JPH10307451A - 帯電装置 - Google Patents

帯電装置

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JPH10307451A
JPH10307451A JP13287197A JP13287197A JPH10307451A JP H10307451 A JPH10307451 A JP H10307451A JP 13287197 A JP13287197 A JP 13287197A JP 13287197 A JP13287197 A JP 13287197A JP H10307451 A JPH10307451 A JP H10307451A
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JP
Japan
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charging
charging electrode
electrode
charging device
peripheral surface
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JP13287197A
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English (en)
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Yoshitaka Nagamori
由貴 長森
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導電性フィルムを円筒状にし、電荷受容体
と接触するように配置した帯電電極を備える帯電装置に
おいて、帯電電極を安定して電荷受容体に接触させ、か
つ回転させることにより、帯電電位が変動するのを防止
する。 【解決手段】 帯電電極2の内側に挿入され、帯電電極
2を電荷受容体1に接触させて周回移動させる支持ロー
ル3を配置し、その両側に帯電電極2の内周面と接触し
ながら回転するスプロケット5を配設する。このスプロ
ケット5は、周面に複数の突起5aを備えており、支持
ロール3との間のバネ6によって外側に付勢される。ま
た帯電電極2の両縁部には、周方向に沿って、突起5a
と係合する複数の開口2aが設けられている。これによ
り帯電電極2は、開口2aがスプロケット5の突起5a
と係合しながら周回移動し、バネ6によって帯電電極2
に幅方向の張力が与えられる。このため、帯電電極2と
電荷受容体1との接触が安定化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法を応用
した複写機、プリンター等の画像形成装置において用い
られ、電荷受容体である感光体の表面を一様に帯電させ
る帯電装置に係り、特に円筒状のフィルム状部材からな
る帯電電極を、電荷受容体と接触するように支持する帯
電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンターなどの画像形成装置
では、電荷受容体である感光体表面を帯電装置により帯
電させ、像光の照射により表面に静電潜像を形成し、現
像剤の付着によりこの静電潜像を可視化する。そして、
現像されたトナー像を記録紙などに転写させ、該トナー
像を定着することにより、記録紙上に画像を形成する。
このような画像形成装置で用いられる帯電装置として
は、従来より、コロナ放電などを利用した非接触帯電方
式と、微小ギャップでの放電を利用した帯電ロールなど
による接触帯電方式とがある。
【0003】コロナ放電を利用した帯電装置は、シール
ドケース内に電荷受容体の表面と近接・離隔させてワイ
ヤーを張架し、これに高電圧を印加してコロナ放電を起
こさせ、電荷受容体に所定の電荷を付与するものであ
る。このような帯電装置は均一な帯電には優れているも
のの、オゾン、NOX などの放電生成物が大量に生成す
るため、その処理が必要となり、装置の大型化、高コス
ト化を招きやすいという欠点がある。また、空気中のご
みやトナー、放電生成物、フューザーオイル等により電
極ワイヤーが汚れ、帯電が不均一となって得られる画像
に欠陥を生じる恐れもある。
【0004】そのため、最近では、電荷受容体に帯電電
極を直接接触させて帯電する、接触帯電方式の帯電装置
が用いられている。この帯電装置は、電荷受容体表面に
接触するように半導電性を有する導電性部材を配設し、
この導電性部材に電圧を印加して接触部近傍の微小空隙
で放電を発生させることにより帯電を行うものである。
このような装置で用いられる導電性部材としては、ロー
ル状やブラシ状のものが挙げられる。この方式では、コ
ロナ放電を利用しないため、オゾンの発生量が極めて少
ないという利点をもつ。また電荷受容体に接触している
ため、装置の小型化、軽量化に適しており、現在ではロ
ール型、ブラシ型の帯電装置を用いた画像形成装置が広
く製品化されている。このほか、特開昭1−93760
号公報、特開平2−282279号公報には、電荷受容
体に押圧されるブレード状の帯電電極を用い、電荷受容
体表面の残留トナー等を除去するクリーニングブレード
と兼用させるようにした装置が提案されている。さらに
特開平4−249270号公報には、可撓性を有するフ
イルム状部材からなる帯電電極を用い、その先端部を電
荷受容体表面に接触させるように配置した帯電装置が提
案されており、各種の接触式帯電装置の実用化研究が進
められている。
【0005】しかし、上記接触方式の帯電装置のうち、
導電性の弾性ロールを用いるものでは、ロールの支持装
置などが必要となるため、構造が複雑になりやすいとい
う欠点がある。また、均一な帯電を行うためには、弾性
ロールと電荷受容体との密着性を良くして、安定した微
小空隙を形成する必要があり、ゴムの硬度を低くするな
どの対策が必要となる。そのため、ゴム中に多量のプロ
セスオイルを含有させる必要があり、このプロセスオイ
ルが電荷受容体に転移して画質に悪影響を及ぼしやすい
という欠点がある。一方、このような欠点を解消するた
めには、ロールの外形精度を上げるといった方法もある
が、弾性体の外形精度を上げることは非常に難しく、歩
留りの低下等といったコストアップにつながってしま
う。
【0006】また、上記帯電装置のうち、導電性ブラシ
を用いるものでは、上記弾性ロールに比べて接触を均一
化することは容易であるものの、ブラシの製作に手間が
かかる上、ブラシの掃き目が帯電ムラとして画像に出や
すいという欠点がある。
【0007】また、ブレード状帯電電極をクリーニング
ブレードと兼用する方式では、クリーニング精度と放電
に必要な微小空隙の設定とを両立させることが困難であ
り、均一かつ良好な帯電を行うことが難しい。たとえク
リーニング機能を兼用させないとしても、電荷受容体に
対して帯電装置が常に静止しているため、転写後に電荷
受容体上に付着している残留トナーや外添剤などの汚れ
をため込みやすく、画質欠陥や異常放電を生じてしまう
という大きな欠点がある。
【0008】一方、特開平4−249270号公報に記
載されるようなフィルム状の帯電電極を用いるもので
は、他の導電性部材に比べて簡単な構成で安定した接触
が得やすく、部材の製造コストも安価であるものの、電
荷受容体に押しつけられたまま帯電を行うため、摩擦帯
電や帯電電極の振動により放電を行う空隙に変動を生
じ、帯電電位が不安定になりやすい。また、ブレード状
帯電電極と同様に、電荷受容体との接触ニップにトナー
や外添剤などの異物が付着して帯電電位が不均一になる
という欠点もある。このような欠点を改善するための手
段として、上記の接触式帯電装置に交流電圧を重畳した
直流電圧を印加する方法もあるが、電荷受容体の表面エ
ネルギーが増加してしまうため、異物の付着によるクリ
ーニング不良の発生や、電荷受容体の摩耗が顕著になる
といった問題が生じる。また、フイルム状部材に交流の
周波数に応じた振動が起こり、帯電音が発生するという
欠点もある。さらに、上記のような交流電圧を重畳した
直流電圧を印加した場合は、帯電効率が極めて低いとい
う問題がある。例えば、エネルギー消費効率を算出する
と、帯電装置の消費電力エネルギーに対する、電荷受容
体を帯電させる静電エネルギーの割合は、スコロトロン
が0.5%、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加
した帯電ロールが2.6%であり、いずれも低効率にな
っている。
【0009】このような低帯電効率や電荷受容体の劣化
促進などの問題を改善するために、上記の半導電性の帯
電電極を電荷受容体に接触させて直流電圧を印加し、電
荷受容体を帯電させる帯電装置も再度検討されている。
しかし、このような方式では、エネルギー消費効率は2
7.3%と大きくなるものの、帯電電位が放電開始電圧
と帯電電極の抵抗とにより一義的に決定されてしまうた
め、帯電電極の抵抗ムラや、抵抗の環境変動などによっ
て帯電電位が不均一になってしまうという欠点がある。
特に、帯電電極の表面材料として使用される高分子材料
は、抵抗のばらつきが0.5桁〜1桁程度あるうえ、雰
囲気の温湿度によって2桁程度変動してしまうという性
質をもっている。さらに、帯電電極を電荷受容体に押し
つけて接触させるので、トナーや放電生成物、空気中の
ほこり、紙粉といった汚れが帯電電極表面に付着しやす
いうえ、このような汚れが付着すると、異常放電や不安
定な放電が発生し、かぶりなどの画質欠陥が起こりやす
いという欠点がある。この汚れに対する不安定さは、直
流電圧を印加する場合に特に顕著となり、汚れが大量に
付着することによる不均一な帯電は、特に高画質を目的
とする画像形成装置には不向きであるという致命的な欠
陥もある。
【0010】そこで、上記欠点を回避するために、特開
平4−232977号公報や特開平5−72869号公
報に開示される帯電装置が提案されている。この帯電装
置は、可撓性を有するフイルム状部材を円筒状に形成し
た帯電電極を用い、これを支持ロールの周面に当接させ
るように支持して、撓ませた状態で電荷受容体に接触さ
せるものである。この帯電電極は、支持ロールの回転駆
動により周面が無端移動するようになっており、その移
動方向が電荷受容体との接触部で同方向となるように設
定されている。また、帯電電極を支持ロールに安定して
接触させるために、帯電電極を支持ロールの周面に押し
付ける押圧部材を設けることもできる。
【0011】このような帯電装置では、帯電電極と電荷
受容体との摩擦帯電が最小限になり、振動による帯電不
良の発生を解消できるという利点がある。さらに、トナ
ー等の異物も付着しにくく、不均一な帯電の発生を低減
することが可能となる。また、異物が付着しても帯電電
極が回転するため、同位置に留まることがなくなり、縦
筋状の画質欠陥の発生を回避することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平4−232977号公報や特開平5−72869号
公報に記載の帯電装置では、以下に示すような問題点が
ある。上記帯電装置では、帯電電極と電荷受容体との接
触を均一にするために、特開平4−249270号公報
に記載の帯電電極に比べて、フィルムの厚さを薄くする
必要があり、帯電電極が変形しやすくなるという難点が
ある。そのため、給電電極から放電領域までの距離、お
よび放電領域の形状が変動しやすくなり、帯電電位のム
ラが発生するという問題がある。
【0013】また、押圧部材で帯電電極を支持ロールの
周面と密接するように押圧し、帯電電極を電荷受容体に
押し付けるように接触させると、押圧部材と帯電電極と
の間に摩擦力が働き、無端移動するように駆動される帯
電電極にゆがみが生じ、電荷受容体との接触圧の分布が
不均一になりやすい。このため、均一な帯電電位を安定
して維持することができないという問題もある。
【0014】さらに、上記のように薄肉状の帯電電極を
使用する場合、電極の厚さが薄くなればなるほど絶縁破
壊による破損が発生しやすくなるため、電荷受容体に押
圧するような帯電電圧供給法は不適であるという大きな
欠点がある。
【0015】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的は、簡単な構成で、帯電電
極を安定して電荷受容体に接触させ、かつ回転させるこ
とにより、均一で安定した帯電を行うことが可能であ
り、画像形成装置に適用した場合にも長期にわたり安定
した画質が得られる帯電装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明に係る帯電装置は、 可撓
性を有する円筒状のフィルム状部材からなり、電荷受容
体と接触して無端移動可能に支持される帯電電極と、こ
の帯電電極に電圧を印加する電源とを備え、前記電荷受
容体と前記帯電電極との接触部分の近傍における微小間
隙で放電を生じさせて前記電荷受容体を帯電する帯電装
置において、 前記帯電電極に幅方向の張力を与える張
力付与手段を有するものとする。
【0017】前記張力付与手段として、例えば請求項2
に記載の発明では、 前記帯電電極の両側縁部付近で、
それぞれ該帯電電極の内周面と接触しながら回転する同
軸上の二つの円筒状部材と、 前記円筒状部材と前記帯
電電極との接触部分で幅方向の相対変位を拘束する係止
手段と、 前記円筒状部材のそれぞれを、前記帯電電極
の幅方向の外側へ付勢する付勢手段とを含むものとす
る。
【0018】このような帯電装置では、円筒状のフィル
ム状部材からなる帯電電極が電荷受容体と接触するよう
に支持されており、帯電電極に電圧が印加されると、帯
電電極は静電気力によって電荷受容体の側に押し付けら
れるとともに、電荷受容体の移動方向に引っ張られる。
そして、帯電電極は、円筒状部材との接触部分で係止手
段により幅方向の相対変位を拘束されながら、円筒状部
材の回転にともなって周回移動する。このとき、帯電電
極の両側縁部付近に設けられた二つの円筒状部材が、付
勢手段により幅方向の外側へ付勢されているので、帯電
電極に幅方向の外側に向かって張力が与えられ、帯電電
極は幅方向の両側縁部に引っ張られる。したがって、帯
電電極は安定して電荷受容体と接触することが可能とな
り、その接触圧がほぼ均一に保たれる。このため、帯電
不良の発生が防止され、画質劣化のない安定した画像が
得られる。また、このような帯電装置では、帯電電極の
厚さを薄くすることが可能であり、帯電電極の同軸度、
伸直度等の精度が良くない場合でも、十分に均一な帯電
を行うことができる。
【0019】また、前記係止手段は、円筒状部材と帯電
電極との接触部分で、幅方向の相対変位を拘束すること
ができれば如何なる構成のものでも使用可能であり、例
えば請求項3に記載の発明のように、前記円筒状部材の
周方向に等間隔で設けられた複数の突起と、 前記帯電
電極の縁付近に周方向に沿って設けられ、前記突起と係
合する複数の開口とを含むものとすることができる。ま
た、請求項5に記載の発明のように、前記円筒状部材の
周面に周方向に沿って設けられた凹状部と、前記帯電電
極の内周面の縁付近に周方向に沿って設けられ、前記凹
状部と係合する凸状部とを含むものとすることもでき
る。
【0020】また、前記係止手段の維持性を向上させる
ため、例えば、請求項4に記載される発明のように、前
記複数の開口を有する帯電電極の縁付近を補強してもよ
い。なお、前記円筒状部材は、円筒状の周面を有する部
材であれば如何なる構成のものでもよく、例えば、中空
円筒状部材のほか、円板状部材、円柱状部材などが用い
られる。
【0021】また、請求項6に記載の発明に係る帯電装
置では、 前記張力付与手段は、前記帯電電極内に挿通
され、該帯電電極の内周面と接触しながら帯電電極の回
転にともなって従動、もしくは独立に回転駆動されるロ
ール状部材であって、 周面には中央部近傍から両端部
に向って、該ロール状部材の回転方向に対して角度をも
ち、かつその角度は互いに逆方向の傾きを有する螺旋状
の凹部、もしくは複数の凹部が設けられており、 該ロ
ール状部材の周面を前記帯電電極の内周面に摺擦するこ
とにより、該帯電電極の幅方向に張力を与えるものとす
る。
【0022】このような張力付与手段では、前記螺旋状
の凹部もしくは複数の凹部を有するロール状部材の周面
が帯電電極の内周面と摺擦することにより、帯電電極を
幅方向の両側縁部の方向に引っ張ることが可能であり、
帯電電極と電荷受容体との接触を安定化することができ
る。これにより、帯電電位が均一となり、画質劣化のな
い安定した画像が得られる。また、帯電電極を支持する
支持ロールを、螺旋状の凹部を備える上記ロール状部材
と兼用することができ、装置の小型化及び低コスト化が
図られる。
【0023】また、請求項7に記載の発明に係る帯電装
置は、 前記張力付与手段は、 前記帯電電極内に挿通
され、該帯電電極と前記電荷受容体との間に発生する静
電気力によって該帯電電極が周回移動するように支持す
る支持部材であって、 前記支持部材の少なくとも前記
帯電電極との接触部分が曲面をもち、かつその表面に中
央部近傍から両端部に向って、前記帯電電極の周回方向
に対して互いに逆向きの角度を有する複数の凹部が設け
られており、 該支持部材の周面と前記帯電電極の内周
面とが摺擦することにより、該帯電電極の幅方向に張力
を与えるとする。このような帯電装置でも同様に、複数
の凹部を有する支持部材の周面と帯電電極の内周面とが
摺擦することにより、帯電電極を幅方向の両側縁部の方
向に引っ張ることが可能であり、帯電電極と電荷受容体
との接触を安定化することができる。
【0024】請求項8に記載の発明に係る帯電装置で
は、 前記張力付与手段は、 前記帯電電極の外周面と
当接した状態で帯電電極の回転にともなって従動、もし
くは独立に回転駆動されるロールであって、 該ロール
の周面には中央部近傍から両端部に向って、該ロールの
回転方向に対して角度をもち、かつその角度は互いに逆
方向の傾きを有する螺旋状の凹部、もしくは複数の凹部
が設けられており、 該ロールの周面を前記帯電電極の
外周面に摺擦することにより、該帯電電極の幅方向に張
力を与えるものとする。
【0025】このような帯電装置では、帯電電極の外周
面とロールの周面との接触部で該ロールに圧力がかかる
ため、帯電電極は、螺旋状の凹部もしくは複数の凹部を
有するロールの周面との摩擦によって、幅方向の両側縁
部に引っ張られる。このため、帯電電極を電荷受容体に
安定して接触させることが可能となり、均一な帯電電位
が得られる。
【0026】請求項9に記載の発明に係る帯電装置で
は、 前記張力付与手段は、前記帯電電極の周面と当接
した状態で帯電電極の回転にともなって従動、もしくは
独立に回転駆動される複数のロールであり、 該ロール
の周面が、前記帯電電極との当接位置で該帯電電極の周
回方向と角度を有する方向に移動するように配置され、
該ロールの周面を前記帯電電極の周面に摺擦させること
により、該帯電電極の幅方向に張力を与えるものとす
る。
【0027】このような帯電装置では、帯電電極の外周
面とロールの周面との接触部で該ロールに圧力がかか
り、該ロールはそれぞれ幅方向の外側に向かって帯電電
極を引っ張るように回転するため、帯電電極はロールと
の摩擦によって幅方向の両側縁部に外力を受ける。この
ため、帯電電極は電荷受容体に安定して接触することが
可能となる。
【0028】請求項10に記載の発明に係る帯電装置で
は、前記張力付与手段は、前記帯電電極の周面と当接さ
れる接触部材であって、該接触部材が前記帯電電極の周
回方向に対して角度をもった縞状に支持されているもの
とする。
【0029】このような接触部材として、例えばブラシ
状部材からなり、該ブラシ状部材のブラシ毛が帯電電極
の周回方向に対して角度をもった縞状に植毛されている
もの等を用いることができる。このような帯電装置で
は、帯電電極の外周面とブラシ状部材との接触部で該ブ
ラシ状部材に圧力がかかり、該ブラシ状部材はそのブラ
シのこしによって帯電電極を幅方向の両側縁部に引っ張
るため、帯電電極はこの摩擦力によって幅方向の両側縁
部に外力を受ける。このため、帯電電極は電荷受容体に
安定して接触することが可能となる。なお、接触部材と
しては、上記ブラシ状部材に限ったものではなく、例え
ばフェルト、不織布、スポンジ等、ある程度こしのある
部材であれば適宜に選択できる。
【0030】請求項11に記載の発明に係る帯電装置で
は、前記張力付与部材は、 前記帯電電極の内周面長と
ほぼ同じ周長を有し、該帯電電極の両側縁部の内側にそ
れぞれ接着された、同軸上の二つの円筒状部材と、 こ
れらの円筒状部材を、前記帯電電極の幅方向の外側へ付
勢する付勢手段とを有するものとする。
【0031】このような帯電装置では、帯電電極の両側
縁部の内側にそれぞれ接着された二つの円筒状部材が、
付勢手段によって帯電電極の幅方向の外側へ付勢される
ので、帯電電極は幅方向の両側縁部の方向に引っ張ら
れ、電荷受容体に安定して接触することが可能となる。
また、上記帯電電極を円筒状部材に固定させるために、
請求項12に記載の発明のように、帯電電極の両側縁部
の外側からリング状部材によって締め付けてもよい。
【0032】請求項13に記載の発明に係る帯電装置
は、前記帯電電極が周回移動する範囲に沿った位置に支
持され、該帯電電極の周面を軽く押圧して、該帯電電極
の周回移動を安定化させる接触部材を有するものとす
る。
【0033】このような帯電装置では、接触部材が帯電
電極の外周面を軽く押圧することにより、帯電電極の周
回移動を安定化させるとともに、幅方向へのウオークを
防止することが可能となる。また、接触部材により帯電
電極の周面に付着したトナー等をクリーニングすること
が可能であり、帯電不良の発生を防止することができ
る。このため、クリーナレスの画像形成装置にも好適に
用いることができる。
【0034】本願発明に係る帯電装置で用いられる帯電
電極の材料としては、半導電性を有するものであればど
のようなものでもよく、たとえばポリエステル、ポリア
ミド、ポリエチレン、ポリカーボネ−ト、ポリオレフィ
ン、ポリウレタン、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミ
ド、PEN、PEK、PES、PPS、PFA、PVd
F、ETFE、CTFE等の樹脂、もしくはシリコーン
ゴム、EPDM、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴ
ム、アクリルゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム等の合
成ゴムにカーボンブラックや金属粉末、金属酸化物等の
導電性の粉末を混入したものを使用することができる。
また、エピクロルヒドリンゴム、クロロプレンゴム、E
PDMゴム等の有極性ゴムや、酸化チタン、アモルファ
スシリコン等の半導電性の無機材料を絶縁体の基体上に
薄膜もしくは厚膜蒸着して形成してもよい。ただし、有
極性ゴムなどは異物等の付着力が高いため、低付着材料
等で表面をコーティングするといった工夫が必要であ
る。また、薄膜もしくは厚膜蒸着した場合は、硬度が大
きいため、電荷受容体に対して非接触に配置することが
好ましい。
【0035】このとき、好ましい体積抵抗率となるよう
に導電性粒子の混入量を調整する必要があり、102 Ω
・cmより小さいと火花放電が発生しやすく、1011Ω
・cmより大きいとドット状の帯電不良を起こしやすい
ため、102 Ω・cm〜1011Ω・cmの範囲で使用す
るのが望ましい。特に、103 Ω・cm〜107 Ω・c
mでは、帯電装置に印加する帯電電圧を比較的低く設定
することが可能であるうえ、プロセススピードが150
mm/sec以上の高速機で使用する場合には、電位変
動を小さく抑えることが可能となるため、最も好まし
い。
【0036】帯電電極に印加する帯電電圧は、直流電
圧、あるいは直流電圧に帯電開始電圧の2倍以上の交流
電圧を重畳した電圧のいずれでも良い。しかし、直流電
圧に交流電圧を重畳した電圧では、電荷受容体および帯
電装置表面の表面エネルギーを上昇させ、さらには電荷
受容体に対して悪影響を及ぼすことから、直流電圧を用
いることが望ましい。
【0037】また、本願発明に係る帯電装置では、周回
移動する円筒状の帯電電極に帯電用の電圧を供給する給
電電極を設けることが望ましい。この給電電極は、帯電
電極を支持する電極支持部材や、帯電電極の周面と接触
して該帯電電極の周回移動を安定化する接触部材などと
兼用することができる。このような給電電極の材料とし
ては、導電性を有するものであればどのようなものでも
よく、たとえばポリエステル、ポリアミド、ポリエチレ
ン、ポリカーボネ−ト、ポリオレフィン、ポリウレタ
ン、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、PEN、PE
K、PES、PPS、PFA、PVdF、ETFE、C
TFE等の樹脂、もしくはシリコーンゴム、エチレンプ
ロピレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴ
ム、ニトリルゴム等の合成ゴムにカーボンブラックや金
属粉末等の導電性の粉末を混入したものを使用すること
ができる。また、エピクロルヒドリンゴム、クロロプレ
ンゴム、EPDMゴム等の有極性ゴムや、アモルファス
シリコン等の半導電性の無機材料を絶縁体の基体上に薄
膜もしくは厚膜蒸着して形成してもよい。ただし、有極
性ゴムなどは付着力が高いため、低付着材料等で表面を
コーティングするといった工夫が必要である。さらに、
上記のような高分子材料に限ったものではなく、例えば
SUS、アルミニウム、黄銅等の金属、水、アルコー
ル、液体金属等の導電性液体等も使用することができ
る。ただし、導電性液体を使用する場合は、液体が帯電
電極等に付着・飛散したり、蒸発するのを防止するため
の機構が必要である。
【0038】給電電極の形状は、帯電電極表面もしくは
裏面に接触することが可能であればどのような形状でも
よく、たとえば、スポンジ、繊維、フェルト、ゴム、不
織布、フォーム、ブラシ、ウエブ、ブレード、パドル、
ゲル、樹脂、金属などからなるブロック体やロール等の
回転体、もしくは往復運動をする刷毛状の部材などが好
適に用いられる。ただし、帯電装置の形状によっては、
接触部の圧力が小さいほうが望ましい場合があり、ブラ
シ、フェルト、不織布、スポンジ、ロールなどが好適に
用いられる。
【0039】本願発明に係る帯電装置が組み込まれる画
像形成装置としては、従来の感光体(被帯電体)のクリ
ーニング装置が備えられている白黒、カラー複写機、プ
リンタなどが好適である。また、クリーニング装置が備
えられていないクリーナレスの画像形成装置、もしく
は、疑似的なクリーニング装置が備えられている場合に
おいても好適に用いることが可能である。
【0040】
【発明の実施の形態】次に、本願発明に係る実施の形態
を図に基づいて説明する。図1は、請求項1、請求項2
又は請求項3に記載の発明の一実施形態である帯電装置
を示す概略構成図であり、図1(a)は帯電装置の断面
図、図1(b)はこの帯電装置で用いられる支持ロール
の側面図である。また、図2は、この帯電装置の概略斜
視図である。
【0041】この帯電装置10は、図1(a)に示され
る矢印のように、一定方向に移動可能な電荷受容体1と
対向した位置に支持されており、半導電性のフィルム状
部材を無端移動可能な周面を有するように円筒状に形成
した帯電電極2と、この帯電電極2の内側に挿通され、
該帯電電極2を支持するとともに、回転駆動される支持
ロール3とを有している。さらに、上記支持ロール3は
直流電源4と接続されており、該支持ロール3を介して
帯電電極2に帯電用の電圧を印加するようになってい
る。
【0042】上記電荷受容体1は、例えば導体基板1b
上に光導電層1aが積層された構成のものであり、導体
基板1bは電気的に接地されている。そして、帯電電極
2との接触部近傍の微小空隙で放電が発生することによ
って、電荷受容体1の表面が帯電されるようになってい
る。
【0043】上記帯電電極2は、フィルム状部材の周長
が支持ロール3の周長よりも大きく形成されており、撓
んだ状態で電荷受容体1に当接するように支持されてい
る。この帯電電極2には、図2に示されるように長手方
向における両側縁部付近に、周方向に沿って複数の開口
2aがほぼ等間隔に設けられている。この帯電電極2
は、支持ロール3の回転に伴って無端移動するようにな
っており、電荷受容体1との対向位置で、該電荷受容体
1の移動方向と同方向に移動するように設定されてい
る。帯電電極2は、電圧を印加していない時は自重で電
荷受容体1と接触しているが、電圧が印加されると、図
1に示すように電荷受容体1の移動方向にたわんだ形状
になる。これは、電荷受容体1との間に発生する静電気
力によって帯電電極2は電荷受容体1の側に押しつけら
れるためである。
【0044】この帯電電極2を構成するフィルム状部材
としては、厚さが30〜200μm程度の可撓性を有す
る半導電性の部材が用いられている。このフィルム状部
材は、たとえばポリエステル、ポリアミド、ポリイミ
ド、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリオレフィ
ン、ポリウレタン、ポリフッ化ビニリデン、アクリルな
どの高分子材料から形成されるフィルム中にカーボンブ
ラックなどの導電性粒子を混入することにより形成され
ており、好ましい体積抵抗率(102 Ω・cm〜1011
Ω・cm)となるように導電性粒子の混入量を調整して
いる。また、電荷受容体1に直接接触することを考慮し
て、フィルムの引張弾性率は10〜280kg/mm2
程度に設定されている。本実施形態で用いられる帯電電
極の材料、体積抵抗率、及び厚さについては後述する。
【0045】上記支持ロール3は、電荷受容体1と間隔
をおいて対向するように配置されており、帯電電極2を
軸方向においてほぼ均一に電荷受容体1と接触させるよ
うに支持している。つまり、帯電電極2が撓んだ状態で
電荷受容体1と接触することにより、電荷受容体1への
当接圧が適切に調整され、均一な接触が得られる。また
支持ロール3は、帯電電極2への給電を兼ねるため、周
面が導電性材料で形成されており、例えばアルミニウ
ム、SUSなどの金属、あるいは体積抵抗率が帯電電極
2の体積抵抗率以下になるように形成された導電性高分
子材料などが用いられる。上記例では、アルミニウムが
用いられている。
【0046】また、上記支持ロール3の両端には、図1
(b)に示すように支持ロール3の軸7と同軸上に、軸
方向に移動可能な二つのスプロケット5が設けられてい
る。このスプロケット5の外周には、周方向に沿って複
数の突起5aがほぼ等間隔で配設されており、この突起
5aと帯電電極2の開口2aとは、回転しながら係合す
るように設定されている。また、支持ロール3とスプロ
ケット5の間には、軸7にばね6が巻回されており、ス
プロケット5に軸方向外側にむかう外力を与えている。
この外力によって帯電電極2は幅方向の両側縁部に引っ
張られた状態になっている。さらに、支持ロール3はス
プロケット5とともにモータ(図示せず)によって図1
中に示す矢印Aの方向に回転駆動されており、これによ
って帯電電極2は、複数の開口2aが順次突起3aと係
合しながら無端移動するようになっている。
【0047】上記直流電源4は、電荷受容体1の帯電工
程で帯電電極2に直流電圧を印加できるものである。こ
の直流電源4の印加電圧については後述する。ただし、
印加電圧は、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を用い
ることも可能である。
【0048】このような帯電装置では、直流電源4から
導電性の支持ロール3を介して帯電電極2に所定の電圧
が印加されると、帯電電極2と電荷受容体1との接触部
近傍に形成される微小な空隙で空気のイオン化が発生す
る。支持ロール3に電源4の負極性側が接続されていれ
ば、−のイオンまたは電子が電荷受容体1側へ流れてこ
れを帯電し、+のイオンは帯電電極2側へ到達して中和
される。このとき、支持ロール3の回転により、帯電電
極2は開口2aがスプロケット5の突起5aと順次係合
しながら、帯電電極2と電荷受容体1との接触部分にお
いて同方向に移動する。さらに、電圧の印加によって帯
電電極2が電荷受容体1の移動方向に引っ張られ、帯電
電極2と電荷受容体1との接触が安定化する。また、帯
電電極2は抵抗が十分大きいため、放電は安定し、火花
放電に至ることはない。さらに、帯電電極2に半導電性
抵抗体を用いたことにより、空隙のどの部分にも過大な
電流が流れるのを防止することが可能であり、電荷受容
体1に対して均一な帯電が可能である。
【0049】一方、帯電電極2は可撓性を有しているた
め、その製造上の制約から、同軸度や伸直度等がばらつ
くため、接触が部分的に不均一になったり変動すること
によって帯電電位が乱れてしまうことが多い。しかし、
帯電電極2の開口2aと係合している突起5aが備えら
れているスプロケット5が、常に帯電電極2を幅方向の
外側に引っ張っているため、接触を安定化することが可
能となっている。従って、帯電電極2があまり精度の良
くない場合でも、十分に均一な帯電を行うことができ
る。
【0050】次に、図3に示すような帯電試験装置を用
いて上記帯電装置10の帯電テストを実施した結果を示
す。この帯電試験装置は、矢印方向に回転するドラム状
の電荷受容体(感光体)1の周囲に、電荷受容体1の表
面電位を検知する表面電位センサー11と、電荷受容体
1の表面電荷を除電する除電ランプ13とを有してお
り、表面電位センサー11に表面電位計12が接続され
ている。電荷受容体1の回転方向における表面電位セン
サー11の上流側には、本実施形態の帯電装置10が配
置され、導電性の帯電電極2が電荷受容体1の表面に接
触するように支持ロール3で支持されている。また、支
持ロール3には直流電源14が接続され、直流の帯電電
圧が印加されるようになっている。この直流電源14
は、出力電圧を任意に変えることができるものであり、
印加電圧の増減にともなって変化する電荷受容体1の表
面電位を、表面電位計12で測定するようになってい
る。
【0051】帯電装置10に使用されるフィルム状の帯
電電極2は、PVdF、ナイロン、ポリカーボネイトを
体積抵抗率がそれぞれ103 、105 、107 Ω・cm
となるように作成した30μm、50μmの可撓性のフ
ィルムチューブ、および500μmの薄肉円筒状電極を
用いた。また、帯電電極の内径は12.5mmとし、支
持ロール3はφ11mmとした。
【0052】図4は、上記帯電試験装置を用いた帯電テ
ストにおいて、帯電電極2に直流電圧を印加したときの
印加電圧と電荷受容体1の表面電位との関係を示したも
のである。この図において、直流電源14から0V〜2
000Vの直流電圧を印加した時の電荷受容体1の表面
電位を測定したところ、電荷受容体1の表面電位は約−
550Vの印加電圧から急激に上昇しはじめ、−200
0Vの印加電圧で約−1450Vに達することが確認さ
れた。この間、帯電装置10による異常放電の発生は見
られなかった。また、帯電電極2の材料については、上
記3種類のすべてにおいて、同様に良好な結果を得た。
【0053】次に図3に示される帯電試験装置を用い
て、電荷受容体1の表面電位の変動を測定した。この実
験では、比較のため、帯電装置10からばね6を外し、
帯電電極2に張力を与えずに同様の実験をおこなった。
【0054】図5に、本実施形態および比較例における
電荷受容体表面の電位変動を示す。この図5より、ばね
6を外した状態では約20Vの電位ムラが発生している
のに対し、本実施形態ではほとんど変動しておらず、約
5V程度と大きく改善されていることがわかる。したが
って、帯電電極2を外側に引っ張りながら帯電する、本
実施形態の帯電装置では、帯電電位の均一性が大きく向
上することが確認された。
【0055】図6は、上記帯電装置10が適用される画
像形成装置を示す概略構成図である。この画像形成装置
は、一様に帯電された後に像光を照射することによって
潜像が形成される感光体(電荷受容体)20を備え、こ
の感光体20の周囲には、該感光体20の表面を帯電さ
せる、本実施形態の帯電装置10のほか、露光装置2
1、現像装置22、転写装置25、クリーニング装置2
7、および除電ランプ28が備えられている。さらに、
この画像形成装置内には、用紙24を収納する用紙カセ
ット23、トナー像を定着する定着装置26なども備え
られている。
【0056】このような画像形成装置では、帯電装置1
0により感光体20が所定の電位に帯電された後、露光
装置21によって画像情報に対応したレーザー光が照射
され、感光体20の表面に静電潜像が形成される。この
静電潜像は、現像装置22によって現像され、感光体2
0へのトナーの付着による可視像が形成される。さら
に、用紙カセット23から、用紙24が、ペーパーガイ
ド29に沿って感光体20と転写装置25との間に搬送
され、転写装置25により感光体20上のトナー像が用
紙24上に転写される。転写されたトナー像は、定着装
置26で定着され、用紙24上にプリント像が形成され
る。一方、転写工程後、感光体20の回転に伴い、感光
体20上に残留した未転写トナーはクリーニング装置2
7により清掃され、除電ランプ28により感光体20表
面が除電された後、再び帯電装置10による帯電工程に
はいる。なお、上記工程において、帯電装置10へ印加
される電圧は約ー900Vの直流電圧、または−350
Vの直流成分にピーク間電圧1500Vの交流成分を重
畳した電圧が設定されており、これにより、電荷受容体
20の表面電位はほぼー350Vに帯電される。
【0057】このような画像形成装置を用いてプリント
像を形成し、上記帯電装置10の信頼性テストを行った
ところ、帯電電位が均一で、図7(a)に示すように、
画質欠陥のない良好な画像が得られることが確認され
た。また、比較のため、図1に示されるばね6を外す
と、図7(b)に示すように、プリント像にフィルム状
帯電電極の外径の周期でかぶりや濃度ムラといった画質
欠陥が発生した。また、交流重畳直流電圧を印加した場
合には、このような画質欠陥は出にくくなるが、帯電電
極2にトナーが多く付着すると、同じような画質欠陥が
発生する。したがって、特に直流電圧を印加する場合に
は、帯電電極2に張力を与えることにより、安定して電
荷受容体1に接触させ、かつ安定して回転させること
が、帯電電位を均一に維持するために非常に有効である
ことが実証された。
【0058】上記帯電装置10は、前述の図6に示すよ
うな画像形成装置において適用されるが、図8に示すよ
うに、クリーニング装置を用いないクリーナレス画像形
成装置においても同様に適用することができる。この画
像形成装置のプロセスは、前述の図6とほとんど同じで
あるが、感光体30上に残留した未転写トナーはそのま
ま帯電装置10を通過し、現像装置32で回収される。
もしくは、転写装置35によって100%に近い転写を
行うことにより、未転写トナーを極力少なくしている。
【0059】このような画像形成装置では、感光体30
上に残留するトナーや紙粉、放電生成物などによって帯
電装置10の帯電電極2が汚れやすくなる傾向がある。
したがって、このような場合には、図1に示される帯電
装置でも十分に機能するが、好ましくは図9に示される
ような帯電装置であって、請求項13に記載される発明
の一実施形態である帯電装置を用いるとよい。
【0060】この帯電装置40は、図1に示される帯電
装置10に加えて、帯電電極42の外周に当接するよう
に押さえ部材48を配設したものである。この押さえ部
材48は、帯電電極42が周回移動する範囲に沿った位
置に支持された板状の弾性部材であり、帯電電極42の
外周面と当接することによって該周面を清掃するように
なっている。この押さえ部材48としては、スポンジや
フェルト、フォーム、不織布等からなる弾性材料が好適
に用いられるが、特にこれに限ったものではなく、ブラ
シ状部材などを用いることができる。さらに、ゴム、ゲ
ル、ブレード、パドル、樹脂、金属などからなるブロッ
ク体やロール等の回転体、往復運動する部材なども好適
に用いられる。このような押さえ部材48を設置するこ
とにより、帯電電極42の汚れを防止するだけでなく、
帯電電極42の外周面を支持ロール43に軽く押圧し
て、支持ロール43から離脱することを防止する効果も
有している。
【0061】さらに、図9に示されるように、帯電電極
42の外周に接触する部材を設けることにより例えば押
さえ部材48を導電性の材料、たとえば導電性の繊維で
ブラシ状に形成されたもの等で構成し、電源と接続する
ことにより、帯電電極42の外周面からの給電が可能に
なる。これにより、支持ロール43を絶縁性の材料で構
成することができるため、支持ロール43を電荷受容体
41に近接もしくは接触させてもリークが発生すること
がないため、より安定した帯電電位を得ることが可能に
なる。
【0062】図10は、請求項1、請求項2、請求項3
又は請求項4に記載される発明の一実施形態である帯電
装置を示す概略構成図であり、図10(a)は帯電装置
の断面図、図10(b)は該帯電装置で用いられる帯電
電極の部分拡大図である。この帯電装置50は、図1に
示す帯電装置10とほぼ同じ構成であるが、帯電電極5
2の係合部に補強部材59が設けられている。該補強部
材59は、本実施形態では100μmのPETを用いて
おり、これを帯電電極52の両側縁部すなわち開口52
aのまわりに接着している。なお、電源54も図1に示
す帯電装置と同じ−900Vの直流電源が用いられてい
る。
【0063】帯電電極52は図1に示す帯電電極2と同
様のものを用いており、静電吸着力によって帯電電極5
2は電荷受容体51に接触しながら図中の矢印方向に回
転している。支持ロール53についても図1に示す支持
ロール3と同様の材料を用いることができる。
【0064】このような帯電装置50を用いて図3に示
される帯電試験装置による帯電性試験を行ったところ、
図1に示される帯電装置と同様に良好な結果が得られ
た。また、図6に示される画像形成装置を用いてプリン
トテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥のない
良好な画像が得られることが確認された。また、帯電電
極52の両縁部で、外側に向かう力を受ける部分を補強
してあるため、係合部の開口52aが広がってしまうと
いったトラブルが発生せず、長期に渡って安定した帯電
を行うことが可能であるという特徴を有している。
【0065】上記帯電装置50は、図1に示される帯電
装置と同様に、図8に示される、クリーニング装置を用
いないクリーナレス画像形成装置においても同様に適用
することができる。このような場合には、図9に示され
る帯電装置と同様に、押さえ部材を設けることにより、
同様の効果を得ることができる。
【0066】なお、上記実施形態では、帯電電極52の
両縁部に接着させる補強部材59として、100μmの
PETを用いているが、補強方法はこれに限ったもので
はない。たとえば、ゴム等の弾性体や各種エラストマ
ー、樹脂等を電極内面に接着もしくは熱融着してもよ
い。また、帯電電極形成時に両縁部のみを厚くするよう
に形成しても同様の効果が得られる。
【0067】図11は、請求項1、請求項2又は請求項
5に記載される発明の一実施形態である帯電装置を示す
概略構成図であり、図11(a)は帯電装置の断面図、
図11(b)はこの帯電装置で用いられる支持ロールの
側面図である。この帯電装置60は、図1に示す帯電装
置とほぼ同じ構成であるが、帯電電極62の両側縁部と
その内周面に接触するロール65の形状が異なってい
る。ロール65は、図11(b)に示されるように、ほ
ぼ中心に凹状のくぼみ65aを持つ滑車であり、該くぼ
み65aと対向する帯電電極62の内周面に、周方向に
沿って凸部62aが設けられている。この凸部62aと
ロール65のくぼみ65aとは、回転しながら係合する
ように設定されている。
【0068】さらに、支持ロール63は駆動装置(図示
せず)によって図11中に示される矢印方向に回転駆動
されており、この外力と静電吸引力によって帯電電極6
2は無端移動するようになっている。なお、電源64も
図1に示す帯電装置と同じ−900Vの直流電源が用い
られている。帯電電極62は図1に示す帯電電極2と同
様のものを用いており、支持ロール63も図1に示す支
持ロール3と同様の材料を用いて構成することができ
る。
【0069】また、凸部62aは、帯電電極62の縁付
近に該部材を接着することによって形成することが可能
であり、凸部の材料としてPETなどを用いることがで
きる。ただし、その幅は、くぼみ65aに係合するよう
に形成する必要がある。
【0070】このような帯電装置60を用いて図3に示
される帯電試験装置による帯電性試験を行ったところ、
図1に示される帯電装置と同様に良好な結果が得られ
た。また、図6に示される画像形成装置を用いてプリン
トテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥のない
良好な画像が得られることが確認された。
【0071】上記帯電装置60は、図1に示される帯電
装置と同様に、図8に示される、クリーニング装置を用
いないクリーナレス画像形成装置においても同様に適用
することができる。このような場合には、図11に示さ
れる帯電装置でも十分に機能するが、図9に示される帯
電装置と同様に、帯電電極62の外周に接するような押
さえ部材を設置し、帯電電極表面を清掃することが好ま
しい。このような押さえ部材を設置することにより、帯
電電極62の汚れを防止するだけでなく、帯電電極62
の外周面を支持ロール63に軽く押圧して、ウォークを
低減するという効果が得られる。
【0072】さらに、帯電電極62の外周に接触する押
さえ部材を設けることにより、例えば該押さえ部材を導
電性のブラシ等で構成し、電源64と接続することによ
り、帯電電極62の外周面からの給電が可能になる。こ
れにより、ロール65および支持ロール63を絶縁性の
材料で構成することができるため、ロール65を電荷受
容体61に近接、もしくは接触させてもリークが発生す
ることがなく、より安定した帯電電位を得ることが可能
になる。
【0073】上記実施形態では、支持ロール63を回転
駆動するように構成しているが、装置の小型化、低コス
ト化のために、支持ロール63に回転力をあたえず、固
定して使用することも考えられる。この場合、帯電電極
62の駆動力は電荷受容体61との間に働く静電吸引力
だけなので、支持ロール63表面の摩擦係数が大きすぎ
ると、帯電電極62の回転が不安定になる恐れがある。
したがって、支持ロール63には、高硬度ゴムや樹脂、
金属などを使用することが好ましい。また、ロール65
も固定されている場合には、くぼみ65aと凸部62a
の摩擦力を低減するように構成する必要があり、ロール
65が帯電電極62に従動回転する場合には、ロール6
5の支持部の抵抗を小さくしなければならない。
【0074】図12は、請求項1または請求項6に記載
される発明の一実施形態である帯電装置を示す概略構成
図であり、図12(a)は帯電装置の断面図、図12
(b)はこの帯電装置で用いられる支持ロールの側面図
である。この帯電装置70は、図1に示す帯電装置と同
様に、帯電電極72を支持する支持ロール73が設けら
れているが、該支持ロール73の形状が異なっている。
支持ロール73の周面には、図12(b)に示されるよ
うに、支持ロール73のほぼ中央部を境に、支持ロール
73の短手方向に対してθの角度を有する螺旋状の凸部
75a及び凹部75bが形成されている。これにより、
支持ロール73の凸部75aが、帯電電極72の内周面
と当接するようになっている。該支持ロール73に接続
される電源74は、図1に示す帯電装置と同じ−900
Vの直流電源が用いられている。
【0075】帯電電極72は図1に示す帯電電極2と同
様のものを用いており、静電吸着力によって帯電電極7
2は電荷受容体71に接触しながら図中の矢印方向に回
転している。支持ロール73についても図1に示す支持
ロール3と同様の材料を用いることができるが、その表
面は帯電電極72の内周面に接触して摩擦力を与え、帯
電電極72を幅方向外側に向かって引っ張ることが重要
であるため、摩擦力の高いものが好ましい。この場合、
弾性変形する材料が効果的であり、ゴムが最も好適であ
る。本実施形態では、EPDMにカーボンを分散させる
ことにより体積抵抗率が103 Ω・cm程度になるよう
に形成された導電性ゴムロールを用いており、中心には
金属シャフトが挿入されている。
【0076】この帯電装置70では、支持ロール73は
帯電電極72を支持するとともに、図12(a)に示す
方向に回転駆動されているため、帯電電極72に直流電
源74から電圧が印加されると、帯電電極72は電荷受
容体71の移動方向に引っ張られ、支持ロール73に圧
力がかかる。このとき、帯電電極72との接触部で、図
12(b)に示す矢印Bの方向に支持ロール73の周面
が移動するため、帯電電極72は、支持ロール73の凸
部75aとの摩擦によって幅方向の両側縁部に向かって
外力を受ける。このため、帯電電極72は電荷受容体7
1に安定して接触することが可能になる。
【0077】このような帯電装置70を用いて図3に示
される帯電試験装置による帯電性試験を行ったところ、
図1に示される帯電装置と同様に良好な結果が得られ
た。また、図6に示される画像形成装置を用いてプリン
トテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥のない
良好な画像が得られることが確認された。また、支持ロ
ール73が、中央部近傍から軸方向外側に向かって螺旋
状の凸部75aを備えており、帯電電極72が安定して
左右両縁部に引っ張られるため、帯電電極42がどちら
か一端にかたよってしまうウォーク現象を低減するとい
う効果も有している。
【0078】上記帯電装置70は、図1に示される帯電
装置と同様に、図8に示される、クリーニング装置を用
いないクリーナレス画像形成装置においても同様に適用
することができる。このような場合には、図12に示さ
れる帯電装置でも十分に機能するが、好ましくは図13
に示されるような帯電装置であって、請求項13に記載
される発明の第2の実施形態である帯電装置を用いると
よい。
【0079】この帯電装置80は、帯電電極82の外周
に接するように押さえ部材87を配設し、帯電電極表面
を清掃するようにしたものである。この押さえ部材87
は、図9に示す押さえ部材48と同様のものを使用する
ことができる。このような押さえ部材87を設置するこ
とにより、帯電電極82の汚れを防止するだけでなく、
帯電電極82の外周面を支持ロール83に軽く押圧し
て、ウォークを低減するという効果が得られる。
【0080】さらに、図示しないが、帯電電極82の外
周に接触する押さえ部材87を導電性の材料、例えば導
電性の繊維でブラシ状に形成したもの等で構成し、電源
84と接続することにより、帯電電極82の外周面から
の給電が可能になる。これにより、支持ロール83を絶
縁性の材料で構成することができるため、支持ロール8
3を電荷受容体81に近接もしくは接触させてもリーク
が発生することがなく、より安定した帯電電位を得るこ
とが可能になる。
【0081】上記実施形態では、支持ロール83を回転
駆動するように構成しているが、装置の小型化、低コス
ト化のため、例えば請求項7に記載の発明のように、支
持ロール83に回転力をあたえず、固定して使用するこ
とも考えられる。この場合、帯電電極82の駆動力は電
荷受容体81との間に働く静電吸引力だけなので、支持
ロール83表面の摩擦係数が大きすぎると、帯電電極8
2の回転が不安定になる恐れがある。したがって、支持
ロール83には、高硬度ゴムや樹脂などを使用すること
が好ましい。ただし、この場合、帯電電極82を左右両
縁部の方向に引っ張る力も弱まるため、上記実施形態に
比べると効果も弱まるが、十分に使用可能である。
【0082】図14は、請求項1または請求項8に記載
の一実施形態である帯電装置を示す概略構成図であり、
図14(a)は帯電装置の断面図、図14(b)はこの
帯電装置で用いられる外部駆動ロールの側面図である。
この帯電装置90は、図1に示す帯電装置とほぼ同じ構
成であるが、支持ロール93の形状が異なっている。支
持ロール93は、周面が導電性材料で形成され、たとえ
ばアルミニウム、SUSなどの金属、あるいは体積抵抗
率が帯電電極92の体積抵抗率以下になるように形成さ
れた導電性高分子材料などが用いられる。また、図1と
同じ状態で帯電電極92を支持するように、ほぼ円筒状
に形成され、電荷受容体91とは離間した状態で固定配
置されている。
【0083】帯電電極92の外周面には、図14(b)
に示されるような外部駆動ロール95が配置されてお
り、図12に示す支持ロール73と同様に、外部駆動ロ
ール95のほぼ中央部を境に、短手方向に対してθの角
度をもって螺旋状の凸部97a及び凹部97bが形成さ
れている。この外部駆動ロール95は、帯電電極92に
接触し、かつ支持ロール93とは離間して配置され、図
示しない駆動装置によって図14(a)に示す矢印方向
に回転駆動されている。外部駆動ロール95は、帯電電
極92の外周面に接触して摩擦力を与え、帯電電極92
を幅方向外側に向かって引っ張ることが重要であるた
め、その表面材料としては、摩擦力の高いものが望まし
く、図12に示す支持ロール73と同様のものを用いる
ことができる。本実施形態では、図12に示す支持ロー
ル73と同様のものを使用している。また、電源94も
図1に示す帯電装置と同じ−900Vの直流電源が用い
られている。
【0084】この帯電装置90では、支持ロール93は
固定されており、かつ外部駆動ロール95との接触力も
弱いため、帯電電圧が印加されない状態では、図中破線
のような形状となるため、帯電電極92は静止あるいは
不安定な回転をする。しかし、直流電源94から支持ロ
ール93を介して帯電電極92に帯電電圧が印加される
と、静電吸引力によって帯電電極92は電荷受容体91
の移動方向に引っ張られ、安定して回転しはじめる。こ
のとき、外部駆動ロール95との接触部近傍では、帯電
電極92が弾性力によって外部駆動ロール95に対して
上向きの力を与え、外部駆動ロール95に圧力がかか
る。帯電電極92との接触部では、外部駆動ロール95
は図14(b)に示す矢印Cの方向に移動するため、帯
電電極92はこの摩擦によって幅方向両縁部に外力を受
け、電荷受容体91に安定して接触することが可能にな
る。
【0085】このような帯電装置90を用いて図3に示
される帯電試験装置による帯電性試験を行ったところ、
図1に示される帯電装置と同様に良好な結果が得られ
た。また、図6に示される画像形成装置を用いてプリン
トテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥のない
良好な画像が得られることが確認された。また、外部駆
動ロール95が、中央部近傍から軸方向外側に向かって
斜めに凸部97a及び凹部97bを有しているため、帯
電電極92が安定して左右両縁部に引っ張られ、帯電電
極92がどちらか一端にかたよってしまうウォーク現象
を低減することができる。
【0086】上記帯電装置90は、図1に示される帯電
装置と同様に、図8に示される、クリーニング装置を用
いないクリーナレス画像形成装置においても同様に適用
することができる。このような場合には、図14に示さ
れる帯電装置でも十分に機能するが、図15に示される
ような、請求項13に記載される発明の第3の実施形態
である帯電装置を用いることが好ましい。
【0087】この帯電装置100は、外部駆動ロール1
05と支持部材103との間に帯電電極102を挟みこ
むように構成し、帯電電極102をより積極的に駆動す
るようにしたものである。このような構成にすることに
より、電荷受容体101の表面に残留した未転写トナー
によって帯電電極102の回転が不安定になることを防
止することができるうえ、ウォークを低減するという効
果も有している。さらに、帯電電極102の外周に接す
るような押さえ部材108を設置することにより、帯電
電極102の表面を清掃することが可能であり、また帯
電電極102の回転をより安定化することができる。押
さえ部材108は、図9に示す押さえ部材48と同様の
材料からなる円筒状の部材を使用することができる。ま
た、支持部材103は固定されているため、図15
(a)に示されるように、帯電電極102の内周面と接
触する部位以外は直線的に構成することも可能である。
このような構成にすることにより、支持部材103を電
荷受容体101に対してより近接させることができ、装
置が小型になるという効果も有している。
【0088】上記図14または図15に示す帯電装置で
は、支持ロール93ないし支持部材103によって帯電
電圧が供給されているが、電圧の供給方法はこれに限っ
たものではなく、帯電電極の外周部に接触する部材を導
電性の材料で構成して行うことも可能である。このよう
な構成にすると、支持ロール93ないし支持部材103
を絶縁性材料で構成することができるため、電荷受容体
101に対して近接もしくは接触させてもリークが発生
せず、安定した帯電電位を得ることができる。
【0089】図16は、請求項1または請求項9に記載
される発明の一実施形態である帯電装置を示す概略構成
図であり、図16(a)は帯電装置の断面図、図16
(b)は側面図である。この帯電装置110は、図14
に示す帯電装置とほぼ同じ構成であるが、外部駆動ロー
ル115の形状が異なっている。外部駆動ロール115
は、ほぼ円筒状に形成されており、帯電電極112の外
周面に接触するように配置されている。さらに、図16
(b)に示されるように、帯電電極112のほぼ中央部
を境に、支持ロール113の短手方向に対してθの角度
をもつように、左右対称に設置されている。この実施形
態では、左右に2個づつ、計4個の外部駆動ロール11
5を用いており、中央部近傍の2つには、図示しない駆
動装置が接続されており、自力で回転するようになって
いる。さらに、帯電電極112の幅方向の両縁部には、
帯電電極112の位置をある程度規制するウォーク防止
板119が設置されている。なお、電源114には、図
14に示す帯電装置と同じ−900Vの直流電源が用い
られている。
【0090】帯電電極112は図1に示す帯電電極2と
同様のものを用いており、静電吸着力によって帯電電極
112は電荷受容体111に接触しながら図中の矢印方
向に回転している。支持ロール113についても図1に
示す支持ロール3と同様の材料を用いることができる。
また、外部駆動ロール115としては、アルミニウム、
SUS等の金属、ポリエステル、POM、アクリル、ポ
リカーボネート等の樹脂、EPDM等のゴム、エラスト
マーなど、どのような材料でも用いることができる。ウ
オーク防止板119についても、アルミニウム、SUS
等の金属、ポリエステル、POM、アクリル、ポリカー
ボネート等の樹脂、EPDM等のゴムなどが好適に用い
られるが、電荷受容体111へのリーク防止の点では、
絶縁性の材料が好ましい。
【0091】この帯電装置110では、支持ロール11
3は固定されており、かつ外部駆動ロール115との接
触力も弱いため、図14に示す帯電装置と同様に、帯電
電圧が印加されない状態では、帯電電極112は静止あ
るいは不安定な回転をする。しかし、直流電源114か
ら支持ロール113を介して帯電電極112に帯電電圧
が印加されると、静電吸引力によって帯電電極112は
電荷受容体111の移動方向に引っ張られ、安定して回
転しはじめる。このとき、外部駆動ロール115との接
触部近傍では、帯電電極112が弾性力によって外部駆
動ロール115に対して上向きの力を与える。したがっ
て、この接触部近傍では外部駆動ロール115に圧力が
かかり、その際、中央部近傍の2つの外部駆動ロール1
15が帯電電極112との当接位置で該帯電電極の周回
方向に対し角度θを有する方向に移動するため、該外部
駆動ロールはそれぞれ幅方向両縁部にむかって帯電電極
112に張力を与える。このため、帯電電極112は外
部駆動ロール115との摩擦力によって幅方向両縁部に
向かって引っ張られ、電荷受容体111に安定して接触
することが可能になる。
【0092】このような帯電装置110を用いて図3に
示される帯電試験装置による帯電性試験を行ったとこ
ろ、図1に示される帯電装置と同様に良好な結果が得ら
れた。また、図6に示される画像形成装置を用いてプリ
ントテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥のな
い良好な画像が得られることが確認された。また、外部
駆動ロール115が、中央部近傍から幅方向外側に向か
って回転しているため、帯電電極112が安定して左右
両縁部に引っ張られ、帯電電極112がどちらか一端に
かたよってしまい、ウオーク防止板119に片当たりし
てしまうことを防止することができるという効果も有し
ている。
【0093】上記帯電装置110は、図1に示される帯
電装置と同様に、図8に示される、クリーニング装置を
用いないクリーナレス画像形成装置においても同様に適
用することができる。このような場合には、図16に示
される帯電装置でも十分に機能するが、図13または図
15に示される押さえ部材を帯電電極112の周面に当
接させて配置することにより、より高い信頼性を得るこ
とができる。
【0094】上記実施形態では、外部駆動ローラ115
を回転駆動するように構成しているが、装置の小型化、
低コスト化のために、外部駆動ローラ115に回転力を
あたえず、帯電電極112に従動して回転するようにし
て使用することも可能である。この場合、帯電電極11
2の駆動力は電荷受容体111との間に働く静電吸引力
だけになるので、外部駆動ローラ115の回転軸での回
転抵抗が大きすぎると、帯電電極112の回転が不安定
になる恐れがあるので注意が必要である。また、この場
合、帯電電極112を左右両縁部に引っ張る力も弱まる
ため、上記実施形態に比べると効果も弱まるが、十分に
使用可能である。
【0095】図17は、請求項1または請求項10に記
載される発明の一実施形態である帯電装置を示す概略構
成図であり、図17(a)は帯電装置の断面図、図17
(b)はこの帯電装置で用いられる支持部材を示す側面
図である。この帯電装置120は、図中の矢印方向に移
動可能な電荷受容体121と対向した位置に設置されて
おり、半導電性のフィルム状部材を無端移動可能な周面
を有するように円筒状に形成した帯電電極122と、こ
の帯電電極122の外側を覆うように固定され、帯電電
極122を電荷受容体121と接触させるように支持す
る枠体123とを有している。さらに、ブラシ状の支持
部材125が枠体123の内側に取り付けられており、
枠体123内で帯電電極122の位置が変わるのを防止
している。さらにブラシ状支持部材125は、図17
(b)に示されるように、帯電電極122のほぼ中央部
を境に、帯電電極122の周回方向に対してθの角度を
もつように、左右対称な縞状に植毛されている。また、
支持部材125の1つは、給電電極126を介して電源
124と接続されている。この電源124には、図14
に示す帯電装置と同じ−900Vの直流電源が用いられ
ている。
【0096】帯電電極122は図1に示す帯電電極2と
同様のものを用いており、静電吸着力によって帯電電極
122は電荷受容体121に接触しながら図中の矢印方
向に回転している。枠体123については、絶縁性の材
料であればどのような材質で形成されていてもよく、例
えばポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチ
レン、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリウレタ
ン、ポリフッ化ビニリデン、アクリル、POM、フェノ
ール、フッ素等の高分子材料が好適に用いられる。ま
た、電荷受容体121に放電しない程度に十分離間して
設置する場合には、上記の絶縁性の材料の他に、導電性
の材料、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリエチレ
ン、ポリカーボネ−ト、ポリオレフィン、ポリウレタ
ン、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、PEN、PE
K、PES、PPS、PFA、PVdF、ETFE、C
TFE等の樹脂、もしくはシリコーンゴム、エチレンプ
ロピレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴ
ム、ニトリルゴム等の合成ゴムにカーボンブラックや金
属粉末等の導電性の粉末を混入したものを使用すること
ができる。また、エピクロルヒドリンゴム、クロロプレ
ンゴム、EPDMゴム等の有極性ゴムや、アモルファス
シリコン等の半導電性の無機材料を絶縁体の基体上に薄
膜もしくは厚膜蒸着して形成してもよい。
【0097】上記ブラシ状の支持部材125の少なくと
も1つは、帯電電極122に帯電電圧を供給するため導
電性でなければならず、本実施形態ではレーヨンにカー
ボンを分散させることにより、体積抵抗率が103 Ω・
cm程度になるように形成された導電性のブラシを用い
ている。ブラシ状の支持部材125の材料はレーヨンに
限ったものではなく、ポリエステル、ナイロン、アクリ
ル、PP、PET等のように、繊維状に形成できる材料
であればどのような材質のものを用いてもよい。また、
導電材としてカーボンのほかに硫酸銅等も用いることが
できる。
【0098】また、ブラシ状支持部材125の密度は、
本実施形態では、最大ブラシ密度で10,000F/i
nch2 のものが用いられる。なお、支持部材の密度は
最大値で30,000〜200,000F/inch2
のものが使用可能である。また、ブラシ状部材のデニー
ルは50〜500くらいが好適に用いることができ、本
実施形態のレーヨンは300で、繊度は300/50
[D/F]である。なお、支持部材125は本実施形態
のブラシに限ったものではなく、例えば、フェルト、不
織布、スポンジ等、ある程度こしのある材料であれば、
どの様なものでも使用することができる。
【0099】この帯電装置120では、直流電源124
から支持部材125を介して帯電電極122に帯電電圧
が印加されると、静電吸引力によって帯電電極122は
電荷受容体121の移動方向に引っ張られ、安定して回
転しはじめる。このとき、支持部材125との接触部近
傍では、帯電電極122が弾性力によって特に図中左側
と上側の支持部材125に上向きの力を与える。したが
って、この接触部近傍で支持部材125に圧力がかか
り、該支持部材のブラシはそのブラシのこしによって幅
方向両縁部にむかって帯電電極122を引っ張るため、
帯電電極122はこの摩擦力によって幅方向両縁部に外
力を受け、電荷受容体121に安定して接触することが
可能になる。
【0100】このような帯電装置120を用いて図3に
示される帯電試験装置による帯電性試験を行ったとこ
ろ、図1に示される帯電装置と同様に良好な結果が得ら
れた。また、図6に示される画像形成装置を用いてプリ
ントテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥のな
い良好な画像が得られることが確認された。また、支持
部材125が枠体123の中央部近傍から幅方向外側に
向かって植毛されているため、帯電電極122が安定し
て左右両縁部に引っ張られ、帯電電極122がどちらか
一方にかたよってしまい、枠体123に片当たりしてし
まうことを防止することができるという効果も有してい
る。
【0101】上記帯電装置120は、図1に示される帯
電装置と同様に、図8に示される、クリーニング装置を
用いないクリーナレス画像形成装置においても同様に適
用することができる。特に、帯電電極122の表面に接
触している支持部材125の一部をフェルト材料などに
変更することにより、帯電電極表面に異物が付着するの
を防止する効果を高めることが可能となり、より高い信
頼性を得ることができる。
【0102】図18は、請求項1または請求項11に記
載される発明の一実施形態である帯電装置を示す概略構
成図であり、図18(a)は帯電装置の断面図、図18
(b)は側面図である。この帯電装置130は、図中に
示される矢印のように、一定方向に移動可能な電荷受容
体131と対向した位置に支持されており、図1に示さ
れる帯電装置と同様に帯電電極132が電荷受容体13
1と接触するように構成されている。該帯電電極132
の両側縁部には、ロール135が帯電電極132の内周
面に接着もしくは熱融着によって固定されており、ばね
136によってロール135が幅方向の外側に付勢され
ている。さらに、帯電電極132の内側には、支持ロー
ル133がロール135と同軸上に、帯電電極132の
内周面に接触しないように配置されており、該支持ロー
ル133は駆動装置(図示せず)によって図18中に示
される矢印方向に回転駆動されている。これにより、帯
電電極132は電荷受容体131と接触しながら周回移
動するとともに、ロール135がばね136によって付
勢されることにより、帯電電極132に幅方向の両側縁
部への張力が与えられるようになっている。また、帯電
電極132の外周面には、これに接触しながら帯電電圧
を供給する給電電極139が配置されており、直流電源
134と接続されている。なお、電源134も図1に示
す帯電装置と同じ−900Vの直流電源が用いられてい
る。
【0103】帯電電極132は図1に示す帯電装置と同
様のものを用いており、支持ロール133も同様の材料
を用いることができる。ロール135は、帯電電極13
2を介して電荷受容体131に接触するため、前述した
絶縁性の材料が好ましい。また、給電電極139は、導
電性の材料であればどのようなものでも良いが、帯電電
極132に大きな負荷を与えないよう、例えばスポンジ
やブラシといった軽接触な構成にすることが好ましい。
【0104】このような帯電装置130を用いて図3に
示される帯電試験装置による帯電性試験を行ったとこ
ろ、図1に示される帯電装置と同様に良好な結果が得ら
れた。また、図6に示される画像形成装置を用いてプリ
ントテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥のな
い良好な画像が得られることが確認された。
【0105】上記帯電装置130は、図1に示される帯
電装置と同様に、図8に示される、クリーニング装置を
用いないクリーナレス画像形成装置においても同様に適
用することができる。このような場合には、図18に示
される給電電極139に帯電電極表面を清掃する作用も
兼用するか、別に押さえ部材を設けることが好ましい。
これにより、帯電電極132の汚れを防止することが可
能になり、信頼性を高めることができるという効果があ
る。
【0106】上記実施形態では、支持ロール133を回
転駆動するように構成しているが、装置の小型化、低コ
スト化のために、支持ロール133に回転力をあたえ
ず、静電吸引力だけで帯電電極132を回転させること
も可能である。この場合、支持ロール133の支持部近
傍の摩擦係数や回転抵抗が大きかったり、装置自体があ
まり重すぎると、帯電電極132の回転が不安定になる
恐れがある。したがって、各部材を樹脂などの軽量な材
料で成形し、かつ支持ロール133の軸受部などの摩擦
を低減することが必要である。
【0107】図19は、請求項1または請求項12に記
載される発明の一実施形態である帯電装置を示す概略構
成図であり、図19(a)は帯電装置の断面図、図19
(b)は側面図である。この帯電装置140は、図中に
示される矢印のように、一定方向に移動可能な電荷受容
体141と対向した位置に支持されており、図18に示
す帯電装置と同様の帯電電極142が電荷受容体141
と接触するように構成されている。該帯電電極142の
両側縁部には、ロール145が帯電電極142の内周面
に接触しており、帯電電極142は外側からリング14
8によって締め付けられることにより、該ロール145
に固定されている。このロール145は、ばね146に
よって幅方向の外側に付勢されており、帯電電極142
に幅方向両縁部に向かって張力が与えられるようになっ
ている。さらに、帯電電極142の内側には、支持ロー
ル143が帯電電極142の内周面に接触しないように
配置されており、該支持ロール143は駆動装置(図示
せず)によって図19中に示される矢印方向に回転駆動
されている。一方、電荷受容体141には、リンク14
8に係合するように凹部141aが設けられている。帯
電電極142の外周面には、これに接触しながら帯電電
圧を供給する給電電極149が配置されており、直流電
源144と接続されている。なお、電源144も図1に
示す帯電装置と同じ−900Vの直流電源が用いられて
いる。
【0108】帯電電極142は図1に示す帯電装置と同
様のものを用いており、支持ロール143も同様の材料
を用いることができる。ロール145は、導電性でも絶
縁性でも良く、給電電極149は、導電性の材料であれ
ばどのようなものでも良いが、帯電電極142に大きな
負荷を与えないよう、例えばブラシやスポンジといった
軽接触な構成にすることが好ましい。リング148は、
電荷受容体141に接触するため、絶縁性が好ましい
が、電荷受容体141の係合部(凹部141aの付近)
が絶縁処理されている場合は、導電性の材料も用いるこ
とができる。電荷受容体141の係合部は、非画像領域
に形成されるが、感光層が形成されていないほうが望ま
しい。
【0109】このような帯電装置140を用いて図3に
示される帯電試験装置による帯電性試験を行ったとこ
ろ、図1に示される帯電装置と同様に良好な結果が得ら
れた。また、図6に示される画像形成装置を用いてプリ
ントテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥のな
い良好な画像が得られることが確認された。
【0110】上記帯電装置140は、図1に示される帯
電装置と同様に、図8に示される、クリーニング装置を
用いないクリーナレス画像形成装置においても同様に適
用することができる。このような場合には、図19に示
される給電電極149に帯電電極表面を清掃する作用も
兼用するか、別に押さえ部材を設けることが好ましい。
これにより、帯電電極142の汚れを防止することが可
能になり、信頼性を高めることができるという効果があ
る。
【0111】上記実施形態では、支持ロール143を回
転駆動するように構成しているが、装置の小型化、低コ
スト化のために、支持ロール143に回転力をあたえ
ず、静電吸引力および係合部の摩擦力だけで帯電装置を
回転させることも可能である。ただし、リング148は
ゴムなどの高摩擦係数をもつ材料で形成し、かつ支持ロ
ール143の軸受部などの摩擦は低減することが必要で
ある。
【0112】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明に係る帯電
装置によれば、帯電電極が常に幅方向両側縁部にむかっ
て張力を与えられているため、安定して電荷受容体に接
触することが可能となり、均一な帯電電位を得ることが
可能である。また、帯電電極の伸直度や同軸度などの精
度が多少悪くても、十分に均一な帯電電位を得ることが
できるため、歩留りの向上が図れる。さらに、電荷受容
体に対して接触圧力が極力小さくなるように構成するこ
とができるため、電荷受容体に傷を付けたりすることが
なく、またクリーナレスの画像形成装置にも好適に用い
ることができる帯電装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、請求項2又は請求項3に記載される
発明の一実施形態である帯電装置を示す概略構成図であ
る。
【図2】上記帯電装置を示す概略斜視図である。
【図3】上記帯電装置の試験を行うための帯電試験装置
を示す概略構成図である。
【図4】上記図1および図2に示す帯電装置を図3の帯
電試験装置に組み込んだときの直流印加電圧と帯電され
た電荷受容体の表面電位との関係を示す図である。
【図5】上記図1および図2に示す帯電装置の試験結果
を示す図であって、電荷受容体の表面電位を時間を追っ
て示す図である。
【図6】上記図1および図2に示す帯電装置を用いて構
成される画像形成装置の概略構成図である。
【図7】上記図6に示す画像形成装置を用いて得られた
画像の例を示す図である。
【図8】上記図1および図2に示す帯電装置を用いて構
成されるクリーナレスタイプの画像形成装置の概略構成
図である。
【図9】請求項1、請求項2、請求項3又は請求項13
に記載される発明の一実施形態である帯電装置を示す概
略斜視図である。
【図10】請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4
に記載される発明の一実施形態である帯電装置を示す概
略構成図である。
【図11】請求項1、請求項2又は請求項5に記載され
る発明の一実施形態である帯電装置を示す概略構成図で
ある。
【図12】請求項1又は請求項6に記載の発明の一実施
形態である帯電装置を示す概略構成図である。
【図13】請求項1、請求項6又は請求項13に記載さ
れる発明の一実施形態である帯電装置を示す概略構成図
である。
【図14】請求項1又は請求項8に記載される発明の一
実施形態である帯電装置を示す概略構成図である。
【図15】請求項1、請求項8又は請求項13に記載さ
れる発明の一実施形態である帯電装置を示す概略構成図
である。
【図16】請求項1又は請求項9に記載される発明の一
実施形態である帯電装置を示す概略構成図である。
【図17】請求項1又は請求項10に記載される発明の
一実施形態である帯電装置を示す概略構成図である。
【図18】請求項1又は請求項11に記載される発明の
一実施形態である帯電装置を示す概略構成図である。
【図19】請求項1又は請求項12に記載される発明の
一実施形態である帯電装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1、41、51、61、71、81、91、101、1
11、121、131、141 電荷受容体 2、42、52、62、72、82、92、102、1
12、122、132、142 帯電電極 3、43、53、63、73、83、93、103、1
13、133、143 支持ロール
(支持部材) 4、44、54、64、74、84、94、104、1
14、124、134、144 直流電源 5、45、55 スプロケット 6、46、66、136、146 ばね 7、47、137、147 軸 10、40、50、60、70、80、90、100、
110、120、130、140 帯電装置 11 表面電位センサー 12 表面電位計 13 除電ランプ 14 直流電源 20、30 感光体 21、31 露光装置 22、32 現像装置 23、33 用紙カセット 24、34 用紙 25、35 転写装置 26、36 定着装置 27 クリーニング装置 28、38 除電ランプ 29、39 ペーパーガイド 48、87、108 押さえ部材 59 補強部材 65、135、145 ロール 75、85、97、107 凹凸部 95、105、115 外部駆動ロール 119 ウオーク防止板 123 枠体 125 ブラシ状支持部材 126、139、149 給電電極 148 リング

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する円筒状のフィルム状部
    材からなり、電荷受容体と接触して無端移動可能に支持
    される帯電電極と、この帯電電極に電圧を印加する電源
    とを備え、 前記電荷受容体と前記帯電電極との接触部分の近傍にお
    ける微小間隙で放電を生じさせて前記電荷受容体を帯電
    する帯電装置において、 前記帯電電極に幅方向の張力を与える張力付与手段を有
    することを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の帯電装置において、 前記張力付与手段は、 前記帯電電極の両側縁部付近で、それぞれ該帯電電極の
    内周面と接触しながら回転する同軸上の二つの円筒状部
    材と、前記円筒状部材と前記帯電電極との接触部分で幅
    方向の相対変位を拘束する係止手段と、前記円筒状部材
    のそれぞれを、前記帯電電極の幅方向の外側へ付勢する
    付勢手段とを含むことを特徴とする帯電装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の帯電装置において、 前記係止手段は、 前記円筒状部材の周方向に等間隔で設けられた複数の突
    起と、 前記帯電電極の縁付近に、周方向に沿って設けられ、前
    記突起と係合する複数の開口とを含むことを特徴とする
    帯電装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の帯電装置において、 前記複数の開口を有する前記帯電電極の縁付近が補強さ
    れていることを特徴とする帯電装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の帯電装置において、 前記係止手段は、 前記円筒状部材の周面に周方向に沿って設けられた凹状
    部と、 前記帯電電極の内周面の縁付近に、周方向に沿って設け
    られ、前記凹状部と係合する凸状部とを含むことを特徴
    とする帯電装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の帯電装置において、 前記張力付与手段は、 前記帯電電極内に挿通され、該帯電電極の内周面と接触
    しながら帯電電極の回転にともなって従動、もしくは独
    立に回転駆動されるロール状部材であって、 周面には中央部近傍から両端部に向って、該ロール状部
    材の回転方向に対して角度をもち、かつその角度は互い
    に逆方向の傾きを有する螺旋状の凹部、もしくは複数の
    凹部が設けられており、 該ロール状部材の周面を前記帯電電極の内周面に摺擦す
    ることにより、該帯電電極の幅方向に張力を与えるもの
    であることを特徴とする帯電装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の帯電装置において、 前記張力付与手段は、 前記帯電電極内に挿通され、該帯電電極と前記電荷受容
    体との間に発生する静電気力によって該帯電電極が周回
    移動するように支持する支持部材であって、 前記支持部材の少なくとも前記帯電電極との接触部分が
    曲面をもち、かつその表面に中央部近傍から両端部に向
    って、前記帯電電極の周回方向に対して互いに逆向きの
    角度を有する複数の凹部が設けられており、 該支持部材の周面と前記帯電電極の内周面とが摺擦する
    ことにより、該帯電電極の幅方向に張力を与えるもので
    あることを特徴とする帯電装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の帯電装置において、 前記張力付与手段は、 前記帯電電極の外周面と当接した状態で帯電電極の回転
    にともなって従動、もしくは独立に回転駆動されるロー
    ルであって、 該ロールの周面には中央部近傍から両端部に向って、該
    ロールの回転方向に対して角度をもち、かつその角度は
    互いに逆方向の傾きを有する螺旋状の凹部、もしくは複
    数の凹部が設けられており、 該ロールの周面を前記帯電電極の外周面に摺擦すること
    により、該帯電電極の幅方向に張力を与えるものである
    ことを特徴とする帯電装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の帯電装置において、 前記張力付与手段は、前記帯電電極の周面と当接した状
    態で帯電電極の回転にともなって従動、もしくは独立に
    回転駆動される複数のロールであり、 該ロールの周面が、前記帯電電極との当接位置で該帯電
    電極の周回方向と角度を有する方向に移動するように配
    置され、該ロールの周面を前記帯電電極の周面に摺擦さ
    せることにより、該帯電電極の幅方向に張力を与えるも
    のであることを特徴とする帯電装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の帯電装置におい
    て、 前記張力付与手段は、前記帯電電極の周面と当接される
    接触部材であって、該接触部材が前記帯電電極の周回方
    向に対して角度をもった縞状に支持されていることを特
    徴とする帯電装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の帯電装置におい
    て、 前記張力付与部材は、 前記帯電電極の内周面長とほぼ同じ周長を有し、該帯電
    電極の両側縁部の内側にそれぞれ接着された、同軸上の
    二つの円筒状部材と、 これらの円筒状部材を、前記帯電電極の幅方向の外側へ
    付勢する付勢手段とを有することを特徴とする帯電装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の帯電装置におい
    て、 前記帯電電極は、両側縁部の外側からリング状部材によ
    って締め付けることにより、前記円筒状部材に固定され
    ていることを特徴とする帯電装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項12までのいず
    れかに記載の帯電装置において、 前記帯電電極が周回移動する範囲に沿った位置に支持さ
    れ、該帯電電極の周面を軽く押圧して、該帯電電極の周
    回移動を安定化させる接触部材を有することを特徴とす
    る帯電装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010048836A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
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