JPH0642062B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法

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JPH0642062B2
JPH0642062B2 JP63164989A JP16498988A JPH0642062B2 JP H0642062 B2 JPH0642062 B2 JP H0642062B2 JP 63164989 A JP63164989 A JP 63164989A JP 16498988 A JP16498988 A JP 16498988A JP H0642062 B2 JPH0642062 B2 JP H0642062B2
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cylindrical
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、感光性層の露光部および未露光部の粘着性等
の差を利用した多色の重ね合わせによる画像形成ができ
る画像形成装置および画像形成方法に関する。さらに詳
しくは、色校正用プリプレスプルーフ等として印刷物と
近似した転写物を得ることができる画像形成装置および
画像形成方法に関する。
[従来の技術] 従来から、印刷工業分野においては最終印刷物の仕上が
り、色調等を印刷前に確認する手段としてプリプレスプ
ルーフが利用されている。このプリプレスプルーフに
は、オーバーレイ方式とサープリント方式とがあり、そ
れぞれ利用目的に応じて使い分けられている。
オーバーレイ方式は、各透明ベースフイルムに各色分解
(分色)画像に応じた感光性層を設け、活性光線照射お
よび現像により各ベースフイルムに画像を形成し、つい
で各ベースフイルムを目視等により見当合わせして重ね
合わせる。この方式は、重ね合わせた各フイルムからの
反射光の影響と受けるため、実際の印刷物とは質感が大
きく異なるという欠点を有する。
サープリント方式は、例えば米国特許第3060023
号、同3060024号、同3060025号明細書に
開示されているように、各色分解画像に対応して各感光
性層に形成された複数の画像を、単一の画像受容体に逐
次転写してプリプレスプルーフを形成するものである。
各感光性層は各色分解画像に対応して着色されていても
よく、あるいは転写された各画像を粉体カラートナーに
より着色してもよい。
米国特許第3060023号明細書等に開示の方式は、
感光性層と画像受容体とを、平面的に加圧密着して加熱
し、その後剥離する方式である。感光性層と画像受容体
とを平面的に加圧密着した後に剥離するこの方式では、
剥離の速度、方向等の作用条件が一定でないと、転写さ
れる画像の再現が不安定となり、転写画像の反射濃度の
不均一、微細な周期的紋様、さらには微細な方向性のあ
る紋様を生じることとなり、色再現等の精度が著しく減
少する。
特開昭第59−97140号公報、同第61−1885
37号公報は、オーバーレイ方式とサープリント方式の
両方に適用可能なプルーフイング方式を開示している。
このプルーフイング方式は、ポリエステル支持体上に剥
離層、着色感光層、保護膜を順次積層してなるカラーシ
ート、およびポリエステル支持体上に受像層、保護膜を
積層してなる受像フイルムを用意し、カラーシートの乳
剤面とハーフトーン陰画を密着させ、露光して画像を形
成し、炭酸ソーダ、ブチルセロソルブ、水の混合液によ
り未露光部を溶出する。乾燥後はオーバーレイ方式のプ
ルーフイングとして使用できる。現像液を使用するた
め、連続化は困難である。
サープリント方式のプルーフイングとして使用する場合
は、受像フイルムに上記カラーシートに形成された墨に
よる画像を温度110℃、圧力2バール、速度60m/mi
nの条件で受像フイルムに転写する。ついでこの受像フ
イルムに目視またはパンチングによる見当合わせを行
い、シアンによる画像を転写する。上記操作をマゼンタ
およびイエローの順で繰り返し、カラー画像を得る。得
られたカラー画像を被転写体である画像受容体に転写す
る。転写された画像の光沢を減少させるため、マット化
処理したフイルムを付着させてプルーフイングシートを
完成させる。
上記の方式においては、カラーシートの保護膜側にフイ
ルム上に形成された原画層を、原画層が保護膜と接する
ように積層し、露光する。露光後保護膜を剥離し、画像
受容体に圧着することにより画像を形成する。従って形
成された画像は逆像となるから、正像を得るためには再
度の転写が必要である。この場合原画層と感光性層との
間に保護膜が介在するため光の拡散が生じ、精度の高い
画像を得にくい。また1度の転写で正像を得ようとする
と、原画層を有するフイルムのフイルム側を保護膜と接
するようにして露光する必要がある。この場合、原画層
と感光性層との間に原画層を有するフイルムおよび保護
膜とが介在するため、露光による光の拡散が大きくな
り、画像品質が低下するという欠点がある。
感光性層を有する画像形成材料を使用し、凸版校正印刷
機により転写する簡易校正もよく知られている。即ち、
校正印刷機の紙定盤に画像受容体を載せ、圧胴に露光済
みのカラーシートを保持して、圧胴を回転しながら転写
する方式である。
[発明が解決しようとする課題] 前記いずれの方式においても、画像露光および転写は、
ほとんどテーブル等の上でレジスターピン等を使用して
画像形成材料および原画を固定して露光し、人手を介し
てこのテーブル等から転写装置に移動される。
カラープルーフでは、4色繰り返しての画像形成が行わ
れ、その4色における見当合わせ、位相合わせが画像品
質維持のために重要である。従来、これらの見当合わせ
はほとんどが目視またはピン方式による穴開けフイルム
によっている。これらの方法は、特に、短い時間にカラ
ーの画像形成を行いたい場合には、十分対応可能な方法
とは言いがたい。即ち、露光、転写等の各工程の連続処
理が困難である。また画像受容体への転写が手動方式で
は、画像形成の良否が作用者の経験や勘等に左右される
ため、常に良好な画像ができるものではなかった。
本発明の目的は、質感が実際の印刷物とほぼ等しく、色
再現精度に優れたプリプレスプルーフまたは少量印刷物
を1度の処理で提供できる画像形成装置および画像形成
方法の提供にある。
さらに本発明の目的は、露光および転写を、均一にしか
も簡易に行える画像形成装置および画像形成方法の提供
にある。
さらに本発明の目的は、多色のプリプレスプルーフ等の
作成を連続化できる画像形成装置および画像形成方法の
提供にある。
[課題を解決するための手段] 本発明の画像形成装置は、支持体と、該支持体の一方の
面に形成された感光性層とからなる画像形成材料を、原
画と積層して画像露光し、未露光部の一部または全部を
画像受容体に転写する装置において、該装置が、画像受
容体保持手段を有する共通圧胴と、該共通圧胴の半径方
向外側に少なくとも2個の該共通圧胴と接触する画像形
成材料添着手段を有する円筒状または半円筒状の光透過
性の露光胴と、該露光胴が円筒状であるときはその半径
方向内側に配置した画像形成材料露光用光源と、または
該露光胴が半円筒状であるときは該露光胴の回転面内ま
たは回転面外に配置した画像形成材料露光用光源とを具
備する装置である。
画像形成材料としては、剥離現像により画像を形成する
乾式法用材料等の種々の画像形成材料を使用できる。特
に剥離現像による乾式法用材料が、操作を簡易とし、連
続化できるため好ましい。
露光用光源は、UVランプ等非画像部に対応する感光性
層を硬化しうるものであればいずれの光源を用いてもよ
い。
共通圧胴は、少なくとも2個の露光胴と少なくとも2個
の画像受容体後露光用光源をその半径方向外側に具備す
る。露光胴および後露光用光源は、2色のカラープリプ
レスプルーフまたは印刷物を得る場合には2個でもよい
が、3色または4色等多色刷りの場合には、その色数に
応じて共通圧胴の周囲に配置するのが好ましい。該共通
圧胴はその径が露光胴よりも大きく、場合によってはゴ
ム等の弾性体をその周囲に被覆してもよい。
共通圧胴の画像受容体保持手段は、胴の該受容体保持部
分にバキューム手段のための多数の穴または溝等を設け
該受容体を吸引し固定する手段、両面粘着テープにより
固定する手段、静電気により固定する手段、共通圧胴軸
方向に沿ってクランプを取り付け該クランプにより固定
する手段、印刷機の圧胴や中間胴で用いられるくわえ爪
等胴の表面に該材料を固定しうるものであればいずれの
手段を採用してもよい。ただしクランプ等を添着手段と
して用いる場合は、該手段を胴表面に凹部を設けて胴表
面よりも半径方向内側となるように設置することが、胴
表面を傷つけない点で好ましい。また該保持手段には、
露光胴上の画像形成材料と正確に位置合わせして、見当
合わせ、位相合わせを適確ならしめるためピンバー等を
も併置せしめることが好ましい。
露光胴を、共通圧胴に接触自在、かつ、共通圧胴との間
にニップ圧を調整可能とするように設置することが好ま
しい。露光胴をガラス製またはアクリル系樹脂製等の光
透過性に優れ、熱等に対し安定である材料により形成す
ることが好ましい。露光胴を円筒状のみならず半円筒状
に形成してもよい。露光胴が円筒状であるときは、露光
用光源をその半径方向内側に、半円筒状であるときは共
通圧胴との接触面の反対側であって、該露光胴の回転面
内または回転面外に設置することができる。
露光胴に設置する画像形成材料添着手段は、露光胴の該
材料添着領域またはその一部例えば該材料添着領域の周
辺部にバキューム手段のための多数の穴または溝等を設
け、内側を切り取ったロ字形状のトップシートを該材料
の周辺から外縁部に積層し、該トップシートを吸引する
ことにより該材料を吸引し固定する手段、両面粘着テー
プにより固定する手段、静電気により固定する手段、露
光胴軸方向に沿って複数個のクランプを取り付け該クラ
ンプにより固定する手段、印刷機の圧胴や中間胴で用い
られるくわえ爪等胴の表面に該材料を固定しうるもので
あればいずれの手段を採用してもよい。ただしクランプ
等を添着手段として用いる場合は、該手段を露光胴表面
に凹部を設けて露光胴表面よりも半径方向内側となるよ
うに設置することが、胴表面を傷つけない点で好まし
い。またクランプ等に接触する部分の共通圧胴に凹部を
設けて、クランプ等と共通圧胴との直接の接触を回避す
るようにしてもよい。また該添着手段は、露光胴上に画
像形成材料を正確に位置合わせして、見当合わせ、位相
合わせを適確ならしめるためピンバー等をも併置せしめ
ることが好ましい。
露光胴に画像形成材料を添着する際に、感光性層側に保
護膜を添付することが、未露光状態における感光性層を
保護する点で好ましく、また保護膜を黒色等に着色して
おくことが露光時の光の反射による画像品質低下等の点
で好ましい。保護膜の上にさらに重ねて黒色シートを設
置してもよい。
露光胴上で保護膜の分離を容易ならしめるため、感光性
層と保護膜間の接着力が感光性層と支持体間の接着力よ
りも弱くなるように、保護膜、支持体の材質または感光
性層の材料を適宜選択することが好ましい。保護膜表面
に離型処理をしてもよい。また、保護膜の進行方向先端
部近傍に露光胴の軸方向にカットを入れ、露光胴の半径
方向外側に配置した爪付き剥離用ロールにより、露光胴
の回転に対応してこの爪により保護膜を分離するように
してもよい。
露光胴および/または共通圧胴の外周部近傍に複数本の
小径ロールを配置し、画像形成材料または画像受容体の
胴表面への密着を助け、しわ等の発生を防止するように
してもよい。
共通圧胴の画像受容体保持領域には加熱手段を設け、画
像受容体を適当な温度に加温できるようにしておくこと
が好ましい。露光された感光性層の画像受容体への転写
を円滑ならしめ、転写速度の向上、微細な画像の再現精
度を向上するためである。画像受容体添着領域における
胴表面の温度は、50〜150℃、好ましくは60〜1
10℃程度である。
以下本発明の装置の実施例について、図面を参照して説
明する。
第1図は、露光用光源、円筒状露光胴および共通圧胴を
具備する本発明の画像形成装置の概略側面図である。
光透過性材料から形成された円筒状露光胴1の半径方向
内側にUVランプ3を設置する。該露光胴の表面凹部に
クランプ5を設け、該クランプにより、露光胴側から原
画7、画像形成材料9および保護膜(黒色シート)11
の順に積層した積層体13を円筒状露光胴に添着する。
第2図に示すように、保護膜11の端縁部には、円筒状
露光胴の軸方向に沿ってハーフカット15を入れ、露光
後該ハーフカット部分から保護膜を剥離する。該ハーフ
カット部分からの保護膜剥離を、円筒状露光胴の近傍に
設置した保護膜剥離用爪を設けた剥離ロール17により
実施してもよい。画像露光した積層体134から保護膜
11を剥離した後、円筒状露光胴1を回転して画像形成
材料9および原画7を円筒状露光胴1と共通圧胴19と
から形成されたニップ間に導入する。
共通圧胴19は、画像受容体21の保持領域の回転方向
前部に凹部を設け、該凹部にクランプ5を設置して画像
受容体を把持し、画像受容体保持領域全面にわたって多
数の穴を開け、吸引する吸引手段23を設けることによ
り画像受容体を保持する。
保護膜の剥離により感光性層が露出した画像形成材料
を、露光胴および共通圧胴の回転により、露光胴と共通
圧胴との間で形成されたニップ間に導入して画像受容体
に圧着し、感光性層に形成された画像を画像受容体に転
写する。
露光胴は、転写終了後は共通圧胴との接触を解除するこ
とが好ましい。共通圧胴を引き続き回転させ、共通圧胴
半径方向外側に設置したUVランプ3により、画像受容
体を後露光する。
前記の操作を、共通圧胴の周囲に設けた各露光胴につい
て繰り返すことにより、カラープリプレスプルーフまた
はカラー印刷物を得る。
共通圧胴の画像受容体保持領域には、加熱手段(図示せ
ず)を設けておくことが好ましい。
第3図は露光用光源、半円筒状露光胴および共通圧胴を
具備する本発明の他の実施例を示す概略側面図である。
光透過性材料から形成さた半円筒状露光胴25の半径方
向内側にUVランプ3を設置する。該半円筒状露光胴の
円周方向両端部に湾曲した凹部を設け、該凹部にクラン
プ5を設置する。該クランプにより、露光胴側から原画
7、画像形成材料9および保護膜11の順に積層した積
層体13を半円筒状露光胴に添着する。本実施例では、
保護膜11の露光胴円周方向の長さを画像形成材料の長
さよりも短くすることにより、クランプは原画および画
像形成材料のみを把持し、保護膜は半円筒状露光胴の湾
曲において画像形成材料から離れ浮き上がるようにし、
画像露光後の保護膜剥離を容易ならしめている。
保護膜剥離は、手で剥離してもよく、また第1図に示す
ように剥離ロールを設置し、該ロールにより剥離しても
よい。
第4図は、支持体8と感光性層10とからなる画像形成
材料9および保護膜11とから形成された積層体13の
保護膜の端縁部27にあらかじめハーフカット15を入
れ、露光胴1または25のクランプが把持する保護膜の
端縁部27と残りの保護膜29とが切断または分離して
いることを示す。これにより、保護膜の露光胴表面にお
ける感光性層からの分離を容易ならしめている。この
際、保護膜の感光性層側に離型処理をしておくことが好
ましい。第5図は、保護膜の端縁部27にあらかじめハ
ーフカット15を入れ、残りの保護膜29の一部を端縁
部に重ね合わせた状態を示す。これにより、残りの保護
膜の感光性層からの分離が容易となる。
本発明の画像形成方法は、本発明の画像形成装置におい
て、円筒状または半円筒状の露光胴に原画、画像形成材
料(保護膜が露光胴に面するように)の順に、かつ感光
性層が露光胴の半径方向外側となるように積層添着して
画像露光し、ついで画像形成材料に形成された画像の画
像受容体への転写を、画像受容体を保持した共通圧胴と
露光胴とから形成されたニップ間への導入により行う画
像形成方法である。
本発明で使用する画像受容体は、アート紙、コート紙、
上質紙、フイルム等適宜任意の基剤を選択することがで
きる。
本発明で使用する原画は、色分解された画像マスクであ
るが、単色のプリプレスプルーフまたは印刷物を得るこ
ともでき、その場合には単色用に製版されたフイルム
(画像マスク)あるいは色分け等の機能のある透明なポ
リエチレンテレフタレートフイルムに遮光紙を固定した
画像マスクを用いる。
本発明で使用する画像形成材料は、支持体と、該支持体
の一方の面に形成された感光性層とからなる。
支持体としては、熱、化学薬品、光等に安定であり、し
かも活性光線を透過する材料が好適である。例えば、セ
ルロースアセテート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ
イミド、ポリプロピレン等のフイルムまたはシートであ
る。特にポリエチレンテレフタレートのフイルムまたは
シートが、透明性、熱安定性および寸法安定性に優れて
おり、好ましい。
これらの支持体を、そのまま使用してもよく、また適当
な撥油性物質により離型処理をしておいてもよい。撥油
性物質としては、シリコン樹脂、フツ素樹脂等を例示で
きる。
感光性層としては、 (a)光重合性化合物および着色剤、 (b)光重合性化合物、熱可塑性樹脂および着色剤 等の構成からなるが、さらに光重合開始剤、熱重合禁止
剤等を併用してもよい。
光重合性化合物としては、モノマー、オリゴマーおよび
プレポリマーから選ばれる少なくとも1種を使用する。
好ましくは熱可塑性樹脂を常温で可塑化できる化合物で
ある。
熱可塑性樹脂(有機重合体結合剤)としては、熱可塑性
で、光重合性化合物との相溶性に優れた光重合性を有し
ないポリマーが使用できる。
感光性層へ含有せしめる染料および/または顔料として
は、従来から知られているものが使用できる。一般に、
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色相を有する
染料、顔料が望ましく、この他金属粉、白色顔料、蛍光
顔料等も使用できる。カラープルーフ用としては、黄、
紅、藍、墨があり、これらの色相に合致する顔料または
染料を選択して使用できる。
感光性層の膜厚は、0.5〜5μm程度あれば良く、適
性な塗布量は含有される染料および/または顔料によっ
て異なるが、0.5〜10g/mが適当である。本発
明においては、感光性層の汚染、露光用光源からの光の
拡散を防止するため、保護膜を画像形成材料の感光性層
側に添付することが好ましい。保護膜としては、ポリエ
チレンフイルム、ポリエチレンテレフタレートフイル
ム、アセテートフイルム等を例示できる。保護膜がポリ
エチレンフイルムである場合には、ポリエチレンフイル
ム自身が有する離型性を利用してもよく、またフツ素樹
脂、シリコン樹脂のような離型剤を塗布してもよい。本
発明において、保護膜を黒色等に着色しておくことが、
露光用光源からの光の反射を防止する点で好ましい。
以下、実施例により本発明を説明する。例中、部は重量
部を、%は重量%を示す。
実施例 ジアリルイソフタレートプレポリマー (大阪曹達(株)ダイソーイソダップMn45000)
21.23部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートDPHA
(日本化薬(株)製) 7.08部 付加重合開始剤 ベンゾフエニル 0.5部 4,4ビスージエチルアミノベンゾフエノンEAB(保
土谷化学(株)製) 0.17部 ハイドロキノン 0.001部 カーボンブラックMA−7(三菱化成工業(株)製)
5.0部 トルエン 38.0部 メチルエチルケトン 40.0部 の組成からなる感光性層液を調整した。
この感光性層液を2軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フイルム(膜厚12μm)に乾燥塗膜が2.4μmっと
なるように塗工し、次いで塗工面にポリエチレンフイル
ム(保護膜)を添付し、積層体を得た。
次いで、上記感光性層液のカーボンブラックの代わり
に、リオノールイエローFG1310、カーミン7BF
G4412、リオノールブルーFG7330を用いて、
それぞれの感光性層液を作製し、上記と同様にして積層
体を得た。
これらの積層体を使用し、第1図に示す装置において、
各露光胴に画像形成材料とそれぞれの色に対応する色分
解したポジフイルムを添着させ、共通圧胴にアート紙を
保持し、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順に
露光および転写を行った。保護膜は露光後露光胴上で剥
離した。得られた転写画像は鮮明であった。
なお、ニップ間への画像形成材料およびアート紙の送り
速度は50cm/分、線圧は4kg/cm、アート紙側の露光
胴の表面温度は100℃であった。
[発明の効果] 本発明によれば、特に印刷用紙を利用するサープリント
法において、実際の印刷物と同等の質感を有するカラー
プルーフを、簡便、迅速に、かつ安定して提供できる。
本発明は、オーバーレイ法にも適用できるばかりではな
く、数百部程度までの小部数印刷にも適用できる。
本発明によれば、得られた転写画像の品質が良好であ
り、1回の転写で正像が得られ、露光一転写(さらには
後露光)を連続して実施でき、かつ見当合わせが容易で
あるから、熟練者の経験や勘に頼らなくとも安定した画
像が得られるという顕著な効果を奏する。
支持体と、感光性層とからなる画像形成材料の支持体に
比して、保護膜の厚さは厚く、しかも光透過性が劣るこ
とが多い。
本発明によれば、支持体側から露光するから、光の拡散
や散乱が少なく、このため良好なプリプレスプルーフあ
るいは印刷物を提供できる。
本発明によれば、共通圧胴の周囲に光透過性材料から形
成された円筒状または半円筒状の露光胴を複数個配置
し、各色をほぼ同時に転写するから、見当合わせが比較
的容易であり、このため見当ずれのないカラープルーフ
または印刷物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は円筒状露光胴を有する画像形成装置の概略側面
図であり、第2図は露光胴上における積層体のクランプ
による把持および保護膜の剥離状態を示す側面図であ
り、第3図は半円筒状露光胴を有する画像形成装置の概
略側面図であり、第4図および第5図は、画像形成材料
の保護膜の端縁部にハーフカットを入れた状態を示す側
面図である。 1……円筒状露光胴、3……UVランプ 7……原画、9……画像形成材料 19……共通圧胴、21……画像受容体 25……半円筒状露光胴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体と、該支持体の一方の面に形成され
    た感光性層とからなる画像形成材料を、原画と積層して
    画像露光し、未露光部の一部または全部を画像受容体に
    転写する装置において、該装置が、画像受容体保持手段
    を有する共通圧胴と、該共通圧胴の半径方向外側に少な
    くとも2個の該共通圧胴と接触する画像形成材料添着手
    段を有する円筒状または半円筒状の光透過性の露光胴
    と、該露光胴が円筒状であるときはその半径方向内側に
    配置した画像形成材料露光用光源と、または該露光胴が
    半円筒状であるときは該露光胴の回転面内または回転面
    外に配置した画像形成材料露光用光源とを具備すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、円筒状また
    は半円筒状の露光胴に原画、画像形成材料の順に、かつ
    感光性層が露光胴の半径方向外側となるように積層添着
    して画像露光し、ついで画像形成材料に形成された画像
    の画像受容体への転写を、画像受容体を保持した共通圧
    胴と露光胴とから形成されたニップ間への導入により行
    うことを特徴とする画像形成方法。
JP63164989A 1988-07-04 1988-07-04 画像形成装置および画像形成方法 Expired - Lifetime JPH0642062B2 (ja)

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