JPH064314B2 - 熱成形可能なポリアリールエーテルケトン/ポリふつ化ビニル積層品 - Google Patents
熱成形可能なポリアリールエーテルケトン/ポリふつ化ビニル積層品Info
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Description
っ化ビニルシートから成る新規熱成形可能積層品及びそ
れから製造した熱成形製品に関する。
ートから製造することができる。熱成形は“ツール ア
ンド マニューファクチャリング エンジニヤズ ハン
ドブック”、(第2巻、第4版、ソサエティー オブ
マニューアクチャリング エンジニヤズ、ミシガン州、
デイヤボーン、1984、チャールス ウィック編)中
で、熱可塑性プラスチックシートをその加工温度に加熱
し、機械的方法又は減圧及び/又は加圧によって生じさ
せた圧力差を用いて、型表面に接触するように押し付
け、型の形態を維持するようになるまで型の輪郭に保ち
ながら冷却する方法として定義されている。
に等しいか又はそれよりも高い加工温度が必要であると
いうことは、熱成形の技術の熟練者には公知のことであ
る。たとえば、文献に記すように、ポリアリールエーテ
ルケトンシートの熟成形に対して必要な温度は、これら
の材料が融解する、300〜400℃の範囲である。し
かしながら、ポリふっ化ビニルは約200℃以上の温度
で分解し、その結果、ポリアリールエーテルケトンとポ
リふっ化ビニルとの積層品は通常は、ポリふっ化ビニル
フィルムの分解のために、熱成形することはできない。
200℃よりも低い温度で熱成形することができる、ポ
リアリールエーテルケトンシートとポリふっ化ビニルシ
ート又はフィルムの積層品を提供することが望ましい。
厚さを有するポリアリールエーテルケトンと約12.8〜2
04ミクロメートルの厚さを有するポリふっ化ビニルP
VF)フィルムの熱成形可能な積層品を提供するが、そ
の中で、該ポリアリールエーテルケトンシートは約5%
未満の結晶度を有し且つ本質的に下式: に相当する繰返し単位から成り、ここでPhは1,4-フェ
ニレン又は1,3-フェニレン基のいずれかである。前者の
場合には 部分はテレフタリル基(T)であり、後者の場合には、
それはイソフタリル基(I)であり;T:I比は約7
0:30〜0:100、好ましくは60:40〜0:1
00、特に60:40〜50:50である。
フタイム(分)と温度(℃)の関係のプロットである。
熱量測定(DSC)のプロットである。
ルエーテルケトンの製造において用いる射出成形機の概
念図である。
るポリアリールエーテルケトンの製造において用いる押
出機と付随する冷却ロール系列の概念図である。
テルケトンは公知であって、たとえば、米国特許第3,06
5,205号(W.H.ボナー):3,441,538号(B.M.マ
ークス):3,442,857号(R.L.ソーントン)及びゲ
イらにかかる米国特許願第762,252号中に記すように、
たとえば、フリーデル-クラフツ触媒の存在におけるテ
レフタリルクロリド及びイソフタリルクロリドとジフェ
ニルエーテルとの反応によって、取得することができ
る。
るポリアリールエーテルケトン組成物は全組成物の重量
で50%に至るまでの量で非核形成性の充填剤をも含有
することができる。代表的な充填剤は、二酸化チタン、
無機顔料、カーボンブラック、ガラス球、硫酸カルシウ
ム及び320℃以上の加工温度に耐えることができるよ
うな化学的に不活性な有機粉体材料を包含する。全組成
物の5%に至るまでが、たとえば、けい灰石及び長さ約
0.46cm未満の切断したガラスストランドのような、無機
繊維質補強剤であってもよい。
的に無定形の熱成形できるシートは、本出願と同時に出
願した熱成形可能なポリアリールエーテルケトンシート
と題する本発明者の共願特許願第07/283,695号(米
国特許第4996287号)中に記されている。それら
が実質的に結晶性を有していないために、これらのシー
トは200℃よりも低い温度、場合によっては160℃
のような低い温度で熱成形することができる。その結果
として、本発明の積層品はポリふっ化ビニルの熱劣化が
生じる温度よりも低い温度で熱成形することができる。
法によって、好ましくは溶融押出しによって、成形す
る。熱可塑性プラスチックのシートへの押出しのために
設計した通常の単軸又は二軸押出機、シーティングダイ
及び引取り装置が適当である。押出温度は重合体溶融温
度(それはポリアリールエーテルケトンのT:I比によ
って影響される)及び分子量(又は溶融粘度)に依存す
る。たとえば、T:I比が70:30又は50:50で
あるときは、好適な押出温度は約360〜370℃であ
り;T:I比が60:40であるときは、好適な押出温
度は約325〜340℃である。本発明において有用な
シートの製造のために適するポリアリールエーテルケト
ンの溶融粘度は、1.19の直径と3.91の長さ:直径比のオ
リフィスをもつダイを備えた毛管レオメーター中で、7
0:30及び50:50のT:I異性体比に対しては、
360℃で、また60:40のT:I異性体比に対して
は340℃において測定するときに、180s-1せん断
速度において約3000Pa-s〜約300Pa-sの範囲で
ある。一般にポリアリールエーテルケトンの融点よりも
約10℃〜約50℃高い押出温度が適当である。劣化を
最低とするためには上記の範囲の下方の末端に近い押出
温度が好適であり、好ましくは400℃以下でなければ
ならない。また、シートの厚さが増大するにつれて、通
常は可能な温度範囲の比較的下方の温度で操作すること
が好ましい。比較的高い押出温度も可能であるけれど
も、重合体の劣化が生じやすい。
直接に研摩した金属あるいはテキスチヤードロール上に
運ぶが、これらのロールは重合体の溶融温度よりも低い
水準に保ってあるから、一般に“冷却ロール”と呼ばれ
る。冷却速度と呼ばれる、シートを冷却し且つ固化させ
る速度は、本発明の無定形シート構造の達成における重
要な局面である。冷却速度は主として冷却ロールの温
度、シートの厚さ及び製造ラインの速度によってきま
り、反るか又はわん曲したシートを生じさせるほど急速
ではないが、このようなシートに固有な成形特性及び物
理的性質を実現するために十分な程度に大でなければな
らない。冷却速度に対する物理的性質及び成形性の依存
性は、重合体をガラス転移温度を通して冷却するときの
その結晶化速度及び固化速度のような、重合体の固有の
性質に関係する。
ーフタイム”と呼ばれるポリアリールエーテルケトンの
性質と温度の関係のプロットを表わす。本発明者が採用
する定義によれば、結晶化ハーフタイムは示差走査熱量
測定(DSC)によって測定したときに、所定の温度に
保った重合体の無定形試料が重合体の結晶化発熱極大に
達するまでに要する時間の長さである。すなわち、結晶
化ハーフタイムはポリアリールエーテルケトン結晶化プ
ロセスの完了に対して必要な時間の半分を表わす必要は
ないけれども、考慮下の系に対して認められる挙動の前
兆となることが認められている。図2は70:30の
T:I異性体比を有する、本質的に定義した繰返し単位
から成るポリアリールエーテルケトンに対するこの種の
典型的なDSC走査である。
する最低冷却速度は次のようにして見積もることができ
る: (a)最大のポリアリールエーテルケトン結晶度、Crma
x、は30%±3%であることがX線結晶学によって実
験的に認められている。
%)は結晶化ハーフタイムの終りに到達するものと推定
される。
に沿ってのみ顕著な結晶化が生じる。(後記第1表参
照。) (d)申し分のない冷却速度は、溶融加工温度から顕著な
結晶化範囲にある最低温度までの温度間隔を、最短の結
晶化ハーフタイムの多くとも1/3以内に通関し、従っ
て結晶度が最大でも約5%となるような速度である。
異性体比に対して、0.9m/分(1分当り1.9kgの材料)
の生産ライン速度で移動する、約1.45g/cm3の比重を有
する幅74cm、厚さ1000ミクロメートル(0.1cm)
の押出したポリアリールエーテルケトンシートを360
℃の溶融加工温度から205℃まで冷却する(155℃
の温度低下)。この温度範囲を、最短の結晶化ハーフタ
イム(これは約1分)の1/3、すなわち、約20秒以
下において、通過しなければならず、従って冷却速度は
約465℃/分である。
を決定する。第1表は三つの重要な変数、すなわち、
T:I異性体化、シート厚さ及び生産ライン速度を包含
する。生産ライン速度の増大及び/又は厚さの増大につ
れて、シートが比較的高い温度にある時間が長くなり
(熱の放散が十分でない)、かくして当該重合体に対す
る冷却速度が十分に低くない限りは、結晶が発達する危
険が大きくなる。
なければならず、それは大きな変動を許さないから、こ
のプロセスにおいて大きな役割りを果さない。温度が高
過ぎるときには、シートがロールに粘着し、温度が低過
ぎるときは、平らな均一シートが得られない。もっとも
実際的な目的に対しては、冷却温度範囲は約110℃か
ら重合体のガラス転移温度のすぐ上の温度までである。
する)及びシートの厚さにも依存する。適当な冷却速度
を達成するためには、冷却ロールを、電気的に又は伝熱
媒体によって、約160℃の温度に至るまで加熱するこ
とができなければならない。この分野の熟練者は、特に
シートの物理的性質及びその熱成形性に対する冷却速度
の影響を示している本明細書内の実施例を参考にして、
二つ又は多くとも三つの簡単な実験を行なうことによっ
て、最適冷却速度を実験的に決定することができよう。
ヘヒト)及び英国特許第1,077,728号(デユポン社)に
従って製造することができる。ポリふっ化ビニルフイル
ムは、潜在的な溶剤(たとえば、N,N-ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド)中のポリふっ化ビニル分
散物の押出し及びその後の溶剤の蒸発によって製造す
る。潜在的溶剤は高い温度で樹脂を溶媒和するが、樹脂
粒子とは反応しない。押出し前に分散物中に顔料、安定
剤、難燃剤、可塑剤、つや消し剤及びその他の添加剤を
混入することができる。押出したフィルムは、必要に応
じ、異なる程度に二軸的に配向させることができる。フ
ィルムの接着性を向上させるために、次のような種々の
処理方法を用いることができる:炎処理、放電、三ふっ
化ほう素ガス、活性化気化プラズマ、硫酸を含有する二
クロム酸カリウム及び液体アンモニア中のアルカリ金属
の溶液への暴露(カーク-オスマー:化学技術事典、第
11巻、第3版、57〜64頁、ジョーン ワイリー
アンド サンズ、1980参照)。
化ビニルフィルムを他の種類の熱可塑性プラスチックに
積層するために工業的に一般に用いられている方法及び
加工装置を用いて、すなわち、ホットメルト、ロール-
ロール、加熱した間隙ロール、押出し積層、引抜成形、
マルチオープニング水圧プレス、又は熱盤プレスによっ
て、ポリふっ化ビニルフィルムに対して容易に積層する
ことができる。方法及び装置の選択は、所望の末端用
途、物理的性質及び材料の最適使用によって決定され
る。すべての積層方法が、硬化剤を用いるか又は用いな
い熱可塑性又は熱硬化性接着剤のどちらかを使用する
が、接着剤の選択は装置又は価格によって決定される。
有用な接着剤はアクリル樹脂、ポリエステル、ポリアミ
ド、エポキシ樹脂、ポリウレタン、シリコーン及びゴム
を包含する。
ル積層品は、他の種類の熱可塑性積層品の形成のために
工業において一般的に用いられる方法及び加工装置を用
いて、すなわち、真空、加圧、機械的又は二軸シート成
形によって、容易に熱成形することができる。満足しう
る製品を製造するために必要な成形条件は、たとえば、
型の複雑性及び寸法、シートの厚さ及び重合体の変数、
たとえば溶融粘度及びT:I比のような、種々の加工変
数に依存する。これらの条件は熱成形の技術の熟練者が
一般的に使用する技術によって決定することができる。
ルシートの成形温度範囲は160〜200℃、好ましく
は170〜195℃である。成形が始まる以前に積層シ
ートを成形温度まで加熱するために要する時間は本発明
の積層シートの熱成形プロセスにおける重要な変数であ
る。一般に、成形温度範囲への予備時間は、成形工程に
おいて均一な延伸を達成し且つ顕著なポリふっ化ビニル
の劣化を避けるためには、シート中の均一な熱分布を保
ちながらできるだけ短かくしなければならない。滞留時
間は、たとえば積層シートの寸法、特に厚さ、当該オー
ブンの熱特性及び望ましい成形温度範囲のような、プロ
セス変数に依存するから、正確な成形条件は実験によっ
て決定しなければならず且つプラスチック技術者によっ
て容易に確立することができる。予熱のためには放射又
は対流オーブンのいずれかが適当であるけれども、効率
の点で放射加熱器が好適である。放射加熱器表面温度は
一般に500〜1100℃、好ましくは600〜900
℃に保つ。過度に高いシート温度又は過度に長いオーブ
ン滞留時間は、ポリふっ化ビニルの劣化又は、たとえ
ば、不適切な延伸又は型流れの不良及び成形した製品の
脆さのような、積層シートの貧弱な成形特性をもたらす
おそれがある。貧弱な成形性はポリアリールエーテルケ
トン重合体中に発生する結晶性の結果であると思われ
る。
は、圧力又はプラグ補助を伴うか又は伴なわずに、真空
成形することができる。真空度は少なくとも68kPaで
なければならない。成形圧力は常圧から約690kPaの
範囲である。成形温度は常温から約150℃までの範囲
である。高い成形温度及び/又は付加的な圧力は一般に
内部応力を最低限度とすると共により良い細部と材料の
分布を与え、より均一な製品をもたらす。
ル積層品からの熱成形製品は、すぐれた金型の形態及び
表面の再現と当初のポリふっ化ビニルフイルムの光沢度
の維持を実証する。成形した製品は積層品のポリアリー
ルエーテルケトンシート成分の物理的性質を実質的に維
持し且つ積層品のポリふっ化ビニルフィルム成分のすぐ
れた外観を有している。このような製品は、たとえば、
航空機室内のためのインテリヤパネル及びその他の成分
のような、種々の用途において有用である。
実施例によって本発明を例証するが、その中で部数、割
合及び百分率は、他のことわりがない限りは、すべて重
量による。
有する、ジフェニルエーテル(DPE)、及び70:3
0のT:I異性体比における、テレアタリルクロリドと
イソフタリルクロリドから成るポリアリールエーテルケ
トンを、図3中に概念的に示した、抜け口のない、単
軸、62HPM射出成形機を用いて、15.4cm×15.4cm×
0.22cmの平板状に射出成形した。図3中で、Fは供給口
であり;B1、B2及びB3は異なるバレル区域であ
り;Nはノズルであり;且つMは金型である。温度プロ
フイルは次のとおりである:B1=307℃、B2=3
59℃及びB3=351℃;N=363℃;M=130
℃。
ン彫刻シリンダーを用いて、2:1の体積混合比でボス
テイクB4硬化剤を含有するボステイク 7132ポリ
エステル接着剤のメチルエチルケトン溶液でグラビア被
覆した、51ミクロメートルの厚さのテドラー (デュ
ポン社)ポリふっ化ビニルフイルムTES20BE5型
に積層した。乾燥被膜の厚さは5.1ミクロメートルであ
った。積層の前に、試料をイソプロピルアルコールでぬ
ぐって清浄とし、次いで処理をしないか、100グリッ
トエメリー紙で軽くすり減らすか、又はコロナ処理をシ
ミュレートするためにエレクトロテクニックプロダクツ
社からのBD-10振動火花間隙コンデンサー(テスラ
コイル)によって処理した。積層はポリアリールエーテ
ルケトン板と予備被覆したテドラー フイルムを127
℃に設定した圧板プレス中に690kPaで8分間置くこ
とによって達成した。積層品中に0.64cmの間隙の二つの
切れ目と両方の切れ目を横切る60°の角度の第三の切
れ目を与えることから成る接着剥離試験を用いて接着の
程度を測定する。鋭利な刃を用いて、タドラー フイル
ムをはぎもどす。テドラー フイルムの裂け、すなわ
ち、剥離の失敗は良好な接着と見なされ、試験結果にお
いて合格と記す。上記の全試料が剥離試験に合格した。
%のファイザーRO-3097クロマレッド (レッ
ド)、及び0.05%のフエロV-3285ダークブルー
(ブルー)を含有し、360℃において180s-1のせ
ん断速度で532Pa-sの溶融粘度を有する、DPE及
び70:30のT:I異性体比におけるテレフタリルク
ロリドとイソフタリルクロリドから成るポリアリールエ
ーテルケトンを、幅74cm、厚さ0.10cmのシート状に押
出した。使用した装置は、340/250/177ミク
ロメートルふるいパック及び0.25cmの間隙幅に設定し
た、金属インサートによって幅を74cmに低下させた1
38cmのダイを備えている、30:1のL/D比と3
5:1の圧縮比を有する11.5cm単軸、非排気押出機
及び直径20.5cmの3本ロール研摩クロム冷却ロール系列
から成っていた。図4及び4aは押出機と冷却ロール系
列を概念的に示している。温度プロフィルは次のとおり
であった:バレルに対して、E1=383℃、E2=3
77℃、E3=371℃、E4=363℃、E5=34
9℃;アダプターに対してA=317℃;ダイに対し
て、D1=364℃、D2=352℃、D=354℃、
D4=352℃、D5=364℃。デユポン68080
アクリル接着剤により実施例1におけると同様にして
5.1ミクロメートルの乾燥被膜厚さにグラビア被覆し
た、51ミクロメートルの厚さを有するテドラー TE
S20BE5型フィルムを、シートが始めの二つの冷却
ロールを出たのち第三の冷却ロールの回りに巻き付く前
に、熱シートに対して直接にテドラー フィルムを当て
ることによって、シートに積層した。
し、“カルロッド”加熱オーブン及び直径9.63cm、深さ
3.84cmの“トップハット“金型を備えたブラウンマシー
ン社真空熱成形機を使用して、真空成形した。94.5kPa
の真空と182℃〜193℃の成形温度を用いて得た製
品は0.87〜0.93の熱成形直径比が示すように、かなりよ
く成形された。これらの製品は、フィルムの変色を生じ
るものと思われるテドラー の分解の微候を示さなかっ
た。接着は概して良好であったけれども、部分的に粗い
表面のために、並みの接着した認めない多少の区域が存
在した。
は、型の深さの7/8に等しい点における熱成形製品の
直径の型の直径に対する比として定義する。この比は、
成形した製品が型の形態に一致する程度、すなわち、部
品がどのようによく成形できるかを反映する。1の値は
完全な成形性を指示するけれども、本発明の目的に対し
ては、0.85に等しいか又はそれよりも大きい熱成形直径
比は許容しうる成形性を指示する。
ブルーを含有し、360℃において156s-1のせん断
速度で912Pa-sの溶融粘度を有する、DPE及び6
0:40のT:I異性体比におけるテレフタルクロリド
とイソフタリルクロリドから成るポリアリールエーテル
ケトンを、冷却ロール系を除けば実施例2に記した装置
を使用して、幅74cm、厚さ0.20cmのシートとして押出
した。上方の冷却ロールは、直径25.4cmの模様付き、注
型シリコーンロールであり、下方の研摩したクロム冷却
ロールは移動させて、上方の2本のロールの背後に中央
の冷却ロールに対して約60°の角度で配置した。図4
及び4bはこの押出機と冷却ロール系列を概念的に示
し、ここで温度プロフイルはバレルに対して、E1=3
38℃、E2=377℃、E3=377℃、E4=34
9℃、E5=332℃;アダプターに対して、A=33
8℃;ダイに対して、D1=340℃、D2=332
℃、D3=332℃、D4=332℃、D5=340℃
である。上方の冷却ロールは140℃;中央の冷却ロー
ルは130℃であり;第三の冷却ロールは加熱しなかっ
た。
て、実施例2におけると同様なデェポン68080 ア
クリル接着剤でグラビア被覆した51ミクロメートルの
厚さテドラー TMB20BE5型フィルムと積層し
た。積層条件は184℃、690kPaで8分間であっ
た。15.4cm×23.0cmの積層したシートを実施例2と同様
の装置を用いて真空成形した。165℃〜195℃の成
形温度を用いた。第1表は熱成形直径比及び接着剥離試
験結果を示し、そのすべてが良好に成形した部品を指示
する。
でグラビア被覆した、厚さ51ミクロメートルのテドラ
ー TBK15B9型フィルムを実施例3と同一のポリ
アリールエーテルケトンシートに積層した。積層は、イ
ンテロート ロール積層機の加熱したニップロールステ
ーションを用いて行なった。このニップロールステーシ
ョンは加熱したクロムロールに対して垂直の可動ゴムロ
ールを有し、両ロールの接触長さは96mmである。装置
にテドラー フィルムを通し;あらかじめ120グリッ
トのエメリー紙と10×10cmの回転紙やすりを用いて
すり減らしたポリアリールエーテルケトンシートを加熱
したニップロール(184℃)の開いた間隙中に手で供
給した。間隙を閉じ、10534g/cmの力を加えた。3
回の通過後に、良好な接着が達成された。
cmの積層シートを真空熱成形した。成形温度は165〜
195℃であった。第2表は熱成形直径比と接着剥離試
験結果を含有し、そのすべてが良好に成形した積層部品
を指示した。
を、実施例3中に記したものと同一の顔料充填重合体及
び加工条件を用いて調整した。そのシートの半分を実施
例3に記したものと同様な、51ミクロメートルの厚さ
のテドラー TMB20BE5型フィルムと積層した。
積層したシートと積層しないシートを30.5cm×30.5cmの
半加工片に切断して、深さ6cm、外径14cmの円筒及び
その外側の縁から2cmに配置した深さ3.4cm、外径9.2cm
のくぼんだ中心のインサートから成る93℃の金型を用
いてプラスチックエクイップメント社の真空成形機によ
り熱成形した。テドラー フィルム積層シートを用いた
すべての場合にテドラー フィルム積層側を下側にし
た。シート予熱温度は193℃であった。
に切断し、それらの厚さを測定し、変動を計算し、プー
ルし且つ比較した。その結果を第5表に示す。統計解
析、f試験、は、95%の信頼水準で、厚さ0.1cmのテド
ラー フィルム積層試料が非積層試料よりも均一な厚さ
を有していることを示した。試料Dは例外として、90
%の信頼水準で同様のことが当てはまった。0.15cmの厚
さの試料に対しては、試料Aを除いて試料B、C、Dに
対しては95%と90%の両方の信頼水準で同様な結果
が得られた。各部分を次のようにして試料から切断し
た:部分 各部分を切断した区域 A 円筒から型の縁において5×5cmの平らな部
分。
m。
Claims (11)
- 【請求項1】約625〜5000ミクロメートルの厚さ
を有するポリアリールエーテルケトンシート及び約12.8
〜204ミクロメートルの厚さを有するポリふっ化ビニ
ルフィルムから成り、その中でポリアリーレンエーテル
ケトンシートは約5%未満の結晶度を有し且つ本質的に
下式: 式中でPhは1,4-フェニレン基又は1,3-フェニレン基で
あり、1,4-フェニレン基の1,3-フェニレン基に対する比
は約70:30〜0:100である、 に相当する繰返し単位から成ることを特徴とする、熱成
形できる積層品。 - 【請求項2】ポリアリールエーテルケトンシート中の1,
4-フェニレン基の1,3-フェニレン基に対する比は約6
0:40〜50:50である、請求の範囲第1項記載の
積層品。 - 【請求項3】ポリアリーレンエーテルケトンシート中の
1,4-フェニレン基の1,3-フェニレン基に対する比は約6
0:40〜50:50である、請求の範囲第2項記載の
積層品。 - 【請求項4】ポリアリーレンエーテルケトンシートの厚
さは625〜2000ミクロメートルである、請求の範
囲第3項記載の積層品。 - 【請求項5】ポリアリーレンエーテルケトンシート中の
1,4-フェニレン基の1,3-フェニレン基に対する比は約7
0:30であり、シートは約625ミクロメートルの厚
さを有する、請求の範囲第1項記載の積層品。 - 【請求項6】約625〜5000ミクロメートルの厚さ
を有するポリアリールエーテルケトン及び約12.8〜20
4ミクロメートルの厚さを有するポリふっ化ビニルフィ
ルムの積層品から熱成形し、その中のポリアリールエー
テルケトンシートは約5%未満の結晶度を有し且つ本質
的に下式: 式中でPhは1,4-フェニレン基又は1,3-フェニレン基で
あり、1,4-フェニレン基の1,3-フェニレン基に対する比
は約70:30〜0:100である、 に相当する繰返し単位から成ることを特徴とする、三次
元パネル。 - 【請求項7】1,4-フェニレン基の1,3-フェニレン基に対
する比は約60:40〜0:100である、請求の範囲
第6項記載のパネル。 - 【請求項8】1,4-フェニレン基の1,3-フェニレン基に対
する比は約60:40〜50:50である請求の範囲第
6項記載のパネル。 - 【請求項9】ポリアリールエーテルケトンシートの厚さ
は625〜2000ミクロメートルである、請求の範囲
第8項記載のパネル。 - 【請求項10】ポリアリールエーテルケトンシート中の
1,4-フェニレン基の1,3-フェニレン基に対する比は約6
0:40である、請求の範囲第8項記載のパネル。 - 【請求項11】ポリアリールエーテルケトンシート中の
1,4-フェニレン基の1,3-フェニレン基に対する比は約7
0:30であり且つシートは約625ミクロメートルの
厚さを有する、請求の範囲第6項記載のパネル。
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