JP3472053B2 - 帯電部材、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

帯電部材、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JP3472053B2
JP3472053B2 JP34534696A JP34534696A JP3472053B2 JP 3472053 B2 JP3472053 B2 JP 3472053B2 JP 34534696 A JP34534696 A JP 34534696A JP 34534696 A JP34534696 A JP 34534696A JP 3472053 B2 JP3472053 B2 JP 3472053B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被帯電体面に接触
させて帯電を行う帯電部材、プロセスカートリッジ及び
画像形成装置に関する。詳しくは、電圧を印加した帯電
部材により被帯電体面を所定の電位に帯電する帯電部
材、及びそれを有するプロセスカートリッジ及び画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子写真装置(複写機、光プリ
ンタ等)、静電記録装置等の画像形成装置において、感
光体及び誘電体等の被帯電体としての像担持体面を帯電
処理する手段機器としては従来よりコロナ放電装置が広
く利用されている。
【0003】コロナ放電装置は像担持体等の被帯電体面
を所定の電位に均一に帯電処理する手段として有効であ
る。しかしながら、高圧電源を必要とし、コロナ放電の
ため好ましくはないオゾンが発生する等の問題点を有し
ている。
【0004】このようなコロナ放電装置に対して、前記
のように電圧を印加した帯電部材を被帯電体面に接触さ
せて被帯電体面を帯電処理する接触帯電装置は、電源の
低圧化が図れ、オゾンの発生量が少ない等の長所を有し
ている。
【0005】例えば、本出願人が先に提案(特願昭62
−51492号公報及び同62−230334号公報
等)したように、接触帯電装置において、直流電圧と直
流電圧を帯電部材に印加したときの帯電開始電圧の2倍
以上のピーク間電圧を有する振動電界を帯電部材と被帯
電体との間に形成することにより、被帯電体の帯電均一
性を図ることができる。
【0006】このような帯電部材の構成として、導電性
支持体上に抵抗層を設けたり導電性支持体上に少なくと
も弾性層と抵抗層を設け、上層の抵抗層に適度な体積抵
抗を保持させ、下層の弾性層に被帯電体との当接を適正
にするための適度な弾性を保持させることにより、被帯
電体の帯電均一性、感光体等の被帯電体表面のピンホー
ル、傷等によるリーク防止等を図ることができる。
【0007】弾性層には、カーボンブラックやグラファ
イトや金属粉や金属酸化物等の導電性粉末を弾性材料中
に分散した層を用いる。弾性材料としては、エチレンプ
ロピレンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム
(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルブタ
ジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(BR)、イソプレ
ンゴム(IR)、エピクロルヒドリンゴム、ウレタンゴ
ム、シリコーンゴム等の合成ゴム、天然ゴム(NR)、
スチレンブタジエンスチレン(SBS)、ポリオレフィ
ン系、ポリウレタン系等の熱可塑性エラストマー及びそ
れらの混合体等が用いられる。弾性層は金型成形等で形
成されることが多い。
【0008】抵抗層には、ポリアミド樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、アクリル樹脂及びフッ素樹脂等の高分子化合物
にカーボンブラック及び金属酸化物等の導電性粒子を分
散した層が用いられる。抵抗層は浸漬塗工、スプレー塗
工及びロール塗工等により形成されることが多い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来、帯電部材につい
て、抵抗層は、ゴム又は樹脂にカーボンや金属酸化物等
を分散したものを有機溶剤に溶解し、塗料を作成して、
該塗料を弾性層面にコーティングし、乾燥して溶剤を蒸
発させることで形成している。
【0010】コーティングにより抵抗層を形成する場合
は、乾燥工程と十分な乾燥時間が必要となり、帯電部材
の製造時間が長くなるという問題がある。
【0011】また、弾性層に帯電音を抑制する目的で発
泡体を用いた場合、コーティングにより抵抗層を形成す
ると、発泡弾性層の発泡セル中に有機溶剤が残留し易く
なる。この残留溶剤は抵抗層の表層側に徐々に移行して
帯電部材表面に染み出てしまう。そのため被帯電体面に
対して該帯電部材が接触した状態に長時間あると、帯電
部材が被帯電体面に固着したり、被帯電体面が溶剤の移
行で変質を生じたりする。
【0012】被帯電体が例えば前記例の電子写真感光体
であれば、帯電部材との長時間接触部分面に溶剤移行に
よる局部変質を生じ、その結果出力画像面において上記
変質部に対応する画像部分が白スジ及び黒スジ等の異常
画像部となる。
【0013】最近では、抵抗層の形成にコーティングを
用いず、フッ素樹脂等の非粘着性や非汚染性を備えた材
料の電気抵抗を予め調整しシームレスチューブを形成
し、その内径を前記弾性層より小さめに成形し、そこへ
前記弾性層を圧入する方法や同材料によるシームレスチ
ューブをシュリンクチューブ(熱収縮性)とし、加熱処
理により密着させ抵抗層を形成する方法により製造する
ことも提案されている。
【0014】しかしながら、フッ素樹脂はそれ自体かな
りコストが高いため帯電部材のコストアップにつなが
る。また、フッ素樹脂に導電性顔料を均一に分散するの
が難しいため、分散不良による帯電ムラ等が発生し易
い。また、フッ素樹脂の硬さに影響され帯電部材の表面
硬度が高くなる。そのため電子写真においては、被帯電
体である感光体表面に現像剤の融着を発生させる恐れが
ある。更にはフッ素樹脂は100%モジュラスが高く弾
性変形しにくいので弾性層へ外嵌する際に発生する大き
な力によりチューブが破れたり偏肉する恐れがある等の
問題が存在している。
【0015】弾性層に帯電音の抑制を目的として発泡体
を用いると、帯電部材を被帯電体に接触させて帯電処理
を行う場合、帯電部材が被帯電体との接触部において、
圧縮変形する。その状態が長期に渡り続くと帯電部材が
変形したままの状態となる。このような帯電部材で被帯
電体の帯電処理を行うと、帯電部材の変形部分では被帯
電体との均一密着性が保てず帯電ムラが生じてしまう。
例えば、電子写真では接触式帯電部材としてローラ形状
のものが多く用いられ被帯電体である感光体に従動回転
している。そのため帯電部材の変形部に対応して、ロー
ラ回転周期毎に帯電ムラが発生するという問題がある。
【0016】前述のような接触式の帯電部材では、像担
持体である感光体にピンホールや傷が生じた場合、帯電
部材が103 Ω以下と低い場合、感光体のピンホール部
が帯電部材とのニップ部である帯電領域に移動すると、
帯電部材と感光体のピンホールとの間でリークが発生し
て給電部の電圧が著しく降下してしまう。そのため、こ
のリーク発生時には帯電部材と感光体とのニップ部の長
手方向全体が帯電不良となり実際の画像においては反転
現像では黒帯状、正規現像では白帯状の画像ムラが感光
体の回転周期毎に現れ画像品質が低下する。
【0017】従って、本発明の目的は、帯電音に対する
消音効果を保持し、耐久性に優れしかもピンホールリー
クに効果のある帯電部材、及びそれを有するプロセスカ
ートリッジ及び画像形成装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は下記のような構
成を特徴とする帯電部材、及びそれを有するプロセスカ
ートリッジ及び画像形成装置である。
【0019】(1)電圧を印加した帯電部材を被帯電体
面に接触させることによって被帯電体面を帯電する接触
帯電装置用の帯電部材であって、導電性支持体、該導電
性支持体上の発泡弾性層、該発泡弾性層上の第1抵抗層
及び該第1抵抗層上の第2抵抗層を有する帯電部材であ
って、該第1抵抗層は、予め中空に成膜されかつ内径が
拡大された第1抵抗層用シームレスチューブを収縮させ
ることによって形成された層であり、該第2抵抗層は、
予め中空に成膜されかつ内径が拡大された第2抵抗層用
シームレスチューブを収縮させることによって形成され
た層である帯電部材において、該第1抵抗層の100%
モジュラス(M 100 )が61.2〜87.9kg/cm 2
であり、該第2抵抗層の100%モジュラス(M100
と第1抵抗層の100%モジュラス(M100)が、 第1抵抗層のM100 > 第2抵抗層のM100 … の関係にあることを特徴とする帯電部材である。
【0020】
【0021】()前記発泡弾性層がUHF加硫により
加硫発泡成形されている(1)の帯電部材である。
【0022】
【0023】()前記被帯電体面と接触する前記第2
抵抗層の硬度が、JIS−K6301に示されるJIS
−A硬度で40度以上90度以下である(1)または
(2)の帯電部材である。
【0024】()前記第1抵抗層の抵抗値と上記第2
抵抗層の抵抗値が次式の関係にある(1)〜(3)のい
ずれかの帯電部材である。
【0025】RT1<(RT2/3) … (RT1;第1抵抗層の抵抗値、RT2;第2抵抗層の抵抗
値) ()前記発泡弾性層の硬度が、JIS−K6301に
示されるJIS−C硬度で50度以下である(1)
(4)のいずれかの帯電部材である。
【0026】()前記帯電部材の10点平均表面粗さ
(Rz)が10μm以下である(1)〜(5)のいずれ
の帯電部材である。
【0027】()像担持体及び(1)〜(6)のいず
れかの帯電部材、及び該像担持体及び帯電部材を一
体的に収容するカートリッジ容器を有し、電子写真装置
の本体に対して着脱自在に装着できることを特徴とする
プロセスカートリッジである。
【0028】()像担持体及び(1)〜(6)のいず
れかの帯電部材を有することを特徴とする画像形成装置
である。
【0029】即ち上記()の帯電部材のように帯電部
材の抵抗層について、抵抗材料を予め中空部材として
ームレスチューブ体の形態で、成膜製造し、この中空
部材を帯電部材の弾性層面に対して外嵌処理して帯電部
材の抵抗層を構成することで溶剤を用いなくて済み、乾
燥工程が不要となる。従って、帯電部材自体の製造は容
易に短時間なものとすることが可能であり、しかもコー
ティング層中の残留溶剤の表面染みだしによる被帯電体
の汚染等の問題を回避することができる。
【0030】また、上記(1)のように、柔らかい発泡
体を弾性層に使用した場合において、2層以上の抵抗層
のうち弾性層の近くに位置する第1抵抗層の100%モ
ジュラスを大きな値とすることで第1抵抗層が荷重に対
して変形しにくく、発泡弾性層を圧縮変形から保護でき
る。よって、帯電部材と被帯電体が長期間、同一面で当
接状態にあっても大きな圧縮永久歪みを生じることがな
いので、例えば、被帯電体が画像形成装置の感光体であ
り帯電部材がローラ形状のものであっても、帯電部材の
圧縮変形部に起因したローラ周期毎の帯電ムラの発生を
防止することができる。
【0031】また、上記()のように、被帯電体面と
接触する第2抵抗層はJIS−A硬度を40〜90度に
することで、例えば、電子写真において被帯電体である
感光体表面に発生する現像剤の融着を問題ないレベルに
することができる。
【0032】被帯電体と接触する第2抵抗層の100%
モジュラスを大きな値として、前述したように圧縮変形
の小さい帯電部材を得ることも可能であるが、材料物性
面から見て100%モジュラスが高くなるに連れ、ほぼ
それに比例して硬度も高くなる傾向にあり、被帯電体面
に接触する第2抵抗層の硬度が高くなってしまう。ゆえ
に、圧縮永久歪みは良くなるものの現像剤の融着が悪く
なるため本発明の課題を解決する手段には相応しくな
い。従って、上記(1)のように第1抵抗層に100%
モジュラス値の大きな材料を用い、第2抵抗層は硬度が
低く、100%モジュラス値の小さな材料を用いること
で本発明の課題を解決することが可能となる。
【0033】また、上記()のように、発泡弾性層を
マイクロ波によって架橋反応を行う、所謂UHF加硫に
より加硫発泡成形することで、発泡弾性層が十分に内部
まで加硫でき、同時に十分な発泡を行うことも可能とな
るので加硫と発泡のバランスを取り易い。一般的によく
用いられるスチーム加硫では、スチームの直接当たる発
泡弾性層の表面部は加硫が十分に行われるが、内部は十
分に加硫や発泡できないという傾向にあった。そのため
スチーム加硫では加硫時間を長くしたり、スチーム条件
を精度良くコントロールしなければならなかった。その
際、加硫と発泡のバランスを取るのが困難であった。
【0034】上記()以下の各構成を特徴としている
帯電部材、及びそれを用いたプロセスカートリッジ、画
像形成装置についての特有の作用効果は以下に示す実施
例において具体的に記述する。
【0035】
【発明の実施の形態】
[実施例]次に本発明の帯電部材の概略構成について説
明する。
【0036】(1)画像形成装置例 図1は本発明に従う帯電部材を用いた接触帯電装置を像
担持体の一次帯電手段とした電子写真装置(レーザービ
ームプリンタ)の一例の概略構成図である。
【0037】2は被帯電体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印の
時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって
回転駆動される。2aは該感光ドラム2のアルミニウム
等の導電性ドラム支持体、2bはそのドラム支持体2a
の外周面に形成した感光層である。
【0038】1は接触帯電部材であり、本例は感光ドラ
ム2面のドラム母線方向に並行して所定の押圧力で圧接
させて配置したローラ体(以下、帯電ローラと記す)
で、感光ドラム2の回転に従動回転する。
【0039】本例の帯電ローラ1は、直流電圧あるいは
直流電圧と交流電圧の重畳電圧を印加する導電性支持体
である芯金(1a)、弾力性と導電性を付与する発泡弾
性層(1b)、発泡弾性層の圧縮変形によるヘタリを防
止する目的及び抵抗を制御する目的で第1抵抗層(1
c)をその上に形成し、第1抵抗層の外側に、感光体へ
の現像剤融着の防止及び感光体に欠陥部(ピンホール)
が生じた際に過剰に電流が流れ込むのを防止する等を目
的として第2抵抗層(1d)を設ける。本例の帯電ロー
ラ1の導電性芯金1a、発泡弾性層1b、第1抵抗層1
c及び第2抵抗層1dについては後述する。
【0040】3は帯電ローラ1に対する電圧印加電源で
あり、この電源から帯電ローラ1の導電性芯金(軸体)
1aに所定の電圧を印加することで、回転する感光ドラ
ム2の表面が所定の電位に接触帯電式で帯電処理され
る。
【0041】帯電ローラ1に対する電圧は、直流電圧の
みの場合と直流電圧に交流電圧のような振動電界を重畳
する場合とがある。均一な帯電処理という面では振動電
界を重畳した場合の方が有利である。
【0042】帯電ローラ1により所定の電位に均一に一
次帯電処理された感光ドラム2面の周囲には、原稿の画
像情報に応じて露光し静電潜像を形成する不図示の露光
手段4、静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成
する現像装置5、給紙カセット6から供給された転写材
Pに感光ドラム上のトナー像を転写する転写帯電器7、
転写後の感光ドラム2上の残留トナーを除去するクリー
ニング装置9、また次の一次帯電に備え、感光ドラム2
上の電荷を除去する不図示の前露光手段10が配置され
ている。更に、転写帯電器7の下流側には、転写材P上
に転写されたトナー像を転写材Pに定着する定着装置8
が配置されている。
【0043】11は画像形成装置本体に対して着脱自在
のプロセスカートリッジであり、本実施例では帯電ロー
ラ1、感光ドラム2、現像装置5及びクリーニング装置
9の4つのプロセス機器を包含させてある。12は装置
内に装着されたプロセスカートリッジの11の保持部材
である。
【0044】(帯電ローラ2例)例えば、帯電部材は図
2に示すようにローラ形状であり、導電性芯金1aと、
その外周に一体に形成された発泡弾性層1bと、該発泡
弾性層の外周に形成された第1抵抗層1c、及び更にそ
の外周に形成された第2抵抗層1dから構成されてい
る。
【0045】本発明の帯電部材の他の構成を図3に示
す。図3に示すように帯電部材は、第1抵抗層と第2抵
抗層の間に、帯電部材の抵抗を制御する目的で第3抵抗
層1eを形成し、3層以上の抵抗層からなる構成として
もよい。
【0046】本発明に用いられる導電性芯金1aは、
鉄、銅、ステンレス、アルミニウム及びニッケル等の金
属材料の丸棒を用いることができる。更に、これらの金
属表面に防錆や耐傷性付与を目的としてメッキ処理を施
してもさしつかえないが、導電性を損なわないことが必
要である。
【0047】帯電ローラ1において、発泡弾性層1bは
被帯電体としての感光ドラム2に対する給電や、帯電ロ
ーラ1の感光ドラム2に対する良好な均一密着性の確保
と、振動電界を印加した際に生じる帯電音に対して消音
効果を持たせるために適当な導電性と弾性及び硬度を持
たせてある。また、帯電ローラ1と感光ドラム2の均一
密着性を確保するために発泡弾性層1bを研磨によって
中央部を一番太く、両端部に行くほど細くなる形状、い
わゆるクラウン形状に形成することも多い。一般に使用
されている帯電ローラ1が、芯金1aの両端部に所定の
押圧力を与えて感光ドラム2と当接されているので、中
央部の押圧力が小さく、両端部ほど大きくなっているた
めに、帯電ローラ1の真直度が十分であれば問題ない
が、十分でない場合には中央部と両端部に対応する画像
に濃度ムラが生じてしまう場合がある。クラウン形状は
これを防止するために形成する。
【0048】発泡弾性層1bの導電性はゴム等の弾性材
料中にカーボンブラック、導電性金属酸化物等の導電剤
を適宜添加することにより108 Ωcm未満に調整され
るのがよい。弾性や硬度はプロセス油、可塑剤等の添加
及び発泡させることにより調整される。発泡弾性層1b
の具体的弾性材料としては、例えば、天然ゴムやEPD
M、SBR、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エピクロ
ルヒドリンゴム、IR、BR、NBR及びCR等の合成
ゴム等が挙げられる。これらの弾性材料をUHF加硫に
より加硫発泡成形したものを発泡弾性層1bに用いるの
がよい。
【0049】UHF加硫を用いることで、発泡弾性層の
内部まで十分に加硫が行え、更に発泡をも行えるので、
圧縮変形に対してスチーム加硫を用いた時よりもヘタリ
の小さい発泡弾性層が得られる。一般によく用いられる
スチーム加硫ではスチームの直接触れる発泡弾性層の表
面は十分加硫できるが、内部はやや加硫が甘目の状態と
なり易い。また、内部では発泡も十分に行われない場合
がある。このように加硫が甘目であると発泡弾性層がヘ
タリ易くなってしまう。また、内部の発泡が十分でない
と帯電音に対する消音効果も小さい。
【0050】発泡弾性層の硬度は、JIS−K6301
(JIS−C硬度)において、50度以下にすることで
帯電音に対する消音効果が見られ、帯電音が気にならな
いものとなる。
【0051】第1抵抗層1cを構成する抵抗材料は、予
めシームレスチューブ状の形態で成膜製造し、このシー
ムレスチューブの外嵌処理により帯電部材1の第1抵抗
層を構成させる。
【0052】第1抵抗層1cは、荷重に対して変形しに
くく、発泡弾性層を圧縮変形から保護する目的で設け
る。また、弾性層に近い位置に形成されるため弾性層中
に含有されるオイルや可塑剤等の帯電部材表面へのブリ
ードアウトを防止する目的で設ける。そのため100%
モジュラスが高く、バリヤー性に優れた材料が好まし
い。
【0053】第1抵抗層の100%モジュラス値(M
100 )は、上記発泡弾性層との組み合わせにおいて、我
々が検討を重ねた結果、50〜100kg/cm2 の範
囲が好ましいことがわかった。100%モジュラス値
(M100 )が50kg/cm2 未満であると荷重に対す
る圧縮変形が大きくなり、発泡弾性層のヘタリを防止で
きない。また、100%モジュラス値(M100 )が10
0kg/cm2 を超えると、発泡弾性層外周へ被覆する
際、大きな力を加えなければならず、チューブが破れた
り偏肉する恐れがあるので望ましくない。
【0054】第1抵抗層1cの具体的材料としては、エ
チレンプロピレン、エチレン酢酸ビニル、エチレンエチ
ルアクリレート、エチレンアクリル酸メチル、スチレン
ブタジエン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミ
ド、スチレンエチレンブチル、エチレンブチル等の各樹
脂や共重合体よりなるエラストマー及び変性体から選ば
れるものである。更にはポリマーアロイを用いることが
でき、具体的にはエチレンプロピレン、エチレン酢酸ビ
ニル、エチレンエチルアクリレート、エチレンアクリル
酸メチル、スチレンブタジエン、ポリエステル、ポリウ
レタン、ポリアミド、スチレンエチレンブチル、エチレ
ンブチル等の各樹脂や共重合体よりなるエラストマー及
び変性体等のエラストマーと、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポ
リカーボネート、ポリアセタール、アクリロニトリルブ
タジエンスチレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリ
フェニレンオキサイド、ポリ酢酸ビニル、ポリフッ化ビ
ニリデン、ポリテトラフロロエチレン等の各樹脂及び共
重合体からなる材料の組み合わせがよい。
【0055】本発明に用いる第1抵抗層1cは、導電性
もしくは半導電性を有している必要がある。導電性、半
導電性の発現のためには、各種導電剤(導電性カーボ
ン、導電性酸化錫、導電性酸化チタン、銅、アルミニウ
ム、ニッケル、鉄粉、アルカリ金属塩及びアンモニウム
塩等)を適宜用いることができる。この場合、所望の電
気抵抗を得るためには前記各種導電剤を2種以上併用し
てもよい。
【0056】また、第1抵抗層には、無機フィラーを含
有してもさしつかえない。ここで言う無機フィラーと
は、炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン、雲
母、酸化マグネシウム、酸化チタン、シリカ及びガラス
繊維等であり、充填剤及び補強剤等として使用すること
ができる。必要に応じて、前記各種無機フィラーを2種
以上併用して使用してもさしつかえない。
【0057】第2抵抗層1dは、帯電部材の表面を構成
し、被帯電体である感光体と接触するため感光体表面へ
の現像剤の融着を抑制する目的で設ける。また、被帯電
体にピンホールが生じた場合、ピンホールに多量に電流
が流れることで電源3の出力電圧が低下して、帯電ロー
ラ1のニップ方向全域に帯電不良が生じるのを防止する
目的で設ける。
【0058】第2抵抗層の硬度は、現像剤の融着を抑制
するためJIS−K6301に示されるJIS−A硬度
で40度以上90度以下の範囲であるのが好ましい。J
IS−A硬度が40度未満であると、タック性が強くな
り、被帯電体に貼り付いてしまう恐れがある。また、帯
電部材表面に付着物が付き易くなり帯電部材表面が汚れ
易くなる。そのため帯電不良や帯電ムラが発生する恐れ
がある。また、JIS−A硬度が90度を越えると感光
体表面に現像剤の融着を生じさせてしまう。
【0059】また、第2抵抗層の抵抗値は被帯電体に生
じたピンホールに多量に電流が流れるのを防止するため
104 〜1012Ωcm程度の半導電性が好ましい。
【0060】しかしながら、上記の好ましい範囲に第2
抵抗層の抵抗値を設定しても、ピンホールの周囲だけ電
圧降下し、ピンホールを中心として半径数mm程度の帯
電不良が生じ、画像上で例えば、ハーフトーン画像領域
において、反転現像ならピンホール周辺の電圧降下に対
応した部分が黒インクを垂らしたような滲みが現れ、正
規現像では白インクを垂らしたような滲みが現れるとい
う問題が課題として残る。このようなピンホール周囲の
電圧降下に対しては、我々が検討を重ねた結果、帯電ロ
ーラの表面を構成する層(本発明の場合は第2抵抗層)
と、その層に接して下層に位置する層(図2では第1抵
抗層)との抵抗値に格差を付けることが有効な手段であ
ることがわかった。ハーフトーン画像上で、ピンホール
周囲の電圧降下に対する帯電不良をほぼ問題ないレベル
にするには、第2抵抗層の抵抗値(RT2)に対し、その
下層の抵抗値(RT1)を3分の1未満の値にすることが
好ましく、より好ましくは10分の1未満の値にするこ
とである。
【0061】第2抵抗層1dの具体的材料としては、エ
チレンプロピレン、エチレン酢酸ビニル、エチレンエチ
ルアクリレート、エチレンアクリル酸メチル、スチレン
ブタジエン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミ
ド、スチレンエチレンブチル、エチレンブチル等の各樹
脂や共重合体よりなるエラストマー及び変性体から選ば
れるものである。更にはポリマーアロイを用いることが
でき、具体的にはエチレンプロピレン、エチレン酢酸ビ
ニル、エチレンエチルアクリレート、エチレンアクリル
酸メチル、スチレンブタジエン、ポリエステル、ポリウ
レタン、ポリアミド、スチレンエチレンブチル、エチレ
ンブチル等の各樹脂や共重合体よりなるエラストマー及
び変性体等のエラストマーと、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポ
リカーボネート、ポリアセタール、アクリロニトリルブ
タジエンスチレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリ
フェニレンオキサイド、ポリ酢酸ビニル、ポリフッ化ビ
ニリデン、ポリテトラフロロエチレン等の各樹脂及び共
重合体からなる材料の組み合わせがよい。
【0062】本発明に用いる第2抵抗層は、導電性もし
くは半導電性を有している必要がある。導電性、半導電
性の発現のためには、各種導電剤(導電性カーボン、導
電性酸化錫、導電性酸化チタン、銅、アルミニウム、ニ
ッケル、鉄粉、アルカリ金属塩及びアンモニウム塩等)
を適宜用いることができる。この場合、所望の電気抵抗
を得るためには前記各種導電剤を2種以上併用してもよ
い。
【0063】また、第2抵抗層には、無機フィラーを含
有してもさしつかえない。ここで言う無機フィラーと
は、炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン、雲
母、酸化マグネシウム、酸化チタン、シリカ及びガラス
繊維等であり、充填剤及び補強剤等として使用すること
ができる。必要に応じて、前記各種無機フィラーを2種
以上併用して使用してもさしつかえない。
【0064】第1抵抗層1c及び第2抵抗層1dは、非
熱収縮性チューブを用いてチューブの内径を支持部材の
外径よりも小さく設計してチューブ内に空気を吹き込み
チューブの内径を拡大した後、支持部材を挿入しチュー
ブの収縮力により被覆形成する
【0065】本発明の帯電ローラを用いる場合、帯電ロ
ーラの表面が粗いと、その表面の凹凸によって微妙に帯
電ムラが生じ、結果として画像不良が生じてしまうこと
がある。あるいは、感光体表面を侵食(削れ等)する恐
れがある。従って、帯電ローラの表面は、より滑らかな
方が好ましく、JIS−B0601表面粗さの規格にお
ける10点平均表面粗さRzが10μm以下、好ましく
は4μm以下であることが望ましい。
【0066】本発明における体積抵抗率の測定は、JI
S−K6911に準じて行ったものである。
【0067】(実施例1)下記の要領で、本発明に従う
帯電部材を作成した。
【0068】(発泡弾性層の作成)発泡弾性層の材料と
して、
【0069】 EPDM(合成ゴム) 100重量部 導電性カーボン 10重量部
【0070】と発泡剤、加硫剤及びその他の添加剤を適
量加え混練分散し、ゴムコンパウンドを得る。得られた
ゴムコンパウンドを押し出し成形によってチューブ状に
成形し、UHF加硫方式によって発泡体とした。チュー
ブ状の発泡体に導電性芯金1aを圧入した後、研磨によ
って直径11.5mmのスポンジローラ(発泡弾性層1
b)を得た。
【0071】(第1抵抗層としてのシームレスチューブ
作成)第1抵抗層の材料として、
【0072】 ポリウレタンエラストマー 100重量部 (100%モジュラス、39.0kg/cm2 樹脂ナチュラル) 導電性カーボン 15重量部 酸化マグネシウム 10重量部 ステアリン酸カルシウム 1重量部
【0073】を加圧式混練機を用いて180℃で10分
間溶融混練し、導電性ポリマーを作成した。
【0074】得られた導電性ポリマーを押出機により内
径10.5mmで肉厚250μmで、かつ長さが300
mmのシームレスチューブAに成形した。
【0075】次いでシームレスチューブAに空気を吹き
込み、その外径を拡げつつ、先に作成したスポンジロー
ラを挿入し、両者を嵌合し、発泡弾性層1b上に第1抵
抗層1cを形成した。
【0076】(第2抵抗層としてのシームレスチューブ
作成)第2抵抗層の材料として、
【0077】 スチレン・エチレンブチレン・オレフィン結晶ブロックコポリマー 100重量部 導電性カーボン 10重量部 導電性酸化チタン 20重量部 酸化マグネシウム 10重量部 ステアリン酸カルシウム 1重量部
【0078】を加圧式混練機を用いて200℃で10分
間溶融混練し、導電性ポリマーを作成した。
【0079】得られた導電性ポリマーを押出機により内
径11.0mmで肉厚250μmで、かつ長さが300
mmのシームレスチューブBに成形した。
【0080】次いでシームレスチューブBに空気を吹き
込み、その外径を拡げつつ、先に作成した第1抵抗層を
被覆したスポンジローラを挿入し、両者を嵌合し、第1
抵抗層上に第2抵抗層を形成し、帯電ローラを得た。
【0081】得られた帯電ローラの各特性は以下の通り
である。
【0082】 発泡弾性層の硬度(JIS−C) ; 40度 第1抵抗層の100%モジュラス ; 62.6kg/cm2 第1抵抗層の抵抗値 ; 0.02MΩ 第2抵抗層の100%モジュラス ; 45.0kg/cm2 第2抵抗層の抵抗値 ; 0.95MΩ 第2抵抗層の硬度(JIS−A) ; 79.3度 帯電ローラの10点平均表面粗さRz; 2.105μm
【0083】第1抵抗層及び第2抵抗層として使用した
シームレスチューブの抵抗測定は、測定対象とするシー
ムレスチューブ内径に対して、105〜110%程度の
直径を有するステンレス製の円柱棒(長さ350mm)
をシームレスチューブの抵抗測定用の電極として用い
る。
【0084】第1抵抗層の抵抗測定の場合、φ11.2
mmのステンレス製円柱棒31の外周にシームレスチュ
ーブA32(内径10.5mm)を被覆した。図4に示
すように、該シームレスチューブAを被覆したステンレ
ス製円柱棒のシームレスチューブを被覆した部分上に幅
10mmのアルミ箔33を巻き、ステンレス製円柱棒の
端部とアルミ箔間に電源34より直流−250Vを印加
し電流計35によって電流を計測し、ステンレス製円柱
棒とアルミ箔間の抵抗値を測る。これより得た抵抗値を
シームレスチューブAの抵抗値即ち第1抵抗層の抵抗値
とした。
【0085】第2抵抗層の抵抗測定の場合、φ11.6
mmのステンレス円柱棒を用いて、シームレスチューブ
B(内径11.0mm)の抵抗測定を行った以外、第1
抵抗層の抵抗測定と同様に行った。
【0086】(複数枚画像出し耐久試験)該帯電ローラ
を図1に示すレーザービームプリンタ用プロセスカート
リッジの一次帯電器の位置にある帯電ローラ1として設
置し、印加電圧として、直流電圧−700Vと、周波数
900Hz及びピーク間電圧2.0kVの交流電圧から
なる振動電界を重畳印加し、環境1(温度23℃、湿度
55%)、環境2(温度32.5℃、湿度80%)及び
環境3(温度15℃、湿度10%)の各環境下におい
て、複数枚画像出し耐久評価を行った。結果を表1に示
す。
【0087】表中の◎は得られた画像が優秀、○は良
好、△は実用可及び×は実用不可であることを示す。
【0088】その結果、全ての環境下で初期から良好な
画像が得られ、10000枚の画像出し後でも初期と殆
ど変わらない画像が得られた。また、被帯電体である感
光ドラムへの現像剤の融着も認められなかった。
【0089】(ピンホール試験)予め、金属針を用いて
金属支持体に達するφ0.5mmのピンホールを10点
開けた感光ドラムを図1に示すレーザービームプリンタ
の感光ドラム2とし、本実施例の帯電ローラを帯電ロー
ラ1として設置し、印加電圧として、直流電圧−700
Vと、周波数900Hz、ピーク間電圧2.0kVの交
流電圧からなる振動電界を重畳印加し、環境1(温度2
3℃、湿度55%)、環境2(温度32.5℃、湿度8
0%)及び環境3(温度15℃、湿度10%)の各環境
下において、画像評価を行った。得られた画像を目視に
て観察することによって画像の評価(ピンホール周囲の
にじみ度合)を行った。結果を表1に示す。なお、表中
の◎は得られた画像が優秀(ピンホールに対応する部分
に滲みムラが全くない)、○は良好(ピンホールに対応
する部分のみが微かに滲みムラとなっている)、△は実
用可(ピンホールに対応する位置を中心に半径1mm程
度滲みムラがある)及び×は実用不可(ピンホールに対
応する位置を中心に半径2mm以上の滲みムラがある)
であることを示す。
【0090】(長期放置による帯電ローラのへたり試
験)本実施例の帯電ローラを図1に示すレーザービーム
プリンタ用プロセスカートリッジの一次帯電器の位置に
ある帯電ローラ1として設置し、該プロセスカートリッ
ジを高温多湿の環境4(温度40℃、湿度95%)下に
30日間放置した。
【0091】30日間、環境4下に放置した上記プロセ
スカートリッジを図1に示すレーザービームプリンタの
プロセスカートリッジ11として設置し、環境1(温度
23℃、湿度55%)、環境2(温度32.5℃、湿度
80%)及び環境3(温度15℃、湿度10%)の各環
境下において、画像評価を行った。得られた画像を目視
にて観察することによって画像の評価を行った。結果を
表1に示す。なお、表中の◎は得られた画像が優秀(画
像上に帯電ローラ周期毎の濃度ムラが全くない)、○は
良好(僅かに帯電ローラ周期毎の濃度ムラがあるが、画
像出し5枚後に濃度ムラがなくなる)、△は実用可(僅
かに帯電ローラ周期毎の濃度ムラがあるが、画像出し3
0枚後に濃度ムラがなくなる)、×は実用不可(帯電ロ
ーラ周期毎の濃度ムラが画像出し100枚後でも確認で
きる)であることを示す。
【0092】(実施例2)実施例1において、帯電ロー
ラの第2抵抗層を構成する材料として、
【0093】 オレフィン結晶・エチレンブチレン・オレフィン結晶ブロックコポリマー 100重量部 (100%モジュラス、35.2kg/cm2 樹脂ナチュラル) 導電性カーボン 13重量部 導電性酸化チタン 20重量部 酸化マグネシウム 10重量部 ステアリン酸カルシウム 1重量部
【0094】とした以外、他は実施例1と同様にして帯
電ローラを作成した。
【0095】この帯電ローラについて実施例1と同様に
測定、評価を行い、その結果を表1に示した。
【0096】得られた帯電ローラの各特性は以下の通り
である。
【0097】 発泡弾性層の硬度(JIS−C) ; 40度 第1抵抗層の100%モジュラス ; 62.6kg/cm2 第1抵抗層の抵抗値 ; 0.02MΩ 第2抵抗層の100%モジュラス ; 49.3kg/cm2 第2抵抗層の抵抗値 ; 1.07MΩ 第2抵抗層の硬度(JIS−A) ; 87.4度 帯電ローラの10点平均表面粗さRz; 2.230μm
【0098】(実施例3)実施例1において、帯電ロー
ラの第2抵抗層の構成材料として、
【0099】 スチレンブタジエンゴム 100重量部 ポリプロピレン 30重量部 導電性カーボン 13重量部 導電性酸化チタン 20重量部 酸化マグネシウム 10重量部 ステアリン酸カルシウム 1重量部
【0100】とした以外、他は実施例1と同様にして帯
電ローラを作成した。
【0101】この帯電ローラについて実施例1と同様に
測定し評価を行い、その結果を表1に示した。
【0102】得られた帯電ローラの各特性は以下の通り
である。
【0103】 発泡弾性層の硬度(JIS−C) ; 40度 第1抵抗層の100%モジュラス ; 62.6kg/cm2 第1抵抗層の抵抗値 ; 0.02MΩ 第2抵抗層の100%モジュラス ; 32.6kg/cm2 第2抵抗層の抵抗値 ; 1.34MΩ 第2抵抗層の硬度(JIS−A) ; 75.7度 帯電ローラの10点平均表面粗さRz; 3.501μm
【0104】(実施例4)実施例1において、帯電ロー
ラの第2抵抗層の構成材料として、
【0105】 スチレン・エチレンブチレン・オレフィン結晶ブロックコポリマー 100重量部 ポリエチレン 20重量部 導電性カーボン 14重量部 導電性酸化チタン 20重量部 酸化マグネシウム 10重量部 ステアリン酸カルシウム 1重量部
【0106】とした以外、他は実施例1と同様に測定し
評価を行い、その結果を表1に示した。
【0107】得られた帯電ローラの各特性は以下の通り
である。
【0108】 発泡弾性層の硬度(JIS−C) ; 35度 第1抵抗層の100%モジュラス ; 62.6kg/cm2 第1抵抗層の抵抗値 ; 0.02MΩ 第2抵抗層の100%モジュラス ; 54.0kg/cm2 第2抵抗層の抵抗値 ; 0.75MΩ 第2抵抗層の硬度(JIS−A) ; 84.3度 帯電ローラの10点平均表面粗さRz; 2.459μm
【0109】(実施例5)実施例3において、帯電ロー
ラの第1抵抗層の構成材料として、
【0110】 ポリウレタンエラストマー 100重量部 (100%モジュラス、62.5kg/cm2 樹脂ナチュラル) 導電性カーボン 15重量部 導電性酸化チタン 20重量部 酸化マグネシウム 10重量部 ステアリン酸カルシウム 1重量部
【0111】とした以外、他は実施例3と同様に測定し
評価を行い、その結果を表1に示した。
【0112】得られた帯電ローラの各特性は以下の通り
である。
【0113】 発泡弾性層の硬度(JIS−C) ; 35度 第1抵抗層の100%モジュラス ; 87.9kg/cm2 第1抵抗層の抵抗値 ; 0.01MΩ 第2抵抗層の100%モジュラス ; 32.6kg/cm2 第2抵抗層の抵抗値 ; 1.34MΩ 第2抵抗層の硬度(JIS−A) ; 75.7度 帯電ローラの10点平均表面粗さRz; 2.209μm
【0114】(実施例6)実施例4において、帯電ロー
ラの第1抵抗層の構成材料として、
【0115】 ポリウレタンエラストマー 100重量部 (100%モジュラス、39.0kg/cm2 樹脂ナチュラル) 導電性カーボン 14.5重量部 導電性酸化チタン 20重量部 酸化マグネシウム 10重量部 ステアリン酸カルシウム 1重量部
【0116】とした以外、他は実施例4と同様に測定し
評価を行い、その結果を表1に示した。
【0117】得られた帯電ローラの各特性は以下の通り
である。
【0118】 発泡弾性層の硬度(JIS−C) ; 35度 第1抵抗層の100%モジュラス ; 61.8kg/cm2 第1抵抗層の抵抗値 ; 0.21MΩ 第2抵抗層の100%モジュラス ; 54.0kg/cm2 第2抵抗層の抵抗値 ; 0.75MΩ 第2抵抗層の硬度(JIS−A) ; 84.3度 帯電ローラの10点平均表面粗さRz; 1.953μm
【0119】(実施例7)実施例3において、第1抵抗
層の肉厚を250μmから400μmへ変更した以外、
他は実施例3と同様にして帯電ローラを作成した。
【0120】この帯電ローラについて実施例1と同様に
測定し評価を行い、その結果を表1に示した。
【0121】得られた帯電ローラの各特性は以下の通り
である。
【0122】 発泡弾性層の硬度(JIS−C) ; 35度 第1抵抗層の100%モジュラス ; 62.6kg/cm2 第1抵抗層の抵抗値 ; 0.02MΩ 第2抵抗層の100%モジュラス ; 32.6kg/cm2 第2抵抗層の抵抗値 ; 0.95MΩ 第2抵抗層の硬度(JIS−A) ; 75.7度 帯電ローラの10点平均表面粗さRz; 1.883μm
【0123】(実施例8)下記の要領で、本発明に従う
帯電部材を作成した。
【0124】(発泡弾性層の作成)発泡弾性層の材料と
して、
【0125】 ポリウレタンゴム 100重量部 導電性カーボン 10重量部
【0126】と発泡剤、加硫剤及びその他の添加剤を適
量加え混練分散し、ゴムコンパウンドを得る。得られた
ゴムコンパウンドを押し出し成形によってチューブ状に
成形し、UHF加硫方式によって発泡体とした。チュー
ブ状の発泡体に導電性芯金1aを圧入した後、研磨によ
って直径11.5mmのスポンジローラ(発泡弾性層1
b)を得た。
【0127】(第1抵抗層としてのシームレスチューブ
作成)第1抵抗層の材料として、
【0128】 ポリウレタンエラストマー 100重量部 (100%モジュラス、39kg/cm2 樹脂ナチュラル) 導電性カーボン 15重量部 酸化マグネシウム 10重量部 ステアリン酸カルシウム 1重量部
【0129】を加圧式混練機を用いて180℃で10分
間溶融混練し、導電性ポリマーを作成した。
【0130】得られた導電性ポリマーを押出機により内
径10.5mmで肉厚150μmで、かつ長さが300
mmのシームレスチューブAに成形した。
【0131】次いでシームレスチューブAに空気を吹き
込み、その外径を拡げつつ、先に作成したスポンジロー
ラを挿入し、両者を嵌合し、発泡弾性層1b上に第1抵
抗層1cを形成した。
【0132】(第3抵抗層としてのシームレスチューブ
作成)第1抵抗層と第2抵抗層の間に、第1抵抗層と第
2抵抗層の接着及び帯電ローラの抵抗調整を目的として
第3抵抗層を設ける。
【0133】第3抵抗層の材料として、
【0134】 オレフィン結晶・エチレンブチレン・オレフィン結晶ブロックコポリマー 100重量部 (100%モジュラス、14.4kg/cm2 樹脂ナチュラル) ポリエチレン 25重量部 (100%モジュラス、95.3kg/cm2 樹脂ナチュラル) 導電性カーボン 10重量部 導電性酸化チタン 20重量部 酸化マグネシウム 10重量部 ステアリン酸カルシウム 1重量部
【0135】を加圧式混練機を用いて200℃で10分
間溶融混練し、導電性ポリマーを作成した。
【0136】得られた導電性ポリマーを押出機により内
径10.9mmで肉厚100μmで、かつ長さが300
mmのシームレスチューブCに成形した。
【0137】次いでシームレスチューブCに空気を吹き
込み、その外径を拡げつつ、先に作成した第1抵抗層を
被覆したスポンジローラを挿入し、両者を嵌合し、第1
抵抗層上に第3抵抗層を形成し、帯電ローラを得た。
【0138】(第2抵抗層としてのシームレスチューブ
作成)第2抵抗層の材料として、
【0139】 スチレン・エチレンブチレン・オレフィン結晶ブロックコポリマー 100重量部 ポリエチレン 20重量部 導電性カーボン 14重量部 導電性酸化チタン 20重量部 酸化マグネシウム 10重量部 ステアリン酸カルシウム 1重量部
【0140】を加圧式混練機を用いて200℃で10分
間溶融混練し、導電性ポリマーを作成した。
【0141】得られた導電性ポリマーを押出機により内
径11.0mmで肉厚250μmで、かつ長さが300
mmのシームレスチューブBに成形した。
【0142】次いでシームレスチューブBに空気を吹き
込み、その外径を拡げつつ、先に作成した第1抵抗層及
び第3抵抗層を被覆したスポンジローラを挿入し、両者
を嵌合し、第3抵抗層上に第2抵抗層を形成し、帯電ロ
ーラを得た。
【0143】得られた帯電ローラの各特性は以下の通り
である。
【0144】 発泡弾性層の硬度(JIS−C) ; 35度 第1抵抗層の100%モジュラス ; 61.2kg/cm2 第1抵抗層の抵抗値 ; 0.01MΩ 第3抵抗層の100%モジュラス ; 42.2kg/cm2 第3抵抗層の抵抗値 ; 0.07MΩ 第2抵抗層の100%モジュラス ; 54.0kg/cm2 第2抵抗層の抵抗値 ; 0.82MΩ 第2抵抗層の硬度(JIS−A) ; 84.3度 帯電ローラの10点平均表面粗さRz; 2.103μm
【0145】(比較例1)実施例1において、帯電ロー
ラの第2抵抗層の構成材料として、
【0146】 ポリアミドエラストマー 100重量部 (100%モジュラス、88.4kg/cm2 樹脂ナチュラル) 導電性カーボン 12重量部 導電性酸化チタン 10重量部 酸化マグネシウム 7重量部 ステアリン酸カルシウム 1重量部
【0147】とした以外、他は実施例1と同様に測定し
評価を行い、その結果を表1に示した。
【0148】得られた帯電ローラの各特性は以下の通り
である。
【0149】 発泡弾性層の硬度(JIS−C) ; 35度 第1抵抗層の100%モジュラス ; 62.6kg/cm2 第1抵抗層の抵抗値 ; 0.02MΩ 第2抵抗層の100%モジュラス ; 104.2kg/cm2 第2抵抗層の抵抗値 ; 0.82MΩ 第2抵抗層の硬度(JIS−A) ; 97.4度 帯電ローラの10点平均表面粗さRz; 4.922μm
【0150】10000枚の画像出し耐久試験を各環境
下で行った結果、全ての環境下(特に環境2が顕著)で
被帯電体である感光ドラム表面への現像剤の融着が認め
られた。10000枚耐久後の画像は融着により画質が
初期に比べ低下している。
【0151】(比較例2)下記の要領で、帯電部材を作
成した。
【0152】(発泡弾性層の作成)発泡弾性層の材料と
して、
【0153】 ポリウレタンゴム 100重量部 導電性カーボン 10重量部
【0154】と発泡剤、加硫剤及びその他の添加剤を適
量加え混練分散し、ゴムコンパウンドを得る。得られた
ゴムコンパウンドを押し出し成形によってチューブ状に
成形し、UHF加硫方式によって発泡体とした。チュー
ブ状の発泡体に導電性芯金1aを圧入した後、研磨によ
って直径11.5mmのスポンジローラ(発泡弾性層1
b)を得た。
【0155】(第1抵抗層としてのシームレスチューブ
作成)第1抵抗層の材料として、
【0156】 スチレンブタジエンゴム 100重量部 ポリプロピレン 30重量部 導電性カーボン 15重量部 導電性酸化チタン 20重量部 酸化マグネシウム 10重量部 ステアリン酸カルシウム 1重量部
【0157】を加圧式混練機を用いて180℃で10分
間溶融混練し、導電性ポリマーを作成した。
【0158】得られた導電性ポリマーを押出機により内
径10.5mmで肉厚150μmで、かつ長さが300
mmのシームレスチューブAに成形した。
【0159】次いでシームレスチューブAに空気を吹き
込み、その外径を拡げつつ、先に作成したスポンジロー
ラを挿入し、両者を嵌合し、発泡弾性層1b上に第1抵
抗層1cを形成した。
【0160】(第2抵抗層としてのシームレスチューブ
作成)第2抵抗層の材料として、
【0161】 スチレン・エチレンブチレン・オレフィン結晶ブロックコポリマー 100重量部 導電性カーボン 10重量部 導電性酸化チタン 20重量部 酸化マグネシウム 10重量部 ステアリン酸カルシウム 1重量部
【0162】を加圧式混練機を用いて200℃で10分
間溶融混練し、導電性ポリマーを作成した。
【0163】得られた導電性ポリマーを押出機により内
径11.0mmで肉厚250μmで、かつ長さが300
mmのシームレスチューブBに成形した。
【0164】次いでシームレスチューブBに空気を吹き
込み、その外径を拡げつつ、先に作成した第1抵抗層を
被覆したスポンジローラを挿入し、両者を嵌合し、第1
抵抗層上に第2抵抗層を形成し、帯電ローラを得た。
【0165】得られた帯電ローラの各特性は以下の通り
である。
【0166】 発泡弾性層の硬度(JIS−C) ; 35度 第1抵抗層の100%モジュラス ; 32.2kg/cm2 第1抵抗層の抵抗値 ; 0.01MΩ 第2抵抗層の100%モジュラス ; 45.0kg/cm2 第2抵抗層の抵抗値 ; 0.78MΩ 第2抵抗層の硬度(JIS−A) ; 79.1度 帯電ローラの10点平均表面粗さRz; 2.501μm
【0167】得られた帯電ローラを図1に示すレーザー
ビームプリンタ用のプロセスカートリッジの一次帯電器
の位置にある帯電ローラ1として設置した。
【0168】該プロセスカートリッジを帯電ローラのへ
たり試験を行うために高温多湿の環境4下で30日間放
置し、30日間放置後の上記プロセスカートリッジを図
1に示すレーザービームプリンタのプロセスカートリッ
ジ11として設置し、環境1(温度23℃、湿度55
%)、環境2(温度32.5℃、湿度80%)及び環境
3(温度15℃、湿度10%)の各環境下において、画
像評価を行った。得られた画像を目視にて観察すること
によって画像の評価を行った。結果を表1に示す。
【0169】環境1及び環境3下において、ハーフトー
ン画像上にローラ周期毎の濃度ムラが認められた。
【0170】(実施例9)実施例1において、帯電ロー
ラの発泡弾性層の作成でUHF加硫方式の代わりにスチ
ーム加硫方式を採用し、発泡体を得た。これ以外、他は
実施例1と同様にして帯電ローラを作成した。この帯電
ローラについて実施例1と同様に測定し評価を行い、そ
の結果を表1に示した。
【0171】得られた帯電ローラの各特性は以下の通り
である。
【0172】 発泡弾性層の硬度(JIS−C) ; 50度 第1抵抗層の100%モジュラス ; 62.2kg/cm2 第1抵抗層の抵抗値 ; 0.02MΩ 第2抵抗層の100%モジュラス ; 45.0kg/cm2 第2抵抗層の抵抗値 ; 0.75MΩ 第2抵抗層の硬度(JIS−A) ; 79.3度 帯電ローラの10点平均表面粗さRz; 2.033μm
【0173】スチーム加硫の条件調整が上手く行かず、
発泡弾性層の硬度が50度とやや高くなってしまった。
【0174】実施例1同様に得られた帯電ローラを図1
に示すレーザービームプリンタ用プロセスカートリッジ
の一次帯電器の位置にある帯電ローラ1として設置し、
印加電圧として、直流電圧−700Vと、周波数900
Hz、ピーク間電圧2.0kVの交流電圧からなる振動
電界を重畳印加し、環境1(温度23℃、湿度55%)
において画像出しを行った。その際、わずかに帯電音が
感じられた。無響室(音圧レベルが35dB以下)に於
いて騒音計を用い帯電音を測定した。その結果、58.
5dBの数値を示した。
【0175】我々が検討を重ねた結果、無響室における
帯電音が60dB未満であれば、一般的なオフィス環境
でも帯電音がそれほど気にならないものであることがわ
かった。
【0176】
【表1】
【0177】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、抵抗
層の形成時に有機溶剤を用いなくて済み、乾燥工程が不
要となるため帯電部材の製造コストを低くすることがで
きる。
【0178】また、帯電音の抑制を目的として発泡体を
弾性層に使用しても本発明のような抵抗層の構成とする
ことで、例えばローラ形状の帯電部材において、感光ド
ラムと長期間の当接状態にあっても感光ドラムとの当接
位置における圧縮変形部に起因したローラ周期毎の帯電
ムラの発生を防止できる。
【0179】また、本発明のような抵抗層の構成とする
ことで、被帯電体である感光ドラムにピンホールが生じ
たとしても電圧降下は全くと言っていいほど起こらなく
なる。
【0180】従って、低コストで、かつ高精細な出力画
像を得ることのできる帯電部材を提供する。また、それ
を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う帯電部材を用いた接触帯電装置を
像担持体の一次帯電手段とした電子写真装置の一例の概
略構成図である。
【図2】本発明による帯電ローラの概略構成図である。
【図3】他の実施例を示す帯電ローラの概略構成図であ
る。
【図4】シームレスチューブの抵抗測定方法を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 帯電部材としての帯電ローラ 1a 導電性芯金 1b 発泡弾性層 1c 第1抵抗層 1d 第2抵抗層 1e 第3抵抗層 2 被帯電体(感光ドラム) 3 電源 4 露光手段 5 現像装置 6 給紙カセット 7 転写帯電器 8 定着装置 9 クリーニング装置 10 前露光装置 11 プロセスカートリッジ 12 プロセスカートリッジの保持部材 P 転写材 31 ステンレス製円柱棒 32 シームレスチューブ 33 アルミ箔 34 電源 35 電流計
フロントページの続き (72)発明者 都留 誠司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 啓義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 笛井 直喜 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 長田 弘行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−44085(JP,A) 特開 平8−74835(JP,A) 特開 平8−211698(JP,A) 特開 平8−262835(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 G03G 15/16 103

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧を印加した帯電部材を被帯電体面に
    接触させることによって被帯電体面を帯電する接触帯電
    装置用の帯電部材であって、 導電性支持体、該導電性支持体上の発泡弾性層、該発泡
    弾性層上の第1抵抗層及び該第1抵抗層上の第2抵抗層
    を有する帯電部材であって、 該第1抵抗層は、予め中空に成膜されかつ内径が拡大さ
    れた第1抵抗層用シームレスチューブを収縮させること
    によって形成された層であり、該第2抵抗層は、予め中
    空に成膜されかつ内径が拡大された第2抵抗層用シーム
    レスチューブを収縮させることによって形成された層で
    ある帯電部材において、 該第1抵抗層の100%モジュラス(M 100 )が61.
    2〜87.9kg/cm 2 であり、 該第2抵抗層の100%モジュラス(M100)と第1抵
    抗層の100%モジュラス(M100)が、 第1抵抗層のM100 > 第2抵抗層のM100 … の関係にあることを特徴とする帯電部材。
  2. 【請求項2】 前記発泡弾性層がUHF加硫により加硫
    発泡成形されている請求項1に記載の帯電部材。
  3. 【請求項3】 前記被帯電体面と接触する前記第2抵抗
    層の硬度が、JIS−K6301に示されるJIS−A
    硬度で40度以上90度以下である請求項1または2に
    記載の帯電部材。
  4. 【請求項4】 前記第1抵抗層の抵抗値と上記第2抵抗
    層の抵抗値が次式の関係にある請求項1〜3のいずれか
    記載の帯電部材。 RT1<(RT2/3) … (RT1;第1抵抗層の抵抗値、RT2;第2抵抗層の抵抗
    値)
  5. 【請求項5】 前記発泡弾性層の硬度が、JIS−K6
    301に示されるJIS−C硬度で50度以下である請
    求項1〜4のいずれかに記載の帯電部材。
  6. 【請求項6】 前記帯電部材の10点平均表面粗さ(R
    z)が10μm以下である請求項1〜5のいずれか
    載の帯電部材。
  7. 【請求項7】 像担持体及び請求項1〜6のいずれか
    記載の帯電部材、及び該像担持体及び帯電部材を一
    体的に収容するカートリッジ容器を有し、電子写真装置
    の本体に対して着脱自在に装着できることを特徴とする
    プロセスカートリッジ。
  8. 【請求項8】 像担持体及び請求項1〜6のいずれか
    記載の帯電部材を有することを特徴とする画像形成装
    置。
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