JP2021070971A - 紐固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】紐状部材を紐固定具に固定する作業が容易であり、紐状部材を紐固定具に弛まないように固定できる。【解決手段】本発明の紐固定具50は、本体部51と、本体部51の表面から突出した第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bを有している。第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53b間には、紐状部材が通過する空隙が形成されており、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bの側面には、第1挟持部52a1、52b1、53a1、53b1、52a2、52b2、53a2、53b2が形成される。【選択図】図5

Description

本発明は、紐状部材を複数の部材間に張り渡す場合に使用される紐固定具に関する。
野外に設置するテントには、支柱間に配置されるテント地により吊り屋根状の内部空間を形成したテントがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−57221号公報
オフィス内での生産性を向上させるために、オフィス空間を開放的な空間をイメージしたものに変えることが考えられる。開放的な空間をイメージするものとしてキャンプが代表的である。そこで、オフィス空間を開放的な空間に変えるためには、キャンプにおいて最も特徴的なテントをオフィス空間に設置して、そのテント内にデスクなどを配置する方法がある。
そこで、野外に設置されるテントをオフィス空間に設置する方法があるが、多くのオフィス空間の天井には、スプリンクラーなどの消防施設が設置されている。一般的なテントは屋根があるため、そのテントをオフィス空間に設置した場合、テントの内部には、スプリンクラーからの水が散水されなくなる。この点、消防法は、散水障害となるような施設をオフィス空間などに設置することを規制している。
そのため、消防法を順守しつつ、テントをオフィス空間に設置してオフィス空間を開放的な空間に変えるには、テント全体をオフィス空間に設置するのではなく、テントの側面部をオフィス空間に設置することで、オフィス空間にキャンプをイメージした開放的な空間を形成することが考えられる。
その場合、テントの屋根部に上方に開口した開口部を形成することになるが、その開口部に互いに離れて配置された複数の短幅シートを配置することにより、上方に開口した開口部を有するテントにもかかわらず、適度な遮蔽感が得られるようになる。
そこで、本発明の発明者は、テントの屋根部を形成するフレームの上部にねじを立てて、そのねじを使用して、複数の短幅シートを吊るした紐状部材を張り渡すことを検討した。しかしながら、紐状部材をフレームの上部に立てたねじを使用して張り渡した場合、紐状部材の取り付け作業が煩雑であると共に、紐状部材が容易に弛む問題がある。
なお、上記の問題は、紐状部材をテントの屋根部を形成するフレーム間に張り渡す場合に限らず、紐状部材を複数の部材間に張り渡す場合に発生する問題である。
本発明は、紐状部材を複数の部材間に張り渡す場合に、紐状部材を固定する作業が容易であり、紐状部材を弛まないように固定できる紐固定具を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る紐固定具は、本体部と、前記本体部の表面から突出し且つ対向するように配置された2つの突出部とを備え、前記2つの突出部間に、紐状部材が通過する空隙が形成されており、前記2つの突出部の側面には、他方の突出部に向かって突出する第1挟持部が形成されることを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、対向するように配置された2つの突出部の側面に他方の突出部に向かって突出する第1挟持部が形成されており、紐状部材が突出部の周方向に移動し難くすることで紐状部材を固定できる。よって、紐状部材を紐固定具に固定する作業が容易であり、紐状部材を紐固定具に弛まないように固定できる。
本発明に係る紐固定具において、前記2つの突出部の少なくとも1つは、互いに離れた複数の外突出部に分割されることを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、突出部間に形成される空隙が多くなり、紐状部材が空隙を通過する経路が多くなるため、使用しやすい。
本発明に係る紐固定具において、前記隣り合う2つの外突出部の側面には、他方の外突出部に向かって突出する第1挟持部が形成されることを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、突出部が分割される場合において、隣り合う2つの外突出部の側面に他方の突出部に向かって突出する第1挟持部が形成されており、紐状部材が突出部の周方向に移動し難くすることで紐状部材を固定できる。
本発明に係る紐固定具において、前記第1挟持部は、前記本体部の表面から離れて形成されたものを含んでいることを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、突出部間の空隙の幅が、本体部表面近傍で大きく、突出部先端側の第1挟持部が形成された部分で小さくなるため、その空隙を通過する紐状部材を空隙内の本体部表面近傍に配置することにより、紐状部材が空隙内から外れるのを防止できる。
本発明に係る紐固定具において、前記2つの突出部の側面または前記隣り合う2つの外突出部の側面において、他方の突出部または外突出部と対向しない部分の少なくとも一部には、紐状部材が当該突出部または当該外突出部の側面に巻回された場合に紐状部材が嵌合する凹部が形成されることを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、紐状部材が突出部または外突出部の側面に巻回された場合に、突出部または外突出部の側面に巻回された紐状部材の上方には、突出部または外突出部の上端部が配置されるため、紐状部材が上方に外れるのを防止できる。
本発明に係る紐固定具において、前記本体部の表面から突出し且つ前記2つの突出部間に配置される内突出部を備え、前記内突出部と前記2つの突出部との間には、紐状部材が通過する空隙が形成されることを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、突出部と内突出部との間の空隙の幅を、2つの突出部間の空隙の幅と比べて小さくした場合、その空隙を通過する紐状部材が突出部と内突出部とにより保持されるため、紐状部材が強く固定される。
本発明に係る紐固定具において、前記内突出部の高さは、前記2つの突出部の高さより高いことを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、紐状部材を内突出部に引っ掛けながら、紐状部材を突出部と内突出部との間の空隙内に容易に配置することができる。
本発明に係る紐固定具において、前記内突出部の横断面積は、前記2つの突出部の横断面積より小さいことを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、2つの突出部が形成される領域の面積を小さくして、紐固定具を小型化できる。
本発明に係る紐固定具において、前記内突出部は、前記2つの突出部から等距離の位置に配置されることを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、2つの突出部と内突出部とを対称に配置できるため、紐固定具の取り付けが容易である。
本発明に係る紐固定具において、前記2つの突出部は、互いに離れた複数の外突出部にそれぞれ分割されており、前記2以上の外突出部は、前記内突出部を中心とする円周方向に等間隔に配置されることを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、紐状部材を種々の方向から紐固定具に対して取り付けを行うことができる。
本発明に係る紐固定具において、前記内突出部の側面には、外側に向かって突出する第2挟持部が形成されることを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、内突出部の側面に接触する紐状部材が内突出部の周方向に移動して、紐状部材が弛むのを防止できる。
本発明に係る紐固定具において、前記第2挟持部は、前記2つの突出部に向かって突出するものを含んでいることを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、突出部と内突出部との間の空隙の幅が第2挟持部により小さくなるため、紐状部材が強く固定される。
本発明に係る紐固定具において、前記本体部の裏面から突出し、被取付部材に形成された穴部に嵌合させるための嵌合取付部を備えることを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、被取付部材に対して紐固定具を容易に取り付けることができる。
本発明に係る紐固定具において、前記嵌合取付部は、被取付部材に形成された楕円形状の穴部に嵌合することを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、紐固定具を被取付部材に対して取り付けた後、その紐固定具が被取付部材に対して回転するのを防止できる。
本発明に係る紐固定具において、前記被取付部材は、円筒部材であり、前記本体部の裏面は、前記円筒部材の外周面に沿って湾曲していることを特徴とする。
これにより、本発明に係る紐固定具では、円筒部材の外周面に対して紐固定具を隙間なく取り付けることができる。
以上説明したように、本発明によれば、紐状部材を紐固定具に固定する作業が容易であり、紐状部材を紐固定具に弛まないように固定できる。
本発明の実施形態に係る紐固定具50を有する屋内用テント1の斜視図である。 屋内用テント1のフレーム構造2の斜視図である。 短幅シート6aを示す図である。 屋内用テント1の平面図である。 紐固定具50の斜視図である。 紐固定具50の平面図である。 紐固定具50の側面図である。 紐固定具50の側面図である。 紐固定具50の裏面図である。 紐状部材6を紐固定具50に取り付ける方法を説明する図である。 本発明の実施形態に係る紐固定具50を有する屋内用テント301の斜視図である。 屋内用テント301のフレーム構造302の斜視図である。 屋内用テント301の平面図である。 紐状部材306を紐固定具50に取り付ける方法を説明する図である。 本発明の実施形態の変形例に係る紐固定具150の斜視図である。 紐固定具150の平面図である。 紐固定具150の側面図である。 紐固定具150の側面図である。 紐固定具150の裏面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
屋内用テント1は、図1に示すように、平面視において略長方形状を有しており、その端部には、入口部Pが形成される。以下、テント1の入口部Pが形成された側面を正面、正面に向かって左側にある側面を左側面、正面に向かって右側にある側面を右側面、正面と対向する側面を背面として説明する。
テント1の枠組みとなるフレーム構造2は、図2に示すように、12本の縦支柱10と、テント1の下部に配置される下フレーム部20と、12本の縦支柱10の上部に配置される枠状部30と、枠状部30より上方に配置される上フレーム部31とを有している。
12本の縦支柱10は、入口部Pの両側に配置される2本の縦支柱10aと、左側面に配置される4本の縦支柱10bと、右側面に配置される4本の縦支柱10cと、背面に配置される2本の縦支柱10dとを含んでいる。正面の縦支柱10aは、その上端が下端よりも背面に近づくように傾斜し、背面の縦支柱10dは、その上端が下端よりも正面に近づくように傾斜し、左側面の縦支柱10bは、その上端が下端よりも右側面に近づくように傾斜し、右側面の縦支柱10cは、その上端が下端よりも左側面に近づくように傾斜するように配置される。12本の縦支柱10は、何れも略同一の長さを有しており、それらの上端は同一の水平面上に配置される。
下フレーム部20は、12本の縦支柱10の下部を接続し、テント1の平面形状と同一の略長方形状を有している。なお、下フレーム20は、入口部Pの両側に配置される2本の縦支柱10aの間には配置されない。
枠状部30は、隣り合う縦支柱10の上端を接続しており、テント1の平面形状と同一の略長方形状を有している。上述したように、12本の縦支柱10の上端は同一の水平面上に配置されているため、枠状部30は、水平面と略平行に配置される。
上フレーム部31は、複数の横フレーム32を有している。複数の横フレーム32は、テント1の短辺方向に略平行に配置される4本の横フレーム33a及び4本の横フレーム33bと、テント1の長辺方向に略平行に配置される3本の横フレーム34と、テント1の正面部に配置される2本の横フレーム35と、テント1の背面部に配置される2本の横フレーム36とを含んでいる。
横フレーム33a及び横フレーム33bは、それぞれ、枠状部30に対する左側面の縦支柱10bの4つの接続部分と、枠状部30に対する右側面の縦支柱10cの4つの接続部分とをそれぞれ接続するように、テント1の短辺方向に沿って配置される。横フレーム33a及び横フレーム33bは、それぞれ、枠状部30より上方に延びた後で水平方向に向かって湾曲する湾曲部33a、33bを有している。
略同一直線上に配置される横フレーム33aと横フレーム33bとは、テント1の短辺方向中央部において接続される。横フレーム33a及び横フレーム33bにおいて、湾曲部33a、33bよりテント1の短辺方向中央部側の部分は、略直線状であり、テント1の短辺方向中央部に近づくにつれて上方に配置されるように傾斜している。
横フレーム33aと横フレーム33bとの接続部分は、それぞれ、横フレーム34により接続される。そのため、3本の横フレーム34は、テント1の短辺方向中央部において、テント1の長辺方向に沿って配置される。4本の横フレーム33aは、テント1の短辺方向中央部よりも左側面側に配置され、4本の横フレーム33bは、テント1の短辺方向中央部よりも右側面側に配置される。
屋内用テント1は、テント1の上部に配置される屋根部3と、テント1の側面に取り付けられたシート部材12とを有している。
屋根部3は、フレーム構造2に含まれる枠状部30及び複数の横フレーム32と、環状シート5と、複数の短幅シート6aとを有している。
環状シート5は、テント1の上部において、その全周にわたって、枠状部30に沿って張り渡されている。環状シート5は、環状に連続して一体に形成されたものであり、略長方形状の開口5aを有している。
環状シート5は、テント1の正面において、枠状部30の外周部から上方に延びて、最も正面側の横フレーム33a、33bと枠状部30との間を塞ぐように配置される。同様に、環状シート5は、テント1の背面において、枠状部30の外周部から上方に延びて、最も背面側の横フレーム33a、33bと枠状部30との間を塞ぐように配置される。
また、環状シート5は、テント1の左側面及び右側面において、枠状部30の外周部から上方に延びて、横フレーム33a、33bの湾曲部33a、33bを覆うように配置される。
複数の短幅シート6aは、所定幅を有する矩形状を有しており、テント1の上部に、テント1の長辺方向に沿って、互いに離れた状態で配置される。具体的には、隣り合う2つの横フレーム33a間及び隣り合う2つの横フレーム33b間に、それぞれ、4つの短幅シート6aが互いに平行に配置される。短幅シート6aは、図3に示すように、隣り合う2つの横フレーム33a間及び隣り合う2つの横フレーム33b間に張られた紐状部材6に吊られている。
紐状部材6は、横フレーム33a及び横フレーム33bの上部に取り付けられた紐固定具50により弛まないように、隣り合う2つの横フレーム33a間及び隣り合う2つの横フレーム33b間に張られている。
短幅シート6aの表面は、紐状部材6に吊られた状態において、鉛直方向に平行に配置される。短幅シート6aは、例えば布シートまたは樹脂シートであるが、短幅シート6aの材質は任意である。
フレーム構造2の側面には、図2に示すように、隣り合う縦支柱10間に側面空隙部11が形成されるが、屋内用テント1では、図1に示すように、適宜、側面空隙部11を覆う側面シート12が取り付けられる。図2では、隣り合う縦支柱10間に形成される10個の側面空隙部11のなかで、テント1の正面及び右側面に配置された6個の側面空隙部11のみに符号をつけている。
屋内用テント1のフレーム構造2では、12個の側面空隙部11が形成されるが、図1に示すように、その正面に配置された2本の縦支柱10a間に形成される側面空隙部11、及び、その背面に配置された2本の縦支柱10d間に形成される側面空隙部11には、側面シート12が配置されない。そのため、屋内用テント1の正面及び背面では、テント1の内部空間と外部空間とが連通する。
すなわち、屋内用テント1では、正面に配置された縦支柱10aと左側面の最も正面側に配置された縦支柱10bとの間、左側面に配置された4本の縦支柱10b間、左側面の最も背面側に配置された縦支柱10bと背面に配置された縦支柱10dとの間、右側面の最も背面側に配置された縦支柱10bと背面に配置された縦支柱10dとの間、右側面に配置された4本の縦支柱10c間、正面に配置された縦支柱10aと右側面の最も正面側に配置された縦支柱10cとの間に形成された10個の側面空隙部11に、それぞれの側面空隙部11を覆う側面シート12が取り付けられる。
側面シート12は、1つの側面空隙部11と略同一の大きさを有している。側面シート12は、例えば布シートまたは樹脂シートであるが、側面シート12の材質は任意である。側面シート12は、側面空隙部11を覆うように取り付けられた場合に、側面空隙部11の略全域を塞ぐように形成される。
屋根部3は、図4の屋内用テント1の平面図に示すように、常に、上方に開口した開口部Aを有している。開口部Aは、テント1の内部空間とテント1の上方の外部空間とを連通させる。
屋根部3は、フレーム構造2に取り付けられた環状シート5と、複数の短幅シート6aとを有しているため、開口部Aの大きさは、環状シート5の開口5aの面積から、環状シート5の開口5a内にある複数の横フレーム32の面積と複数の短幅シート6aの面積との合計を差し引いた面積である。本実施形態では、図4の平面図に示したテント1の設置面積の大きさ(下フレーム部20の大きさ)に対する開口部Aの大きさの比率は、30%以上である。
横フレーム33a及び横フレーム33bの上部に取り付けられた紐固定具50について、図5〜図9に基づいて説明する。図5は、紐固定具50の斜視図であり、図6は、紐固定具50の平面図であり、図7は、T方向から見たときの紐固定具50の側面図であり、図8は、T方向から見たときの紐固定具50の側面図であり、図9は、紐固定具50の裏面図である。
紐固定具50は、樹脂製の部材であり、本体部51と、本体部51の左側に配置された突出部52と、本体部51の右側に配置された突出部53と、突出部52と突出部53との間に配置された内突出部54と、本体部51の裏面に配置された嵌合取付部55とを有している。紐固定具50は、例えばインジェクション成形により製造される。
本体部51は、平面視で長方形状を有する板状部材である。本体部51の裏面は、横フレーム33a及び横フレーム33bの外周面に沿うように湾曲している。
本体部51を正面から見たときに左側に形成された突出部52は、本体部51の表面から突出しており、第1外突出部52aと第2外突出部52bとに分割されている。第1外突出部52aは、本体部51の長辺方向の一端側に配置され、第2外突出部52bは、長辺方向の他端側に配置される。第1外突出部52aと第2外突出部52bとは、対向するように配置され、第1外突出部52aと第2外突出部52bとの間には、紐状部材6が通過する空隙が形成される。
本体部51を正面から見たときに右側に形成された突出部53は、本体部51の表面から突出しており、第1外突出部53aと第2外突出部53bとに分割されている。第1外突出部53aは、本体部51の長辺方向の一端側に配置され、第2外突出部53bは、長辺方向の他端側に配置される。第1外突出部53aと第2外突出部53bとは、対向するように配置され、第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間には、紐状部材6が通過する空隙が形成される。
また、第1外突出部52aと第1外突出部53aとは、左右方向に対向すると共に、第2外突出部52bと第2外突出部53bとは、左右方向に対向するように配置される。そのため、第1外突出部52aと第1外突出部53aとの間には、紐状部材6が通過する空隙が形成され、第2外突出部52bと第2外突出部53bとの間には、紐状部材6が通過する空隙が形成される。
すなわち、本体部51の表面には、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bが、互いに離れて形成される。第1外突出部52a及び第2外突出部52bと、第1外突出部53a及び第2外突出部53bとは、略対称に配置される。そのため、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bの隣り合う突出部間には、紐状部材6が通過する空隙がそれぞれ形成される。
第1外突出部52aの側面には、第2外突出部52bに向かって突出する1つの第1挟持部52aと、第1外突出部53aに向かって突出する1つの第1挟持部52aとが形成される。
第2外突出部52bの側面には、第1外突出部52aに向かって突出する2つの第1挟持部52bと、第2外突出部53bに向かって突出する1つの第1挟持部52bとが形成される。
第1外突出部53aの側面には、第2外突出部53bに向かって突出する2つの第1挟持部53aと、第1外突出部52aに向かって突出する1つの第1挟持部53aとが形成される。
第2外突出部53bの側面には、第1外突出部53aに向かって突出する1つの第1挟持部53bと、第2外突出部52bに向かって突出する1つの第1挟持部53bとが形成される。
第1挟持部52a、52b、53a、53bは、図8に示すように、本体部51の表面から離れて形成されるのに対して、第1挟持部52a、52b、53a、53bは、図7に示すように、本体部51の表面から延びるように形成される。第1挟持部52a、52b、53a、53b及び第1挟持部52a、52b、53a、53bは、いずれも三角柱状であり、先端に向かって幅が小さくなり尖っている。
第1挟持部52aと第1挟持部52bとの間の距離、及び、第1挟持部53aと第1挟持部53bとの間の距離は、紐状部材6の直径以下に設定される。例えば、第1挟持部52aの先端と第1挟持部52bの先端との間の距離、及び、第1挟持部53aの先端と第1挟持部53bの先端との間の距離は、紐状部材6の直径以下に設定される。
同様に、第1挟持部52aと第1挟持部53aとの間の距離、及び、第1挟持部52bと第1挟持部53bとの間の距離は、紐状部材6の直径以下に設定される。例えば、第1挟持部52aの先端と第1挟持部53aの先端との間の距離、及び、第1挟持部52bの先端と第1挟持部53bの先端との間の距離は、紐状部材6の直径以下に設定される。
また、図5に示すように、第1外突出部53aの側面において、第1外突出部52a及び第2外突出部53bと対向しない部分には、紐状部材6が第1外突出部53aの側面に巻回された場合に紐状部材6が嵌合する凹部53aが形成される。そのため、第1外突出部53aの側面に巻回された紐状部材6の上方には、第1外突出部53aの上端部が配置されるため、紐状部材6が上方に外れるのを防止できる。
同様に、図6に示すように、第2外突出部52bの側面において、第1外突出部52a及び第2外突出部53bと対向しない部分には、紐状部材6が第2外突出部52bの側面に巻回された場合に紐状部材6が嵌合する凹部52bが形成される。そのため、第2外突出部52bの側面に巻回された紐状部材6の上方には、第2外突出部52bの上端部が配置されるため、紐状部材6が上方に外れるのを防止できる。
内突出部54は、本体部51の表面から突出しており、突出部52、53間に配置される。すなわち、内突出部54は、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bの内側に配置される。
内突出部54は、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bの中央に配置される。すなわち、内突出部54は、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bから等距離の位置に配置される。
第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bは、内突出部54を中心とする円周方向に等間隔に配置される。すなわち、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bは、内突出部54を中心として、90度おきに配置される。内突出部54と、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bとの間には、紐状部材が通過する空隙がそれぞれ形成される。
内突出部54の高さは、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bの高さより高い。内突出部54の横断面積は、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bの横断面積より小さい。すなわち、内突出部54は、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bより細く形成される。
内突出部54の側面には、外側に向かって突出する8つの第2挟持部54aが略等間隔に形成される。8つの第2挟持部54aは、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bに向かってそれぞれ突出する4つの第2挟持部54aを含んでいる。第2挟持部54aは、本体部51の表面から延びるように形成される。第2挟持部54aは、いずれも三角柱状であり、先端に向かって幅が小さくなり尖っている。
嵌合取付部55は、テント1の横フレーム33a、33bに形成された穴部33a’、33b’に嵌合させて、紐固定具50を横フレーム33a、33bに取り付けるための部材である。横フレーム33a、33bは、円筒部材であり、横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’は、楕円形状を有している。穴部33a’、33b’の長軸方向は、横フレーム33a、33bの長手方向に平行である。
嵌合取付部55は、図9に示すように、横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’と略同一形状の楕円形状を有しており、その長軸方向は、本体部51の長辺方向に平行である。嵌合取付部55の根本部近傍には、図7に示すように、段部55aが形成され、段部55aより根本部側部分は、段部55aより先端側部分より径が小さくなっている。段部55aより根本部側部分の径は、横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’の径と略同一であり、段部55aより先端側部分の径は、横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’の径より大きい。段部55aより根本部側部分の長さは、紐固定具50が取り付けられる横フレーム33a、33bの厚さと略同一である。
嵌合取付部55は、図7に示すように、本体部51の長辺方向に延びる貫通穴55bを有している。貫通穴55bは、略長方形の断面形状を有しており、段部55aより根本部側部分から段部55aより先端側部分にわたって形成される。そのため、嵌合取付部55を横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’に挿入すると、嵌合取付部55が変形して貫通穴55bが縮小することにより、段部55aより先端側部分の径が小さくなって、横フレーム33a、33bの内部に配置される。
その後、段部55aより先端側部分の径は、横フレーム33a、33bの内部において復帰して、横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’の径より大きくなる。そのため、嵌合取付部55は、横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’から外れない状態となる。そのとき、段部55aより根本部側部分は、横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’の径と略同一であるため、横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’に嵌合する。よって、紐固定具50は、横フレーム33a、33bの外周面に対して取り付けられる。
テント1の長手方向に離れて配置された4本の横フレーム33aの上部にそれぞれ固定された紐固定具50を使用して、紐状部材6をテント1の屋根部3に張り渡す方法について、図10に基づいて説明する。なお、4本の横フレーム33bの上部にそれぞれ固定された紐固定具50を使用して、紐状部材6をテント1の屋根部3に張り渡す方法も同様である。
まず、4本の横フレーム33aのなかで最も正面側に配置された横フレーム33aの上部に固定された紐固定具50に対して、紐状部材6を取り付ける。すなわち、図10(a)に示すように、紐状部材6の一端部6aを第1外突出部52aと第2外突出部52bとの間に挿入し、内突出部54の外周を右周りに巻回させた後、第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間を通過させる。これにより、紐状部材6の一端部6aが紐固定具50に固定される。
そのとき、第1外突出部52aと第2外突出部52bとの間を通過する紐状部材6は、第1外突出部52aの第1挟持部52a及び第2外突出部52bの第1挟持部52bより下方を通過すると共に、第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間を通過する紐状部材6は、第1外突出部53aの第1挟持部53a及び第2外突出部53bの第1挟持部53bより下方を通過する。これにより、紐状部材6が、第1外突出部52aと第2外突出部52bとの間及び第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間から外れるのが防止される。
また、内突出部54の外周を巻回する紐状部材6は、内突出部54の第1挟持部54aに向かって押圧されており、紐状部材6が内突出部54の周方向に移動するのが防止される。
引き続き、紐状部材6を、最も正面側に配置された横フレーム33aの背面側に隣り合う横フレーム33aの上部に固定された紐固定具50に対して、紐状部材6を取り付ける。すなわち、図10(b)に示すように、紐状部材6の一端部を最も正面側に配置された横フレーム33aに固定した後、紐状部材6を適度な張力により張りながら、背面側に隣り合う横フレーム33aの上部に固定された紐固定具50に対して固定する。紐状部材6を第1外突出部52aと第2外突出部52bとの間に挿入し、内突出部54の外周の一部に沿わせた後、第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間を通過させる。これにより、紐状部材6の中間部分が紐固定具50に固定される。
そのとき、上述したのと同様に、紐状部材6が、第1外突出部52aと第2外突出部52bとの間及び第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間から外れるのが防止されると共に、紐状部材6が内突出部54の周方向に移動するのが防止される。
引き続き、紐状部材6を、背面側に隣り合う横フレーム33aの上部に固定された紐固定具50に対して、紐状部材6を取り付ける。その方法は、図10(b)で説明した方法と同様である。
その後、紐状部材6を、最も背面側に配置された横フレーム33aの上部に固定された紐固定具50に対して、紐状部材6を取り付ける。すなわち、図10(c)に示すように、紐状部材6を第1外突出部52aと第2外突出部52bとの間に挿入し、内突出部54の外周を右周りに巻回させた後、第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間を通過させる。これにより、紐状部材6の他端部6bが紐固定具50に固定される。
そのとき、上述したのと同様に、紐状部材6が、第1外突出部52aと第2外突出部52bとの間及び第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間から外れるのが防止されると共に、紐状部材6が内突出部54の周方向に移動するのが防止される。
以上のように、本実施形態の紐固定具50は、本体部51と、本体部の表面51から突出し且つ対向するように配置された2つの突出部52、53とを備え、2つの突出部52、53間に、紐状部材6が通過する空隙が形成されており、2つの突出部52、53の側面には、他方の突出部に向かって突出する第1挟持部52a、52b、53a、53bが形成される。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、対向するように配置された2つの突出部52、53の側面に他方の突出部に向かって突出する第1挟持部52a、52b、53a、53bが形成されており、紐状部材6が突出部の周方向に移動し難くすることで紐状部材6を固定できる。よって、紐状部材6を紐固定具50に固定する作業が容易であり、紐状部材6を紐固定具50に弛まないように固定できる。
本実施形態の紐固定具50において、突出部52は、互いに離れた2つの第1外突出部52a、第2外突出部52bに分割され、突出部53は、互いに離れた2つの第1外突出部53a及び第2外突出部53bに分割される。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、第1外突出部53a、第2外突出部53b、第1外突出部53a及び第2外突出部53b間に形成される空隙が多くなり、紐状部材6が空隙を通過する経路が多くなるため、使用しやすい。
本実施形態の紐固定具50において、前記隣り合う2つの外突出部の側面には、他方の外突出部に向かって突出する第1挟持部が形成される。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、突出部52、53が分割される場合において、隣り合う2つの第1外突出部52a及び第2外突出部52bの側面、及び、隣り合う2つの第1外突出部53a及び第2外突出部53bの側面に他方の突出部に向かって突出する第1挟持部52a、52b、53a、53bが形成されており、紐状部材6が外突出部52a、52b、53a及び53bの周方向に移動し難くすることで紐状部材6を固定できる。
本実施形態の紐固定具50において、第1挟持部52a、52b、53a、53bは、本体部の表面から離れて形成される。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、第1外突出部52aと第2外突出部52b間、及び、第1外突出部53a及び第2外突出部53b間の空隙の幅が、本体部表面近傍で大きく、突出部先端側の第1挟持部52a、52b、53a、53bが形成された部分で小さくなるため、その空隙を通過する紐状部材6を空隙内の本体部表面近傍に配置することにより、紐状部材6が空隙内から外れるのを防止できる。
本実施形態の紐固定具50において、第2外突出部52bの側面及び第1外突出部53aの側面において、第1外突出部52a及び第2外突出部53bと対向しない部分には、紐状部材306が第2外突出部52b及び第1外突出部53aの側面に巻回された場合に紐状部材306が嵌合する凹部52b、53aが形成される。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、紐状部材306が、第2外突出部52bの側面及び第1外突出部53aの側面に巻回された場合に、第2外突出部52bまたは第1外突出部53aの側面に巻回された紐状部材306の上方には、第2外突出部52bまたは第1外突出部53aの上端部が配置されるため、紐状部材306が上方に外れるのを防止できる。
本実施形態の紐固定具50において、本体部51の表面から突出し且つ2つの突出部52、53間に配置される内突出部54を備え、内突出部54と2つの突出部52、53との間には、紐状部材6が通過する空隙が形成される。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、突出部52、53と内突出部54との間の空隙の幅を、2つの突出部52、53間の空隙の幅と比べて小さくした場合、その空隙を通過する紐状部材6が突出部52、53と内突出部54とにより保持されるため、紐状部材6が強く固定される。
本実施形態の紐固定具50において、内突出部54の高さは、2つの突出部52、53の高さより高い。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、紐状部材6を内突出部54に引っ掛けながら、紐状部材6を突出部52、53と内突出部54との間の空隙内に容易に配置することができる。
本実施形態の紐固定50具において、内突出部53の横断面積は、2つの突出部52、53の横断面積より小さい。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、2つの突出部52が形成される領域の面積を小さくして、紐固定具50を小型化できる。
本実施形態の紐固定具50において、内突出部54は、2つの突出部52、53から等距離の位置に配置される。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、2つの突出部52、53と内突出部54とを対称に配置できるため、紐固定具50の取り付けが容易である。
本実施形態の紐固定具50において、突出部52は、互いに離れた2つの第1外突出部53a及び第2外突出部53bに分割され、突出部53は、互いに離れた2つの第1外突出部53a及び第2外突出部53bに分割されており、4つの第1外突出部53a、第2外突出部53b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bは、内突出部54を中心とする円周方向に等間隔に配置される。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、紐状部材6を種々の方向から紐固定具50に対して取り付けを行うことができる。
本実施形態の紐固定具50において、内突出部54の側面には、外側に向かって突出する第2挟持部54aが形成される。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、内突出部54の側面に接触する紐状部材6が内突出部54の周方向に移動して、紐状部材6が弛むのを防止できる。
本実施形態の紐固定具50において、第2挟持部54aは、2つの突出部52、53に向かって突出するものを含んでいる。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、突出部52、53と内突出部54との間の空隙の幅が第2挟持部54aにより小さくなるため、その空隙を通過する紐状部材6が第2挟持部54aで突出部52、53に向かって押圧されて、紐状部材6が強く固定される。
本実施形態の紐固定具50において、本体部51の裏面から突出し、横フレーム33a、33bに形成された穴部33a’、33b’に嵌合させるための嵌合取付部55を備える。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、横フレーム33a、33bに対して紐固定具50を容易に取り付けることができる。
本実施形態の係る紐固定具50において、嵌合取付部55は、横フレーム33a、33bに形成された楕円形状の穴部33a’、33b’に嵌合する。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、紐固定具50を横フレーム33a、33bに対して取り付けた後、その紐固定具50が横フレーム33a、33bに対して回転するのを防止できる。
本実施形態の紐固定具50において、横フレーム33a、33bは、円筒部材であり、本体部51の裏面は、横フレーム33a、33bの外周面に沿って湾曲している。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、横フレーム33a、33bの外周面に対して紐固定具50を隙間なく取り付けることができる。
(第2実施形態)
本実施形態の屋内用テント301と第1実施形態の屋内用テント1とが異なる点は、屋内用テント1は、平面視において略長方形状であるのに対し、屋内用テント301は、平面視において略8角形状である点である。
屋内用テント301は、図11に示すように、平面視において略8角形状を有しており、その側面には、入口部Pが形成される。以下、テント1の入口部Pが形成された側面を正面として説明する。
テント301の枠組みとなるフレーム構造302は、図12に示すように、8本の縦支柱310と、テント301の下部に配置される下フレーム部320と、8本の縦支柱310の上部に配置される枠状部330と、枠状部330より上方に配置される上フレーム部331とを有している。
8本の縦支柱310は、入口部Pの両側に配置される2本の縦支柱310aと、2本の縦支柱310aの間において等間隔に配置される6本の縦支柱310bとを含んでいる。8本の縦支柱310は、その上端が下端よりもテント中央部に近づくように傾斜するように配置される。8本の縦支柱310は、何れも略同一の長さを有しており、それらの上端は同一の水平面上に配置される。
下フレーム部320は、8本の縦支柱310の下部を接続し、テント301の平面形状と同一の略8角形状を有している。なお、下フレーム320は、入口部Pの両側に配置される2本の縦支柱310aの間には配置されない。
枠状部330は、隣り合う縦支柱310の上端を接続しており、テント301の平面形状と同一の略8角形状を有している。上述したように、8本の縦支柱310の上端は同一の水平面上に配置されているため、枠状部330は、水平面と略平行に配置される。
上フレーム部331は、8本の横フレーム332を有している。8本の横フレーム332は、略8角形状の平面形状の角部からテント1の中央部335に向かって延びている。8本の横フレーム332は、それぞれ、枠状部330より上方に延びた後で水平方向に向かって湾曲する湾曲部332aを有している。横フレーム332において、湾曲部332aよりテント301の中央部335側の部分は、略直線状であり、テント301の中央部335に近づくにつれて上方に配置されるように傾斜している。
屋内用テント301は、テント301の上部に配置される屋根部303と、テント301の側面に取り付けられたシート部材312とを有している。
屋根部303は、フレーム構造302に含まれる枠状部330及び複数の横フレーム332と、環状シート305と、複数の短幅シート306aとを有している。
環状シート305は、テント301の上部において、その全周にわたって、枠状部330に沿って張り渡されている。環状シート305は、環状に連続して一体に形成されたものであり、略8角形状の開口305aを有している。
環状シート305は、テント301の8つの側面において、それぞれ、枠状部330の外周部から上方に延びて、横フレーム332の湾曲部332aを覆うように配置される。
複数の短幅シート306aは、所定幅を有する矩形状を有しており、テント301の上部に、テント301の側面に沿って、互いに離れた状態で配置される。具体的には、隣り合う2つの横フレーム332間に、それぞれ、2つの短幅シート306aが互いに平行に配置される。短幅シート306aは、隣り合う2つの横フレーム332間に張られた紐状部材306に吊られている。短幅シート306aの表面は、紐状部材に吊られた状態において、鉛直方向に平行に配置される。
フレーム構造302の側面には、図12に示すように、隣り合う縦支柱310間に側面空隙部311が形成されるが、屋内用テント301では、図11に示すように、適宜、側面空隙部311を覆う側面シート312が取り付けられる。図12では、隣り合う縦支柱10間に形成される8個の側面空隙部11のなかで、テント301の正面側に配置された3個の側面空隙部311のみに符号をつけている。
屋内用テント301のフレーム構造302では、8個の側面空隙部311が形成されるが、図11に示すように、その正面に配置された2本の縦支柱310a間に形成される側面空隙部311には、側面シート312が配置されない。そのため、屋内用テント301の正面では、テント301の内部空間と外部空間とが連通する。
側面シート312は、1つの側面空隙部311と略同一の大きさを有している。側面シート312は、側面空隙部311を覆うように取り付けられた場合に、側面空隙部311の略全域を塞ぐように形成される。
屋根部303は、図13の屋内用テント301の平面図に示すように、常に、上方に開口した開口部Aを有している。開口部Aは、テント301の内部空間とテント301の上方の外部空間とを連通させる。
屋根部303は、フレーム構造302に取り付けられた環状シート305と、複数の短幅シート306aとを有しているため、開口部Aの大きさは、環状シート305の開口305aの面積から、環状シート305の開口305a内にある複数の横フレーム332の面積と複数の短幅シート306aの面積との合計を差し引いた面積である。本実施形態では、図13の平面視に示したテント301の設置面積の大きさ(下フレーム部320の大きさ)に対する開口部Aの大きさの比率は、30%以上である。
テント301の周方向に離れて配置された8本の横フレーム333aの上部にそれぞれ固定された紐固定具50を使用して、紐状部材306をテント301の屋根部303に張り渡す方法について、図14に基づいて説明する。図14は、8本の横フレーム333aのなかの3本の横フレーム333aを図示している。なお、第2実施形態においても、第1実施形態で説明した紐固定具50を使用して紐状部材306をテント301の屋根部303に張り渡す。
まず、8本の横フレーム333aの何れかの横フレーム333aの上部に固定された紐固定具50に対して、紐状部材306を取り付ける。すなわち、図14(a)に示すように、紐状部材306の一端部306aを第1外突出部52aと第1外突出部53aとの間に挿入し、第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間を通過させた後、第1外突出部53aの外周を右周りに巻回させる。これにより、紐状部材306の一端部306aが紐固定具50に固定される。
そのとき、第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間を通過する紐状部材306は、第1外突出部53aの第1挟持部53a及び第2外突出部53bの第1挟持部53bより下方を通過する。これにより、紐状部材6が、第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間から外れるのが防止される。
また、第1外突出部52aと第1外突出部53aとの間を通過する紐状部材306は、第1外突出部52aの第1挟持部52a及び第1外突出部53aの第1挟持部53aにより互いに他方に向かって押圧される。これにより、紐状部材6が、第1外突出部52aと第1外突出部53aとの間に強く固定される。
引き続き、紐状部材306を、右周りに隣り合う横フレーム333aの上部に固定された紐固定具50に対して、紐状部材306を取り付ける。すなわち、図14(b)に示すように、紐状部材306の一端部306aを横フレーム333aに固定した後、紐状部材306を適度な張力により張りながら、右周りに隣り合う横フレーム333aの上部に固定された紐固定具50に対して固定する。紐状部材306を第1外突出部52aと第2外突出部52bとの間に挿入し、内突出部54の外周の一部に沿わせた後、第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間を通過させる。これにより、紐状部材306の中間部分
が紐固定具50に固定される。
そのとき、第1外突出部52aと第2外突出部52bとの間を通過する紐状部材306は、第1外突出部52aの第1挟持部52a及び第2外突出部52bの第1挟持部52bより下方を通過すると共に、第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間を通過する紐状部材306は、第1外突出部53aの第1挟持部53a及び第2外突出部53bの第1挟持部53bより下方を通過する。これにより、紐状部材306が、第1外突出部52aと第2外突出部52bとの間及び第1外突出部53aと第2外突出部53bとの間から外れるのが防止される。
また、内突出部54の外周に沿った紐状部材306は、内突出部54の第1挟持部54aに向かって押圧されており、紐状部材306が内突出部54の周方向に移動するのが防止される。
引き続き、紐状部材6を、右周りに隣り合う横フレーム333aの上部に固定された紐固定具50に対して、紐状部材6を取り付けていき、図14(c)に示すように、紐状部材306の一端部306aが固定された横フレーム333aの左方に隣り合う横フレーム333aまで同様に、紐状部材306の中間部分を紐固定具50に固定する。その方法は、図15(b)で説明した方法と同様である。
その後、紐状部材306の一端部306aが固定された横フレーム333aに対して、紐状部材6の他端部306bを取り付ける。すなわち、図14(a)に示すように、紐状部材6を第1外突出部52aと第2外突出部52bとの間に挿入し、第2外突出部52bと第2外突出部53bとの間を通過させた後、第2外突出部52bの外周を左周りに巻回させる。これにより、紐状部材306の他端部306bが紐固定具50に固定される。
そのとき、上述したのと同様に、紐状部材306が、第1外突出部52aと第2外突出部52bとの間から外れるのが防止されると共に、紐状部材306が内突出部54の周方向に移動するのが防止される。
以上のように、本実施形態では、第1実施形態と同様の効果が得られる。
本実施形態において、紐状部材306の一端部は、第1外突出部53aの側面に巻回されると共に、紐状部材306の他端部は、第2外突出部52bの側面に巻回される。
本実施形態の紐固定具50において、第2外突出部52bの側面及び第1外突出部53aの側面において、第1外突出部52a及び第2外突出部53bと対向しない部分には、紐状部材306が第2外突出部52b及び第1外突出部53aの側面に巻回された場合に紐状部材306が嵌合する凹部52b、53aが形成される。
これにより、本実施形態の紐固定具50では、紐状部材306が、第2外突出部52bの側面及び第1外突出部53aの側面に巻回された場合に、第2外突出部52bまたは第1外突出部53aの側面に巻回された紐状部材306の上方には、第2外突出部52bまたは第1外突出部53aの上端部が配置されるため、紐状部材306が上方に外れるのを防止できる。
なお、具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
上記実施形態の紐固定具50では、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bが内突出部54の外側に配置されているが、本体部51の表面から突出する突出部、外突出部及び内突出部の数、形状、配置は任意である。
例えば、紐固定具50の変形例である紐固定具150について、図15〜図19に基づいて説明する。図15は、紐固定具150の斜視図であり、図16は、紐固定具150の平面図であり、図17は、T方向から見たときの紐固定具150の側面図であり、図18は、T方向から見たときの紐固定具150の側面図であり、図19は、紐固定具150の裏面図である。
紐固定具150は、樹脂製の部材であり、本体部151と、本体部151の左側に配置された突出部152と、本体部151の右側に配置された突出部153と、突出部152と突出部153との間に配置された内突出部154と、本体部151の裏面に配置された嵌合取付部155とを有している。
本体部151は、平面視で長方形状を有する板状部材である。本体部151の裏面は、横フレーム33a及び横フレーム33bの外周面に沿うように湾曲している。
本体部151を正面から見たときに左側に形成された突出部152は、本体部151の表面から突出しており、第1外突出部152a〜第4外突出部152dに分割されている。第1外突出部152aは、本体部151の長辺方向の一端側に配置され、第2外突出部152b〜第4外突出部152dは、長辺方向の他端側に向かって順に配置される。第1外突出部152a〜第4外突出部152dは、隣り合う突出部が対向するように配置され、隣り合う突出部間には、紐状部材6が通過する空隙が形成される。
本体部151を正面から見たときに右側に形成された突出部153は、本体部151の表面から突出しており、第1外突出部153a〜第4外突出部153dに分割されている。第1外突出部153aは、本体部151の長辺方向の一端側に配置され、第2外突出部153b〜第4外突出部153dは、長辺方向の他端側に向かって順に配置される。第1外突出部153a〜第4外突出部153dは、隣り合う突出部が対向するように配置され、隣り合う突出部間には、紐状部材6が通過する空隙が形成される。
また、第1外突出部152a〜第4外突出部152dと、第1外突出部153a〜第4外突出部153dとは、左右方向にそれぞれ対向するように配置される。そのため、第1外突出部152a〜第4外突出部152dと、第1外突出部153a〜第4外突出部153dとの間には、紐状部材6が通過する空隙が形成される。
すなわち、本体部51の表面には、第1外突出部152a〜第4外突出部152dと、第1外突出部153a〜第4外突出部153dとが、互いに離れて形成される。第1外突出部152a〜第4外突出部152dと、第1外突出部153a〜第4外突出部153dとは、略対称に配置される。そのため、第1外突出部152a〜第4外突出部152d、及び、第1外突出部153a〜第4外突出部153dの隣り合う突出部間には、紐状部材6が通過する空隙がそれぞれ形成される。
図16において、第1外突出部152aの右面、第1外突出部152dの右面、第1外突出部153aの左面及び第1外突出部153dの左面は、本体部151の長辺方向に略平行且つ本体部151の表面に略垂直である。また、第1外突出部152bの上面、第1外突出部152cの下面、第1外突出部153bの上面及び第1外突出部153cの下面は、本体部151の短辺方向に略平行且つ本体部151の表面に略垂直である。
また、第1外突出部152aの左面、第1外突出部152bの下面、第1外突出部152cの上面、第1外突出部152dの左面、第1外突出部153aの右面、第1外突出部153bの下面、第1外突出部153cの上面及び第1外突出部153dの右面は、本体部151の長辺方向に対して45度傾斜し且つ本体部151の短辺方向に対して45度傾斜している。
第1外突出部152aの左面、第1外突出部152bの上面、第1外突出部152cの上面、第1外突出部152dの右面、第1外突出部153aの左面、第1外突出部153bの下面、第1外突出部153cの下面及び第1外突出部153dの右面には、それぞれ、2つの第1挟持部152a〜152d、2つの第1挟持部153a〜153dが形成される。
また、第1外突出部152aの右面、第1外突出部152bの下面、第1外突出部152cの下面、第1外突出部152dの左面、第1外突出部153aの右面、第1外突出部153bの上面、第1外突出部153cの上面及び第1外突出部153dの左面には、それぞれ、1つの第1挟持部152a〜152d、1つの第1挟持部153a〜153dが形成される。
第1挟持部152b、152c、153b、153cは、図18に示すように、本体部151の表面から離れて形成されるのに対して、それ以外の第1挟持部は、図17に示すように、本体部151の表面から延びるように形成される。第1外突出部152a〜第4外突出部152d、及び、第1外突出部153a〜第4外突出部153dは、いずれも三角柱状であり、先端に向かって幅が小さくなり尖っている。
第1挟持部152aと第1挟持部152bとの間の距離、第1挟持部152bと第1挟持部152cとの間の距離、第1挟持部152cと第1挟持部152dとの間の距離、第1挟持部153aと第1挟持部153bとの間の距離、第1挟持部153bと第1挟持部153cとの間の距離、第1挟持部153cと第1挟持部153dとの間の距離、第1挟持部152aと第1挟持部153aとの間の距離、及び、第1挟持部152dと第1挟持部153dとの間の距離は、紐状部材306の直径以下に設定される。例えば、第1挟持部152aの先端と第1挟持部152bの先端との間の距離は、紐状部材6の直径以下に設定される。
また、図15に示すように、第1外突出部153aの側面において、第1外突出部152a及び第2外突出部153bと対向しない部分には、紐状部材306が第1外突出部153aの側面に巻回された場合に紐状部材306が嵌合する凹部153aが形成される。そのため、第1外突出部153aの側面に巻回された紐状部材306の上方には、第1外突出部153aの上端部が配置されるため、紐状部材306が上方に外れるのを防止できる。
同様に、第1外突出部152a〜152d、第1外突出部153b〜153dの側面において、他の外突出部と対向しない部分には、紐状部材306がその外突出部の側面に巻回された場合に紐状部材306が嵌合する凹部152a〜152d、153b〜153dが形成される。
内突出部154は、本体部151の表面から突出しており、突出部152、153間に配置される。すなわち、内突出部154は、第1外突出部152a〜第4外突出部152d及び第1外突出部153a〜第4外突出部153dの内側に配置される。
内突出部154は、第1外突出部152a〜第4外突出部152d及び第1外突出部153a〜第4外突出部153dの中央に配置される。すなわち、内突出部154は、第1外突出部152a〜第4外突出部152d及び第1外突出部153a〜第4外突出部153dから等距離の位置に配置される。
第1外突出部152a〜第4外突出部152d及び第1外突出部153a〜第4外突出部153dは、内突出部154を中心とする円周方向に等間隔に配置される。すなわち、第1外突出部152a〜第4外突出部152d及び第1外突出部153a〜第4外突出部153dは、内突出部154を中心として、45度おきに配置される。内突出部154と、第1外突出部152a〜第4外突出部152d及び第1外突出部153a〜第4外突出部153dとの間には、紐状部材6が通過する空隙がそれぞれ形成される。
内突出部154の高さは、第1外突出部152a〜第4外突出部152d及び第1外突出部153a〜第4外突出部153dの高さより高い。内突出部154の横断面積は、第1外突出部152a〜第4外突出部152d及び第1外突出部153a〜第4外突出部153dの横断面積より小さい。すなわち、内突出部154は、第1外突出部152a〜第4外突出部152d及び第1外突出部153a〜第4外突出部153dより細く形成される。
内突出部154の側面には、外側に向かって突出する8つの第2挟持部154aが略等間隔に形成される。8つの第2挟持部154aは、第1外突出部152a〜第4外突出部152d及び第1外突出部153a〜第4外突出部153dに向かってそれぞれ突出する。第2挟持部154aは、本体部151の表面から延びるように形成される。第2挟持部154aは、いずれも三角柱状であり、先端に向かって幅が小さくなり尖っている。
嵌合取付部155は、テント1の横フレーム33a、33bに形成された穴部33a’、33b’に嵌合させて、紐固定具50を横フレーム33a、33bに取り付けるための部材である。
嵌合取付部155は、図19に示すように、横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’と略同一形状の楕円形状を有しており、その長軸方向は、本体部151の長辺方向に平行である。嵌合取付部155の根本部近傍には、図17に示すように、段部155aが形成され、段部155aより根本部側部分は、段部155aより先端側部分より径が小さくなっている。段部155aより根本部側部分の径は、横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’の径と略同一であり、段部155aより先端側部分の径は、横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’の径より大きい。段部155aより根本部側部分の長さは、紐固定具50が取り付けられる横フレーム33a、33bの厚さと略同一である。
嵌合取付部155は、図17に示すように、本体部51の長辺方向に延びる2つの貫通穴155bを有している。貫通穴155bは、略長方形の断面形状を有しており、段部155aより根本部側部分から段部155aより先端側部分にわたって形成される。紐固定具150を横フレーム33a、33bの外周面に対して取り付ける方法は、第1実施形態と同様である。
上記実施形態では、紐固定具50において、本体部51を正面から見たときに左側に形成された突出部52が、第1外突出部52aと第2外突出部52bとに分割され、本体部51を正面から見たときに右側に形成された突出部53が、第1外突出部53aと第2外突出部53bとに分割されていると説明したが、紐固定具50において、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bを、本発明の突出部としてもよい。
第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bを本発明の突出部とした場合、例えば、2つの第1外突出部52a、第2外突出部52bの側面に他方の突出部に向かって突出する第1挟持部52a、52bが形成される。2つの第1外突出部53a、第2外突出部53bの側面に他方の突出部に向かって突出する第1挟持部53a、53bが形成される。2つの第1外突出部52a、第1外突出部53aの側面に他方の突出部に向かって突出する第1挟持部52a、53aが形成される。2つの第1外突出部52b、第1外突出部53bの側面に他方の突出部に向かって突出する第1挟持部52b、53bが形成される。
紐固定具150についても同様に、第1外突出部152a〜第4外突出部152d及び第1外突出部153a〜第4外突出部153dを、本発明の突出部としてもよい。
本発明の紐固定具は、少なくとも2つの突出部が本体部の表面から突出しており、それらの複数の突出部に含まれる2つの突出部の側面に他方の突出部に向かって突出する第1挟持部が形成されたものである。
上記実施形態では、紐状部材を紐固定具50に取り付ける方法の例を説明したが、それに限られない。紐状部材を紐固定具に取り付ける際に、紐固定具に形成された複数の突出部(例えば、外突出部、内突出部)の何れに巻回するか、または、何れの突出部(例えば、外突出部、内突出部)間の空隙を通過させるかは任意である。
上記実施形態では、紐固定具50において、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bの側面に、第1挟持部が形成されるが、第1挟持部の数、形状、配置は任意である。例えば、第1挟持部は、本体部の表面から離れるにつれて突出部の側面からの突出量が大きくなるようにテーパ状に形成されてもよい。その場合、紐状部材が突出部間から外れるのを防止できる。紐固定具150についても同様である。
上記実施形態では、紐固定具50において、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bの側面に形成された第1挟持部52a、52b、53a、53bが、本体部51の表面から離れて形成されるが、本体部51の表面から延びるように形成されてよい。紐固定具150についても同様である。
上記実施形態では、紐固定具50において、本体部51の表面に内突出部54が形成されるが、内突出部54は形成されなくてよい。紐固定具150についても同様である。
上記実施形態では、紐固定具50において、内突出部54の高さが、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bの高さより高いが、それに限られない。紐固定具150についても同様である。
上記実施形態では、紐固定具50において、内突出部53の横断面積が、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bの横断面積より小さいが、それに限られない。紐固定具150についても同様である。
上記実施形態では、紐固定具50において、内突出部54が第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bから等距離の位置に配置されると共に、内突出部54が第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a及び第2外突出部53bが、内突出部54を中心とする円周方向に等間隔に配置されるが、それに限られない。第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a、第2外突出部53b及び内突出部54の配置は任意である。紐固定具150についても同様である。
上記実施形態では、紐固定具50において、内突出部54の側面に、第2挟持部54aが形成されるが、第2挟持部は形成されてなくてよい。また、第2挟持部54aが形成される場合において、第2挟持部の数、形状、配置は任意である。例えば、第2挟持部は、本体部の表面から離れるにつれて突出部の側面からの突出量が大きくなるようにテーパ状に形成されてもよい。その場合、紐状部材が突出部間から外れるのを防止できる。紐固定具150についても同様である。
上記第1実施形態では、紐固定具50が本体部51の裏面から突出した嵌合取付部55により横フレーム33a、33bに取り付けられるが、紐固定具50を横フレーム33a、33bに取り付ける方法は任意である。嵌合取付部55が横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’ に嵌合するように取り付けられる場合において、穴部33a’、33b’の形状及び嵌合取付部55の形状は任意である。紐固定具150についても同様である。
上記第1実施形態では、紐固定具50において、本体部51の裏面が、横フレーム33a、33bの外周面に沿って湾曲しているが、それに限られない。紐固定具150についても同様である。
上記実施形態では、紐固定具50が樹脂製であるが、樹脂以外の材質で形成されてよい。紐固定具150についても同様である。
上記第1実施形態では、紐固定具50がテント1の横フレーム33a、33bに取り付けられるが、紐固定具50を取り付ける部材は任意である。紐固定具50は、テントのフレーム以外の部材に取り付けられてもよい。紐固定具150についても同様である。
上記実施形態では、紐固定具50において、本体部51の全体と、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a、第2外突出部53b、内突出部54及び嵌合取付部55とが一体に形成されているが、それに限られない。例えば、本体部51が、第1外突出部52a、第2外突出部52b、第1外突出部53a、第2外突出部53b、内突出部54及び嵌合取付部55が形成された第1本体部と、第1本体部の外周側に配置され且つ第1本体部と略同一の大きさの穴部を有する第2本体部とにより形成されてよい。その場合、紐固定具50がテント1の横フレーム33a、33bの穴部33a’、33b’に取り付けられる際、第1本体部の裏面に形成された嵌合取付部55を穴部33a’、33b’に嵌合させるときに、第1本体部の外周部を第2本体部の穴部の内周部に係止させて、第1本体部と第2本体部とを共締めしてもよい。これにより、外突出部、内突出部、外突出部の側面の第1挟持部、内突出部の側面の第2挟持部を容易に形成可能である。
1 屋内用テント
33a、33b 横フレーム
33a’、33b’ 穴部
50 紐固定具
51 本体部
52 突出部
52a 第1外突出部
52a、52a 第1挟持部
52b 第2外突出部
52b、52b 第1挟持部
52b 凹部
53 突出部
53a 第1外突出部
53a、53a 第1挟持部
53a 凹部
53b 第2外突出部
53b、53b 第1挟持部
54 内突出部
54a 第2挟持部
55 嵌合取付部
150 紐固定具
151 本体部
152 突出部
152a〜152d 第1外突出部〜第4外突出部
153 突出部
153a〜153d 第1外突出部〜第4外突出部
152a、152a、152b、152ba、152c、152c、152d、152d 第1挟持部
152a〜152d 凹部
153 突出部
153a〜153d 第1外突出部〜第4外突出部
153a、153a、153b、153ba、153c、153c、153d、153d 第1挟持部
153b〜153d 凹部
154 内突出部
154a 第2挟持部
155 嵌合取付部

Claims (15)

  1. 本体部と、
    前記本体部の表面から突出し且つ対向するように配置された2つの突出部とを備え、
    前記2つの突出部間に、紐状部材が通過する空隙が形成されており、
    前記2つの突出部の側面には、他方の突出部に向かって突出する第1挟持部が形成されることを特徴とする紐固定具。
  2. 前記2つの突出部の少なくとも1つは、互いに離れた複数の外突出部に分割されることを特徴とする請求項1に記載の紐固定具。
  3. 前記隣り合う2つの外突出部の側面には、他方の外突出部に向かって突出する第1挟持部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の紐固定具。
  4. 前記第1挟持部は、前記本体部の表面から離れて形成されたものを含んでいることを特徴とする請求項3に記載の紐固定具。
  5. 前記2つの突出部の側面または前記隣り合う2つの外突出部の側面において、他方の突出部または外突出部と対向しない部分の少なくとも一部には、紐状部材が当該突出部または当該外突出部の側面に巻回された場合に紐状部材が嵌合する凹部が形成されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の紐固定具。
  6. 前記本体部の表面から突出し且つ前記2つの突出部間に配置される内突出部を備え、
    前記内突出部と前記2つの突出部との間には、紐状部材が通過する空隙が形成されることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の紐固定具。
  7. 前記内突出部の高さは、前記2つの突出部の高さより高いことを特徴とする請求項6に記載の紐固定具。
  8. 前記内突出部の横断面積は、前記2つの突出部の横断面積より小さいことを特徴とする請求項6または7に記載の紐固定具。
  9. 前記内突出部は、前記2つの突出部から等距離の位置に配置されることを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の紐固定具。
  10. 前記2つの突出部は、互いに離れた複数の外突出部にそれぞれ分割されており、
    前記2以上の外突出部は、前記内突出部を中心とする円周方向に等間隔に配置されることを特徴とする請求項9に記載の紐固定具。
  11. 前記内突出部の側面には、外側に向かって突出する第2挟持部が形成されることを特徴とする請求項6〜10の何れかに記載の紐固定具。
  12. 前記第2挟持部は、前記2つの突出部に向かって突出するものを含んでいることを特徴とする請求項11に記載の紐固定具。
  13. 前記本体部の裏面から突出し、被取付部材に形成された穴部に嵌合させるための嵌合取付部を備えることを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の紐固定具。
  14. 前記嵌合取付部は、被取付部材に形成された楕円形状の穴部に嵌合することを特徴とする請求項13に記載の紐固定具。
  15. 前記被取付部材は、円筒部材であり、
    前記本体部の裏面は、前記円筒部材の外周面に沿って湾曲していることを特徴とする請求項1〜14の何れかに記載の紐固定具。
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