JPH0643316U - クリップ - Google Patents

クリップ

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JPH0643316U
JPH0643316U JP086927U JP8692792U JPH0643316U JP H0643316 U JPH0643316 U JP H0643316U JP 086927 U JP086927 U JP 086927U JP 8692792 U JP8692792 U JP 8692792U JP H0643316 U JPH0643316 U JP H0643316U
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leg portion
mounting hole
clip
leg
panel
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孝行 近藤
友寿 中尾
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Daihatsu Motor Co Ltd
Togo Seisakusho Corp
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Daihatsu Motor Co Ltd
Togo Seisakusho Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリップの脚部をパネル側の取付孔に差し込
む場合の芯ずれを吸収し、脚部が座屈を起こさないよう
にする。 【構成】 パネルPの取付孔9に差し込み可能な脚部L
の内部に、頭部H側から座屈防止片14を垂下させる。
座屈防止片14は若干の振れ変形ができるように、脚部
Lの下端に形成された貫通孔13を通して外部に突出さ
せる。これにより、脚部Lと取付孔9との間で芯ずれが
あっても、脚部LがパネルPに当接する前に座屈防止片
14が当接し、脚部Lを取付孔9側へ誘導するため、脚
部Lは正規に取付孔9に係合する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、主として自動車のドアトリム、ガーニッシュといった装飾用の部 材(以下、被取付部材という)をパネル側に固定するためのクリップに関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
図6および図7はこの種クリップの従来例を示すものである。図に示されるク リップC´は合成樹脂材により一体に成形されたものであり、上部に被取付部材 を装着するための頭部30を、下部に自動車のパネル31へ嵌め込んで固定する ための脚部32をそれぞれ配置した構成となっている。このうち、頭部30は被 取付部材側の適所に配されたクリップ装着部2(図1参照)へ嵌め込んで抜け止 めできるようになっており、脚部32は頭部30の下面から先細りのループ状を なして垂下されている。この脚部32は全体が窄小するような撓み性が付与され ており、パネル31側に貫通する取付孔34へ差し込み可能としてある。さらに 、脚部32は頭部30との接続箇所寄りおいて頸部33が形成されており、取付 孔34に係合して容易に抜けないように形成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のクリップC´を用いて被取付部材の装着を行う場合、頭部30を被取付 部材のクリップ装着部2に嵌め込んでクリップC´を被取付部材に先付けしてお き、この状態で脚部32の先端を取付孔34に適合して押し込む。この場合に、 脚部32と取付孔34との間で芯ずれがあると、ずれが僅かである場合には脚部 32の弾性変形だけで吸収できるが、ずれが大きい場合には、つまり図7に示す ように脚部32の下端が取付孔34の開口縁の縁の部分に乗ってしまうまでにず れていような場合には、脚部32が座屈して取付孔34へ挿入されない事態が生 じる。
【0004】 その対策としては、脚部32の肉厚を増加して座屈に抗することができるまで に剛性を高めておくことも考えられないではないが、取付孔34に対する挿入圧 を高めて作業性を低下させる原因となる。
【0005】 また、座屈防止のためには脚部の中央に支柱となるような片を設けた形式、例 えば従来からよく知られる錨形状のもの、あるいは水平断面略S字形状のものと することも考えられる。しかし、ドアトリムのような部材は、スピーカーの装着 等ユーザー側の要求によって取り外されることが多いが、上記の形式のものは抜 けに対する強度も高く、強引な抜き取りによって破損しやすい。これでは、再使 用ができなくなってしまう。したがって、ドアトリムのように繰り返しの取り外 しが予想されるような部材を対象とするクリップでは、パネルに対する脚部の係 着力は必要最小限に止めておかざるを得ず、結局のところ現在に至るまで座屈の 問題を有効に解消したクリップは開発されていない。
【0006】 本考案は上記した事情に鑑みて開発工夫されたものであり、その目的とすると ころは差し込み時に芯ずれがあっても、座屈を生じることなく正規に組み付けが できるクリップを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本考案の構成は、被取付部材を装着するための頭 部と、この頭部の下部側に連設されかつパネル側への固定のための脚部とからな るクリップにおいて、前記脚部は略ループ状に垂下され前記パネルの取付孔へ挿 入しうるような窄小方向への撓み変形が可能であり、かつ取付孔に対して係合可 能な頸部が形成される一方、前記脚部の内部にはその上端部が前記頭部側に接続 された座屈防止片が垂下されるとともに、この座屈防止片の下端部側は前記脚部 の下端面にほぼ同軸で貫通する貫通孔を遊挿して振れ方向への弾性変形が許容さ れた状態で突出されていることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】 頭部を被取付部材に装着することで、クリップは被取付部材に先付けされる。 そして、脚部をパネルの取付孔へ押し込んでやれば、脚部は窄小方向へ撓み変形 しながら取付孔を通過する。通過後には弾性復帰して頸部によって抜け止めがな される。
【0009】 ところで、脚部の押し込みに際して脚部と取付孔との間で芯ずれがあると、特 にそのずれが大きく、脚部の下端から突出している座屈防止片の先端が取付孔の 開口縁に乗ってしまうような場合には、脚部がパネル面に当接する前に座屈防止 片が当接する。そのまま押し込んでやると、座屈防止片が僅かに振れ変形するこ とで座屈防止片の先端が取付孔へ誘導される。これにより、脚部全体の中心軸が 取付孔の中心側へシフトするため、以後は上記と同様にして脚部の撓み変形によ って取付孔と係合し、クリップが抜け止めされる。
【0010】
【考案の効果】
本考案の効果は次のようである。取付孔とクリップの脚部との間で芯ずれがあ っても、座屈防止片のガイド機能により、脚部は座屈することなく取付孔へ押し 嵌められてゆく。したがって、脚部が正規に取付孔へ係合するため、被取付部材 は良好な取付状態が得られる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を具体化した実施例を図面にしたがって詳細に説明する。図1に おいて、1は自動車のクォータトリムボード(被取付部材、以下単にボードとい う。)であり、パネルPと対向する側の面の適所にはクリップ装着部2が配され ている。クリップ装着部2は後述するクリップCの上部フランジ3を抜け止め状 態で収納するために、一方側に開口するポケット状に形成されており、かつ上部 フランジ3の形状に合わせて略U字状をなしている。また、クリップ装着部2の 底面にはクリップCの接続軸部4を通すための導入溝5が形成され、これによっ て導入溝5の両側はクリップCの抜け止め縁6として対向する。
【0012】 クリップCは全体が合成樹脂材により一体に形成され、ボード1を取り付ける ための頭部Hと、パネルへの取付のための脚部Lとからなっている。頭部Hはク リップ装着部2に収納される上部フランジ3と、この上部フランジ3の一端寄り に設けられた接続軸部4と、この接続軸部4によって上部フランジ3と接続され かつ上部フランジ3と直交する方向へ張り出し、上部フランジ3との間で抜け止 め縁6を挟持する下部フランジ7とにより形成されている。また、下部フランジ 7の下面において脚部Lの両側にはボディパネルPに対する一対のシール片8が 撓み変形可能に形成されている。
【0013】 脚部Lは下部フランジ7の下面から垂下されており、全体は良好な弾性を有し 、パネルPに貫通して形成された取付孔9に対して差し込みおよび抜き取りがで きるようになっている。また、脚部Lは先細りに形成されて先端(図示下端)は 差し込み端10となっている。そして、ここから両側方向へ徐々に拡幅して傾斜 面11となり、下部フランジ7寄りの高さ位置においてそれぞれ内側へ屈曲して 取付孔9へ係脱可能な頸部12としてある。さらに、脚部Lの差し込み端10は 他の部分に比較してやや厚肉に形成されるとともに、その中心部には貫通孔13 が脚部Lとほぼ同軸で形成されており、この貫通孔13には次述する座屈防止片 14の先端部が遊挿されている。
【0014】 座屈防止片14は脚部Lの内部において下部フランジ7の下面からほぼ同軸で 垂下され、その中央部から下側はやや幅狭に形成されている。そして、その先端 側は脚部Lの貫通孔13に遊挿され、孔壁との間には所定の隙間が保有されるよ うに設定されている。これによって、座屈防止片14全体は適当な振れ変形が許 容されることになる。また、座屈防止片14の先端は取付孔9の孔縁に当接した ときに孔側への滑り込みをよくするために、弧状に面取りがなされて案内面15 となっている。
【0015】 次に、上記のように構成された本例の作用と効果を具体的に説明する。まず、 クリップCをボード側に対して取り付けるべく、上部フランジ3の一端側(外周 が円弧面をなしている側)からクリップ装着部2に差し込んでやれば、クリップ Cの接続軸部4が導入溝5に沿って入り込み、上部フランジ3がクリップ装着部 2に抜け止め状態で収納される。
【0016】 この後、ボード1をパネルP側に固定するために、各クリップCの脚部Lを取 付孔9に適合させて押し込む。この場合に、クリップCの脚部Lと取付孔9とが 整合した関係にあれば、脚部Lは窄小変形しながら取付孔9を通過し、通過した 時点で弾性復帰し頸部12と取付孔9との係合する。これによって、クリップC がパネルPに抜け止めされボード1がパネルPに対して固定され、またシール片 8が取付孔9周りに密着してシール性も確保される。
【0017】 ところで、脚部Lと取付孔9との間で芯ずれがあった場合には、そのずれが大 きく図4に示すように、座屈防止片14の先端が取付孔9の孔縁に乗ってしまう ような場合にはまず座屈防止片14の差し込み端10がパネル面Pに当接する。 そして、そのまま押し込みを行うと、前述したように、座屈防止片14は貫通孔 13に遊挿されて振れ方向の弾性変形が許容されているため、押し込み操作によ って取付孔9側へ振れ変形すれば脚部L全体が取付孔9側へ誘導される。これに よって、脚部Lの一方の側面が取付孔9の孔縁に当接して撓み変形するため(図 5参照)、以後は脚部Lの傾斜面11に沿って摺接して脚部Lを取付孔9と合芯 するように変位させる。かくして、脚部Lは取付孔9に正規に差し込まれ、前記 したように通過後は頸部12が係合してパネルPからの抜け止めがなされる。
【0018】 以上のように、本例のクリップCによれば脚部Lと取付孔9との間で比較的大 きな芯ずれがあったとしても、座屈防止片14によって脚部Lを取付孔9側へ誘 導する、というガイド機能がもたらされるため、脚部Lの座屈が解消され、正規 の組み付け関係が得られる。但し、頭部Hについては種々の形状が考えられ、ま たボード側のクリップ装着部についても多くの変形例が考えられる。要は、ボー ド側に係着可能であればその形式は問わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリップCとボード側を示す斜視図
【図2】ボードの組み付け状態を示す正断面図
【図3】同側断面図
【図4】芯ずれ状態を示す断面図
【図5】芯ずれ状態における差し込み過程を示す断面図
【図6】従来のクリップCの斜視図
【図7】座屈した状態を示す断面図
【符号の説明】
1…ボード 9…取付孔 13…貫通孔 14…座屈防止片 C…クリップ H…頭部 L…脚部 P…パネル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付部材を装着するための頭部と、こ
    の頭部の下部側に連設されかつパネル側への固定のため
    の脚部とからなるクリップにおいて、 前記脚部は略ループ状に垂下され前記パネルの取付孔へ
    挿入しうるような窄小方向への撓み変形が可能であり、
    かつ取付孔に対して係合可能な頸部が形成される一方、 前記脚部の内部にはその上端部が前記頭部側に接続され
    た座屈防止片が垂下されるとともに、この座屈防止片の
    下端部側は前記脚部の下端面にほぼ同軸で貫通する貫通
    孔を遊挿して振れ方向への弾性変形が許容された状態で
    突出されていることを特徴とするクリップ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2021070971A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 コクヨ株式会社 紐固定具

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