JPH0644459B2 - 保護ガラス積層ブラウン管 - Google Patents
保護ガラス積層ブラウン管Info
- Publication number
- JPH0644459B2 JPH0644459B2 JP61256415A JP25641586A JPH0644459B2 JP H0644459 B2 JPH0644459 B2 JP H0644459B2 JP 61256415 A JP61256415 A JP 61256415A JP 25641586 A JP25641586 A JP 25641586A JP H0644459 B2 JPH0644459 B2 JP H0644459B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray tube
- cathode ray
- protective glass
- resin
- explosion
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ブラウン管の画面の前方に所定間隔を隔て
て配置した爆縮防止のための安全ガラスや反射防止ガラ
スなどの保護ガラスを透明な積層用樹脂を介して固定し
てなる保護ガラス積層ブラウン管に関するものである。
て配置した爆縮防止のための安全ガラスや反射防止ガラ
スなどの保護ガラスを透明な積層用樹脂を介して固定し
てなる保護ガラス積層ブラウン管に関するものである。
第3図(a)〜(d)は、従来の保護ガラス積層ブラウン管の
製造方法で、ブラウン管と保護ガラスとの積層固定要領
を工程順に示した図である。
製造方法で、ブラウン管と保護ガラスとの積層固定要領
を工程順に示した図である。
まず、第3図(a)で示すように、ブラウン管(1)の画面
(2)とほぼ等しい大きさで、かつほぼ等しい曲率をもっ
た保護ガラス(3)の周辺に、透明積層用樹脂の注入口(4)
となる部分だけを残してチクソ性の紫外線硬化型アクリ
ル系樹脂、つまりシール樹脂(5)を所定の幅、厚味に塗
布する。
(2)とほぼ等しい大きさで、かつほぼ等しい曲率をもっ
た保護ガラス(3)の周辺に、透明積層用樹脂の注入口(4)
となる部分だけを残してチクソ性の紫外線硬化型アクリ
ル系樹脂、つまりシール樹脂(5)を所定の幅、厚味に塗
布する。
つぎに、第3図(b)で示すように、上記保護ガラス(3)を
ブラウン管(1)の画面(2)の前方に所定の間隔を隔てて配
置した状態で、上記保護ガラス(3)の前方に配置したケ
ミカルランプ式の紫外線光源(6)から紫外線を照射し
て、上記シール樹脂(5)を硬化させることにより上記保
護ガラス(3)をブラウン管(1)の画面(2)の前方に固定す
る。
ブラウン管(1)の画面(2)の前方に所定の間隔を隔てて配
置した状態で、上記保護ガラス(3)の前方に配置したケ
ミカルランプ式の紫外線光源(6)から紫外線を照射し
て、上記シール樹脂(5)を硬化させることにより上記保
護ガラス(3)をブラウン管(1)の画面(2)の前方に固定す
る。
つづいて、上記注入口(4)から透明な紫外線硬化型アク
リル系樹脂、つまり注型樹脂(7)を注入充填したのち、
第3図(c)で示すように、上記の紫外線光源(6)から再び
紫外線を照射して、上記注型樹脂(7)を硬化させること
により、保護ガラス(3)をその前面において上記ブラウ
ン管(1)の画面(2)に貼り合わせて固定する。
リル系樹脂、つまり注型樹脂(7)を注入充填したのち、
第3図(c)で示すように、上記の紫外線光源(6)から再び
紫外線を照射して、上記注型樹脂(7)を硬化させること
により、保護ガラス(3)をその前面において上記ブラウ
ン管(1)の画面(2)に貼り合わせて固定する。
最後に、上記ブラウン管(1)の外周に第3図(d)のよう
に、防爆金具(8)をテンシヨンバンド(9)を介して巻装し
て所定の保護ガラス積層ブラウン管を完成する。
に、防爆金具(8)をテンシヨンバンド(9)を介して巻装し
て所定の保護ガラス積層ブラウン管を完成する。
以上のような工程を経て第3図(d)で示すような構成に
製造された従来の保護ガラス積層ブラウン管において
は、テレビジヨンセツトの電源スイツチをオン・オフし
た瞬間に、ノイズとともに積層用樹脂と防爆金具との間
で放電現象が発生し、それが15秒間ぐらいの時間長さ
にわたって持続する場合もあった。このような放電現象
およびそれにともなうノイズが視聴者に不快感を与える
欠点を有していた。
製造された従来の保護ガラス積層ブラウン管において
は、テレビジヨンセツトの電源スイツチをオン・オフし
た瞬間に、ノイズとともに積層用樹脂と防爆金具との間
で放電現象が発生し、それが15秒間ぐらいの時間長さ
にわたって持続する場合もあった。このような放電現象
およびそれにともなうノイズが視聴者に不快感を与える
欠点を有していた。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、電源スイツチのオン・オフ時における放電現
象の発生を、簡易にして確実に防止できる保護ガラス積
層ブラウン管を提供することを目的とする。
たもので、電源スイツチのオン・オフ時における放電現
象の発生を、簡易にして確実に防止できる保護ガラス積
層ブラウン管を提供することを目的とする。
この発明に係る保護ガラス積層ブラウン管は、ブラウン
管画面とその前方側の保護ガラスとの間の積層用樹脂
を、保護ガラスとブラウン管との空間の周辺部を縁どる
紫外線硬化型樹脂と、上記空間の残り部分を充填する注
型樹脂とで構成し、上記シール樹脂を帯電防止剤をスプ
レーして塗布し、その上に防爆金具を巻装して、上記シ
ール樹脂と防爆金具とを電気的に接続したことを特徴と
する。
管画面とその前方側の保護ガラスとの間の積層用樹脂
を、保護ガラスとブラウン管との空間の周辺部を縁どる
紫外線硬化型樹脂と、上記空間の残り部分を充填する注
型樹脂とで構成し、上記シール樹脂を帯電防止剤をスプ
レーして塗布し、その上に防爆金具を巻装して、上記シ
ール樹脂と防爆金具とを電気的に接続したことを特徴と
する。
この発明によれば、テレビジョンセットの電源スイッチ
をオン・オフした場合の静電誘導により保護ガラスの表
面に発生した電荷が、シール樹脂から、その上にスプレ
ーして塗布されている帯電防止剤を経て、アースされた
防爆金具に至ることになるので、シール樹脂と防爆金具
との間での放電の発生を簡単確実に防止することができ
る。
をオン・オフした場合の静電誘導により保護ガラスの表
面に発生した電荷が、シール樹脂から、その上にスプレ
ーして塗布されている帯電防止剤を経て、アースされた
防爆金具に至ることになるので、シール樹脂と防爆金具
との間での放電の発生を簡単確実に防止することができ
る。
以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。
る。
第1図はおよび第2図はそれぞれこの発明の一実施例に
よる保護ガラス積層ブラウン管の構成を示すもので、同
図において、第3図(d)で示すものと同一の構成には同
一の符号を付している。
よる保護ガラス積層ブラウン管の構成を示すもので、同
図において、第3図(d)で示すものと同一の構成には同
一の符号を付している。
第1図および第2図において、(9)はブラウン管(1)の外
周に防爆金(8)を固定するためのテンシヨンバンドであ
つて、このバンド(9)および上記防爆弾金具(8)は取付用
耳片(10)を介してアースされている。
周に防爆金(8)を固定するためのテンシヨンバンドであ
つて、このバンド(9)および上記防爆弾金具(8)は取付用
耳片(10)を介してアースされている。
上記紫外線硬化型樹脂からなるシール樹脂(5)の外周面
には、帯電防止剤(11)がスプレーにより薄膜状に塗布さ
れており、この帯電防止剤(薄膜)(11)の上から防爆金
具(8)を巻装して、上記シール樹脂(5)と防爆金具(8)と
を電気的に接続している。
には、帯電防止剤(11)がスプレーにより薄膜状に塗布さ
れており、この帯電防止剤(薄膜)(11)の上から防爆金
具(8)を巻装して、上記シール樹脂(5)と防爆金具(8)と
を電気的に接続している。
上記防護ガラス(3)の表面抵抗は、ブラウン管(1)を構成
するガラス材料の表面抵抗とほぼ等しい1012Ω/cmで
あり、シール樹脂(5)の表面抵抗は109Ω/cmであり、
また、上記帯電防止剤(11)としては、たとえば瀧原産業
株式会社製の商品名スタティサイドのごとく、表面抵抗
が107Ω/cmと上記よりも小さいものが選ばれてい
る。
するガラス材料の表面抵抗とほぼ等しい1012Ω/cmで
あり、シール樹脂(5)の表面抵抗は109Ω/cmであり、
また、上記帯電防止剤(11)としては、たとえば瀧原産業
株式会社製の商品名スタティサイドのごとく、表面抵抗
が107Ω/cmと上記よりも小さいものが選ばれてい
る。
つぎに、上記構成の動作を説明する。
テレビジヨンセツトの電源スイツチをオン・オフする
と、静電誘導により、防護ガラス(3)の表面に発生した
電荷は、この防護ガラス(3)よりも表面抵抗の低いシー
ル樹脂(5)に流れ込み、さらに、このシール樹脂(5)より
も表面抵抗の低い上記帯電防止剤(11)を経て、アースさ
れた防爆金具(8) に至ることになるために、シール樹
脂(5)と防爆金具(8)とのあいだで放電は全く発生しな
い。しかも、上記帯電防止剤(11)をスプレーして塗布す
るだけであるので、たとえば、表面抵抗の小さいテープ
などをシール樹脂に巻きつけるものなどに比して簡易に
して上記放電防止効果が得られ、自動化などを進め易く
なる。
と、静電誘導により、防護ガラス(3)の表面に発生した
電荷は、この防護ガラス(3)よりも表面抵抗の低いシー
ル樹脂(5)に流れ込み、さらに、このシール樹脂(5)より
も表面抵抗の低い上記帯電防止剤(11)を経て、アースさ
れた防爆金具(8) に至ることになるために、シール樹
脂(5)と防爆金具(8)とのあいだで放電は全く発生しな
い。しかも、上記帯電防止剤(11)をスプレーして塗布す
るだけであるので、たとえば、表面抵抗の小さいテープ
などをシール樹脂に巻きつけるものなどに比して簡易に
して上記放電防止効果が得られ、自動化などを進め易く
なる。
以上のように、この発明によるときは、電源スイツチの
オン・オフ時において防護ガラスの表面に発生した電荷
を紫外線硬化型樹脂からなるシール樹脂にスプレーした
帯電防止剤を介して、アースれた防爆金具に確実にスム
ーズに逃がすことができるから、シール樹脂と防爆金具
との間での放電現象の発生を回避できる。これによっ
て、放電にともなうノイズの発生も抑制されて、視聴者
への不快感をとり除くことができ、しかも、導電テープ
などを巻き付けるような手段にして比して自動化が図り
易くなる。
オン・オフ時において防護ガラスの表面に発生した電荷
を紫外線硬化型樹脂からなるシール樹脂にスプレーした
帯電防止剤を介して、アースれた防爆金具に確実にスム
ーズに逃がすことができるから、シール樹脂と防爆金具
との間での放電現象の発生を回避できる。これによっ
て、放電にともなうノイズの発生も抑制されて、視聴者
への不快感をとり除くことができ、しかも、導電テープ
などを巻き付けるような手段にして比して自動化が図り
易くなる。
第1図はこの発明の一実施例による保護ガラス積層ブラ
ウン管の一部切欠き斜視図、第2図は同ブラウン管を示
す一部切欠き平面図、第3図(a)〜(d)は従来の保護ガラ
ス積層ブラウン管の製造方法を工程順に示す斜視図であ
る。 (1)…ブラウン管、(3)…保護ガラス、(5)…シール樹
脂、(7)…注型樹脂、(8)防爆金具、(11)…帯電防止剤。 なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。
ウン管の一部切欠き斜視図、第2図は同ブラウン管を示
す一部切欠き平面図、第3図(a)〜(d)は従来の保護ガラ
ス積層ブラウン管の製造方法を工程順に示す斜視図であ
る。 (1)…ブラウン管、(3)…保護ガラス、(5)…シール樹
脂、(7)…注型樹脂、(8)防爆金具、(11)…帯電防止剤。 なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】ブラウン管とこのブラウン管の画面の上方
に配置した保護ガラスとを積層用樹脂を介して固定して
なる保護ガラス積層ブラウン管において、上記積層用樹
脂が、上記ブラウン管と保護ガラスとのあいだの空間の
周辺部を縁どる紫外線硬化型樹脂からなるシール樹脂
と、上記空間の残りの部分を充填する注型樹脂とから構
成されているとともに、上記シール樹脂に帯電防止剤を
スプレーして塗布し、その上に防爆金具を巻装して、上
記シール樹脂と防爆金具とを電気的に接続したことを特
徴とする保護ガラス積層ブラウン管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61256415A JPH0644459B2 (ja) | 1986-10-27 | 1986-10-27 | 保護ガラス積層ブラウン管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61256415A JPH0644459B2 (ja) | 1986-10-27 | 1986-10-27 | 保護ガラス積層ブラウン管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63110535A JPS63110535A (ja) | 1988-05-16 |
JPH0644459B2 true JPH0644459B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=17292355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61256415A Expired - Lifetime JPH0644459B2 (ja) | 1986-10-27 | 1986-10-27 | 保護ガラス積層ブラウン管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0644459B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4900762B2 (ja) * | 2005-01-19 | 2012-03-21 | 信越化学工業株式会社 | 多孔質ガラス母材の製造方法及び堆積用バーナ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5430932Y2 (ja) * | 1972-12-04 | 1979-09-28 | ||
JPS51155054U (ja) * | 1975-06-05 | 1976-12-10 |
-
1986
- 1986-10-27 JP JP61256415A patent/JPH0644459B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63110535A (ja) | 1988-05-16 |
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