JPH10269967A - 陰極線管装置 - Google Patents
陰極線管装置Info
- Publication number
- JPH10269967A JPH10269967A JP7174297A JP7174297A JPH10269967A JP H10269967 A JPH10269967 A JP H10269967A JP 7174297 A JP7174297 A JP 7174297A JP 7174297 A JP7174297 A JP 7174297A JP H10269967 A JPH10269967 A JP H10269967A
- Authority
- JP
- Japan
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- ray tube
- cathode ray
- electric field
- panel
- funnel
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- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 パネルの近傍に配置された補償電極の位置が
変化せず、偏向装置から発生する漏洩交流電場を適性に
補償する陰極線管装置を構成することを目的とする。 【解決手段】 パネル3 のスカート部2 外周に補強バン
ド5 が取付けられた陰極線管と、ファンネル4 の外側に
装着された偏向装置9 とを備える陰極線管装置におい
て、パネルのスカート部外面の全周に凹溝23を形成し、
この凹溝に偏向装置コイルから発生する漏洩交流電場を
補償する逆極性の電場を発生するループ状補償電極21を
配置し、この補償電極上に補強バンドを取付けた。
変化せず、偏向装置から発生する漏洩交流電場を適性に
補償する陰極線管装置を構成することを目的とする。 【解決手段】 パネル3 のスカート部2 外周に補強バン
ド5 が取付けられた陰極線管と、ファンネル4 の外側に
装着された偏向装置9 とを備える陰極線管装置におい
て、パネルのスカート部外面の全周に凹溝23を形成し、
この凹溝に偏向装置コイルから発生する漏洩交流電場を
補償する逆極性の電場を発生するループ状補償電極21を
配置し、この補償電極上に補強バンドを取付けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管に偏向
装置が装着された陰極線管装置に係り、特に陰極線管に
装着された偏向装置から発生する漏洩交流電場を補償す
る陰極線管装置に関する。
装置が装着された陰極線管装置に係り、特に陰極線管に
装着された偏向装置から発生する漏洩交流電場を補償す
る陰極線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に陰極線管は、図2に示すように、
有効部1の周辺部にスカート部2が設けられたパネル3
と、このパネル3のスカート部2に連接された漏斗状の
ファンネル4とからなる真空外囲器を有する。そのパネ
ル3の有効部1の内面には蛍光体スクリーンが設けられ
ている。またパネル3のスカート部2の外周に真空外囲
器の爆縮を防止する補強バンド5が取付けられている。
一方、ファンネル4のネック6内に電子銃が封止されて
いる。
有効部1の周辺部にスカート部2が設けられたパネル3
と、このパネル3のスカート部2に連接された漏斗状の
ファンネル4とからなる真空外囲器を有する。そのパネ
ル3の有効部1の内面には蛍光体スクリーンが設けられ
ている。またパネル3のスカート部2の外周に真空外囲
器の爆縮を防止する補強バンド5が取付けられている。
一方、ファンネル4のネック6内に電子銃が封止されて
いる。
【0003】この陰極線管のファンネル4のネック6と
径大部8との境界部付近の外側には、偏向装置9が取付
けられ、この偏向装置9の取付けられた陰極線管装置
は、その偏向装置9の水平、垂直偏向コイルから発生す
る磁界により、上記電子銃6から放出される電子ビーム
を偏向して、蛍光体スクリーンを水平、垂直走査するこ
とにより画像を表示する。
径大部8との境界部付近の外側には、偏向装置9が取付
けられ、この偏向装置9の取付けられた陰極線管装置
は、その偏向装置9の水平、垂直偏向コイルから発生す
る磁界により、上記電子銃6から放出される電子ビーム
を偏向して、蛍光体スクリーンを水平、垂直走査するこ
とにより画像を表示する。
【0004】ところで、近年、このような陰極線管装置
をディスプレイとして備えるOA機器の発展がめざまし
く、オフィスばかりでなく、家庭においてもその普及が
進み、身近なものになってきている。
をディスプレイとして備えるOA機器の発展がめざまし
く、オフィスばかりでなく、家庭においてもその普及が
進み、身近なものになってきている。
【0005】このような状況の下で、電子機器から発生
するノイズや、漏洩電場、漏洩磁場が、精密電子機器を
誤動作させるという問題があり、種々の対策が講じられ
ている。さらに最近は人体に及ぼす影響が問題視され、
そのノイズや、漏洩電場、漏洩磁場を遮蔽する技術が重
要度を増している。特に北欧などにおいては、漏洩電場
および漏洩磁場の許容値が示され、先進各国でその規制
化が広がりつつある。
するノイズや、漏洩電場、漏洩磁場が、精密電子機器を
誤動作させるという問題があり、種々の対策が講じられ
ている。さらに最近は人体に及ぼす影響が問題視され、
そのノイズや、漏洩電場、漏洩磁場を遮蔽する技術が重
要度を増している。特に北欧などにおいては、漏洩電場
および漏洩磁場の許容値が示され、先進各国でその規制
化が広がりつつある。
【0006】上記陰極線管装置を備える電子機器では、
陰極線管装置の偏向装置から漏洩交流電場が発生する。
この陰極線管装置の偏向装置から発生する漏洩交流電場
を遮蔽する比較的簡単な手段として、陰極線管装置の周
りに電磁遮蔽板を配置する方法がある。この方法では、
陰極線管装置の上下、左右および後方については、ステ
ンレス鋼板や金網などで覆うことにより遮蔽する。一
方、前面すなわち表示面側については、透視可能な電磁
遮蔽板を配置することで遮蔽することができる。このよ
うな透視可能な電磁遮蔽板は、真空蒸着法やスピンコー
ト法により、透明基板にITO(Indium Tin Oxide)や
酸化錫(SnO2 )などの導電性金属酸化物からなる透
明導電膜を被着することにより得られる。またこの透視
可能な電磁遮蔽板の代わりに、直接パネルの外面に透明
導電膜を被着形成する方法でも遮蔽することができる。
陰極線管装置の偏向装置から漏洩交流電場が発生する。
この陰極線管装置の偏向装置から発生する漏洩交流電場
を遮蔽する比較的簡単な手段として、陰極線管装置の周
りに電磁遮蔽板を配置する方法がある。この方法では、
陰極線管装置の上下、左右および後方については、ステ
ンレス鋼板や金網などで覆うことにより遮蔽する。一
方、前面すなわち表示面側については、透視可能な電磁
遮蔽板を配置することで遮蔽することができる。このよ
うな透視可能な電磁遮蔽板は、真空蒸着法やスピンコー
ト法により、透明基板にITO(Indium Tin Oxide)や
酸化錫(SnO2 )などの導電性金属酸化物からなる透
明導電膜を被着することにより得られる。またこの透視
可能な電磁遮蔽板の代わりに、直接パネルの外面に透明
導電膜を被着形成する方法でも遮蔽することができる。
【0007】上記のような比較的簡単な物理的遮蔽手段
以外に、偏向装置から発生する漏洩交流電場を電気的に
抑制する手段がある。たとえば特開平5−207404
号公報には、図3に示すように、逆電圧供給部(図示せ
ず)およびパネル3の近傍にループ状補償電極11を配
置し、偏向装置9に印加される偏向電圧を利用して、上
記逆電圧供給部により逆極性電圧波形の電圧を得、この
逆極性電圧波形の電圧をループ状補償電極11に供給し
て漏洩電磁波を相殺するものが示されている。
以外に、偏向装置から発生する漏洩交流電場を電気的に
抑制する手段がある。たとえば特開平5−207404
号公報には、図3に示すように、逆電圧供給部(図示せ
ず)およびパネル3の近傍にループ状補償電極11を配
置し、偏向装置9に印加される偏向電圧を利用して、上
記逆電圧供給部により逆極性電圧波形の電圧を得、この
逆極性電圧波形の電圧をループ状補償電極11に供給し
て漏洩電磁波を相殺するものが示されている。
【0008】しかしこの方法は、パネルの近傍に配置さ
れるループ状補償電極11が、輸送などの際に受ける外
部衝撃や振動、あるいは長期間使用による弛みなどによ
り、漏洩電磁波を補償する適正な位置からずれて、漏洩
交流電場を十分に抑制することができなくなる。
れるループ状補償電極11が、輸送などの際に受ける外
部衝撃や振動、あるいは長期間使用による弛みなどによ
り、漏洩電磁波を補償する適正な位置からずれて、漏洩
交流電場を十分に抑制することができなくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、陰極線
管装置の偏向装置から発生する漏洩交流電場を抑制する
手段として、逆電圧供給部およびパネルの近傍にループ
状補償電極を配置し、偏向装置に印加される偏向電圧を
利用して、逆電圧供給部により逆極性電圧波形の電圧を
得、この逆極性電圧波形の電圧をループ状補償電極に供
給して漏洩電磁波を補償する方法がある。
管装置の偏向装置から発生する漏洩交流電場を抑制する
手段として、逆電圧供給部およびパネルの近傍にループ
状補償電極を配置し、偏向装置に印加される偏向電圧を
利用して、逆電圧供給部により逆極性電圧波形の電圧を
得、この逆極性電圧波形の電圧をループ状補償電極に供
給して漏洩電磁波を補償する方法がある。
【0010】しかしこの方法は、パネルの近傍に配置さ
れる補償電極が、陰極線管装置の輸送などの際に受ける
外部衝撃や振動あるいは長期間使用により弛み、漏洩電
磁波を補償する適正な位置からずれて、漏洩交流電場を
十分に補償することができなくなる、という問題があ
る。
れる補償電極が、陰極線管装置の輸送などの際に受ける
外部衝撃や振動あるいは長期間使用により弛み、漏洩電
磁波を補償する適正な位置からずれて、漏洩交流電場を
十分に補償することができなくなる、という問題があ
る。
【0011】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、パネルの近傍に配置されたループ
状補償電極が外部衝撃や振動、あるいは長期間使用して
も、弛みなどにより位置が変化せず、偏向装置から発生
する漏洩交流電場を適性に補償する陰極線管装置を構成
することを目的とする。
なされたものであり、パネルの近傍に配置されたループ
状補償電極が外部衝撃や振動、あるいは長期間使用して
も、弛みなどにより位置が変化せず、偏向装置から発生
する漏洩交流電場を適性に補償する陰極線管装置を構成
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】周辺部にスカート部が設
けられたパネルと漏斗状ファンネルからなる真空外囲器
を有し、そのファンネルのネック内に電子銃が配設さ
れ、かつパネルのスカート部外周に補強バンドが取付け
られた陰極線管と、ファンネルの外側に装着され、電子
銃から放出される電子ビームを偏向する水平、垂直偏向
コイルを有する偏向装置とを備える陰極線管装置におい
て、パネルのスカート部外面の全周に凹溝を形成し、こ
の凹溝に偏向装置から発生する漏洩交流電場を補償する
逆極性の電場を発生するループ状補償電極を配置し、こ
の補償電極上に補強バンドを取付けた。
けられたパネルと漏斗状ファンネルからなる真空外囲器
を有し、そのファンネルのネック内に電子銃が配設さ
れ、かつパネルのスカート部外周に補強バンドが取付け
られた陰極線管と、ファンネルの外側に装着され、電子
銃から放出される電子ビームを偏向する水平、垂直偏向
コイルを有する偏向装置とを備える陰極線管装置におい
て、パネルのスカート部外面の全周に凹溝を形成し、こ
の凹溝に偏向装置から発生する漏洩交流電場を補償する
逆極性の電場を発生するループ状補償電極を配置し、こ
の補償電極上に補強バンドを取付けた。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。
の実施の形態について説明する。
【0014】図1にその一形態である陰極線管装置を示
す。この陰極線管装置は、陰極線管20、偏向装置9お
よびこの偏向装置9から発生する漏洩交流電場を補償す
るループ状補償電極21とから構成されている。
す。この陰極線管装置は、陰極線管20、偏向装置9お
よびこの偏向装置9から発生する漏洩交流電場を補償す
るループ状補償電極21とから構成されている。
【0015】その陰極線管20は、有効部1の周辺部に
スカート部2が設けられた実質的に矩形状のパネル3
と、このパネル3のスカート部2に連接された漏斗状フ
ァンネル4とからなる真空外囲器を有する。そのパネル
3の有効部1の内面には蛍光体スクリーンが設けられて
いる。またパネル3のスカート部2外面の全周に上記ル
ープ状補償電極21が埋込まれる凹溝23が形成されて
いる。この凹溝23の幅、深さは、凹溝23内にループ
状補償電極21を埋込むことができるように、ループ状
補償電極21よりも大きく形成されている。さらにこの
凹溝23を覆うように、真空外囲器の爆縮を防止するテ
ンションバンドなどの補強バンド5が取付けられてい
る。一方、ファンネル4のネック6内に電子銃が封止さ
れている。
スカート部2が設けられた実質的に矩形状のパネル3
と、このパネル3のスカート部2に連接された漏斗状フ
ァンネル4とからなる真空外囲器を有する。そのパネル
3の有効部1の内面には蛍光体スクリーンが設けられて
いる。またパネル3のスカート部2外面の全周に上記ル
ープ状補償電極21が埋込まれる凹溝23が形成されて
いる。この凹溝23の幅、深さは、凹溝23内にループ
状補償電極21を埋込むことができるように、ループ状
補償電極21よりも大きく形成されている。さらにこの
凹溝23を覆うように、真空外囲器の爆縮を防止するテ
ンションバンドなどの補強バンド5が取付けられてい
る。一方、ファンネル4のネック6内に電子銃が封止さ
れている。
【0016】上記偏向装置9は、上記陰極線管20のフ
ァンネル4のネック5と径大部8との境界部付近の外側
に装着され、上記電子銃から放出される電子ビームを水
平方向に偏向する水平偏向コイルおよび垂直方向に偏向
する垂直偏向コイルを備える。電子銃から放出される電
子ビームは、これら水平、垂直偏向コイルの発生する水
平、垂直偏向主磁界により偏向され、蛍光体スクリーン
を水平、垂直走査することにより、この蛍光体スクリー
ン上に画像を表示する。
ァンネル4のネック5と径大部8との境界部付近の外側
に装着され、上記電子銃から放出される電子ビームを水
平方向に偏向する水平偏向コイルおよび垂直方向に偏向
する垂直偏向コイルを備える。電子銃から放出される電
子ビームは、これら水平、垂直偏向コイルの発生する水
平、垂直偏向主磁界により偏向され、蛍光体スクリーン
を水平、垂直走査することにより、この蛍光体スクリー
ン上に画像を表示する。
【0017】上記ループ状補償電極21は、1巻以上の
ループ状に巻かれた金属線からなり、上記パネル3のス
カート部2外面に形成された凹溝23内に配置され、補
強バンド5とは絶縁されてこの補強バンド5により覆わ
れている。具体的には、断面半径が0.5mmのループ状
補償電極21に対して、凹溝23は、1mm以上の幅、深
さに形成される。
ループ状に巻かれた金属線からなり、上記パネル3のス
カート部2外面に形成された凹溝23内に配置され、補
強バンド5とは絶縁されてこの補強バンド5により覆わ
れている。具体的には、断面半径が0.5mmのループ状
補償電極21に対して、凹溝23は、1mm以上の幅、深
さに形成される。
【0018】このようなループ状補償電極21は、偏向
装置9の水平偏向コイルに接続されたフライバックトラ
ンスまたは水平出力トランスから得られる出力信号を利
用し、さらに必要に応じて、位相回路や振幅調整回路な
どを介して逆電圧供給部から水平偏向コイルに供給され
る電圧とは逆極性、同位相の電圧が供給され、偏向装置
9の水平偏向コイルから発生する漏洩交流電場とは逆極
性、同位相の電場を発生する。
装置9の水平偏向コイルに接続されたフライバックトラ
ンスまたは水平出力トランスから得られる出力信号を利
用し、さらに必要に応じて、位相回路や振幅調整回路な
どを介して逆電圧供給部から水平偏向コイルに供給され
る電圧とは逆極性、同位相の電圧が供給され、偏向装置
9の水平偏向コイルから発生する漏洩交流電場とは逆極
性、同位相の電場を発生する。
【0019】なお、このループ状補償電極21の金属線
の巻数は、このループ状補償電極21の発生する電場の
電場量に応じて調整される。
の巻数は、このループ状補償電極21の発生する電場の
電場量に応じて調整される。
【0020】上記のように陰極線管装置を構成すると、
偏向装置9の水平偏向コイルから発生する漏洩交流電
場、特に問題となる水平走査の帰線期間に発生する高電
圧パルス電場を、ループ状補償電極21から発生する逆
極性、同位相の高電圧パルス電場によって相殺すること
ができる。すなわち、上記のようにパネル3のスカート
部2外面に形成された凹溝23内に1巻以上のループ状
補償電極21を配置すると、偏向装置9から発生する2
〜400 kHzのVLF帯に対応するバンドIIの漏洩交
流電場を0.5V/m以下に押さえることができる。
偏向装置9の水平偏向コイルから発生する漏洩交流電
場、特に問題となる水平走査の帰線期間に発生する高電
圧パルス電場を、ループ状補償電極21から発生する逆
極性、同位相の高電圧パルス電場によって相殺すること
ができる。すなわち、上記のようにパネル3のスカート
部2外面に形成された凹溝23内に1巻以上のループ状
補償電極21を配置すると、偏向装置9から発生する2
〜400 kHzのVLF帯に対応するバンドIIの漏洩交
流電場を0.5V/m以下に押さえることができる。
【0021】しかも上記のようにパネル3のスカート部
2外面に形成された凹溝23内にループ状補償電極21
を配置し、このループ状補償電極11を補強バンド5に
より覆う構造にすると、外部衝撃や振動が加わっても、
また陰極線管装置を長期間使用しても、ループ状電極2
1の弛みおよびそれにともなう位置ずれを防ぐことがで
き、漏洩交流電場を適性に補償する効果を失わない陰極
線管装置とすることができる。
2外面に形成された凹溝23内にループ状補償電極21
を配置し、このループ状補償電極11を補強バンド5に
より覆う構造にすると、外部衝撃や振動が加わっても、
また陰極線管装置を長期間使用しても、ループ状電極2
1の弛みおよびそれにともなう位置ずれを防ぐことがで
き、漏洩交流電場を適性に補償する効果を失わない陰極
線管装置とすることができる。
【0022】すなわち、従来のパネル近傍にループ状補
償電極が配置された陰極線管装置では、輸送などにより
受ける外部衝撃や振動あるいは長期使用した場合に、ル
ープ状補償電極の位置がずれ、陰極線管の前面方向に約
5mm変化したとすると、0.4V/m、約10mmの場
合、0.8V/m漏洩交流電場が変化したが、上記実施
の形態の陰極線管装置では、測定の誤差範囲内に抑えら
れ、ほとんど変化しないものとすることができた。
償電極が配置された陰極線管装置では、輸送などにより
受ける外部衝撃や振動あるいは長期使用した場合に、ル
ープ状補償電極の位置がずれ、陰極線管の前面方向に約
5mm変化したとすると、0.4V/m、約10mmの場
合、0.8V/m漏洩交流電場が変化したが、上記実施
の形態の陰極線管装置では、測定の誤差範囲内に抑えら
れ、ほとんど変化しないものとすることができた。
【0023】
【発明の効果】周辺部にスカート部が設けられたパネル
と漏斗状ファンネルからなる真空外囲器を有し、そのフ
ァンネルのネック内に電子銃が配設され、かつパネルの
スカート部外周に補強バンドが取付けられた陰極線管
と、ファンネルの外側に装着され、電子銃から放出され
る電子ビームを偏向する水平、垂直偏向コイルを有する
偏向装置とを備える陰極線管装置において、パネルのス
カート部外面の全周に凹溝を形成し、この凹溝に偏向装
置から発生する漏洩交流電場を補償する逆極性の電場を
発生するループ状補償電極を配置し、この補償電極上に
補強バンドを取付けると、外部衝撃や振動が加わって
も、また陰極線管装置を長期間使用しても、偏向装置か
ら発生する漏洩交流電場を相殺するループ状補償電極の
弛みおよびそれにともなう位置ずれを防止でき、漏洩交
流電場を適性に補償する効果を失わない陰極線管装置と
することができる。
と漏斗状ファンネルからなる真空外囲器を有し、そのフ
ァンネルのネック内に電子銃が配設され、かつパネルの
スカート部外周に補強バンドが取付けられた陰極線管
と、ファンネルの外側に装着され、電子銃から放出され
る電子ビームを偏向する水平、垂直偏向コイルを有する
偏向装置とを備える陰極線管装置において、パネルのス
カート部外面の全周に凹溝を形成し、この凹溝に偏向装
置から発生する漏洩交流電場を補償する逆極性の電場を
発生するループ状補償電極を配置し、この補償電極上に
補強バンドを取付けると、外部衝撃や振動が加わって
も、また陰極線管装置を長期間使用しても、偏向装置か
ら発生する漏洩交流電場を相殺するループ状補償電極の
弛みおよびそれにともなう位置ずれを防止でき、漏洩交
流電場を適性に補償する効果を失わない陰極線管装置と
することができる。
【図1】図1(a)はこの発明の実施の一形態である陰
極線管装置の構成を示す図、図1(b)はその要部構成
を分解して示す図である。
極線管装置の構成を示す図、図1(b)はその要部構成
を分解して示す図である。
【図2】従来の陰極線管装置の構成を示す図である。
【図3】偏向装置から発生する漏洩交流電場を補償する
ループ状補償電極が配置された従来の陰極線管装置の構
成を示す図である。
ループ状補償電極が配置された従来の陰極線管装置の構
成を示す図である。
【符号の説明】 2…スカート部 3…パネル 4…ファンネル 5…補強バンド 6…ネック 9…偏向装置 21…ループ状補償電極 23…凹溝
Claims (1)
- 【請求項1】 周辺部にスカート部が設けられたパネル
と漏斗状ファンネルからなる真空外囲器を有し、上記フ
ァンネルのネック内に電子銃が配設され、かつ上記パネ
ルのスカート部外周に補強バンドが取付けられた陰極線
管と、上記ファンネルの外側に装着され、上記電子銃か
ら放出される電子ビームを偏向する水平、垂直偏向コイ
ルを有する偏向装置とを備える陰極線管装置において、 上記パネルのスカート部外面の全周に凹溝が形成され、
この凹溝に上記偏向装置から発生する漏洩交流電場を補
償する逆極性の電場を発生するループ状補償電極が配置
され、この補償電極上に上記補強バンドが取付けられて
いることを特徴とする陰極線管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7174297A JPH10269967A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 陰極線管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7174297A JPH10269967A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 陰極線管装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10269967A true JPH10269967A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13469291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7174297A Pending JPH10269967A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 陰極線管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10269967A (ja) |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP7174297A patent/JPH10269967A/ja active Pending
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