JP3109959B2 - 帯電部材及び帯電装置及び画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジ - Google Patents

帯電部材及び帯電装置及び画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジ

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JP3109959B2
JP3109959B2 JP06165289A JP16528994A JP3109959B2 JP 3109959 B2 JP3109959 B2 JP 3109959B2 JP 06165289 A JP06165289 A JP 06165289A JP 16528994 A JP16528994 A JP 16528994A JP 3109959 B2 JP3109959 B2 JP 3109959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像担持体のような被帯
電体を帯電する帯電部材及び帯電装置及び画像形成装置
に着脱可能なプロセスカートリッジに関する。
【0002】
【背景技術】接触帯電は、電圧を印加した帯電部材を像
担持体(以下、感光ドラムと記す)に当接させて、感光
ドラムに電荷を直接的に転移させて感光ドラム面を所用
の電位に帯電するもので、帯電装置として従来より広く
利用されているコロナ放電装置に比べて、感光ドラム面
に所望の電位を得るのに必要とされる印加電圧の低電圧
化がはかれること、帯電過程で発生するオゾン量がごく
微量でありオゾン除去フィルターの必要性がなくなるこ
と、そのため装置の排気系の構成が簡略化されること、
メンテナンスフリーであること、構成が簡単であるこ
と、等の長所を有している。
【0003】そこで例えば、電子写真装置(複写機、レ
ーザービームプリンター)、静電記録装置等の画像形成
装置において、感光体、誘電体等の像担持体、その他の
感光ドラムを帯電処理する手段としてコロナ放電装置に
変わるものとして注目されている。
【0004】この接触帯電方法もしくは装置に関して均
一な帯電処理のため、交流電圧に直流電圧を重畳した振
動電圧を接触帯電部材に印加し、この接触帯電部材を感
光ドラムに当接させて帯電を行う方式がある。
【0005】図22にその一実施態様を示す。1は感光
ドラムであり、例えば、矢印R1の時計回転方向に所定
の周速度(プロセススピード)にて回転駆動されるドラ
ム型の電子写真感光体、静電記録誘電体等である。
【0006】2は接触帯電部材としての導電性ローラ
(帯電ローラ)である。この帯電ローラ2は、2rが導
電性のウレタンゴム、EPDM等のソリッドタイプのゴ
ムを使用しており、硬度は60〜70度(ASKER−
C)である。帯電ローラ2は芯金棒2aの両端部にそれ
ぞれ作用させた、押圧バネ3の押し圧力で感光ドラム1
面に対して所定の押し圧力を持って圧接しており、感光
ドラム1の回転にともない矢印R2方向に従動回転す
る。
【0007】4は帯電ローラ2に対する電圧印加電源で
あり、この電源4により帯電ローラ2の芯金棒2aに接
触させた接点板ばね(不図示)を介して感光ドラム1の
帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧Vppを有する
振動電圧Vacと直流電圧Vdcとを重畳した電圧(V
ac+Vdc)が帯電ローラ2に印加されて、回転駆動
されている感光ドラム1の外周面が均一に帯電される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記のような
帯電ローラにおいては次のような問題があった。即ちソ
リッドタイプの帯電ローラは、硬度が高いため帯電ロー
ラの一部が感光ドラムから離れてしまい、帯電不良が生
じることがあった。この帯電不良は、帯電ローラの長手
方向の中央部に発生しやすい。
【0009】またソリッドタイプの帯電ローラは硬度が
高いため、振動電圧を印加した場合、帯電ローラと感光
ドラムとの叩き合いによる「帯電音」と呼ばれる振動音
が発生し、耳障りに感じてしまうことがわかった。
【0010】この帯電音を低減させる方法として、感光
ドラムの中に金属類等の詰め物を挿入する手段がある。
しかしながら、詰め物の重量、コストの面で問題があ
る。
【0011】
【発明の目的】本発明の目的は、帯電部材の硬度を低下
させた帯電部材及び帯電装置及びプロセスカートリッジ
を提供することである。
【0012】本発明の他の目的は、被帯電体に対する帯
電部材の接触を安定させ、良好な帯電を行なう帯電部材
及び帯電装置及びプロセスカートリッジを提供すること
である。
【0013】本発明の他の目的は、帯電音を低減する帯
電部材及び帯電装置及びプロセスカートリッジを提供す
ることである。
【0014】本発明の他の目的は、帯電部材の弾性体が
発泡部材を備える帯電部材及び帯電装置及びプロセスカ
ートリッジを提供することである。
【0015】
【発明の構成】上記目的を達成するために、本発明は、
被帯電体を帯電する帯電部材において、基体と、この基
体によって支持され、上記帯電部材の表面に設けられる
弾性体と、を有し、上記弾性体は、発泡部材と、この発
泡部材を被覆する被覆層と、を備え、上記帯電部材の表
面のASKER−C硬度は、55°以下かつ上記帯電部
材の表面の国際ゴム硬度(IRHD)は、80°以下で
あることを特徴とするものである。または、本発明は上
記帯電部材を帯電装置及びプロセスカートリッジに適用
したものである。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0017】図1は、本発明に係わる帯電部材としての
帯電ローラ2の縦断面を示す模式図、図2は一端部の、
芯金2aに沿った方向の断面を示す模式図である。
【0018】1は被帯電体としての、帯電電極がマイナ
スまたはプラスの回転感光ドラムである。2は接触帯電
部材としての帯電ローラであり、この帯電ローラ2は、
支持部材としてのステンレス等でできた金属芯金2a
と、この芯金2aの外周に同心一体にローラ状に形成し
た発泡部材(発泡層)2bと、この発泡部材2bの外周
面に中抵抗の導電性チューブ2cを被覆させた構成のも
のである。
【0019】このような構成は、最初に発泡部材2bを
作製し、次に芯金2aとチューブ2cを挿入させて行う
方法(図3)や、チューブ2cの内側に芯金2aを立
て、発泡部材2bの原料を芯金2aに差し込み、固定さ
せた状態で発泡させて作製する方法(図4)などがあ
る。前者の方法では挿入時によるうねり、ズレ等が発生
し、安定した画像が得られにくいため、本発明の帯電ロ
ーラは後者の方法により作製した。
【0020】導電性発泡部材2bを覆っているチューブ
2cは実質的に導電性発泡部材2bと分離している。ま
た、芯金2aと導電性発泡部材2bにおいても同様であ
る。更に軸方向のズレを防止するために、チューブ2c
と導電性発泡部材2b、及び芯金2aと導電性発泡部材
2bの一部を固定しても良い。その結果、芯金2aに振
動電圧が印加されても、重い芯金2aは振動せずに軽い
導電性発泡部材2bやチューブ2cのみが振動して感光
ドラム1を叩くことになり、そのエネルギーは小さくな
り帯電音も小さくなるわけである。また、導電性発泡部
材2bは表面のセルにより凹凸が生じやすいため、表面
性の良いチューブ2cを覆うことで画像上の帯電不良を
防ぐことができる。
【0021】更にチューブ2cは導電性発泡部材に比べ
硬めであるため、帯電ローラ2の外部からの力による変
形を防止するメリットもある。
【0022】しかしながら、上記帯電ローラ2は、チュ
ーブ2cの硬度により、特に高温高湿環境下(32.5
℃、90%)において、帯電ローラ2表面にトナーの固
着が発生し、局部的な抵抗の増大による帯電不良が発生
し、新たな問題となっている。
【0023】本実施例では、帯電ローラ(帯電部材)の
アスカーC硬度(日本ゴム協会規格SRIS0101に
準ずる)、及びチューブ部材の国際ゴム硬度規格IRH
D(US規格ASTM D1415に準ずる)の値と、
帯電音、及びトナー固着の関係を説明する。
【0024】まず帯電音であるが、帯電音の音圧と帯電
ローラのアスカーC硬度には相関関係が認められ、アス
カーC硬度を低くすれば帯電音の音圧を低くすることが
できる。これは、アスカーC硬度が低くなるにつれて、
帯電部材の振動のエネルギーが低くなるためである。帯
電部材に印加する振動電圧の周波数(以下、“帯電周波
数”と記載する)が1500Hzの場合のアスカーC硬
度と帯電音圧の関係を図5に示す。また、帯電部材のア
スカーC硬度が65°と55°の場合の帯電周波数と音
圧の関係を図6に示す。図5及び図6よりアスカーC硬
度を55°以下にすれば帯電周波数が1500Hzまで
帯電音圧を50dB以下にすることができることがわか
る。本発明者らの検討によれば、帯電音圧が50dB以
下であれば、通常のプリント動作において帯電音が耳障
りとなることは無い。
【0025】次にトナー固着であるが、耐久による帯電
部材へのトナー固着は帯電部材表面の微小硬度(ここで
は、チューブ部材の硬度をいう)と相関があることが認
められ、微小硬度が低ければトナーの固着量が少ないこ
とが解った。この理由としては、トナー固着の発生原因
が以下のようなものであるためと考えられる。即ち、ク
リーニング装置において、完全に除去しきれなかった感
光ドラム上の残留トナーや、装置本体内の飛散トナーが
帯電ローラ表面に固着した場合に、帯電ローラ表面の微
小硬度が高いと感光ドラムとの接触部においてトナーを
こすりつけ、固着させてしまうものである。
【0026】図7に高温高湿環境下(32.5℃、90
%)における、国際ゴム硬度規格IRHDの値(ウォー
レス社製微小ゴム硬度計により測定、以下「ウォーレス
硬度」と記載する)とトナー固着の関係を示す。図7よ
り、ウォーレス硬度を80°以下にすればトナー固着の
問題を無くすことが可能である。
【0027】以下、図面を参照にしながら詳細に説明す
る。
【0028】図1、図2において発泡部材2bは、例え
ば、ポリスチレン・ポリオレフィン・ポリエステル・ポ
リウレタン・ポリアミド系等の発泡部材や、EPDM
(エチレンプロピレンジエンの3元共重合体)やウレタ
ンを発泡させた柔軟な部材に、カーボン・酸化錫などの
導電性粉体を分散させて体積抵抗率を調整した部材であ
る。本実施例では発泡させたポリウレタンにカーボンを
分散させている。2b′はこの発泡部材の気泡部(空気
・窒素・アルゴンガスなどの封入気泡)である。
【0029】また、導電性チューブとしては、例えばウ
レタン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、
PFA(パ−フロロアルコキシ)、FET(フッ化エチ
レンプロピレン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチ
レン)などのフッソ系樹脂、EPDM、スチレンブタジ
エンゴム等の合成ゴム等に、導電性カーボン、酸化錫、
酸化チタン、酸化インジウム等の導電性粉体を混練分散
した後に、押し出し成形等により形成する。本実施例で
は、ポリエステル系ウレタン樹脂にカーボンを分散させ
たものを使用した。
【0030】以下に本実施例における帯電ローラ2の仕
様をまとめる。
【0031】芯金2a;直径6mm、長さ260mmの
ステンレス丸棒 発泡部材2b;カーボン分散の発泡ポリウレタン 体積抵抗値102Ωcm〜106Ωcm 層厚2.5mm、長さ230mm チューブ2c;ポリウレタン熱可塑性エラストマー 体積抵抗値103Ωcm〜109Ωcm 層厚250μm 帯電ローラ2の重量68g、 この帯電ローラの硬度を測定すると、アスカーC硬度は
42°、ウォーレス硬度は70°であった。帯電ローラ
2から感光ドラムへのリーク電流によるすじ状の帯電不
良を防止するためにチューブ2cの体積抵抗率は、発泡
部材2bの体積抵抗率よりも大きくするのが好ましい。
【0032】この帯電ローラ2も、前述図22の従来の
帯電ローラ2と同様に、芯金2aの両端部を不図示の軸
受け部材で保持させ、かつ加圧バネ3で感光ドラム一方
向へ押圧付勢させて感光ドラム一面に所定の押圧力、本
実施例では総圧1000gで圧接させてあり、感光ドラ
ム1の回転に伴い従動回転する。この帯電ローラ2には
電源4から、帯電ローラ芯金2aに接触させた摺動電極
(不図示)を介して、 交流電圧;本実施例では2.0KVpp、1500Hz 直流電圧;目標帯電電位に相当する直流電圧 との重畳振動電圧(Vac+Vdc)が印加される。こ
れにより回転感熱ドラム1の周面がAC印加方式で目標
帯電電位に均一に接触帯電処理される。
【0033】本実施例の帯電ローラと従来のソリッドゴ
ムの一体型帯電ローラとで音の測定をした。
【0034】従来のソリッドゴムの一体型帯電ローラ2
として例えば、 芯金2a;直径6mm、長さ260mmのステンレス丸
棒 ゴムローラ2r;カーボン分散のソリッドのEPDM導
電性ゴム 体積抵抗値105Ωcm 層厚2.8mm、長さ230mm 帯電ローラ2の重量120g、 この帯電ローラのアスカーC硬度は62°であった。
【0035】本実施例の接触帯電装置を無響室にセット
して、前記の振動電圧印加条件において発生騒音(帯電
音)を測定した。測定はISO 7779の6項に従っ
て行った。その結果、従来のソリッドの一体型帯電ロー
ラを用いた場合の発生帯電音が68dBであるのに対
し、本実施例の帯電ローラでは41dBと小さいもので
あった。このような帯電音の軽減効果に対して発泡部材
の発泡状態が単泡であっても連泡であっても良い。
【0036】次に、本実施例の帯電ローラをレーザービ
ームプリンターにセットして、高温高湿環境(32.5
℃、90%)にてA4紙6000枚まで画出し耐久を行
った。
【0037】その結果、帯電ローラ表面のトナー固着は
発生せず、帯電不良による画像不良も発生しなかった。
【0038】以上のように、アスカーC硬度を55度以
下、かつ国際ゴム硬度規格のIRHDを80度以下に設
定することで、帯電音を十分に軽減することができ、か
つ帯電ローラ表面のトナー固着を防止することができる
ため、耳障りのない静かな、かつ高品位の画像が得られ
るレーザビーム・プリンタを提供することができる。
【0039】(実施例2)本実施例帯電ローラ2につい
て、導電性発泡部材2bの上を中抵抗のチューブ2cで
覆い、チューブ2cに導電層2dを介して中抵抗層2e
を形成し、さらにその外周面に保護層2cを設けたもの
である。図8は本実施例の帯電ローラの縦断面を示す模
式図である。
【0040】中抵抗層2eの外周面に設けた保護層2f
は、感光ドラム1の表層に対し相性の良い材料を使用す
ることで、感光ドラム1、帯電ローラ2の表層の汚染を
防ぐことができる。このような保護層の例として、例え
ば、N−メトキシメチル化ナイロン、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール
樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ア
クリル樹脂等の樹脂に導電性粉体を分散させたものが使
用される。本実施例ではN−メトキシメチル化ナイロン
にカーボンを分散させたものを使用した。
【0041】また、本実施例の帯電ローラ2には、図9
に示すように、チューブ2cの長手方向両端部にテーパ
2c′を設けてある。
【0042】テーパ2c′がついていないチューブ内で
発泡部材の原料を発泡させた場合(図4)、発泡部材の
発泡圧力はチューブ2cの長手方向中央部に比べて両端
部では著しく低くなっていた。これは、チューブ2cの
長手方向中央部での発泡が閉ざされた空間内での発泡で
あるのに対して、両端部ではチューブ2cの開口部から
外側に向かって発泡しようとする力が働くため、その分
チューブ2c内の発泡圧力が低下する。発泡圧力が低い
状態で発泡した発泡部材は、内部に形成される気泡の大
きさが大きくなる傾向にあり、その結果、発泡部材の硬
度が小さくなり体積抵抗率が大きくなってしまう。
【0043】チューブ2cの長手方向両端部にテーパ2
c′をつけると、チューブ2cの開口部が小さくなるの
で発泡部材の原料が外側に逃げることを抑えられるとと
もに、テーパ2c′部分の内壁によって長手方向中央部
に向かって発泡を押し戻そうとする力が生まれる。こう
して発泡部材の原料は、長手方向両端部にテーパ2c′
をつけたチューブ2c内で発泡させると、長手方向両端
部にあっても長手方向中央部と同程度の発泡圧力を得る
ことができ、発泡部材の内部に形成される気泡の大きさ
が長手方向全域で均一になる。内部に形成される気泡の
大きさが均一な発泡部材は、その硬度や体積抵抗率が均
一である。こうした発泡部材によって構成された帯電部
材を用いて感光ドラムを帯電することにより、感光ドラ
ム上の表面電位が一様になり、その結果帯電ムラのない
良好な画像が得られる。
【0044】テーパ部の適正領域を求めるための実験結
果を図10に示す。ここで、テーパ部2c′の大きさ
は、チューブ2cの長手方向中央部での横断面積に対す
る端部開口部の面積の比、及び感光ドラム1表面に対す
るテーパ部2c′の角度α(図9参照)で表し、効果に
ついては、チューブ2cの長手方向端部で発泡した発泡
部材2bの硬度と体積抵抗率、更に画出しによる確認を
行った。図10からわかるように、チューブ2cの長手
方向両端部の開口部の面積は中央部での横断面積に対し
て90%以下であればむらのない画像を得ることがで
き、好ましくは80%以下にすることにより、発泡部材
2bの硬度、体積抵抗率が長手方向、周方向で均一とな
り、より安定した帯電が可能となる。また、テーパ部2
c′の角度αについては、5°以上であればむらのない
画像を得ることができ、好ましくは20°以上にするこ
とで、発泡部材2bの硬度、体積抵抗率が長手方向、周
方向で均一となり、より安定した帯電が可能となる。
【0045】以下に本実施例の具体的な仕様をまとめ
る。
【0046】発泡部材2b;カーボン分散の発泡エピク
ロルヒドリンゴム 体積抵抗値102Ωcm〜106Ωcm 層厚2.5mm、長さ230mm チューブ2c;ポリエステル系ウレタン熱可塑性エラス
トマー 体積抵抗値103Ωcm〜109Ωcm 層厚250μm 導電層2d;N−メトキシメチル化ナイロンにカーボン
・酸化錫等の導電性粉体を分散させたもの 体積抵抗値101Ωcm〜106Ωcm 層厚10μm 中抵抗層2e;エピクロルヒドリンゴム 体積抵抗値107Ωcm〜1010Ωcm 層厚200μm 保護層2f;N−メトキシメチル化ナイロン 体積抵抗値107Ωcm〜1012Ωcm 層厚5μm 帯電ローラ2の重量70g この帯電ローラ2の硬度を測定するとアスカーC硬度は
48°、ウォーレス硬度は75°であった。
【0047】この帯電ローラ2について、実施例1と同
様に帯電音の測定および、高温高湿環境下での画出し試
験を行った。帯電音の測定結果は44dBで小さいもの
であった。また画出し試験では実施例1と同様に、帯電
ローラ2表面にトナー固着は発生せず、良好な画像が得
られた。
【0048】(実施例3)本実施例では、実施例2と同
様の帯電ローラ2を用いて、チューブ2cの引張応力を
変化させて塑性変形(へたり)について観察してみた。
【0049】帯電ローラ2は感光ドラム1に押圧されて
いるため、帯電ローラ2の発泡部材2bが柔軟なほど変
形され易く、その変形が回復しない場合、その変形部分
において帯電ローラ2の回転にブレが生じ、帯電不良画
像や画像ぶれを引き起こしてしまう。
【0050】本発明の帯電ローラ2は、チューブ2cが
発泡部材2bを覆っているため、塑性変形に対し有利で
あり、またチューブ2cの引張応力に大きく依存するこ
とが実験によって明らかになった。
【0051】図11には実施例2の帯電ローラ2におい
て、チューブ2cの引張応力を変化させたときの帯電ロ
ーラのへたり量を求め、画像評価したものである。
【0052】なお、引張応力の測定方法は、厚さ0.2
mm、幅10mmのチューブと同じ材料の試料につい
て、引っ張り部分を50mmとして、引張試験機によっ
て測定を行った。このときの引張速度は50mm/mi
nの定速とした。試料の伸びが100%相当になった時
点での荷重を読み取り、これをF100とした。この値を
断面積で割ったものが引張応力M100である。((1)
式)M100〔kg重/cm2〕=F100〔kg重〕/試料
断面積〔cm2〕 …(1)へたり量の測定方法は、測
定対象となる帯電ローラ2の外径(D1)を測定し、帯
電ローラ2を感光ドラム1に総圧1000gで押圧した
ままの状態で、温度40℃、湿度95%の環境に1ヶ月
間放置後、図12にあるようにD2を求め、(D1−D
2)をへたり量とした。
【0053】本実験結果によると、チューブ2cの引張
応力M100を高くする程、帯電ローラ2のへたり量が少
なくなるのがわかる。これは引張応力の強いチューブ2
cが存在することによって、帯電ローラ2が感光ドラム
2に押圧されたときの力がチューブ2c内で広い面積に
分散され、当接部分での帯電ローラ2の急激な変形が緩
和されるためである。そして、へたり量が少なくなれ
ば、これに応じて帯電不良や画像ぶれを抑えることがで
きる。
【0054】本実施例では、画像不良を起こさないへた
り量を0.2mm以下とし、この条件を満たすチューブ
2cの引張応力M100を100kg重/cm2以上とし
た。
【0055】以上説明したように、チューブ2cとし
て、その引張応力M100が100kg重/cm2以上のも
のを用いることにより、へたりが少なく、かつ表面性に
優れた帯電ローラ2を構成することができ、従って、帯
電音を十分に軽減することができ、かつ帯電不良の発生
を防止して良好な画像を得ることができる。
【0056】(実施例4)本実施例では、実施例2と同
様の帯電ローラ2を用いて、チューブ2cの裏側に接す
る発泡部材の外側の表面にできる気泡について、帯電不
良等の画像評価を行った。
【0057】本実施例の帯電ローラ2は、図4で上述し
たうに発泡部材の原料を発泡させている。その場合、チ
ューブとの界面において空気の逃げ道がないため、空気
がそのまま溜まり無数の気泡として残ってしまう(以
下、この気泡をボイドと呼ぶ)。この状態は、外観から
では一見表面性が良いように見えるが、この帯電部材が
感光ドラムと当接し、感光ドラムが回転した場合、クリ
ーニングブレードをすり抜けてきた廃トナーが、帯電部
材と感光ドラム間に入り込み、帯電部材のチューブの内
側の界面が気泡である部分にこの廃トナーが溜まり易く
なり、画像上に帯電不良となって黒い斑点のようなもの
が現れてしまうことがわかった。
【0058】また、発泡させた弾性層の表面を研磨する
ことにより、ボイドを消去することが可能であるが、発
泡部材を研磨するために真直度、長手方向の振れの精度
が保たれなく、かつコストアップにつながってしまう。
本実施例で発泡部材はその表面にインテグラルスキン層
を備え、発泡部材のセルがむき出しにはならない。従っ
て、ボイドは、セルとは区別される。
【0059】本実施例では、上記問題を解決するため
に、実施例2の構成の帯電ローラ2に様々な形状のボイ
ド2gを作製し、耐久による帯電不良等の画像評価を行
った。耐久枚数は1万枚である。
【0060】図13はボイド2gの形状が、ほぼ円型の
場合である。その結果を図14にまとめた。図14から
帯電不良画像が現れるのは、ボイド2gの深さよりは外
径の大きさに依存していることがわかる。更に外径が5
mm以下であれば帯電不良画像が発生しないことがわか
る。
【0061】次に、ボイド2gの形状が楕円形状で周方
向に長い場合について観察した。この場合の発泡部材2
b表面のボイド2gの状態を図15に示す。
【0062】チューブ2cの内面をサンドペパーで周方
向、長手方向にランダムに粗して、その中に芯金2a、
発泡部材2bの原料である導電ゴムを挿入して、一体発
泡させることで、楕円形状で周方向に長いボイド2gを
作った。なお、周方向だけ粗した場合は、空気の逃げ道
が周方向にしかないためボイド2gが一周に渡ってでき
てしまう。
【0063】ボイド2gの最大径と画像評価との対応を
図16にまとめた。周方向に長い楕円形状のボイド2g
において5mm以下の最大径であれば帯電不良の画像は
発生しないことがわかる。
【0064】更に、ボイド2gの形状が楕円形状で長手
方向に長い場合についても観察した。この場合の発泡部
材2b表面のボイド2gの状態を図17に示す。
【0065】チューブ2cの内面の長手方向に高さ0.
3mmの溝を150本程度入れて、その中に芯金2a、
発泡部材2bの原料である導電ゴムを挿入して、一体発
泡させることで、楕円形状で長手方向に長いボイド2g
を作った。
【0066】ボイド2gの最大径と画像評価との対応を
図18にまとめた。上記実施例とは異なり、ボイド2g
が長手方向に7mm程度までであれば帯電不良画像が現
れないことがわかる。
【0067】以上のように、帯電不良になり易いのはボ
イド2gが周方向に長い場合であることもわかる。
【0068】上記3つのボイド2gの形状について画像
評価を行ったが、常時良好な画像を得るためには、ボイ
ド2gの最大径が5mm以下であれば良い。
【0069】次に、帯電ローラ2のチューブ2cの厚さ
と硬度を変えた場合について、ボイドと画像の関係を調
べた。
【0070】チューブ2cの厚さと硬度を振った場合の
ボイド2g最大径に対する帯電不良画像との対応をそれ
ぞれ図19、図20に示す。各図中の○は良好な画像が
得られたことを示し、×は帯電不良画像が発生したこと
を示す。
【0071】図19で仕様した帯電ローラ2は実施例2
と同様のもので、硬度は国際ゴム硬度(IRHD)で約
40度で、チューブ2cの厚さを振ったものである。チ
ューブ2cの厚みについては、チューブ2c製造の安定
性の問題から0.15mm未満の薄いチューブ2cを作
製するのは困難である。また、帯電音の問題から0.3
mm以上のチューブ2cは不適当であるため、0.15
mm〜0.3mmの範囲においてボイド2gの最大径と
画像との対応をとった。図を見て明らかな様にチューブ
2cの厚みが変わろうとも、ボイド2g最大径が5mm
以下である時に良好な画像が得られることが分かる。
【0072】図20の帯電ローラ2も実施例2と同様の
もので、チューブ2c厚は約0.25mmである。硬度
とは国際ゴム硬度(IRHD)を表す。硬度において
も、チューブ2cの下限は約30度であり、50度あた
りの領域内で硬度を振ってみたが、良好な画像を得るた
めのボイド2gの最大径のボーダラインは5mmであっ
た。なおチューブ2cは国際ゴム硬度を30°より小さ
くした場合帯電ローラと感光体を停止したまま放置する
と帯電ローラのへたりが回復しにくく、放電不良が生じ
やすくなるため、国際ゴム硬度を30°以上とするのが
良い。
【0073】以上のように、帯電ローラ2において、ボ
イド2gに対して良好な画像を得るには、ボイド2gの
最大径が5mm以下であれば良いが、特にチューブ2c
の厚さが0.15mm以上、0.3mm以下、或いは帯
電ローラ2の国際ゴム硬度が30度以上の場合には効果
が大きい。この範囲は上記帯電ローラ2が実用化できる
ところにあり、チューブ2cが安定した生産を得るため
に、またAC電圧を印加した場合に生じる帯電音の問題
より、上記範囲が最も適している。
【0074】なお以上の実施例1から実施例4を適宜組
み合わせても良い。特に帯電部材の表面のASKER−
C硬度を55°以下、かつ国際ゴム硬度(IRHD)を
80°以下、チューブ部材を仮に100%伸ばしたとき
の引張応力を100kg重/cm2以上、発泡部材の外
側表面の気泡の最大径を5mm以下とするのが望まし
い。
【0075】次に、実施例1〜4に示した帯電部材を、
画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジに組み
入れて帯電部材で像担持体を帯電する例を示す。
【0076】本実施例は、帯電部材もしくは帯電装置を
像担持体の帯電手段として用いている画像形成装置のプ
ロセスカートリッジである。図21にそのプロセスカー
トリッジの構成を示す。
【0077】本実施例のプロセスカートリッジは、像担
持体としての回転ドラム型の電子写真感光体1、接触帯
電部材としての帯電ローラ2、現像器6、クリーニング
器9の4つのプロセス機器を包含させてなるものであ
る。しかしながら、プロセスカートリッジは少なくとも
感光体1と帯電部材2とを備えていれば良い。
【0078】帯電ローラ2は実施例1、または同2、ま
たは同3、同4と同様の構成のものである。
【0079】現像器6において、60は現像スリーブ、
61は現像剤(トナー)、62は現像スリーブ6上にト
ナー61を均一な厚みにコートするための現像ブレード
である。
【0080】クリーニング器9において、90はクリー
ニングブレードである。
【0081】11はプロセスカートリッジのドラムシャ
ッターであり、実線示の閉じ状態から破線示のように開
き状態に開閉自在である。プロセスカートリッジを画像
形成装置本体(不図示)から取り出した状態においては
実線示の閉じ状態にあり、感光ドラム1の外部露出部分
面を隠散して感光ドラム面を保護している。
【0082】プロセスカートリッジを画像形成装置本体
に接着するときは、シャッター11を破線示のように開
き状態にする、あるいはプロセスカートリッジの装着過
程でシャッター11が自動的に開き動作し、プロセスカ
ートリッジが正規に装着されると、感光ドラム1の外部
露出部分面が画像形成装置本体側の転写ローラ8に圧接
した状態になる。
【0083】またプロセスカートリッジと画像形成装置
本体とが機械的・電気的にカップリングして、画像形成
装置本体側の駆動機構でプロセスカートリッジ側の感光
ドラム1・現像スリーブ60等の駆動が可能となり、ま
た画像形成装置本体側の電源(電気回路)によりプロセ
スカートリッジ側の電極接点を介して帯電ローラ2への
帯電バイアスの印加、現像スリーブ60への現像バイア
スの印加等が可能となり、画像形成動作を実行できる状
態になる。
【0084】5は画像形成装置本体側のレーザースキャ
ナー(不図示)からの出力レーザー光であり、プロセス
カートリッジ内に入光して、回転感光ドラム1面が走査
露光される。
【0085】このように、帯電プロセスをレーザプリン
タ本体に固定せずに、プロセスカートリッジとして着脱
自在にすることにより、帯電音の原因である帯電ローラ
と感光ドラムの叩き合いによって発生する振動がプロセ
スカートリッジ全体に伝わり易く、帯電音が増幅される
傾向にある。そのため、本発明が解決しようとしている
問題点がある帯電音のうなりも増幅され、より耳障りに
聞こえてしまう欠点がある。
【0086】しかしながら、上述した構成の帯電ローラ
2を用いることにより、交流電圧に直流電圧を重畳した
振動電圧を印加しても帯電音の発生がほとんどないの
で、実質的に帯電音が聞こえない、また、帯電不良等の
ない高画質な画像が得られるコンパクトなプロセスカー
トリッジを構成することが可能である。
【0087】本発明によると帯電部材の弾性体における
像担持体との接触面についてのアスカーC硬度を55度
以下、かつ国際ゴム硬度規格のIRHDを80度以下に
設定することにより、帯電音を十分に軽減することがで
き、かつ帯電部材表面のトナー固着を防止することがで
きる。
【0088】また、チューブ部材の100%伸び時の引
張応力を100kg重/cm2以上に設定することによ
り、へたりが少なく、かつ表面性に優れ、帯電不良の発
生を防止することができる。
【0089】更に、発泡部材の外側の表面にできる気泡
の最大径を5mm以下に設定することで、トナー溜まり
を抑え、上記と同じく帯電不良画像の発生を防止でき
る。
【0090】以上により、耳障りのない静かな、かつ高
品位の画像が得られる、帯電装置を備える画像形成装
置、を提供することができる。
【0091】以上に示した帯電部材に印加する振動電圧
は、時間と共に周期的に変化する電圧であるのが良く、
振動電圧の波形は、正弦波、三角波、矩形波等使用可能
である。また、振動電圧は、直流電源のオン・オフを繰
り返すことにより形成された、AC電圧とDC電圧との
重畳電圧の形状でも良い。被帯電体への斑点状帯電むら
を防止するために振動電圧のピーク間電圧は、被帯電体
の帯電開始電圧の2倍以上であるのが望ましい。帯電開
始電圧とは、仮に帯電部材と被帯電体との間にDC電圧
を印加する場合、被帯電体の帯電が開始するときの印加
DC電圧値である。
【0092】
【発明の効果】本発明によると帯電部材の弾性体におけ
る被帯電体との接触面についてのアスカーC硬度を55
度以下、かつ国際ゴム硬度規格のIRHDを80度以下
に設定することにより、帯電音を十分に軽減することが
でき、かつ帯電部材表面のトナー固着を防止することが
できる。
【0093】また、チューブ部材の100%伸び時の引
張応力を100kg重/cm2以上に設定することによ
り、へたりが少なく、かつ表面性に優れ、帯電不良の発
生を防止することができる。
【0094】更に、発泡部材の外側の表面にできる気泡
の最大径を5mm以下に設定することで、トナー溜まり
を抑え、上記と同じく帯電不良画像の発生を防止でき
る。
【0095】以上により、耳障りのない静かな、かつ高
品位の画像が得られるレーザビーム・プリンタ等の画像
形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の帯電部材の縦断面図を示す模式図
【図2】同じく帯電部材の端部近傍の芯金方向の断面を
示す模式図
【図3】帯電ローラの作製方法を示す図
【図4】帯電ローラの作製方法を示す図
【図5】アスカーC硬度と帯電音圧の関係を示す図
【図6】帯電周波数と音圧の関係を示す図
【図7】ウォーレス硬度とトナー固着との関係を示す図
【図8】実施例2の帯電部材の縦断面を示す模式図
【図9】同じく帯電部材の端部近傍の芯金方向の断面を
示す模式図
【図10】同じくテーパ部の大きさ及び角度と、硬度及
び体積抵抗率との関係を示す図
【図11】実施例3のチューブの引張応力と帯電ローラ
のへたり量との関係を示す図
【図12】へたり量の説明図
【図13】実施例4の発泡部材表面のボイドの形状を示
す斜視図
【図14】同じくボイドの最大径及び深さと、画像評価
との関係を示す図
【図15】同じく発泡部材表面のボイドの形状を示す斜
視図
【図16】同じくボイドの最大径及び深さと、画像評価
との関係を示す図
【図17】同じく発泡部材表面のボイドの形状を示す斜
視図
【図18】同じくボイドの最大径及び深さと、画像評価
との関係を示す図
【図19】同じくチューブの厚さとボイドの最大径との
関係を示す図
【図20】同じくチューブの硬度とボイドの最大径との
関係を示す図
【図21】プロセスカートリッジの構成を示す縦断面図
【図22】従来の帯電ローラの構成を示す図
【符号の説明】
1 像担持体(被帯電体、感光ドラム) 2 帯電部材(帯電ローラ) 3 加圧ばね 4 電源 5 露光手段 6 現像装置 7 転写材 8 転写装置 9 クリーニング装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾島 磨佐基 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 諏訪 貢一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐野 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−59682(JP,A) 特開 平3−24586(JP,A) 特開 平4−184371(JP,A) 特開 昭64−66673(JP,A) 特開 昭63−208878(JP,A) 特開 平5−281830(JP,A) 特開 平5−35051(JP,A) 特開 平6−186824(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 G03G 15/16 G03G 21/06

Claims (41)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体を帯電する帯電部材において、 基体と、 この基体によって支持され、上記帯電部材の表面に設け
    られる弾性体と、を有し、上記弾性体は、発泡部材と、
    この発泡部材を被覆する被覆層と、を備え、 上記帯電部材のASKER−C硬度は、55°以下かつ
    上記被覆層の国際ゴム硬度(IRHD)は、80°以下
    であることを特徴とする帯電部材。
  2. 【請求項2】 上記被覆層は、チューブ部材を備えるこ
    とを特徴とする請求項1の帯電部材。
  3. 【請求項3】 上記被覆層の国際ゴム硬度(IRHD)
    は、30°以上であることを特徴とする請求項1又は2
    の帯電部材。
  4. 【請求項4】 上記帯電部材は、電圧が印加されること
    が可能であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか
    に記載の帯電部材。
  5. 【請求項5】 上記電圧は、振動電圧であることを特徴
    とする請求項4の帯電部材。
  6. 【請求項6】 上記電圧は、AC電圧とDC電圧との重
    畳電圧の形状であることを特徴とする請求項4の帯電部
    材。
  7. 【請求項7】 上記被覆層の体積抵抗率は、上記発泡部
    材の体積抵抗率よりも大きいことを特徴とする請求項1
    乃至6いずれかに記載の帯電部材。
  8. 【請求項8】 上記被覆層は、上記チューブ部材よりも
    外側に順に導電層、抵抗層、を備えることを特徴とする
    請求項2の帯電部材。
  9. 【請求項9】 上記チューブ部材を仮に100%伸ばし
    た場合の引張応力は、100kg重/cm2以上である
    ことを特徴とする請求項2の帯電部材。
  10. 【請求項10】 上記チューブ部材に近い側の、上記発
    泡部材の、表面に形成される最大気泡径は5mm以下で
    あることを特徴とする請求項2の帯電部材。
  11. 【請求項11】 上記チューブ部材の厚さは0.15m
    m以上0.3mm以下であることを特徴とする請求項2
    の帯電部材。
  12. 【請求項12】 上記帯電部材の長手方向端部近傍にお
    いて上記チューブ部材は、上記長手方向端部に向かって
    内側に曲がるテーパ部を備えることを特徴とする請求項
    2の帯電部材。
  13. 【請求項13】 上記帯電部材は、ローラ形状であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至12いずれかに記載の帯電
    部材。
  14. 【請求項14】 上記帯電部材は、上記被帯電体を帯電
    するために上記被帯電体に接触可能であることを特徴と
    する請求項1乃至13いずれかに記載の帯電部材。
  15. 【請求項15】 被帯電体を帯電する帯電装置におい
    て、 上記被帯電体を帯電するために上記被帯電体に接触可能
    な帯電部材であって、基体と、この基体によって支持さ
    れて上記帯電部材の表面に設けられる弾性体と、を備
    え、この弾性体は、発泡部材と、この発泡部材を被覆す
    る被覆層と、を備える帯電部材と、 上記帯電部材と上記被帯電体との間に電圧を印加するこ
    とを許容する手段と、を有し、上記帯電部材のASKE
    R−C硬度は55°以下でかつ上記被覆層の国際ゴム硬
    度(IRHD)は、80°以下であることを特徴とする
    帯電装置。
  16. 【請求項16】 上記被覆層は、チューブ部材を備える
    ことを特徴とする請求項15の帯電装置。
  17. 【請求項17】 上記被覆層の国際ゴム硬度(IRH
    D)は、30°以上であることを特徴とする請求項15
    又は16の帯電装置。
  18. 【請求項18】 上記電圧は、振動電圧であることを特
    徴とする請求項15乃至17の帯電装置。
  19. 【請求項19】 上記電圧は、AC電圧とDC電圧との
    重畳電圧の形状であることを特徴とする請求項15乃至
    18いずれかに記載の帯電装置。
  20. 【請求項20】 上記被覆層の体積抵抗率は、上記発泡
    部材の体積抵抗率よりも大きいことを特徴とする請求項
    15乃至19いずれかに記載の帯電装置。
  21. 【請求項21】 上記被覆層は、上記チューブ部材より
    も外側に順に導電層、抵抗層、を備えることを特徴とす
    る請求項16の帯電装置。
  22. 【請求項22】 上記チューブ部材を仮に100%伸ば
    した場合の引張応力は、100kg重/cm2以上であ
    ることを特徴とする請求項16の帯電装置。
  23. 【請求項23】 上記チューブ部材に近い側の、上記発
    泡部材の、表面に形成される最大気泡径は5mm以下で
    あることを特徴とする請求項16の帯電装置。
  24. 【請求項24】 上記チューブ部材の厚さは0.15m
    m以上0.3mm以下であることを特徴とする請求項1
    6の帯電装置。
  25. 【請求項25】 上記帯電部材の長手方向端部近傍にお
    いて上記チューブ部材は、上記長手方向端部に向かって
    内側に曲がるテーパ部を備えることを特徴とする請求項
    16の帯電装置。
  26. 【請求項26】 上記帯電部材は、ローラ形状であるこ
    とを特徴とする請求項15乃至25いずれかに記載の帯
    電装置。
  27. 【請求項27】 上記帯電装置は、画像形成装置の、像
    を担持する像担持体の帯電に用いられることを特徴とす
    る請求項15乃至26いずれかに記載の帯電装置。
  28. 【請求項28】 画像形成装置に着脱可能なプロセスカ
    ートリッジにおいて、画像を担持可能である被帯電体
    と、 上記被帯電体を帯電するために上記被帯電体に接触可能
    な帯電部材であって、上記装置の本体の電源によって上
    記帯電部材と上記被帯電体との間に電圧が印加されるこ
    とが可能であり、基体と、この基体によって支持され、
    上記帯電部材の表面に設けられる弾性体と、を備え、こ
    の弾性体は、発泡部材と、この発泡部材を被覆する被覆
    層と、を備える帯電部材と、 を有し、上記帯電部材のASKER−C硬度は、55°
    以下かつ上記被覆層の国際ゴム硬度(IRHD)は、8
    0°以下であることを特徴とするプロセスカートリッ
    ジ。
  29. 【請求項29】 上記被覆層は、チューブ部材を備える
    ことを特徴とする請求項28のプロセスカートリッジ。
  30. 【請求項30】 上記被覆層の国際ゴム硬度(IRH
    D)は、30°以上であることを特徴とする請求項28
    又は29のプロセスカートリッジ。
  31. 【請求項31】 上記電圧は、振動電圧であることを特
    徴とする請求項28乃至30いずれかに記載のプロセス
    カートリッジ。
  32. 【請求項32】 上記電圧は、AC電圧とDC電圧との
    重畳電圧の形状であることを特徴とする請求項28乃至
    31いずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  33. 【請求項33】 上記被覆層の体積抵抗率は、上記発泡
    部材の体積抵抗率よりも大きいことを特徴とする請求項
    28乃至32いずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  34. 【請求項34】 上記被覆層は、上記チューブ部材より
    も外側に順に導電層、抵抗層、を備えることを特徴とす
    る請求項29のプロセスカートリッジ。
  35. 【請求項35】 上記チューブ部材を仮に100%伸ば
    した場合の引張応力は、100kg重/cm2以上であ
    ることを特徴とする請求項29のプロセスカートリッ
    ジ。
  36. 【請求項36】 上記チューブ部材に近い側の、上記発
    泡部材の、表面に形成される最大気泡径は5mm以下で
    あることを特徴とする請求項29のプロセスカートリッ
    ジ。
  37. 【請求項37】 上記チューブ部材の厚さは0.15m
    m以上0.3mm以下であることを特徴とする請求項2
    9のプロセスカートリッジ。
  38. 【請求項38】 上記帯電部材の長手方向端部近傍にお
    いて上記チューブ部材は、上記長手方向端部に向かって
    内側に曲がるテーパ部を備えることを特徴とする請求項
    29のプロセスカートリッジ。
  39. 【請求項39】 上記帯電部材は、ローラ形状であるこ
    とを特徴とする請求項28乃至38いずれかに記載のプ
    ロセスカートリッジ。
  40. 【請求項40】 上記被帯電体は電子写真感光体である
    ことを特徴とする請求項28乃至39いずれかに記載の
    プロセスカートリッジ。
  41. 【請求項41】 上記プロセスカートリッジは、上記電
    子写真感光体を現像する現像器を有することを特徴とす
    る請求項28乃至40いずれかに記載のプロセスカート
    リッジ。
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