JPH10269966A - 陰極線管装置 - Google Patents

陰極線管装置

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JPH10269966A
JPH10269966A JP7173997A JP7173997A JPH10269966A JP H10269966 A JPH10269966 A JP H10269966A JP 7173997 A JP7173997 A JP 7173997A JP 7173997 A JP7173997 A JP 7173997A JP H10269966 A JPH10269966 A JP H10269966A
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JP
Japan
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cathode ray
ray tube
funnel
separator
electric field
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JP7173997A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Okazaki
俊広 岡崎
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向装置の水平偏向コイルから漏洩する電界
を効果的に遮蔽する陰極線管装置を構成することを目的
とする。 【解決手段】 ファンネル2 のネック3 内に電子銃4 が
配設された陰極線管と、その電子銃から放出される電子
ビームを偏向する水平、垂直偏向コイルおよびこれらコ
イルを支持する絶縁性筒状のセパレータ32を有し、ファ
ンネルの径大部5とネックとの境界部付近に取付けられ
る偏向装置30とを備える陰極線管装置において、セパレ
ータを同軸的に嵌合するほぼ同形状のセパレータ片に2
分割し、これらセパレータ片間に偏向装置から主として
陰極線管の側方に漏洩する電界を遮蔽する導電部材を配
置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管に偏向
装置が取付けられてなる陰極線管装置に係り、特にその
偏向装置から漏洩する電界を効果的に遮蔽する陰極線管
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器の発展がめざましく、オ
フィスばかりでなく、家庭でも利用されるほど身近なも
のとなっている。このOA機器の普及にともなって、電
子機器のノイズ防止や、電磁波の人体に及ぼす影響防止
などの面から、電子機器からの漏洩電界や漏洩電磁界を
遮蔽する技術が重要度を増している。特に北欧においで
は、交流磁界および交流電界の人体に対する影響を懸念
して、その許容値が示され、その規格が広がりつつあ
る。
【0003】上記OA機器には、電子銃から放出される
電子ビームを偏向装置の発生する磁界により偏向して蛍
光体スクリーンを走査することにより画像を表示する陰
極線管装置を用いた画像表示装置が広く用いられてい
る。
【0004】一般にその陰極線管装置は、図4に示すよ
うに、パネル1と漏斗状ファンネル2からなる真空外囲
器を有し、そのファンネル2のネック3内に配設された
電子銃4から放出される電子ビームを、上記ファンネル
2の径大部5とネック3との境界部付近の外側に取付け
られた偏向装置6の水平、垂直偏向コイルから発生する
水平、垂直偏向磁界により偏向して、上記パネル1の内
面に設けられた蛍光体スクリーン7を水平、垂直走査す
ることにより、画像を表示する構造に形成されている。
そのファンネル2の径大部5には、高電圧が供給される
陽極端子8が設けられ,さらにこの陽極端子8を避けて
径大部5外面には、導電膜9が形成されている。なお、
偏向装置6は、ファンネル2の径大部5外面との間に挿
入された絶縁材料からなる固定具11により径大部5側
が位置決め保持され、ネック3側は、締付けバンド12
によりネック3に固定されている。
【0005】なおまた、図4に示した陰極線管はカラー
受像管であり、13は蛍光体スクリーン7に対向してパ
ネル1の内側に配置されたシャドウマスク、14は真空
外囲器の爆縮を防止するため、パネル1の側壁外周に取
付けられた補強バンドである。
【0006】このような陰極線管装置が組込まれた画像
表示装置からは、比較的低周波の交流電界が漏洩するた
め、この漏洩交流電界を遮蔽することが望まれる。
【0007】その漏洩交流電界は、5Hz〜2 kHzの
バンド−I と、2〜40 kHzのバンド−IIに区分され
る。これら漏洩交流電界のうち、バンド−I の漏洩交流
電界は、主として陰極線管装置に高電圧を供給するフラ
イバックトランス(FBT)の電位変動により発生する
ので、このバンド−I の漏洩交流電界の抑制は、電位変
動を抑えたFBTを用いたり、FBTに電位変動を抑え
る出力回路を付加することで抑制される。
【0008】これに対して、バンド−IIの漏洩交流電界
は、主として偏向ヨークの水平偏向コイルから発生す
る。この水平偏向コイルからの漏洩交流電界に対して
は、比較的簡単な遮蔽手段として、陰極線管装置の上
下、左右および後方に、ステンレス鋼板などの金属板や
金網を配置して覆うことにより遮蔽できる。また陰極線
管装置の前面、すなわち表示面からの漏洩交流電界につ
いては、ITO(Indium TinOxide)や酸化錫(SnO
2 )などからなる透明導電性酸化物の膜を真空蒸着法や
スピンコート法などにより被着形成された透明電磁遮蔽
板を配置したり、あるいは陰極線管のパネルの外表面に
直接透明導電性酸化物の膜を同様の方法により形成し
て、これを接地することで遮蔽できる。
【0009】また上記手段のほかに、陰極線管装置から
の漏洩交流電界の抑制手段として、特開平5−5483
4号公報には、図5に示すように、偏向装置6の内側に
絶縁部材16を配置し、この絶縁部材16を介してファ
ンネル2の外面との間に導電部材17を設け、この導電
部材17を接地することにより、静電遮蔽する手段が示
されている。
【0010】また特開平5−207404号公報には、
図6に示すように、偏向装置6の水平または垂直偏向コ
イルに印加される電圧波形とは逆極性波形の電圧を発生
する逆電圧供給部19と、パネル1の側壁近傍に配置さ
れ上記逆電圧供給部17に接続された補償電極20とか
らなる漏洩交流電界遮蔽手段により、遮蔽する手段が示
されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、陰極線
管装置からの漏洩交流電界を遮蔽する手段として、 (A) 陰極線管装置の上下、左右および後方を金属板
や金網で覆う遮蔽手段 (B) 陰極線管装置の前面に、透明導電性酸化物の膜
が形成された透明電磁遮蔽板を配置したり、あるいは陰
極線管のパネルの外表面に直接透明導電性酸化物の膜を
形成してこれを接地することにより遮蔽する手段 (C) 陰極線管と偏向装置との間に導電部材を設け、
この導電部材を接地することにより遮蔽する手段 (D) 偏向装置の水平または垂直偏向コイルに印加さ
れる電圧波形とは逆極性波形の電圧を発生する逆電圧供
給部とこの逆電圧供給部に接続された補償電極とからな
る遮蔽手段 などがある。
【0012】しかし、上記(A)および(B)の手段で
は、新たに金属板や透明電磁遮蔽板などの電磁遮蔽板が
必要となるため、装置が複雑化する。さらに製造プロセ
スの追加により、コストアップをまねくという問題があ
る。一方、(C)および(D)の手段では、図7(a)
に示すように、水平偏向コイル22から陰極線管の前面
方向に漏洩する漏洩交流電界に対しては遮蔽効果がある
が、同(b)に示すように、偏向装置の側方に放射状に
漏洩する漏洩電磁波や漏洩電磁場に対しては遮蔽効果が
ないという問題がある。
【0013】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、偏向装置、特にその水平偏向コイ
ルから漏洩する交流電界を効果的に遮蔽する陰極線管装
置を構成することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1) 漏斗状ファンネルのネック内に電子銃が配設さ
れた陰極線管と、電子銃から放出される電子ビームを偏
向する磁界を発生する水平、垂直偏向コイルおよびこれ
ら水平、垂直偏向コイルを支持する絶縁性筒状のセパレ
ータを有し、ファンネルの径大部とネックとの境界部付
近の外側に取付けられる偏向装置とを備える陰極線管装
置において、セパレータを同軸的に嵌合するほぼ同形状
のセパレータ片に2分割し、これらセパレータ片間に偏
向装置から主として陰極線管の側方に漏洩する交流電界
を遮蔽する導電部材を配置した。
【0015】(2) 漏斗状ファンネルのネック内に電
子銃が配設された陰極線管と、電子銃から放出される電
子ビームを偏向する磁界を発生する水平、垂直偏向コイ
ルおよびこれら水平、垂直偏向コイルを支持する絶縁性
筒状のセパレータを有し、ファンネルの径大部とネック
との境界部付近の外側に取付けられる偏向装置と、この
偏向装置とファンネルとの間に設けられ、偏向装置から
主として陰極線管の前面方向に漏洩する交流電界を遮蔽
する導電部材とを備える陰極線管装置において、セパレ
ータを同軸的に嵌合するほぼ同形状のセパレータ片に2
分割し、これらセパレータ片間に偏向装置から主として
陰極線管の側方に漏洩する交流電界を遮蔽する導電部材
を配置した。
【0016】(3) 漏斗状ファンネルのネック内に電
子銃が配設された陰極線管と、電子銃から放出される電
子ビームを偏向する磁界を発生する水平、垂直偏向コイ
ルおよびこれら水平、垂直偏向コイルを支持する絶縁性
筒状のセパレータを有し、ファンネルの径大部とネック
との境界部付近の外側に取付けられる偏向装置と、水平
または垂直偏向コイルに印加される電圧波形とは逆極性
波形の電圧を発生する逆電圧供給部、およびこの逆電圧
供給部に接続され偏向装置から主として陰極線管の前面
方向に漏洩する交流電界を遮蔽する補償電極からなる遮
蔽手段とを備える陰極線管装置において、セパレータを
同軸的に嵌合するほぼ同形状のセパレータ片に2分割
し、これらセパレータ片間に偏向装置から主として陰極
線管の側方に漏洩する交流電界を遮蔽する導電部材を配
置した。
【0017】(4) 上記(1)ないし(3)の陰極線
管装置において、陰極線管の側方に漏洩する交流電界を
遮蔽する導電部材を接地した。
【0018】(5) (4)の陰極線管装置において、
陰極線管の側方に漏洩する交流電界を遮蔽する導電部材
をファンネルの径大部外面に設けられた導電膜に接続
し、この導電膜を介して接地した。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
【0020】図1にその一形態であるカラー受像管装置
を示す。このカラー受像管装置は、周辺部に側壁が設け
られたパネル1と漏斗状のファンネル2からなる真空真
空外囲器を有し、そのパネル1の内面に、青、緑、赤に
発光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン7が設
けられ、この蛍光体スクリーン7に対向して、その内側
にシャドウマスク13が配置されている。またパネル1
の側壁外周には、真空外囲器の爆縮を防止する補強バン
ド14が取付けられている。一方、ファンネル2のネッ
ク3内に3電子ビームを放出する電子銃4が配置されて
いる。またファンネル2の径大部5とネック3との境界
部付近の外側に後述する偏向装置30が取付けられてい
る。この偏向装置30の取付けは、締付けバンド12に
よりネック3側がネック3に固定され、ファンネル2の
径大部5は、その径大部5外面と偏向装置30との間に
挿入された楔状の固定具11により保持固定されてい
る。またファンネル2の径大部5には、高電圧が供給さ
れる陽極端子8が設けられ、さらにその径大部5外面に
は、陽極端子8を避けて導電膜9が設けられている。
【0021】上記偏向装置30は、電子銃4から放出さ
れる3電子ビームを水平方向に偏向する水平偏向コイ
ル、垂直方向に偏向する垂直偏向コイルおよびこれら水
平、垂直偏向コイルを支持する絶縁筒状のセパレータ3
2を有する。特にこのカラー受像管装置においては、そ
のセパレータ32が、図2に簡略化して示したように、
同軸的に嵌合するほぼ同形状のセパレータ片33a ,3
3b に2分割され、かつこれらセパレータ片33a ,3
3b がそれぞれ上下に2分割可能な構造に形成されてい
る。
【0022】さらにこのカラー受像管装置においては、
上記セパレータ片33a ,33b を嵌合したとき、これ
らセパレータ片33a ,33b 間にサンドイッチ状に介
在するように、セパレータ片33a ,33b の一方、図
示例では、外側になる部分33b の内面に、たとえばカ
ーボンの塗布膜からなる非磁性導電部材34が設けられ
ている。
【0023】このような偏向装置30は、上記セパレー
タ片33a ,33b を嵌合してセパレータ32を組立
て、このセパレータ32の内側に水平偏向コイル、外側
に垂直偏向コイルを支持することにより容易に組立てら
れる。そして、この組立てられた偏向装置30のセパレ
ータ片33a ,33b 間に介在する導電部材34は、導
電テープ35により、ファンネル2の径大部5外面に設
けられた導電膜9に接続され、この導電膜9を介して接
地される。
【0024】その導電テープ35は、セパレータ32の
内側に支持される水平偏向コイルとの絶縁耐圧を考慮し
て、図3に示すように、導電テープ37を中央にして、
この導電テープ37よりも幅の広い絶縁テープ38を一
方の面側に設け、この絶縁テープ38の幅方向の両側に
接着剤層39を設け、この接着剤層39によりファンネ
ルの径大部外面に接着固定する構成に形成されている。
【0025】上記のように偏向装置30のセパレータ3
2の内側に導電部材34を設け、導電テープ37により
この導電部材34をファンネル2の径大部5外面に設け
られた導電膜9に接続し、この導電膜9を介して接地す
ると、そのセパレータ32の内側に設けられた導電部材
34が0Vの等電位面となり、偏向装置30の水平偏向
コイルに対して電界シールド効果をもつシールド面を形
成することができ、図7(b)に示したように、セパレ
ータの内側に支持された水平偏向コイルから偏向装置の
側方に放射状に漏洩する交流電界を効果的に静電遮蔽し
て減衰させることができる。しかもセパレータ32を同
軸的に嵌合するほぼ同形状のセパレータ片33a ,33
b に分割して、これらセパレータ片33a ,33b 間に
導電部材34を設けることで、格別の絶縁部材を配置す
ることなく、水平、垂直偏向コイルとの接触を防止でき
る。しかもその導電部材34を非磁性としたことによ
り、電子ビームの偏向に必要な磁界を阻害しないように
することができる。
【0026】つぎに他の実施の形態について説明する。
【0027】前記実施の形態では、セパレータをセパレ
ータ片に分割し、そのセパレータ片間に導電部材が設け
られた偏向装置の取付けられたカラー受像管装置につい
て説明したが、図5に示したように、偏向装置6とファ
ンネル2の径大部5外面との間に導電部材17が設けら
れ、この導電部材17を接地することにより、偏向装置
6の前面側(パネル1側)に電界シールド効果をもつシ
ールド面を形成するカラー受像管装置に対して、その偏
向装置の代わりに、前記実施の形態に示した分割された
セパレータ片間に導電部材が設けられた偏向装置を取付
け、そのセパレータ片間に設けられた導電部材を接地す
ることにより、偏向装置の前面側に漏洩する交流電界を
遮蔽するばかりでなく、偏向装置の側方に漏洩する交流
電界も遮蔽するよりすぐれた遮蔽効果をもつカラー受像
管装置を構成することができる。
【0028】また、図6に示したように、偏向装置6の
水平または垂直偏向コイルに印加される電圧波形とは逆
極性波形の電圧を発生する逆電圧供給部19とパネル1
の側壁近傍に配置され上記逆電圧供給部19に接続され
た補償電極20とからなる漏洩交流電界遮蔽手段を設け
て、カラー受像管の前面に電界シールド効果をもつシー
ルド面を形成するカラー受像管装置に対して、その偏向
装置6の代わりに、前記実施の形態に示した分割された
セパレータ片間に導電部材が設けられた偏向装置を取付
け、そのセパレータ片間に導電部材を接地することによ
り、カラー受像管の前面に漏洩する交流電界を遮蔽する
ばかりでなく、偏向装置の側方に漏洩する交流電界も遮
蔽するよりすぐれた遮蔽効果をもつカラー受像管装置を
構成することができる。
【0029】なお、前記実施の形態では、偏向装置の分
割されたセパレータ片のうち、外側に配置されるセパレ
ータ片の内面に導電部材を設けたが、この導電部材は、
内側に配置されるセパレータ片の外面に設けてもよい。
【0030】また、前記実施の形態では、分割されたセ
パレータ片間の導電部材をカーボンの塗布膜で構成した
が、この導電部材は、電子ビームの偏向に必要な磁界を
乱さないものならば他の材料、たとえば非磁性金属で形
成してもよい。
【0031】また、前記実施の形態では、分割されたセ
パレータ片間の導電部材をファンネルの径大部外面に設
けられた導電膜に接続し、この導電膜を介して接地する
構造としたが、この導電膜の接地は、たとえば偏向装置
に接地用金具を設け、この金具を介して表示装置の接地
部に接続する構造としてもよい。
【0032】なおまた、前記実施の形態では、カラー受
像管装置について説明したが、この発明は、カラー受像
管以外の陰極線管装置にも適用できる。
【0033】
【発明の効果】漏斗状ファンネルのネック内に電子銃が
配設された陰極線管と、その電子銃から放出される電子
ビームを偏向する磁界を発生する水平、垂直偏向コイル
およびこれら水平、垂直偏向コイルを支持する絶縁性筒
状のセパレータを有し、ファンネルの径大部とネックと
の境界部付近の外側に取付けられる偏向装置とを備える
陰極線管装置において、セパレータを同軸的に嵌合する
ほぼ同形状のセパレータ片に2分割し、これらセパレー
タ片間に偏向装置から主として陰極線管の側方に漏洩す
る交流電界を遮蔽する導電部材を配置すると、そのセパ
レータの内側に設けられた導電部材により、偏向装置の
水平偏向コイルに対して電界シールド効果をもつシール
ド面を形成することができ、セパレータの内側に支持さ
れる水平偏向コイルから偏向装置の側方に放射状に漏洩
する交流電界を効果的に静電遮蔽でき、偏向装置の側方
に放射される交流電界を減衰させることができる。しか
もセパレータを同軸的に嵌合するほぼ同形状のセパレー
タ片に分割して、これらセパレータ片間に導電部材を設
けることで、格別の絶縁部材を配置することなく、水
平、垂直偏向コイルとの接触を防止できる。しかもその
導電部材を非磁性としたことにより、電子ビームの偏向
に必要な磁界を阻害しないようにすることができる。
【0034】また、漏斗状ファンネルのネック内に電子
銃が配設された陰極線管と、その電子銃から放出される
電子ビームを偏向する磁界を発生する水平、垂直偏向コ
イルおよびこれら水平、垂直偏向コイルを支持する絶縁
性筒状のセパレータを有し、ファンネルの径大部とネッ
クとの境界部付近の外側に取付けられる偏向装置と、こ
の偏向装置とファンネルとの間に設けられ、偏向装置か
ら主として陰極線管の前面方向に漏洩する交流電界を遮
蔽する導電部材、または水平または垂直偏向コイルに印
加される電圧波形とは逆極性波形の電圧を発生する逆電
圧供給部、およびこの逆電圧供給部に接続され偏向装置
から主として陰極線管の前方に漏洩する交流電界を遮蔽
する補償電極からなる遮蔽手段とを備える陰極線管装置
において、セパレータを同軸的に嵌合するほぼ同形状の
セパレータ片に2分割し、これら2セパレータ片間に偏
向装置から主として陰極線管の側方に漏洩する交流電界
を遮蔽する導電部材を配置することにより、陰極線管の
前面方向に漏洩する交流電界を遮蔽するばかりでなく、
偏向装置の側方に漏洩する交流電界も遮蔽するよりすぐ
れた遮蔽効果をもつ陰極線管装置を構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態であるカラー受像管装
置の構成を示す図である。
【図2】上記カラー受像管装置の偏向装置のセパレータ
および導電部材の配置を示す図である。
【図3】図3(a)は上記導電部材に接続される導電テ
ープの構造を一部切欠いて示した正面図、図3(b)は
平面図である。
【図4】従来のカラー受像管装置の構成を示す図であ
る。
【図5】偏向装置から漏洩する交流電界を遮蔽する従来
のカラー受像管装置の構成を示す図である。
【図6】偏向装置から漏洩する交流電界を遮蔽する従来
の異なるカラー受像管装置の構成を示す図である。
【図7】図7(a)および(b)はそれぞれ従来のカラ
ー受像管装置の偏向装置から漏洩する交流電界を説明す
るための図である。
【符号の説明】
2…ファンネル 3…ネック 4…電子銃 16…絶縁部材 17…導電部材 19…逆電圧供給部 20…補償電極 30…偏向装置 32…セパレータ 33a ,33b …セパレータ片 34…導電部材 35…導電テープ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漏斗状ファンネルのネック内に電子銃が
    配設された陰極線管と、上記電子銃から放出される電子
    ビームを偏向する磁界を発生する水平、垂直偏向コイル
    およびこれら水平、垂直偏向コイルを支持する絶縁性筒
    状のセパレータを有し、上記ファンネルの径大部とネッ
    クとの境界部付近の外側に取付けられる偏向装置とを備
    える陰極線管装置において、 上記セパレータは同軸的に嵌合するほぼ同形状のセパレ
    ータ片に2分割され、これらセパレータ片間に上記偏向
    装置から主として上記陰極線管の側方に漏洩する電界を
    遮蔽する導電部材が配置されていることを特徴とする陰
    極線管装置。
  2. 【請求項2】 漏斗状ファンネルのネック内に電子銃が
    配設された陰極線管と、上記電子銃から放出される電子
    ビームを偏向する磁界を発生する水平、垂直偏向コイル
    およびこれら水平、垂直偏向コイルを支持する絶縁性筒
    状のセパレータを有し、上記ファンネルの径大部とネッ
    クとの境界部付近の外側に取付けられる偏向装置と、こ
    の偏向装置と上記ファンネルとの間に設けられ、上記偏
    向装置から主として上記陰極線管の前面方向に漏洩する
    電界を遮蔽する導電部材とを備える陰極線管装置におい
    て、 上記セパレータは同軸的に嵌合するほぼ同形状のセパレ
    ータ片に2分割され、これらセパレータ片間に上記偏向
    装置から主として上記陰極線管の側方に漏洩する電界を
    遮蔽する導電部材が配置されていることを特徴とする陰
    極線管装置。
  3. 【請求項3】 漏斗状ファンネルのネック内に電子銃が
    配設された陰極線管と、上記電子銃から放出される電子
    ビームを偏向する磁界を発生する水平、垂直偏向コイル
    およびこれら水平、垂直偏向コイルを支持する絶縁性筒
    状のセパレータを有し、上記ファンネルの径大部とネッ
    クとの境界部付近の外側に取付けられる偏向装置と、上
    記水平または垂直偏向コイルに印加される電圧波形とは
    逆極性波形の電圧を発生する逆電圧供給部、およびこの
    逆電圧供給部に接続され上記偏向装置から主として上記
    陰極線管の前面方向に漏洩する電界を遮蔽する補償電極
    からなる遮蔽手段とを備える陰極線管装置において、9
    上記セパレータは同軸的に嵌合するほぼ同形状のセパレ
    ータ片に2分割され、これらセパレータ片間に上記偏向
    装置から主として上記陰極線管の側方に漏洩する電界を
    遮蔽する導電部材が配置されていることを特徴とする陰
    極線管装置。
  4. 【請求項4】 陰極線管の側方に漏洩する電界を遮蔽す
    る導電部材が接地されるされることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の陰極線管装置。
  5. 【請求項5】 陰極線管の側方に漏洩する電界を遮蔽す
    る導電部材がファンネルの径大部外面に設けられた導電
    膜に接続され、この導電膜を介して接地されることを特
    徴とする請求項4記載の陰極線管装置。
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