JPH0743982A - 接触帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

接触帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JPH0743982A
JPH0743982A JP5208808A JP20880893A JPH0743982A JP H0743982 A JPH0743982 A JP H0743982A JP 5208808 A JP5208808 A JP 5208808A JP 20880893 A JP20880893 A JP 20880893A JP H0743982 A JPH0743982 A JP H0743982A
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voltage
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image carrier
charging device
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JP5208808A
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Junichi Kato
淳一 加藤
Masaki Oshima
磨佐基 尾島
Satoshi Inami
聡 居波
Hiroshi Sato
博 佐藤
Tetsuya Sano
哲也 佐野
Koichi Suwa
貢一 諏訪
Kazue Sakurai
和重 櫻井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】接触帯電装置において、帯電不良を起こすこと
なく、帯電音を低減する。 【構成】芯金2aの周囲を、発泡部材2bと導電層2d
と中抵抗層2cとからなる弾性体2Bによって囲繞し、
帯電ローラ2を構成する。芯金2aの左右両端部近傍に
それぞれ配置した加圧ばね3、3(図1では一方の加圧
ばね3のみを図示)、によって弾性体2Bを感光ドラム
1に向けて押圧する。このときの押圧力を200g重以
上にすることによって、例えば長時間放置時の弾性体の
永久変形を防止し、また、1600g重以下にすること
によって、当接部の密着不良に基づく帯電音の増加を防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動電圧(時間ととも
に電圧値が周期的に変化する電圧)が印加されるととも
に、像担持体に当接または近接されて該像担持体を帯電
する接触帯電装置、該接触帯電装置を備えたプロセスカ
ートリッジ、画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置等の帯電装置において、接
触方式のものが知られている。この接触帯電装置は、電
圧を印加した導電性の帯電部材を被帯電体としての像担
持体に当接させ、帯電部材から感光ドラムに直接的に電
荷を転移させることによって像担持体表面を所定の電位
に帯電するものである。このような接触帯電装置は、従
来から広く利用されている非接触方式のコロナ放電装置
に比べて、印加電圧の低減が可能で電源の簡略化が図れ
ること、帯電過程で発生するオゾン量がごく微量である
こと、このためオゾン除去フィルター等をなくして排気
系の構成の簡便化が図れること、メンテナンスフリーで
あること、等の長所を有している。このため、接触帯電
方式の帯電装置は、電子写真装置(複写機、レーザビー
ムプリンタ)、静電記録装置等の画像形成装置におい
て、感光体、誘電体等の像担持体をはじめ、その他感光
ドラム(以下単に「感光ドラム」という。)を帯電処理
する手段としてコロナ放電装置に代わるものとして注目
され、また実用化されている。
【0003】上述の接触帯電装置においては、感光ドラ
ム表面をむらなく均一に帯電処理するために、交流電圧
に直流電圧を重畳した振動電圧を導電性の接触帯電部材
に印加し、この帯電部材を感光ドラムに当接させて帯電
を行う帯電方式が知られている(例えば、特開始63−
149669号公報)。
【0004】図12にその一実施態様を示す。同図中、
1は感光ドラム(像担持体)であり、例えば、矢印R1
方向に所定の周速度(プロセススピード)にて回転駆動
されるドラム型の電子写真感光体、静電記録誘電体等で
ある。
【0005】2は接触帯電部材としての導電性の帯電ロ
ーラであり、芯金(支持部材)2aとその外周に形成し
た弾性体としての導電性のゴムローラ2rとからなる。
この帯電ローラ2は芯金2aの両端部をそれぞれ感光ド
ラム1に向けて付勢する加圧ばね3によって、感光ドラ
ム1表面に対して所定の押圧力をもって圧接されてお
り、感光ドラム1の矢印R1方向の回転に伴って矢印R
2方向に従動回転する。
【0006】4は帯電ローラ2に対する電圧印加用の電
源であり、帯電ローラ2は、この電源4により、芯金2
aに接触させた接点板ばね(不図示)を介して所定の帯
電電圧が印加され、回転駆動されている感光ドラム1表
面を均一に帯電する。このときの所定の帯電電圧とは、
感光ドラム1の帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧
Vppを有する振動電圧Vacと直流電圧Vdcとを重
畳した重畳電圧(Vac+Vdc)である。
【0007】表面が均一に帯電された感光ドラム1は、
その後、表面に露光手段5の露光を受けて静電潜像が形
成される。この静電潜像は、現像装置6によってトナー
(現像剤)が付着されてトナー像となり、このトナー像
は、不図示の搬送装置によって搬送された転写材7に、
転写装置8によって転写される。トナー像が転写された
転写材7は、その後、定着装置(不図示)によってトナ
ー像が固着され、最終的なコピーとして装置本体外部に
排出される。
【0008】一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、
表面に残った残留トナーがクリーニング装置9によって
除去され、次の画像形成プロセスに供される。
【0009】しかしながら、上述の交流電圧を印加する
接触方式の帯電装置は、帯電ローラ(帯電部材)2に印
加される帯電バイアスのAC成分に起因して、「帯電
音」と呼ばれる振動音が発生するという問題がある。
【0010】以下に、帯電音の発生メカニズムを説明
し、つづいて、帯電音を小さくするための方策、それら
の方策をとった場合でもなお残る問題点等について説明
する。
【0011】まず、図11(a)、(b)、(c)を参
照しながら、帯電ローラ2を用いたレーザビームプリン
タを例に帯電音の発生メカニズムについて説明する。同
図中の1は感光ドラムを示し、1aは感光層、1bは接
地されたアルミでできたドラム基層であり、感光ドラム
1全体は40mm/sのスピードで回転している。
【0012】帯電ローラ2には、交流電圧が印加されて
いるため、ある瞬間には、同図(a)中の太い実線で示
すように、感光層1aを挟んで、帯電ローラ2のカーボ
ン分散のEPDM等のゴム材でできたゴムローラ2r側
にプラス、感光ドラム1のドラム基層1b側にマイナス
の電荷が誘起される。これらの電荷は互いに引き合うの
で、ゴムローラ2b表面は感光ドラム1に引き付けら
れ、図中の太い実線の位置から、細い実線の位置に移動
する。ついで交流電界が逆転をはじめると、ゴムローラ
2rのプラス電荷とドラム基層1bのマイナス電荷は、
それぞれ誘起してきた逆極性の電荷によって打ち消され
はじめる。そして交流電界がちょうどプラスからマイナ
スに変わるときには、ゴムローラ2r上のプラス電荷と
ドラム基板1b上のマイナス電荷とは消滅する。その結
果、ゴムローラ2rの表面は図11(b)中の細い実線
で示す位置に復帰することになる。さらに交流電界がマ
イナスのピークに近づくときには、図11(c)に示さ
れるように、ゴムローラ2r側にはマイナス、ドラム基
板1b側にはプラスの電荷が誘起される。したがってゴ
ムローラ2rは再び太い実線の位置から、細い実線の位
置まで移動することになる。以上の現象が繰り返し行わ
れるため、帯電ローラ2に交流バイアスを印加すると振
動がはじまり、その結果、「帯電音」が発生するものと
考えられる。さらに、交流電圧の周波数をf、帯電ロー
ラ2の振動周波数をFとすると、上述の説明から明らか
なように、交流電圧の一周期の間に帯電ローラ2は2回
振動することになるので、両者の間には次の関係が成立
する。
【0013】2f〔Hz〕=F〔c/s〕 そして、従来の技術において、接触帯電装置の帯電ロー
ラ2に対して印加する重畳電圧における交流電圧(バイ
アス)を2.0kVpp/600Hzとし、この接触帯
電装置を画像形成装置に装着し、画像形成装置を無響室
にセットして、帯電音を測定したところ、55dBであ
った。これは、コロナ帯電の場合の50dBより騒音が
大きくなってしまった。
【0014】上述の接触帯電装置における帯電音を低減
するために以下のような方策が検討された。 (1) 印加する重畳電圧における交流成分の周波数を落と
す。この場合、周波数を300Hz以下にすれば、帯電
音はかなり改善されるものの、プロセススピードの速い
高速機の場合は、サイクルむらが目立つようになり、干
渉縞も悪化する。 (2) 交流成分のピーク間電圧Vppを帯電開始電圧の2
倍の値よりも小さくする。この場合、帯電音はかなり改
善することができる。しかしながら、感光ドラム1に均
一な帯電を付与することができず、斑点状の帯電むらが
発生する。 (3) 帯電音を解消すべく、感光ドラム1の内部にゴム等
でできた振動防止部材を挿入する。しかし、この方法
は、感光ドラム1の変形、重量化、製造コストの点でい
ずれも問題がある。
【0015】上述の(1) 〜(3) の問題点を解決するため
の方策として、弾性体を、これまでの固いソリッドゴム
からなるゴムローラ2rであったものから、非常に柔軟
な発泡部材2bを主体とする構成に変更することで、弾
性体の振動時のエネルギーを下げ、帯電音を抑える方策
が提案されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
発泡部材2bを備えた帯電ローラ2によると、この発泡
部材2bが柔らかくへたりやすいため、帯電ローラ(接
触帯電部材)2を像担持体1に押圧したままの状態で長
時間放置した場合、帯電ローラ2が像担持体1への当接
部で押しつぶされた形に永久変形してしまうという欠点
があった。この変形が生じた状態で画像形成を行うと、
変形部において、帯電不良が発生したり、像担持体1の
移動速度のむらとなって画像上にぶれを生じたりすると
いった問題がある。
【0017】一方、帯電ローラ2の像担持体1に対する
押圧力を小さくすれば、上述の永久変形に基づく帯電不
良等は解消されるものの、押圧力が小さ過ぎるときに
は、帯電ローラ2の像担持体1への密着性が悪くなって
非当接部分が生じるおそれがあり、帯電ローラ2が振動
したときに、この非当接部分が像担持体表面を叩くこと
になり、その結果、帯電音を大きくするといった問題が
発生する。
【0018】そこで、本発明は、押圧力を200g重〜
1600g重に設定することによって、帯電むらを起こ
すことなく帯電音を低減するようにした接触帯電装置、
プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供すること
を目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、支持部材によって保持され
た弾性体を像担持体に接触させ、前記支持部材に帯電電
圧を印加して前記弾性体を介して像担持体を帯電する接
触帯電装置において、前記弾性体が、前記支持部材によ
って支持された発泡部材と、該発泡部材を囲繞するとと
もに前記像担持体に直接または他層を介して接触する中
抵抗層とを備え、前記像担持体に対する前記弾性体の押
圧力を200g重以上、1600g重以下に設定してな
ることを特徴とする。この場合、前記支持部材に交流電
圧と直流電圧との重畳電圧を印加する電源を有し、前記
交流電圧が1500Hz以下であるようにしてもよい。
【0020】また、プロセスカートリッジは、少なくと
も、前記像担持体と、上述の接触帯電装置と、これら像
担持体及び接触帯電装置を一体的に収容するカートリッ
ジ容器とを備え、画像形成装置の装置本体に対して着脱
自在に装着することを特徴とする。
【0021】さらに、画像形成装置は、前記像担持体
と、上述の接触帯電装置と、前記像担持体を露光して静
電潜像を形成する露光手段と、該静電潜像にトナーを付
着させてトナー像を形成する現像装置と、該トナー像を
転写材に転写する転写装置とを備えることを特徴とす
る。
【0022】画像形成装置は、また、上述のプロセスカ
ートリッジを着脱自在に装着するための装着手段を有す
るものであってもよい。
【0023】
【作用】以上構成に基づき、像担持体に対する、接触帯
電装置の弾性体の押圧力を200g重〜1600g重
と、必要最少限のものに設定することによって、当接圧
の過大による発泡部材の永久変形を防止するとともに、
当接圧の過少による帯電音の増大を防止する。
【0024】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉図1は、本発明に係る接触帯電装置におけ
る帯電部材としての帯電ローラ2の縦断面を示す模式
図、また図2は一端側の、芯金2aに沿った方向の断面
を示す模式図である。
【0025】これらの図中、1は被帯電体(像担持体)
としての帯電極性がマイナスまたはプラスの回転式の感
光ドラムである。2は接触帯電部材としての帯電ローラ
であり、この帯電ローラ2は、支持部材としてのステン
レス等の金属でできた芯金2aとその周囲を囲繞する弾
性体2Bとによって構成されている。弾性体2Bは、上
述の芯金2aの外周に同心一体にローラ状に形成された
発泡部材(発泡層)2bと、この発泡部材2bの外周面
を囲繞する導電層2dと、さらにその外周面を被覆する
中抵抗層2cとによって構成されている。
【0026】発泡部材2bは、例えば、ポリスチレン、
ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリア
ミド系等の発泡部材や、EPDMやウレタンを発泡させ
た柔軟な部材に、カーボン、酸化錫などの導電性粉体を
分散させて体積抵抗率を低くしたものを用いることがで
きる。本実施例では発泡させたポリウレタンにカーボン
を分散させている。2b′はこの発泡部材2bの気泡部
(空気、窒素、アルゴンガスなどの封入気泡)である。
【0027】以下に、本実施例における帯電ローラ2の
仕様をまとめる。
【0028】芯金2a ;直径6mm、長さ256m
mのステンレス丸棒 発泡部材2b;カーボン分散の発泡ポリウレタン 比重量0.5g/cm3 体積抵抗値103 Ω・cm 層厚2.8mm、長さ230mm 導電層2d ;EPDMやウレタンに多量のカーボン、
酸化錫等の導電性粉体を分散させたもの 体積抵抗値105 Ω・cm 層厚80μm 中抵抗層2c;エピクロヒドリンゴム 体積抵抗値109 Ω・cm 層厚80μm 帯電ローラ2の重量68g、アスカーC硬度55° この帯電ローラ2も、前述の図12に示す従来のものと
同様に、芯金2aの両端部を不図示の軸受部材で保持さ
せ、かつ加圧ばね3で直径30mmの感光ドラム1に向
けて押圧付勢させて感光ドラム1表面に所定の押圧力、
本実施例では、総圧1000g重で圧接させてあり、感
光ドラム1の回転に伴い従動回転する。この帯電ローラ
2には電源4から、帯電ローラ2の芯金2aに接触させ
た摺動電極(不図示)を介して、 交流電圧;本実施例では、2.0kVpp、600Hz 直流電圧;目標帯電電位に相当する直流電圧 の交流電圧と直流電圧とを重畳した重畳振動電圧(Va
c+Vdc)が印加される。これにより、感光ドラム1
表面がAC印加方式で目標帯電電位に均一に接触帯電処
理される。
【0029】本出願人らは、帯電ローラ2の感光ドラム
1への押圧力と帯電ローラ2の変形との関係、及び帯電
ローラ2の変形量が画像に及ぼす影響を調べるために、
以下に述べる〈実験1〉を行った。 〈実験1〉帯電ローラ2の感光ドラム1への押圧力を総
圧50g重〜2000g重と変化させてセットし、高温
高湿環境(40℃、95%)に7日間放置した後、帯電
ローラ2を外し、帯電ローラ2の感光ドラム1への当接
部の凹み量(図8参照)を測定するとともに、図12に
示すようなプロセススピード40mm/sのレーザビー
ムプリンタによって画像形成を行い、帯電ローラ2の凹
み部に対応して帯電不良が発生するかどうか画像評価を
行った。
【0030】結果を図9に示す。押圧力が大きくなるほ
ど凹み量は大きくなり、押圧力が1600重以下であれ
ば、帯電不良の発生のないことがわかる。
【0031】次に、帯電ローラ2の感光ドラム1への押
圧力と帯電音の関係を調べるために、以下に述べる〈実
験2〉を行った。 〈実験2〉本実施例の接触帯電装置を無響室にセットし
て、帯電ローラ2の感光ドラム1への押圧力を総圧50
g重〜2000g重の間で変更して、振動電圧の周波数
を変化させて、発生騒音(帯電音)を測定した。測定
は、ISO 7779の6項に従って行った。
【0032】結果を図10に示す。押圧力200g重〜
1000g重の範囲では、振動電圧の周波数に対して音
圧変化の特性はほとんど変わらず、1500Hzを超え
ると音圧は50dBを超えて急に大きくなり耳障りとな
る。また、押圧力を1600g重以上とすると、音圧は
やや小さくすることができる。これは帯電ローラ2の感
光ドラム1への密着性が増すためと考えられる。逆に、
押圧力を100g重以下とすると、振動電圧の周波数3
00Hz付近から急に音圧が大きくなりはじめる。これ
は、押圧力を小さくし過ぎると、帯電ローラ2の感光ド
ラム1への密着性が悪くなり、帯電ローラ2の一部に感
光ドラム1に接触しない部分ができるため、帯電ローラ
2の表面が振動したときに、帯電ローラ2の表面が感光
ドラム1を叩くことになるためと考えられる。
【0033】以上より、帯電ローラ2の押圧力が200
g重以上であり、振動電圧の周波数が1500Hz以下
であれば、帯電音の音圧を50dB以下とすることがで
きることがわかる。押圧力100g重以下でも振動電圧
の周波数を下げれば帯電音の音圧を下げることができる
が、プロセススピードの速い画像形成装置や、画素密度
の高い画像形成装置では、干渉縞が発生するようになる
ため好ましくない。
【0034】〈実験1〉、〈実験2〉から、帯電ローラ
2の感光ドラム1への押圧力による帯電ローラ2の変形
と帯電音を防止するためには、押圧力200g重以上、
1600g重以下、帯電印加振動電圧の周波数1500
Hz以下であることが好ましい。 〈実施例2〉図3、図4を参照して実施例2の帯電ロー
ラ2を説明する。なお、図3、図4はそれぞれ実施例1
の図1、図2に相当する図であり、実施例1と同様の構
成、作用の部材等については、同様の符号を付してその
説明を省略する。
【0035】本実施例は、帯電ローラ2について、導電
性の発泡部材2bの上を中抵抗層としてのチューブ2c
で被覆し、さらにその外周面に導電層2dを介して高抵
抗層2eを形成したものである。
【0036】このような構成をとることにより、被帯電
体である感光ドラム1にピンホールが生じても、印加し
た帯電バイアスがリークすることなく、安定した帯電を
行うことができるとともに、導電層2dを設けることに
よって、発泡部材2bに微小な抵抗むらが発生しても影
響を受けないため、製造条件に余裕ができる。
【0037】導電層2dとしては、例えば、N−メトキ
シメチル化ナイロン、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン
酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂等の
樹脂に多量の導電性粉体を分散させたものが使用され
る。本実施例においては、N−メトキシメチル化ナイロ
ン60重量部に導電性カーボンを分散させたものを使用
した。
【0038】高抵抗層2eとしては、例えば、EPD
M、ウレタン等の樹脂やゴム材を使用する。
【0039】以下に本実施例の具体的な仕様をまとめ
る。
【0040】発泡部材2b;カーボン分散の発泡エピク
ロルヒドリンゴム 比重量0.5g/cm3 体積抵抗値103 Ω・cm 層厚2.8mm、長さ230mm チューブ2c;ポリエステル系ポリウレタン熱可塑性エ
ラストマー 体積抵抗値107 Ω・cm 層厚250μm 導電層2d ;N−メトキシメチル化ナイロンにカーボ
ンを分散させたもの 体積抵抗値105 Ω・cm 層厚10μm 高抵抗層2e;エピクロヒドリンゴム 体積抵抗値1010Ω・cm 層厚200μm この帯電ローラ2の硬度は、アスカーC硬度で45°で
あった。
【0041】この帯電ローラ2を、プロセススピード1
00mm/sで回転する直径30mmの感光ドラム1に
押圧力の総圧600g重で当接させ、芯金2aに 交流電圧;本実施例では、2kVpp、1200Hz 直流電圧;目標帯電電位に相当する直流電圧 の重畳振動電圧を印加した。
【0042】帯電音の測定を行ったところ、47dBと
小さな値であり、耳障りな音はしなかった。また、高温
高湿環境(40℃、95%)7日間放置後でも、帯電ロ
ーラ2の感光ドラム1との当接部での凹みは、0.07
mmと小さく、画出し試験でも帯電不良の発生はなかっ
た。また長期間の放置後の使用においても、帯電不良の
発生はなかった。 〈実施例3〉図5、図6を参照して実施例3の帯電ロー
ラ2を説明する。なお、図5、図6はそれぞれ実施例1
の図1、図2に相当する図であり、実施例1と同様の構
成、作用の部材等については、同様の符号を付してその
説明を省略する。
【0043】本実施例は、帯電ローラ2について、導電
性の発泡部材2bの上を中抵抗層としてのチューブ2c
で覆い、チューブ2cに導電層2dを介して高抵抗層2
eを形成し、さらにその外周面に保護層2fを設けたも
のである。
【0044】高抵抗層2eの外周面に設けた保護層2f
は、感光ドラム1の表層に対し相性の良い材料を使用す
ることで、感光ドラム1、帯電ローラ2の表層の汚染を
防ぐことができる。このような保護層2fの例として
は、例えば、N−メトキシメチル化ナイロン、ポリビニ
ルブチラール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルア
ルコール樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン
樹脂、アクリル樹脂等の樹脂に導電性粉体を分散させた
ものが使用される。本実施例においては、N−メトキシ
メチル化ナイロンにカーボンを分散させたものを使用し
た。
【0045】以下に本実施例の具体的な仕様をまとめ
る。
【0046】発泡部材2b;カーボン分散の発泡エピク
ロルヒドリンゴム 比重量0.4g/cm3 体積抵抗値103 Ω・cm 層厚2.6mm、長さ230mm チューブ2c;ポリエステル系ポリウレタン熱可塑性エ
ラストマー 体積抵抗値107 Ω・cm 層厚250μm 導電層2d ;N−メトキシメチル化ナイロンにカーボ
ンを分散させたもの 体積抵抗値105 Ω・cm 層厚10μm 高抵抗層2e;エピクロヒドリンゴム 体積抵抗値1010Ω・cm 層厚180μm 保護層2f ;N−メトキシメチル化ナイロン 体積抵抗値109 Ω・cm 層厚5μm この帯電ローラ2の硬度は、アスカーC硬度で45°で
あった。
【0047】この帯電ローラ2を、プロセススピード1
00mm/sで回転する直径30mmの感光ドラム1に
押圧力の総圧1500g重で当接させ、芯金2aに 交流電圧;本実施例では、2kVpp、900Hz 直流電圧;目標帯電電位に相当する直流電圧 の重畳振動電圧を印加した。
【0048】帯電音の測定を行ったところ、47dBと
小さな値であり、耳障りな音はしなかった。また、高温
高湿環境(40℃、95%)7日間放置後でも、帯電ロ
ーラ2の感光ドラム1との当接部での凹みは、0.20
mmと小さく、画出し試験でも帯電不良の発生はなかっ
た。また長期間の放置後の使用においても、帯電不良の
発生はなかった。 〈実施例4〉図7を参照して、実施例4を説明する。
【0049】本実施例は、実施例1ないし実施例3のい
ずれかで説明した接触式の帯電部材もしくは帯電装置を
像担持体の帯電手段として用いている画像形成装置のプ
ロセスカートリッジである。
【0050】本実施例のプロセスカートリッジは、像担
持体としてのドラム状の電子写真感光体(感光ドラム)
1、接触帯電部材としての帯電ローラ2、現像装置6、
クリーニング装置9の4つのプロセス機器をカートリッ
ジ容器Cに一体的に組み込んで構成されている。また、
プロセスカートリッジの装着先となる画像形成装置の装
置本体には、プロセスカートリッジを着脱自在に装着す
るための装着手段が設けられている(不図示)。
【0051】帯電ローラ2は実施例1ないし実施例3に
て説明したものと同様のものであり、不図示の加圧ばね
により感光ドラム1に圧接され、感光ドラム1の回転に
伴って従動回転する。
【0052】現像装置6において、60は現像スリー
ブ、61はトナー(現像剤)Tの収容容器、62は収容
容器61内のトナー攪拌棒であり、トナーTを攪拌する
とともに現像スリーブ60に向けて送り出す。63は現
像スリーブ60上にトナーTを均一な厚さにコートする
ための現像ブレードである。
【0053】クリーニング装置9においては、90はク
リーニングブレード、91はクリーニングブレード90
にて回収されたトナーTを溜めるトナー溜めである。
【0054】11はプロセスカートリッジのドラムシャ
ッターであり、実線示の閉じ状態から点線にて示すよう
に開き状態に開閉自在である。ドラムシャッター11
は、プロセスカートリッジを画像形成装置の装置本体
(不図示)から取り出した状態においては実線示の閉じ
状態にあり、感光ドラム1の外部露出部分面を隠蔽して
感光ドラム1表面を保護している。
【0055】プロセスカートリッジを装置本体に接着す
るときは、ドラムシャッター11を点線のような開き状
態にする、あるいはプロセスカートリッジの装着過程で
ドラムシャッター11が自動的に開き動作し、プロセス
カートリッジが正規に装着されると、感光ドラム1の外
部露出部分面が画像形成装置本体側の転写ローラ(転写
装置、図12参照)8に圧接した状態になる。
【0056】またプロセスカートリッジと装置本体とが
機械的、電気的にカップリングして、装置本体側の駆動
機構でプロセスカートリッジ側の感光ドラム1、現像ス
リーブ60、攪拌棒62等の駆動が可能となり、また装
置本体側の電気回路によりプロセスカートリッジ側の帯
電ローラ2への帯電バイアスの印加、現像スリーブ60
への現像バイアスの印加等が可能となり、画像形成動作
を実行できる状態になる。
【0057】12はプロセスカートリッジのクリーニン
グ装置9と現像装置6との間に設けた露出用窓であり、
装置本体側のレーザスキャナー(不図示)からの出力レ
ーザ光(露光手段)5が、この露出用窓12を通過して
プロセスカートリッジ内に入光して、感光ドラム1表面
が走査露光される。
【0058】本実施例では、帯電ローラ2の感光ドラム
1への押圧力は1000g重であり、2kVpp、15
00Hzの交流電圧に、−700Vの直流電圧を重畳し
た振動電圧が印加されており、帯電ローラ2の感光ドラ
ム1への当接部の変形による帯電不良や耳障りな帯電音
の発生がないプロセスカートリッジをが構成することが
できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
像担持体に対する弾性体の押圧力を200g重以上、1
600g重以下に設定することによって、弾性体に永久
変形量を小さく抑えるとともに、像担持体に対する密着
性をよくし、これらにより、永久変形に基づく帯電不良
(画像不良)を防止するとともに、帯電音の発生を低く
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の帯電部材の縦断面を示す模式図。
【図2】同じく帯電部材の端部近傍の、芯金方向の断面
を示す模式図。
【図3】実施例2の帯電部材の縦断面を示す模式図。
【図4】同じく帯電部材の端部近傍の、芯金方向の断面
を示す模式図。
【図5】実施例3の帯電部材の縦断面を示す模式図。
【図6】同じく帯電部材の端部近傍の、芯金方向の断面
を示す模式図。
【図7】実施例4のプロセスカートリッジの構成を示す
縦断面図。
【図8】帯電ローラの軸方向から見た、帯電ローラ表面
の凹み量を示す図。
【図9】実施例1の感光ドラムに対する帯電ローラの押
圧力と凹み量との関係を示す図。
【図10】実施例1の帯電周波数と音圧との関係を示す
図。
【図11】(a)、(b)、(c)は、帯電音の発生メ
カニズムを示す図。
【図12】従来の画像形成装置の感光ドラム近傍を示す
模式図。
【符合の説明】
1 像担持体(被帯電体、感光ドラム) 2 帯電部材(帯電ローラ) 2B 弾性体 2a 支持部材(芯金) 2b 発泡部材(弾性体) 2b′ 気泡部 2c 中抵抗層(チューブ) 2d 導電層 2e 高抵抗層 2f 保護層 3 加圧ばね 4 電源 5 露光手段(出力レーザ光) 6 現像装置 7 転写材 8 転写装置 9 クリーニング装置 C カートリッジ容器
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐野 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 諏訪 貢一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 櫻井 和重 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材によって保持された弾性体を像
    担持体に接触させ、前記支持部材に帯電電圧を印加して
    前記弾性体を介して像担持体を帯電する接触帯電装置に
    おいて、 前記弾性体が、前記支持部材によって支持された発泡部
    材と、 該発泡部材を囲繞するとともに前記像担持体に直接また
    は他層を介して接触する中抵抗層とを備え、 前記像担持体に対する前記弾性体の押圧力を200g重
    以上、1600g重以下に設定してなる、 ことを特徴とする接触帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材に交流電圧と直流電圧との
    重畳電圧を印加する電源を有し、前記交流電圧が150
    0Hz以下である、 ことを特徴とする請求項1記載の接触帯電装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも、前記像担持体と、 請求項1または請求項2記載の接触帯電装置と、 これら像担持体及び接触帯電装置を一体的に収容するカ
    ートリッジ容器とを備え、 画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に装着する、 ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記像担持体と、 請求項1または請求項2記載の接触帯電装置と、 前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光手段
    と、 該静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現
    像装置と、 該トナー像を転写材に転写する転写装置とを備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のプロセスカートリッジを
    着脱自在に装着するための装着手段を有する、 ことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281858A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Fuji Xerox Co Ltd プロセスカートリッジの梱包方法及びプロセスカートリッジ梱包体

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