JPH0642436U - 自動車用内装品におけるブラケットの取付け構造 - Google Patents
自動車用内装品におけるブラケットの取付け構造Info
- Publication number
- JPH0642436U JPH0642436U JP8622192U JP8622192U JPH0642436U JP H0642436 U JPH0642436 U JP H0642436U JP 8622192 U JP8622192 U JP 8622192U JP 8622192 U JP8622192 U JP 8622192U JP H0642436 U JPH0642436 U JP H0642436U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bracket
- base material
- adhesive
- adhesive layer
- bracket mounting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 基材へのブラケットの取付け強度を強化す
る。 【構成】 プレス成形された繊維マット状の基材1のブ
ラケット取付け部2に塗布された接着剤層5の一部を、
基材1のプレス成形時にブラケット取付け部2に形成し
た各接着剤浸入部4内にそれぞれ受入れた状態で、ブラ
ケット2の両接合部2aを接着剤層5を介してブラケッ
ト取付け部2に接合し、ブラケット取付け部2の構成繊
維層と接着剤層5との結合強度を強化する。
る。 【構成】 プレス成形された繊維マット状の基材1のブ
ラケット取付け部2に塗布された接着剤層5の一部を、
基材1のプレス成形時にブラケット取付け部2に形成し
た各接着剤浸入部4内にそれぞれ受入れた状態で、ブラ
ケット2の両接合部2aを接着剤層5を介してブラケッ
ト取付け部2に接合し、ブラケット取付け部2の構成繊
維層と接着剤層5との結合強度を強化する。
Description
【0001】
この考案は自動車用内装品において、ハードボード,レジンフェルト等の木質 系,フェルト系基材に取付けられるブラケットの取付け構造に関する。
【0002】
従来の技術としては例えば特開昭62-199549 号公報がある。 この公報には自動車用内装品の基材のブラケットの取付け部の一部に高密度層 を形成してブラケットの取付け強度を増強するようにしたブラケットの固定方法 が開示されている。
【0003】
自動車用内装品の基材のブラケットの取付け部に接着剤を塗布してブラケット を接着した場合に接着剤が基材の表層部のみに塗布されて基材の内部にまで浸透 しないので、ブラケットに外力が加えられると基材に層間剥離が起ってブラケッ トが接着剤層および基材の表層部とともに剥ぎ取られる問題点がある。 また、基材の層間剥離を防止する目的で基材のブラケット取付け部に高密度層 を形成すると、高密度層を広範囲に形成する必要があり、基材のプレス成形時に 高密度層内に封入されたガスが膨張してガス膨れ現象が発生し、生産性が低下す る問題点がある。 本考案は上記問題点を解消することを課題とするものである。
【0004】
本考案の自動車用内装品におけるブラケットの取付け構造は、プレス成形され た繊維マット状の基材のブラケット取付け部には前記基材のプレス成形時に成形 された適数個の接着剤浸入部を形成してブラケットの接合部を、前記ブラケット 取付け部に塗布された接着剤層の一部を前記各接着剤浸入部内に受入れた状態で 、前記接着剤層を介して前記ブラケット取付け部に接合した構成を有する。
【0005】
ブラケットの接合部を基材のブラケット取付け部に接合する接着剤層の一部を 前記基材のプレス成形時に前記ブラケット取付け部に形成した各接着剤浸入部内 へ受入れて前記ブラケット取付け部の内部に含浸させ、前記ブラケット取付け部 の構成繊維層と接着剤層との結合強度を前記基材の厚さ方向において強化する。
【0006】
本考案は前記したように構成してあるので、接着剤層の一部をブラケット取付 け部の内部にまで含浸させて接着剤層の接着表面積を基材の内部で拡大させ、接 着剤層とブラケット取付け部を構成する構成繊維層との接合強度を接着剤浸入部 4に受入れた接着剤によって基材の厚さ方向において強化することができる。 従って、ブラケットの接合部をブラケット取付け部に強固に接合してブラケッ トの取付け強度を強化および安定化することができ、ブラケットに外力が加えら れたときに基材の表層部が接着剤層とともに剥離されてブラケットが接着剤層と ともに剥ぎ取られる不具合を解消することができる。
【0007】
次に、本考案の1実施例を図面にしたがって説明する。 自動車の車内に装備されるドアトリム等の自動車用内装品において、木質繊維 等の繊維層にフェノール樹脂を含浸した繊維マット状の基材1はプレス成形装置 の下型7と上型8との間でプレス成形されて所定形状に形成されている。
【0008】 プレス成形された基材1には合成樹脂製のブラケット3を取付けるための1対 のブラケット取付け部2が形成されている。
【0009】 ブラケット3の両端部には基材1のブラケット取付け部2に接着剤によって接 合される1対の接合部3aが形成されている。
【0010】 基材1の各ブラケット取付け部2には基材1のプレス成形時に下型7の成形面 7aに突設された複数個の突片9が取付け部2内に突入して成形された複数個の 孔状の接着剤浸入部4が形成されている。
【0011】 各接着剤浸入部4は図4に示すような有底孔状,図5に示すような貫通孔状, 図6に示すような凹凸形状等に成形される。
【0012】 ブラケット3の両接合部3aは基材1の両ブラケット取付け部2の取付け面2 aに塗布された接着剤層5の一部が各接着剤浸入部4内に受入れられた状態で、 接着剤層5を介して、両ブラケット取付け部2にそれぞれ接合されている。
【0013】 ブラケット取付け部2の取付け面2aに接着剤層5を塗布した状態でブラケッ ト3の両接合部3aをブラケット取付け部2に押付けると、接着剤層5の一部が 各接着剤浸入部4内に流入し、この状態で接着剤層5が硬化してブラケット3が ブラケット取付け部2に固着される。
【0014】 続いて、上記した構成をもつ実施例の作用と効果を説明する。 本例ではプレス成形された繊維マット状の基材1のブラケット取付け部2には 基材1のプレス成形時に成形された複数個の接着剤浸入部4を形成してブラケッ ト3の両接合部3aを、ブラケット取付け部2に塗布された接着剤層5の一部を 各接着剤浸入部4内に受入れた状態で、接着剤層5を介してブラケット取付け部 2に接合してある。 このため、接着剤層5の一部をブラケット取付け部2の内部にまで含浸させて 接着剤層5の接着表面積を基材1の内部で拡大させ、接着剤層5とブラケット取 付け部2を構成する構成繊維層との接合強度を接着剤浸入部4内に受入れた接着 剤によって基材1の厚さ方向において強化することができる。 従って、ブラケット3の接合部3aをブラケット取付け部2に強固に接合して ブラケット3の取付け強度を強化および安定化することができ、ブラケット3に 外力が加えられたときに基材の表層部が接着剤層とともに剥離されてブラケット が接着剤層とともに剥ぎ取られる不具合を解消することができる。
【図1】基材のプレス成形工程を説明する縦断面図であ
る。
る。
【図2】本考案の1実施例を示す基材の破断斜視図であ
る。
る。
【図3】同じく、要部の縦断面図である。
【図4】基材の要部の断面図である。
【図5】接着剤浸入部の他例を示す要部の縦断面図であ
る。
る。
【図6】接着剤浸入部の他例を示す要部の縦断面図であ
る。
る。
1 基材 2 ブラケット取付け部 3 ブラケット 3a 接合部 4 接着剤浸入部 5 接着剤層
Claims (1)
- 【請求項1】 プレス成形された繊維マット状の基材の
ブラケット取付け部には前記基材のプレス成形時に成形
された適数個の接着剤浸入部を形成してブラケットの接
合部を、前記ブラケット取付け部に塗布された接着剤層
の一部を前記各接着剤浸入部内に受入れた状態で、前記
接着剤層を介して前記ブラケット取付け部に接合したこ
とを特徴とする自動車用内装品におけるブラケットの取
付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8622192U JPH0642436U (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 自動車用内装品におけるブラケットの取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8622192U JPH0642436U (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 自動車用内装品におけるブラケットの取付け構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642436U true JPH0642436U (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=13880732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8622192U Pending JPH0642436U (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 自動車用内装品におけるブラケットの取付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0642436U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011007250A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Mazda Motor Corp | 金属製板材の接合構造 |
WO2013000591A1 (de) * | 2011-06-30 | 2013-01-03 | Johnson Controls Gmbh | Fügeverfahren zur stoffschlüssigen abschnittsweisen verbindung zumindest zweier bauteile |
-
1992
- 1992-11-19 JP JP8622192U patent/JPH0642436U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011007250A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Mazda Motor Corp | 金属製板材の接合構造 |
WO2013000591A1 (de) * | 2011-06-30 | 2013-01-03 | Johnson Controls Gmbh | Fügeverfahren zur stoffschlüssigen abschnittsweisen verbindung zumindest zweier bauteile |
US9283737B2 (en) | 2011-06-30 | 2016-03-15 | Johnson Controls Technology Company | Joining process for the cohesive connection, in sections, of at least two components |
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