JPH09219161A - 陰極線管装置 - Google Patents

陰極線管装置

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JPH09219161A
JPH09219161A JP2375096A JP2375096A JPH09219161A JP H09219161 A JPH09219161 A JP H09219161A JP 2375096 A JP2375096 A JP 2375096A JP 2375096 A JP2375096 A JP 2375096A JP H09219161 A JPH09219161 A JP H09219161A
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JP
Japan
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funnel
ray tube
cathode ray
diameter portion
conductive
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JP2375096A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Okazaki
俊広 岡崎
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファンネル外面と偏向装置との間に格別の絶
縁体や導電体を設けることなく、漏洩電場を効果的に抑
制する陰極線管装置を構成することにある。 【解決手段】ファンネル2 の径大部4 とネック3 との境
界部近傍の外側に配置される偏向装置6 のファンネルの
径大部側が偏向装置の内側とファンネルの径大部外面と
の間に挿入された固定具23により固定されてなる陰極線
管装置において、固定具を、偏向装置に接触する絶縁部
と、偏向装置と非接触かつ接地電位に導かれる導電部と
により構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管に偏向
装置が装着された陰極線管装置からの漏洩交流電場を抑
制するようにした陰極線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器の発展がめざましく、オ
フィスばかりでなく、家庭でも利用されるほど身近なも
のとなっている。このOA機器の普及にともなって、電
子機器のノイズ防止や、電磁波の人体に及ぼす影響防止
などの面から、電子機器からの漏洩電磁波や漏洩電磁場
を遮蔽する技術が重要度を増している。特に北欧におい
ては、交流磁場および交流電場の人体に対する影響を懸
念して、その許容値が示され、その規格が広がりつつあ
る。
【0003】上記OA機器には、電子銃から放出される
電子ビームを偏向装置の発生する磁界により偏向して蛍
光体スクリーンを走査することにより画像を表示する陰
極線管装置を用いた画像表示装置が広く用いられてい
る。
【0004】一般にその陰極線管装置は、図3に示すよ
うに、フェース1と漏斗状のファンネル2とからなる外
囲器を有し、そのファンネル2のネック3内に配置され
た電子銃から放出される電子ビームを、ファンネル2の
径大部4とネック3との境界部近傍の外側に装着された
偏向装置6の発生する水平、垂直偏向磁界により偏向し
て、上記フェース1の内面に形成された蛍光体スクリー
ンを水平、垂直走査することにより画像を表示する構造
に形成されている。この陰極線管装置のファンネル2の
径大部4外面には、陰極線管に静電容量を付与する導電
膜8が高電圧が供給される陽極端子9を避けて塗布形成
されている。また偏向装置6の径大部側(フェース1
側)には、ファンネル2の径大部4外面との間に、陰極
線管に対して偏向装置6の径大部側を位置決め固定する
絶縁体からなる固定具10が挿入固定されている。な
お、図3において、11は陰極線管の爆縮を防止するた
めの補強バンド、12は偏向装置6の径小部側(ネック
3側)を締付け固定する締付バンドである。
【0005】このような陰極線管装置が組込まれた画像
表示装置からは、比較的低周波の漏洩電磁波や漏洩電磁
場が発生するため、これら漏洩電磁波や漏洩電磁場を遮
蔽することが望まれる。
【0006】その漏洩電磁波は、5Hz〜2 kHzのバ
ンドIと、2〜40 kHzのバンドIIに区分される。こ
れら漏洩電磁波のうち、バンドIの漏洩電磁波や漏洩電
場は、主として陰極線管装置に供給する高電圧を発生す
るフライバックトランス(FBT)の電位変動により発
生する。このFBTから発生する漏洩電磁波や漏洩電場
の抑制については、電位変動を抑えたFBTを用いた
り、FBTに電位変動を抑える出力回路を付加すること
で抑制できる。
【0007】これに対して、バンドIIの漏洩電磁波や漏
洩電場は、主として偏向装置の水平偏向コイルから発生
する。この水平偏向コイルからの漏洩電磁波や漏洩電磁
場については、比較的簡単な遮蔽手段として、陰極線管
装置の上下、左右および後方にステンレス鋼板などの金
属板や金網で覆うことで抑制できる。
【0008】また陰極線管装置の前方に漏洩する漏洩電
磁波や漏洩電場に対しては、ITO(Indium Tin Oxid
e)や酸化錫(SnO2)などからなる透明導電性酸化
物の膜を、真空蒸着法やスピンコート法などにより形成
した透明電磁遮蔽板を配置して、この透明導電性酸化物
の膜を接地するか、あるいは陰極線管のフェース部の外
表面に直接上記透明導電性酸化物の膜を形成してこれを
接地することで遮蔽できる。
【0009】しかしこれら金属板や金網で覆ったり、ま
た透明電磁遮蔽板を配置したりフェース部の外表面に直
接透明導電性酸化物の膜を形成する抑制手段は、画像表
示装置が複雑化し、また製造プロセスの追加によりコス
トが高くなるという問題がある。
【0010】また上記抑制手段のほかに、陰極線管装置
から漏洩する漏洩電磁波や漏洩電場を抑制する手段とし
て、特開平5−53834号公報には、ファンネル外面
と偏向装置との間に絶縁体、さらにこの絶縁体とファン
ネル外面との間に導電体を設け、この導電体をファンネ
ルの径大部外面の導電膜に接続しかつ接地することによ
り、静電遮蔽する方法が示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ファン
ネル外面と偏向装置との間に絶縁体、さらにこの絶縁体
とファンネル外面との間に導電体を設け、この導電体を
ファンネルの径大部外面の導電膜に接続しかつ接地する
ことにより、静電遮蔽する方法が知られている。
【0012】しかしこのような抑制手段は、通常の陰極
線管装置の構成のほかに、ファンネル外面と偏向装置と
の間に絶縁体や導電体を設けなければならず、陰極線管
装置の製造が複雑化し、コストが高くなるという問題が
ある。
【0013】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、ファンネル外面と偏向装置との間
に格別の絶縁体や導電体を設けることなく、漏洩電場を
効果的に抑制する陰極線管装置を構成することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】ファンネルの径大部とネ
ックとの境界部近傍の外側に偏向装置が配置され、この
偏向装置の径大部側が偏向装置の内側とファンネルの径
大部外面との間に挿入された固定具により固定されてな
る陰極線管装置において、固定具を、偏向装置に接触す
る絶縁部と、偏向装置と非接触かつ接地電位に導かれる
導電部とにより構成した。
【0015】また、ファンネルの径大部外面に導電膜が
形成され、かつファンネルの径大部とネックとの境界部
近傍の外側に偏向装置が配置され、この偏向装置の径大
部側が偏向装置の内側とファンネルの径大部外面との間
に挿入された固定具により固定されてなる陰極線管装置
において、固定具を、偏向装置に接触する絶縁部と、偏
向装置と非接触かつ接地電位に導かれる導電部とにより
構成し、この固定具の導電部をファンネルの径大部外面
の導電膜に接続させた。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。
【0017】図1にその一形態である陰極線管装置を示
す。この陰極線管装置は、フェース1および漏斗状のフ
ァンネル2からなる外囲器を有し、そのフェース1の内
面に蛍光体スクリーンが形成され、一方、ファンネル2
のネック3内に電子銃が配置されている。またファンネ
ル2の径大部4とネック3との境界部近傍の外側に、上
記電子銃から放出される電子ビームを偏向する水平偏向
磁界を発生する水平偏向コイル、および垂直偏向磁界を
発生する垂直偏向コイルを有する偏向装置6が配置され
ている。さらにファンネル2の径大部4には、この径大
部4に設けられた陽極端子部9を避けて、陰極線管に静
電容量を付与する導電膜8が塗布形成されている。な
お、11は陰極線管の爆縮を防止するため、フェース1
の側壁部外周に取付けられた補強バンドである。
【0018】上記偏向装置6は、径小の後端部側(ネッ
ク3側)については、水平、垂直偏向コイルを支持する
合成樹脂などからなるセパレーター20の後端部に締付
けバンド21と捩子22とにより締付けることにより固
定され、径大部側(フェース1側)については、ファン
ネル2の径大部4外面と偏向装置6の径大部内側との間
に複数個の楔状の固定具23を挿入し、これら固定具2
2を接着剤によりファンネル2の径大部4外面および偏
向装置6の径大部内側に接着することにより位置決め固
定されている。
【0019】特に上記陰極線管装置においては、その固
定具23が、図2に示すように、絶縁体からなる本体2
4(絶縁部)と、この本体24のファンネル2外面と接
する面に導電部25が設けられた構造に形成されてい
る。そしてこの導電部25の一端部がが上記ファンネル
2の径大部4外面に塗布形成された導電膜8に接触して
電気的に接続され、直接または上記導電膜8を介して接
地されたものとなっている。
【0020】このように偏向装置6の径大部側を位置決
め固定するために、ファンネル2の径大部4外面と偏向
装置6の径大部内側との間に挿入される絶縁体からなる
固定具23に導電部25を設け、この導電部25の一端
部をファンネル2の径大部4外面に塗布形成された導電
膜8に接触させて電気的に接続しかつ接地すると、偏向
装置6の径大部内側に位置する固定具23の導電部25
が0Vの等電位面となり、偏向装置6の径大部前面に電
界シールド効果をもつシールド面を形成することができ
る。その結果、陰極線管の前面方向に漏洩する偏向装置
6からの漏洩電場を抑制することができる。
【0021】具体的な一例として、ファンネル2の径大
部4外面と偏向装置6の径大部内側との間に4個の楔状
の固定具23を挿入した結果、陰極線管の前面方向に放
射される交流電場の電界強度を、固定具23を用いない
無補正の陰極線管装置にくらべ、約30%軽減すること
ができた。
【0022】なお、上記具体的な一例では、幅23mmの
4個の固定具を用いたが、固定具の使用個数を増やした
り、あるいは固定具の幅を調整することにより、陰極線
管の前面方向に放射される交流電場の電界強度をより細
かく調整することができる。
【0023】しかも上記のように固定具23を、絶縁体
からなる本体24のファンネル2外面と接する面に導電
部25をもつ構造とすることにより、偏向装置6の内側
に格別の絶縁体を設けることなく、簡単な構成で偏向装
置6の水平、垂直偏向コイルと導電部25とを非接触に
保つことができる。
【0024】なお、上記実施の形態では、固定具を、絶
縁体からなる本体のファンネル外面と接する面に導電部
をもつ構造としたが、この導電部は、絶縁体からなる本
体中にサンドイッチ状に埋込むように設け、その一端部
から露出する部分を、ファンネルの径大部外面に塗布形
成された導電膜に接触させて電気的に接続してもよい。
【0025】
【発明の効果】ファンネルの径大部とネックとの境界部
近傍の外側に配置される偏向装置の径大部側が偏向装置
の内側とファンネルの径大部外面との間に挿入された固
定具により固定されてなる陰極線管装置において、固定
具を偏向装置と接触する絶縁部と、偏向装置と非接触か
つ接地電位に導かれる導電部とにより構成し、またこの
導電部をファンネルの径大部外面の導電膜に接続するこ
とにより、偏向装置の内側に格別の絶縁体を設けること
なく、簡単な構成で、偏向装置の径大部前面に電界シー
ルド効果をもつシールド面を形成して、陰極線管の前面
方向に漏洩する偏向装置からの漏洩電場を抑制すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態である陰極線管装置の
構成を示す図である。
【図2】上記陰極線管装置の偏向装置の前端部側を固定
するための固定具の構成を示す図である。
【図3】従来の陰極線管装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
2…ファンネル 3…ネック 4…径大部 6…偏向装置 8…導電膜 23…固定具 24…本体 25…導電部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンネルの径大部とネックとの境界部
    近傍の外側に偏向装置が配置され、この偏向装置の径大
    部側が上記偏向装置の内側と上記ファンネルの径大部外
    面との間に挿入された固定具により固定されてなる陰極
    線管装置において、 上記固定具は上記偏向装置に接触する絶縁部と、上記偏
    向装置と非接触かつ接地電位に導かれる導電部とにより
    構成されていることを特徴とする陰極線管装置。
  2. 【請求項2】 ファンネルの径大部外面に導電膜が形成
    され、かつ上記ファンネルの径大部とネックとの境界部
    近傍の外側に偏向装置が配置され、この偏向装置の径大
    部側が上記偏向装置の内側と上記ファンネルの径大部外
    面との間に挿入された固定具により固定されてなる陰極
    線管装置において、 上記固定具は上記偏向装置に接触する絶縁部と、上記偏
    向装置と非接触かつ接地電位に導かれる導電部とにより
    構成され、この固定具の導電部が上記ファンネルの径大
    部外面の導電膜に接続されていることを特徴とする陰極
    線管装置。
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