JPH0643733A - 接触帯電装置 - Google Patents

接触帯電装置

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JPH0643733A
JPH0643733A JP4199371A JP19937192A JPH0643733A JP H0643733 A JPH0643733 A JP H0643733A JP 4199371 A JP4199371 A JP 4199371A JP 19937192 A JP19937192 A JP 19937192A JP H0643733 A JPH0643733 A JP H0643733A
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charging
contact
charging device
charged
layer
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JP4199371A
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English (en)
Inventor
Erika Asano
えりか 浅野
Hiroki Kisu
浩樹 木須
Kazue Sakurai
和重 櫻井
Michihito Yamazaki
道仁 山崎
Yasushi Shimizu
康史 清水
Hiroaki Ogata
寛明 緒方
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電音の発生を抑えるとともに、被帯電体を
均一に帯電させることができる接触帯電装置を提供する
こと。 【構成】 接触帯電装置において、帯電ローラ(帯電部
材)2を中空に構成するとともに、これの感光ドラム
(被帯電体)1との当接部に少なくとも高抵抗層2−4
を形成し、該高抵抗層2−4の体積抵抗率を内層である
当接部材(低抵抗層)2−1のそれよりも大きく設定す
る(第1発明)。帯電ローラ2が中空に構成されるた
め、該帯電ローラ2が軽く柔軟になり、帯電音を小さく
抑えることができる。又、感光ドラム1にピンホールが
生じても、最外層の高抵抗層2−4の抵抗が高いため、
帯電ローラ2とピンホール間で電流のリークが発生せ
ず、異常放電による帯電不良が防がれて感光ドラム1は
常に均一に帯電される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧を印加した帯電部
材を被帯電体に当接させて被帯電体面を所定の電位に帯
電処理する接触帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機やレーザビームプリンタ
等の電子写真装置、静電記録装置等の画像形成装置にお
いて、感光体、誘電体等の被帯電体の像担持体面を帯電
処理する手段としては、従来よりコロナ放電装置が広く
利用されている。このコロナ放電装置は被帯電体の像担
持体面を所定の電位に均一に帯電処理する手段として有
効である。
【0003】しかし、上記コロナ放電装置は、高圧電源
を必要とし、コロナ放電により好ましくないオゾンを比
較的多く発生する等の問題点を有している。
【0004】斯かるコロナ放電装置に対して、電圧を印
加した帯電部材を被帯電体に接触させて被帯電体面を帯
電処理する接触帯電装置が提案されており、これによれ
ば、電源の低圧化が図られ、オゾンの発生を極々微量に
抑えることができる。従って、該接触帯電装置は、例え
ば画像形成装置における感光体、誘電体等の被帯電体の
像担持体面を帯電処理する手段として注目され、その実
用化のための研究が進められている(特開昭57−17
8267号、同56−104351号、同58−405
66号、同58−139156号、同58−15097
5号公報等参照)。
【0005】本出願人も、均一な帯電処理等を目的とし
て、帯電部材に対して、直流電圧と、被帯電体の帯電開
始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有する振動電圧(時
間と共に電圧値が周期的に変化する電圧)を印加するこ
とを基本とする接触帯電方法及び装置に関する数多くの
提案を行なっている(特開昭63−149668号、同
63−149669号公報等参照)。
【0006】ところで、帯電部材としては、一般にロー
ラ型若しくはブレード型の構成のものが用いられてい
る。
【0007】図89は像担持体の帯電処理手段としてロ
ーラ型の接触帯電部材を使用した画像形成装置の一例の
概略構成を示している。
【0008】図示の画像形成装置は、転写方式を採る複
写機、レーザビームプリンタ等の電子写真装置であっ
て、図中、1は被帯電体としての回転ドラム型の電子写
真感光体(以下、感光ドラムと称す)であり、これは図
示矢印方向(時計方向)に所定の周速度(プロセススピ
ード)をもって回転駆動される。
【0009】又、2は接触帯電部材としての帯電ローラ
であり、これは鉄、ステンレススチール(SUS)等か
ら成る導電性芯金2−3と、その外周をローラ状に被覆
する、カーボンを含んだEPDM等の導電性ゴム層2−
1とで構成されている。そして、この帯電ローラ2は、
その両端側が不図示のバネ等の加圧手段により加圧され
て感光ドラム1面に対して所定の押圧力をもって当接さ
れ、感光ドラム1に従動回転する。
【0010】更に、9は帯電ローラ2に対して電圧を印
加する外部電源であり、この電源9により帯電ローラ2
に対して予め設定された重畳電圧(直流電圧と、感光体
の帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧の振動電圧と
の重畳電圧)が接点バネ8と芯金2−3を介して印加さ
れると、回転駆動されている感光ドラム1の外周面が所
定の電位に帯電処理される。
【0011】次に、感光ドラム1の帯電処理面に対して
不図示の露光手段により原稿画像の結像露光又は印字情
報に対応して変調されたレーザ光による走査露光等の画
像露光3がなされて所期の画像情報に対応した静電潜像
が感光ドラム1面に順次形成されていく。
【0012】その後、感光ドラム1面に対して現像装置
の現像スリーブ4からトナーが供給されることによっ
て、感光ドラム1面の静電潜像が順次トナー像として現
像されていく。
【0013】図89において、5は現像スリーブ4より
も感光ドラム回転方向下流側において感光ドラム1に圧
接された転写ローラであり、感光ドラム1と転写ローラ
5との圧接部(転写部)に対して感光ドラム1面のトナ
ー像の先端部が圧接部へ到着したとき、不図示の給紙部
から転写材7が、その先端部も圧接部へ丁度到達するタ
イミングをもって感光ドラム1の回転と周期して供給さ
れる。そして、転写ローラ5には電源から転写バイアス
が印加されており、転写材7が上記圧接部を通過してい
く過程で感光ドラム1面のトナー像が転写材7側へ順次
転写されていく。
【0014】尚、トナー像転写後の感光ドラム1面はク
リーニングブレード6で転写残りトナー等の残留物の除
去を受けて清掃され、以後繰り返して像形成に供され
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では以下のような問題点があった。
【0016】即ち、一般的に帯電ローラを用いた接触帯
電装置では、耐久や帯電ローラを長期に亘って被帯電体
へ当接させた状態で保存した場合に、導電ローラの導電
性ゴム層からゴムの可塑剤が染み出てこれが被帯電体の
表面に付着したり、融着したりして画像流れの原因とな
っていた。
【0017】又、プロセススピードの速い機種では、帯
電ローラに印加する一次電源周波数も上げなければなら
ないが、周波数が300Hzを超えると感光ドラムと帯
電ローラが振動して発生する帯電音が大きくなる。
【0018】ここで、帯電音の発生理由を図90
(a),(b),(c)に基づいて説明すると、帯電部
材2には交流電圧が印加されているため、或る瞬間には
図90(a)に太い実線で示すように、感光層1−1を
挟んで、カーボン分散のEPDM等のゴム材から成る帯
電部材2−1側にプラス、感光ドラム1の基層1−2側
にマイナスの電荷がそれぞれ誘起される。これらの電荷
は互いに引き合うので、帯電部材2−1表面は感光ドラ
ム1に引き付けられ、図90(a)の太い実線の位置か
ら細い実線の位置に移動する。
【0019】次いで、交流電界が逆転を始めると、帯電
部材2−1のプラス電荷、ドラム基層1−2のマイナス
電荷は、それぞれ誘起してきた逆極性の電荷によって打
ち消され始める。そして、交流電界が丁度プラスからマ
イナスに変わるときには、帯電部材2−1上のプラス電
荷とドラム基層1−2上のマイナス電荷は消滅する。そ
の結果、帯電部材2−1の表面は図90(b)の細い実
線で示す位置に戻ることになる。
【0020】更に、交流電界がマイナスのピークを迎え
るときには、図90(c)に示すように、帯電部材2−
1側にはマイナス、ドラム基層1−2側にはプラスの電
荷電界が誘起される。従って、帯電部材2−1は再び太
い実線の位置から細い実線の位置まで移動することにな
る。
【0021】以上の現象が繰り返し行なわれるため、帯
電部材2に交流電圧を印加するとこれが振動を始め、そ
の結果、帯電音が発生するものと考えられる。更に、交
流電圧の周波数をf、帯電部材2−1の振動周波数をF
とすると、上記説明で明らかなように、交流電圧の1周
期の間に帯電部材2−1は2回振動することになるの
で、両者の間には次の関係がある。
【0022】
【数1】2f(Hz)=F(c/s)・・・(1) 一方、印加交流成分のピーク間電圧VPPを帯電開始電圧
の2倍よりも小さくすれば、帯電音を可成り小さく抑え
ることができる。
【0023】しかしながら、上記の場合、感光ドラムを
均一に帯電させることができず、斑点状の帯電ムラが発
生する。これは、帯電部材と感光ドラムとの接触面には
微視的には凹凸があり、理想的な接着面が得られないた
めである。
【0024】従って、ピーク間電圧VPPを下げれば、交
流電圧を印加することで均一な帯電を行なう効果(均し
効果)がなくなってしまう。そして、斑点状の帯電ムラ
が生じた感光ドラム表面に通常の電子写真画像形成プロ
セスを適用しても、出力画像は斑点状の帯電ムラに対応
する斑点状の黒点画像となり、高品位な画像を得ること
ができない。
【0025】帯電音の問題を解決するために、感光ドラ
ムの内部に、ゴム等から成る防振部材を入れる提案もな
されているが、感光ドラムの変形、高重量化、製造コス
トアップ等のために未だ実用化されていないのが実情で
ある。
【0026】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、帯電音の発生を抑えるととも
に、被帯電体を均一に帯電させることができる接触帯電
装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
第1本発明は、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当
接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装置におい
て、前記帯電部材を中空に構成するとともに、これの被
帯電体との当接部に少なくとも一層から成る抵抗層設
け、該抵抗層の最外層の体積抵抗率を内層のそれよりも
大きく設定したことを特徴とする。
【0028】第2発明は、電圧を印加した帯電部材を被
帯電体に当接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装
置において、前記帯電部材の表層材料を植物繊維、ビス
コスレーヨン、セルロースアセテート、合成繊維、合成
高分子材料の何れかとしたことを特徴とする。
【0029】第3発明は、電圧を印加した帯電部材を被
帯電体に当接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装
置において、前記帯電部材を、芯金にゴム状の基層物質
を螺旋状に巻き付け、その上に表層を覆せ、芯金と表層
の間に中空部を形成して構成したことを特徴とする。
【0030】第4発明は、電圧を印加した帯電部材を被
帯電体に当接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装
置において、前記帯電部材を中空に構成するとともに、
該帯電部材に、交流成分と直流成分とを重畳した電圧を
印加し、前記交流成分を所定の電流値に定電流制御する
ことを特徴とする。
【0031】第5発明は、軸部、帯電層及び該帯電層を
軸部に対して支持する支持部とで中空状に構成される帯
電部材を被帯電体に当接させて被帯電面の帯電を行なう
接触帯電装置において、前記支持部を壁状に構成すると
ともに、前記軸部と交差せしめることを特徴とする。
【0032】第6発明は、軸部、帯電層及び該帯電層を
軸部に対して支持する支持部とで中空状に構成される帯
電部材を被帯電体に当接させて被帯電面の帯電を行なう
接触帯電装置において、前記帯電部材の中空部の内圧を
1気圧以上に保つとともに、前記帯電層の厚さを前記支
持部の厚さよりも厚くしたことを特徴とする。
【0033】第7発明は、電圧を印加した帯電部材を被
帯電体に当接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装
置において、前記帯電部材を、表層に誘電体層を有する
中空状とするとともに、該帯電部材の交流電圧に対する
リアクタンスが同帯電部材の抵抗よりも小さくなるよう
にしたことを特徴とする。
【0034】第8発明は、電圧を印加した帯電部材を被
帯電体に当接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装
置において、前記帯電部材を、導電層と、樹脂製の誘電
体層である表層を有する中空状に構成したことを特徴と
する。
【0035】第9発明は、帯電部材を被帯電体に当接さ
せて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装置において、前
記帯電部材を、熱収縮性を有するチューブ状の当接部材
の両端に導電性フランジを嵌め込むことによってローラ
状に構成したことを特徴とする。
【0036】第10発明は、帯電部材を被帯電体に当接
させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装置において、
前記帯電部材を押し当て部材を用いて前記被帯電体に押
し当てることを特徴とする。
【0037】
【作用】第1発明によれば、従来の帯電ローラや帯電ブ
レードと同様に被帯電体を帯電させることができる他、
帯電部材が中空に構成されるため、該帯電部材が柔軟に
なってこれの当接圧が低くなり、従来のようなゴム帯電
層からの可塑剤の染み出しによる画像流れ等の画像不良
や帯電音の発生が防がれる。
【0038】又、たとえ被帯電体にピンホールが生じて
も、帯電部材の最外層の体積抵抗率は内層のそれよりも
大きく設定されているため、帯電部材とピンホールの間
で電流がリークすることがなく、帯電不良の発生が防が
れる。
【0039】第2発明によれば、帯電部材が軽量化及び
柔軟化されるため、帯電音を小さく抑えることができ
る。
【0040】第3発明によれば、帯電部材に中空部が形
成されるため、帯電部材が軽量化及び柔軟化され、帯電
音を小さく抑えることができる。又、帯電部材の製造方
法が簡便化する。
【0041】第4発明によれば、帯電部材が軽量化及び
柔軟化されるため、帯電音を小さく抑えることができる
他、帯電部材に印加される電圧の交流成分と直流成分の
うち交流成分が所定の電流値に定電流制御されるため、
環境の変動で帯電部材の抵抗及び容量が変動しても、被
帯電体に対する電流リークを防止することができ、均一
で安定した帯電を行なうことができる。
【0042】第5発明によれば、帯電部材が中空状に構
成されるため、該帯電部材が軽量化及び柔軟化され、帯
電音を小さく抑えることができる他、帯電部材の軸方向
中央部においても該帯電部材の被帯電体への押圧力が減
少しないため、帯電不良も発生しない。
【0043】第6発明によれば、帯電部材が中空状に構
成されるため、該帯電部材が軽量化及び柔軟化され、帯
電音を小さく抑えることができる他、帯電部材の中空部
の内圧が1気圧以上に保たれるため、外気圧が変化して
も帯電不良は発生しない。又、支持部材の厚さが帯電層
の厚さよりも薄いため、帯電ローラが高地に設置されて
外気圧が帯電部材の中空部の内圧よりも小さくなって
も、支持部材が膨らむだけであり、帯電層は被帯電体に
常に均一に接触し、この結果、帯電不良の発生が防がれ
る。
【0044】第7及び第8発明によれば、帯電部材が中
空状に構成されるため、該帯電部材が軽量化及び柔軟化
され、帯電音を小さく抑えることができるとともに、帯
電部材中央部での浮きに起因する部分的帯電不良の発生
も防がれる。又、被帯電体にピンホールが生じても、そ
の部分における帯電部材とのリークによる給電部の電圧
降下が防がれるため、帯電部材と被帯電体との接触領域
全体に亘る良好な帯電を確保することができる。しか
も、供給電圧をアップすることなく現状のままで被帯電
体に十分電圧がかかるため、交流電圧不足による帯電不
良、帯電ムラ等の発生を防ぐことができる。
【0045】第9発明によれば、帯電部材が中空状に構
成されるため、該帯電部材が軽量化及び柔軟化され、帯
電音を小さく抑えることができる他、当接部材が熱収縮
性を有するチューブで構成されるため、該当接部材に熱
を加えるだけでフランジが固定されて中空状の帯電部材
が得られるため、該帯電部材の製造方法が簡単で、製造
コストを下げることができる。
【0046】第10発明によれば、帯電部材が押し当て
部材によって被帯電体に押し当てられるため、該帯電部
材の浮きによる帯電不良が効果的に防がれる。
【0047】
【実施例】
[第1発明]以下に第1発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0048】<第1実施例>図1は本発明の第1実施例
に係る接触帯電装置の構成図、図2は帯電ローラの断面
図である。
【0049】図中、1は被帯電体としての感光ドラムで
あり、これは所定の周速度(プロセススピード)で回転
駆動され、該感光ドラム1には接触帯電部材としての帯
電ローラ2が当接されている。そして、帯電ローラ2
は、その両端側が不図示のバネ等の加圧手段により加圧
されて感光ドラム1面に対して所定の押圧力をもって当
接され、感光ドラム1に従動回転する。
【0050】上記帯電ローラ2は中空状に構成されてお
り、図中、2−3は鉄、ステンレススチール(SUS)
等から成る導電性芯金2−3であって、その外側には該
導電性芯金2−3と離間してローラ状の当接部材2−1
が設けられており、該当接部材2−1の外側には高抵抗
層2−4が形成されている。ここで、感光ドラム1に当
接する最外層である高抵抗層2−4の体積抵抗率は、内
層である当接部材2−1の体積抵抗率よりも大きく設定
されている。
【0051】上記当接部材2−1はEPDMやウレタン
にカーボン、酸化錫等の導電性粉体を分散させて柔軟に
構成され、前記高抵抗層2−4はヒドリンゴムや紙等で
構成され、両者はその両端部をフランジ2−5を介して
導電性芯金2−3に支持されている。尚、フランジ2−
5は金属や導電性樹脂で構成され、これは芯金2−3か
らのバイアスを当接部材(低抵抗層)2−1に導通させ
る。
【0052】而して、帯電ローラ2内には、導電性芯金
2−3、当接部材2−1及びフランジ2−5によって区
画される中空部(密閉空間)2−2が形成され、該中空
部2−2には空気、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性
ガスが封入されている。
【0053】又、図において、9は上記帯電ローラ2に
対して電圧を印加する外部電源であり、この電源9によ
り帯電ローラ2に対して予め設定された交流バイアス
(2.0KVPP;600Hz)が接点バネ8と芯金2−
3を介して印加されると、回転駆動されている感光ドラ
ム1の外周面が所定の電位に帯電される。
【0054】以上のように、本実施例では帯電ローラ2
が中空に構成されるため、該帯電ローラ2は非常に軽量
で柔軟となり、従って、帯電ローラ2の感光ドラム1へ
の当接圧が低くなり、従来のようなゴム帯電層からの可
塑剤の染み出しによる画像流れ等の画像不良や帯電音の
発生が防がれる。
【0055】又、たとえ感光ドラム1にピンホールが生
じても、前述のように帯電ローラ2の最外層である高抵
抗層2−4の体積抵抗率は内層である当接部材2−1の
それよりも大きく設定されているため、帯電ローラ2と
ピンホールの間で電流がリークすることがなく、異常放
電とこれに伴う帯電不良の発生が防がれる。
【0056】更に詳細に説明すると、一般に接触帯電部
材の外層の抵抗が低い場合は、被帯電体としての感光ド
ラムに何らかの原因(打痕や異物混入等)でピンホール
が生じると、このピンホール部が帯電部材と感光ドラム
の接点である帯電領域に移動したとき、帯電部材とピン
ホールの間で電流のリークが生じて給電部の電圧が著し
く低下する。そのため、リーク発生時には、帯電部材と
感光ドラムとの接点の長手方向全体に帯電不良が発生
し、反転現像では黒スジ、正規現像では白スジが画像上
に感光ドラムの回転周期で現れる。
【0057】然るに、本実施例では、帯電ローラ2の最
外層である高抵抗層2−4を高抵抗としたため、該高抵
抗層2−4を伝わってピンホール等の表面欠陥部へ流れ
込む電流が小さくなり、給電部にピンホールが移動して
きたときにも電圧の著しい降下を防止することができ
る。
【0058】<第2実施例>次に、本発明の第2実施例
を図3及び図4に基づいて説明する。尚、図3は第1発
明の第2実施例に係る接触帯電装置の構成図、図4は帯
電ローラの断面図であり、これらの図においては、図1
及び図2に示したと同一要素には同一符号を付してい
る。
【0059】本実施例では、帯電部材2の中空部2−2
を芯金2−3に垂直な隔壁で分割している。斯かる構成
によれば、帯電ローラ2の軸方向中央部でも感光ドラム
1に対する押圧力が減少することがない。その結果、帯
電ローラ2の軸方向中央部でもニップが小さくなるよう
なことはなく、従って、帯電不良が発生しない。
【0060】又、前記第1実施例と同様に、ヒドリンゴ
ムや紙等で構成された高抵抗層2−4の体積抵抗率は内
層である当接部材2−1のそれよりも大きく設定されて
いるため、感光ドラム1上にピンホールが存在した場合
でも、異常放電及びこれに伴う帯電不良の発生が防がれ
る。
【0061】更に、本実施例でも、帯電ローラ2を中空
にすることで軽量化が図れ、帯電音を小さく抑えること
ができる。
【0062】<第3実施例>次に、第1発明の第3実施
例を図5に基づいて説明する。尚、図5は第3実施例に
係る接触帯電装置の構成図である。
【0063】本実施例では、接触帯電部材として帯電ブ
レード11が用いられており、該帯電ブレード11は、
EPDM、ウレタン等にカーボン、酸化錫等の導電粉体
を分散させた当接部材11−1の一部(感光ドラム1に
当接する側)に高抵抗層11−3を形成して構成され、
当接部材11−1には中空部11−2が形成されてい
る。尚、図5において、10は帯電ブレード11にバイ
アスを印加するための電極、9は電源である。
【0064】而して、本実施例によれば、前記第1、第
2実施例と同様の効果が得られる他、帯電ブレード11
の感光ドラム1への押圧力を該帯電ブレード11の腰を
利用して制御できるというメリットが得られる。
【0065】又、本実施例でも、帯電ブレード11の少
なくとも感光ドラム1との当接部分に高抵抗層11−3
を形成したため、感光ドラム1上にピンホールがあった
場合でも、電流のリークによる給電部の電圧効果を防ぐ
ことができ、帯電ブレード11が感光ドラム1と接触し
ている領域全体に亘って帯電不良を防ぐことができる。
【0066】<第4実施例>以下に、第1発明の第4実
施例を図6及び図7に基づいて説明する。尚、図6は第
4実施例に係る接触帯電装置の構成図、図7は帯電ロー
ラの断面図であり、これらの図においても、図1及び図
2に示したと同一要素には同一符号を付している。
【0067】本実施例においては、芯金2−3が放射状
に延びる4本の支持部材2−6によって当接部材2−1
と高抵抗層2−4を支持している。尚、支持部材2−6
はEPDM、ウレタンに多量のカーボンを分散させて構
成され、これは当接部材2−1と芯金2−3を電気的に
導通させる。
【0068】帯電ローラ2を上記のように構成すると、
該帯電ローラ2と感光ドラム1の間のニップを保証する
ために、芯金2−3に加える押圧力を強くしても、帯電
ローラ2端部での自由度が大きいため、該帯電ローラ2
の端部変形が少なく、軸方向全長に亘って均一なニップ
が得られるという効果がある。
【0069】又、本実施例においても、帯電ローラ2の
最外層に抵抗の大きな高抵抗層2−4が形成されている
ため、感光ドラム1上にピンホール(打痕等の傷)があ
っても、過大な電流が帯電ローラ2の高抵抗層2−4を
伝わって流れ込むことがなく、給電部における電圧降下
が防がれ、長手方向全域に亘って帯電不良が発生するこ
とはない。
【0070】更に、本実施例に係る帯電ローラ2は中空
であるため、感光ドラム1への当接圧が小さくなり、帯
電音を小さく抑えることができるとともに、該帯電ロー
ラ2からの可塑剤の染み出し及びこれに伴う画像流れ等
の画像不良や可塑剤の感光ドラム1への融着等の問題も
解消される。
【0071】<第5実施例>次に、第1発明の第5実施
例を図8に基づいて説明する。尚、図8はプロセスカー
トリッジの断面図である。
【0072】本実施例では、第1発明をプロセスカート
リッジに応用した例を示す。
【0073】図8において、1は感光ドラム、2は本発
明に係る帯電ローラ、3はレーザ光、4は現像スリーブ
を示し、感光ドラム1と現像スリーブ4はそれぞれ図示
矢印方向に回転している。
【0074】又、6は感光ドラム1上の転写残りトナー
を清掃するためのクリーニングブレード、12は感光ド
ラム1を保護するためのドラムシャッターである。更
に、13は現像剤であるトナー、14はトナー13を現
像スリーブ4の方向へ送るための撹拌棒、4−1は現像
スリーブ4上のトナー13を均一な厚みにコートするた
めの現像ブレード、15はクリーニングブレード6で回
収されたトナー13を溜めるクリーナのトナー溜であ
る。
【0075】上記構成を有するプロセスカートリッジに
おいては、帯電音の殆んど認められない帯電ローラ2で
帯電された感光ドラム1は、変調されたレーザ光3で静
電潜像が書込まれる。
【0076】次いで、上記感光ドラム1上の静電潜像は
現像スリーブ4によって供給されるトナー13で現像さ
れるてトナー像となり、このトナー像は不図示の転写材
上に転写されて定着工程に進む。
【0077】このように、本実施例によれば、帯電音の
発生しない、非常にコンパクトなプロセスカートリッジ
を得ることができる。 [第2発明]以下に第2発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0078】<第1実施例>図9は第1実施例に係る接
触帯電装置の構成図、図10は帯電ローラの断面図であ
る。
【0079】図示の帯電ローラ2において、2−3は外
部電源9から交流バイアス(2.0KVPP;600H
z)を印加するための導電性樹脂、ステンレス等から成
る芯金である。又、2−1は導電性ペイントから成る当
接部材であり、これは上記芯金2−3を介して外部電源
9と導通している。そして、当接部材2−1の表層には
高抵抗層2−4が形成されており、該高抵抗層2−4は
本実施例では山陽国策(株)製の64g紙(植物繊維)
を筒状に加工して構成された。
【0080】而して、帯電ローラ2は中空に構成され、
その高抵抗層2−4の素材が紙(植物繊維)であるた
め、非常に軽量で柔軟となり、その結果、帯電音が小さ
く抑えられた。これは、丁度重くて固い木の棒で太鼓を
叩くより、軽くて柔らかい発砲スチロールのような棒で
太鼓を叩く方が音が小さいことに似ている。
【0081】更に、芯金2−3と当接部材2−1で囲ま
れた中空部2−2は密閉されているため、帯電ローラ2
の内部で発生した帯電音が外に漏れないという効果もあ
り、帯電音はより小さく抑えられた。
【0082】次に、本発明者等は図9に示す系を無響室
にセットし、帯電音を測定した。測定はISO−777
9の6項に従って行なった。その結果、従来の接触帯電
装置では55dB近くあった騒音が33dBにまで小さ
くなった。
【0083】尚、高抵抗層2−4の材質としては、上記
紙(植物繊維)の他に、ビスコースレーヨン、セルロー
スアセテート、合成繊維、合成高分子材料等でも検討し
たが、何れも同じように良好な結果を得ることができ
た。
【0084】<第2実施例>次に、第2発明の第2実施
例を11及び図12に基づいて説明する。尚、図11は
帯電ローラの構成図、図12は同帯電ローラの断面図で
ある。
【0085】本実施例では、帯電ローラ2の中空部2−
2を該帯電ローラ2の軸方向に垂直な隔壁2−5で分割
している。
【0086】而して、上記構成を有する帯電ローラ2に
おいては、その軸方向中央部分でも感光ドラムに対する
押圧力が減少することがない。その結果、軸方向中央部
分でもニップが小さくなるようなことはなく、帯電不良
も発生しない。
【0087】一方、蓮根のように、芯金に平行に中空部
分の隔壁を設けた場合は、帯電ローラの回転に連れて、
隔壁が感光ドラムと対向する度に帯電音が変化し、むし
ろ帯電音は大きくなってしまった。従って、芯金の軸方
向に対して直角に隔壁を設けることが帯電音防止に重要
であることがわかった。
【0088】<第3実施例>次に、第2発明の第3実施
例を図13及び図14に基づいて説明する。尚、図13
は第3実施例に係る接触帯電装置の構成図、図14は帯
電ローラの断面図である。
【0089】本実施例に係る帯電ローラ2において、2
−4は紙等で構成された高抵抗層であり、この抵抗層2
−4は感光ドラム1上のピンホール部に帯電ローラ2が
対抗したときに異常放電が発生するのを防ぐものであ
る。
【0090】又、2ー1はカーボンを多量に含んだペイ
ント等から成る当接部材(低抵抗層)であり、これは高
抵抗層2−4の裏面に電源9からのバイアスを印加する
ものである。更に、2−6は金属や導電性樹脂等から成
る4本の支持部材であり、これらは金属や樹脂から成る
芯金2−3からのバイアスを当接部材2−1に導通させ
るためのものである。
【0091】以上のように、帯電ローラ2を当接部材
(低抵抗層)2−1と高抵抗層2−4の二層構成にすれ
ば、帯電音を小さく抑えることができるばかりでなく、
感光ドラム1にピンホール等の欠陥があっても、異常放
電することなく帯電ができるというメリットがある。
【0092】更に、上記構成によれば、帯電ローラ2と
感光ドラム1の間のニップを保証するために、芯金2−
3に加える押圧力を強くしても、帯電ローラ2端部での
自由度が大きいため、該帯電ローラ2の端部変形が少な
く、軸方向全長に亘って均一なニップ得られる。
【0093】<第4実施例>次に、第2発明の第4実施
例を図15に基づいて説明する。尚、図15は第4実施
例に係る接触帯電装置の構成図である。
【0094】本実施例では、帯電部材として帯電ブレー
ド11を用いた例である。図15において、11−3は
紙(植物繊維)から成る高抵抗層、11−1はカーボ
ン、酸化錫等を分散させた導電ペイントから成る当接部
材(低抵抗層)、11−2は帯電ブレード11内部に形
成された中空部である。又、10はバイアスを印加する
ための電極、9は電源である。
【0095】本実施例に係る帯電ブレード11を用いれ
ば、帯電音を小さく抑えることができるとともに、帯電
ブレード11の感光ドラム1への押圧力を該帯電ブレー
ド11自身の腰を利用して制御することができるという
利点がある。
【0096】尚、帯電ブレード11に印加する交流電圧
の波形としては、正弦波に限られることなく、矩形波、
三角波、直流成分をカットして作る交番電界等を用いた
場合でも同様の効果が得られる。又、感光ドラム1の帯
電電極はマイナスに限定されることなく、プラスであっ
ても良いことは言うまでもない。
【0097】<第5実施例>図16に本発明をプロセス
カートリッジに応用した例を示す。
【0098】図16において、1は感光ドラム、2は本
発明に係る帯電ローラ、3はレーザ光、4は現像スリー
ブを示し、感光ドラム1と現像スリーブ4はそれぞれ図
示矢印方向に回転している。
【0099】又、6は感光ドラム1上の転写残りトナー
を清掃するためのクリーニングブレード、12は感光ド
ラム1を保護するためのドラムシャッターである。更
に、13は現像剤であるトナー、14はトナー13を現
像スリーブ4の方向へ送るための撹拌棒、4−1は現像
スリーブ4上のトナー13を均一な厚みにコートするた
めの現像ブレード、15はクリーニングブレード6で回
収されたトナー13を溜めるクリーナのトナー溜であ
る。
【0100】上記構成を有するプロセスカートリッジに
おいては、帯電音が殆んど認められない帯電ローラ2で
帯電された感光ドラム1上には、変調されたレーザ光3
で静電潜像が書き込まれる。次いで、静電潜像は現像ス
リーブ4によって供給されるトナー13で現像されるて
トナー像となり、このトナー像は不図示の転写部材に転
写され、定着工程に進む。
【0101】而して、本実施例によれば、帯電音の発生
しない、非常にコンパクトなプロセスカートリッジを得
ることができる。 [第3発明]以下に第3発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。 <第1実施例>図17は第1実施例に係る接触帯電装置
の構成図、図18は帯電ローラの断面図、図19は基層
の斜視図である。
【0102】本実施例に係る接触帯電装置の帯電ローラ
2において、2−3は外部電源9から交流バイアス
(2.0KVPP;600Hz)を印加するためのステン
レス等から成る金属芯金である。2−1は例えばN−メ
トキシメチル化ナイロン、ポリビニルブチラール樹脂、
ポリウレタン樹脂、エチレン酸化ビニル樹脂、スチレン
ブタジエン樹脂等の高分子材から成る表層である。尚、
この表層2−1は前記樹脂の単独又は組み合わせによっ
て構成され、必要によっては導電性フィラー等を添加し
てその抵抗率を所望の値に設定しても良い。
【0103】2−7はEPDMやウレタンに導電性カー
ボン、酸化錫、酸化イリジウム等の導電性粉体を分散さ
せたゴム状の基層である。
【0104】本発明の特徴は、図19に示すように線状
に成形された基層2−7を図18に示すように芯金2−
3に粗に螺旋状に巻き付け、芯金2−3と表層2−1の
間に中空部2−2を形成した点にある。
【0105】表層2−1は予めシート状又はチューブ状
に成形され、螺旋状に巻き付けられた基層2−7の上に
該表層2−1を覆せて帯電ローラ2が構成される。
【0106】本発明者等は図17に示す系を無響室にセ
ットし、騒音を測定した。測定はISO−7779の6
項に従い行なった。その結果、従来は55dB近くあっ
た騒音が35dBにまで下がった。
【0107】<第2実施例>次に、第3発明の第2実施
例を図20乃至図22に基づいて説明する。尚、図20
は第2実施例に係る接触帯電装置の構成図、図21は帯
電ローラの断面図、図22は基層の斜視図である。
【0108】本実施例では、螺旋状に巻き付けられる基
層2−7を図22に示すように予め円柱状に成形するも
のである。このような形状にした場合、中空部2−2が
更に大きくとれるため、帯電音が更に小さくなるという
効果がある。
【0109】<第3実施例>図23乃至図25に第3発
明の第3実施例を示す。尚、図23は第3実施例に係る
接触帯電装置の構成図、図24は帯電ローラの断面図、
図25は基層の斜視図である。
【0110】本実施例では、芯金2−3に螺旋状に巻き
付けられる基層2−7を図25に示すように予めチュー
ブ状に成形する。基層2−7をこのような形状にした場
合、該基層2−7内に中空部2−8が存在するため、帯
電音が更に小さくなるという効果がある。
【0111】以上の第1〜第3実施例において、表層2
−1は単一層に限ることなく、低抵抗層と高抵抗層を組
み合わせた多層構造にしても良い。又、帯電ローラ2に
印加する交流電圧の波形は、正弦波に限られることな
く、矩形波、三角波等であっても同様の効果が得られ
る。更に、感光ドラム1の帯電極性はマイナスに限定さ
れることなく、プラスであっても良いことは言うまでも
ない。
【0112】<第4実施例>図26は本発明をプロセス
カートリッジに応用した例を示す。
【0113】即ち、図26はプロセスカートリッジの断
面図であり、同図中、1は感光ドラム、2は本発明に係
る帯電ローラ、3はレーザ光、4は現像スリーブを示
し、感光ドラム1と現像スリーブ4はそれぞれ図示矢印
方向に回転している。
【0114】又、6は感光ドラム1上の転写残りトナー
を清掃するためのクリーニングブレード、12は感光ド
ラム1を保護するためのドラムシャッター、13は現像
剤であるトナー、14はトナー13を現像スリーブ4の
方向へ送るための撹拌棒である。
【0115】更に、4−1は現像スリーブ4上のトナー
13を均一な厚みにコートするための現像ブレード、1
5はクリーニングブレード6で回収されたトナー13を
溜めるクリーナのトナー溜である。
【0116】而して、帯電音の殆んど認められない帯電
ローラ2で帯電された感光ドラム1には、変調されたレ
ーザ光3で静電潜像が書き込まれる。そして、感光ドラ
ム1上の静電潜像は現像スリーブ4によって供給される
トナー13によってトナー像として現像された後、不図
示の転写部材に転写され、定着工程へと進む。
【0117】本実施例によれば、帯電音の発生しない、
非常にコンパクトなプロセスカートリッジを得ることが
できる。 [第4発明]以下に第4発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0118】<第1実施例>図27は本発明に係る接触
帯電装置を備える画像形成装置要部の構成図である。
【0119】図中、1は被帯電体としての感光ドラムで
あり、これは図示矢印方向に所定の周速度(プロセスス
ピード)をもって回転駆動される。2は中空状の帯電ロ
ーラであって、該帯電ローラ2は、ステンレス等から成
る金属芯金2−3、ヒドリンゴムや紙等で構成された高
抵抗層2−4、カーボンを多量に含んだEPDM等から
成る低抵抗層2−1で構成され、中空部2−2には空
気、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスが封入され
ている。
【0120】上記帯電ローラ2の両端には不図示の導電
性フランジが設けられており、該導電性フランジは、芯
金2−3と低抵抗層2−1の導通をとっている。
【0121】而して、上記帯電ローラ2は不図示の加圧
手段によって感光ドラム1に所定の押圧力をもって当接
され、本実施例では感光ドラム1に従動回転する。
【0122】又、9は帯電ローラ2に対して電圧を印加
する外部電源であり、この電源9により、帯電ローラ2
に対して予め設定された直流電圧と、感光ドラム1の帯
電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧の振動電圧との重
畳電圧が接点バネ8、芯金2−3を介して印加される
と、回転駆動されている感光ドラム1の表面が所定の電
位に帯電処理される。
【0123】次に、その感光ドラム1の帯電処理面に対
して不図示の露光手段により原稿画像の結像露光、又は
印字情報に対応して画像変調されたレーザ光による走査
露光等の画像露光3がなされて目的の画像情報に対応し
た静電潜像が感光ドラム1面に順次形成されていく。
【0124】その後、感光ドラム1面に対して現像装置
の現像スリーブ4からトナーが供給されて感光ドラム1
面の静電潜像が順次にトナー像として現像されていく。
【0125】ところで、5は現像スリーブ4よりも感光
ドラム回転方向下流側において感光ドラム1に圧接させ
た転写ローラであり、感光ドラム1と転写ローラ5との
圧接部(転写部)に対して感光ドラム1面のトナー像の
先端部が圧接部へ到着したとき、不図示の給紙部から転
写材7が、その先端部も圧接部へ丁度到着するタイミン
グをもって感光ドラム1の回転と同期して供給される。
転写ローラ5には電源9から転写バイアスが印加されて
おり、転写材7が上記圧接部を通過していく過程で感光
ドラム1面のトナー像が転写材7側へ順次に転写され
る。
【0126】尚、トナー像転写後の感光ドラム1面はク
リーニングブレード6で転写残りトナー等の残留物の除
去を受けて清掃され、以後、繰り返して画像形成に供さ
れる。
【0127】次に、本発明に係る接触帯電装置を図28
及び図29に基づいて更に詳しく説明する。
【0128】図28は図27に示す帯電ローラ2の部分
を拡大した図、図29は帯電ローラ2の断面図であり、
1は被帯電体である感光ドラムであって、これはアルミ
ニウム等で構成される基層1−1、は有機感光体又はア
モルファスシリコン又はセレン或いはZnO等から成る
厚さが約20μの感光層1−2で構成されている。
【0129】又、2は帯電ローラであって、これは前述
のように、表面がヒドリンゴム等から成る高抵抗層2−
4、その下にカーボンを多く含浸した柔軟なEPDM等
から成る低抵抗層2−1を有し、該低抵抗層2−1と芯
金2−3との間に形成される中空部2−2には空気、ア
ルゴンガス等の不活性ガスが封入されている。尚、図2
9において、2−5は芯金2−3と低抵抗層2−1の導
通をとっている金属等から成る導電性フランジである。
【0130】ここで、電圧が印加された帯電ローラ2に
よって感光ドラム1の表面が帯電されるのは、感光ドラ
ム1と帯電ローラ2との間の僅かな間隙を通して放電が
行なわれるためである。そして、帯電ローラ2を感光ド
ラム1に接触させるのは、そのような微小間隙を作るた
めである。又、高抵抗層2−4は、感光ドラム1上にピ
ンホール等の欠陥があっても帯電不良を起こさないため
のものであり、本実施例では、高抵抗層2−4として体
積固有抵抗率が1.1×108 Ω・cmのエピクロルヒ
ドリンゴムを使用し、その厚さを約100μとした。
【0131】ここで、帯電ローラ2と感光ドラム1との
当接幅dが1mm、軸方向の当接長さが220mmであ
る場合、高温高湿(32.5℃、85%)下でこの当接
部分の電気抵抗と、静電容量を測定したところ、 帯電ローラの電気抵抗は5.1×105 Ω 静電容量は2.6×10-10 F 感光ドラムの電気抵抗は5.1×109 Ω 静電容量は1.1×10-10 F であった。
【0132】9は電源であり、9−1は交流成分が所定
の電流値(本実施例では、750μA)になるように、
30の交流定電流制御手段により制御された定電流交流
電源であり、9−2は直流成分が所定の電圧値(本実施
例では、−750V)になるように、40の直流定電圧
制御手段により設定された定電圧直流電源であり、これ
により感光ドラム1上の帯電電位が決定される。
【0133】先ず、帯電ローラ2と感光ドラム1との当
接部のインピーダンスは環境によりどのように変化する
か測定し、次の表1のような結果を得た。
【0134】
【表1】 つまり、感光ドラム1のインピーダンスは常温常湿(2
3℃、 64%)に比べて高温高湿で小さく、低温低湿で
大きくなる。
【0135】以上のことから、低温低湿の環境下では、
高温高湿の時に比べて可成りの電圧が帯電ローラ2に印
加され、実質的に感光ドラム1に印加される電圧は低下
する。それ故、低温低湿下では印加電圧を上げることが
必要である。
【0136】図30は帯電ローラ2に印加する振動電圧
たる交流電圧のピーク間電圧(以下、VPPで表わす)を
変化させたときの感光ドラム1の表面電位(VS )を示
したグラフである。このとき、直流成分VDCは750V
に設定してある。
【0137】図30に示すように、高温高湿(32℃、
85%)下では、実線で示すように交流成分のVPPが放
電開始電圧Vth(約550V)の2倍の1,100VPP
以上になれば、感光ドラム1上の表面電位は安定してく
る。この場合、帯電ローラ2の表層2−1のインピーダ
ンスは感光ドラム1に比べて十分小さくなっているた
め、交流電源9−1の交流成分のうち、帯電ローラ2に
かかる分は殆んど無視し得るため、帯電ローラ2によっ
て交流成分は減衰することなくほぼ全交流成分が感光ド
ラム1に印加されると考えられる。
【0138】ここで、特願昭61−298419号に示
すように、交流電圧のピーク間電圧VPPと帯電開始電圧
thがVPP≧2Vthのような関係にあるとき、帯電は均
一になされる。その理由は、上記のような範囲では、帯
電ローラ2から感光ドラム1への電荷の転移だけでな
く、感光ドラム1から帯電ローラ2への逆転移が開始さ
れ、感光ドラム1へ局部的に過剰な電荷が乗って高電位
になっても、電荷の逆転移により一様化されると考えら
れるからである。つまり、図30の実線において1,1
00VPP以上では均一な帯電が行なわれ、1,100V
PPに満たない場合には帯電にムラが現われる。
【0139】次に、低温低湿(15℃、 10%)下の環
境においては、図30に破線で示すように、グラフは右
側にシフトした。これは、この環境では、帯電ローラ2
の表層2−1のインピーダンスが大きくなり、この部分
での印加交流成分の減衰が増加するためであって、その
結果、感光ドラム1上に安定した電位を得るには、1,
700VPP以上の電圧が必要となったと考えられる。
【0140】ところが、上記設定値で逆に高温高湿の環
境にもってゆくと、帯電ローラ2のインピーダンスが小
さくなるため、交流電流は1.3mA以上も流れること
になり、感光ドラム1のピンホールの原因になってい
た。
【0141】次に、図31に示すように、感光ドラム1
の表面電位VS と交流電流IACの関係を調べた。図中、
実線は高温高湿(32℃、 85%)、破線は低温低湿
(15℃、 10%)下での感光ドラム1の表面電位VS
と交流電流IACの関係を示す。この図から750μA以
上の交流電流を流せば、表面電位VS は安定することが
わかる。これは、交流の周波数を500Hz,1,00
0Hz,1,500Hz,2,000Hzと変えても同
じであった。このときの閾値750μAをIthとする
と、
【0142】
【数2】IAC≧Ith(=750μA) が、感光ドラム1の表面電位VS が安定する条件であ
る。この理由は、帯電前の不均一な感光ドラム1の表面
電位をならすためには、一定以上の電流密度が必要であ
るためと考えられる。この場合、750μAがその最低
の必要電流値であると推定される。又、この図から明ら
かなように、Ith以上の値をこ系に流せば、どの環境に
おいてもVS は安定する。このIthの値は、感光ドラム
1や帯電ローラ2の材料、帯電ローラ2へ印加する交流
電圧の周波数によって決まる。
【0143】従って、交流電源を定電流にし、750μ
A以上の電流を流せば、感光ドラム1の表面電位VS
常に安定したものが得られると考えられる。
【0144】そこで、交流成分を定電流(750μA)
に制御したとき、交流成分のピーク間電圧VPPを調べた
ところ、高温高湿(32℃、 85%)で1,150
PP、低温低湿(15℃、 10%)で2,000VPP
なった。つまり、高温高湿下では帯電ローラ2のインピ
ーダンスが低下するので、750μA流すのに必要な交
流成分のピーク間電圧も1,150VPPと小さいが、低
温低湿下では帯電ローラ2のインピーダンスが増大する
ので、同じ750μA流すのに2,000VPPを必要と
するのである。
【0145】ここで、図30を参照すると、実線(高温
高湿)では1,100VPP以上、破線(低温低湿)では
1,700VPP以上で帯電が均一となっており、前記条
件を満たしている。このように、交流成分を定電流制御
したことにより、それまで低温低湿下で帯電ローラ2の
表層2−1のインピーダンスが大きくなり、そこで印加
された交流成分が減衰して感光ドラム1への帯電能力が
低下する対策として、予めピーク間電圧を2,000V
PPに定電圧制御する必要がなくなった。
【0146】即ち、高温高湿下で帯電ローラ2の表層2
−1のインピーダンスが小さくなっても、交流電圧の印
加電圧は下がるので、感光ドラム1に高い電圧がかから
ず、感光ドラム1のピンホール発生も減る。又、低温低
湿下で帯電ローラ2の表層2−1のインピーダンスが大
きくなっても印加電圧は上がるので、帯電ローラ2によ
り電圧が減衰しても、該帯電ローラ2の帯電能力を一定
に保つことが可能となった。
【0147】ところで、本実施例では交流定電流電源9
−1に重畳する直流電源9−2として定電圧電源を使用
しているが、以下にその理由を説明する。
【0148】感光ドラム1上に色々な静電潜像パターン
を形成した場合、そのパターンに対応した電荷のメモリ
ーが或る程度感光ドラム1上に残る。つまり、感光ドラ
ム1のメモリーにおいて、帯電されている部分と帯電さ
れていない部分が存在している。これは、帯電前の露光
によって消去できるが、繰り返し使用されているうちに
感光ドラム1のメモリーは完全に消去できなくなってく
る。
【0149】上記のような場合、感光ドラム1が像形成
後、再度、帯電ローラ2にて帯電されるときに、直流電
源として定電流電源を用いると、感光ドラム1の帯電さ
れている部分にも帯電されていない部分にも一定の電流
が流れ込み、同じだけの電荷がプラスされる。それによ
り、帯電されていた部分と帯電されていなかった部分で
ムラが生じることになる。この結果、画像にカブリが出
る、画像濃度が変化する等の問題の発生が予想される。
【0150】又、図32に帯電ローラ2に印加する交流
電源のピーク間電圧VPPと感光ドラム1の表面電位VS
との関係を表したグラフを示すが、帯電ローラ2に印加
する直流電圧をVDCからVDC’に変化させたとき、感光
ドラム1上の帯電飽和レベルもVDCからVDC’にシフト
している。つまり、感光ドラム1上の帯電飽和レベルは
帯電ローラ2に印加する直流電圧で決まるものである。
【0151】以上により、帯電ローラ2に印加する直流
電源は定電圧制御でなくてはならないことがわかる。
【0152】又、帯電音の問題に関しては、帯電ローラ
2を中空にすることで、これの軽量化が図られ、柔軟に
なるので、高い周波数でも帯電音の発生が防がれる。
【0153】<第2実施例>次に、第4発明の第2実施
例を図33及び図34に基づいて説明する。尚、図33
は第2実施例に係る接触帯電装置の構成図、図34は帯
電ローラの断面図である。
【0154】図において、2−6はEPDM、ウレタン
等に多量のカーボンを分散させて成る4本の支持部材で
あり、該支持部材2−6によって帯電ローラ2の低抵抗
層2−1と芯金2−3の電気的な導通がとられている。
【0155】斯かる構成を採ると、帯電ローラ2と感光
ドラム1の間のニップを保証するために芯金2−3に加
える押圧を強くしても、帯電ローラ2の両端部での自由
度が大きいため、該帯電ローラ2の端部変形が少なく、
その軸方向全長に亘って均一なニップが確保できる。
又、帯電ローラ2を中空ローラとすることにより、帯電
音の発生を防ぐことができる。
【0156】又、本実施例でも第1実施例と同様に、環
境変動により帯電ローラ2のインピーダンスが変化して
感光ドラム1にピンホール等の欠陥があった場合、異常
放電することのないように、接点バネ8、芯金2−3を
介して交流定電流制御手段により常に所定電流が流れる
ように制御された交流電源と直流定電圧制御手段によ
り、常に所定電圧をかけるように制御された直流電源か
ら成る電源9から電圧を印加するようにしている。
【0157】<第3実施例>次に、第4発明の第3実施
例を図35及び図36に基づいて説明する。尚、図35
は第3実施例に係る接触帯電装置の構成図、図36は帯
電ローラの断面図でる。
【0158】本実施例では、帯電ローラ2の中空部分2
−2を芯金2−3に垂直な隔壁で分割している。このよ
うな構成であると、帯電ローラ2の軸方向中央部分にお
いても、該帯電ローラ2の感光ドラム1に対する押圧力
が減少することがない。そのため、軸方向で均一なニッ
プが確保され、帯電不良も起こらない。
【0159】図35に示すように、接点バネ8、芯金2
−3を介しての交流定電流制御手段30により常に所定
電流が流れるように制御された交流電源9−1、直流定
電圧制御手段40により常に所定電圧をかけるように制
御された直流電源9−2から成る電源9から帯電ローラ
2に電圧が印加される。
【0160】而して、本実施例においても前実施例と同
様に、帯電ローラ2を中空にすることで、帯電音をなく
し、又、環境変動によって帯電ローラ2のインピーダン
スが変化しても、感光ドラムに対するリークを防止し、
均一で安定した帯電を行なうことができる。
【0161】<第4実施例>図37に第4発明の第4実
施例を示す。尚、図37は第4実施例に係る接触帯電装
置の構成図である。
【0162】本実施例は帯電部材として帯電ブレード1
1を採用した例であって、該帯電ブレード11は、中空
部分11−2を有したウレタンゴム、NBR、EPDM
等から成る当接部材11−1の表面にトレジン(N−メ
トキシメチル化ナイロンの商品名、帝国化学産業(株)
製)、NBR、エピクロルヒドリンゴム等の表層11−
3を形成して構成される。
【0163】又、図中、10は金属製支持板であり、該
支持板10には、交流定電流制御手段30により常に所
定電流が流れるように制御された交流電源9−1、直流
定電圧制御手段40により常に所定電圧をかけるように
制御された直流電源9−2から成る電源9から電圧が印
加される。
【0164】而して、本実施例においても、前記第1〜
第4実施例と同様の効果が得られる。
【0165】又、直流電源9−2の極性は正、負の何れ
でも良く、交流電源9−1の波形も、正弦波、矩形波、
三角波等、その他如何なる波形の交流を用いても良く、
更には、パルス波も使用することが可能であり、要は振
動するような成分を有するものであれば良い。
【0166】<第5実施例>図38は本発明に係る接触
帯電装置をプロセスカートリッジに適用した例を示す。
【0167】図示のプロセスカートリッジにおいて、1
は感光ドラム、2は本発明に係る帯電ローラ、3はレー
ザ光、4は現像スリーブを示し、感光ドラム1と現像ス
リーブ4はそれぞれ図示矢印方向に回転している。又、
6は感光ドラム1上の転写残りトナーを清掃するための
クリーニングブレード、12は感光ドラム1を保護する
ためのドラムシャッター、13は現像剤であるトナーで
ある。
【0168】更に、14はトナー13を現像スリーブ4
の方向へ送るための撹拌棒、4−1は現像スリーブ4上
のトナー13を均一な厚みにコートするための現像ブレ
ード、15はクリーニングブレード6で回収されたトナ
ー13を溜めるクリーナのトナー溜である。
【0169】上記構成を有するプロセスカートリッジに
おいては、帯電音の殆んど認められない帯電ローラ2で
帯電された感光ドラム1は、変調されたレーザ光3で静
電潜像が書き込まれる。次いで、静電潜像は現像スリー
ブ4によって供給されるトナー13で現像されることに
よりトナー像として現像され、トナー像は不図示の転写
部材にて転写されて次の定着工程に進む。
【0170】而して、本実施例によれば、帯電音の発生
しない、非常にコンパクトなプロセスカートリッジが得
られる。
【0171】又、帯電部材である帯電ローラ2に印加す
る電圧の交流成分を定電流制御することにより、帯電ロ
ーラ2のインピーダンスが変化しても良好な帯電を行な
うことができる。 [第5発明]以下に第5発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0172】<第1実施例>図39は第1実施例に係る
接触帯電装置の構成図、図40は帯電ローラの断面図、
図41は帯電音の測定結果を示す図である。
【0173】本実施例に係る接触帯電装置は帯電部材と
して帯電ローラ2を有しており、該帯電ローラ2におい
て、2−3は外部電源9から交流バイアス(2.0KV
PP;600Hz)を印加するためのステンレス等から成
る金属芯金(軸部)である。2−1はEPDMやウレタ
ンにカーボン、酸化錫等の導電性粉体を分散させた柔軟
な当接部材(帯電層)であり、該当接部材2−1はその
両端部を、芯金2−3に交差する壁状の支持部材2−5
を介して芯金2−3に支持されている。そして、当接部
材2−1、芯金2−3及び支持部材2−5によって画成
される空中空部2−2には空気や窒素ガス、アルゴンガ
ス等の不活性ガスが封入されている。
【0174】而して、帯電ローラ2は上記のように中空
状に構成されているため、非常に軽量で柔軟となり、そ
の結果、帯電音が小さく抑えられる。
【0175】又、支持部2−5が芯金2−3に交差する
ように配置されているので、帯電ローラ2が回転しても
帯電音の強弱は発生しない。
【0176】更に、芯金2−3と当接部材2−1で囲ま
れた中空部2−2は密閉されているため、帯電ローラ2
の内部で発生した帯電音が外に漏れないという効果もあ
り、帯電音はより小さくなる。
【0177】次に、本発明者等は図39に示す系を無響
室にセットし、帯電音を測定した。測定はISO−77
79の6項に従って行なった。その結果を図41に示す
が、この結果からも解るように、帯電ローラ2が回転し
ても帯電音の強弱は発生せず、その上帯電音も50dB
を超えることはなかった。
【0178】<第2実施例>図42及び図43に第2実
施例を示す。尚、図42は第2実施例に係る帯電ローラ
の構成図、図43は同帯電ローラの断面図である。
【0179】本実施例では、帯電ロー2の中空部ラ2−
2を芯金2−3に垂直な隔壁で分割している。このよう
な構成になっているので、帯電ローラ2の軸方向中央部
分でも、該帯電ローラ2の感光ドラムへの押圧力が減少
することがない。その結果、軸方向中央部分でもニップ
が小さくなることはなく、帯電不良も発生しない。
【0180】尚、本実施例においても、前記と同様の方
法で帯電音を測定したところ、帯電音は38dBであっ
た。
【0181】<第3実施例>次に、第5発明の第3実施
例を図44及び図45に基づいて説明する。尚、図44
は第3実施例に係る接触帯電装置の構成図、図45は帯
電ローラの断面図である。
【0182】帯電ローラ2において、2−4はヒドリン
ゴム等から成る高抵抗層であり、これは感光ドラム1上
のピンホール部に当該帯電ローラ2が対抗したときに、
異常放電の発生を防ぐものである。又、2−1はカーボ
ンを多量に含んだEPDM等から成る低抵抗層であり、
これは前記高抵抗層2−4の裏面に電源9からのバイア
スを印加するものである。更に、2−5は金属や導電性
の樹脂等から成るフランジであり、これは芯金2−3か
らのバイアスを前記低抵抗層2−1に導通させるための
ものである。尚、図45に示すように、芯金2−3は帯
電ローラ2の中を全体に貫いている必要はない。図45
から明らかなように、支持部であるフランジ2−5は壁
状に構成され、これはで芯金2−3と交差しながら帯電
層(低抵抗層2−1と高抵抗層2−4)を支えている。
【0183】上記の系で帯電音を測定したところ、帯電
音は41dBとなって、実用上問題にならないレベルに
なった。帯電層を低抵抗層2−1と高抵抗層2−4の二
層構成にすれば、帯電音が小さくなるばかりでなく、感
光ドラム1にピンホール等の欠陥があっても、異常放電
することなく帯電ができるというメリットがある。
【0184】尚、帯電ローラ2に印加する交流電圧の波
形は、正弦波に限られることなく、矩形波、三角波、更
には直流バイアスをオン・オフして得られた波形等を用
いたバイアスでも同様の効果が得られる。又、感光ドラ
ム1の帯電極性はマイナスに限定されることなく、プラ
スであっても良いことは言うまでもない。
【0185】<第4実施例>図46に本発明をプロセス
カートリッジに応用した例を示す。
【0186】図示のプロセスカートリッジにおいて、1
は感光ドラム、2は本発明に係る帯電ローラ、3はレー
ザ光、4は現像スリーブを示し、感光ドラム1と現像ス
リーブ4はそれぞれ図示矢印方向に回転している。又、
6は感光ドラム1上の転写残りトナーを清掃するための
クリーニングブレード、12は感光ドラム1を保護する
ためのドラムシャッター、13は現像剤であるトナーで
ある。
【0187】更に、14はトナー13を現像スリーブ4
の方向へ送るための撹拌棒、4−1は現像スリーブ4上
のトナー13を均一な厚みにコートするための現像ブレ
ード、15はクリーニングブレード6で回収されたトナ
ー13を溜めるクリーナのトナー溜である。
【0188】上記構成を有するプロセスカートリッジに
おいて、帯電音の殆んど認められない帯電ローラ2で帯
電された感光ドラム1には、変調されたレーザ光3で静
電潜像が書込まれる。次いで、静電潜像は現像スリーブ
4によって供給されるトナー13でトナー像としてで現
像され、該トナー像は不図示の転写部材に転写されて次
の定着工程へと進む。
【0189】而して、本実施例によれば、帯電音の発生
しない、非常にコンパクトなプロセスカートリッジを得
ることができる。 [第6発明]以下に第6発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0190】<第1実施例>図47は第1実施例に係る
接触帯電装置の構成図、図48は帯電ローラの断面図で
ある。
【0191】図示の帯電ローラ2において、2−3は外
部電源9から交流バイアス(2.0KVPP;600H
z)を印加するためのステンレス等から成る金属芯金で
ある。又、2−1はEPDMやウレタンにカーボン、酸
化錫等の導電性粉体を分散させて成る柔軟な当接部材
(帯電層)であり、該当接部材2−1はその軸方向両端
部を壁状の支持部材2−5を介して芯金2−3に支持さ
れている。そして、当接部材2−1、芯金2−3及び支
持部材2−5によって画成される中空部2−2には空気
や窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスが封入されて
おり、該中空部の内圧は1気圧以上に保たれている。で
あり、帯電ローラ2の内部に封入してあり、その気圧は
一気圧である。尚、支持部材2−5はEPDM等にカー
ボンを加えた導電体で構成され、これは上述のように当
接部材2−1を支持する他、芯金2−3からのバイアス
を当接部材2−1に伝える役割を果たす。
【0192】ところで、本実施例では、当接部材(帯電
層)2−1の厚さTは、支持部材2−5の厚さtよりも
厚く(T>t)設定されている。
【0193】而して、本実施例に係る帯電ローラ2は中
空状に構成されているため、非常に軽量で柔軟となり、
その結果、帯電音が小さく抑えられる。
【0194】又、芯金2−3と当接部材2−1で囲まれ
た中空部2−2は密閉されているため、帯電ローラ2の
内部で発生した帯電音が外に漏れないという効果もあ
り、帯電音はより小さく抑えられる。
【0195】更に、支持部材2−5の厚さtが当接部材
(帯電層)2−1の厚さTより薄いため、帯電ローラ2
が高地に設置されたために外気圧が中空部2−2の内圧
よりも小さくなっても、支持部2−5が膨らむだけであ
る。その様子を図48の支持部2−5の変形に示す。同
図中、破線は1気圧の下での支持部材2−5の状態を示
し、実線は高地に帯電ローラ2を設置した場合の支持部
材2−5の膨らみを示している。その結果、当接部材
(帯電層)2−1は感光ドラム1に対して常に均一な接
触ができ、従って、帯電不良は発生しない。
【0196】図49に帯電ローラ2の中空部2−2の内
圧を0.3〜4.0気圧まで変化させたときの当接部材
(帯電層)2−1の感光ドラム1への当接の状態を示
す。当接状態が悪いと画像両端部の帯電状態が不良にな
るので、評価は画像サンプルで行なった。図49におい
て、×は画像サンプル上で帯電不良が認められたことを
示し、△はやや不良、○は帯電不良は認められない状態
を表している。
【0197】図49に示す結果から明らかなように、帯
電ローラ2の中空部2−2の内圧が1気圧以上であれ
ば、帯電不良は発生しない。尚、この検討は外気圧1気
圧の下で行なったが、外気圧を変化させても同じ結果が
得られた。
【0198】図50は当接部材(帯電層)2−1の厚さ
Tと支持部材2−5の厚さtをそれぞれ変化させ、中空
部2−2の内圧を1気圧とし、外気圧を変化させたとき
の帯電不良の結果を示す。この結果からも明らかなよう
に、当接部材(帯電層)2−1の厚さTと支持部材2−
5の厚さtとの間に、
【0199】
【数3】T>t の関係があれば、外気圧が変化しても帯電不良は発生し
ない。
【0200】次に、本発明者等は、図47に示す系を無
響室にセットし、帯電音を測定した。測定はISO−7
779の6項に従って行なった。その結果、従来は55
dB近くあった騒音が33dBにまで小さくなった。
【0201】<第2実施例>次に、第6発明の第2実施
例を図51及び図52に基づいて説明する。尚、図51
は第2実施例に係る帯電ローラの構成図、図52は同帯
電ローラの断面図である。
【0202】本実施例では、帯電ローラ2の中空部2−
2を芯金2−3に垂直な隔壁で分割している。又、中空
部2−2には空気が封入されており、該中空部2−2の
内圧は1気圧に設定されている。
【0203】帯電ローラ2は上記のように構成されるた
め、万一、当接部材(帯電層)2−1や支持部材2−5
の一部に孔が開いて中空部2−2内の或る区画内の空気
が外部に漏れても、他の部分の空気は抜けず、従って、
帯電ローラ2が全体的に萎んでしまうことがなくなる。
その結果、帯電ローラ2は感光ドラムに対して常に安定
したニップを得ることが可能となり、これによって帯電
不良の発生が確実に防がれる。
【0204】更に、支持部材2−5の厚さが当接部材
(帯電層)2−1の厚さより薄いため、帯電ローラ2が
高地に設置されて外気圧が中空部2−2の内圧よりも小
さくなっても、支持部材2−5が膨らむだけであり、そ
の結果、帯電ローラ2は感光ドラムに対して常に均一に
接触し、従って、帯電不良は発生しない。
【0205】<第3実施例>次に、第6発明の第3実施
例を図53及び図54に基づいて説明する。尚、図53
は第3実施例に係る接触帯電装置の構成図、図54は帯
電ローラの断面図である。
【0206】帯電ローラ2において、2−4はヒドリン
ゴム等から成る高抵抗層であり、これは感光ドラム1上
のピンホール部に当該帯電ローラ2が対抗したときに、
異常放電の発生を防ぐものである。又、2−1はカーボ
ンを多量に含んだEPDM等から成る低抵抗層であり、
該低抵抗層2−1は前記高抵抗層2−4の裏面に電源9
からのバイアスを印加するものである。更に、2−5は
金属や導電性の樹脂等から成るフランジであり、該フラ
ンジ2−5は芯金2−3からのバイアスを低抵抗層2−
1に導通させるためのものである。
【0207】而して、本実施例においても、支持部材2
−5の厚さが当接部材(帯電層)2−1の厚さより薄い
ので、帯電ローラ2が高地に設置されて外気圧が中空部
2−2の内圧よりも小さくなっても、支持部材2−5が
膨らむだけである。その結果、帯電ローラ2は感光ドラ
ム1に対して常に均一に接触することができ、帯電不良
は発生しない。又、斯かる系では、帯電音が小さくなる
ばかりでなく、感光ドラム1にピンホール等の欠陥があ
っても、異常放電することなく帯電ができるというメリ
ットがある。
【0208】<第4実施例>図55に第6発明の第4実
施例を示す。
【0209】本実施例は、帯電部材として帯電ブレード
11を用いた例である。帯電ブレード11において、1
1−1はEPDM、ウレタン等にカーボン、酸化錫等の
導電粉体を分散させたものから成る当接部材であり、該
当接部材11−1内には中空部11−2が形成されてい
る。又、11−3は支持部材、10はバイアスを印加す
るための電極、9は電源である。
【0210】而して、本実施例によれば、簡単な構成で
帯電音の発生しない帯電ブレード11が得られるととも
に、帯電ブレード11の感光ドラム1への押圧力を該帯
電ブレード11自身の腰を利用して制御できるという利
点がある。
【0211】更に、帯電ブレード11に印加する交流電
圧の波形は、正弦波に限られることはなく、矩形波、三
角波等を用いた場合でも同様の効果が得られる。又、感
光ドラム1の帯電極性はマイナスに限定されることはな
く、プラスであっても良いことは言うまでもない。
【0212】<第5実施例>図56は本発明をプロセス
カートリッジに応用した例を示す。
【0213】図示のプロセスカートリッジにおいて、1
は感光ドラム、2は本発明に係る帯電ローラ、3はレー
ザ光、4は現像スリーブを示し、感光ドラム1と現像ス
リーブ4はそれぞれ図示矢印方向に回転している。又、
6は感光ドラム1上の転写残りトナーを清掃するための
クリーニングブレード、12は感光ドラム1を保護する
ためのドラムシャッター、13は現像剤であるトナーで
ある。
【0214】更に、14はトナー13を現像スリーブ4
の方向へ送るための撹拌棒、4−1は現像スリーブ4上
のトナー13を均一な厚みにコートするための現像ブレ
ード、15はクリーニングブレード6で回収されたトナ
ー13を溜めるクリーナのトナー溜である。
【0215】上記構成を有するプロセスカートリッジに
おいて、帯電音の殆んど認められない帯電ローラ2で帯
電された感光ドラム1は、変調されたレーザ光3で静電
潜像が書込まれる。次いで、静電潜像は現像スリーブ4
によって供給されるトナー13でトナー像として現像さ
れ、該トナー像は不図示の転写部材に転写されて次の定
着工程へと進む。
【0216】而して、本実施例によれば、帯電音の発生
しない、非常にコンパクトなプロセスカートリッジを得
ることができる。 [第7発明]以下に第7発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0217】<第1実施例>図57は第1実施例に係る
接触帯電装置の構成図、図58は帯電ローラの断面図で
ある。
【0218】図示の帯電ローラ2において、2−3は外
部電源9から交流バイアス(2.0KVPP;600H
z)を印加するためのステンレス等から成る金属芯金で
ある。又、2−1はEPDMやウレタンにカーボン、酸
化錫等の導電性粉体を分散させて成る柔軟な導電層であ
り、該 導電層2−1と前記芯金2−3及び支持部材2
−5によって画成される中空部2−2には空気や窒素ガ
ス、アルゴンガス等の不活性ガスが封入されている。
【0219】而して、本実施例では、帯電ローラ2の帯
電層は、前記導電層2−1と、該導電層2−1の周りに
被覆されるN−メトキシメチル化ナイロンから成る誘電
体層2−4の2層で構成されている。そして、帯電ロー
ラ2の導電層2−1の抵抗は、表層である誘電体層2−
4の抵抗よりも可成り小さく設定されているため、中空
状の帯電ローラ2の抵抗は誘電体層2−4の抵抗にほぼ
等しい。
【0220】ここで、この帯電ローラ2の抵抗及び静電
容量は、該帯電ローラ2をアルミニウム製のドラムに押
し当てて、帯電ローラ芯金2−3とアルミニウムドラム
との間にそれぞれ抵抗計、静電容量計を繋いで測定して
求められた値を1cm2 当りに換算して求めた値とす
る。被帯電体としての感光ドラム1の1cm2 当りの静
電容量は約140PFである。
【0221】接触帯電装置のモデルとして図59に示す
等価回路を考えたとき、
【0222】
【数4】R>> 1/2πfC C>> Cd ここに、R:帯電ローラの抵抗 f:印加バイアスの周波数 C:帯電ローラの静電容量 Cd :感光ドラムの静電容量 とすれば、交流電圧VACは殆んどロスすることなく、感
光ドラム1に電圧をかけることができる。
【0223】上記不等式において、不等号は1桁違えば
十分である。又、帯電ローラ2の誘電体2−4の抵抗R
が十分大きいので、たとえ感光ドラム1にピンホールが
生じても、帯電ローラ2とピンホール部との間でリーク
が発生することがなく、給電部の電圧が降下することも
ない。
【0224】帯電部材である帯電ローラ2の抵抗R、静
電容量C及び感光ドラム1の静電容量はCd の範囲は、
それぞれ次式にて表わされる。
【0225】
【数5】 8.51×102 Ω≦R≦2.20×1012Ω (リーク防止) (帯電不良防止) 1pF≦C≦100nF 0.1pF≦Cd ≦10nF 以上の構成において、感光ドラム1を周速40mm/s
ecで回転させ、帯電ローラ2の芯金部2−3に電源9
より−700Vの直流電圧を印加したところ、感光体1
表面は約−700Vに均一に帯電され、ピンホールによ
る異常画像もなく、良好な画像が出力された。
【0226】尚、本実施例は帯電部材に印加する交流電
圧のピーク間電圧を直流電圧のみ印加し時の被帯電体を
帯電する帯電開始電圧の2倍以上にする場合に応用した
ときに特に効果がある。
【0227】<第2実施例>次に、第7発明の第2実施
例を図60及び図61に基づいて説明する。尚、図60
は第2実例に係る接触帯電装置の構成図、図61は帯電
ローラの断面図である。
【0228】図示の帯電ローラ2において、2−1はカ
ーボンを分散させてあるEPDMの導電層、2−4はポ
リウレタン樹脂から成る高抵抗層であり、2−6はウレ
タンにカーボンを分散したものから成る支持部材であ
る。
【0229】帯電ローラ2は上記構成を有するため、該
帯電ローラ2と感光ドラム1の間のニップを保証するた
めに芯金2−3に加える圧力を上げても、帯電ローラ2
の端部での自由度が大きく、該帯電ローラ2の端部変形
が小さく抑えられて長手方向に一様なニップが得られ
る。
【0230】又、前記第1実施例と同様に、表層に高抵
抗層2−4を設け、帯電ローラ2の交流電圧に対するリ
アクタンスが同帯電ローラ2の抵抗より小さくなるよう
にすれば、感光ドラム1にピンホールが生じても、帯電
ローラ2とピンホール部の間でのリークが防止でき、帯
電不良が防止できる。
【0231】<第3実施例>図62及び図63に第7発
明の第3実施例を示す。尚、図62は第3実施例に係る
帯電ローラの構成図、図63は同帯電ローラの断面図で
ある。
【0232】本実施例では、帯電ローラ2の中空部2−
2を芯金2−3に垂直な壁で分割し、表層に再生セルロ
ース樹脂層2−4を設けてある。
【0233】以上のような構成によれば、帯電ローラ2
の軸方向中央部での感光ドラム1に対する押圧力が減少
することがないため、一様なニップが得られる。
【0234】<第4実施例>次に、第7発明の第4実施
例を図64に基づいて説明する。尚、図64は第4実施
例に係る接触帯電装置の構成図である。
【0235】本実施例は、帯電部材として帯電ブレード
11を用いた例を示す。
【0236】図示の帯電ブレード11において、11−
1はEPDM、ウレタン等にカーボン、酸化錫等の導電
粉体を分散させて成る当接部材であり、該当接部材11
−1内には中空部11−2が形成されている。又、10
はバイアスを印加するための電極、9は電源、11−3
は樹脂層であり、本実施例では、樹脂層11−3として
はN−メトキシメチル化ナイロンを使用した。
【0237】而して、本実施例によれば、簡単な構成で
帯電音の発生しない帯電ブレード11が得られるととも
に、帯電ブレード11の感光ドラム1への押圧力を該帯
電ブレード11の腰を利用して制御できるという効果が
得られる。又、帯電ブレード11は回転しないので、樹
脂層11−3は感光ドラム1との当接部分にだけ部分的
に形成すれば良い。
【0238】尚、帯電ブレード11に印加する交流電圧
の波形は、正弦波に限られることはなく、矩形波、三角
波、更には直流バイアスをオン・オフして得られた波形
等を用いたバイアスでも同様の効果が得られる。又、感
光ドラム1の帯電極性はマイナスに限定されることはな
く、プラスであっても良いことは言うまでもない。
【0239】<第5実施例>図65に本発明をプロセス
カートリッジに応用した例を示す。
【0240】図示のプロセスカートリッジにおいて、1
は感光ドラム、2は本発明に係る帯電ローラ、3はレー
ザ光、4は現像スリーブを示し、感光ドラム1と現像ス
リーブ4はそれぞれ図示矢印方向に回転している。又、
6は感光ドラム1上の転写残りトナーを清掃するための
クリーニングブレード、12は感光ドラム1を保護する
ためのドラムシャッター、13は現像剤であるトナーで
ある。
【0241】更に、14はトナーを現像スリーブの方向
へ送るための撹拌棒、4−1は現像スリーブ4上のトナ
ー13を均一な厚みにコートするための現像ブレード、
15はクリーニングブレード6で回収されたトナー13
を溜めるクリーナのトナー溜である。
【0242】上記構成を有するプロセスカートリッジに
おいて、帯電音の殆んど認められない帯電ローラ2で帯
電された感光ドラム1には、変調されたレーザ光3で静
電潜像が書込まれる。次いで、静電潜像は現像スリーブ
4によって供給されるトナー13でトナー像として現像
され、このトナー像は不図示の転写部材に転写され、以
後は定着工程へと進む。
【0243】而して、本実施例によれば、帯電音の発生
しない、非常にコンパクトなプロセスカートリッジを得
ることができる。
【0244】又、本実施例においても、帯電ローラ2の
リアクタンスを同帯電ローラ2の抵抗よりも小さく設定
すると、感光ドラム1上にピンホールが生じても、この
ピンホールと帯電ローラ2の間でリークすることはな
く、良好な帯電処理を行なうことができる。 [第8発明]以下に第8発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0245】<第1実施例>図66は第1実施例に係る
接触帯電装置の構成図、図67は帯電ローラの断面図で
ある。
【0246】接触帯電ローラ2において、2−3は外部
電源9から交流バイアス(2.0KVPP;600Hz)
を印加するためのステンレス等から成る金属芯金であ
る。又、2−1はEPDMやウレタンにカーボン、酸化
錫等の導電性粉体を分散させたて成る柔軟な柔軟な導電
層であり、該導電層2−1には中空部2−2が形成さ
れ、該中空部2−2には空気や窒素ガス、アルゴンガス
等の不活性ガスが封入されている。
【0247】更に、2−4はN−メトキシメチル化ナイ
ロン等から成る誘電体層である樹脂表面層であり、2−
5は金属等から成る導電性フランジであって、これは芯
金2−3からのバイアスを前記導電層2−1に導通させ
るためのものである。
【0248】而して、帯電ローラ2は中空状に構成され
るため、非常に軽量且つで柔軟となり、その結果、帯電
音が小さく抑えられる。
【0249】ここで、この中空の帯電ローラ2の抵抗及
び静電容量は、該帯電ローラ2をアルミニウム製のドラ
ムに押し当て、帯電ローラ芯金2−3とアルミニウムド
ラムとの間にそれぞれ抵抗計、静電容量計を繋いで測定
して求められた値を1cm2当りに換算して求めた値と
する。被帯電体としての感光ドラム1の1cm2 当りの
静電容量は約140PFである。
【0250】接触帯電装置のモデルとして図68に示す
ように等価回路を考えたとき、
【0251】
【数6】R>> 1/2πfC C>> Cd ここに、R:帯電ローラの抵抗 f:印加バイアスの周波数 C:帯電ローラの静電容量 Cd :感光ドラムの静電容量 とすれば、交流電圧VACは殆んどロスすることなく、感
光ドラム1に電圧をかけることができる。
【0252】上記不等式において、不等号は1桁違えば
十分である。又、帯電ローラ2の表面樹脂層2−4の抵
抗Rが十分大きいので、たとえ感光ドラム1にピンホー
ルが生じても帯電ローラ2とピンホール部との間でリー
クが発生することがなく、従って、給電部の電圧が降下
することもない。
【0253】ここで、帯電部材である帯電ローラ2の抵
抗R、静電容量C及び感光ドラム1の静電容量Cd の範
囲は、次式にて表わされる。
【0254】
【数7】 8.51×102 Ω≦R≦2.20×1012Ω (リーク防止) (帯電不良防止) 1pF≦C≦100nF 0.1pF≦Cd ≦10nF 以上の構成において、感光ドラム1を周速40mm/s
ecで回転させ、帯電ローラ2の芯金部2−3に電源9
より−700Vの直流電圧を印加したところ、感光体1
の表面は約−700Vに均一に帯電され、ピンホールに
よる異常画像もなく、良好な画像が出力された。
【0255】尚、本実施例は帯電部材に印加する交流電
圧のピーク間電圧を直流電圧のみ印加した時の被帯電体
を帯電する帯電開始電圧の2倍以上にする場合に応用し
たときに特に効果がある。
【0256】<第2実施例>次に、第8発明の第2実施
例を図69及び図70に基づいて説明する。尚、図69
は第2実施例に係る帯電ローラの構成図、図70は同帯
電ローラの断面図である。
【0257】本実施例では、帯電ローラ2の中空部2−
2を芯金2−3に垂直な隔壁で分割している。そして、
樹脂製の誘電体層となる表面層2−4が形成されてい
る。
【0258】帯電ローラ2は上記構成を有するため、該
帯電ローラ2の軸方向中央部分でも感光ドラム1対する
押圧が減少することがない。その結果、軸方向中央部分
でもニップが小さくなるようなことはなく、帯電不良も
発生しない。
【0259】一方、帯電ローラ2において、蓮根のよう
に、芯金2−3に平行に中空部の隔壁を設けた場合は、
帯電ローラ2の回転に連れて、隔壁が感光ドラム1と対
抗する度に帯電音が変化し、却って帯電音が大きくなっ
てしまった。従って、芯金2−3の軸方向に対して直角
に隔壁を設けることが帯電音防止には重要であることが
解った。
【0260】<第3実施例>次に、第8発明の第3実施
例を図71に示す。尚、図71は第3実施例に係る接触
帯電装置の構成図である。
【0261】本実施例は、帯電部材として帯電ブレード
11を用いた例であって、該帯電ブレード11におい
て、11−1はEPDM、ウレタン等にカーボン、酸化
錫等の導電粉体を分散させて成る当接部材であり、該当
接部材11−1には中空部11−2が形成されている。
又、10はバイアスを印加するための電極、9は電源で
ある。更に、11−3は樹脂表面層であり、本実施例で
は、樹脂表面層11−3の材質としてN−メトキシメチ
ル化ナイロンを使用した。
【0262】而して、本実施例によれば、簡単な構成で
帯電音の発生しない帯電ブレード11が得られるととも
に、帯電ブレード11の感光ドラム1への押圧力を、該
帯電ブレード11自身の腰を利用して制御できるという
効果が得られる。又、帯電ブレード11は回転しないた
め、樹脂表面層11−3は感光ドラム1との当接部分に
だけ部分的に形成すれば良い。
【0263】尚、帯電ブレード11に印加する交流電圧
の波形は、正弦波に限られることはなく、矩形波、三角
波、更には直流バイアスをオン・オフして得られた波形
等を用いたバイアスでも同様の効果が得られる。又、感
光ドラム1の帯電極性はマイナスに限定されることはな
く、プラスであっても良いことは言うまでもない。
【0264】<第4実施例>図72に本発明をプロセス
カートリッジに応用した例を示す。
【0265】図示のプロセスカートリッジにおいて、1
は感光ドラム、2は本発明に係る帯電ローラ、3はレー
ザ光、4は現像スリーブを示し、感光ドラム1と現像ス
リーブ4はそれぞれ図示矢印方向に回転している。又、
6は感光ドラム1上の転写残りトナーを清掃するための
クリーニングブレード、12は感光ドラム1を保護する
ためのドラムシャッター、13は現像剤であるトナーで
ある。
【0266】更に、14はトナー13を現像スリーブ4
の方向へ送るための撹拌棒、4−1は現像スリーブ4上
のトナー13を均一な厚みにコートするための現像ブレ
ード、15はクリーニングブレード6で回収されたトナ
ー13を溜めるクリーナのトナー溜である。
【0267】上記構成を有するプロセスカートリッジに
おいて、帯電音の殆んど認められない帯電ローラ2で帯
電された感光ドラム1には、変調されたレーザ光3で静
電潜像が書込まれる。次いで、静電潜像は現像スリーブ
4によって供給されるトナー13でトナー像として現像
され、このトナー像は不図示の転写部材に転写され、以
後は定着工程へと進む。
【0268】而して、本実施例によれば、帯電音の発生
しない、非常にコンパクトなプロセスカートリッジを得
ることができる。 [第9発明]以下に第9発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0269】<第1発明>図73は第1実施例に係る接
触帯電装置の構成図、図74(a),(b)は帯電ロー
ラの組立手順を示す説明的断面図である。
【0270】図示の帯電ローラ2において、2−3は外
部電源9から帯電のためのバイアス(直流−700v、
交流2.0KVPP、600Hzの重畳電圧)を印加する
ための導電性フランジ、2−1は導電性を付与されたチ
ューブ状の熱収縮性樹脂から成る当接部材である。
【0271】本発明は、上記導電性フランジ2−3をチ
ューブ状の当接部材2−1の両端部からに嵌め込み(図
74(a)参照)、その後、当接部材2−1に熱を加え
てこれを収縮させ(図74(b)参照)、フランジ2−
3を当接部材2−1の両端部内周に固定することによっ
て、中空部2−2を有する帯電ローラ2を得ることを特
徴とする。
【0272】本発明に使用される導電性フランジ2−3
の材料としては、基本的には、導電性を有し、所望の形
状に加工できる材質であるならば、特に制限は受けな
い。具体的にはアルミニウム、真鍮等の金属や、導電性
を付与されたプラスチック等が使用される。特に、成形
によって容易に製造できる点を考慮すると、導電性フラ
ンジ2−3の材料としては導電性プラスチックを使用す
ることが望ましい。
【0273】又、当接部材2−1を構成する熱収縮性を
有するチューブとしては、PFA、FEP、ETFE等
のフッ素樹脂が一般的である。それらの樹脂に導電性を
付与する方法としては、樹脂中に導電性カーボン、酸化
チタン、酸化錫、酸化インジウム等の導電性粒子を分散
させる方法が簡便であり好ましい。
【0274】次に、本発明者等は、熱収縮性チューブと
してPFAに導電性カーボンを分散させたものを、導電
性フランジ2−3としてポリアセタール樹脂に導電性カ
ーボンファイバーを分散させたものを用いた図73に示
す系を無響室にセットし、ISO−7779の6項に従
って騒音測定を行なった。その結果、従来では55dB
であった騒音が44dBまで小さくなった。
【0275】<第2実施例>次に、第9発明の第2実施
例を図75及び図76に基づいて説明する。尚、図75
は第2実施例に係る接触帯電装置の構成図、図76は帯
電ローラの断面図である。
【0276】本実施例では、熱収縮性チューブから成る
当接部材2−1の裏面に導電層2−9が設けられてい
る。
【0277】而して、本実施例によれば、導電層2−9
によって帯電用のバイアスが表面層となる当接部材2−
1に均一に印加されるため、帯電ムラ等の発生の少ない
接触帯電装置が得られる。
【0278】尚、導電層2−9としては、適度な導電率
を有する層を設けることができれば、どのようなもので
も良いが、導電性粉体を樹脂溶液中に分散した塗布液を
作り、これを当接部材2−1の裏面に塗布した後に乾燥
させて導電層2−9を形成する方法が簡便である。
【0279】<第3実施例>図77及び図78に第9発
明の第3実施例を示す。尚、図77は第3実施例に係る
接触帯電装置の構成図、図78は帯電ローラの断面図で
ある。
【0280】本実施例では、熱収縮性チューブから成る
当接部材2−1の上に表面層として高抵抗層2−10と
低抵抗層2−11の2層が設けられている。
【0281】上記高抵抗層2−10はヒドリンゴムや紙
等で構成され、これは感光ドラム1上のピンホール部に
当該帯電ローラ2が対抗したときに異常放電の発生を防
ぐものである。又、前記低抵抗層2−11は前記第2実
施例で使用した導電層2−9と同じ低抵抗層であり、こ
れは高抵抗層2−10の裏面に電源9からのバイアスを
印加するためのものである。尚、導電性フランジ2−3
は高抵抗層2−10と導通がとれるように凸型に成形さ
れている。
【0282】帯電ローラ2を上記のように構成すれば、
感光ドラム1にピンホール等の欠陥があっても、異常放
電を生ずることなく帯電ができる。尚、斯かる構成で
は、熱収縮性チューブには特に導電性を付与する必要は
ない。
【0283】以上のように、本発明に係る接触帯電装置
は単層構成に限ることなく、必要に応じて機能を分離し
た積層構成にしても良い。
【0284】又、帯電ローラ2に印加する交流電圧の波
形は正弦波に限られることはなく、矩形波、三角波等を
用いた場合でも同様の効果を得られる。更に、感光ドラ
ム1帯電特性はマイナスに限定されることはなく、プラ
スであっても良いことは言うまでもない。
【0285】<第4実施例>図79は本発明をプロセス
カートリッジに適用した例を示す。
【0286】図示のプロセスカートリッジにおいて、1
は感光ドラム、2は本発明に係る帯電ローラ、3はレー
ザ光、4は現像スリーブを示し、感光ドラム1と現像ス
リーブ4はそれぞれ図示矢印方向に回転している。又、
6は感光ドラム1上の転写残りトナーを清掃するための
クリーニングブレード、12は感光ドラム1を保護する
ためのドラムシャッター、13は現像剤であるトナーで
ある。
【0287】更に、14はトナー13を現像スリーブ4
の方向へ送るための撹拌棒、4−1は現像スリーブ4上
のトナー13を均一な厚みにコートするための現像ブレ
ード、15はクリーニングブレードで回収されたトナー
13を溜るクリーナの廃トナー容器である。
【0288】上記構成を有するプロセスカートリッジに
おいて、帯電ローラ2によって均一に帯電された感光ド
ラム1には、変調されたレーザ光3で静電潜像が書き込
まれる。次いで、ついで静電潜像は現像スリーブ4によ
って供給されるトナー13でトナー像として現像され、
該トナー像は不図示の転写材に転写され、以後、定着工
程へと進む。
【0289】而して、本実施例によれば、帯電音の小さ
な、非常にコンパクトなプロセスカートリッジが得られ
る。 [第10発明]以下に第10発明の実施例を添付図面に
基づいて説明する。
【0290】<第1実施例>図80は第1実施例に係る
接触帯電装置の構成を示す破断正面図、図81は同側面
図である。
【0291】図中、2は帯電ローラであり、2−3は外
部電源9から交流バイアス(2.0KVPP;600H
z)を印加するためのステンレス等から成る金属芯金で
ある。又、2−1はEPDMやウレタンにカーボン、酸
化錫等の導電性粉体を分散させて成る柔軟な当接部材で
あり、該当接部材2−1はその両端部を支持部材2−5
よって支持されている。そして、当接部材2−1と芯金
2−3及び支持部材2−5で画成される中空部2−2に
は空気や窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスが封入
されている。尚、上記支持部材2−5は芯金2−3と導
通層2−1を導通させるための導電性スポンジ等で構成
されている。
【0292】又、16は外部からバイアスを印加すると
同時に帯電ローラ2を感光ドラム1に適度の圧力で押し
当てるためのばねである。17は押し当て部材である樹
脂製の押えコロであって、該押えコロ17は当接部17
−1を回転軸17−2に回転自在に支承させて構成され
ている。
【0293】上記構成によれば、常に適度の圧力が押え
コロ17から帯電ローラ2に印加され、帯電ローラ2は
若干変形することになる。次いで、芯金2−3の両端部
に、ばね16によって圧力を印加しても、帯電ローラ2
は押えコロ17で感光ドラム1に押し付けられているた
め、若干変形している帯電ローラ2はしっかりニップを
形成し、感光ドラム1の表面から浮くことはなくなっ
た。その結果、帯電不良の発生が確実に防がれる。更
に、帯電ローラ2が感光ドラム1に確実に当接されるた
め、該帯電ローラ2の従動回転がスムーズに行なえるよ
うになった。
【0294】<第2実施例>図82及び図83に第10
発明の第2実施例を示す。
【0295】本実施例では、押えコロ17の他に、更に
押えコロ18,19,23,24を追加している。この
ように押えコロ18,19,23,24を増やせば、押
えコロ17,18,19によって帯電不良の防止をより
確実に行なうことができると同時に、押えコロ23、2
4によって帯電ローラ2が感光ドラム1の回転によって
回転方向下流の方へ移動するのが確実に防がれる。
【0296】<第3実施例>図84及び図85に第10
発明の第3実施例を示す。
【0297】本実施例では、押えコロ20の軸方向長さ
を、画像領域よりも長くしたものである。これは、耐久
を行なうと、押えコロ20が帯電ローラ2に当接してい
るところと、していないところでは帯電ローラ2表面の
汚れ方に差ができるためである。帯電ローラ2はその表
面が汚れたところでは帯電性能が若干落ちるため、画像
に影響が出て画像ムラとなって現われる。
【0298】而して、本実施例によれば、押えコロ20
の軸方向長さを画像領域よりも長くしているため、画像
領域内においては、全ての範囲で帯電ローラ2に押えコ
ロ20が当接し、従って、耐久しても帯電ローラ2は均
一に汚れ、画像ムラは目立たなくなる。
【0299】<第4実施例>図86及び図87に第10
発明の第4実施例を示す。
【0300】図において、21はカートリッジや本体側
のモールド部材であり、これは押し当て部材を兼ねてい
る。又、22は帯電ローラ2の導通層2−5に外部から
バイアスを印加するための接点である。
【0301】上記構成によれば、押えコロが不要とな
る。又、押し当て部材21は、カートリッジや本体フレ
ームを形成する際、型に予め彫り込んでおけば良く、押
えコロの組立てコスト等も考慮すると、全体として大幅
なコストダウンを図ることができる。
【0302】<第5実施例>図88は本発明をプロセス
カートリッジに応用した例を示す。
【0303】図示のプロセスカートリッジにおいて、1
は感光ドラム、2は本発明に係る帯電ローラ、3はレー
ザ光、4は現像スリーブであり、感光ドラム1と現像ス
リーブ4はそれぞれ図示矢印方向に回転している。又、
6は感光ドラム1上の転写残りトナーを清掃するための
クリーニングブレード、12は感光ドラム1を保護する
ためのドラムシャッター、13は現像剤であるトナーで
ある。
【0304】更に、14はトナー13を現像スリーブ4
の方向へ送るための撹拌棒、4−1は現像スリーブ4上
のトナー13を均一な厚みにコートするための現像ブレ
ード、15はクリーニングブレード6で回収されたトナ
ー13を溜めるクリーナのトナー溜である。
【0305】上記構成を有するプロセスカートリッジに
おいて、帯電音の殆んど認められない帯電ローラ2で帯
電された感光ドラム1には、変調されたレーザ光3で静
電潜像が書込まれる。次いで静電潜像は現像スリーブ4
によって供給されるトナー13でトナー像として現像さ
れ、該トナー像は不図示の転写材に転写され、以後、定
着工程へと進む。
【0306】而して、本実施例によれば、帯電音の発生
しない、非常にコンパクトなプロセスカートリッジを得
ることができる。
【0307】尚、以上の実施例において、帯電ローラ2
に印加する交流電圧の波形は、正弦波に限られることは
なく、矩形波、三角波等を用いた場合でも同様の効果が
得られる。又、感光ドラム1の帯電極性はマイナスに限
定されることはなく、プラスであっても良いことは言う
までもない。
【0308】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接させて
被帯電体面の帯電を行なう接触帯電装置において、帯電
音の発生を防ぐことができるとともに、被帯電体を均一
に帯電させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の第1実施例に係る接触帯電装置の構
成図である。
【図2】第1発明の第1実施例に係る接触帯電装置の帯
電ローラの断面図である。
【図3】第1発明の第2実施例に係る接触帯電装置帯電
ローラの構成図である。
【図4】第1発明の第2実施例に係る接触帯電装置の帯
電ローラの断面図である。
【図5】第1発明の第3実施例に係る接触帯電装置の構
成図である。
【図6】第1発明の第4実施例に係る接触帯電装置の構
成図である。
【図7】第1発明の第4実施例に係る接触帯電装置の帯
電ローラの断面図である。
【図8】第1発明の第5実施例に係るプロセスカートリ
ッジの断面図である。
【図9】第2発明の第1実施例に係る接触帯電装置の構
成図である。
【図10】第2発明の第1実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図11】第2発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの構成図である。
【図12】第2発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図13】第2発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図14】第2発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図15】第2発明の第4実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図16】第2発明の第5実施例に係るプロセスカート
リッジの断面図である。
【図17】第3発明の第1実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図18】第3発明の第1実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図19】第3発明の第1実施例に係る帯電ローラの基
層の斜視図である。
【図20】第3発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図21】第3発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図22】第3発明の第2実施例に係る帯電ローラの基
層の斜視図である。
【図23】第3発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図24】第3発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図25】第3発明の第3実施例に係る帯電ローラの基
層の斜視図である。
【図26】第3発明の第4実施例に係るプロセスカート
リッジの断面図である。
【図27】第4発明の第1実施例に係る接触帯電装置を
備える画像形成装置要部の構成図である。
【図28】図27要部の拡大図である。
【図29】第4発明の第1実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図30】交流電圧のピーク間電圧VPPと感光ドラムの
表面電位VS との関係を示す図である。
【図31】交流電流IACと感光ドラムの表面電位VS
の関係を示す図である。
【図32】交流電圧のピーク間電圧VPPと感光ドラムの
表面電位VS との関係を示す図である。
【図33】第4発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図34】第4発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図35】第4発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図36】第4発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図37】第4発明の第4実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図38】第4発明の第5実施例に係るプロセスカート
リッジの断面図である。
【図39】第5発明の第1実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図40】第5発明の第1実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図41】騒音計測結果を示す図である。
【図42】第5発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの構成図である。
【図43】第5発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図44】第5発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図45】第5発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図46】第5発明の第4実施例に係るプロセスカート
リッジの断面図である。
【図47】第6発明の第1実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図48】第6発明の第1実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図49】帯電ローラの内圧を変えて該帯電ローラの感
光ドラムへの当接状態を調べた結果を示す図である。
【図50】帯電ローラにおける当接部材の厚さTと支持
部材の厚さtとの関係を示す図である。
【図51】第6発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの構成図である。
【図52】第6発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図53】第6発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図54】第6発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図55】第6発明の第4実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図56】第6発明の第5実施例に係るプロセスカート
リッジの断面図である。
【図57】第7発明の第1実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図58】第7発明の第1実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図59】等価回路図である。
【図60】第7発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図61】第7発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図62】第7発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの構成図である。
【図63】第7発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図64】第7発明の第4実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの構成図である。
【図65】第7発明の第5実施例に係るプロセスカート
リッジの断面図である。
【図66】第8発明の第1実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図67】第8発明の第1実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図68】等価回路図である。
【図69】第8発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの構成図である。
【図70】第8発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図71】第8発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図72】第8発明の第4実施例に係るプロセスカート
リッジの断面図である。
【図73】第9発明の第1実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図74】(a),(b)は帯電ローラの組立要領を示
す説明的断面図である。
【図75】第9発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図76】第9発明の第2実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図77】第9発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
構成図である。
【図78】第9発明の第3実施例に係る接触帯電装置の
帯電ローラの断面図である。
【図79】第9発明の第4実施例に係るプロセスカート
リッジの断面図である。
【図80】第10発明の第1実施例に係る接触帯電装置
の構成を示す破断正面図である。
【図81】第10発明の第1実施例に係る接触帯電装置
の構成を示す側面図である。
【図82】第10発明の第2実施例に係る接触帯電装置
の構成を示す破断正面図である。
【図83】第10発明の第2実施例に係る接触帯電装置
の構成を示す側面図である。
【図84】第10発明の第3実施例に係る接触帯電装置
の構成を示す破断正面図である。
【図85】第10発明の第3実施例に係る接触帯電装置
の構成を示す側面図である。
【図86】第10発明の第4実施例に係る接触帯電装置
の構成を示す破断正面図である。
【図87】第10発明の第4実施例に係る接触帯電装置
の構成を示す側面図である。
【図88】第10発明の第5実施例に係るプロセスカー
トリッジの断面図である。
【図89】従来の接触帯電装置を備える画像形成装置要
部の構成図である。
【図90】(a),(b),(c)は帯電音発生のメカ
ニズムを説明するための図である。
【符号の説明】 1 感光ドラム(被帯電体) 2 帯電ローラ(帯電部材) 2−1 当接部材(低抵抗層) 2−2 中空部 2−3 芯金(軸部) 2−4 高抵抗層 2−5 フランジ(隔壁) 2−6 支持部材 2−7 基層 2−9 導電層 2−10 高抵抗層 2−11 低抵抗層 9 外部電源 11 帯電ブレード(帯電部材) 17 抑えコロ(押し当て部材) 18 抑えコロ(押し当て部材) 19 抑えコロ(押し当て部材) 20 抑えコロ(押し当て部材) 23 抑えコロ(押し当て部材) 24 抑えコロ(押し当て部材) 30 交流定電流制御手段 40 直流定電圧制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 道仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 清水 康史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 緒方 寛明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当
    接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装置におい
    て、前記帯電部材を中空に構成するとともに、これの被
    帯電体との当接部に少なくとも一層から成る抵抗層設
    け、該抵抗層の最外層の体積抵抗率を内層のそれよりも
    大きく設定したことを特徴とする接触帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記帯電部材をプロセスカートリッジに
    使用することを特徴とする請求項1記載の接触帯電装
    置。
  3. 【請求項3】 電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当
    接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装置におい
    て、前記帯電部材の表層材料を植物繊維、ビスコスレー
    ヨン、セルロースアセテート、合成繊維、合成高分子材
    料の何れかとしたことを特徴とする接触帯電装置。
  4. 【請求項4】前記帯電部材をプロセスカートリッジに使
    用することを特徴とする請求項3記載の接触帯電装置。
  5. 【請求項5】 電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当
    接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装置におい
    て、前記帯電部材を、芯金にゴム状の基層物質を螺旋状
    に巻き付け、その上に表層を覆せ、芯金と表層の間に中
    空部を形成して構成したことを特徴とする接触帯電装
    置。
  6. 【請求項6】 前記帯電部材をプロセスカートリッジに
    使用することを特徴とする請求項5記載の接触帯電装
    置。
  7. 【請求項7】 電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当
    接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装置におい
    て、前記帯電部材を中空に構成するとともに、該帯電部
    材に、交流成分と直流成分とを重畳した電圧を印加し、
    前記交流成分を所定の電流値に定電流制御することを特
    徴とする接触帯電装置。
  8. 【請求項8】 前記直流成分を所定の電圧値に定電圧制
    御することを特徴とする請求項7記載の接触帯電装置。
  9. 【請求項9】 前記帯電部材をプロセスカートリッジに
    使用することを特徴とする請求項7又は8記載の接触帯
    電装置。
  10. 【請求項10】 軸部、帯電層及び該帯電層を軸部に対
    して支持する支持部とで中空状に構成される帯電部材を
    被帯電体に当接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電
    装置において、前記支持部を壁状に構成するとともに、
    前記軸部と交差せしめることを特徴とする接触帯電装
    置。
  11. 【請求項11】 前記帯電部材をプロセスカートリッジ
    に使用することを特徴とする請求項10記載の接触帯電
    装置。
  12. 【請求項12】 軸部、帯電層及び該帯電層を軸部に対
    して支持する支持部とで中空状に構成される帯電部材を
    被帯電体に当接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電
    装置において、前記帯電部材の中空部の内圧を1気圧以
    上に保つとともに、前記帯電層の厚さを前記支持部の厚
    さよりも厚くしたことを特徴とする接触帯電装置。
  13. 【請求項13】 前記帯電部材をプロセスカートリッジ
    に使用することを特徴とする請求項12記載の接触帯電
    装置。
  14. 【請求項14】 電圧を印加した帯電部材を被帯電体に
    当接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装置におい
    て、前記帯電部材を、表層に誘電体層を有する中空状と
    するとともに、該帯電部材の交流電圧に対するリアクタ
    ンスが同帯電部材の抵抗よりも小さくなるようにしたこ
    とを特徴とする接触帯電装置。
  15. 【請求項15】 前記帯電部材の静電容量を前記被帯電
    体の静電容量よりも大きくしたことを特徴とする請求項
    14記載の接触帯電装置。
  16. 【請求項16】 前記帯電部材をプロセスカートリッジ
    に使用することを特徴とする請求項14又は15記載の
    接触帯電装置。
  17. 【請求項17】 電圧を印加した帯電部材を被帯電体に
    当接させて被帯電面の帯電を行なう接触帯電装置におい
    て、前記帯電部材を、導電層と、樹脂製の誘電体層であ
    る表層を有する中空状に構成したことを特徴とする接触
    帯電装置。
  18. 【請求項18】 前記表層を構成する樹脂は、N−メト
    キシメチル化ナイロン、ポリビニルブチラール樹脂、ポ
    リウレタン樹脂、エチレン・酢酸ビニル樹脂、スチレン
    ・ブタジエン樹脂、低抵抗粉体を分散させたフッ素樹
    脂、再生セルロース等であることを特徴とする請求項1
    7記載の接触帯電装置。
  19. 【請求項19】 前記帯電部材をプロセスカートリッジ
    に使用することを特徴とする請求項17又は18記載の
    接触帯電装置。
  20. 【請求項20】 帯電部材を被帯電体に当接させて被帯
    電面の帯電を行なう接触帯電装置において、前記帯電部
    材を、熱収縮性を有するチューブ状の当接部材の両端に
    導電性フランジを嵌め込むことによってローラ状に構成
    したことを特徴とする接触帯電装置。
  21. 【請求項21】 前記当接部材を熱収縮させることによ
    って、前記導電性フランジを当接部材に固定することを
    特徴とする請求項20記載の接触帯電装置。
  22. 【請求項22】 前記当接部材は、導電性を付与された
    熱収縮チューブであることを特徴とする請求項20記載
    の接触帯電装置。
  23. 【請求項23】 前記当接部材の裏面に導電層が設けら
    れていることを特徴とする請求項20記載の接触帯電装
    置。
  24. 【請求項24】 前記当接部材の表面に導電層を設け、
    且つ、該導電層の上に高抵抗層を設けたことを特徴とす
    る請求項20記載の接触帯電装置。
  25. 【請求項25】 前記当接部材に、少なくとも交流成分
    を有する電圧を印加することを特徴とする請求項20記
    載の接触帯電装置。
  26. 【請求項26】 前記帯電部材をプロセスカートリッジ
    に使用することを特徴とする請求項20記載の接触帯電
    装置。
  27. 【請求項27】 帯電部材を被帯電体に当接させて被帯
    電面の帯電を行なう接触帯電装置において、前記帯電部
    材を押し当て部材を用いて前記被帯電体に押し当てるこ
    とを特徴とする接触帯電装置。
  28. 【請求項28】 前記帯電部材をプロセスカートリッジ
    に使用することを特徴とする請求項27記載の接触帯電
    装置。
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