手段が
作動して警告され、乗員はステップが張出動作を行って
いることを認識する。
また、ドアの開閉が不完全であるためステップが張り出
した状態にあり、このときスタータスイッチをONする
と、上記第2警告手段が作動して乗員にステップが張り
出されている旨を知らせる。これにより、乗員はドアが
完全に閉じられていないことを知り、完全にドアを閉じ
て次の操作を行うことになる。
さらに、ステップが張り出した状態でスタータスイッチ
をONし、走行しようとハンドブレーキを解除すると、上
記第3警告手段が作動して乗員にステップが張り出され
た状態にあって走行すると危険である旨を知らせる。こ
の場合にも、ドアを完全に閉じるなどの操作をしたのち
に次の操作を行い走行を開始することになる。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づいてこの考案に係る作動警
告装置を具体的に説明する。
まず、第2図ないし第7図に基づいて、この作動警告装
置を実装するのに適した自動ステップについて説明す
る。
第2図ないし第6図にこのステップの構造を示してあ
り、図示したステップは運転席に乗降するためのもので
ある。第2図において、キャブのタイヤハウジング1の
前側に固定ステップ2が設けられており、この固定ステ
ップ2の上方にキャブ室の床面がある。第2図ないし第
6図に示すように、この固定ステップ2の両端部に吊り
下げた状態で一対のステップブラケット10が取付けられ
ている。さらに、このステップブラケット10の下端部に
はサポートロッド11の先端部が取付けられ、該サポート
ロッド11の基端部はキャブに固定されて、ステップブラ
ケット10の剛性を確保している。
上記一対のステップブラケット10のそれぞれの下端部に
は、第1段アーム12aが基端部の軸12pを中心にして揺動
自在に支持されており、この第1段アーム12aの先端部
に第1段ステップ板12bが固定されている。なお、上記
軸12pは第2図および第4図に示すように、第1段アー
ム12aの一方から他方に貫通したものとしてある。上記
第1段アーム12aの揺動によって、この第1段ステップ
板12bが図示のように地上面にほぼ平行で水平となる張
出位置と、第5図上一点鎖線で示すように先端縁が上方
に指向して起立した格納位置との2つの位置に位置付
く。
上記一対のステップブラケット10のそれぞれの中間部に
は、ぼほV字形をした第2段アーム13aが該V字形のほ
ぼ屈曲部の軸13pを中心にして揺動自在に支持されてお
り、この第2段アーム13aの一方の先端部に第2段ステ
ップ板13bが固定されている。なお、上記軸13pは第2図
および第4図に示すように、第2段アーム13aの一方か
ら他方に貫通したものとしてある。上記ステップブラケ
ット10の内側面の適宜位置には、第2図に示すように第
2段アーム13aの他方の先端部に係合して該第2段アー
ム13aの揺動範囲を規制するストッパ14が設けられてい
る。このストッパ14に第2段アーム13aが係合した状態
で、第2段ステップ板13bが図示のように地上面とほぼ
平行で水平となる張出位置に位置付く。また第2段アー
ム13aの揺動により第2段ステップ板13bが、第5図上一
点鎖線で示すように起立した格納位置に位置付く。
上記第1段アーム12aの中間部と第2段ステップ板13bの
先端部とに、コネクチングロッド15の両端部が回動自在
に支持されている。
また、第2図および第3図に示すように、ステップブラ
ケット10と第1段アーム12aとの間に引張コイルバネか
らなる保持バネ16が掛け渡されている。この保持バネ16
は、ステップブラケット10と第1段アーム12aのそれぞ
れに適宜なブラケット16a、16bを介して設けられてお
り、第1段ステップ板12bが張出位置にあるときと格納
位置にあるときのいずれのときも最も収縮した状態にあ
り、張出位置と格納位置との中間位置で適宜に伸張す
る。
そして、一対の第1段アーム12aの一方の先端部近傍に
は、駆動手段であるエアシリンダ17の作動ロッド17aの
先端部がブラケット18を介して回動自在に連結されてい
る。また、エアシリンダ17の基端部17bはステップブラ
ケット10に設けた支持ブラケット19に回動自在に支持さ
れている。このエアシリンダ17の作動エアは、例えば車
両がエアサーボブレーキ装置を具備している場合には、
該ブレーキ作動用のエアが用いられる。また、ステップ
ブラケット10には電磁バルブからなるエアバルブ20が設
けられており、該エアバルブ20とエアシリンダ17のピス
トン17cの両側に形成される作動室17d、17e(第7図
示)とがエア供給管21a、21bで連通されて、該エアバル
ブ20の動作によって上記作動ロッド17aが上下動を行
う。なお、第7図に示すように作動室17eに接続したエ
ア供給管21bの途中には排気バルブ22が設けられてい
る。
また、第4図および第5図において23、24は、一方のス
テップブラケット10にブラケット25を介して設けられた
リミットスイッチで、これらリミットスイッチ23、24は
第2段ステップ板13bの側面に固定された舌片26に当接
することによりON−OFFする。すなわち、第2段ステッ
プ板13bが格納位置に位置付いたときに舌片26がリミッ
トスイッチ23に当接して該リミットスイッチ23がONし、
第2段ステップ板13bが張出位置に位置付いたときにリ
ミットスイッチ24がONする。
次に、第7図に従って上記エアシリンダ17を作動させる
ための駆動回路について説明する。
上記エアバルブ20のINポート20aとエアタンク27が管27a
によって接続され、このエアタンクに27にはエアコンプ
レッサ28によって圧縮空気が供給されている。エアバル
ブ20の第1OUTポート20bとエアシリンダ17の作動室17dと
がエア供給管21aによって接続され、第2OUTポート20cと
作動室17eとがエア供給管21bによって接続されている。
なお、エア供給管21bの途中には前述のように手動によ
る排気バルブ22が設けられている。また、エアバルブ20
には第1排気ポート20dと第2排気ポート20eが設けられ
ており、該エアバルブ20の作動によって、第1排気ポー
ト20dは上記第1OUTポート20bと連通し、第2排気ポート
20eは上記第2OUTポート20cと連通する。排気バルブ22
は、常時はINポート22aとOUTポート22bとが連通してお
り、手動操作によって、OUTポート22bが排気ポート22c
と連通する。
そして、エアバルブ20のコイル20fの一方の端子はヒュ
ーズ31を介して電源30に接続されている。コイル20fの
他方の端子には、キャブ位置検出手段32、ハンドブレー
キ−エンジン回転検出手段33、トランスミッション−エ
ンジン回転検出手段34、ステップスイッチ35が直列に接
続されている。上記キャブ位置検出手段32は、キャブが
チルトアップしたときOFFし、チルトダウンしたときにO
Nする。上記ハンドブレーキ−エンジン回転検出手段33
は、ハンドブレーキが解除されるとともにエンジンが作
動しているときにOFFとなり、ハンドブレーキがロック
しているとき、またはエンジンが停止しているときにON
となる。上記トランスミッション−エンジン回転検出手
段34は、トランスミッションが接続されるとともに、エ
ンジンが作動しているときにOFFとなり、トランスミッ
ションがニュートラルにあって接続されていないとき、
またはエンジンが停止しているときにONとなる。上記ス
テップスイッチ35はモードの切り換えにより自動モード
35aと手動モードがあり、自動モード35aではこのステッ
プスイッチ35はドアスイッチ36と接続され、このドアス
イッチ36が接地されている。また、ステップスイッチ35
が手動モードの張出位置35bではエンジン回転検出手段3
7に接続され、このエンジン回転検出手段37が接地され
ている。手動モードの格納位置35cではステップスイッ
チ35はいずれにも接続されていない。上記ドアスイッチ
36はドアが開かれたときにONされ、ドアが閉じられたと
きにOFFされる。また、エンジン回転検出手段37はエン
ジン作動時にONされ、停止時にOFFされる。
そして、前記エアバルブ20は、そのコイル20fに通電さ
れたときにINポート20aと第1OUTポート20bとを連通させ
るとともに、第2OUTポート20cと第2排気ポート20eとを
連通させ、非通電のときには戻しバネ20gの復元力によ
って第1OUTポート20bと第1排気ポート20dとを連通させ
るとともに、INポート20aと第2OUTポート20cとが連通す
るようにしてある。
そして第1図は、この考案に係る作動警告装置を説明す
るための回路図である。電源30からエアバルブ20のコイ
ル20fに至る途中にリレー41が設けられており、このリ
レー41のコイル41aは電源30とタイマ回路42の一方の端
子に接続されていて、タイマ回路42に通電されて所定時
間が経過した後上記リレー41のコイル41aに通電される
ことにより、該リレー41がONする。タイマ回路42の他方
の端子は前記キャブ位置検出手段32に接続されている。
また、電源30にはスタータスイッチ43を介してハンドブ
レーキスイッチ44が接続されており、このハンドブレー
キのロック側端子44aにはハンドブレーキ作動表示ラン
プ45が接続されている。
さらに、電源30には、上記スタータスイッチ43を介さず
に、ブザー46aなどで警報を発する第1警告手段46が接
続され、この第1警告手段46に前記リミットスイッチ23
が接続されている。そして、このリミットスイッチ23は
前記キャブ位置検出手段32に接続されている。また、上
記リミットスイッチ23に並列にリレー47が接続され、さ
らにこのリレー47に直列に前記リミットスイッチ24の一
方の端子が接続され、該リミットスイッチ24の他方の端
子が接地されている。リレー47のコイル47aは電源30と
キャブ位置検出手段32に直列に接続されており、コイル
47aに通電するとリレー47はOFFとなる。
前記スタータスイッチ43を介して、ランプ48aなどを点
灯させて警告を表示する第2警告手段48の一方の端子が
電源30と接続され、他方の端子が上記リミットスイッチ
24を介して接地されている。
また、上記ハンドブレーキスイッチ44のブレーキ解除端
子44bには、ブザー49aなどの警報を発する第3警告手段
48の一方の端子が接続されており、他方の端子が前記リ
ミットスイッチ24に接続されている。
前記キャブ位置検出手段32の接地側端子はリレー50に接
続されており、このリレー50はさらにステップスイッチ
35に接続されている。また、リレー50のコイル50aは、
一方の端子が上記ハンドブレーキスイッチ44のブレーキ
解除端子44bに接続され、他方の端子は接地されてお
り、コイル50aに通電されるとリレー50がOFFとなる。そ
して、ステップスイッチ35の自動モード接点35aはドア
スイッチ36を介して接地されている。また、手動モード
の張出位置接点35bはエンジン回転検出手段37を介して
接地されている。さらに、手動モードの格納位置接点35
cは、開放されている。
以上により構成されたこの考案に係る乗降用ステップの
動作について、以下に説明する。
第7図において、ステップを張り出して乗降に供するた
めには、キャブがチルトダウンしている状態であるから
キャブ位置検出手段32がON、ハンドブレーキがロックさ
れているかあるいはエンジンが停止していなければなら
ないからハンドブレーキ−エンジン回転検出手段33がO
N、トランスミッションがニュートラルなど接続されて
おらずあるいはエンジンが停止していなければならない
からトランスミッション−エンジン回転検出手段34がON
されている。ステップスイッチ35は自動モード35aにあ
ってドアスイッチ36に接続されているとする。この状態
で図示しないドアを開くと、ドアスイッチ36がONされる
から、エアバルブ20のコイル20fに通電される。このた
め、エアバルブ20のINポート20aと第1OUTポート20bとが
連通するとともに、第2OUTポート20cが第2排気ポート2
0eと連通する。したがって、エアシリンダ17の作動室17
dにコンプレッサ28からの圧縮空気が送られ、作動室17e
が排気バルブ22を介してエアバルブ20の第2排気ポート
20eから大気に開放されるから、エアシリンダ17のピス
トン17cが下降することになる。
上記ピストン17cには作動ロッド17aが取付けられている
から、作動ロッド17aが下降することになる。この作動
ロッド17aの移動により、該作動ロッド17aの先端部には
第1段アーム12aは連繋しているから、該第1段アーム1
2aが第5図上一点鎖線で示す格納位置から同図上時計回
り方向に軸12pを中心にて揺動して実線で示す張出位置
に位置付くことになる。なお、この第1段アーム12a
は、途中までは保持バネ16の復元力に抗して揺動する
が、保持バネ16が最大に伸張した後はその復元力が第1
段アーム12aの揺動方向に作用する。
上記第1段アーム12aと第2段ステップ板13bとにはコネ
クチングロッド15が連繋しているから、該コネクチング
ロッド15により引き下げられることによって、第2段ス
テップ板13bも第1段アーム12aの格納位置から張出位置
までの揺動に伴われ、その第2段アーム13aの軸13pを中
心にして第5図上一点鎖線で示す格納位置から張出位置
まで揺動することになる。そして、第2段ステップ板13
bが張出位置に位置すると、ステップブラケット10に設
けられた前記ストッパ14に第2段アーム13aが係合して
それ以上の揺動が阻止される。この状態で、第2図ない
し第6図に示すように、第1段ステップ板12bおよび第
2段ステップ板13bがほぼ水平となるとともに、車両の
側方に張り出すから、乗員は第1段ステップ板12bと第
2段ステップ板13bに足を掛けてキャブに乗降ればよ
い。このとき、エアシリンダ17の作動室17dから作動エ
アが漏れてしまって第1段ステップ板12bまたは第2段
ステップ板13bを格納位置方向に揺動させようとする外
力が加えられても、保持バネ16の復元力によって同方向
に移動することがない。
そして、ドアを閉じるとステップが格納される。ドアが
閉じられるとドアスイッチ36がOFFされるから、コイル2
0fへの通電が停止する。このため、戻しバネ20gの復元
力によってエアバルブ20が作動し、INポート20aと第2OU
Tポート20cが連通するとともに、第1OUTポート20bが第
1排気ポート20dと連通することになる。したがって、
作動室17eにコンプレッサ28から圧縮空気が供給され、
作動室17dが第1排気ポート20dから大気に開放される。
このため、ピストン17cが上昇し作動ロッド17aが上昇す
るから、第1段アーム12aが張出位置から引き上げられ
ることになる。このときの第1段アーム12aは、途中ま
では保持バネ16の復元力に抗し揺動するが、保持バネ16
が最大に伸張した後はその復元力が第1段アーム12aの
揺動方向に作用する。この第1段アーム12aの揺動によ
り、コネクチングロッド15が第2段ステップ板13bを押
し上げるから、該第2段ステップ板13bも張出位置から
格納位置まで揺動することになり、第1段ステップ板12
bと第2段ステップ板13bは第5図上一点鎖線で示すよう
に格納され、車両の側方には突出しない。また、第1段
ステップ板12bが格納位置に位置付いているときに、エ
アシリンダ17の作動室17eから作動エアが漏れてしまっ
て第1段ステップ板12bを張出位置に揺動させようとす
る外力が加えられても、保持バネ16の復元力によって容
易に揺動しない。
ドアの開閉に拘らず、ステップを張出または格納作動さ
せるには、手動モード35b,35cによる。ステップスイッ
チ35が手動モードの張出位置接点35bに切り換えられた
ときに、エンジンが停止してエンジン回転検出手段37が
ONしている場合には、張出位置接点35bは接地されるか
ら、キャブ位置検出手段32などがONしている限りドアの
開閉に拘らずステップは張り出すことになる。また、格
納位置接点35cに切り換えられたときには、ステップス
イッチ35が開放されてしまうから、ドアの開閉に拘らず
格納されることになる。
そして、ステップを張り出そうとした場合に、キャブが
チルトアップされていたり、ハンドブレーキが開放され
てエンジンが作動していたり、あるいはトランスミッシ
ョンが接続されていたりした場合には、いずれの場合に
もステップは張り出されない。すなわち、第7図におい
て、キャブがチルトアップしている場合にはキャブ位置
検出手段32がOFFとなり、ハンドブレーキが開放されて
いる場合にはハンドブレーキ−エンジン回転検出手段33
がOFFとなり、トランスミッションが接続されている場
合にはトランスミッション−エンジン回転検出手段34が
OFFとなり、しかもこれらの検出手段32、33、34はエア
バルブ20のコイル20fに直列に接続されているから、こ
れらの検出手段32、33、34のいずれかがOFFの場合には
ステップが張り出されない。
また、乗降用ステップを点検したり修理する場合には、
エアバルブ20のコイル20fに通電しなくても第1段ステ
ップ板12bと第2段ステップ板13bを張り出させた状態に
しておく必要がある。この場合には、エアシリンダ17を
作動させて上述のようにステップを張り出させたなら
ば、排気バルブ22を大気に開放させた後にコイル20fへ
の通電を停止すれば、エアバルブ20のINポート20aと第2
OUTポート20cが連通しても作動室17eへは圧縮空気が供
給されないから、保持バネ16の復元力により第1段ステ
ップ板12bおよび第2段ステップ板13bは張出位置に維持
される。
次に、第1図に基づいて作動警告装置の動作について説
明する。
ステップスイッチ35が自動モード35aにある場合に、車
両を駐車させてキャブから降りるためにステップを張り
出させようとする。この場合に、ハンドブレーキをロッ
クするとロック側端子44aに接続されて、リレー50のコ
イル50aへの通電が停止される。また、スタータスイッ
チ43をOFFにした場合にはハンドブレーキの位置に拘ら
ずコイル50aへの通電が停止する。すなわち、安全に駐
車できる状態ではリレー50のコイル50aへの通電が停止
してリレー50がONする。キャブには乗員が存していたの
であるから、キャブはチルトダウンしておりキャブ位置
検出手段32はONしている。また、第1段ステップ板12b
と第2段ステップ板13bは格納位置にあるから、リミッ
トスイッチ23はONされている。
この状態でドアを開放するとドアスイッチ36がONするか
ら、電源30から第1警告手段46に接続されてドアスイッ
チ36に至る回路が閉じる。このため第1警告手段46が作
動し、ブザー46aが吹鳴して警報が発せられる。他方ド
アスイッチ36がONするからタイマ回路42が閉じられ、所
定時間が経過するとリレー41のコイル41aに通電されて
リレー41がONすることになる。これによりエアバルブ20
のコイル20fに通電されて、前述したようにエアシリン
ダ17が作動してその作動ロッド17aを下降させて第1段
ステップ板12bと第2段ステップ板13bを張出位置に位置
付かせることになる。なお、第2段ステップ板13bが張
出位置への揺動を開始してリミットスイッチ23から離れ
ると、該リミットスイッチ23がOFFとなるから第1警告
手段46の作動が停止して警報が停止する。すなわち、ド
アを開いたときから所定の時間が経過するまで第1警告
手段46によってブザー46aが吹鳴して、乗員にステップ
を張り出す旨を知らせることになる。なお、ドアスイッ
チ36がONされた状態では、電源30からリレー47のコイル
47aに接続された回路が閉じるため、該リレー47がOFFさ
れ、第2段ステップ板13bが張出位置に位置付いてリミ
ットスイッチ24がONされても第1警告手段46は作動しな
い。
そして、降車してドアを閉じるとドアスイッチ36がOFF
となるから、電源30からリレー47のコイルに接続された
回路が開いてリレー47がONする。このときステップは張
り出しているからリミットスイッチ24がONしている。こ
のため、電源30から第1警告手段46に接続された回路が
閉じるから、ブザー46aが吹鳴する。また、ドアスイッ
チ36がOFFされたためタイマ回路42への通電が停止さ
れ、所定時間が経過するとコイル41aへの通電が停止さ
れる。このため、エアバルブ20のコイル20fへの通電が
停止されるから、前述したようにエアシリンダ17の作動
ロッド17aが上昇して第1段ステップ板12bと第2段ステ
ップ板13bを格納位置まで揺動させることになる。この
揺動が開始して第2段ステップ板13bがリミットスイッ
チ24から離れると、該リミットスイッチ24がOFFされて
上記第1警告手段46の警報が停止する。ステップが格納
されて第2段ステップ板13bがリミットスイッチ23に当
接してこれをONしても、ドアスイッチ36がOFFとなって
いるから警報は発せられない。
駐車中の車両のキャブに乗り込むためにドアを開放する
と、上述したキャブから降りるためにドアを開いたとき
と同様に第1警告手段46が作動して所定時間ブザー46a
が吹鳴したのちステップが張出し、乗車してドアを閉じ
れば所定時間ブザー46aが吹鳴したのちステップが格納
される。
すなわち、第1警告手段46の作動によりステップが動作
中である旨を乗員に知らせることになる。
また、ドアの閉成が不完全な状態で、乗員がキャブに乗
り込んでスタータスイッチ43をONした場合に、第2警告
手段48のランプ48aが点灯することによりステップが張
出位置にある旨を表示して乗員に警告する。すなわち、
第2段ステップ板13bが張出位置にあるからリミットス
イッチ24がONしている。この状態でスタータスイッチ43
をONすると、電源30から第2警告手段48に接続された回
路が閉じるから該第2警告手段48が作動してそのランプ
48aが点灯することになる。
さらに、ステップが張り出した状態にある場合に、走行
しようとハンドブレーキを解除するとブレーキ解除端子
44bに接続されるから、電源30から第3警告手段49に接
続された回路も閉じる。このため該第3警告手段49が作
動しブザー49aが吹鳴することにより警報が発せられ
て、走行しては危険であるから走行を停止するよう乗員
に知らせることになる。なお、この場合には上記第2警
告手段48のランプ48aを点灯しており、ランプ48aの点灯
とブザー49aの吹鳴との両方で乗員に知らせることにな
る。
本実施例では、第1警告手段にブサー46aを、第2警告
手段にランプ48aを、第3警告手段にブサー49aをそれぞ
れ用いたものを示したが、ブザーやランプ以外のもので
あっても構わない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案に係る車両の乗降用ステ
ップの作動警告装置によれば、ステップは張出、格納作
動する際にブザーが吹鳴したりランプが点灯したりして
乗員などに警告を与える構成としたから、ステップの作
動を事前に知らせることができ、その作動を安全に行う
ことができる。
また、ステップは張り出した状態で走行しようとした場
合に、ステップが張り出された状態である旨を乗員に知
らせるから、乗員は走行のための操作を停止し、所定の
操作を行ってステップを格納させたのちに走行を開始で
きる。このため、走行中に、ステップに道路の側部にあ
るガイドレールなどに衝突することがないから、安全に
走行できる。
しかも、ステップの位置を検出して警告を行える構成に
できるから、確実な警告を行える。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案に係る車両の乗降用ステップの作動警告
装置の好ましい実施例を示すものである。第1図は、こ
の作動警報装置の電気回路図である。第2図は、ステッ
プが張り出した状態を示す概略斜視図である。第3図
は、車両の前方から示したステップの正面図、第4図は
左側面図、第5図は背面図で一点鎖線で格納された状態
を示す。第6図は、第4図におけるVI−VI線に沿った矢
視図である。第7図は、駆動手段を作動させるための概
略の回路図である。 1……タイヤハウジング、2……固定ステップ 10……ステップブラケット 12a……第1段アーム、12b……第1段ステップ板 13a……第2段アーム、13b……第2段ステップ板 17……エアシリンダ(駆動手段) 20……エアバルブ 23,24……リミットスイッチ 32……キャブ位置検出手段 33……ハンドブレーキ−エンジン回転検出手段 34……トランスミッション−エンジン回転検出手段 35……ステップスイッチ、36……ドアスイッチ 37……エンジン回転検出手段 46……第1警告手段、48……第2警告手段 49……第3警告手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動手段によって張出、格納作動する乗降
    用ステップを有する車両において、 ステップを張り出させる操作が行われた場合または格納
    させる操作が行われた場合のいずれの場合にも警告を行
    う第1警告手段を設け、ステップが張出位置にあってス
    タータスイッチがONされたときに警告を行う第2警告手
    段を設け、ステップが張出位置にあってスタータスイッ
    チがONされると共にハンドブレーキが解除されたときに
    警告を行う第3警告手段を設けたことを特徴とする車両
    の乗降用ステップの作動警告装置。
JP2467089U 1989-03-03 1989-03-03 車両の乗降用ステップの作動警告装置 Expired - Lifetime JPH0644752Y2 (ja)

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