JPH0644226U - リモートコントロール信号転送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は赤外線リモートコントローラを用い
て遠隔地にある制御対象機器を遠隔制御することを目的
としている。 【構成】 本考案において、送信機１は赤外線リモート
コンローラ８から発光されたリモートコントロール光信
号を受光すると、それを音声領域の変調リモートコント
ロール信号に変換した後、スピーカ１４から出力する。
この変調リモートコントロール音声信号は送受話器３に
より電気信号に変換された後、電話機本体４、電話回線
５を介して電話機本体６に送信され、送受話器７からマ
イクロフォン２１に出力される。受信機２はマイクロフ
ォン２１により収音した前記変調リモートコントロール
音声信号を元のベースバンドのリモートコントロール信
号に戻した後、赤外線ＬＥＤ２４からリモートコントロ
ール光信号として制御対象機器９に発光する。これによ
り、遠隔地にある制御対象機器９が赤外線リモートコン
トローラ８により制御される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は赤外線リモートコントローラから発光された赤外線リモートコントロ ール信号を電話回線を介して遠隔地に転送するリモートコントロール信号転送装 置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、家庭用ビデオテープレコーダやテレビジョン、ステレオ装置等のＡ Ｖ機器、或いはエアーコンディショナー等は赤外線でリモートコントロールでき る機能を有しており、手元の赤外線リモートコントローラから各種指令を赤外線 リモートコントロール信号にて前記ＡＶ機器に送信すると、前記制御対象機器は 受信した赤外線リモートコントロールに従った動作を行う。このような赤外線リ モートコントローラから送信される赤外線リモートコントロール信号はせいぜい １０ｍ前後の到達距離しかなく、それ以上の遠距離にある機器を制御することは できなかった。ましてや、遠隔地から自宅内の機器を前記赤外線リモートコント ーラで制御することは全く不可能であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように従来の赤外線リモートコントローラを用いてテレビジョンやエア ーコンディショナ等をリモートコントロールするには、せいぜい１０ｍ前後程度 の遠距離からしか行うことができず、遠隔地の外出先から自宅内にある制御対象 機器を前記赤外線リモートコントローラで遠隔制御することは全く不可能であっ た。

【０００４】 そこで本考案は上記の欠点を除去し、赤外線リモートコントローラを用いて遠 隔地にある制御対象機器を遠隔制御し得るようにしたリモートコントロール信号 転送装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のリモートコントロール信号転送装置は赤外線リモートコントローラか ら発光されたリモート光信号を受光して、音声領域の変調リモートコントロール 信号に変換する周波数変換変調手段と、この周波数変換手段により得られた変調 リモートコントロール信号を電話機の受話器に入力する送信手段と、電話機の送 話器から出力された音声信号を電気信号として受信する受信手段と、この受信手 段により受信された変調リモートコントロール信号を復調して元のベースバンド のリモートコントロール信号に変換する周波数変換復調手段と、この周波数変換 復調手段により得られた前記リモートコントロール信号を赤外線信号に変換して 発光する発光手段とを具備して成る構成を有する。

【０００６】

【作用】

本考案のリモートコントロール信号転送装置において、周波数変換変調手段は 赤外線リモートコントローラから発光されたリモート光信号を受光して、音声領 域の変調リモートコントロール信号に変換する。送信手段は前記周波数変換手段 により得られた変調リモートコントロール信号を電話機の受話器に入力する。受 信手段は電話機の送話器から出力された音声信号を電気信号として受信する。周 波数変換復調手段は前記受信手段により受信された変調リモートコントロール信 号を復調して元のベースバンドのリモートコントロール信号に変換する。発光手 段は前記周波数変換復調手段により得られた前記リモートコントロール信号を赤 外線信号に変換して発光する。従って、赤外線リモートコントローラから発光さ れたリモートコントロール信号は電話回線を介して遠隔地に転送されて制御対象 機器を遠隔制御する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。図１は本考案のリモート コントロール信号転送装置の一実施例を示した構成図である。１は赤外線リモー トコントローラ８から送信された赤外線リモートコントロール信号を一旦受信し た後、これを周波数変換及び変調して音声信号により電話機に送り込む送信機、 ２は電話機を介して送られてきた赤外線リモートコントロール信号を元のベース バンドの周波数の信号に戻した後、光信号として被制御対象機器９に発光する受 信機、３は送信側電話機の送受話器、４は送信側の電話機本体、５は電話回線、 ６は受信側の電話機本体、７は受信側電話機の送受話器、８は赤外線リモートコ ントロール光信号の発信元である赤外線リモートコントローラ、９は例えばエア ーコンディショナ等の制御対象機器である。ここで、送信機１はリモートコント ロール光信号を電気信号に変換する受光機１１、リモートコントロール信号を周 波数変換して変調する周波数変換／変調器１２、周波数変換／変調器１２から出 力される音声信号帯域の変調リモートコントロール信号を増幅する増幅器１３及 び増幅器１３から出力される変調リモートコントロール信号を音声にて出力する スピーカ１４を有している。又、受信機２は送受話器７から出力される変調リモ ートコントロール音声信号を電気信号に変換するマイクロフォン２１、マイクロ フォン２１から出力される変調リモートコントロール信号を元の信号に復調して 更にベースバンドの周波数に変換する周波数変換／復調器２２、周波数変換／復 調器２２から入力されるリモートコントロール信号に従って、赤外線ＬＥＤ２４ を駆動するＬＥＤドライブ回路２３及び赤外線リモートコントロール光信号を発 光する赤外線ＬＥＤを有している。

【０００８】 図２は赤外線リモートコントローラ８を用いてリモートコントロール信号を遠 隔地に送信する際の各機器の配置例を示した図である。送信側の電話機で受信側 に電話をかけた後、送信機１のスピーカ１４に送受話器３の受話部分を密着させ てから、送信機１の受光用窓１５に向かって赤外線リモートコントローラ８を操 作する。尚、受光用窓１５の内側に図１に示した受光器１１が取り付けてある。

【０００９】 図３は受信機２を用いて制御対象機器９をリモートコントロールする際の各機 器の配置例を示した図である。送受話器７の送話部を受信機２のマイクロフォン ２１に密着させると共に、受信器の発光用窓２５を制御対象機器９側に向けてお く。尚、発光用窓２５の部分に図１に示した赤外線ＬＥＤ２４が取り付けてある 。

【００１０】 次に本実施例の動作について説明する。まず、例えば図１に示した送信側電話 機本体４を用いて受信側電話機６に対して電話をかけた後、送信側の送受話器３ の受話部分を図２に示したように送信機１のスピーカ１４部分に密着させる。次 に図１に示した赤外線リモートコントローラ８を図２に示したように送信機１側 に向けた後、赤外線リモートコントローラ８のキー等を用いて遠隔制御操作を行 う。これにより、赤外線リモートコントローラ８からリモートコントロール光信 号が発光され、これが送信機１の受光器１１により受光されて対応する電気信号 に変換される。周波数変換／復調器１２は受光器１１から入力されるベースバン ドのリモートコントロール信号を音声信号領域に変換した後、これを変調して増 幅器１３に出力する。増幅器１３は入力された音声信号領域の変調リモートコン トロール信号を増幅した後、スピーカ１４に出力する。これにより、スピーカ１ ４は入力された変調リモートコントロール信号に対応した音声を発生する。

【００１１】 送受話器３の受話部分はスピーカ１４から発生される音声を電気信号に変換し た後、電話機本体４を介して電話回線５上に送出する。前記音声信号領域のリモ ートコントロール信号は電話回線５を介して電話機６により受信された後、送受 話器７の送話部分から受信機２のマイクロフォン２１に向かって音声として出力 される。ここで、受信側の送受話器７の送話部分は上記したように電話が送信側 と繋がった時点で、図３に示すように受信機２のマイクロフォン２１の部分に密 着させておくものとする。これにより、図１に示したマイクロフォン２１は送受 話器７の送話器から出力される音声を電気信号に変換して、これを周波数変換／ 復調器２２に出力する。周波数変換／復調器２２は入力される音声領域の変調リ モートコントロール信号を復調した後、更に元のベースバンドの信号に周波数変 換して、これをＬＥＤドライブ回路２３に出力する。ＬＥＤドライブ回路２３は 入力されるベースバンドのリモートコントロール信号に従って赤外線ＬＥＤ２４ を駆動し、この赤外線ＬＥＤ２４からリモートコントロール光信号を発光させる 。この時、受信機２の発光用窓２５は図３に示すように制御対象機器９側に向い ているため、制御対象機器９は前記したリモートコントロール光信号を受光して 、このリモートコントロール信号に従った動作を行う。

【００１２】 図４は図３に示した受信機の他の実施例を示したブロック図である。本例は受 信器と電話機とが一体に構成されている。電話機に着信があると、自動的にオン フックして受話状態になり、受話した変調リモートコントロール信号を受信機の 周波数変換／復調回路に直接入力して受信機を動作させ、送信用窓４１から前記 リモートコントロール信号に対応したリモートコントロール光信号を制御対象機 器に発光する。従って、本例の場合、受信側に人がいなくとも、遠隔地にある赤 外線リモートコントローラによって制御対象機器をリモートコントロールするこ とができる。

【００１３】 本実施例によれば、赤外線リモートコントローラ８から発光されたリモートコ ントロール光信号を送信機１にて一旦電気信号に変換した後、これを更に音声信 号に変換して、電話器３から電話回線５を通して遠隔地の電話機６に送信し、そ こで、前記電話機６で受話した変調リモートコントロール信号を受信機２にて元 のリモートコントロール光信号に戻し、このリモートコントロール光信号にて制 御対象機器９を遠隔制御する構成のため、前記赤外線リモートコントローラ８に より遠隔地にある制御対象機器９をリモートコントロールすることができる。従 って、出先から自宅に電話をかけて、自宅内のエアーコンディショナ等を帰る前 にオンとしておく等の制御を、赤外線リモートコントローラ８を用いて行うこと ができる。

【００１４】

【考案の効果】

以上記述した如く本考案のリモートコントロール信号転送装置によれば、赤外 線リモートコントローラを用いて遠隔地にある制御対象機器を遠隔制御すること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案のリモートコントロール信号転送
装置の一実施例を示した構成図。

【図２】図１に示した赤外線リモートコントローラを用
いてリモートコントロール信号を遠隔地に送信する際の
各機器の配置例を示した図。

【図３】図１に示した受信機を用いて制御対象機器をリ
モートコントロールする際の各機器の配置例を示した
図。

【図４】図３に示した受信機の他の実施例を示したブロ
ック図。

【符号の説明】

１…送信機 ２…受信機 ３、７…送受話器 ４、６…電話機
本体 ５…電話回線 ８…赤外線リモ
ートコントローラ ９…制御対象機器 １１…受光器 １２…周波数変換／変調器 １３…増幅器 １４…スピーカ ２１…マイクロ
フォン ２２…周波数変換／復調器 ２３…ＬＥＤド
ライブ ２４…赤外線ＬＥＤ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 赤外線リモートコントローラから発光さ
   れたリモート光信号を受光して、音声領域の変調リモー
   トコントロール信号に変換する周波数変換変調手段と、
   この周波数変換手段により得られた変調リモートコント
   ロール信号を電話機の受話器に入力する送信手段と、電
   話機の送話器から出力された音声信号を電気信号として
   受信する受信手段と、この受信手段により受信された変
   調リモートコントロール信号を復調して元のベースバン
   ドのリモートコントロール信号に変換する周波数変換復
   調手段と、この周波数変換復調手段により得られた前記
   リモートコントロール信号を赤外線信号に変換して発光
   する発光手段とを具備して成ることを特徴とするリモー
   トコントロール信号転送装置。
2. 【請求項２】 前記受信手段は電話機で受話した信号を
   電気信号のまま受信することを特徴とする請求項１記載
   のリモートコントロール信号転送装置。