JPH09160350A - 接触帯電装置 - Google Patents

接触帯電装置

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JPH09160350A
JPH09160350A JP7320860A JP32086095A JPH09160350A JP H09160350 A JPH09160350 A JP H09160350A JP 7320860 A JP7320860 A JP 7320860A JP 32086095 A JP32086095 A JP 32086095A JP H09160350 A JPH09160350 A JP H09160350A
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tube
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被帯電体を安定かつ均一に帯電できる接触帯
電装置を提供する。 【解決手段】 導電性チューブ1の両端に導電性の発泡
部材からなる弾性部材2を嵌挿し、導電性チューブ1を
芯金3と同軸に保持する。嵌挿範囲において弾性部材2
は導電性チューブ1の内面全周にわたって接触している
ので、導電性チューブ1を感光体に対し当接し従動回転
させても常に安定した放電ギャップを形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンター、ビデ
オプリンター、ファクシミリ、複写機、ディスプレー等
の画像形成装置に用いられる帯電装置に関するものであ
り、より詳しくは、外部より電圧を印加した帯電部材を
被帯電体に接触させて、被帯電体を帯電もしくは除電す
る接触帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外部から電圧を印加した導電性中空体
(チューブ)を被帯電体に対して圧接し従動させて、被
帯電体を帯電もしくは除電する接触帯電装置として、特
開平4−291374号公報が提案されている。
【0003】上記公報で開示される接触帯電装置は、金
属芯金の周囲にローラ形状となるように柔軟な材質で中
空の表層を形成している。あるいは導電性支持部材に外
嵌されたチューブ部材を構成要素として含み、チューブ
部材を介して導電性支持部材を被帯電体に当接させ、被
帯電体の回転に伴ってチューブ部材を従動回転させるも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報で開示される
接触帯電装置においては、以下のような課題があった。
【0005】まず、接触帯電における帯電原理としては
電荷注入によるものと微小空隙での放電によるものとが
あるが、一般的には後者の原理に基づき帯電を行う。そ
のため帯電電位を均一にするためには、接触帯電におい
てはこの微小空隙の形状を安定的に均一に保持すること
が重要である。ところが上記公報に示される構成によれ
ば導電性中空体をその端部において薄板円板で保持する
構造であるため、導電性中空体を径方向に撓めたとき端
部の薄板円板は円周を拘束された状態で面内曲げと平面
曲げを同時にうけることになる。その結果、導電性中空
体の端部近傍の変形は不安定なものとなり、微小空隙の
形状も不安定となるため被帯電体表面の帯電分布が不均
一となる。また同じ公報には導電性中空体をその端部に
おいて放射形状の弾性部材で支持する構成も開示されて
いる。ところがこの構成では弾性部材が中空体の内面全
体に当接しているわけではないので、弾性部材が当接し
ているところと離間しているところでは導電性中空体の
変形形状が異なる。その結果微小空隙の形状が弾性部材
の当接点の周方向ピッチで変化し帯電電位もその周期で
変化することにより画像にも周期的な濃度むらが生じ
る。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、導電性チュー
ブを被帯電体に安定して接触させることにあり、また、
導電性チューブの被帯電体への当接力を均一に、小さく
することにある。その結果として、被帯電体を安定かつ
均一に帯電できる接触帯電装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は下記構成を特徴
とする接触帯電装置である。
【0008】(1)被帯電体に対して帯電体を接触させ
て従動回転し被帯電体を帯電もしくは除電する接触帯電
装置において、前記帯電体を導電性チューブで構成し、
その両端部に弾性部材を介入させるとともに前記帯電帯
を押圧手段によって前記被帯電体へ接触させる。
【0009】(2)前記弾性部材はその支持部において
前記導電性チューブの内面全周にわたって接触してい
る。
【0010】(3)前記押圧手段は前記導電性チューブ
の外周面を摺動案内する部材である。
【0011】(4)前記押圧手段は前記導電性チューブ
内を貫通する軸とその軸受により構成する。
【0012】(5)前記導電性チューブ、前記弾性体、
前記軸の互いの接触界面は圧入によるはめあいで固定さ
れている。
【0013】(6)前記接触界面となる前記弾性体の表
層をソリッド層とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、電子写真方式の画像形成装
置に用いられる接触帯電装置を例として、本発明を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は本発明に係わる接触帯電装置の帯電
体の第1の実施例の概略断面図である。図2は側面図で
ある。金属製の芯金3と同軸に導電性チューブ1をその
両端で導電性の弾性部材2で支持する構成となってい
る。弾性部材2は導電性チューブ1の内面全周にわたっ
て当接している。
【0016】図3は図1、図2に示した帯電体を感光体
4に接触させた状態を示す側面図である。芯金3を図示
しない軸受けを用いて軸支し、導電性チューブ1を被帯
電体である感光体4に対し線圧が50g/cm以下とな
るよう当接させる。望ましくは10g/cmとする。
【0017】詳細は後述するが本発明の代表的構成とし
ては導電性チューブ1は樹脂チューブとし弾性部材2は
いわゆるスポンジのような発泡部材で構成する。導電性
チューブ1自体は径方向の変形については柔軟である。
また弾性部材2もいわゆるスポンジなので柔軟に構成で
き径方向の変形についても材料自身が容易に圧縮変形
し、なおかつ弾性部材2が導電性チューブ1の内面全周
にわたって当接しているので従来例の課題で述べたよう
な導電性チューブ1端部近傍での不均一あるいは不安定
な変形が生じない。その結果、帯電のための放電を行う
微小空隙の形状も導電性チューブ1の回転中常に安定し
ており、均一な帯電が可能となる。
【0018】感光体4に対する当接のための軸受けの保
持方法としては大きく分けて、例えばばねのような圧力
発生部材を用いた定圧予圧方法と、軸受けの位置を固定
してしまう位置固定予圧方法の2種類が考えられる。定
圧予圧方法はローラ形状の部品を当接して使用する際に
は一般的な方法である。本発明においては導電性チュー
ブ1自体は径方向の変形については柔軟であり、また弾
性部材2をいわゆるスポンジのような発泡材料としたの
でこれも柔軟に構成できる。柔軟であることはばね定数
が小さいことを意味し変位に対しての荷重変動を小さく
できる。そのため本発明に示す構成では部品精度や組立
精度による寸法ばらつきを導電性チューブ1や弾性部材
2が吸収してほぼ均一な低荷重で被帯電体と当接するこ
とが可能である。よって位置固定予圧方法を用いても良
好な当接状態を実現でき、この方法のほうが部品が簡略
化でき、組み立て性の向上やコストダウンの観点から有
利である。
【0019】電気的には導電性チューブ1と芯金3は導
電性の弾性部材2により導通しているので、図示しない
電極を芯金3に接触させることにより、もしくは図示し
ない軸受けを導電材料で構成することなどにより導電性
チューブ1に帯電に必要な電圧もしくは電流を印加でき
る。弾性部材としては導電性ゴムを発泡させた材料が好
適であり、EPDM、ウレタンゴム、シリコーンゴムな
どが使用可能であるがこれらに限定するものではない。
【0020】弾性部材2の外径は導電性チューブ1の内
径以上とすることが必要である。最適な直径差は部材の
硬度や必要なつぶし量によって変わるが、1mmから5
mm程度が適当である。また芯金3との間のはめあいは
弾性部材2軸方向に使用中に移動することがなく電気的
導通がとれる設定とするがいずれのはめあい部も接着や
溶着などの固着手段をとらなくても機能発揮できる。
【0021】ここで導電性チューブ1は以下の特性を満
足するように材料を決定することが望ましい。 1)感光体ドラムを汚染するような物質がチューブの感光
体ドラムの当接面にしみ出さないこと。 2)圧縮解放後、歪が残り難いこと。
【0022】これらを考慮すると、特に、ナイロン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイ
ミド樹脂等の樹脂や、ウレタンゴム等のゴムが望まし
い。
【0023】また、導電性チューブの抵抗値は、105
〜109Ωの範囲であることが望ましい。この範囲に抵
抗値があれば、感光体ドラムに欠陥(ピンホール)が万
が一存在しても画像欠陥を起こすことはない。また、帯
電遅れが生じることもない。なお、抵抗値は、感光体ド
ラムの周速度によってその範囲が異なり、周速度が大き
くなるに連れ抵抗値の上限は小さい値になる。
【0024】また、感光体ドラムと接触する面の導電性
チューブ1の表面粗さが、Rzで5μm以下、さらに望
ましくは2μm以下であれば、ミクロな帯電均一性がよ
り向上するので望ましい。本発明で用いる導電性チュー
ブはこのような表面粗さとするための製造上の障害はな
く容易に実現可能である。接触帯電装置の一例として帯
電ローラを用いるものがあるがゴムローラでこのような
表面粗さに低コストで加工することは非常に難しい。
【0025】導電性チューブ1は公知の方法、例えば、
溶融押し出し法、キャスティング法で作製することがで
きる。また、必要に応じ、表面処理(表面を粗面化す
る、表面層を形成する等)を施してもよい。
【0026】本実施例においては導電性チューブ1は、
溶融押し出し方により成形した導電性ナイロンチューブ
を用いた。
【0027】導電性チューブ1に電圧(電流)を供給す
ると、導電性チューブ1と感光体4の接触部分に静電吸
着力が働く。この静電吸着力に導電性チューブ1と感光
体4の摩擦係数を乗じた力によって導電性チューブ1は
感光体4の回転にともない従動回転する。ここで、静電
吸着力は、導電性チューブ1と感光体4との電位差の2
乗に比例する。よく知られているように、導電性チュー
ブ1の電位をVa、感光体4の帯電後電位をVxとする
と、 Vx=Va−Vth (ただし、Va>Vthの場合) となる。ここで、Vthは放電開始電圧である。つま
り、導電性チューブ1と感光体4との電位差は放電開始
電圧Vthになる。
【0028】図3に示す放電ギャップの電位差がVth
となると放電するわけだが、逆に見るとある放電ギャッ
プで放電し帯電が行われる。よって感光体面4から見て
放電ギャップが均一に分布することが望ましい。本発明
では導電性チューブ1の両端部の支持に柔軟な発泡部材
を用いたので、従来例で問題にしたような導電性チュー
ブ1両端部での不安定変形あるいは不連続的変形が生じ
ることがなく安定で均一な放電ギャップを形成すること
ができる。
【0029】また、導電性チューブ1と感光体4との間
に働く静電吸着力を用いて垂直抗力を大きくするために
は、導電性チューブ1は、ヤング率1000(kg/m
2) 以下、厚み300(μm)以下、直径7〜20
(mm)、の柔軟な材質で構成されることが好ましい。
【0030】図4は本発明に係わる接触帯電装置の第2
の実施例の帯電体の端面近傍の概略断面図である。ここ
では、第1の実施例との差異を中心に説明する。
【0031】図4に示すように、弾性部材2は導電性チ
ューブ1端面との当接部を面取り形状としてある。前述
のように弾性部材2はスポンジで作られているため、導
電性チューブ1への押し込み方が不十分な場合には導電
性チューブ1の端面から弾性部材2がはみ出してしま
い、それが感光体との当接部に挟みこまれると帯電不良
・異常となる。しかし本実施例のように面取りを施すこ
とにより弾性部材2のはみ出しを防止でき、組み立てや
すくなり信頼性も増す。面取り量としては導電性チュー
ブ1と弾性部材2とのはめあいしろ以上に設定すること
が望ましい。
【0032】図5は本発明に係わる接触帯電装置の第3
の実施例の帯電体の端面近傍の概略断面図である。ここ
では、第1の実施例との差異を中心に説明する。
【0033】図5に示すように弾性部材2は導電性チュ
ーブ1の端面から所定量軸方向内部へ押し込んだ状態で
挿入してある。前述のように弾性部材2はスポンジで作
られているため、導電性チューブ1への押し込み方が不
十分な場合には導電性チューブ1の端面から弾性部材2
がはみ出してしまい、それが感光体との当接部に挟みこ
まれると帯電不良・異常となる。しかし本実施例のよう
に十分内部に弾性部材2を押し込むことにより弾性部材
2のはみ出しを防止でき、組み立てやすくなり信頼性も
増す。
【0034】図6は本発明に係わる接触帯電装置の第4
の実施例の帯電体の側面図である。図7は同じ帯電体の
端面近傍の概略断面図である。ここでは、第1の実施例
との差異を中心に説明する。
【0035】図6、図7において、弾性部材2の表層は
ソリッド層5となっていてソリッド層5は弾性部材2と
一体になっている。またソリッド層5の外径は導電性チ
ューブ1の内径と略同寸法となっている。ソリッド層5
の厚さは0.1〜3mmが使用でき0.1〜1mmが望
ましい。このような構造の弾性部材は同軸成型法により
発泡性のゴム原料の外周に無発泡性のゴム材料を成型
後、加硫発泡させることにより容易に製造可能である。
材質としてはEPDEM、ウレタンゴム、シリコーンゴ
ムなど広くゴム材料が使用可能である。
【0036】本実施例の作用と効果を説明する。図8は
ソリッド層5を設けずに帯電体を感光体4に当接したと
きの側面図である。図9は本実施例による帯電体を感光
体4に当接したときの側面図である。導電性チューブ1
と弾性部材2を径方向に変形した場合導電性チューブ1
その周長を変えずに変形する。一方弾性部材2は発泡部
材であるため力をうけた部分のみが圧縮されるような変
形をする。その結果図8に示すように変形量を大きくし
た場合導電性チューブ1と弾性部材2の間に隙間6が生
じる。その結果導電性チューブ1と弾性部材2とは当接
と離間を繰り返しながら回転する。ところがその繰り返
しの際、離間前の当接位置同士が完全に位置ずれなく再
び当接するわけではないので、そのずれが軸方向に生じ
た場合導電性チューブ1が軸方向にずれていってしま
う。これは前述のように導電性チューブ1と弾性部材2
の変形モードが異なることが原因である。本実施例によ
れば、ソリッド層5はその周長を保ったまま変形し、し
かも弾性体2と一体であるのでもちろん弾性体に対して
ずれることはない。その結果導電性チューブ1とソリッ
ド層5との変形モードが一致するので両者が離間するこ
ともなく、導電性チューブ1が軸方向にずれることもな
い。
【0037】図10は本発明に係わる接触帯電装置の第
5の実施例の帯電体の端面近傍の概略断面図である。こ
こでは、第1の実施例との差異を中心に説明する。
【0038】本実施例では芯金3と当接する弾性部材2
の表面層ソリッド層7としている。このような弾性部材
2の製法・材料は第4の実施例で説明したものと同様で
ある。ソリッド層7は発泡部材よりもかなり変形しにく
いので、ソリッド層7の内径と芯金3の外径をしまりば
め設定とすることにより、両者の間には強固な拘束力が
発生し、弾性部材2と芯金3を接着しなくても十分に固
定できるので電気的導通の安定性や組立作業性や使用時
の信頼性が向上する。また帯電体が不要となった場合、
接着剤を用いないので材質ごとの分別作業性が良好であ
る。もちろん本実施例はすでに説明した他の実施例と組
み合わせて用いることができ、またその方が望ましい。
【0039】図11は本発明に係わる接触帯電装置の第
6の実施例の帯電体の端面近傍の概略断面図である。こ
こでは、第1の実施例との差異を中心に説明する。
【0040】弾性部材2は導電性チューブ1を支持する
機能上の理由から、弾性部材2の外径を導電性チューブ
1の内径以上とする必要がある。本実施例では弾性部材
2の外径稜線両側に面取りを施してある。こうすること
により弾性部材2を導電性チューブ1に挿入する際面取
りにより案内面が形成されるので、挿入しやすく組立性
が向上する。この実施例も他の実施例と組み合わせて用
いることができる。
【0041】図12は本発明に係わる接触帯電装置の第
7の実施例の帯電体の概略断面図である。ここでは、第
1の実施例との差異を中心に説明する。
【0042】本実施例では導電性チューブ1の軸方向中
央付近にも弾性部材2を挿入してある。帯電のための電
流経路としては両端の弾性部材2から導電性チューブ1
の軸方向へと電流が流れるので、導電性チューブ1の長
さが長くなると中央付近では導電性チューブ1自身の抵
抗による電圧降下分で感光体の帯電電位が低くなること
がある。本実施例のように中央付近に電流経路としての
弾性部材2を挿入することにより、前述の問題を回避で
きる。
【0043】図13は本発明に係わる接触帯電装置の第
8の実施例の概略断面図である。図14は側面図であ
る。ここでは、第1の実施例との差異を中心に説明す
る。
【0044】本実施例では感光体への帯電体の押圧手段
が異なる。帯電体は導電性チューブ1と弾性部材2のみ
で構成されている。感光体4への押圧は図に示すように
導電性チューブ1の両端部の外周面の一部を案内する形
状のガイド8を用いる。
【0045】このとき帯電電流はガイド8から直接導電
性チューブ1に供給するので、ガイド8の材質としては
導電性のある低摩擦係数の部材が求められる。具体的に
は導電性のポリアセタール、ナイロン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、フッ素樹脂などが使用可能であるが
これらに限定されるものではない。ガイド8は導電性チ
ューブ1の径方向と、軸方向への移動を規制する。また
弾性部材2は導電性である必要はない。このような構成
とすることにより芯金が不要となりコストダウンがはか
れる。
【0046】また、すべての実施例について弾性部材2
を連泡の発泡部材とすることは本発明の接触帯電装置の
環境安定性を向上させることに有効である。すなわち、
本発明によれば導電性チューブ1と弾性部材2、および
芯金3で形成される空間は閉空間となるため、気温ある
いは気圧の変化により導電性チューブ1が膨張あるいは
収縮する恐れがある。しかし弾性部材2を連泡の発泡部
材とすることにより導電性チューブ1内の空気と大気が
連通するので、気温や気圧の変化に対して導電性チュー
ブの形状は変化せず、その結果帯電も良好となる。
【0047】また、導電性チューブに電流を供給する方
法は、本実施例に限定されない。例えば導電性チューブ
1に接触する電極を設けて、それに電圧を印加してもよ
い。
【0048】また、導電性チューブの構成も、裏面に金
属を蒸着したような多層構成でもよい。この場合、導電
性チューブ裏面の一部に接触する電極から電流(電圧)
を供給することができる。さらに、導電性チューブを高
抵抗かつ薄くすることにより、感光体4の微小欠陥に流
入するリーク電流を小さくして、帯電不良の発生を防止
することができる。
【0049】以下に具体例により本発明をさらに詳細に
説明する。
【0050】<具体例>上述の第5の実施例(図10)
に基づいて、画像形成を行った。
【0051】導電性チューブ1として、カーボンブラッ
クを添加し、抵抗値107Ωに調整した直径14mm、
厚み100μm、ヤング率110kg/mm2、長さ2
30mm、のナイロンチューブを作製した。
【0052】弾性部材2として、表面がソリッド層であ
る内径5mmで外径が15mmのEPDM性のスポンジ
を用意した。ゴム硬度はアスカーCで30度であった。
芯金3として、ステンレス製の直径6mmの軸を用い
た。
【0053】感光体4として、直径60mmのアルミニ
ウム素管に機能分離負帯電型有機光導電層を20μm厚
み形成したドラムを用い、周速度30mm/secで回
転させた。そして、芯金3に−1150Vの直流電圧を
印加して、感光体ドラムを帯電処理した。この時、帯電
1sec後の位置に表面電位計を設置して、帯電後の表
面電位を計測した。感光体4の帯電後の電位は−600
Vであった。
【0054】また、接触帯電装置を600DPIの画像
形成装置に搭載して、A4サイズの普通紙にドットパタ
ーン(1ドットオン、3ドットオフのパターン)の画像
形成を行った。形成した画像の評価を行った。
【0055】表面電位は変動がなく一定値を示した。ま
た、ドットパターンは濃度むらがなく均一であったので
印字結果から判断して表面電位ムラが±30V以内であ
ることが推定された。
【0056】また、画像のドットやラインの欠落が全く
見られず、かつ、非画像領域へのトナー付着はほとんど
なかった。
【0057】さらに、画像形成をA4サイズで1万枚行
ったが、導電性チューブ1や感光体4の表面のキズは、
ほとんどなかった。そして、1万枚後の画像品質も初期
と変わらず良好であった。
【0058】以上の実施例では画像形成装置の感光体へ
の接触帯電装置への応用を例にとり説明したがこれに限
定されるものでなく、転写装置や除電装置をはじめとし
て帯電あるいは除電により機能を発揮する装置、部品に
広く応用が可能である。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、外部から
電圧を印加した導電性チューブを被帯電体に対して従動
させて、被帯電体を帯電もしくは除電する接触帯電装置
において、導電性チューブの両端を発泡部材のような柔
軟な弾性部材で支持し,かつ支持部では導電性チューブ
の内面全周にわたって弾性部材が接触するので、導電性
チューブを被帯電体に安定して接触させること、また、
導電性チューブと被帯電体との間の放電ギャップを安定
して形成することが可能となった。その結果、被帯電体
を安定かつ均一に帯電できる接触帯電装置を提供するこ
とが可能になった。
【0060】本発明によれば導電性チューブを帯電体と
して用いることにより、帯電体表面の表面粗さを滑らか
にすることが容易となり、微小範囲での帯電均一性を向
上することができた。
【0061】本発明によれば導電性チューブ、弾性部
材、芯金などの材質の異なる構成部材を接着や溶着のよ
うな強固な接合方法を用いることなく圧入により帯電体
として構成可能であり、組立性がよく、帯電体が不要と
なった際の材料別の分別処理を容易に行うことが可能と
なった。
【0062】本発明によれば導電性チューブと当接する
弾性部材の表層をソリッド層にすることで部品の増加や
コストアップを招くことなく、導電性チューブの片寄り
を防止できた。
【0063】本発明によれば芯金と当接する弾性部材の
表層をソリッド層にすることで弾性部材の芯金への保持
力が増して組み立て安定性が向上し、電気的導通の信頼
性も向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる接触帯電装置の第1の実施例の
帯電体の概略断面図。
【図2】本発明に係わる接触帯電装置の第1の実施例の
帯電体の側面図。
【図3】本発明に係わる接触帯電装置の第1の実施例の
帯電体を感光体に接触させた側面図。
【図4】本発明に係わる接触帯電装置の第2の実施例の
帯電体の端面近傍の概略断面図。
【図5】本発明に係わる接触帯電装置の第3の実施例の
帯電体の端面近傍の概略断面図。
【図6】本発明に係わる接触帯電装置の第4の実施例の
帯電体の側面図。
【図7】本発明に係わる接触帯電装置の第4の実施例の
帯電体の端面近傍の概略断面図。
【図8】本発明に係わる接触帯電装置の第1の実施例の
帯電体を感光体に当接した側面図。
【図9】本発明に係わる接触帯電装置の第4の実施例の
帯電体を感光体に当接した側面図。
【図10】本発明に係わる接触帯電装置の第5の実施例
の帯電体の端面近傍の概略断面図。
【図11】本発明に係わる接触帯電装置の第6の実施例
の帯電体の端面近傍の概略断面図。
【図12】本発明に係わる接触帯電装置の第7の実施例
の帯電体の概略断面図。
【図13】本発明に係わる接触帯電装置の第8の実施例
の概略断面図。
【図14】本発明に係わる接触帯電装置の第8の実施例
の側面図。
【符号の説明】
1…導電性チューブ 2…弾性部材 3…芯金 4…感光体 5…ソリッド層 6…すきま 7…ソリッド層 8…ガイド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体に対して帯電体を接触させて従
    動回転し被帯電体を帯電もしくは除電する接触帯電装置
    において、前記帯電体を導電性チューブで構成し、その
    両端部に弾性部材を介入させるとともに前記帯電帯を押
    圧手段によって前記被帯電体へ接触させることを特徴と
    する接触帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材はその支持部において前記
    導電性チューブの内面全周にわたって接触していること
    を特徴とする請求項1記載の接触帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧手段は前記導電性チューブの外
    周面を摺動案内する部材であることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の接触帯電装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧手段は前記導電性チューブ内を
    貫通する軸とその軸受により構成することを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の接触帯電装置。
  5. 【請求項5】 前記軸を前記弾性体に圧入することを特
    徴とする請求項4記載の接触帯電装置。
  6. 【請求項6】 前記弾性体を前記導電性チューブに圧入
    することを特徴とする請求項1または請求項2記載の接
    触帯電装置。
  7. 【請求項7】 前記弾性体の内周面表層をソリッド層と
    したことを特徴とする請求項4または請求項5記載の接
    触帯電装置。
  8. 【請求項8】 前記弾性体の外周面表層をソリッド層と
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の接
    触帯電装置。
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