JPH11153898A - 荷電装置 - Google Patents

荷電装置

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JPH11153898A
JPH11153898A JP31811197A JP31811197A JPH11153898A JP H11153898 A JPH11153898 A JP H11153898A JP 31811197 A JP31811197 A JP 31811197A JP 31811197 A JP31811197 A JP 31811197A JP H11153898 A JPH11153898 A JP H11153898A
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JP
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cylindrical electrode
charge
charging device
electrode
charging
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JP31811197A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sugimoto
勉 杉本
Yoshitaka Nagamori
由貴 長森
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】筒状電極のウオークが防止され、安定した帯電
もしくは除電を行うことのできる小型の荷電装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】A方向に回転する電荷受容体1に接触し、
電荷受容体1との摩擦により回転しながら電荷受容体1
に電荷を付与する筒状電極2と、筒状電極2の中空部に
挿通され筒状電極2の内周面に接触して筒状電極2を支
持する、筒状電極2の回転軸方向の長さよりも長い支持
部材5と、筒状電極2に荷電用の電圧を印加する電源4
と、電荷受容体1の回転軸方向に関し、電荷受容体1と
筒状電極2との間に電位差による静電吸引力の分布状態
を形成することにより、筒状電極2を電荷受容体1の回
転軸方向の中央に移動させる位置制御手段(支持部材5
のテーパ部5a,5b、除電ランプ7,8)とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置において、電荷受容体に電荷を与えて帯電さ
せる帯電器、あるいは電荷受容体に蓄積された電荷を除
去する除電器として用いられる荷電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機やプリンタ
などの画像形成装置には、感光体の表面を一様に帯電す
る一次帯電器、感光体上に形成されたトナー像を被転写
体に転写する転写器、感光体や中間転写体に蓄積した電
荷を除去する除電器など種々の荷電装置が用いられてい
る。画像形成装置に用いられる荷電装置は、コロナ放電
を利用したコロトロン、スコロトロンなどの非接触帯電
方式と、微小ギャップでの放電を利用した帯電ロールな
どの接触帯電方式とに大別することができる。
【0003】コロナ放電を利用した非接触帯電方式は、
シールドケース内に放電ワイヤを張架して荷電装置を構
成し、この荷電装置を電荷受容体の表面から僅かな間隙
を隔てて配置し、放電ワイヤに高電圧を印加することに
よりコロナ放電を発生させて電荷受容体に所定の電荷を
付与するものである。この帯電方式は帯電の均一性に優
れているが、オゾンやNOxなどの放電生成物が大量に
発生するためそれに対処する必要があり、荷電装置の大
型化や高コスト化を招きやすいという問題がある。ま
た、使用中に空気中のごみやトナー、放電生成物、フュ
ーザオイルなどにより放電ワイヤが汚れて帯電が不均一
となり、得られる画像に欠陥を生じる恐れがある。
【0004】そのため、最近では、電荷受容体に帯電電
極を直接接触させてその微小ギャップ間で放電を発生さ
せて電荷受容体を帯電する接触帯電方式が多く用いられ
るようになりつつある。この接触帯電方式は、電荷受容
体表面に導電性部材からなる帯電電極を直接接触させて
配置し、この帯電電極に電圧を印加して電荷受容体との
接触部近傍の微小ギャップで放電を発生させることによ
り電荷受容体を帯電するものである。この方式の帯電電
極に用いられる導電性部材としては、ロール状やブラシ
状のものが広く用いられている。この方式は、コロナ放
電を利用していないため、オゾン発生量が極めて少ない
という利点がある。また、帯電電極が電荷受容体に直接
接触しているため、荷電装置の小型化、軽量化に適して
おり、最近はこの方式の荷電装置を備えた画像形成装置
が製品化されている。このほかにも、例えば、特開平1
−93760号公報、特開平2−282279号公報に
は、クリーニングブレードに帯電電極としての機能を兼
用させたクリーナ兼荷電装置が開示されている。また、
特開平4−249270号公報には、フィルム状の導電
性部材を帯電電極として用いる荷電装置が開示されてお
り、さらにこれらのほかにも各種の接触荷電装置の実用
化研究が進められている。
【0005】しかし、上記の接触荷電装置のうち、ロー
ル状の導電性部材を用いる方式では、ロールの支持機構
などが必要となるため荷電装置の構造が複雑になりやす
いという問題がある。また、ロールの材質としてゴムな
どの弾性体が用いられることが多いが、均一な帯電を行
うためには電荷受容体とロールを均一に密着させて安定
した微小ギャップを形成する必要があり、ゴムロールの
硬度を低くするなどの対策が必要である。そのため、ゴ
ム中に多量のプロセスオイルを含有させる必要がある
が、このプロセスオイルが電荷受容体を変質させて画質
に悪影響を及ぼすことがある。このような問題を解決す
るためにロール製造時の加工精度を上げるという方法も
あるが、弾性体を高精度で加工することは容易ではなく
歩留まりの低下などによりコストアップを招きやすい。
【0006】また、ブラシ状の導電性部材を用いる方式
は、弾性体ロールを用いる方式に比べて導電性部材を電
荷受容体に均一に接触させることは容易であるが、ブラ
シの製作に手間がかかる上、電荷受容体表面にブラシに
よる掃き目が生じそれが帯電ムラとなって画像に現れや
すいという問題がある。また、クリーニングブレードに
帯電電極としての機能を兼ねさせる方式では、クリーニ
ング性能の保持と、放電に必要な微小ギャップの形成と
を両立させることが困難であり、均一かつ良好な帯電の
可能なクリーニングブレードを得ることが難しい。この
ブレード方式は、たとえクリーニング機能を兼用させな
い場合でも、電荷受容体に対してブレードが常に静止状
態を保っているため、転写後の電荷受容体上に付着して
いる残留トナーや外添剤などの汚れが溜まりやすく、画
質欠陥や異常放電を生じるという問題がある。
【0007】一方、上述の特開平4−249270号公
報に開示されている、フィルム状の電極を用いる荷電装
置は、他の接触荷電装置に比べて構成が簡単であり、電
極と電荷受容体との間に安定した接触状態を得やすく、
部材のコストも低いという利点がある。しかし、この方
式は、フィルム状の電極を電荷受容体に押し付けたまま
帯電を行うものであるため、摩擦による帯電や帯電電極
の振動により帯電電位が不安定になりやすいという問題
がある。また、ブレード方式の荷電装置と同様に接触ニ
ップにトナーなどの異物が付着して帯電電位が不均一と
なるという問題もある。
【0008】このような問題を改善する方法として、フ
ィルム状の電極に交流電圧を重畳した直流電圧を印加す
る方法もあるが、この方法では電荷受容体の表面エネル
ギが増加してしまうためクリーニング不良が発生しやす
く、また、電荷受容体の摩耗が増加するという問題があ
る。また、フィルム状の電極に交流の周波数に応じた振
動が起こり帯電音が発生するという問題もある。また、
交流電圧を重畳した直流電圧を用いた場合は、荷電装置
のエネルギ消費効率が低下するという問題がある。すな
わち、交流電圧を重畳した直流電圧を印加したロール式
の荷電装置における全消費エネルギに対する電荷受容体
を帯電させる静電エネルギの割合は約2.6%という低
レベルである。これは、スコロトロンの約0.5%程度
のエネルギ消費効率よりは高いものの他の荷電装置のエ
ネルギ消費効率に比べて極めて低い。
【0009】この低効率の問題や電荷受容体の劣化の問
題を解決するものとして、前述の半導電性部材の帯電電
極に直流電圧を印加する荷電装置が再び見直されてい
る。この方式ではエネルギ消費効率を27.3%程度に
改善することができるが、帯電電位が放電開始電圧と帯
電電極の抵抗とにより一義的に決定されてしまうため、
帯電電極の抵抗ムラや抵抗値の環境変動などによって帯
電電位が不均一になるという問題がある。特に、帯電電
極の表面材料として使用される高分子材料は、抵抗のバ
ラツキが0.5桁〜1桁程度ある上、雰囲気の温湿度に
よって2桁程度変動するという性質を持っている。さら
に、帯電電極を電荷受容体に押し付けて接触させるの
で、トナーや放電生成物、空気中のほこり、紙粉などの
汚れが帯電電極表面に付着しやすく、これらの汚れによ
り異常放電や不安定な放電が発生してかぶりなどの画質
欠陥を起こしやすいという問題がある。この汚れに対す
る不安定性は、帯電電極に直流電圧を印加した場合に特
に顕著に現れる。このように大量の汚れが付着しやすく
帯電電位が不均一となり勝ちな荷電装置は、特に、高画
質画像を得ることを目的とする画像形成装置の荷電装置
としては不向きである。
【0010】そこで、上記の問題を回避するものとし
て、特開平4−232977号公報および特開平5−7
2869号公報には、可撓性を有するフィルム状部材を
筒状に形成して帯電電極としたものを、帯電電極よりも
径の小さい支持ロールの周囲に囲繞させて支持すること
により帯電電極の撓んだ部分を電荷受容体に接触させ、
支持ロールを通じて帯電電極に印加された帯電用電圧に
より電荷受容体を帯電させる荷電装置が開示されてい
る。この荷電装置では、支持ロールを回転させることに
より帯電電極の周面が無端移動し、電荷受容体と帯電電
極とが接触する放電領域において帯電電極は電荷受容体
と同一方向に移動するように構成されている。また、帯
電電極を支持ロールに安定して接触させるため、帯電電
極を支持ロールの外周面に押し付ける押圧部材が設けら
れている。
【0011】この荷電装置では、帯電電極と電荷受容体
との摩擦による帯電が極めて少なく、また、帯電電極の
振動による帯電不良の発生という問題もほとんど解消さ
れる。さらに、トナーなどの異物が帯電電極に付着しに
くく均一な帯電を行うことが可能である。また、帯電電
極に異物が付着しても帯電電極は回転しているために、
付着した異物が同一個所に留まることがなく縦筋状の画
質欠陥の発生も少ない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方式の
荷電装置にも次のような問題がある。すなわち、これら
の荷電装置では、帯電電極と電荷受容体との接触を均一
にするために、前述の特開平4−249270号公報に
開示された帯電電極に比べて、フィルム状電極の厚さを
極めて薄いものとする必要がある。そのため、帯電電極
が変形しやすくなり、給電電極から放電領域までの距離
および放電領域の形状が変動して帯電電位のムラが発生
しやすいという問題がある。
【0013】また、押圧部材を用いて帯電電極を支持ロ
ールに密着させることにより帯電電極を電荷受容体に押
し付けるように接触させると、押圧部材と帯電電極との
間の摩擦力により無端移動する帯電電極に歪が生じ、電
荷受容体との接触圧の分布が不均一になりやすい。この
ため、帯電電極の回転が不安定になり均一な電位を安定
的に維持することが難しいという問題がある。
【0014】さらに、これらの荷電装置には、上述のよ
うに薄いフィルム状部材を筒状体とした電極が使用され
るので、この筒状電極が回転しているうちに軸方向に蛇
行する、いわゆるウオーク現象を起こしやすい。筒状電
極が一方の方向に強く片寄ると筒状電極端部が挫屈した
り破損したりして帯電の均一性が損なわれる恐れがあ
る。
【0015】ベルトのウオーク現象を防止する方法とし
て、特開昭62−147469号公報には、転写材搬送
用のベルトの上面にスラストローラを配備し、さらにベ
ルトの端縁部に突当てローラを配備してベルトのウオー
クを防止する画像形成装置が開示されている。また、特
開平5−134486号公報には、ベルト駆動ロールの
ベルト駆動面を、中央部付近を高摩擦係数の表面とし両
端部付近を低摩擦係数の表面とすることによりベルトの
ウオークを防止するようにした画像形成装置のベルト駆
動装置が開示されている。
【0016】しかし、これらのウオーク防止方法は径の
大きいロールを備えたベルト方式の荷電装置には適用可
能であるが、小型の荷電装置には不適当である。本発明
は、上記の事情に鑑み、筒状電極のウオークが防止さ
れ、安定した帯電もしくは除電を行うことのできる小型
の荷電装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の荷電装置は、所定の方向に回転する電荷受容体に
接触し、電荷受容体とともに回転しながら電荷受容体に
電荷を付与する筒状電極と、上記筒状電極の中空部に挿
通され筒状電極の内周面に接触して筒状電極を支持す
る、筒状電極の回転軸方向の長さよりも長い支持部材
と、上記筒状電極に荷電用の電圧を印加する電源と、上
記電荷受容体の回転軸方向に関し、上記電荷受容体と上
記筒状電極との間に電位差による静電吸引力の分布状態
を形成することにより、筒状電極を電荷受容体の回転軸
方向の中央に移動させる位置制御手段とを備えたことを
特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の荷電装置の第1の実施形態
の概略構成を示す断面図(a)、およびその側面図
(b)図である。図1に示すように、この荷電装置10
は、矢印A方向に回転する電荷受容体1に接触し電荷受
容体1との摩擦により回転しながら電荷受容体1に電荷
を付与する筒状電極2と、筒状電極2の中空部に挿通さ
れ筒状電極2の内周面に接触して筒状電極2を支持する
支持部材5と、筒状電極2に荷電用の電圧を印加する直
流電源4とを備えている。直流電源4の印加電圧につい
ては後述する。なお、筒状電極2に印加する荷電用の電
圧として、直流電圧の代わりに直流電圧に交流電圧を重
畳した電圧を用いてもよい。
【0019】図1(b)に示すように、支持部材5は、
筒状電極2の中空部に挿通され、電荷受容体1と所定の
間隔を隔てて対向した位置に軸受6,6によって固定支
持されて配置されており、筒状電極2の、下方に垂れ下
がった部分を電荷受容体1と接触させるように支持して
いる。この支持部材5は、軸方向の中央部は円柱形をし
ているが、支持部材5の両端部には、端部に向かって広
がったテーパ面を有するテーパ部5a,5bが形成され
ている。支持部材5のテーパ部5a,5bの先端には、
筒状電極2が支持部材5から脱落するのを防止するため
の円盤状のガイド3が形成されている。支持部材5は筒
状電極2の回転軸方向の長さL1よりも長い長さL2を
持っているので、筒状電極2は回転軸方向に移動するこ
とができるようになっている。
【0020】支持部材5は、外周面が導電性材料、例え
ばアルミニウム、ステンレスなどの金属、あるいは体積
抵抗率が筒状電極2の体積抵抗率以下となるように形成
された導電性高分子材料などで形成される。また、ガイ
ド3を形成する材料としては、絶縁性の材料であればど
のような材料を用いてもよく、例えば、ポリエステル、
ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレン、ポリカーボネ
ート、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリフッ化ビニ
リデン、アクリル、POM、フェノール、フッ素などの
高分子材料が好適に用いられる。また、ガイド3が電荷
受容体1との間に放電を起こさない程度に十分離間して
設置される場合には、上記の絶縁性の材料の他に、導電
性の材料、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリエチ
レン、ポリカーボネ−ト、ポリオレフィン、ポリウレタ
ン、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、PEN、PE
K、PES、PPS、PFA、PVdF、ETFE、C
TFEなどの樹脂にカーボンブラックや金属粉末などの
導電性の粉末を混入したものを用いることができる。
【0021】また、この荷電装置10には、図1(a)
に示すように、電荷受容体1の回転方向Aに関して電荷
受容体1と筒状電極2との接触部Cよりも手前側に、電
荷受容体1表面を除電する除電ランプ7,8が備えられ
ている。図1(b)に示すように、除電ランプ7,8
は、筒状電極2の回転軸方向の両端部に相当する位置に
配備されている。この除電ランプ7,8は、電荷受容体
1と筒状電極2との接触部Cに形成される電位差により
形成される静電吸引力の電荷受容体1の回転軸方向の分
布を、所定の分布状態とすることにより、筒状電極2を
電荷受容体1の回転軸方向の中央に移動させるためのも
のである。
【0022】本実施形態における除電ランプ7,8、お
よび支持部材5の両端部に形成されたテーパ部5a,5
bは、本発明にいう位置制御手段に相当するものであ
り、電荷受容体1の回転軸方向に関し、電荷受容体1と
筒状電極2との間に電位差による静電吸引力の分布状態
を形成することにより筒状電極2を電荷受容体1の回転
軸方向の中央に移動させる働きをする。
【0023】なお、電荷受容体1が、電子写真方式の画
像形成装置の感光体などである場合に、上記の除電ラン
プ7,8、支持部材5のテーパ部5a,5bなどからな
る位置制御手段が、電荷受容体1の端部の非画像形成領
域において作動するものであることが好ましい。電荷受
容体1は、例えば、画像形成装置におけるドラム状ある
いはベルト状の感光体などであり、例えば、導体基板1
b上に光導電層1aが積層された構成のものであり、導
体基板1bは電気的に接地されている。直流電源4から
の荷電用の電圧が支持部材5を介して筒状電極2に印加
されると、光導電層1aと筒状電極2との接触部C近傍
の微小ギャップで放電が発生し電荷受容体1が帯電され
る。
【0024】筒状電極2は、支持部材5の周長よりも長
い半導電性フィルム状部材を無端移動可能な筒状体とし
て形成して帯電電極としたものである。図1に示すよう
に、筒状電極2上部の内周面が支持部材5上部の外周面
で支持されて下方に撓んだ形状となり、その撓んだ下部
が接触部Cにおいて電荷受容体1に接触している。筒状
電極2は、荷電用の電圧が印加されていない時は自重に
より電荷受容体1と接触しているが、直流電源4からの
荷電用の電圧が印加されると、電荷受容体1との間に働
く静電吸引力によって電荷受容体1に吸い付けられて電
荷受容体1に密着し、矢印A方向に回転する電荷受容体
1との摩擦により矢印A方向に引っ張られた形状となっ
て電荷受容体1とともに矢印A方向に移動し、その結
果、筒状電極2は矢印B方向に回転する。
【0025】筒状電極2を構成するフィルム状部材とし
ては、厚さ30μm〜200μm程度の可撓性を有する
半導電性材料が用いられる。このフィルム状部材は、例
えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエ
チレン、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリウレ
タン、ポリフッ化ビニリデン、アクリルなどの高分子材
料にカーボンブラックなどの導電性粒子を混入し、体積
抵抗率が好ましい体積抵抗率:103 Ω・cm〜1010
Ω・cmとなるように導電性粒子の混入量を調整するこ
とにより製造される。また、このフィルム状部材は、電
荷受容体1に直接接触することを考慮に入れて引張弾性
率を10kg/mm2 〜280kg/mm2 程度に設定
してある。
【0026】このような荷電装置10において、直流電
源4から支持部材5を介して筒状電極2に所定の荷電用
電圧が印加されると、筒状電極2と電荷受容体1との接
触部C近傍に形成される微小ギャップで空気のイオン化
が起きる。支持部材5に直流電源4の負極性側が接続さ
れていれば、マイナスのイオンまたは電子が電荷受容体
1側へ流れてこれを帯電し、プラスのイオンは筒状電極
2側に到達して中和される。筒状電極2に電圧が印加さ
れることによって筒状電極2と電荷受容体1との間の静
電吸引力により筒状電極2は電荷受容体1に引き付けら
れて、筒状電極2と電荷受容体1とは安定した接触状態
となって矢印A方向に移動する。また、筒状電極2は抵
抗が十分大きいため、放電は安定し火花放電に至ること
はない。さらに、筒状電極2に半導電性の抵抗体を用い
ているため、空隙の特定の部分にも局部的に過大な電流
が流れるのを防止することが可能であり、電荷受容体1
に対して均一な帯電を行うことができる。
【0027】筒状電極2は、前述のように半導電性フィ
ルム状部材で作られ、支持部材5の周長よりも長い周長
を有しているため、製造上の制約から同軸度や伸直度な
どの加工精度のばらつきを小さくすることは容易ではな
い。そのため、筒状電極2が静電吸引力により電荷受容
体1に吸い付けられて回転し始めると、筒状電極2は図
1(b)の矢印D又はE方向へと移動し、いわゆるウオ
ーク現象が発生する。一般に、ウオーク現象が発生する
と、筒状電極2の端部が支持部材5のガイド3に突き当
たったところで力を受けるため、筒状電極2の端部で不
要な摩擦が発生し、筒状電極2の回転が不安定になって
帯電均一性を低下させてしまう。さらにこの状態で使用
し続けると、筒状電極2の端部がめくれたり亀裂が生じ
たりして破損してしまい使用不可能に陥る恐れがある。
【0028】そこで、図1(a),(b)に示した構成
とすることにより、筒状電極2のウオーク現象を防止す
ることができる。すなわち、筒状電極2が、図1(b)
に示すように、例えば、D方向にウオークして、筒状電
極2の左端部が、電荷受容体1の、除電ランプ7により
表面電位が除電されている領域Fに対向する位置まで移
動すると、この領域Fでは、電荷受容体1と筒状電極2
との電位差が大きいため、電荷受容体1と筒状電極2と
の静電吸引力は、電荷受容体1の中心部の、表面電位が
除電されていない領域よりも大きい。そのため、筒状電
極2はウオークしてきたD方向とは逆のE方向に押し戻
される。同様に、筒状電極2がE方向にウオークして、
筒状電極2の右端部が、電荷受容体1の、除電ランプ8
により表面電位が除電されている領域Gに対向する位置
まで移動すると、この領域Gも、電荷受容体1と筒状電
極2との電位差が大きいため、筒状電極2はウオークし
てきたE方向とは逆のD方向に押し戻される。こうし
て、筒状電極2のウオークが防止される。
【0029】本実施形態では、電荷受容体1の回転軸方
向に関し、電荷受容体1と筒状電極2との間に電位差に
よる静電吸引力の分布状態を形成することにより、筒状
電極2を電荷受容体1の回転軸方向の中央に移動させる
位置制御手段として、除電ランプ7,8を用いている
が、除電ランプの代わりに、ブラシ型、ロール型、フィ
ルム型、ブレード型の除電器を用いてもよい。
【0030】次に、本発明の荷電装置の第2の実施形態
について説明する。図2は、本発明の荷電装置の第2の
実施形態の概略構成図である。図2に示した荷電装置2
0には、図1に示した荷電装置10における除電ランプ
7,8の代わりに除電ブラシ27,28、および除電ブ
ラシ27,28に除電用の電圧を印加する直流電源4’
が備えられている。除電ブラシ27,28の位置制御手
段として作用は除電ランプ7,8とほぼ同様である。上
記以外の各構成要素は図1に示した荷電装置10と同様
である。
【0031】本実施形態における除電ブラシ27,2
8、直流電源4’、および支持部材5の両端部に形成さ
れたテーパ部5a,5bは、本発明にいう位置制御手段
に相当するものであり、電荷受容体1の回転軸方向に関
し、電荷受容体1と筒状電極2との間に電位差による静
電吸引力の分布状態を形成することにより筒状電極2を
電荷受容体1の回転軸方向の中央に移動させる働きをす
る。
【0032】次に、本発明の荷電装置の基礎特性を測定
する試験装置およびその測定結果について説明する。図
3は、本発明の荷電装置の基礎特性を測定する試験装置
の概略構成図である。図3に示すように、この試験装置
は、矢印A方向に回転する感光体ドラム11(電荷受容
体)の周囲に、感光体ドラム11の表面電位を検知する
表面電位センサ12を有しており、表面電位センサ12
には表面電位計13が接続されている。感光体ドラム1
1の回転方向Aに関して、表面電位センサ12の設置位
置の上流側には、図1に示した第1の実施形態と同様
の、筒状電極10_2、直流電源10_4、支持部材1
0_5、および除電ランプ10_7,10_8を備えた
荷電装置10が配備されており、筒状電極10_2の一
部が感光体ドラム11の表面に接触している。
【0033】また、支持部材10_5に直流の帯電電圧
を印加する直流電源10_4は、その出力電圧を任意の
電圧に増減することができるようになっており、印加電
圧の増減に伴って変化する感光体ドラム11の表面電位
が表面電位センサ12および表面電位計13により測定
される。この荷電装置10に使用されるフィルム状の筒
状電極10_2としては、PVdF、ナイロン、ポリカ
ーボネートを体積抵抗率がそれぞれ103 Ω・cm、1
5 Ω・cm、および107 Ω・cmとなるように調整
した厚さ30μm、50μmの2種類の可撓性フィルム
チューブ、および厚さ500μmの薄肉筒状電極の合計
3種類の電極を用いた。また、筒状電極10_2の円と
しての内径は12.5mmであり、支持部材10_5の
軸方向の中心部の直径は11mmであり、軸方向の両端
部の直径は12mmである。
【0034】図4は、図3に示した試験装置により得ら
れた、筒状電極への印加電圧と感光体ドラムの表面電位
との関係を示すグラフである。図4に示すように、筒状
電極への印加電圧を0Vから−2000Vまで変化させ
ていくと、感光体ドラムの表面電位は、印加電圧約−5
50V付近まではほとんど0Vであるが、印加電圧が約
−550Vを越える付近から急激に上昇し始め、印加電
圧約−2000Vで約−1450Vに到達することがわ
かる。この間、荷電装置10による異常放電は発生しな
かった。また、上記3種類すべての筒状電極について同
様に良好な結果を得ることができた。
【0035】次に、図3に示した試験装置を用いて、感
光体ドラム11の表面電位の変動を測定した。図5は、
図3に示した試験装置により得られた、感光体ドラムの
表面電位変動を示すグラフである。この試験では、第1
の実施形態と同様に除電ランプ10_7,10_8によ
る感光体ドラム11の軸方向両端部への除電光の照射を
行った場合(ケースA)と、比較のため感光体ドラム1
1の軸方向両端部への除電光の照射を停止し、すなわ
ち、筒状電極10_2のウオーク防止を行わない場合
(ケースB)の両ケースについて同様の試験を行った。
【0036】図5に示すとおり、ケースB、すなわち、
感光体ドラム11の軸方向両端部への除電光の照射を停
止した場合は、約20Vの電位ムラが発生しているのに
対し、ケースA、すなわち、第1の実施形態の場合は感
光体ドラムの表面電位のムラは約5V程度と、著るしく
改善されていることがわかる。また、ケースBのいて
は、ウオークが激しい場合には筒状電極が支持部材の軸
方向端部に寄ってしまい筒状電極端部が破損してしまっ
た。
【0037】以上のことから、本発明の荷電装置を用い
て筒状電極のウオークを防止することにより、帯電電位
の均一性を著しく向上させることが可能であることがわ
かる。次に、図1に示した第1の実施形態の荷電装置を
画像形成装置における感光体の一次帯電装置に適用した
例について説明する。
【0038】図6は、図1に示した荷電装置を用いた画
像形成装置の概略構成図である。図6に示した画像形成
装置には、矢印A方向に回転する感光体ドラム11(電
荷受容体)と、感光体ドラム11表面を一様に帯電する
荷電装置10と、一様に帯電した感光体ドラム11表面
に像光を照射して静電潜像を形成する露光装置21と、
静電潜像をトナーで現像して感光体ドラム11表面にト
ナー像を形成する現像装置22と、記録用紙Pを収容す
る記録用紙カセット23と、感光体ドラム11表面のト
ナー像を記録用紙Pに転写する転写装置25と、記録用
紙Pを転写装置25に供給するペーパーガイド24と、
記録用紙Pに転写されたトナー像を定着する定着装置2
6と、感光体ドラム11表面に残留したトナーを除去す
るクリーニング装置29とが備えられている。この荷電
装置10は、図1に示した第1の実施形態の荷電装置と
同一のものであり、感光体ドラム11に接触して感光体
ドラム11を帯電させる筒状電極10_2、感光体ドラ
ム11表面の電荷を除去する除電ランプ10_7,10
_8、および筒状電極10_2に帯電用電圧を印加する
直流電源10_4が含まれている。
【0039】この画像形成装置では、荷電装置10によ
り感光体ドラム11表面が所定の電位に一様に帯電され
た後、露光装置21により画像情報に対応したレーザ光
が照射されて感光体ドラム11表面に静電潜像が形成さ
れる。この静電潜像は、現像装置22によりトナーで現
像されて感光体ドラム11表面にトナー像が形成され
る。さらに、記録用紙カセット23から供給された記録
用紙Pが、ペーパーガイド24に沿って感光体ドラム1
1と転写装置25とのニップ部に搬送され、転写装置2
5により感光体ドラム11上のトナー像が記録用紙P上
に転写される。転写されたトナー像は、定着装置26で
定着され、記録用紙P上にプリント像が形成される。一
方、転写工程後の感光体ドラム11上に残留した未転写
トナーはクリーニング装置29により清掃された後、除
電ランプ10_7,10_8により感光体ドラム11の
軸方向端部の表面が除電されてから筒状電極10_2に
よる帯電が繰り返される。なお、荷電装置10の筒状電
極10_2に印加される電圧は約ー900Vの直流電
圧、または−350Vの直流成分にピーク間電圧150
0Vの交流成分を重畳した電圧が設定されており、これ
により、感光体ドラム11の表面電位はほぼー350V
に帯電される。
【0040】この画像形成装置を用いてプリント像を形
成することにより、荷電装置10の信頼性テストを行っ
たところ、次のような結果が得られた。図7は、図6に
示した画像形成装置により形成されたプリント像を示す
図である。図7(a)には、第1の実施形態に基づき、
除電ランプ10_7,10_8による感光体ドラム11
の軸方向両端部への除電光の照射を行った場合のプリン
ト像が示されており、図7(b)には、比較のため、感
光体ドラム11の軸方向両端部への除電光の照射を停止
し、すなわち、筒状電極10_2のウオーク防止を行わ
ない場合のプリント像が示されている。
【0041】本発明の第1の実施形態に基づく方は感光
体ドラム11の帯電電位が均一となるため、図7(a)
に示すように、画質欠陥のない良好なプリント像が得ら
れるが、感光体ドラム11の軸方向両端部への除電光の
照射を停止すると、図7(b)に示すように、プリント
像に筒状電極の回転周期Cに同期したかぶりや濃度ムラ
などの画質欠陥が発生する。
【0042】この荷電装置10は、図6に示したような
画像形成装置に適用されるばかりでなく、次に示すよう
に、クリーニング装置を用いないクリーナレス画像形成
装置にも適用することができる。図8は、第1の実施形
態の荷電装置をクリーナレス画像形成装置に適用した場
合の概略構成図である。
【0043】図8に示すように、この画像形成装置に
は、図6に示した画像形成装置と同様の、感光体ドラム
11、荷電装置10、露光装置21、現像装置22、記
録用紙カセット23、転写装置25、ペーパーガイド2
4、定着装置26が備えられており、また、荷電装置1
0は、感光体ドラム11に接触して感光体ドラム11を
帯電させる筒状電極10_2、感光体ドラム11表面の
電荷を除去する除電ランプ10_7,10_8、および
筒状電極10_2に帯電用電圧を印加する直流電源10
_4が含まれている。
【0044】ただし、この画像形成装置には、図6に示
した画像形成装置に備えられていたクリーニング装置2
9が備えられていない。この画像形成装置の画像形成プ
ロセスは、図6に示した画像形成装置の場合とほぼ同様
であるが、感光体ドラム11上に残留した未転写トナー
はそのまま荷電装置10を通過して現像装置22に至
り、現像装置22により回収される。また、このクリー
ナレス画像形成装置では、転写装置25により転写率1
00%に近い転写を行うことにより、感光体ドラム11
上に残留する未転写トナーが極力少なくするようにして
ある。
【0045】このようなクリーナレス画像形成装置で
は、感光体ドラム11上に残留するトナーや紙粉、放電
生成物などにより荷電装置10の筒状電極10_2が汚
れやすくなる傾向がある。従って、そのような場合に
は、荷電装置を、次に示すような構成として筒状電極1
0_2表面を清掃するようにすることが好ましい。次
に、本発明の荷電装置の第3の実施形態について説明す
る。
【0046】図9は、本発明の荷電装置の第3の実施形
態の概略構成を示す断面図(a)、およびその側面図
(b)である。図9(a),(b)に示した荷電装置3
0には、図1に示した荷電装置10におけると同様の、
矢印A方向に回転する電荷受容体1に接触して矢印B方
向に回転しながら電荷受容体1に電荷を付与する筒状電
極2と、筒状電極2の中空部に挿通され筒状電極2の内
周面に接触して筒状電極2を支持する支持部材35と、
筒状電極2に荷電用の電圧を印加する直流電源4とが備
えられている。
【0047】この荷電装置30には、さらに、筒状電極
2の外周面に接して筒状電極2表面を清掃するトナー清
掃用のブラシ兼押さえ部材31が備えられている。直流
電源4からの印加電圧はこのブラシ兼押さえ部材31を
介して筒状電極2に印加される。このブラシ兼押さえ部
材31は、ブラシ、スポンジ、フェルト、フォーム、不
織布などの弾性材料からなるものが好適に用いられる
が、特にこれらの材料に限られるものではない。例え
ば、ゴム、ゲル、ブレード、パドル、樹脂、金属などか
らなるブロック体、ロールなどの回転体、往復運動する
部材なども適宜用いることができる。
【0048】本実施形態では、ブラシ兼押さえ部材31
にはブラシ状の部材が用いられているが、このブラシ兼
押さえ部材31は、筒状電極2表面の汚れを防止するだ
けでなく、筒状電極2の外周面を支持部材35に軽く押
圧することにより筒状電極2の回転をより安定化させる
作用効果を有している。さらに、図9に示した荷電装置
30におけるブラシ兼押さえ部材31を、導電性の材
料、例えば導電性の繊維をブラシ状に形成したものなど
で構成し、直流電源4と接続することにより、筒状電極
2の外周面からの給電が可能になる。こうすることによ
り、支持部材35を絶縁性の材料で形成することが可能
となるため、支持部材35を電荷受容体1にさらに近接
もしくは接触させてもリークが発生することがなくなる
ため、より安定した荷電電位を得ることが可能になる。
【0049】次に、本発明の荷電装置の第4の実施形態
について説明する。図10は、本発明の荷電装置の第4
の実施形態の概略構成を示す断面図(a)、およびその
側面図(b)である。図10に示すように、この荷電装
置40は、図1に示した荷電装置10とよく似た構成を
有している。この荷電装置40の、荷電装置10との相
違点は、この荷電装置40には、図1に示した荷電装置
10における支持部材5と形状の異なる支持部材45が
備えられていること、およびこの支持部材45に作用し
て筒状電極2を電荷受容体1の回転軸方向の中央に移動
させる位置制御手段が備えられていることである。上記
2項目以外の筒状電極2、直流電源4、除電ランプ7,
8は荷電装置10におけるものと同様である。
【0050】支持部材45は、図10(b)に示される
ように、基本的には円柱体であるが、支持部材45両端
部の筒状電極2と接触する部分の中心軸が電荷受容体1
の回転軸に対して所定の角度で交わる斜め方向を向いた
傾斜部45aとして形成されている。この傾斜部45a
には、筒状電極2が支持部材45から脱落するのを防止
するための円盤状のガイド43,43が形成されてい
る。ガイド43を形成する材料としては、第1の実施形
態におけると同様の材料を用いることができる。第4の
実施形態では円盤状のガイド部材を用いているが、特に
これに限られるものではなく、楕円、四角形など、どの
ような形状でもよい。ただし、電荷受容体1との対向部
においてガイド43,43が電荷受容体1に接触してし
まうと、電荷受容体1の表面に傷を付ける恐れがあるの
で、なるべく接触しにくい形状とすることが好ましい。
【0051】支持部材45の傾斜部45a,45aはガ
イド43,43より外側にさらに延びており、その外側
に延びた先端は軸受48,48を介して荷電装置の筐体
(図示せず)に固定されている。ガイド43,43と軸
受48,48との間にはスプリング44,44が備えら
れており、筒状電極2がウオークしていない状態におい
て支持部材45を軸方向の中心に保持するように作用す
る。
【0052】図10(b)に示すように、この荷電装置
40では、第1の実施形態の荷電装置10とは異なり、
筒状電極2の軸方向の長さL1と支持部材45の軸方向
の長さL2はほぼ等しい長さに形成されており、筒状電
極2が軸方向にウオークしようとすると、ガイド43も
筒状電極2とともに軸方向に移動する。軸受48,48
の上部48a,48aにはスイッチ46、47が備えら
れており、支持部材45が軸方向に移動してガイド4
3,43の上部43a,43aがスイッチ46,47に
接触するとスイッチ46,47がオンとなり、そのオン
信号は制御ユニット41に送られる。この荷電装置40
では、電荷受容体1が矢印A方向に回転し、直流電源4
により筒状電極2に電圧が印加されると、筒状電極2は
電荷受容体1との静電吸引力により矢印B方向に回転し
始める。この時、制御ユニット41は、先ず、図10
(b)における除電ランプ7,8のうちのいずれか一
方、例えば左側の除電ランプ7を点灯させる。その結
果、筒状電極2は左側へ移動し始め筒状電極2が軸方向
の左端部に到達して、左側のガイド43の上部43aが
スイッチ46を押すことによりスイッチ46がオンとな
り、このオン信号が制御ユニット41に送られる。制御
ユニット41は左側の除電ランプ7の点灯を停止させて
から右側の除電ランプ8を点灯させる。その結果、筒状
電極2は右側へ移動し始め筒状電極2が軸方向の右端部
に到達して、右側のガイド43の上部43aがスイッチ
47を押すことによりスイッチ47がオンとなる。する
と、制御ユニット41は今度は右側の除電ランプ8の点
灯を停止させてから左側の除電ランプ7を点灯させる。
制御ユニット41がこのような制御を行うことにより、
筒状電極2はある一定の周期で左右方向への移動を繰り
返すことになるため、筒状電極2端部のめくれや磨耗な
どが起こりにくく、筒状電極2は安定した回転を続ける
ことができる。
【0053】また、この荷電装置40では、筒状電極2
が常に左右に移動を繰り返しているため、電荷受容体1
表面の残留トナ−などの汚れが筒状電極2に付着しにく
く、また、仮に付着したとしても汚れが一か所に固まっ
て付着することがないという効果も有る。本実施形態に
おける制御ユニット41は本発明にいう電位調整手段に
相当するものであり、また、除電ランプ7,8、制御ユ
ニット41、支持部材45の両端部に形成された傾斜部
45a,45a、スイッチ46,47、ガイド43,4
3の上部43a,43a、およびスプリング44,44
は本発明にいう位置制御手段に相当するものである。
【0054】なお、本実施形態に用いられている除電ラ
ンプ7,8の代わりに、図2に示した第2の実施形態に
おける、直流電源4’が接続されたブラシ27,28を
用いてもよく、あるいはロール型、フィルム型、ブレー
ド型の除電器を用いてもよい。上記の荷電装置40を用
いて図3に示した試験装置による荷電性試験を行ったと
ころ、第1の実施形態と同様の良好な結果を得ることが
できた。また、図6に示される画像形成装置にこの荷電
装置40を組み込んでプリントテストを行ったところ、
かぶりなどの画質欠陥のない良好な画像が得られた。
【0055】また、この荷電装置40は、第1の実施形
態の荷電装置10と同様に、図8に示したクリーナレス
画像形成装置にも適用することができる。その場合に
は、図9に示した第3の実施形態の荷電装置30と同様
のブラシ兼押さえ部材を備えることが好ましい。次に、
本発明の荷電装置の第5の実施形態について説明する。
【0056】図11は、本発明の荷電装置の第5の実施
形態の概略構成を示す断面図(a)、およびその側面図
(b)である。図11(a),(b)に示すように、こ
の荷電装置50は、図10に示した荷電装置40と類似
の構成を有している。この荷電装置50の、荷電装置4
0との相違点は、この荷電装置50には、筒状電極2の
外周面に接して筒状電極2表面を清掃するトナー清掃用
のブラシ兼押さえ部材59が備えられている点である。
上記以外の筒状電極2、直流電源4、除電ランプ7,
8、制御ユニット51、ガイド53,53、スプリング
54、支持部材55、スイッチ56,57、軸受58,
58は荷電装置40におけるものと基本的に同一であ
る。
【0057】ブラシ兼押さえ部材59は、筒状電極2表
面の汚れを防止するだけでなく、筒状電極2の外周面を
支持部材55に軽く押圧することにより筒状電極2の回
転をより安定化させる作用効果をも有している。このブ
ラシ兼押さえ部材59は、図9に示した第3の実施形態
の荷電装置30のブラシ兼押さえ部材31と同様のもの
を使用することができる。
【0058】本実施形態における制御ユニット51は本
発明にいう電位調整手段に相当するものであり、また、
除電ランプ7,8、制御ユニット51、支持部材55の
両端部に形成された傾斜部55a,55a、スイッチ5
6,57、ガイド53,53の上部53a,53a、お
よびスプリング54,54は本発明にいう位置制御手段
に相当するものである。
【0059】次に、本発明の荷電装置の第6の実施形態
について説明する。次に説明する実施形態は、本発明に
いう位置制御手段が、筒状電極の回転軸方向複数の部分
の表面電位を独立に制御する手段を含むものである。こ
のように構成することにより、筒状電極62を所定の周
期で左右方向に往復運動を繰り返させるように制御し、
筒状電極端部のめくれや磨耗などを防止し、筒状電極が
安定して回転を続けるようにすることができるので、本
発明の荷電装置にとって極めて好ましい。
【0060】筒状電極の回転軸方向複数の部分の表面電
位を独立に制御する手段としては、具体的には種々の手
段が考えられるが、図12に示す実施形態では、筒状電
極が、筒状電極の回転軸方向に関し、所定の中央領域
と、中央領域を除く端部領域とに領域分割されたもので
あって、かつ、位置制御手段が、筒状電極の端部領域の
表面電位を調整する電位調整手段を含むものとして構成
されている。
【0061】図12は、本発明の荷電装置の第6の実施
形態の概略構成を示す断面図(a)、およびその側面図
(b)である。図12(a),(b)に示すように、こ
の荷電装置60は、図10および図11に示した荷電装
置40,50とは若干異なっている。すなわち、筒状電
極62が、筒状電極62の回転軸方向に関し、中央領域
62cと、中央領域62cを除く端部領域62a,62
bとに領域分割されており、かつ、筒状電極62の端部
領域62a,62bに接触して端部領域62a,62b
に電圧を印加する導電性ロ−ル76,77が備えられて
いる。非画像形成領域62a,62bと画像形成領域6
2cとの間には間隔が空けられ、非画像形成領域62
a,62bと画像形成領域62cとは電気的に絶縁され
ている。制御ユニット61は、導電性ロ−ル76,77
への印加電圧をオン/オフ制御することにより、導電性
ロ−ル81を介して端部領域62aの表面電位を制御す
るとともに、導電性ロ−ル82を介して端部領域62b
の表面電位を制御する。
【0062】本実施形態は、このように構成されている
ため、電荷受容体1が電子写真方式の画像形成装置にお
ける感光体などである場合に、感光体上の画像形成領域
に形成されたトナー像に影響を与えることなく筒状電極
62のウオーク防止を行うことができる。すなわち、制
御ユニット61が制御する導電性ロ−ル76,77は、
感光体上の非画像形成領域に相当する端部領域62a,
62bの表面に接触しており、これら端部領域62a,
62bの表面電位を変動させても端部領域62a,62
bと電気的に絶縁された中央領域62cにはなんらの電
気的影響をも及ぼさないので、中央領域62cに相当す
る感光体上の画像形成領域のトナー像にはなんらの影響
をも及ぼすことがない。従って、本実施形態は、電荷受
容体1が電子写真方式の画像形成装置における感光体な
どである場合の電荷装置として特に好ましい態様であ
る。
【0063】筒状電極62表面に上記のような3つの領
域を形成するには、例えば、アクリル樹脂、ナイロン樹
脂およびウレタン樹脂などからなる絶縁性筒状体の表面
に、カーボンブラックや金属酸化物などの導電性微粒子
をアクリル樹脂、ナイロン樹脂およびウレタン樹脂など
の中に分散させた半導電性の被膜をコ−ティングすれば
よい。
【0064】図12(b)に示すように、この荷電装置
60では、図10に示した第4の実施形態の荷電装置4
0と同様、筒状電極62の軸方向の長さL1とガイド6
3,63間の長さL2はほぼ等しい長さに形成されてお
り、筒状電極62が軸方向にウオークすると、支持部材
65も筒状電極62とともに軸方向にスライドする。こ
の荷電装置60では、電荷受容体1が矢印A方向に回転
し始めると直流電源4により電圧が印加された筒状電極
62は静電吸引力により電荷受容体1に吸い付けられて
矢印B方向に回転し始める。ここで、制御ユニット61
により、先ず、図12(b)における導電性ロ−ル7
6,77のうちのいずれか一方、例えば左側の導電性ロ
−ル81に電圧を印加する。導電性ロ−ル81に印加さ
れた電圧により筒状電極62の左側の非画像形成領域6
2aと電荷受容体1との間の静電吸引力により筒状電極
62および支持部材65が左側へ移動して、左側のガイ
ド63の上部63aがスイッチ66を押してスイッチ6
6がオンとなり、このオン信号が制御ユニット61に送
られる。制御ユニット61は左側の導電性ロ−ル81へ
の電圧印加を停止して右側の導電性ロ−ル82に電圧を
印加する。その結果、筒状電極2および支持部材65は
今度は右側へ移動して、右側のガイド63の上部63a
がスイッチ67を押してスイッチ67がオンとなり、制
御ユニット61は左側の導電性ロ−ル81への電圧印加
に切り換える。制御ユニット61によるこのような制御
により、筒状電極62はある一定の周期で左右方向への
往復運動を繰り返すことになるため、筒状電極62端部
のめくれや磨耗などが起こりにくく、筒状電極62は安
定した回転を続けることができる。
【0065】なお、直流電源4、ガイド63,63、ス
プリング64、支持部材65、スイッチ66,67、軸
受68,68は荷電装置40におけるものと基本的に同
一である。本実施形態における制御ユニット61は本発
明にいう電位調整手段に相当するものであり、また、制
御ユニット61、ガイド63,63の上部63a,63
a、スプリング64,64、支持部材65の両端部に形
成された傾斜部65a,65a、スイッチ66,67、
および導電性ロ−ル76,77は本発明にいう位置制御
手段に相当するものである。
【0066】なお、本実施形態では、筒状電極62へ電
圧を印加する手段として、導電性ロ−ル76,77を用
いているが、ロール型の電圧印加手段の代わりにフィル
ム型、ブレード型、ブラシ型の電圧印加手段を用いても
よい。この荷電装置60を用いて図3に示した試験装置
による荷電性試験を行ったところ、上記の各実施形態と
同様、良好な結果が得られた。また、図6に示した画像
形成装置を用いてプリントテストを行ったところ、かぶ
りなどの画質欠陥のない良好な画像が得られた。
【0067】なお、この荷電装置60では、筒状電極6
2が常に左右に移動を繰り返しているため、電荷受容体
1表面の残留トナ−などの汚れが筒状電極62に付着し
にくく、また、仮に付着したとしても汚れが一か所に固
まって付着することがないという効果も認められる。ま
た、この荷電装置60は、第1の実施形態の荷電装置1
0と同様に、図8に示したクリーナレス画像形成装置に
も適用することができる。その場合には、図9に示した
第3の実施形態の荷電装置30と同様のブラシ兼押さえ
部材と同様のものを備えることが好ましい。
【0068】次に、本発明の荷電装置の第7の実施形態
について説明する。図13は、本発明の荷電装置の第7
の実施形態の概略構成を示す断面図(a)、およびその
側面図(b)である。図13(a),(b)に示した荷
電装置70は、図12に示した荷電装置60と類似の構
成を有している。この荷電装置70の、荷電装置60と
の相違点は、この荷電装置70には、筒状電極72の外
周面に接して筒状電極72表面を清掃するトナー清掃用
のブラシ兼押さえ部材79が備えられている点であり、
それ以外の、直流電源4、ガイド73,73、スプリン
グ74、支持部材75、スイッチ76,77、軸受7
8,78は荷電装置60におけるものと基本的に同一で
ある。
【0069】ブラシ兼押さえ部材79は、筒状電極72
表面の汚れを防止するだけでなく、筒状電極72の外周
面を支持部材75に軽く押圧することにより筒状電極7
2の回転をより安定化させる作用効果をも有している。
このブラシ兼押さえ部材79は、図9に示した第3の実
施形態の荷電装置30のブラシ兼押さえ部材と同様のも
のを使用することができる。
【0070】本実施形態における制御ユニット71は本
発明にいう電位調整手段に相当するものであり、また、
制御ユニット71、ガイド73,73の上部73a,7
3a、スプリング74,74、支持部材75の両端部に
形成された傾斜部75a,75a、スイッチ66,6
7、および導電性ロ−ル76,77は本発明にいう位置
制御手段に相当するものである。
【0071】次に、本発明の荷電装置の第8の実施形態
について説明する。図14は、本発明の荷電装置の第8
の実施形態の概略構成を示す断面図(a)、およびその
側面図(b)である。図14(a),(b)に示した荷
電装置80は、図13に示した荷電装置70と類似の構
成を有している。この荷電装置80の、荷電装置70と
の相違点は、この荷電装置80の筒状電極82は、荷電
装置70の筒状電極72のように複数の領域に分割され
ておらず一体構造の円筒体として形成されており、ま
た、荷電装置70における導電性ロ−ル76,77の代
わりにブラシ型の電圧印加電極83,84が備えられ、
また、荷電装置70におけるブラシ兼押さえ部材79の
代わりにロール型の電圧印加電極85が備えられてい
る。
【0072】この荷電装置80の、上記以外の、直流電
源4、ガイド73,73、スプリング74、支持部材7
5、スイッチ66,67、軸受78,78は荷電装置7
0におけるものと基本的に同一である。なお、本実施形
態における制御ユニット91は本発明にいう電位調整手
段に相当するものであり、また、制御ユニット91、ガ
イド73,73の上部73a,73a、スプリング7
4,74、支持部材75の両端部に形成された傾斜部7
5a,75a、スイッチ66,67、およびブラシ型の
電圧印加電極83,84は本発明にいう位置制御手段に
相当するものである。
【0073】このように、本実施形態では、位置制御手
段が、筒状電極の回転軸方向複数の部分の表面電位を独
立に制御するものであるが、前述の第6および第7の実
施形態とは異なり、筒状電極82の領域分割は行われて
はおらず、一体構造の絶縁性円筒体で構成されている。
本実施形態では、筒状電極82は、ブラシ型の電圧印加
電極83,84からの放電現象により電荷が付与され筒
状電極82の両端部が帯電されるが、筒状電極82は絶
縁性であるため、筒状電極82の中央部は電圧印加電極
83,84によっては帯電されない。一方、筒状電極8
2の中央部は、ロール型の電圧印加電極85からの放電
現象により電荷が付与されるが、筒状電極82は絶縁性
であるため、筒状電極82の両端部は帯電されない。
【0074】本実施形態はこのような構成としたため、
筒状電極82としては第6および第7の実施形態よりも
簡単な構成のものを用いることができるという利点があ
る。しかしその反面、放電現象により絶縁性の筒状電極
82の端部を帯電させるために高い電圧が必要となると
いう点に留意する必要がある。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の荷電装置
によれば、筒状電極がウオークしても、自動的にウオー
ク方向と逆方向の力を与える構成としたこと、あるいは
筒状電極を軸方向に往復運動させる構成としたことによ
り筒状電極のウオークが防止され、安定して均一な荷電
電位を得ることができる。また、ウオークが防止された
ことにより筒状電極の破損を回避することができる。ま
た、クリーナレス画像形成装置にも好適に用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷電装置の第1の実施形態の概略構成
を示す断面図(a)、およびその側面図(b)である。
【図2】本発明の荷電装置の第2の実施形態の概略構成
図である。
【図3】本発明の荷電装置の基礎特性を測定する試験装
置の概略構成図である。
【図4】図3に示した試験装置により得られた、筒状電
極への印加電圧と感光体ドラムの表面電位との関係を示
すグラフである。
【図5】図3に示した試験装置により得られた、感光体
ドラムの表面電位変動を示すグラフである。
【図6】図1に示した荷電装置を用いた画像形成装置の
概略構成図である。
【図7】図6に示した画像形成装置により形成されたプ
リント像を示す図である。
【図8】第1の実施形態の荷電装置をクリーナレス画像
形成装置に適用した場合の概略構成図である。
【図9】本発明の荷電装置の第3の実施形態の概略構成
を示す断面図(a)、およびその側面図(b)である。
【図10】本発明の荷電装置の第4の実施形態の概略構
成を示す断面図(a)、およびその側面図(b)であ
る。
【図11】本発明の荷電装置の第5の実施形態の概略構
成を示す断面図(a)、およびその側面図(b)であ
る。
【図12】本発明の荷電装置の第6の実施形態の概略構
成を示す断面図(a)、およびその側面図(b)であ
る。
【図13】本発明の荷電装置の第7の実施形態の概略構
成を示す断面図(a)、およびその側面図(b)であ
る。
【図14】本発明の荷電装置の第8の実施形態の概略構
成を示す断面図(a)、およびその側面図(b)であ
る。
【符号の説明】
1 電荷受容体 1a 光導電層 1b 導体基板 2 筒状電極 2a,2b 端部 3 ガイド 4,4’ 直流電源 5 支持部材 5a,5b テーパ部 6 軸受 7,8 除電ランプ 10 荷電装置 10_2 筒状電極 10_4 直流電源 10_5 支持部材 10_7,10_8 除電ランプ 11 感光体ドラム(電荷受容体) 12 表面電位センサ 13 表面電位計 20 荷電装置 21 露光装置 22 現像装置 23 記録用紙カセット 24 ペーパーガイド 25 転写装置 26 定着装置 27,28 除電ブラシ 29 クリーニング装置 30 荷電装置 31 ブラシ兼押さえ部材 35 支持部材 40 荷電装置 41 制御ユニット 43 ガイド 43a 上部 44 スプリング 45 支持部材 45a 傾斜部 46,47 スイッチ 48 軸受 48a 上部 50 荷電装置 51 制御ユニット 53 ガイド 55 支持部材 56,57 スイッチ 58 軸受 59 ブラシ兼押さえ部材 60 荷電装置 61 制御ユニット 62 筒状電極 62a,62b 端部領域 62c 中央領域 63 ガイド 63a 上部 64 スプリング 65 支持部材 66,67 スイッチ 68 軸受 70 荷電装置 71 制御ユニット 72 筒状電極 72a,72b 端部領域 72c 中央領域 73 ガイド 73a 上部 74 スプリング 75 支持部材 76,77 導電性ロ−ル 78 軸受 79 ブラシ兼押さえ部材 80 荷電装置 81 制御ユニット82 筒状電極 83,84,85 電圧印加電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の方向に回転する電荷受容体に接触
    し、該電荷受容体とともに回転しながら該電荷受容体に
    電荷を付与する筒状電極と、 該筒状電極の中空部に挿通され該筒状電極の内周面に接
    触して該筒状電極を支持する、該筒状電極の回転軸方向
    の長さよりも長い支持部材と、 該筒状電極に荷電用の電圧を印加する電源と、 前記電荷受容体の回転軸方向に関し、前記電荷受容体と
    前記筒状電極との間に電位差による静電吸引力の分布状
    態を形成することにより、該筒状電極を該電荷受容体の
    回転軸方向の中央に移動させる位置制御手段とを備えた
    ことを特徴とする荷電装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材が、該支持部材両端部に、
    各端に向かって広がったテーパ面を有する形状のもので
    あって、 前記位置制御手段が、前記支持部材のテーパ面の作用を
    利用したものであることを特徴とする請求項1記載の荷
    電装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材が、該支持部材の中心軸が
    前記電荷受容体の回転軸に対して所定の角度で交わる斜
    め方向に向いた状態に配置されたものであって、 前記位置制御手段が、該支持部材が斜め方向に向いた状
    態に配置されたことによる作用を利用したものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の荷電装置。
  4. 【請求項4】 前記電荷受容体が、該電荷受容体の回転
    軸方向に関し、所定の中央領域と、該中央領域を除く端
    部領域とに領域分割されるものであって、 前記位置制御手段が、前記電荷受容体の端部領域の表面
    電位を調整する電位調整手段を含むものであることを特
    徴とする請求項1記載の荷電装置。
  5. 【請求項5】 前記位置制御手段が、前記電荷受容体表
    面の、回転軸方向の一部分に電荷を付与する電荷付与手
    段を含むものであることを特徴とする請求項1記載の荷
    電装置。
  6. 【請求項6】 前記位置制御手段が、前記電荷受容体表
    面の、回転軸方向の一部分の電荷を除去する電荷除去手
    段を含むものであることを特徴とする請求項1記載の荷
    電装置。
  7. 【請求項7】 前記位置制御手段が、前記筒状電極の回
    転軸方向複数の部分の表面電位を独立に制御する手段を
    含むものであることを特徴とする請求項1記載の荷電装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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