JPH09112615A - Ｆｒｐ板ばね - Google Patents
Ｆｒｐ板ばねInfo
- Publication number
- JPH09112615A JPH09112615A JP27140195A JP27140195A JPH09112615A JP H09112615 A JPH09112615 A JP H09112615A JP 27140195 A JP27140195 A JP 27140195A JP 27140195 A JP27140195 A JP 27140195A JP H09112615 A JPH09112615 A JP H09112615A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leaf spring
- bolt
- thin plate
- frp
- injection molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Springs (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストで十分な取付強度を有するセンタボ
ルト及び／又は位置決めピン取付ＦＲＰ板ばねを提供す
る。 【解決手段】 ＦＲＰ板ばねの中央部付近に、薄板を有
するボルトを、射出成形にて一体成形してＦＲＰ板ばね
にセンタボルトを取付けたＦＲＰ板ばね。
ルト及び／又は位置決めピン取付ＦＲＰ板ばねを提供す
る。 【解決手段】 ＦＲＰ板ばねの中央部付近に、薄板を有
するボルトを、射出成形にて一体成形してＦＲＰ板ばね
にセンタボルトを取付けたＦＲＰ板ばね。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌懸架装置に使
用されるＦＲＰ製板ばねに関する。
用されるＦＲＰ製板ばねに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来よりＦＲＰ製の板ばねは知られてい
る。このＦＲＰ板ばねにセンターボルトを取付ける方法
としては、ＦＲＰ板ばねにボルト取付用の穴をあけ、
その穴にセンタボルトを挿入し、薄板とともに取付ける
方法、センタボルトと同様の機能を有する部材、例え
ば金属ピンを嵌め込んだナイロン等の薄板をＦＲＰ板ば
ねに接着剤により貼着する方法が知られている。
る。このＦＲＰ板ばねにセンターボルトを取付ける方法
としては、ＦＲＰ板ばねにボルト取付用の穴をあけ、
その穴にセンタボルトを挿入し、薄板とともに取付ける
方法、センタボルトと同様の機能を有する部材、例え
ば金属ピンを嵌め込んだナイロン等の薄板をＦＲＰ板ば
ねに接着剤により貼着する方法が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合はばねの使用中に応力の集中点となり、穴の周辺に
向ってクラックが伝播することがあり、そのためＦＲＰ
板ばね成形時にクロス層を積層するなどクラック伝播の
防止策を講じている。穴開け工程に加えてかかる対策は
コストアップの要因となっている。また、後者の場合は
接着剤による接合であるため十分な強度が得られず、ま
た接着する部材の材質にも制限があり、かならずしもセ
ンタボルトとして十分な機能を発揮することは困難であ
る。本発明は、こうした実情の下に十分な取付強度を有
するとともに部材の材質の選択の幅も広く、コスト的に
も有利なセンタボルト取付けＦＲＰ板ばねを提供するこ
とを目的とするものである。
場合はばねの使用中に応力の集中点となり、穴の周辺に
向ってクラックが伝播することがあり、そのためＦＲＰ
板ばね成形時にクロス層を積層するなどクラック伝播の
防止策を講じている。穴開け工程に加えてかかる対策は
コストアップの要因となっている。また、後者の場合は
接着剤による接合であるため十分な強度が得られず、ま
た接着する部材の材質にも制限があり、かならずしもセ
ンタボルトとして十分な機能を発揮することは困難であ
る。本発明は、こうした実情の下に十分な取付強度を有
するとともに部材の材質の選択の幅も広く、コスト的に
も有利なセンタボルト取付けＦＲＰ板ばねを提供するこ
とを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討し
た結果、センタボルト部材を射出成形によりＦＲＰ製板
ばねに一体化した板ばねが有用であることを知見し、本
発明に至った。すなわち、本発明はＦＲＰ板ばねの中央
部付近に、薄板を有するボルトを、射出成形にて一体成
形してＦＲＰ板ばねにセンタボルトを取付けたＦＲＰ板
ばねに関するものである。又、本発明のＦＲＰ板ばねは
前記のセンタボルトに代えて位置決め用ピンを使用した
板ばねもその態様として含むものである。ボルトと薄板
との接合法は、とくに制限はないが溶接によるのが好ま
しい。薄板の材質についても特に制限はなく、ポリエチ
レン、ナイロンなどの各種プラスチック製、ポリエステ
ル、エポキシ等の繊維強化板、また金属製のものでもよ
い。 ＦＲＰ板ばねと、薄体を有するボルトあるいはピ
ンとの接合は、本発明においては穴の形成や接着剤によ
ることなく、樹脂の射出成形により一体化される。
た結果、センタボルト部材を射出成形によりＦＲＰ製板
ばねに一体化した板ばねが有用であることを知見し、本
発明に至った。すなわち、本発明はＦＲＰ板ばねの中央
部付近に、薄板を有するボルトを、射出成形にて一体成
形してＦＲＰ板ばねにセンタボルトを取付けたＦＲＰ板
ばねに関するものである。又、本発明のＦＲＰ板ばねは
前記のセンタボルトに代えて位置決め用ピンを使用した
板ばねもその態様として含むものである。ボルトと薄板
との接合法は、とくに制限はないが溶接によるのが好ま
しい。薄板の材質についても特に制限はなく、ポリエチ
レン、ナイロンなどの各種プラスチック製、ポリエステ
ル、エポキシ等の繊維強化板、また金属製のものでもよ
い。 ＦＲＰ板ばねと、薄体を有するボルトあるいはピ
ンとの接合は、本発明においては穴の形成や接着剤によ
ることなく、樹脂の射出成形により一体化される。
【０００５】この射出成形法自体は、制限されるもので
はなく、インサート成形として公知の方法が使用でき
る。すなわち、金型キャビティ内にＦＲＰ板ばねと、そ
の一方の面に薄板を有するボルトを、また対応する他方
の面に薄体を有する位置決め用ピンをインサートし、型
締め後、ポリエチレン、ナイロンなどの樹脂を注入して
一体化成形する。この場合において型内に注入された樹
脂により薄板全体を含めＦＲＰ板ばね中央部付近全域を
囲繞することがボルトあるいはピンを板ばねに強固に固
着する上でより好ましい。この一体化のための射出成形
に使用される樹脂も公知の各種の樹脂を使用することが
できる。しかし、本発明においては粘度が低く成形が容
易なナイロンブロックコポリマー、ジシクロペンタジエ
ンなどを用いたＲＩＭ成形（反応射出成形）によるのが
好ましい。
はなく、インサート成形として公知の方法が使用でき
る。すなわち、金型キャビティ内にＦＲＰ板ばねと、そ
の一方の面に薄板を有するボルトを、また対応する他方
の面に薄体を有する位置決め用ピンをインサートし、型
締め後、ポリエチレン、ナイロンなどの樹脂を注入して
一体化成形する。この場合において型内に注入された樹
脂により薄板全体を含めＦＲＰ板ばね中央部付近全域を
囲繞することがボルトあるいはピンを板ばねに強固に固
着する上でより好ましい。この一体化のための射出成形
に使用される樹脂も公知の各種の樹脂を使用することが
できる。しかし、本発明においては粘度が低く成形が容
易なナイロンブロックコポリマー、ジシクロペンタジエ
ンなどを用いたＲＩＭ成形（反応射出成形）によるのが
好ましい。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に図面に基づき本発明の実施
例を説明する。図１は、本発明のセンタボルトを取付け
たＦＲＰ板ばねの斜視図、図２，３はそれぞれ従来例を
示すもので、図２はクロス層（複数）を含むＦＲＰ板ば
ねに貫通穴をあけ、その穴にボルトを挿入し、薄板とと
もに接着した場合の斜視図であり、図３は金属ピンを嵌
合した薄体を接着剤により貼着した場合の斜視図であ
る。図４は、図１のような本発明のＦＲＰ板ばねを成形
する方法を説明する説明図である。そして、図５は、成
形後型開きして取り出されたセンタボルトを取付けたＦ
ＲＰ板ばねの説明図である。図５から明らかなようにこ
の実施例のＦＲＰ板ばねは、その中央部付近において薄
板を有するボルトを射出成形された樹脂によって確実に
固定されている。そして、このように薄板と樹脂によっ
て形成された射出成形部は車輌取付部との座面として機
能することができる。
例を説明する。図１は、本発明のセンタボルトを取付け
たＦＲＰ板ばねの斜視図、図２，３はそれぞれ従来例を
示すもので、図２はクロス層（複数）を含むＦＲＰ板ば
ねに貫通穴をあけ、その穴にボルトを挿入し、薄板とと
もに接着した場合の斜視図であり、図３は金属ピンを嵌
合した薄体を接着剤により貼着した場合の斜視図であ
る。図４は、図１のような本発明のＦＲＰ板ばねを成形
する方法を説明する説明図である。そして、図５は、成
形後型開きして取り出されたセンタボルトを取付けたＦ
ＲＰ板ばねの説明図である。図５から明らかなようにこ
の実施例のＦＲＰ板ばねは、その中央部付近において薄
板を有するボルトを射出成形された樹脂によって確実に
固定されている。そして、このように薄板と樹脂によっ
て形成された射出成形部は車輌取付部との座面として機
能することができる。
【０００７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のＦＲＰ板
ばねは、その中央部付近においてセンタボルトあるいは
位置決めピンを接合した薄板を射出成形樹脂によって囲
繞するように一体化して保持することができるので、Ｆ
ＲＰ板ばね中にクロス層を積層する必要も、取付用の穴
を形成する必要もなく、コスト的に有利にそのボルトあ
るいはピンを強固に固着することができる。しかもその
射出成形部は、車輌取付部との座面を構成することがで
きる。
ばねは、その中央部付近においてセンタボルトあるいは
位置決めピンを接合した薄板を射出成形樹脂によって囲
繞するように一体化して保持することができるので、Ｆ
ＲＰ板ばね中にクロス層を積層する必要も、取付用の穴
を形成する必要もなく、コスト的に有利にそのボルトあ
るいはピンを強固に固着することができる。しかもその
射出成形部は、車輌取付部との座面を構成することがで
きる。
【図１】本発明のセンタボルトを取付けたＦＲＰ板ばね
の斜視図、
の斜視図、
【図２】同従来例の斜視図、
【図３】同別の従来例の斜視図、
【図４】本発明のセンタボルト取付けＦＲＰ板ばねの一
体化射出成形による形成法の説明図、
体化射出成形による形成法の説明図、
【図５】同形成法により成形された本発明のセンタボル
ト取付板ばねの説明図。
ト取付板ばねの説明図。
Claims (4)
- 【請求項１】 ＦＲＰ板ばねの中央部付近に、薄板を有
するボルトを、射出成形にて一体成形してＦＲＰ板ばね
にセンタボルトを取付けたＦＲＰ板ばね。 - 【請求項２】 センタボルトが有する薄板と射出成形部
が車輌取付部材との座面を構成する請求項１記載のＦＲ
Ｐ板ばね。 - 【請求項３】 射出成形が反応射出成形である請求項１
〜３記載のＦＲＰ板ばね。 - 【請求項４】 ＦＲＰ板ばねの中央部付近に、薄体を有
するピンを、射出成形にて一体成形してＦＲＰ板ばねに
ピンを取付けたＦＲＰ板ばね。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27140195A JPH09112615A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | Ｆｒｐ板ばね |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27140195A JPH09112615A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | Ｆｒｐ板ばね |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09112615A true JPH09112615A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17499552
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27140195A Withdrawn JPH09112615A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | Ｆｒｐ板ばね |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09112615A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001524187A (ja) * | 1997-04-17 | 2001-11-27 | オハイオ マットレス カンパニー ライセンシング アンド コンポーネンツ グループ | 係合用取付具を一体に形成した複合材料製ばねモジュール |
| CN107314070A (zh) * | 2017-06-29 | 2017-11-03 | 太仓市惠得利弹簧有限公司 | 一种异向多点承载的异形板簧 |
| CN107366703A (zh) * | 2017-06-29 | 2017-11-21 | 太仓市惠得利弹簧有限公司 | 一种同向多点承载的异形板簧 |
| WO2018158031A1 (de) * | 2017-03-03 | 2018-09-07 | Zf Friedrichshafen Ag | Verfahren zur herstellung einer blattfeder, sowie blattfeder und radaufhängung |
-
1995
- 1995-10-19 JP JP27140195A patent/JPH09112615A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001524187A (ja) * | 1997-04-17 | 2001-11-27 | オハイオ マットレス カンパニー ライセンシング アンド コンポーネンツ グループ | 係合用取付具を一体に形成した複合材料製ばねモジュール |
| WO2018158031A1 (de) * | 2017-03-03 | 2018-09-07 | Zf Friedrichshafen Ag | Verfahren zur herstellung einer blattfeder, sowie blattfeder und radaufhängung |
| CN107314070A (zh) * | 2017-06-29 | 2017-11-03 | 太仓市惠得利弹簧有限公司 | 一种异向多点承载的异形板簧 |
| CN107366703A (zh) * | 2017-06-29 | 2017-11-21 | 太仓市惠得利弹簧有限公司 | 一种同向多点承载的异形板簧 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4881705A (en) | Plastic holding element | |
| US5196151A (en) | Method for producing foam base material product with securing device | |
| CN110382263B (zh) | 车辆用混合悬架臂 | |
| US20020160145A1 (en) | Integral structures of metal and plastic with fastening means | |
| US6877397B2 (en) | Steering wheel with decorative element | |
| US9403319B2 (en) | Reinforced thermoplastic structural joint assembly for a vehicle | |
| JPH03276879A (ja) | 自動車用マッドガード | |
| JPH0672272A (ja) | エアバッグ装置 | |
| WO1999056989A1 (en) | Improved rocker panel construction | |
| US6979054B2 (en) | Clip house for mounting of automotive trim parts | |
| JPH09112615A (ja) | Ｆｒｐ板ばね | |
| US6631937B2 (en) | Soundproofing cover for vehicle | |
| US7159933B2 (en) | Clip house structure for mounting of automotive trim parts | |
| JPH0257476A (ja) | ステアリングホイール | |
| JP2002264846A (ja) | Ｆｒｐ製自動車用パネル | |
| JPH07256769A (ja) | 繊維強化樹脂部材 | |
| KR20200136146A (ko) | 복합소재부품 및 그의 제조방법 | |
| JPH06173990A (ja) | 樹脂製ブラケット一体形の防振装置 | |
| JPH01141145A (ja) | 樹脂製ニープロテクターおよびその製造方法 | |
| JP2518280Y2 (ja) | サンドイッチ構造体からなる車両ボディのエンジン取付構造 | |
| JP3218751B2 (ja) | Ｆｒｐにおけるインサート成形法 | |
| JP2009035045A (ja) | Ｆｒｐ製自動車用部材 | |
| CN215474286U (zh) | 飞行汽车 | |
| JPS633876Y2 (ja) | ||
| JPH08252837A (ja) | 可撓性補強材が積層されたインジェクション成形品の成形法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |