JP2569160Y2 - コードレス電話機のゲインコントロール回路 - Google Patents

コードレス電話機のゲインコントロール回路

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JP2569160Y2 JP1989030644U JP3064489U JP2569160Y2 JP 2569160 Y2 JP2569160 Y2 JP 2569160Y2 JP 1989030644 U JP1989030644 U JP 1989030644U JP 3064489 U JP3064489 U JP 3064489U JP 2569160 Y2 JP2569160 Y2 JP 2569160Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は大入力信号に対しても歪むことがないように
したコードレス電話機のゲインコントロール回路に関す
る。
(ロ) 従来の技術 電話回線に接続された親機と、該親機と無線で信号の
授受を行なうコードレス電話機は、例えば特開昭63-299
415号公報に記載されている。斯るコードレス電話機は
種々の影響を考慮し、各国において定められた電波法に
適合させねばならず、特に変調度に対してきびしい規定
があり、入力レベルに対しALC回路を設けたり、リミッ
ター回路を接続し、変調度がオーバーすることがないよ
うにしている。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 上述のようにコードレス電話機においては、特に電話
回線より送信されてくる大入力信号に対し、入力レベル
がオーバーしないようにALC回路又はリミッター回路を
接続していた。ところで電話回線からの入力信号のレベ
ルはまちまちで、−40dBぐらいから内線電話等では0dB
近辺の入力信号が加わることがある。そこで増幅回路に
前記リミッター回路を接続し、大きな入力信号に対して
も変調度がオーバーしないようにしているが、リミッタ
ー回路のリミッターの度合を大きくすると、入力信号が
歪んでしまい音質が劣化する。
又ALC回路はリミッター回路に比較し歪む度合は少な
いが、大入力信号を検出してから動作するまでに時間遅
れがあるため不自然な音になる。
本考案は斯る点を考慮し、リミッター回路から歪みが
生じたとき、子機からコントロール信号を送信すること
により、親機の送信回路のゲインを低下させ、入力信号
が歪むことがないようにしたコードレス電話機のゲイン
コントロール回路を提供するものである。
(ニ) 課題を解決するための手段 本考案のコードレス電話機のゲインコントロール回路
は、子機にスイッチ操作によって多ビットディジタルの
コントロール信号を発生する制御回路、前記多ビットデ
ィジタルのコントロール信号を正弦波のコントロール信
号に変換するモデム、前記正弦波に変換されたコントロ
ール信号にて搬送波信号を変調する変調回路及び変調さ
れた搬送波信号を送信する送信回路を設け、親機にスピ
ーチ回路を介して電話回線からの音声信号が加えられる
リミッタ回路、搬送波信号を前記リミッター回路からの
音声信号にて変調する変調回路、変調された搬送波信号
を送信する送信回路、子機から搬送波信号を受信し前記
正弦波のコントロール信号を復調する受信回路、前記コ
ントロール信号を検出する検出回路、検出された正弦波
のコントロール信号を多ビットディジタルのコントロー
ル信号に変換するモデム及びモデムからのコントロール
信号にて制御され前記リミッター回路の入力側に接続さ
れたトランジスタを制御する被制御回路とを設けた構成
をなす。
(ホ) 作用 本考案のコードレス電話機のゲインコントロール回路
は上述の如き構成をなし、親機を介して伝送されてくる
相手方の音声が歪むとき、子機に有するスイッチを操作
しコントロール信号を親機に送信することにより、親機
のゲインは低下され、リミッター回路で歪むのを防止出
来る。
(ヘ) 実施例 本考案のコードレス電話機のゲインコントロール回路
の実施例を図面に従って説明する。
第1図は子機のブロック図で、(1)はアンテナ
(2)を受信及び送信に共用するための共用回路、
(3)は該共用回路(1)に接続された受信回路で、受
信された搬送波信号を増幅後周波数変換し、さらにその
周波数変換された中間周波数信号を増幅し、且つもとの
音声信号に復調する各種の回路を含む。(4)は前記復
調された音声信号を増幅する増幅回路で、増幅された音
声信号はスピーカ(5)に供給される。(6)はマイク
ロホン、(7)は該マイクロホン(6)からの音声信号
を増幅する増幅回路で、該増幅回路(7)で増幅された
音声信号は変調回路(8)に供給され、搬送波信号をFM
変調する。(9)は前記FM変調された搬送波信号を増幅
する送信回路で、増幅された搬送波信号は共用回路
(1)を介しアンテナ(2)に加えられ送信される。
(10)はスイッチ(11)をオンすることによって動作さ
れ、多ビットディジタルのコントロール信号を発生する
制御回路で、受信回路(3)及び送信回路(9)の空チ
ャンネルを探すために、PLLを制御する等に用いられる
マイクロコンピュータが兼用される。(12)は前記発生
された多ビットのディジタル信号を1.2KHzと1.8KHzの正
弦波信号に変換するモデムで、変換された正弦波信号を
なすコントロール信号は変調回路(8)に供給され、前
述と同様に搬送波信号をFM変調する。
第2図は親機のブロック図で、(14)はアンテナ、
(15)は該アンテナ(14)を受信と送信とに共用出来る
ようにするための共用回路、(16)は受信回路で、受信
された搬送波信号を子機の受信回路(3)と同様に増
幅、周波数変換すると共に、周波数変換された中間周波
数信号を復調等し、もとの音声信号を取出す。前記取出
された音声信号はスピーチ回路(13)を介し電話回線
(L1)(L2)に印加される。(17)は電話回線
(L1)(L2)より前記スピーチ回路(13)を介して供
給される相手方の音声信号のレベルを制限するリミッタ
ー回路、(18)は変調回路で、リミッター回路(17)を
介し加えられる相手方の音声信号によって搬送波信号を
変調する。(19)は前記変調された搬送波信号を増幅し
送信する送信回路、(20)は受信回路(16)にて復調さ
れた音声信号のうちコントロール信号を検出する検出回
路、(21)は前記検出回路(20)で検出された正弦波の
コントロール信号を多ビットディジタルのコントロール
信号に変換するモデム、(22)は前記モデム(21)で変
換された多ビットディジタル信号にて制御される被制御
回路で、トランジスタ(23)を制御する。前記被制御回
路(22)は制御回路(10)と同様に親機の各回路を制御
するマイクロコンピュータが兼用される。
次に本考案のコードレス電話機のゲインコントロール
回路の動作を説明する。
通話状態において、子機の所有者がマイクロホン
(6)に向って話した音声信号は増幅回路(7)で増幅
後、変調回路(8)に印加され搬送波信号をFM変調す
る。そのFM変調された搬送波信号は送信回路(9)で増
幅された後、共用回路(1)を介しアンテナ(2)に加
えられ親機に送信される。親機ではアンテナ(14)にて
受信された前記搬送波信号を受信回路(16)で復調等し
てもとの音声信号を取出し、スピーチ回路(13)を介し
電話回線(L1)(L2)に加え相手方に伝送する。一方
相手方からの音声信号は電話回線(L1)(L2)を介し
てスピーチ回路(13)に加わり、さらにリミッター回路
(17)を介し変調回路(18)に供給され搬送波信号をFM
変調し、送信回路(19)より共用回路(15)を経てアン
テナ(14)に加わり、子機に送信される。子機ではアン
テナ(2)に受信された前記搬送波信号は受信回路
(3)で音声信号に復調され、増幅回路(4)で増幅さ
れた後スピーカ(5)に供給され、該スピーカ(5)よ
り放音される。このようにして子機より親機を介し相手
方と通話することが出来る。
ところで、電話回線(L1)(L2)を介し親機のスピ
ーチ回路(13)に印加される相手方からの音声信号のレ
ベル差がかなりあり、−40dBから0dBまで変化する。−4
0dB付近の音声信号では変調度が低い為SN比が悪い。そ
こで通常−20dB程度の音声信号で変調が略最大になるよ
うに設計し、それ以上のレベルの音声信号に対してはリ
ミッター回路(17)でリミッターを行ない、過変調にな
ることがないようにしている。しかし0dB程度ときわめ
て大きな音声信号がリミッター回路(17)に加えられる
と、前記リミッター回路(17)は音声信号のレベルの高
い部分をカットする割合が大きくなって、前記音声信号
が歪んでしまう。
本考案は斯る場合に子機にあるスイッチ(11)をオン
する。すると制御回路(10)から予め定めたコードの多
ビットディジタルのコントロール信号を発生する。その
コントロール信号はモデム(12)で正弦波信号のコント
ロール信号に変換され、変調回路(8)に加わり搬送波
信号をFM変調し、送信回路(9)で増幅しアンテナ
(2)より送信する。前記コントロール信号で変調され
た搬送波信号は親機のアンテナ(14)に受信され、受信
回路(16)で正弦波のコントロール信号に復調された
後、検出回路(20)で検出されモデム(21)でもとの多
ビットディジタルのコントロール信号に変換される。被
制御回路(22)ではコントロール信号のコードが予め定
めたコードと一致するかを判断し、コードが一致すると
き出力を生じトランジスタ(23)をオン状態にする。従
ってスピーチ回路(13)からリミッター回路(17)に加
えられる相手方からの音声信号の一部は、抵抗(24)及
びトランジスタ(23)のコレクタ・エミッタを介し接地
されるので、音声信号が歪むのを防止出来る。
(ト) 考案の効果 本考案のゲインコントロール回路は、親機に電話回線
より入力される音声信号のレベルを制限するリミッター
回路を設けただけでなく、該リミッター回路では制限す
ることができないレベルの信号が入力された場合には、
子機より送信される制御信号によって前記リミッター回
路に入力される信号のレベルを低下させることができる
ようにしたので、子機に送信される音声信号が歪むこと
を防止することができ、その実用的価値は非常に大きい
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のコードレス電話機の子機のゲインコン
トロール回路のブロック図、第2図は同じく本考案のコ
ードレス電話機の親機のゲインコントロール回路のブロ
ック図である。 (3)……受信回路、(4)……増幅回路、(8)……
変調回路、(9)……送信回路、(10)……制御回路、
(11)……スイッチ、(13)……スピーチ回路、(16)
……受信回路、(20)……検出回路、(21)……モデ
ム、(22)……被制御回路。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電話回線に接続されていると共に送信回路
    及び受信回路を有する親機と、前記送信回路及び受信回
    路と無線で信号の授受を行なう受信回路及び送信回路を
    有する子機とを備えたコードレス電話機において、親機
    に設けられていると共に電話回線より入力される音声信
    号のレベルを制限するリミッター回路と、該リミッター
    回路の入力側に設けられていると共に該リミッター回路
    に入力される信号のレベルを調整するレベル調整手段
    と、子機に設けられていると共に親機に対して送信され
    る制御信号を発生させるスイッチとよりなり、前記スイ
    ッチの操作に伴って子機より送信される制御信号を親機
    の受信回路が受信したとき前記レベル調整手段にて前記
    リミッター回路に入力される音声信号のレベルを低下さ
    せ、以って前記リミッター回路を通過する信号に歪みが
    発生することを防止するようにしたことを特徴とするコ
    ードレス電話機のゲインコントロール回路。
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