JPH0642609A - 制御用変速機構 - Google Patents

制御用変速機構

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JPH0642609A
JPH0642609A JP4164666A JP16466692A JPH0642609A JP H0642609 A JPH0642609 A JP H0642609A JP 4164666 A JP4164666 A JP 4164666A JP 16466692 A JP16466692 A JP 16466692A JP H0642609 A JPH0642609 A JP H0642609A
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JP
Japan
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gear
gears
divided
backlash
driven
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JP4164666A
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Inventor
Takashi Takahashi
崇 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な機構によって正逆転切り換え時のバッ
クラッシュ相当分の回転遅れをなくし、かつ傘歯車等の
特殊歯車にも容易に適用可能にすること。 【構成】 駆動歯車3を正逆に回転させて従動歯車4に
動力を伝達する制御用変速機構において、前記駆動従動
両歯車の一方4を回転軸に直交する面で二分割すると共
に、それぞれ負の転位歯車に形成するか、或いはそのバ
ックラッシュを他方の歯車3よりも大きくし、かつバッ
クラッシュ相当分だけ周方向に位相をずらせて固定した
2枚の分割歯車4A,4Bから構成し、該2枚の分割歯
車4A,4Bに前記他方3を噛合こせ、その2枚の分割
歯車4A,4Bを前記他方の歯車3に対して互いに反対
側の歯面に当接させた状態にした制御用変速機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力の回転方向が正逆
に変化する動力伝達系に使用される制御用変速機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】産業ロボットの動力伝達系は、回転方向
が頻繁に正逆に切り換えられて運転される。このような
動力伝達系に使用される制御用変速機構において、その
運転を円滑に行うためには、歯車にバックラッシュが存
在していることが不可欠である。しかしながら、精密な
作動が必要とされる産業ロボットにおいて、制御用変速
機構の歯車にバックラッシュが存在すると、回転方向が
正逆に切り換えられるたびにバックラッシュ相当分の回
転遅れを生ずることになり、高精度の運転ができなくな
るという問題がある。
【0003】このため従来の産業ロボットの制御用変速
機構には、円滑な高速回転を行うと同時に、バックラッ
シュの影響を排除するために極めて複雑な機構が使用さ
れている。そのため、装置が大型化すると共に高価にな
り、また機構が複雑であるために、傘歯車等のような方
向転換用の特殊歯車への適用が全くできないという問題
もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
な機構にしながら円滑な高速回転を行うと同時に、正逆
回転時のバックラッシュ相当分の回転遅れを排除し、か
つ傘歯車等の特殊な歯車に対しても容易に適用可能にす
る制御用変速機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、駆動歯車を正逆に回転させて従動歯車に動力を伝
達する制御用変速機構において、前記駆動従動両歯車の
一方を回転軸に直交する面で二分割すると共に、それぞ
れ負の転位歯車に形成し、かつそのバックラッシュ相当
分だけ互いに周方向に位相をずらせて固定し、該2枚の
分割歯車に前記駆動従動両歯車の他方を噛合させ、その
2枚の分割歯車を前記他方の歯車に対して互いに反対側
の歯面に当接させる状態にしたことを特徴とするもので
ある。
【0006】或いは、上記制御用変速機構において、駆
動従動両歯車の一方を回転軸に直交する面で二分割する
と共に、それらのバックラッシュを他方の歯車よりも大
きくし、かつそのバックラッシュ相当分だけ周方向に位
相をずらせて互いに固定し、該2枚の分割歯車に前記駆
動従動両歯車の他方を噛合させ、その2枚の分割歯車を
前記他方の歯車に対して互いに反対側の歯面に当接させ
る状態にしたものとすることもできる。
【0007】このように2枚の分割歯車を他方の歯車に
対して互いに反対側の歯面に当接させることにより、理
論上は回転方向を正逆に切り換えて動力の伝達経路を2
枚の分割歯車の間で切り換えれば、バックラッシュ相当
の回転遅れを発生させない切り換えが可能になる。しか
し、実際には歯車には機械加工上の不可避的な形状誤差
があるため、歯が両面接触する場合にクサビ作用のよう
な無理が発生し、円滑な高速運転が不可能になるところ
である。
【0008】本発明では、互いに噛合し合う歯車の一方
を2分割した分割歯車にすると共に、負の転位歯車に形
成するか、或いはそのバックラッシュを他方の歯車より
も大に形成したことによって、その分割歯車の少なくと
も歯元の歯厚を小さくするようにし、かつ歯巾も他方の
歯車の1/2であることとが相俟って、その歯元強度を
他方の歯車のそれよれも小さくするため、負荷時におい
て分割歯車側の歯の倒れを強調させると共に、反対歯面
の接触を離れ勝手にする。したがって、歯車加工上の誤
差によるクサビ作用の影響を無くし、動力の伝達を円滑
にすることに成功したのである。
【0009】
【実施例】図1(A),(B)において、1は駆動軸、
2は従動軸である。駆動軸1上にはインボリュートに歯
切りされた駆動歯車3が固定され、他方従動軸2上には
同じくインボリュートに歯切りされた従動歯車4が固定
され、両歯車は互いに噛合している。従動歯車4は、回
転軸に直交する面で二分され、その歯巾が駆動歯車3の
1/2に薄くなった2枚の分割歯車4A,4Bから構成
されると共に、それぞれ負の転位歯車に形成されてい
る。この2枚の分割歯車4A,4Bは、それぞれ両者の
歯4a,4bの位相をバックラッシュ相当分だけ周方向
にずらせ、その位置関係でノックピン5により固定され
ている。
【0010】或いは、上記2枚の分割歯車4A,4B
は、そのバックラッシュを駆動歯車3のバックラッシュ
よりも大であるように構成したものにしてもよい。この
場合も、同じく両者の歯4a,4bの位相をバックラッ
シュ相当分だけ周方向にずらせ、その位置関係でノック
ピン5により固定されるようにする。図2に示すよう
に、駆動歯車3と従動歯車4とは、駆動歯車3側の歯3
aに対して、従動歯車4側の2枚の分割歯車4A,4B
の歯4a,4bが互いに反対側の歯面に当接する関係に
なって噛合している。これら歯3a,4a,4bの歯当
りは、図3に示すように、歯車3のピッチ円に沿う断面
においに、駆動歯車3の歯3aに対して分割歯車4Aの
歯4aと分割歯車4Bの歯4bとが筋違いの関係になっ
ている。
【0011】上記構成において、駆動歯車3が図示の正
転方向F(時計方向)に回転するときは、駆動歯車3の
歯3aが歯4bを押圧し、動力を分割歯車4Bの方に経
由させて従動軸2に伝達する。また、従動歯車4側の2
枚の分割歯車4A,4Bの歯4a,4bは、図3のよう
に歯3aに対して筋違いの配置になると共に、その歯巾
が歯3aの1/2の大きさになっている。また、分割歯
車4A,4Bは負の転位歯車に形成されているので、歯
4a,4bの歯元強度は歯3aのそれに比べて小さく撓
み易くなっている。この場合、歯車同士の噛合は理論的
に何ら差支えなく、常にインボリュート面を互いに接圧
する関係になっている。
【0012】このような噛合の関係は、前述したように
分割歯車4A,4Bのバックラッシュを駆動歯車3のバ
ックラッシュよりも大になるように形成した実施例の場
合も同様であり、かつ 歯4a,4bの歯元強度が歯3
aのそれに比べて小さく撓み易くなっている。したがっ
て、これらのことから、いずれの分割歯車の場合も、上
記正転方向Fの負荷時において歯の倒れは歯4bに発生
し、その分だけ歯3aと4aの接触が離れ勝手になっ
て、クサビ作用の影響を回避する。したがって、歯3a
と歯4a,4bとの間にクサビ作用を発生することなく
円滑な高速回転を維持し、かつ正逆の回転切り換え時に
おけるバックラッシュの回転遅れの影響をなくすことが
できる。
【0013】また駆動歯車3が図示の逆転方向R(反時
計方向)に反転するときは、歯3aは、上記歯4bと反
対側に当接していた歯4aを押圧し、動力を分割歯車4
Aの方に経由させて従動軸2に伝達する。したがって、
この回転方向を反転するとき、バックラッシュ相当の回
転遅れを発生することはない。また、歯3aの押圧作用
により歯4aが微少の倒れを発生することによって、反
対側の歯4bと歯3aとの接触を離れ勝手にするため、
クサビ作用を発生することなく円滑な回転にする。
【0014】このように本発明による制御用変速機構で
は、駆動側の回転方向が正逆反転するとき、2枚の分割
歯車に対する動力の伝達経路を変えるだけで、歯車のバ
ックラッシュによる回転遅れを生ずることがなく、かつ
円滑な高速回転を保障することができる。また、本発明
は上記構成であるため、図4に示すように、動力の伝達
方向を変換する傘歯車に対しても適用が可能である。し
たがって、従来の複雑な歯車機構からなる制御用変速装
置では、このような傘歯車への適用は全く不可能であっ
たが、本発明はこれを可能にするため応用範囲を著しく
拡大することができる。
【0015】なお、上述した実施例では、2枚の分割歯
車を従動歯車の方に適用した場合について説明したが、
これを駆動歯車の方に適用しても差し支えない。歯車は
スパー歯車及びヘリカル歯車のいずれれも適用可能であ
り、ヘリカル歯車を使用する場合には、騒音を一層小さ
くすることができる。
【0016】
【発明の効果】上述したように本発明の制御変速機構で
は、互いに噛合する駆動歯車と従動歯車とのいずれか一
方を2枚の分割歯車から構成すると共に、その分割歯車
を負の転位歯車とするか、或いはその分割歯車のバック
ラッシュを他方の歯車よりも大きくし、バックラッシュ
相当だけ周方向に位相をずらせて固定し、この2枚の分
割歯車を前記駆動従動歯車の他方に互いに反対側の歯面
に当接させる簡単な構成にしたので、この簡単な構成に
よって正転と逆転との回転方向の切り換えにおいてバッ
クラッシュ相当の回転遅れを全く発生させないで、かつ
円滑な高速回転を保証することができるようになる。し
たがって又、これによって極めて軽量なロボットの構成
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例からなる制御用変速機構であっ
て、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図2】同制御用変速機構の歯車噛合部を拡大して示す
正面図である。
【図3】同制御用変速機構の歯車噛合部をピッチ円に沿
う断面で示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施例からなる制御用変速機構を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 駆動軸 2 従動軸 3 駆動歯車 4 従動歯
車 4A,4B 分割歯車 3a,4
a,4b 歯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動歯車を正逆に回転させて従動歯車に
    動力を伝達する制御用変速機構において、前記駆動従動
    両歯車の一方を回転軸に直交する面で二分割すると共
    に、それぞれ負の転位歯車に形成し、かつそのバックラ
    ッシュ相当分だけ互いに周方向に位相をずらせて固定
    し、該2枚の分割歯車に前記駆動従動両歯車の他方を噛
    合させ、その2枚の分割歯車を前記他方の歯車に対して
    互いに反対側の歯面に当接させる状態にした制御用変速
    機構。
  2. 【請求項2】 駆動歯車を正逆に回転させて従動歯車に
    動力を伝達する制御用変速機構において、前記駆動従動
    両歯車の一方を回転軸に直交する面で二分割すると共
    に、それらのバックラッシュを他方の歯車よりも大きく
    し、かつそのバックラッシュ相当分だけ周方向に位相を
    ずらせて互いに固定し、該2枚の分割歯車に前記駆動従
    動両歯車の他方を噛合させ、その2枚の分割歯車を前記
    他方の歯車に対して互いに反対側の歯面に当接させる状
    態にした制御用変速機構。
  3. 【請求項3】 前記駆動歯車と従動歯車とが傘歯車で構
    成されている請求項1又は2記載の制御用変速機構。
JP4164666A 1992-05-28 1992-06-23 制御用変速機構 Pending JPH0642609A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4164666A JPH0642609A (ja) 1992-05-28 1992-06-23 制御用変速機構

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13682992 1992-05-28
JP4-136829 1992-05-28
JP4164666A JPH0642609A (ja) 1992-05-28 1992-06-23 制御用変速機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0642609A true JPH0642609A (ja) 1994-02-18

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ID=26470324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4164666A Pending JPH0642609A (ja) 1992-05-28 1992-06-23 制御用変速機構

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JP (1) JPH0642609A (ja)

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