JPH07256769A - 繊維強化樹脂部材 - Google Patents

繊維強化樹脂部材

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Publication number
JPH07256769A
JPH07256769A JP6074200A JP7420094A JPH07256769A JP H07256769 A JPH07256769 A JP H07256769A JP 6074200 A JP6074200 A JP 6074200A JP 7420094 A JP7420094 A JP 7420094A JP H07256769 A JPH07256769 A JP H07256769A
Authority
JP
Japan
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resin
fiber
impregnated
separate
separate member
Prior art date
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Pending
Application number
JP6074200A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Sakuraba
智裕 櫻庭
Shigeru Kobayashi
茂 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP6074200A priority Critical patent/JPH07256769A/ja
Publication of JPH07256769A publication Critical patent/JPH07256769A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 RTM法やSRIM法に繊維プリフォーム体
を用いて液状樹脂を注入、含浸させてなる繊維強化樹脂
部材の別部品の取付けを容易にする。 【構成】 別部品取付け部の繊維体積率を高くし、また
はその周りの繊維体積率を高くして該部分への樹脂の含
浸を抑制することにより、該取付け部の接着剤による接
着性及び該取付け部の孔開けなどの加工性が改善され、
接着前処理工程を軽減または省略することができること
から、別部品の取付け作業が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維成形体に樹脂を含
浸させてなる繊維強化樹脂部材に関し、特に繊維強化樹
脂部材他の部材への取付け、または別部品の取付け部に
特徴を有する繊維強化樹脂部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維強化樹脂(以下、本明細書で
はFRPと記す)部材は、そのままでは別の部品と接着
し難いことから、例えばその接着面の密着性を上げるた
めにその部分の溶剤による脱脂やサンディングのような
前処理を行った後でなければ接着することが困難であっ
た。同様にボルトにより別部品を締結する場合にもFR
P部材そのままでは加工性が低くかった。
【0003】また、上記した脱脂やサンディング等の作
業が不完全であると所要の接着性能が得られないことか
ら、前処理工程を高い精度で管理する必要があり、別部
品の取付作業が煩雑であると云う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、
RTM法やSRIM法に繊維プリフォーム体を用いて液
状樹脂を注入、含浸させてなる繊維強化樹脂部材の別部
品の取付けを容易にすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的は本発明に
よれば、繊維成形体に樹脂を含浸させてなる繊維強化樹
脂部材に於て、所定の位置に樹脂の含浸していない別部
品取付け部を有することを特徴とする繊維強化樹脂部材
を提供することにより達成される。特に前記別部品取付
け部の繊維体積率を高くするか、前記別部品取付け部の
周りの繊維体積率を高くすることにより該取付け部への
樹脂の含浸が抑制されていると良い。
【0006】
【作用】このように、別部品取付け部の繊維体積率を高
くし、またはその周りの繊維体積率を高くして該部分へ
の樹脂の含浸を抑制することにより、該取付け部の接着
剤による接着性及び該取付け部の孔開けなどの加工性が
改善され、接着前処理工程を軽減または省略することが
できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0008】図1〜図3は、本発明が適用された第1の
実施例を示す。図1に示すトレー形状のFRP部材1
は、その隅部に樹脂の含浸していない別部材取付け部2
を有している。図1のII−II線について見た図2に
示すように、この別部材取付け部2に別部品としての例
えばブラケット3を接着するようになる。その際、別部
材取付け部2に接着剤が良好に含浸し、前処理を行わな
くても両者間に高い接着性を得ることができる。
【0009】FRP部材1は、スタンピング手法にてプ
リフォーム5を成形し、更に、SRIM法にて液状樹脂
を注入して含浸させ、固化させて成形されている。ここ
で、別部材取付け部2を形成するには、図3に示すよう
に、プリフォーム5を成形する際に、別部材取付け部2
となるべき部分6に他の部分7に比較して3倍の量の繊
維を積層させておく。これを上下の型8、9にて加圧す
ることにより、部分6は他の部分7に比較して約3倍の
繊維体積率になる。その後樹脂を含浸させても部分6の
繊維体積率が高いことにより該部分6には樹脂が含浸せ
ず、別部材取付け部2をなすようになる。尚、本実施例
ではガラス繊維として、富士ファイバーグラス製チョッ
プドストランドマット#450g/m2を用い、別部材
取付け部2には12ply、他の部分には4ply使用
した。
【0010】図4(a)は、本発明が適用された第2の
実施例を示す図2と同様な図である。本実施例ではFR
P部材11の樹脂の含浸していない別部材取付け部12
の断面が、表裏両面から窪んでいる。この別部材取付け
部12に別部品としての例えばブラケット13を接着す
るようになる。また、図4(b)に示すように、別部材
取付け部12にブラケット13をボルトにより締結して
も良い。その際、別部材取付け部12は殆ど繊維のみで
あることから、ボルト孔を予め穿設しなくても容易にボ
ルト締めすることができる。
【0011】このような別部材取付け部12を形成する
には、図5に示すように、スタンピング手法にてプリフ
ォーム15を成形する上下の型18、19の別部材取付
け部12となるべき部分16に対応する部分18a、1
9aを凸断面としておき、型締めすることにより、この
部分18a、19aにてプリフォーム15の部分16が
他の部分17の3分の1に圧縮され、即ち部分16が他
の部分17に比較して約3倍の繊維体積率となり、その
後樹脂を含浸させても部分16には樹脂が含浸せず、樹
脂の含浸していない別部材取付け部12をなすようにな
る。
【0012】図6は、本発明が適用された第3の実施例
を示す図3と同様な図である。本実施例ではFRP部材
21の樹脂の含浸していない別部材取付け部22の周囲
に全周に亘り凹部22aが形成されている。
【0013】このような別部材取付け部22を形成する
には、図7に示すように、スタンピング手法にてプリフ
ォーム25を成形する上型28の別部材取付け部22周
囲の凹部22aとなるべき部分26aに対応する部分2
8aを凸断面としておき、型締めすることにより、この
部分28aにてプリフォーム25の部分26aが他の部
分26、27の3分の1に圧縮され、即ち部分26aが
他の部分に比較して約3倍の繊維体積率となり、その後
樹脂を含浸させてもこの部分26aが壁となり別部材取
付け部22となるべき部分26には樹脂が含浸せず、樹
脂の含浸していない別部材取付け部22をなすようにな
る。この構造によれば広い面積で樹脂の含浸していない
部分を形成することができる。
【0014】尚、本発明は上記実施例に限定されず様々
な応用が可能であることは云うまでもなく、例えば第1
の実施例と同様な方法により図8に示すように、或る程
度の間隔をもって樹脂の含浸していない部分32a、3
2bを形成し、これらを合わせて別部材取付け部32と
しても良い。また、上記各実施例では別部材取付け部に
ブラケットを取付けたが、例えば孔を別部材取付け部に
開け、その開口部エッジを覆うカバーを設けてワイヤハ
ーネスなどを通過させるようにしても良い。
【0015】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による繊維強化樹脂部材によれば、別部品取付け部の
繊維体積率を高くし、またはその周りの繊維体積率を高
くして該部分への樹脂の含浸を抑制することにより、該
取付け部の接着剤による接着性及び該取付け部の孔開け
などの加工性が改善され、接着前処理工程を軽減または
省略することができることから、別部品の取付け作業が
容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された第1の実施例を示すトレー
形状のFRP部材の斜視図。
【図2】図1のII−II線について見た図。
【図3】第1の実施例に於けるFRP部材の成形過程の
要部を示す部分断面図。
【図4】(a)部及び(b)部共に本発明が適用された
第2の実施例を示す図2と同様な図。
【図5】第2の実施例に於けるFRP部材の成形過程の
要部を示す部分断面図。
【図6】本発明が適用された第3の実施例を示す図3と
同様な図。
【図7】第3の実施例に於けるFRP部材の成形過程の
要部を示す部分断面図。
【図8】第1の実施例の変形実施例を示す図2と同様な
図。
【符号の説明】
1 FRP部材 2 別部材取付け部 3 ブラケット 5 プリフォーム 6 別部材取付け部となるべき部分 7 他の部分 8、9 上下型 11 FRP部材 12 別部材取付け部 13 ブラケット 15 プリフォーム 16 別部材取付け部となるべき部分 18、19 上下型 18a、19a 別部材取付け部となるべき部分に対応
する上下型の部分 17 他の部分 21 FRP部材 22 別部材取付け部 22a 凹部 25 プリフォーム 26 別部材取付け部となるべき部分 26a 凹部となるべき部分 27 他の部分 28 上型 28a 凹部となるべき部分に対応する上型の部分 29 下型 32 別部材取付け部 32a、32b 樹脂の含浸していない部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維成形体に樹脂を含浸させてなる繊
    維強化樹脂部材に於て、 所定の位置に樹脂の含浸していない別部品取付け部を有
    することを特徴とする繊維強化樹脂部材。
  2. 【請求項2】 前記別部品取付け部の繊維体積率を高
    くすることにより該取付け部への樹脂の含浸が抑制され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化樹脂
    部材。
  3. 【請求項3】 前記別部品取付け部の周りの繊維体積
    率を高くすることにより該取付け部への樹脂の含浸が抑
    制されていることを特徴とする請求項1に記載の繊維強
    化樹脂部材。
JP6074200A 1994-03-18 1994-03-18 繊維強化樹脂部材 Pending JPH07256769A (ja)

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JP6074200A JPH07256769A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 繊維強化樹脂部材

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JP6074200A JPH07256769A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 繊維強化樹脂部材

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JP6074200A Pending JPH07256769A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 繊維強化樹脂部材

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