JPH06102783A - 転写ローラ、帯電又は除電ブラシ、帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents

転写ローラ、帯電又は除電ブラシ、帯電装置及び画像形成装置

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JPH06102783A
JPH06102783A JP24938692A JP24938692A JPH06102783A JP H06102783 A JPH06102783 A JP H06102783A JP 24938692 A JP24938692 A JP 24938692A JP 24938692 A JP24938692 A JP 24938692A JP H06102783 A JPH06102783 A JP H06102783A
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charging
roller
voltage
photosensitive drum
brush
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JP24938692A
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English (en)
Inventor
Koichi Tanigawa
耕一 谷川
Kazuro Ono
和朗 小野
Akihiko Takeuchi
竹内  昭彦
Katsuhiko Nishimura
克彦 西村
Hideo Nanataki
秀夫 七瀧
Toshio Miyamoto
敏男 宮本
Naoki Fuei
直喜 笛井
Masato Yoshioka
真人 吉岡
Hisayo Itou
尚代 伊藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雰囲気条件による抵抗変化が無く、長期間使
用後も摩耗の少ない転写ローラをを提供すること(第1
発明)。 【構成】 導電性芯金2上に樹脂層3を接着形成して成
る転写ローラ1において、樹脂層3の体積抵抗値を10
7 〜1010Ω・cmに設定する(第1発明)。樹脂層3
の体積抵抗値を上記範囲内に設定すれば、雰囲気条件に
よる転写ローラ1の抵抗変化を実質的に無くすことがで
きる。又、樹脂層3を形成することにより、長期間の使
用後も転写ローラ1の外径の摩耗を小さく抑えることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法を応用した
複写機やプリンタ等の画像形成装置、及び該画像形成装
置に用いられる転写ローラ、帯電又は除電ブラシ、帯電
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、転写ローラは、図39に示すよう
に、鉄やアルミニウム等の導電性の芯金2の上に発泡E
PDMや発泡ポリウレタン中にカーボンや酸化亜鉛等の
導電性付与粒子を分散させた弾性体5を接着して構成さ
れている。
【0003】而して、転写ローラ4は適宜の押圧力で像
担持体である感光ドラム6(以下、参照記号は図2の記
載に従う)に押圧され、該転写ローラ4と感光ドラム6
の間に転写材15を挿通すると同時に転写ローラ4にバ
イアス電圧を印加することによって、感光ドラム6上の
現像剤像が転写材15上に静電転写される。
【0004】ところで、転写ローラの弾性体5の抵抗値
としては、転写材15の抵抗値と同等以上で、必要な電
荷量を転写材15に付与できる107 〜1011Ω・cm
の中抵抗が適している。これは低抵抗過ぎると、特に低
湿時に転写材の抵抗が高くなるために転写材へ電荷を十
分に与えられなくなり、転写不良を来たす不具合が生じ
るためである。又、高抵抗過ぎても、転写材15への電
荷付与が不十分になるのは言うまでもない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では発泡EPDM等の弾性体5が雰囲気の温度及び
湿度の影響を受けて、その電気抵抗値が変化するため
に、一定のバイアス電圧を芯金に加える場合、転写材1
5への電荷付与量が不安定になり、転写不良を生じると
いう欠点があった。参考例として、芯金2を8.0mm
φのステンレス棒とし、発泡EPDM中にカーボン等を
分散した弾性体5を配して、外径20.0mmφの弾性
体5を有する長さ220.0mmの転写ローラ4に+
2.0KVを印加したときに、芯金2と弾性体5に押圧
した対向電極の間を流れる電流値を各雰囲気条件下で測
定した結果は以下を次表に示す。
【0006】
【表1】 つまり、常温常湿(23℃/60%)では良好な転写が
行なわれるが、低温低湿(15℃/10%)では転写ロ
ーラ4が高抵抗化し、付与電荷量が不足するために転写
不良を生じる。又、高温高湿(35℃/80%)では転
写ローラ4が低抵抗化し、不要電荷量が過剰となって転
写材の有無に応じた濃度ムラを生じる。
【0007】電流値のみに注目すれば、芯金2に結合す
る電源10を定電流特性とすれば、転写ローラ4の抵抗
値の如何に拘らず、一定の電流値を与えることはできる
が、定電流とした場合には転写材の転写ローラ4の長手
方向の寸法が小さい場合には、感光ドラム6へ直接電流
が流れてしまい、転写不良を生ずるという欠陥がある。
【0008】従って、従来は雰囲気条件又は転写ローラ
4の抵抗値に応じた電圧を、転写ローラ4の抵抗値をモ
ニターしながら印加する方法(Automatic Transfer Vol
tageControl : ATVC法)が採られてきたが、電気的
制御が煩雑になる傾向にあった。
【0009】又、弾性体5は長期間の使用において転写
材との摺擦等により摩耗し、転写材の搬送スピードを低
下させ、転写された画像が縮むようになるという不具合
もあった。例えば10万枚の転写材通紙にて、上記参照
例の転写ローラ4の外径は0.2mm減少し、これは搬
送方向の画像の倍率を0.5%小さくするという結果を
生じていた。
【0010】従って、第1発明の目的とする処は、雰囲
気条件による抵抗変化が無く、長期間使用後も摩耗の少
ない転写ローラを提供することにある。
【0011】ここで、図40に一般的な電子写真式画像
形成装置の概略構成を示す。
【0012】図40において、6は像担持体である感光
ドラムであり、これは軸6aを中心として図示矢印方向
に所定の周速度で回転駆動される。
【0013】上下記感光ドラム6は、その回転過程で帯
電装置7によってその周面に正又は負の所定電位の均一
帯電を受け、次いで露光部にて不図示の像露光装置によ
り光像露光(スリット露光、レーザビーム走査露光等)
Lを受ける。この露光Lによって感光ドラム6の周面に
露光像に対応した静電潜像が順次形成されていく。そし
て、この静電潜像は、現像装置9によってトナー像とし
て顕像化され、このトナー像は転写装置1によって転写
材15上に順次転写されていく。
【0014】トナー像の転写を受けた転写材15は、感
光ドラム6面から分離されて定着装置13に導入され、
そこでトナー像の定着を受けた後、複写物(コピー)と
して機外へ排出される。
【0015】ところで、帯電装置7としてはコロナ帯電
装置が一般に広く使用されているが、このコロナ帯電装
置は、高電圧の印加が必要で、オゾンの発生量が多い等
の問題を有している。
【0016】そこで、最近ではコロナ放電装置に代えて
接触帯電装置を使用することが検討されている。この接
触帯電装置は、具体的には、帯電部材である導電性ブラ
シに電圧を印加し、該導電性ブラシを被帯電体である感
光体に接触させて該感光体表面を所定の電位に帯電させ
るものである。
【0017】而して、接触帯電装置としては従来から多
くの種類が使用されている。一般的には、アクリル、ナ
イロン等の繊維ブラシに、金属メッキ又はカンーボン等
の導電性粒子を分散させた導電性ブラシ電極を介して1
〜数KVのバイアス電圧を印加し、該ブラシを感光体に
摺動接触させることによって、感光体表面を所定の電位
に帯電させることが行なわれている。
【0018】帯電ブラシとしては図41に示されるもの
が一般的に使用されている。尚、図41は帯電ブラシの
斜視図、図42は図41のC部拡大詳細図である。
【0019】図41に示す帯電ブラシ122において、
その毛体部分122aの長さは数mm〜数cm、直径は
10〜500μm、密度は10〜10000本/cm
2 、抵抗は102 〜106 Ω・cmに設定されている。
【0020】ところが、上記帯電ブラシ122によって
帯電処理を行なう場合、次のような問題があった。
【0021】即ち、毛体状の帯電ブラシ122で帯電処
理するため、毛体部分122aの先端部分に隙間が発生
すると、帯電ムラや帯電不良を生じることがある。そし
て、帯電ムラを生じると、反転現像の場合には、画像上
に黒スジや砂状の汚れが発生する。尚、帯電ムラは、特
にDCバイアスのみで帯電する場合に発生し易い。
【0022】上記帯電ムラの発生を防ぐ方法として、ブ
ラシの密度を大きく(約104 本/cm2 )する方法も
あるが、密度を大きくすると、クリーナを擦り抜けて来
た感光体上の僅かな量のトナーがブラシに溜り、やはり
帯電不良を誘起することとなる。
【0023】又、図42に示すように帯電ブラシ122
の毛体122aは円柱状を成しているため、その先端の
角の部分が金属メッキ等で硬くなっている場合には、感
光体に傷を付ける可能性がある。
【0024】以上のように、従来の帯電ブラシにおいて
は、長期に亘って良好な帯電が得られるブラシ材質や密
度の設定は非常に困難である。
【0025】従って、第2発明の目的とする処は、感光
体を傷付けることなく、長期に亘って安定した帯電又は
除電を行なうことができる帯電又は除電ブラシを提供す
ることにある。
【0026】ここで、帯電部材として帯電ローラを用い
る接触帯電装置を図43に示す。図示の接触帯電装置
は、被帯電体である感光ドラム6に帯電部材である帯電
ローラ7を接触従動回転させ、直流電圧、或いは交流電
圧と直流電圧を重畳した電圧を電源43から帯電ローラ
7に印加することによって、感光ドラム6の表面を均一
に帯電させるものである。
【0027】帯電ローラ7としては、導電性を有し、且
つ、感光ドラム6に均一に当接する必要があり、従来、
導電性芯金7aの周りに導電性弾性層7bを形成して成
るものが用いられている。
【0028】更に、帯電ローラ7としては、感光ドラム
6表面のピンホール、傷等の表面欠陥による電荷のリー
クを防止するために、導電性弾性層7bの上に高抵抗表
面層を被覆したものも用いられている。
【0029】而して、帯電ローラ7は感光ドラム6表面
に対してその全長各部が所定の均一な圧力で当接し、両
者の当接部の幅(当接幅)は長手方向各部が実質的に所
要の均等幅であることが感光ドラム6の均一な帯電を実
行する上で重要である。
【0030】ところが、帯電ローラ7は導電性芯金7a
の両端で感光ドラム6に加圧されているため、該帯電ロ
ーラ7の曲がりに起因して感光ドラム6と帯電ローラ7
の当接部で微小な浮きが発生し、その部分で感光ドラム
6表面に帯電の不均一が発生し、画像欠陥が発生すると
いう問題がある。特に、帯電ローラ7の中央部でこの問
題が多く発生する傾向にある。
【0031】そこで、帯電ローラ7の形状を、図44に
示すように、長手方向中央部の外径が両端部のそれより
も大きなクラウン形状とし、該帯電ローラ7の当接圧を
中央部で大きくして前記浮きを防ぐ試みがなされてい
る。
【0032】しかしながら、クラウン形状の帯電ローラ
は、射出成形或いはトランスファー成形等の成形方法で
円筒ローラを成形した後にこれを研磨することによっ
て、製造されるため、工程が複雑であったり、バラツキ
無く所定のクラウン形状を得ることが困難であった。
【0033】又、帯電ローラ7の感光ドラム6への当接
圧を全体的に高くして均一な当接圧を得る方法も可能で
あるが、この方法によれば、感光ドラム6表面の摩耗量
が多くなり、感光ドラム6の耐久性が低下するという問
題が発生する。
【0034】従って、第3及び第4発明の目的とする処
は、帯電部材の当接不均一に起因する帯電ムラを解消す
ることができる帯電装置を提供することにある。
【0035】ところで、図45に示すように、帯電ロー
ラ7への交流電源41による印加電圧値は略1〜3KV
PP程度、周波数は100〜2,000Hzの値が用いら
れ、直流電源42による印加電圧値は感光ドラム6の目
標帯電電位と近似の値が用いられることが多い。
【0036】ところが、上記のように交流電源41を用
いると、帯電ローラ7と感光ドラム6の圧接状態や表面
状態、或いは回転する芯金7aにバイアス電圧を印加す
る不図示の給電部での接続状態等の変化によって負荷が
変動すると、静電ノイズを生じることがある。この静電
ノイズは、本体を制御するコントローラ部やプリンタ周
辺に設置された機械の誤動作の原因となることが多々あ
る。
【0037】そこで、ノイズ対策として図46に示すよ
うなシールド板20を設けたところ、交流電源41から
の交流電流がシールド板20に流れ込み、感光ドラム6
への電流値が減少してしまうという不都合が生じた。こ
れは特に交流電源41を定電流化した装置において顕著
に生じ、帯電不良による異常画像が発生する。これを防
止するためには、帯電ローラ6から十分離れた場所に全
体を覆う形でシールドを設ければ良いが、装置が大型化
してしまうという問題がある。
【0038】尚、交流電源を定電圧化した装置において
は、交流電流がシールド板に流れ込んでも異常画像が生
じるまでには至らないが、定電圧電源では一般に帯電ロ
ーラの環境変動による負荷変動に十分対応できないとい
う不都合がある。
【0039】従って、第5発明の目的とする処は、静電
ノイズの発生を抑えることができる帯電装置を提供する
ことにある。
【0040】ここで、図47に帯電ローラ7による感光
ドラム6の帯電の様子を示す。
【0041】即ち、図47は感光ドラム6と帯電ローラ
7の配置を示す斜視図であり、感光ドラム6が図示矢印
方向に回転駆動されると、これに伴って帯電ローラ7が
従動回転する。
【0042】帯電ローラ7は、芯金7aの上に形成され
た導電ゴム層7bを有しており、芯金7aには不図示の
電源より適宜のバイアス電圧が印加されている。又、芯
金7aの両端部には不図示のバネ等の押圧手段によって
感光ドラム6方向に向かう力f1 ,f1 ’が作用し、こ
れによって感光ドラム6と帯電ローラ7の接触ニップ部
が形成される。そして、感光ドラム6の表面は、前記接
触ニップ部の前後の間隙を介したパッシェン則による放
電現象によって均一に帯電される。
【0043】しかしながら、従来例においては、帯電ロ
ーラ7の芯金7aの両端部に押圧力f1 ,f1 ’が作用
するため、芯金7aが撓み、図48に示すように、長さ
方向中央部において感光ドラム6と帯電ローラ7の間に
隙間dを生じることがある。或いは、隙間dが生じなく
とも、中央部分の接触ニップ幅が端部よりも狭くなるこ
とが多い。
【0044】上述のように感光ドラム6と帯電ローラ7
の間に隙間dが生じたり、両者の中央部分での接触が弱
まると、感光ドラム6表面の帯電が均一に行なわれず、
画像ムラが発生するという問題が生ずる。この傾向は、
長期間の使用によって隙間d部分に現像剤等の汚染粉体
が蓄積することによって加速される。
【0045】又、帯電ローラ7の真直度が十分でない
と、隙間dが回転によって周期的に変動するため、うな
り音が発生するという問題が発生する。
【0046】従って、第6発明の目的とする処は、画像
ムラやうなり音を解消することができる画像形成装置を
提供することにある。
【0047】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
第1発明は、導電性芯金上に樹脂層を接着形成して成る
転写ローラにおいて、前記樹脂層の体積抵抗値を107
〜1011Ω・cmに設定したことを特徴とする。
【0048】第2発明は、像担持体を所定の電位に帯電
又は除電する帯電ブラシ又は除電ブラシにおいて、各ブ
ラシ毛体の先端に少なくとも1個の球状部分を形成した
ことを特徴とする。
【0049】第3発明は、帯電部材を被帯電体面に当接
させてこれを相対移動させることによって、被帯電体面
を帯電処理する帯電装置において、前記帯電部材を、弾
性を有するローラ部と導電性芯金を含んで構成するとと
もに、前記導電性芯金の長手中央部外径を長手両端部外
径よりも大きくしたことを特徴とする。
【0050】第4発明は、帯電部材を被帯電体面に当接
させてこれを相対移動させることによって、被帯電体面
を帯電処理する帯電装置において、前記帯電部材を、芯
金、弾性体及び円筒部を含んでローラ状に成形し、前記
弾性体を詰めた前記円筒部の断面中心に前記芯金を貫通
せしめて構成することを特徴とする。
【0051】第5発明は、像担持体に圧接される帯電部
材と、該帯電部材に定電流の交流電圧及びこれに重畳す
る直流電圧から成るバイアス電圧を印加するためのバイ
アス電源を含んで構成される帯電装置において、前記帯
電部材の近傍にシールド部材を配設し、該シールド部材
を交流負荷手段を介して接地したことを特徴とする。
【0052】第6発明は、回転円筒体より成る像担持体
と、該像担持体に押圧される画像形成手段を有する画像
形成装置において、前記像担持体を、これと前記画像形
成手段とのニップ部においてクラウン形状を成すよう構
成したことを特徴とする。
【0053】
【作用】第1発明によれば、転写ローラの芯金上に体積
抵抗値が107 〜1011Ω・cmの樹脂層を接着形成す
ることにより、雰囲気条件による転写ローラの抵抗変化
を実質的に無くすことができる。又、樹脂層により長期
間の使用後も転写ローラの外径の摩耗を小さく抑えるこ
とができる。
【0054】第2発明によれば、帯電又は除電ブラシの
毛体先端部分に少なくとも1個の球状部分が形成される
ため、ブラシ先端の疎密を均一化することができ、均一
な帯電又は除電を行なうことができる。又、必要以上に
ブラシ密度を増やす必要がないため、ブラシ部分にトナ
ー等の汚れが溜まることがなく、長期に亘って安定した
帯電又は除電が可能となる。更に、帯電又は除電ブラシ
は感光体表面に必ず球面で接することができるため、ブ
ラシ毛体に金属メッキを施して毛体全体が硬くなってい
る場合でも、感光体が傷付くことがない。
【0055】第3発明によれば、接触帯電装置における
被帯電体と帯電部材との当接部の幅及び圧接力が、適度
の加圧力下において、長手方向に略均一化され、帯電部
材の当接不均一に起因する帯電ムラを解消することがで
きる。
【0056】第4発明によれば、帯電部材と被帯電体と
の当接部における微小な浮きの発生を抑えて均一な帯電
を行なうことができ、良好な画像を得ることができる。
【0057】第5発明によれば、接触帯電装置におい
て、シールド部材を交流負荷手段を介して接地するた
め、電気的なノイズが周囲に放射されるのが防がれ、帯
電部材と像担持体間に供給される交流電流のシールド部
材への漏洩が防がれる。
【0058】第6発明によれば、像担持体と画像形成手
段との接触ニップ部における隙間を無くし、或いは減少
させることができるため、画像ムラやうなり音を解消す
ることができる。
【0059】
【実施例】
[第1発明]以下に第1発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0060】<第1実施例>図1は本発明の第1実施例
に係る転写ローラ1の横断面図、図2は同転写ローラ1
を用いた画像形成装置の縦断面図である。
【0061】本実施例に係る転写ローラ1は、芯金2上
にフェノール、ABS、ノリル、ポリカーボネイト、ア
クリル等の樹脂中にカーボン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸
化チタン等の導電性微粉末を分散した体積抵抗107
1011Ω・cmの樹脂層3を接着形成して構成され、こ
れの芯金2と樹脂層3に接触させた対向電極間の抵抗を
各雰囲気中で測定した一例は次表の通りである。
【0062】
【表2】 前述の参照例に比べて雰囲気の条件が変化しても、転写
ローラ1の抵抗値は実質的に不変と見做せる程に安定し
ていることが分かる。これは従来の弾性体5が発泡状に
なっており、細かい空孔を有していて、そこに水の分子
が吸着されるために雰囲気の温度・湿度により弾性体5
中の含有水分量が変化し、転写ローラ4の抵抗値を左右
したのに対し、本発明に係る樹脂層3は緻密な固体組成
を有しており、雰囲気中の水分の影響が弾性体5の場合
に比べると無視できるという利点によるものである。
【0063】図2に示す画像形成装置においては、感光
ドラム6を帯電ローラ7により均一に帯電し、露光8を
与えることで静電潜像が形成される。現像装置9により
着色微粉末(以後、トナーと称す)を付与して静電潜像
をトナー像として顕像化し、このトナー像を転写材15
上に転写する。
【0064】転写ローラ1は感光ドラム6に軽い押圧力
(50〜100gf)で押し当てられており、芯金2に
は定電圧電源10が結線されている。転写材15は、レ
ジストローラ対12により感光ドラム6上のトナー像に
同期をとって、転写ローラ1と感光ドラム6間のニップ
部に挿通される。
【0065】トナー像は、その構成要素であるトナーの
保有電荷とは逆極性の定電圧を印加された転写ローラ1
の静電吸引力によって転写材15へと転写される。そし
て、転写ニップ部を出た転写材15は、未定着トナー像
を載せた状態で定着ローラ対13に挿通され、そこでト
ナー像の定着を受け、最終的に機外に排出される。尚、
転写残りトナーは、クリーニング装置11によって感光
ドラム6の表面より払拭され、感光ドラム6は次の画像
形成工程に繰り返し使用される。
【0066】ここで、従来例と比べて本実施例に係る画
像形成装置としての特徴点を示せば、以下の通りであ
る。
【0067】(1)上述したように、転写ローラ1の抵
抗値が雰囲気条件に対して安定しているため、バイアス
電源10は定電圧電源を用いることができ、従来の定電
流と定電圧を交互に行なうATVC法の煩雑さが無くて
済む。
【0068】(2)樹脂層3は従来の弾性層5に比べる
と実質的には剛体と見做される程硬いため、該樹脂層3
の感光ドラム6への押圧力は従来の1000gf前後の
値に比べると約1桁小さい50〜100gfとする必要
がある。これ以上の押圧力ではトナーが感光ドラム6に
固着する弊害が生じる。
【0069】(3)押圧力が以上のように小さいため、
転写材15の搬送力は専らレジストローラ対12及び定
着ローラ対13により与えられており、転写ローラ1は
転写材15には軽く接して静電転写を行なうが、搬送力
は殆んど与えず、むしろ搬送案内手段であるに過ぎな
い。
【0070】(4)剛体と見做せる樹脂層3は押圧力が
小さいこともあり、長期間の使用後もその摩耗は実質的
にゼロであり、転写ローラ1の外径は10万枚使用後も
0.01mm以下の摩耗しか生じず、画像の倍率縮みも
生じなかった。
【0071】(5)雰囲気の影響を受けにくい樹脂層3
の製法は、バインダーである樹脂中に所定量の導電性粉
体を分散させるものであり、発泡状の弾性体5に比べる
と製造時の抵抗値のバラツキが小さくできる。従来は弾
性体5自体の抵抗値が10倍近いバラツキを有していた
ため、この製造バラツキを抑えるためにもATVC法の
如き制御が必要であったが、樹脂層3の抵抗値の製造バ
ラツキは2倍未満であり、ATVC法は不要で、定電圧
電源10で事が足りる。
【0072】<実施例2>図3は本発明の第2実施例に
係る転写ローラ1’の横断面図、図4は該転写ローラ
1’を用いた画像形成装置の縦断面図であり、これらの
図においては図1及び図2に示したと同一要素には同一
符号を付している。
【0073】本実施例に係る転写ローラ1’の特徴は、
その外径が中央部において両端部よりも大きく形成され
ていることで、図3に示す記号で示すとD1 >D2 とな
る点である。従来の弾性体5の場合、このような外径差
を研磨加工によって得ようとしても、弾性体5が発泡状
の柔らかい材料であるために十分な研削精度が出せなか
ったが、本発明に係る樹脂層3’は剛体と見做せる硬さ
を有しており、研削精度も10μm程度の正確さで出
せ、又、型を用いる加工法によっても同様の高い加工精
度が出せるという特徴がある。
【0074】図4に示す画像形成装置は、図3に示す中
抵抗転写ローラ1’を感光ベルト6’と組合せて用いる
ものである。前出の感光ドラム6と異なり、感光ベルト
6’はローラ16,17により張架され、図示矢印方向
に駆動される。
【0075】上記転写ローラ1’は張架された感光ベル
ト6’に押圧されるが、感光ドラム6と異なり感光ベル
ト6’の場合は転写ローラ1’の外径に沿った転写ニッ
プが形成され、ニップ幅も広く取れるため、押圧力を5
00〜1000gfと比較的高くしてもトナーが感光ベ
ルト6’に固着することはなく、感光ベルト6’と転写
ローラ1’により転写材15を搬送するのに十分な搬送
力を付与できる。その際、転写ローラ1’の外径を中央
部にて両端より大きくする(D1 >D2 )ことにより、
感光ベルト6’が蛇行するのを防止でき、又、ストレー
ト形状(D1 =D2 )の場合に比べて感光ベルト6’へ
の転写材15の密着が転写ローラ1’の長手方向に亘っ
てより均一となる効果があり、樹脂層3’が中抵抗で雰
囲気条件の変動に対して安定していることと相俟って良
好な転写性能が発揮される。
【0076】尚、転写ローラ1’の外径の差|D1 −D
2 |はプロセススピードに応じて適宜求められるが、1
00mm/secのプロセススピードにおいてはD1
20.10mm、D2 =20.00mmとして良好な結
果が得られた。
【0077】<実施例3>図5は本発明の第3実施例を
示す転写ローラ1”の横断面図である。
【0078】前述の実施例と異なり、体積抵抗107
1011Ω・cmの中抵抗の樹脂層3の上に、体積抵抗1
4 〜106 Ω・cmの比較的低抵抗の弾性層14を設
け、全体として中抵抗の転写ローラ1”を実現している
のが本実施例の特徴である。
【0079】上記弾性層14の材質としては、従来の発
泡性EPDM等を用いることができるが、この弾性層1
4は中抵抗よりも低い抵抗値を有しており、雰囲気条件
の変化による抵抗値の変動が殆んどゼロであり、樹脂層
3の安定した中抵抗と組合せて、全体として雰囲気によ
る変化の少ない中抵抗の転写ローラ1”が得られる。そ
して、弾性層14を設けることにより、これを剛体であ
る感光ドラム6に押圧した場合の転写ニップ幅が広く取
れ、転写材15の搬送力が増加するという効果がある。
【0080】因に、芯金2としてステンレス製の10.
00mmφの棒を用い、フェノール中に酸化亜鉛とカー
ボンを分散させて109 Ω・cmとした樹脂層3を厚さ
3.00mmに形成し、その上に発泡ウレタンゴム中に
カーボンを分散させて105Ω・cmとした弾性層14
を厚さ2.00mmに形成して得た外径20.00mm
の転写ローラ1”を感光ドラム6に押圧力800gfで
押し当てたところ、転写ニップ幅は3.0mmであり、
トナーが感光ドラム6に固着することなく、良好な転写
が行なえた。
【0081】つまり、全体としてこの転写ローラ1”の
抵抗値は108 Ω・cm台の中抵抗であり、雰囲気安定
性を示しつつ、第1実施例の転写ローラ1の場合におい
ては、上記例に当て嵌めると転写ニップ幅は1.0mm
未満となるのに比べて、本実施例の転写ローラ1”の方
が転写材15の搬送力に関してはより安定していると言
える。 [第2発明]以下に第2発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0082】<第1実施例>図6は画像形成装置の概略
構成図であり、同図において、6は像担持体としての感
光ドラムであり、これは軸6aを中心に図示矢印方向に
所定の周速度で回転駆動される。
【0083】而して、上記感光ドラム6は、その回転過
程で帯電ブラシ22によりその周面に正又は負の所定電
位の均一帯電を受けた後、露光部にて不図示の像露光装
置により光像露光L(スリット露光、レーザビーム走査
露光等)を受ける。この露光により感光ドラム6の周面
には露光像に対応した静電潜像が順次形成されていく。
【0084】その後、上記静電潜像は現像装置9でトナ
ー像として顕像化され、トナー像は、転写装置25によ
って転写材15の面に順次転写されていく。そして、ト
ナー像の転写を受けた転写材15は、感光ドラム6の表
面から分離されて定着装置13へ導入され、そこでトナ
ー像の定着を受けて複写物(コピー)として機外へ排出
される。尚、トナー像転写後の感光ドラム6の表面はク
リーニング装置11にて転写残りトナーの除去を受けて
清浄面化され、感光ドラム6は繰り返して像形成に使用
される。
【0085】ここで、本実施例に使用した帯電ブラシ2
2の構成を図7及び図8に示す。尚、図7は帯電ブラシ
22の斜視図、図8は図7のA部拡大詳細図である。
【0086】本実施例に係る帯電ブラシ22は、感光ド
ラム6に接触する毛体部22aと、毛体部22aを固定
するホルダ部分22bで構成されている。
【0087】上記毛体部22aは、導電性ブラシであれ
ば良く、本実施例では、カーボン分散のナイロン繊維を
使用した。ブラシの直径は0.1mm程度、密度は約1
00本/cm2 、長さは約10mm、電気抵抗は103
〜105 Ωである。又、ブラシ毛体22a部分の先端
は、図8に示すように、球形状を成しており、その球の
直径は約0.5mmである。
【0088】而して、帯電ブラシ22には、AC180
0V(ピーク間値)、周波数500Hzの正弦波電圧と
DC−700Vの直径電圧とを重畳した電圧が印加され
る。この重畳バイアスにより、ブラシ毛体部22a先端
部の球状部と感光ドラム6との微小間隙において、パッ
シェンの法則による均一帯電が行なわれる。尚、ブラシ
毛体部22a先端の球の直径は0.1mm〜1.0mm
で良い結果が得られた。
【0089】図9は帯電ブラシと感光ドラム6の接触部
分の拡大図である。
【0090】帯電ブラシ22の毛体部22aが感光ドラ
ム6との接触のために曲がっているが、該毛体部22a
の先端部が球形になっているため、該先端部が毛体部2
2aの曲がり具合に関係なく均一に感光ドラム6表面に
接していることが分かる。図10(a),(b)に毛体
部22aの先端部の帯電の様子を本実施例と従来例につ
いて更に詳しく示した。ここでは、本実施例と従来例を
比較し、帯電に寄与する放電領域を斜線で示した。本実
施例では、感光ドラム6に対して球面接触しているた
め、放電領域が大きく安定している。
【0091】一方、従来例においては、円柱形状の先端
の角部分でしか放電できないため、帯電に寄与する領域
が小さく、毛体部22aの曲がり具合により、放電領域
が変化するので安定した帯電を行なうことができない。
【0092】図11に実施例と従来例の帯電ブラシの帯
電性能を比較した。印加バイアスのAC成分は一定のま
まで、DC電圧を変化させた場合の感光ドラムの帯電電
位を比較したところ、グラフより明らかなように、本実
施例では印加DC電圧に略等しい感光ドラム電位が得ら
れ、帯電ムラによる感光ドラム電位の不均一さも小さい
値である。これに対して、従来例では帯電が不安定なた
めに、印加DC電圧に比べて感光ドラム電位が低く、電
位のバラツキも大きいことが分かる。
【0093】尚、本実施例においては、前露光27(図
6参照)を使用したが、帯電ブラシ22に印加したバイ
アスのAC成分による帯電電位ならし効果があるため、
前露光27を省略しても良好な帯電ができ、帯電ムラを
防止できることが確認できた。
【0094】<第2実施例>図12に第2実施例に係る
帯電ブラシの毛体先端形状を示す図、図13は帯電ブラ
シと感光ドラムの接触部分の拡大図である。
【0095】本実施例は、帯電ブラシ20の毛体部20
aの先端に球形状を2個付けたことが特徴である。他の
点においては前記第1実施例と同様であるため、それら
についての再度の説明は省略する。
【0096】帯電ブラシ20の毛体部20a先端に2個
の球を設けることにより、図13中に斜線で示した帯電
に寄与する放電領域が1本あたり2倍となるので、本実
施例では帯電ブラシふわの毛体部20aの密度を約60
本/cm2 と前記第1実施例の半分程度とした。尚、ブ
ラシの材質等は前記第1実施例と同様とした。
【0097】これにより、本実施例においても前記第1
実施例と同様の効果が得られ、図11に示したグラフが
そのまま当て嵌まり、従来例と比較して帯電ムラの無い
安定した帯電を得ることができた。更に、ブラシ毛体部
20aの密度を小さくしたためにブラシに汚れが溜まり
にくくなった。
【0098】尚、本実施例においては、毛体部20a先
端に球形状を2個付けたが、これに限るものでなく、3
個以上としても同様に良好な帯電を得ることができた。
【0099】又、毛体部20a先端の球をこれまでは真
の球形状としたが、図14に示すように断面が楕円形の
卵形の立体としても、図15に示すように該毛体部21
a先端が帯電に寄与する放電領域が大きいので、真の球
形と同様に良好な帯電を得ることができた。
【0100】更に、卵形の立体を毛体部23a先端に多
数個連ねた図16に示すような帯電ブラシにおいても、
帯電に寄与する放電領域が大きく取れるため、良好な帯
電を得ることができた。尚、図16に示す帯電ブラシの
場合は、ブラシの密度は約20本/cm2 で十分であっ
た。
【0101】<第3実施例>図17に本発明の第3実施
例を示す。尚、図17は画像形成装置要部の概略構成図
である。
【0102】本実施例は、除電ブラシ32として使用し
たことが特徴であって、他の点については前記第1実施
例1と同様であり、帯電ブラシ22も第1実施例と同じ
である。
【0103】除電ブラシ32のブラシは帯電ブラシと同
じものであって、該除電ブラシ32にはAC成分のみの
バイアス(1800Vピーク間値、周波数500Hz)
が印加される。
【0104】而して、本実施例においては、感光ドラム
6を除電ブラシ32で除電した後に帯電するため、感光
ドラム6をより均一に帯電させることができる。尚、除
電ブラシ32として使用できるブラシの種類としては、
前記帯電ブラシ22のものと同様である。
【0105】又、本実施例においては、除電ブラシ32
と共に帯電ブラシ22も使用したが、除電ブラシ32が
前記第1実施例での前露光27(図6参照)の役割を果
たし、感光ドラム6が帯電する時点で既に該感光ドラム
6は既に除電されているため、帯電ブラシ22の代りに
前露光を必要とする従来のコロナ帯電器を使用すること
も可能である。
【0106】<第4実施例>本実施例は、前記第1実施
例において帯電ブラシ22への印加バイアスをDC電圧
のみとしたことが特徴である。他の点については前記第
1実施例と同様であるため、再度の説明は省略する。印
加DCバイアスを−1310Vとしたところ、感光体を
約−700Vに帯電することができた。
【0107】図18にDCバイアスのみの印加のとき、
本発明による帯電ブラシでの帯電と、従来例による帯電
ブラシでの帯電をグラフで比較した。これによると、D
Cバイアスのみ印加の場合は、パッシェンの法則による
放電開始電圧を超える約−610Vから帯電が開始す
る。DCバイアスのみの帯電では、AC+DC重畳バイ
アスの場合のACによる帯電電位のならし効果が無いた
めに帯電ムラについては不利であるが、本発明による効
果により、前記第1実施例と同様に均一な帯電を行なう
ことができた。
【0108】一方、従来例による帯電ブラシを使用した
場合は、ブラシ毛体の不均一さ等が影響して、AC+D
C重畳バイアスの場合よりも帯電電位が低く、帯電ムラ
も大きくなっている。
【0109】本発明により、ブラシ帯電方式においてD
C印加バイアスが使用でき、バイアス電源の簡易化が可
能で、コストダウンに役立つことになった。 [第3発明]以下に第3発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0110】図19は本発明に係る接触帯電装置の帯電
ローラの長手方向断面図、図20は同帯電ローラの中央
横断面図、図21は接触帯電装置の基本構成図、図22
は同接触帯電装置の帯電ローラ部の長手方向断面図であ
る。
【0111】図中、6は被帯電体である感光ドラムであ
り、該感光ドラム6は図示矢印方向(時計方向)に所定
のプロセススピード(周速度)で回転駆動される。7は
接触帯電部材である帯電ローラであり、これは導電性芯
金7aと、その外周に一体に形成された体積抵抗の低い
導電性弾性層7b−1と該導電性弾性層7b−1の外周
に形成された高抵抗表面層(表面層)7b−2から成る
ローラ部7bとで構成されている。
【0112】そして、上記帯電ローラ7は、芯金7aの
両端部を導電性軸受24aで回転自在に軸受保持させて
その長手を感光ドラム6の母線方向に略平行にして感光
ドラム6面に接触せしめられ、その両端の導電性軸受2
4aをそれぞれ導電性加圧バネ24bで感光ドラム6方
向へ移動付勢することによって、該帯電ローラ7は感光
ドラム6に所定の加圧力をもって当接されている。そし
て、この帯電ローラ7は感光ドラム6の回転駆動に伴い
従動する。
【0113】又、33は帯電ローラ7に対してバイアス
電圧を印加する電源であり、該電源33により、例えば
1〜2KV程度の直流電圧、或いは直流電圧と、交流電
圧を印加したときの被帯電体としての感光ドラム6の帯
電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有する交流電圧
との所定の重畳電圧等のバイアス電圧が、導電性加圧バ
ネ24b、導電性軸受24a及び導電性芯金7aを介し
て帯電ローラ7に印加される。これにより、回転駆動さ
れている感光ドラム6表面が所定の極性、電位に接触帯
電処理される。
【0114】ところで、帯電ローラ7の導電性芯金7a
は、図19に示すように、長手方向中央部の外径D1が
両端部の外径D2に比べて大きくなっている。このた
め、帯電ローラ7両端の導電性芯金7aを加圧して該帯
電ローラ7を感光ドラム6に当接させたときに、帯電ロ
ーラ7の長手中央部が両端に比べ若干圧力が高くなり、
帯電ローラ7の曲がりや厚みムラに起因する帯電ローラ
7中央部の微小な浮きを防止することができる。つま
り、帯電ローラ7と感光ドラム6との当接幅を長手各部
において略均一化できる。
【0115】この場合、導電性芯金7aの長手中央部外
径D1は両端部の外径D2に対して、
【0116】
【数1】1.2≦(D1/D2)≦1.8 となるようにするのが望ましい。
【0117】因に、(D1/D2)<1.1の場合は、
帯電ローラ7中央部の浮きを矯正する効果が少なく、
又、(D1/D2)>2の場合は、帯電ローラ7の長手
中央部の圧力が両端部に比べて高くなり過ぎ、両端部の
当接圧が低くなることによる感光ドラム6の帯電不良が
見られた。
【0118】又、導電性芯金7aの長手中心、導電性芯
金7aの長手中央部(外径D1部分)の中心、及びロー
ラ部7bの長手中心が同一であり、且つ、導電性芯金7
aの長手中央部(外径D1部分)の長さL1が、ローラ
部7bの長さLに対して、
【0119】
【数2】1/10≦(L1/L)≦1/4 となるようにすることが必要である。
【0120】因に、(L1/L)<1/10の場合は、
帯電ローラ7の中央部の曲がりを完全に矯正できない危
険性がある。又、(L1/L)>1/3の場合は、ロー
ラ部7bの両端部の当接圧が低くなり、帯電ローラ7両
端部で帯電不良の危険性がある。
【0121】尚、導電性芯金7aは、鉄、銅、ステンレ
ス等の金属材料をそのまま用いても良いし、表面に防錆
のために化学ニッケルメッキ等の表面処理を施しても構
わないが、導電性を損わないことが必要である。
【0122】ローラ部7bの導電性弾性層7b−1とし
ては、EPDM,SBR、NBR、CR、エピクロルヒ
ドリンゴム、シリコンゴム等の合成ゴムやオレフィン
系、スチレン系、ウレタン系、ポリエステル系、ポリア
ミド系等の熱可塑性エラストマーを用いることができ
る。そして、この中に導電性付与剤として、カーボンブ
ラック、カーボングラファイト、導電性酸化チタン、導
電性酸化スズ、ニッケル、銀、銅、アルミニウム等を添
加、練り込んで用いることができる。
【0123】ローラ部7bの高抵抗表面装置7b−2
は、感光ドラム6表面のピンホール、傷等の表面欠陥に
よる電荷のリークを防止するために、導電性弾性層7b
−1の上に設ける1×108 Ω・cm以上の体積抵抗率
を有する層である。尚、この高抵抗表面層7b−2の材
料としては、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リアミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹
脂にカーボンブラック、カーボングラファイト、導電性
酸化チタン、導電性酸化スズ、導電性酸化亜鉛等の導電
性粉末を分散させたものを用いることができる。
【0124】<実施例1> EPDM(100℃におけるムーニー粘度20) 100重量部 導電性カーボンブラック 3重量部 パラフィン油 15重量部 を2本ロール上で十分混合してEPDMコンパウンドを
作製した。
【0125】 上記EPDMコンパウンド 50重量部 シリコンゴム 100重量部 ジクミルパーオキサイド 3重量部 を2本ロール上で混合して原料ゴムを調製した。
【0126】導電性芯金として、長手中央部外径D1が
7.8mm、中央部長さ25mm、両端部外径D2が6
mmのステンレス製丸棒(全長245mm)を用い、導
電性芯金に対して同心に上記原料ゴムをトランスファー
成形し、160℃で15分間加硫して幅さ226mm、
ローラ部外径12mmの導電性ローラを作製した。
【0127】この導電性ローラのローラ部の長手に沿う
各部の抵抗値を図23に示すように、ローラ部外周に幅
10mmのアルミ箔(厚み0.05mm)35を密着さ
せて巻き付け、芯金7aとアルミ箔35との間に250
Vの電圧を印加してテスター(日置電機製、3116
DEGITAL MΩ Hi TESTER)36で測
定したところ、抵抗率が6×106 〜2.5×107 Ω
の範囲であった(測定環境:温度23℃、相対湿度63
%)。
【0128】次いで、この導電性ゴムローラのローラの
部の外面に、ポリアミド樹脂に導電性カーボンブラック
を分散させた塗料をディッピング法によりコーティング
し、120℃で30分間乾燥させて高抵抗表面層を形成
した(乾燥塗膜厚み0.03mm)。塗料処方を下記に
示す。
【0129】 ポリアミド樹脂(メチロール化ナイロン) 100重量部 導電性カーボンブラック 3重量部 メタノール 425重量部 トルエン 142重量部 以上の方法で実施例1の帯電ローラを作成した。
【0130】本帯電ローラをレーザビームプリンタ(キ
ヤノン製、レーザショットA404)に用いるプロセス
カートリッジの一次帯電器位置に配置し、感光ドラムに
対して、芯金の片側当接圧力500gずつ当接させた。
【0131】帯電ローラの芯金部に、 直流電圧 −550V 交流ピーク間電圧 −1500V 周波数 150Hz のバイアスを印加して感光ドラム表面の一次帯電を行な
わせて、プリントを実行させて画像を出力させたとこ
ろ、帯電ムラによる画像不良は発生せず、良好な画像が
得られた。同じ構成の帯電ローラを用いて、6,000
枚通紙して画像耐久評価を行なったところ、同様に良好
な画像が得られた。
【0132】<実施例2>導電性芯金として、長手中央
部外径D1が7.2mm、中央部長さ25mm、両端部
外径D2が6mmのステンレス製丸棒(全長245m
m)を用いた以外は実施例1と同一構成で帯電ローラを
作製した。
【0133】実施例1と同一方法で画像評価を行なった
ところ、帯電ムラの無い良好な画像が得られた。
【0134】<実施例3>導電性芯金として、長手中央
部外径D1が7.2mm、中央部長さ25mm、両端部
外径D2が6mmのステンレス製丸棒(全長245m
m)を用いた以外は実施例1と同一構成で帯電ローラを
作製した。この際、導電性ゴムの長手中央部を長さ25
mm、深さ0.02mmに亘って全周研磨して凹部を形
成した(図24参照)。
【0135】実施例1と同一方法で画像評価を行なった
ところ、帯電ムラの無い良好な画像が得られた。
【0136】<実施例4>導電性芯金として、長手中央
部外径D1が7.8mm、中央部長さL1が50mm、
両端部外径D2が6mmのステンレス製丸棒(全長24
6mm)を用いた以外は実施例と同一構成で帯電ローラ
を試作した(ローラ部長さ226mm)。次いで、実施
例3と同様の凹部(長さ25mm、深さ全周0.02m
m)を設けた。
【0137】実施例1と同一方法で画像評価を行なった
ところ、初期及び耐久で帯電ムラの無い良好な画像が得
られた。
【0138】<実施例5>導電性芯金として、長手中央
部外径D1が7.8mm、中央部長さL1が60mm、
両端部外径D2が6mmのステンレス製丸棒(全長24
6mm)を用いた以外は実施例1と同一構成で帯電ロー
ラを試作した(ローラ部長さ226mm)。次いで、実
施例3と同様の凹部(長さ25mm、深さ全周0.02
mm)を設けた。
【0139】実施例1と同一方法で画像評価を行なった
ところ、初期及び耐久で帯電ムラの無い良好な画像が得
られた。
【0140】<比較例1>導電性芯金として外径6mm
のステンレス丸棒を用いた以外は、実施例1と同一の構
成で帯電ローラを作製した。この際、導電性ゴムの長手
中央部を長さ25mm、深さ0.02mmに亘って全周
研磨して凹部を形成した(図24参照)。
【0141】実施例1と同一の方法で画像評価を行なっ
たところ、ローラ中央部に帯電ムラによる画像不良(カ
ブリ)が発生した。
【0142】<比較例2>導電性芯金として、長手中央
部外径D1が8.0mm、中央部長さ25mm、両端部
外径D2が6mmのステンレス製丸棒(全長245m
m)を用いた以外は実施例1と同一構成で帯電ローラを
作製した(図25参照)。
【0143】実施例1と同一方法で画像評価を行なった
ところ、帯電ムラによる画像不良は発生せず、良好な画
像が得られた。しかしながら、通紙して耐久画像評価を
行なったところ、4,100枚でローラ中央部が当接す
る感光ドラム表面に対応する画像部にカブリ画像が発生
した。これは、感光ドラム中央部の削れに起因する帯電
不良であった。
【0144】<比較例3>導電性芯金として、長手中央
部外径D1が7.8mm、中央部長さL1が15mm、
両端部外径D2が6mmのステンレス製丸棒(全長24
6mm)を用いた以外は実施例1と同一構成で帯電ロー
ラを試作した(ローラ部長さ226mm)。次いで、実
施例3と同様の凹部(長さ25mm、深さ全周0.02
mm)を設けた。
【0145】実施例1と同一方法で画像評価を行なった
ところ、初期においてローラ中央部に帯電ムラに起因す
る画像不良が発生した。
【0146】<比較例4>導電性芯金として、長手中央
部外径D1が7.8mm、中央部長さL1が80mm、
両端部外径D2が6mmのステンレス製丸棒(全長24
6mm)を用いた以外は実施例1と同一構成で帯電ロー
ラを試作した(ローラ部長さ226mm)。次いで、実
施例3と同様の凹部(長さ25mm、深さ全周0.02
mm)を設けた。
【0147】実施例1と同一方法で画像評価を行なった
ところ、初期においては帯電ムラの無い良好な画像が得
られた。しかしながら、耐久1,000枚程度でローラ
両端部にローラの浮きに起因する画像不良が発生した。
【0148】尚、本発明は帯電ローラを例に説明した
が、これに限定されるものではなく、電子写真プロセス
において用いられる転写ローラ、定着ローラ等への適用
も可能である。
【0149】[第4発明]以下に第4発明の実施例を添
付図面に基づいて説明する。
【0150】図26は本発明に係る接触帯電装置の帯電
ローラ部分の長手方向断面図、図27は同帯電ローラ部
分の長手方向中央部での縦断面図である。
【0151】図中、6は被帯電体である感光ドラムであ
り、これは所定の周速度で回転駆動される。又、7は帯
電ローラであって、これは芯金7a、中央部弾性体7
c、端部弾性体7d及び円筒部7eで構成されている。
ところで、上記弾性体7c,7dは帯電ローラ7の芯金
7aと円筒部7eの間に詰められており、芯金7aは円
筒部7eの断面中心を貫通している。尚、芯金7aは導
電性を有しており、ステンレス、鉄等の金属丸棒で構成
されることが望ましく、これは弾性体7c,7dと電気
的導通がある。
【0152】而して、芯金7aは長手方向両端部には不
図示のバネ部材によって力Fが作用しており、これによ
って帯電ローラ7は感光ドラム6に所定圧で圧接されて
おり、該帯電ローラ7は感光ドラム6に対して従動回転
する。
【0153】そして、帯電ローラ7に、芯金7aに接続
されている不図示の高圧電源から所定の電圧が印加され
ると、感光ドラム6の表面が均一に帯電される。尚、帯
電ローラ7に印加される電圧は、例えば1〜2KV程度
の直流電圧、或いは直流電圧に交流電圧を重畳した振動
電圧である。
【0154】帯電ローラ7の円筒部2e内に詰められた
前記弾性部材2c,2dは、SRIS−0101に規定
される硬度10〜75°の範囲の発泡体で構成される。
因に、弾性部材7c,7dの硬度がSRIS−0101
に規定される硬度10°以下であると、該弾性体7c,
7dに所謂“へたり”が生じ、円筒部7eが円筒形状を
保てなくなり、帯電ローラ7と感光ドラム6の当接が不
安定になって好ましくない。又、SRIS−0101に
規定される硬度75°以上では、帯電ローラ7に適度な
“しなり”が生じず、帯電ローラ7と感光ドラム6との
当接圧を略均一化することができなくなって好ましくな
い。
【0155】又、弾性体7c,7dは、円筒部7dの長
手方向で例えば図26に示すように3箇所に分れてお
り、帯電ローラ7の長手方向中心部に弾性体7cが、両
端部に弾性体7dがそれぞれ詰められており、これらの
弾性体7c,7dは帯電ローラ7の長手方向中心部に対
して左右対称に配置されている。
【0156】ここで、端部弾性体7dの硬度は中央部弾
性体7cの硬度より小さく、その硬度差はSRIS−0
101により規定される硬度で5〜30°の範囲であ
る。因に、両者の硬度差が30°以上であると円筒部7
eが歪んでしまい、5°以下であると帯電ローラ7に適
度な“しなり”が生じず、感光ドラム6と帯電ローラ7
の当接圧を略均一化することができない。
【0157】端部弾性体7dの硬度差をSRIS−01
01に規定する硬度で5〜30°の範囲内に保つと、帯
電ローラ7の両端部は適度な“しなり”を有し、帯電ロ
ーラ7の中央部の硬度は大きいこととなる。そのため、
帯電ローラ7の長手方向両端部がしなり、該両端部の加
圧が緩和されることとなり、該帯電ローラ7の感光ドラ
ム6に対する当接が両端部だけ強くなることがない。
【0158】又、帯電ローラ7の中央部の硬度が両端部
のそれより大きくなるため、帯電ローラ7が感光ドラム
6に適切に当接し、帯電ローラ7の中央部の浮きによる
帯電不良が防がれる。
【0159】一方、帯電ローラ7における円筒部7e内
の中央部弾性体7cの長さは、帯電ローラ7の長手全長
の20〜50%に設定される。中央部弾性体7cの長さ
が帯電ローラ7の長手全長の50%以上であると、端部
弾性体7dの“しなり”の効果が小さくなり、帯電ロー
ラ7の端部だけが感光ドラム6に当接したときに帯電ロ
ーラ7の中央部の浮きを抑えられなくなるため、好まし
くない。又、中央部弾性体7cの長さが帯電ローラ7の
長手全長の20%以下であると、端部弾性体7dの“し
なり”の効果が大きくなり過ぎてしまい、帯電ローラ7
の感光ドラム6に対する当接が不安定となって好ましく
ない。
【0160】尚、図28に示すように、帯電ローラ7が
長手方向中心部を対称として同一の構成であれば、端部
弾性体7dを2種類以上(7d−1,7d−2…)用い
ると、帯電ローラ7の感光ドラム6に対する当接がより
適切となる。この場合、硬度の大きさの順位は、7d−
1>7d−2>…である。但し、この構成によれば、製
造工程が複雑化する。
【0161】ところで、帯電ローラ7における弾性体7
c,7dは発泡体で構成され、発泡体としては、ポリエ
チレン、ポリウレタン、ポリプロピレン、クロロプレ
ン、塩化ビニル、天然ゴム、ブチルゴム、ニトリルゴ
ム、EPT、SBR等の発泡体及びシリコン発泡体等が
好適である。尚、弾性体7c,7dは導電性を有してい
ることが必要であるため、上記発泡体にカーボンブラッ
ク、カーボングラファイト等の導電性顔料を分散させた
ものを用いると良い。
【0162】又、帯電ローラ7における円筒部7eは押
出し成形によって得られる導電性チューブで構成され
る。導電性チューブとしては、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、フッ
素樹脂等の合成樹脂にカーボンブラック、カーボングラ
ファイト等の導電性顔料を分散したものが好適である。
【0163】導電性チューブの厚みとしては、0.3〜
2.0mmが望ましい。導電性チューブの厚みが0.3
mm以下であると円筒部7eが円筒形状を維持できなく
なって好ましくなく、2.0mm以上であると弾性体の
効果を発揮できなくなって好ましくない。
【0164】又、導電性チューブの硬度としては、JI
S−Aに規定される30〜90°の範囲が好適である。
導電性チューブの硬度が30°以下であると円筒部7e
が円筒形状を維持できなくなって好ましくなく、90°
以上であると弾性体の効果を発揮できなくなって好まし
くない。
【0165】ここで、帯電ローラ7の抵抗値の測定方法
を図29に示す。この測定方法は、帯電ローラ7の外周
にアルミニウム箔等の金属薄膜35を密着させて巻き付
け、該金属薄膜35と芯金7aとの間に所定の電圧を印
加して抵抗計36で帯電ローラ7の抵抗を測定する。
尚、帯電ローラ7全体の抵抗値としては、104 〜10
9 Ωの範囲が望ましい。
【0166】ところで、帯電ローラ7は例えば次のよう
にして製造される。
【0167】即ち、導電性発泡体を押出し成形によって
予め芯金が入るように中空状の円柱に成形する。次に、
硬度の異なる2種類以上の発泡体を所定の長さに切り、
これらに芯金を通して両者を組み合わせる。
【0168】又、押出し成形によって内径が発泡体の外
径よりも大きな導電性チューブを成形する。そして、こ
の導電性チューブを、芯金を通した発泡体に被せ、該導
電性チューブを加熱してこれを熱収縮させることによっ
て、導電性チューブと発泡体とを一体化して所望の帯電
ローラを得る。
【0169】<実施例1>弾性体構成を3か所に分け、
中央部弾性体にクロロプレンスポンジ(林フェルト
(株)製、商品名:ネオスポンジ(硬質)50度、硬
度:50°)を用い、両端部弾性体にクロロプレンスポ
ンジ(林フェルト(株)製 、品名:ネオスポンジ(無
硫黄)USO、硬度:34°)を用いた。これらの発泡
体に導電線顔料としてカーボンブラックを分散させた。
【0170】発泡体に鉄製の芯金を通し、発泡体の上に
導電性チューブを被せてこれを熱収縮させることによ
り、帯電ローラ(外径12mm)を得た。
【0171】導電性チューブとしては、カーボンブラッ
クを分散した熱可塑性樹脂(大日精化工業社製、商品
名:レザミンEC−530)を原料として押出し成形に
より作製したチューブ(厚み1mm、硬度JIS−A
80°、抵抗2.5×108 Ω)を用いた。
【0172】中央部弾性体の範囲は、帯電ローラの長手
方向全長の30%とした。得られた帯電ローラを感光ド
ラム(表面は有機感光層)表面に、芯金両端部で圧力
(線圧)100g/cmで当接させて画像評価を行なっ
た。画像評価にはレーザビームプリンタ(キヤノン
(株)製、LBP−A404)の改造機及びカートリッ
ジを使用した。尚、印加バイアスは直流電圧のみと、直
流電圧と交流電圧を重畳した場合の2種類で行なった。
結果を表1に示す。
【0173】 プロセススピード 24mm/s 感光ドラム外径 φ30mm 印加バイアス 1)直流のみの場合 直流電圧 −1100V 2)直流+交流の場合 直流電圧 −350V 交流電圧(ピーク間電圧)2.5kV 周波数 500Hz <実施例2>中央部弾性体の長さを帯電ローラの長手方
向全長の50%とした以外は、実施例1と同様の構成と
して同様の評価を行なった。結果を表1に示す。
【0174】<実施例3>中央部弾性体の長さを帯電ロ
ーラの長手方向全長の20%とした以外は、実施例1と
同様の構成として同様の評価を行なった。結果を表1に
示す。
【0175】<実施例4>中央部弾性体としてブチルゴ
ムスポンジ(林フェルト(株)製、商品名:ブチルゴム
スポンジ 5IIR、硬度:30°)を使用し、端部弾性
体としてSBRゴムスポンジ(林フェルト(株)製、商
品名:半合成スポンジ #80、硬度:27°)を使用
した以外は、実施例1と同様の構成として同様の評価を
行なった。結果を表1に示す。
【0176】<実施例5>中央部弾性体としてクロロプ
レンスポンジ(林フェルト(株)製、商品名:ゴムスポ
ンジCRタイプ CR4205、硬度:15°)を使用
した以外は、実施例1と同様の構成として同様の評価を
行なった。結果を表1に示す。
【0177】<実施例6>弾性体構成を5か所に分け、
電部ローラの長手方向中心部から見て端部側から、S
BRゴムスポンジ(林フェルト(株)製、商品名:半合
成スポンジ #80、硬度:27°)、クロロプレン
スポンジ(林フェルト(株)製、商品名:ネオプレンス
ポンジ(無硫黄)USO、硬度:34°)、クロロプ
レンスポンジ(林フェルト(株)製、商品名:ネオプレ
ンスポンジ、硬度:50°)とし、帯電ローラの長手方
向全長に対して、の長さ(片側)を15%、の長さ
(片側)を15%とした以外は、実施例1と同様の構成
として同様の評価を行なった。結果を表1に示す。
【0178】<比較例1>弾性体構成を1つとし、弾性
体としてクロロプレンスポンジ(林フェルト(株)製
商品名:ネオプレンスポンジ(無硫黄)USO、硬度:
34°)を使用した以外は、実施例1と同様の構成とし
て同様の評価を行なった。結果を表1に示す。
【0179】<比較例2>接触帯電装置として、図30
に示すような帯電ローラ(外径12mm)7を使用した
以外は実施例1と同様の構成として同様の評価を行なっ
た。結果を表1に示す。
【0180】
【表1】 [第5発明]以下に第5発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0181】<第1実施例>図31は本発明の第1実施
例に係る帯電装置の構成図である。
【0182】本実施例において、帯電ローラ7は、芯金
7aの上にEPDM等の104 〜10535 Ω・cmの導
電ゴム層7bを設け、その上にヒドリンゴム等から成る
107 〜109 Ω・cm程度の中抵抗層を設け、その上
にナイロン系物質から成る107 〜1010Ω・cmのブ
ロッキング層を表層として設けて構成され、その硬度は
Asker−C測定で50度〜70度程度に設定されて
いる。
【0183】被帯電体である感光ドラム6としては負極
性のOPC感光体を用い、前記帯電ローラ7をバネ37
により総圧800gで感光ドラム6に当接させ、従動回
転させた。
【0184】帯電ローラ7の芯金7aには、感光ドラム
6を一様均一に帯電するための電圧を印加する直流電源
42と交流電源41が図のように直列に接続されてい
る。
【0185】尚、帯電ローラ7は、その両端部を導電性
の軸受24により支持され、バネ37、電極38を介し
て電源に接続されている。
【0186】又、電極38は絶縁性のハウジング39に
固定され、軸受24もこのハウジング39に上下方向に
可動に支持されている。そして、ハウジング39の外側
には導電性のシールド19が設けられ、該シールド19
は抵抗50を介して接地されている。
【0187】上記構成において、芯金7aに交流電源4
1にて実効値600μA、周波数550Hzの交流定電
流及び直流電源42にて−700Vの直流定電圧を印加
した。尚、600μA定電流時の交流ピーク間電圧は略
2KVであった。
【0188】このとき、シールド19を抵抗50を介し
て接地したところ、R=5×106Ω以上の抵抗値にお
いて交流電流のシールド19への流れ込みよる感光ドラ
ム6の帯電不良を防止することができた。一方、抵抗値
Rが上記以下では交流ピーク間電圧が次第に減少し、1
4 Ω以下で画像不良が生じた。これは、感光ドラム6
と帯電ローラ7により構成する静電容量Cが略200P
F〜300PF(1PF=10-12 F)程度であるた
め、交流インピーダンスZ=1/2πfC(fは交流電
圧の周波数(Hz))が1〜1.5MΩ程度となり、従
って、シールド19等で構成される周囲部材のインピー
ダンスがこの値に比べて小さいと、周囲部材への漏洩電
流が増大し、一方、この値に比べて十分大きな値とする
ことで、漏洩電流が防止できるものと思われる。
【0189】尚、抵抗50による漏洩電流防止の効果は
107 Ω程度以上では余り差がなくなり、一方、抵抗5
0の値を108 Ω〜109 Ω以上に上げたところ、静電
ノイズに対するシールド効果が減少した。従って、抵抗
50の値は感光ドラム6と帯電ローラ7を当接させた場
合の系が構成するインピーダンスの1倍〜100倍程度
の値とするのが好ましい。
【0190】又、図31において、絶縁性のハウジング
39を用いたが、電極38とシールド19の絶縁が保た
れていれば良く、従って、必ずしもハウジング39を用
いる必要がないのは言うまでもない。尚、シールド19
は金属板或いはアルミニウム箔、導電性プラスチック等
を用いても良く、又、ハウジング39上に導電性被膜を
被せたものでも良い。
【0191】<第2実施例>第1実施例においては、導
電性シールド19を抵抗50を介して接地したが、抵抗
50を用いる代りにハウジング39を105 〜108 Ω
・Cm程度の半導電性部材により構成し、これを接地し
ても良い。半導電性部材は、例えばプラスチックモール
ドにカーボンやSnO2 等を混入して成型すれば良く、
これによれば、より簡易な構成とすることができる。
【0192】<第3実施例>第1実施例では交流負荷手
段として抵抗50を用いたが、この代りに図32に示す
ように静電容量C’(F)のコンデンサ51を用いても
良い。この場合、負荷Z=1/2πfC’となるが、前
述のように、感光ドラム6と帯電ローラ7により構成さ
れる静電容量Cは略200PF〜300PFであるか
ら、C’をこれ以下の値とすれば漏洩電流を減少させる
ことができる。
【0193】つまり、シールド20への漏れ電流は図4
6に示したシールド20と帯電ローラ7の構成する静電
容量C”が大きいために生じるものであるから、これに
直列に静電容量C’のコンデンサ51を入れることで合
成容量であるC’・C”/(C’+C”)を小さくすれ
ば良いことになる(図32参照)。
【0194】実験によればC=250PFのときC’を
250PF〜250×10-3PFとすることで、漏洩電
流を防止し、且つ、静電ノイズを吸収することができ
た。特に、コンデンサ51を用いれば、帯電周波数fに
比べて十分fが大きい高調波ノイズを効率良く吸収でき
るという利点がある。尚、コンデンサ51と直列又は並
列に抵抗成分を配しても良いのは勿論である。
【0195】<第4実施例>第1実施例においては、交
流負荷手段として抵抗50を用いたが、この代りにコイ
ルL(H)を用いても良い。この場合、負荷Z=1/2
πfLとなるため、交流電源41の周波数f(Hz)に
合わせて適切なLを選択すれば良い。
【0196】<第5実施例>第1実施例においては、交
流負荷手段として抵抗50を用いたが、電流−電圧特性
が必ずしも直線である必要はない。特に、帯電に寄与す
る交流電圧は略2KVPPであって、これに対し、静電ノ
イズのピーク電圧は十分に大きい(数KV〜数10K
V)ため、大きなピークを持つノイズに対して負荷が小
さくなるような素子を用いれば、漏洩電流をより減少さ
せながら、且つ、十分なノイズ防止を達成することがで
きる。
【0197】図33に本実施例の構成を示す図33に示
す例では、シールド19をバリスタ52を介して接地し
ている。このとき、バリスタ52の定格値VB ≧VPP
2≒1,000Vとした(VPPは交流電源41のピーク
間電圧)。
【0198】このようにすることで、通常の帯電に必要
な交流電流はシールド19に全く漏れることがなく、且
つ、良好なノイズ防止効果が得られた。
【0199】尚、以上の第1〜第5実施例においては、
帯電手段が弾性ローラである場合について説明したが、
本発明はこの他にも例えば、弾性ブレードやベルト材等
を用いた接触帯電部材においても同様に実施することが
できるのは言うまでもない。
【0200】[第6発明]以下に第6発明の実施例を添
付図面に基づいて説明する。
【0201】<第1実施例>図34は本発明の第1実施
例に係る画像形成装置の感光ドラムと帯電ローラの構成
図である。
【0202】6’は中央部の直径Dが端部の直径D’よ
りも大きい値を有するクラウン形状の感光ドラムであ
る。帯電ローラ7は、従来通り芯金7aの両端部に押圧
力f1,f1 ’を受けて撓むが、感光ドラム6’の中央
部直径Dが端部直径D’よりも大きいため、接触ニップ
は中央部においても隙間dを生じることはなく、帯電ム
ラに起因する画像ムラは生じない。
【0203】又、帯電ローラ7の芯金7aに交流成分を
含むバイアス電圧を印加した場合にも、帯電ローラ7の
真直度を感光ドラム6’のクラウン量(ΔD=D−
D’)で補正することができ、これによってうなり音が
低減せしめられる。
【0204】<実験例1>帯電ローラ7として、鉄製の
芯金7aの直径を6.00mm、長さを240.0mm
とし、該芯金7aの上に導電ゴム層を形成し、最外層に
ナイロン製の被膜(15μm厚)を形成して外径12.
00mmのローラを準備した。硬度は65°(アスカー
C)であった。
【0205】直径30.00mmのストレート円筒状の
感光ドラム6(肉厚1.00mmのアルミニウム円筒上
に有機半導体を塗布したもの)に、前記帯電ローラ7を
1=f1 ’=500grで押圧したところ、中央部に
おいて隙間d=30μmが観測された。従って、本発明
の感光ドラム6’においては、長さ260.0mmのア
ルミニウム円筒をクラウン形状に成形し、その上に有機
半導体層を塗布してD=30.06mm,D’=30.
00mmとして上述と同条件で帯電ローラ7を感光ドラ
ム6’に押圧したところ、隙間dはゼロとなった。この
状態で感光ドラム6’を周速度100mm/secで駆
動し、芯金7aにはAC電圧VPP2000VにDC電圧
DC−700Vを重畳したバイアス電圧を印加したとこ
ろ、10,000枚の画像形成後も帯電ムラは生じず、
画像ムラも発生しなかった。又、うなり音も発生しなか
った。
【0206】<第2実施例>図35は本発明の第2実施
例に係る画像形成装置の感光ドラム部の斜視図、図36
は同感光ドラム部の横断面図である。
【0207】図において、11aはクリーニングブレー
ドであり、これはウレタン等の弾性材より成る板状部材
である。このクリーニングブレード11aは、感光ドラ
ム6’にこれの回転方向に対してカウンター方向に当接
され、不図示のホルダーにより母線が感光ドラム6’の
軸と平行になるよう固定支持されている。
【0208】従来のストレート円筒状の感光ドラム6の
場合、クリーニングブレード11aによる摺擦の結果、
表層の有機半導体層が削られるが、その削れ量は中央部
よりもホルダーにより端面位置が固定されている端部に
おいて大きく、長期間の使用後に端部に濃度ムラが発生
することがあった。
【0209】而して、本発明に係る感光ドラム1’を用
いた場合、図36に示すように中央部(破線)のクリー
ニングブレード11aの感光ドラム6’への当接圧が、
端部(実線)よりも高くなることで、全域において均一
に有機半導体層が削れるようになり、長期間の使用後に
も濃度ムラが生じることはない。
【0210】<第3実施例>図37は本発明の第3実施
例に係る画像形成装置要部の斜視図、図38は図37の
B−B’線に沿う縦断面図である。
【0211】図中、6”は感光体ベルトであって、これ
は無端アルミシート円筒上に有機半導体等の光導電性物
質層を塗布したもので、これの内面に接触して回転する
ローラ45,45’により図示矢印方向に駆動される。
そして、帯電ローラ7に対向する感光体ベルト6”の内
面には、枕46がベルト6”内面に接して配置されてい
る。
【0212】又、帯電ローラ7は、図38に示すよう
に、前記枕46に向かって、芯金7aの両端部に押圧力
1 ,f1 ’で押し付けられ、感光体ベルト6”の移動
により帯電ローラ7は従動回転する。
【0213】而して、芯金7aを介してバイアス電圧が
付与され、感光体ベルト6”の帯電が行なわれる際に、
枕46の中央部の高さHは端部の高さH’よりも高くな
っており(H>H’)、帯電ローラ7と感光体ベルト
6”の接触ニップ部において感光体ベルト6”はクラウ
ン形状となるように構成されている。クラウン量ΔH=
H−H’は帯電ローラ7の諸物性値と押圧力f1 ,f
1 ’に応じて決定すれば良い。尚、枕46の感光体ベル
ト6”内面と接する面には、摺動性に優れたポリイミド
やPTFE、PFA等の樹脂を用いるのが好ましい。こ
のように構成した結果、帯電ムラやうなり音は生じなく
なった。
【0214】ところで、以上の実施例では、感光ドラム
6に押圧される画像形成手段として帯電ローラ7、クリ
ーニングブレード11aを示したが、本発明の主旨はこ
れらに限定されることはなく、ローラ形状の画像形成手
段としてはクリーニングローラ、転写ローラ、現像ロー
ラ等、ブレード形状の画像形成手段としては帯電ブレー
ド等においても、上記の例に示した効果が得られること
は自明である。
【0215】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、第1発明に
よれば、転写ローラの芯金上に体積抵抗値が107 〜1
11Ω・cmの樹脂層を接着形成することにより、雰囲
気条件による転写ローラの抵抗変化を実質的に無くすこ
とができる。又、樹脂層により長期間の使用後も転写ロ
ーラの外径の摩耗を小さく抑えることができる。
【0216】第2発明によれば、帯電又は除電ブラシの
毛体先端部分に少なくとも1個の球状部分が形成される
ため、ブラシ先端の疎密を均一化することができ、均一
な帯電又は除電を行なうことができる。又、必要以上に
ブラシ密度を増やす必要がないため、ブラシ部分にトナ
ー等の汚れが溜まることがなく、長期に亘って安定した
帯電又は除電が可能となる。更に、帯電又は除電ブラシ
は感光体表面に必ず球面で接触することができるため、
ブラシ毛体に金属メッキを施して毛体全体が硬くなって
いる場合でも、感光体が傷付けられることがない。
【0217】第3発明によれば、接触帯電装置における
被帯電体と帯電部材との当接部の幅及び圧接力が、適度
の加圧力下において、長手方向に略均一化され、帯電部
材の当接不均一に起因する帯電ムラを解消することがで
きる。
【0218】第4発明によれば、帯電部材と被帯電体と
の当接部における微小な浮きの発生を抑えて均一な帯電
を行なうことができ、良好な画像を得ることができる。
【0219】第5発明によれば、接触帯電装置におい
て、シールド部材を交流負荷手段を介して接地するた
め、電気的なノイズが周囲に放射されるのが防がれ、帯
電部材と像担持体間に供給される交流電流のシールド部
材への漏洩が防がれる。
【0220】第6発明によれば、像担持体と画像形成手
段との接触ニップ部における隙間を無くし、或いは減少
させることができるため、画像ムラやうなり音を解消す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の第1実施例に係る転写ローラの横断
面図である。
【図2】第1発明の第1実施例に係る転写ローラを用い
た画像形成装置の縦断面図である。
【図3】第1発明の第2実施例に係る転写ローラの横断
面図である。
【図4】第1発明の第2実施例に係る転写ローラを用い
た画像形成装置の縦断面図である。
【図5】第1発明の第3実施例に係る転写ローラの横断
面図である。
【図6】第2発明に係る画像形成装置要部の構成図であ
る。
【図7】帯電ブラシの斜視図である。
【図8】図7のA部拡大詳細図である。
【図9】帯電ブラシと感光ドラムの接触部分の拡大図で
ある。
【図10】(a),(b)帯電ブラシ毛体部の先端の様
子を示す図である。
【図11】帯電ブラシの帯電性能を示す図(印加バイア
スと感光体帯電電位との関係を示す図)である。
【図12】第2発明の第2実施例に係る帯電ブラシの毛
体先端形状を示す図である。
【図13】第2発明の第2実施例に係る帯電ブラシと感
光ドラムの接触部分の拡大図である。
【図14】第2発明の第2実施例の変形例に係る帯電ブ
ラシの毛体先端形状を示す図である。
【図15】第2発明の第2実施例の変形例に係る帯電ブ
ラシと感光ドラムの接触部分の拡大図である。
【図16】第2発明の第2実施例の別変形例に係る帯電
ブラシの毛体先端形状を示す図である。
【図17】第2発明の第3実施例に係る画像形成装置要
部の構成図である。
【図18】DCバイアスのみ印加したときの帯電ブラシ
の帯電性能を示す図(印加バイアスと感光体帯電電位と
の関係を示す図)である。
【図19】第3発明に係る接触帯電装置の帯電ローラの
長手方向断面図である。
【図20】第3発明に係る接触帯電装置の帯電ローラの
中央横断面図である。
【図21】第3発明に係る接触帯電装置の基本構成図で
ある。
【図22】第3発明に係る接触帯電装置の帯電ローラ部
の長手方向断面図である。
【図23】帯電ローラの抵抗測定要領を示す斜視図であ
る。
【図24】第3発明の実施例3及び比較例1において用
いられた帯電ローラの長手方向断面図である。
【図25】第3発明の比較例2において用いられた帯電
ローラの長手方向断面図である。
【図26】第4発明に係る接触帯電装置の帯電ローラ部
分の長手方向断面図である。
【図27】第4発明に係る接触帯電装置の帯電ローラ部
分の長手方向中央部での縦断面図である。
【図28】第4発明の変形例に係る接触帯電装置の帯電
ローラ部分の長手方向断面図である。
【図29】帯電ローラの抵抗測定要領を示す斜視図であ
る。
【図30】第4発明に係る接触帯電装置の構成図であ
る。
【図31】第5発明の第1実施例に係る帯電装置の構成
図である。
【図32】第5発明の第3実施例に係る帯電装置の構成
図である。
【図33】第5発明の第5実施例に係る帯電装置の構成
図である。
【図34】第6発明の第1実施例に係る画像形成装置の
感光ドラムと帯電ローラの構成図である。
【図35】第6発明の第2実施例に係る画像形成装置の
感光ドラム部の斜視図である。
【図36】第6発明の第2実施例に係る画像形成装置の
感光ドラム部の横断面図である。
【図37】第6発明の第3実施例に係る画像形成装置要
部の斜視図である。
【図38】図37のB−B’線に沿う縦断面図である。
【図39】従来の転写ローラの横断面図である。
【図40】従来の画像形成装置要部の構成図である。
【図41】従来の帯電ブラシの斜視図である。
【図42】図41のC部拡大詳細図である。
【図43】従来の接触帯電装置の構成図である。
【図44】従来の帯電ローラの長手方向断面図である。
【図45】従来の接触帯電装置の構成図である。
【図46】シールド板を用いた従来の接触帯電装置の構
成図である。
【図47】従来の画像形成装置における帯電ローラと感
光ドラムの配置を示す斜視図である。
【図48】従来の画像形成装置における帯電ローラと感
光ドラムの配置を示す横断面図である。
【符号の説明】
1,1’,1” 転写ローラ 2 芯金 3 樹脂層 6 感光ドラム(像担持体、被帯電体) 7 帯電ローラ(帯電部材) 7a 導電性芯金 7b ローラ部 7c 中央部弾性体 7d 端部弾性体 7e 円筒部 14 弾性体層 19 シールド(シールド部材) 20〜23 帯電ブラシ 22a 毛体部 32 除電ブラシ 50 抵抗(交流負荷手段) 51 コンデンサ(交流負荷手段) 52 バリスタ(交流負荷手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 克彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 七瀧 秀夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 宮本 敏男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 笛井 直喜 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 吉岡 真人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 伊藤 尚代 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性芯金上に樹脂層を接着形成して成
    る転写ローラにおいて、前記樹脂層の体積抵抗値を10
    7 〜1011Ω・cmに設定したことを特徴とする転写ロ
    ーラ。
  2. 【請求項2】 長手方向中央部と端部における外径が異
    なることを特徴とする請求項1記載の転写ローラ。
  3. 【請求項3】 前記樹脂層上に体積抵抗値が104 〜1
    6 Ω・cmの弾性体層を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の転写ローラ。
  4. 【請求項4】 像担持体を所定の電位に帯電又は除電す
    る帯電ブラシ又は除電ブラシにおいて、各ブラシ毛体の
    先端に少なくとも1個の球状部分を形成したことを特徴
    とする帯電又は除電ブラシ。
  5. 【請求項5】 交流電圧と直流電圧の重畳電圧バイアス
    が印加されることを特徴とする請求項4記載の帯電又は
    除電ブラシ。
  6. 【請求項6】 交流電圧バイアスが印加されることを特
    徴とする請求項4記載の帯電又は除電ブラシ。
  7. 【請求項7】 帯電部材を被帯電体面に当接させてこれ
    を相対移動させることによって、被帯電体面を帯電処理
    する帯電装置において、前記帯電部材を、弾性を有する
    ローラ部と導電性芯金を含んで構成するとともに、前記
    導電性芯金の長手中央部外径を長手両端部外径よりも大
    きくしたことを特徴とする帯電装置。
  8. 【請求項8】 前記帯電部材の導電性芯金の長手中央部
    外径D1が長手両端部外径D2に対して、 1.2≦(D1/D2)≦1.8 に設定されていることを特徴とする請求項7記載の帯電
    装置。
  9. 【請求項9】 前記帯電部材の導電性芯金の長手中心、
    同導電性芯金の長手中央部の中心及びローラ部の長手中
    心が同一であり、且つ、導電性芯金の長手中央部の長さ
    L1がローラ部の長さLに対して、 1/10≦(L1/L)≦1/4 に設定されていることを特徴とする請求項7記載の帯電
    装置。
  10. 【請求項10】 帯電部材を被帯電体面に当接させてこ
    れを相対移動させることによって、被帯電体面を帯電処
    理する帯電装置において、前記帯電部材を、芯金、弾性
    体及び円筒部を含んでローラ状に成形し、前記弾性体を
    詰めた前記円筒部の断面中心に前記芯金を貫通せしめて
    構成することを特徴とする帯電装置。
  11. 【請求項11】 前記弾性体は中央部弾性体と端部弾性
    体で構成され、端部弾性体の硬度は中央部弾性体の硬度
    よりも小さく、両者の硬度差はSRIS−0101に規
    定される硬度で5〜30°の範囲に設定されることを特
    徴とする請求項10記載の帯電装置。
  12. 【請求項12】 前記中央部弾性体の長さは、帯電部材
    の長手全長の20〜50%の範囲に設定されることを特
    徴とする請求項11記載の帯電装置。
  13. 【請求項13】 像担持体に圧接される帯電部材と、該
    帯電部材に定電流の交流電圧及びこれに重畳する直流電
    圧から成るバイアス電圧を印加するためのバイアス電源
    を含んで構成される帯電装置において、前記帯電部材の
    近傍にシールド部材を配設し、該シールド部材を交流負
    荷手段を介して接地したことを特徴とする帯電装置。
  14. 【請求項14】 前記交流負荷手段として、 1/2πfC≦R≦100/2πfC ここに、f:帯電部材に印加する交流電圧の周波数 C:帯電部材と像担持体の形成する静電容量 を満足する大きさRの抵抗値を有する抵抗を用いること
    を特徴とする請求項13記載の帯電装置。
  15. 【請求項15】 前記交流負荷手段として、 C×10-3≦C’≦C ここに、C:帯電部材と像担持体の形成する静電容量 を満足する大きさC’の静電容量を有するコンデンサを
    用いることを特徴とする請求項13記載の帯電装置。
  16. 【請求項16】 前記交流負荷手段として、電圧定格値
    B が、 VB ≧VPP/2 ここに、VPP:帯電部材に印加する交流電圧のピーク間
    電圧 を満足するバリスタを用いることを特徴とする請求項1
    3記載の帯電装置。
  17. 【請求項17】 回転円筒体より成る像担持体と、該像
    担持体に押圧される画像形成手段を有する画像形成装置
    において、前記像担持体は、これと前記画像形成手段と
    のニップ部においてクラウン形状を成すことを特徴とす
    る画像形成装置。
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