JP2597553Y2 - 帯電防止型陰極線管 - Google Patents

帯電防止型陰極線管

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JP2597553Y2
JP2597553Y2 JP1992060820U JP6082092U JP2597553Y2 JP 2597553 Y2 JP2597553 Y2 JP 2597553Y2 JP 1992060820 U JP1992060820 U JP 1992060820U JP 6082092 U JP6082092 U JP 6082092U JP 2597553 Y2 JP2597553 Y2 JP 2597553Y2
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cathode ray
ray tube
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達也 山本
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Toshiba Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、帯電防止型陰極線管
に係り、特にその帯電防止膜を接地するための接続部材
に電磁波遮蔽効果をもたせた帯電防止型陰極線管に関す
る。
【0002】
【従来の技術】陰極線管には、カラー受像管で代表され
るようにフェース部の内面に形成された蛍光体スクリー
ンに高電圧を印加する陰極線管がある。このような陰極
線管においては、蛍光体スクリーンに高電圧を印加する
とき、過渡的にその蛍光体スクリーンの形成されている
フェース部の外表面が帯電する。この帯電を防止するた
め、従来よりフェース部外表面に透明導電膜からなる帯
電防止膜を形成し、この帯電防止膜を接地するようにし
た陰極線管がある。
【0003】その接地手段として、従来は、導電性粘着
テープを貼着して、その一端部を帯電防止膜の周辺部に
接触させ、他端部をフェース部周辺部のスカート部外周
を緊締する防爆バンドに接触させ、その防爆バンドに取
付けられたラグ板を接地して、帯電防止膜を接地電位に
保持するようにしている。
【0004】しかし上記ようにフェース部外表面の帯電
防止膜を導電性粘着テープの貼着により接地電位に保持
する手段は、帯電防止膜の形成とは別に導電性粘着テー
プを貼着する工程が必要であり、帯電防止型陰極線管の
製造工程が繁雑になる。また貼着された導電性粘着テー
プが陰極線管の製造後に剥がれ、陰極線管の動作中に電
気的に浮いて、フェース部外表面に誘起される高電圧が
帯電し、陰極線管や周辺機器の誤動作の原因となる。ま
たこれに人体が触れると、その接触点に帯電電荷が集中
し放電して、電撃を受ける。
【0005】また、上記陰極線管のフェース部外表面の
帯電防止とは別に、陰極線管については、不要電磁波の
遮蔽の問題がある。従来この不要電磁波の遮蔽について
は、陰極線管セットのシャーシ全体をアルミニウム板や
鉄板で囲んだり、デスプレイモニタケースの内壁に金属
粉末を塗布、あるいはケースの製造時に樹脂中に金属粉
末を混合して成形している。
【0006】しかし不要電磁波を遮蔽するために、シャ
ーシ全体をアルミニウム板や鉄板で囲んでも、陰極線管
の前面方向に漏洩する電磁波に対しては、遮蔽効果はま
ったくない。またデスプレイモニタケースの内壁に金属
粉末を塗布したり、ケースの製造時に樹脂中に金属粉末
を混合して成形すると、製造コストが高くなる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、従来の
帯電防止型陰極線管は、フェース部外表面に透明導電膜
からなる帯電防止膜を形成し、この帯電防止膜を接地電
位に保持するために、導電性粘着テープをフェース部外
表面に貼着し、その一端部を帯電防止膜の周辺部に接触
させ、他端部をフェース部周辺部のスカート部外周を緊
締する防爆バンドに接触させて、帯電防止膜を防爆バン
ドに接続している。しかしこのようにフェース部外表面
の帯電防止膜を導電性粘着テープにより防爆バンドに接
続して接地電位に保持する手段は、帯電防止膜の形成と
は別に導電性粘着テープを貼着する工程が必要であり、
帯電防止型陰極線管の製造工程が繁雑になる。また貼着
された導電性粘着テープが陰極線管製造後に剥がれ、陰
極線管の動作中に電気的に浮いて、フェース部外表面に
誘起される高電圧が帯電し、陰極線管や周辺機器の誤動
作の原因となる。またこれに人体が触れると、その接触
点に帯電電荷が集中し放電して、電撃を受けるという問
題がある。
【0008】また、陰極線管のフェース部外表面の帯電
防止とは別に、陰極線管については、不要電磁波の遮蔽
の問題がある。従来この不要電磁波の遮蔽については、
陰極線管セットのシャーシ全体をアルミニウム板や鉄板
で囲んだり、デスプレイモニタケースの内壁に金属粉末
を塗布、あるいはケースの製造時に樹脂中に金属粉末を
混合して成形している。しかし不要電磁波を遮蔽するた
めに、シャーシ全体をアルミニウム板や鉄板で囲んで
も、陰極線管の前面方向に漏洩する電磁波に対しては、
遮蔽効果はまったくなく、またデスプレイモニタケース
の内壁に金属粉末を塗布したり、ケースの製造時に樹脂
中に金属粉末を混合して成形すると、製造コストが高く
なるという問題がある。
【0009】この考案は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、陰極線管のフェース部外表面に設けられた
帯電防止膜を確実に接地電位に保持するとともに、陰極
線管の前面方向に漏洩する電磁波を有効に遮蔽すること
ができる帯電防止型陰極線管を構成することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】周辺部にスカート部を有
するフェース部の外表面に帯電防止膜が形成され、この
帯電防止膜が接続部材によりスカート部に取付けられた
防爆バンドに接続され、この防爆バンドを介して帯電防
止膜を接地電位に保持する帯電防止型陰極線管におい
て、接続部材を、フェース部の画面表示部の外周から防
爆バンド上までのフェース部周辺部形状に合った形状に
成形されて、画面表示部外周から防爆バンド上までのフ
ェース部周辺部を覆う金属板または金属メッシュ布帛で
構成した。
【0011】
【作用】上記のように、帯電防止膜を防爆バンドに接続
する接続部材を、フェース部の画面表示部の外周から防
爆バンド上までのフェース部周辺部形状に合った形状に
成形されて、画面表示部外周から防爆バンド上までのフ
ェース部周辺部を覆う金属板または金属メッシュ布帛で
構成すると、帯電防止膜を確実に防爆バンドに接続する
ことができ、フェース部の外表面に帯電した電荷をきわ
めて短時間に除去することができる。また画面表示部外
周から防爆バンドまでのフェース部周辺部を覆う形状と
したことにより、陰極線管の前面方向に漏洩する不要電
磁波を遮蔽して大幅に低減することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの考案を実施例に基
づいて説明する。
【0013】図1および図2にその一実施例である帯電
防止型カラー受像管を示す。このカラー受像管は、周辺
部にスカート部1 の形成されたほぼ矩形状のパネル2
(フェース部)とこのパネル2 に一体に接合された漏斗
状のファンネル3 とからなる外囲器を有し、そのパネル
2 の内面に、3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン4
が形成され、この蛍光体スクリーン4 に対向して、その
内側にシャドウマスク5が配置されている。一方、ファ
ンネル3 のネック6 内に、3電子ビームを放出する電子
銃(図示せず)が封止されている。そしてこの電子銃か
ら放出される3電子ビームをファンネル3 の外側に装着
された偏向ヨーク(図示せず)により偏向して、上記蛍
光体スクリーン4 を水平、垂直走査することにより、カ
ラー画像を表示する構造に形成されている。
【0014】さらにこのカラー受像管は、防爆型に形成
され、上記パネル2 にそのスカート部1 外周を緊締する
防爆バンド7 が取付けられている。またパネル2 の外表
面には、透明導電膜からなる帯電防止膜8 が形成されて
いる。そしてこの帯電防止膜8 が接続部材9 により防爆
バンド7 に接続されている。
【0015】上記接続部材9 は、パネル2 の画面表示部
10の外周(ケースのエスカッションで隠れる位置)から
防爆バンド7 の蛍光体スクリーン4 側と重なり合う位置
までのパネル2 の周辺部形状に合った形状に成形され、
画面表示部10の外周から防爆バンド7 の蛍光体スクリー
ン4 側までのパネル2 周辺部を覆う金属板または金属フ
ィラメントを編組した金属メッシュ布帛からなる。その
画面表示部10側の先端部には、帯電防止膜8 との接続を
良好にしかつ帯電防止膜8 の損傷を防止する導電性ゴム
11が取付けられている。
【0016】なお、このカラー受像管においては、上記
帯電防止膜8 を接地電位に保持するため、防爆バンド7
に取付けられたラグ板13にワイヤー14を懸架し、このワ
イヤー14を介して接地されている。
【0017】上記のように画面表示部10の外周から防爆
バンド7 の蛍光体スクリーン4 側と重なり合う位置まで
のパネル2 の周辺部形状に合った形状に成形された金属
板または金属メッシュ布帛からなる接続部材9 を用い
て、帯電防止膜8 を防爆バンド7 に接続して接地電位に
保持すると、従来の粘着テープによる接続のように剥が
れることがなく、帯電防止膜8 を確実に防爆バンド7 に
接続して接地電位に保持することができ、パネル2 の外
表面に帯電する電荷をきわめて短時間に除去することが
できる。また上記ように金属板または金属メッシュ布帛
からなる接続部材9 で画面表示部10の外周から防爆バン
ド7 の蛍光体スクリーン4 側と重なり合う位置までのパ
ネル2 の周辺部を覆うと、カラー受像管の前面方向に漏
洩する不要電磁波を遮蔽して大幅に低減することができ
る。
【0018】なお、上記実施例では、カラー受像管につ
いて説明したが、この考案は、その他の陰極線管にも適
用可能である。
【0019】
【考案の効果】周辺部にスカート部を有するフェース部
の外表面に形成された帯電防止膜を防爆バンドに接続す
る接続部材を、フェース部の画面表示部の外周から防爆
バンド上までのフェース部周辺部形状に合った形状に成
形されて、画面表示部外周から防爆バンド上までのフェ
ース部周辺部を覆う金属板または金属メッシュ布帛で構
成すると、帯電防止膜を確実に防爆バンドに接続するこ
とができ、フェース部の外表面に帯電する電荷をきわめ
て短時間に除去できる。また画面表示部外周から防爆バ
ンドまでのフェース部周辺部を覆う形状としたことによ
り、陰極線管の前面方向に漏洩する不要電磁波を遮蔽し
て大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例である帯電防止型カラー受
像管の構成を示す斜視図である。
【図2】その要部構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 …スカート部 2 …パネル 4 …蛍光体スクリーン 7 …防爆バンド 8 …帯電防止膜 9 …接続部材 10…画面表示部 11…導電性ゴム 13…ラグ板 14…ワイヤー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 29/92 H01J 29/87 H01J 29/88

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周辺部にスカート部を有するフェース部
    の外表面に帯電防止膜が形成され、この帯電防止膜が接
    続部材により上記スカート部に取付けられた防爆バンド
    に接続され、この防爆バンドを介して上記帯電防止膜を
    接地電位に保持する帯電防止型陰極線管において、 上記接続部材は上記フェース部の画面表示部の外周から
    上記防爆バンド上までのフェース部周辺部形状に合った
    形状に成形されて上記画面表示部外周から防爆バンド上
    までのフェース部周辺部を覆う金属板または金属メッシ
    ュ布帛からなることを特徴とする帯電防止型陰極線管。
JP1992060820U 1992-08-31 1992-08-31 帯電防止型陰極線管 Expired - Lifetime JP2597553Y2 (ja)

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