JPH0786688B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0786688B2
JPH0786688B2 JP63218877A JP21887788A JPH0786688B2 JP H0786688 B2 JPH0786688 B2 JP H0786688B2 JP 63218877 A JP63218877 A JP 63218877A JP 21887788 A JP21887788 A JP 21887788A JP H0786688 B2 JPH0786688 B2 JP H0786688B2
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cylinder
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正明 松尾
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東洋インキ製造株式会社
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、感光性層の露光部および未露光部の粘着性等
の差を利用した単色または多色の重ね合わせによる色校
正用プリプレスプルーフ等として適した画像形成ができ
る画像形成装置に関する。さらに詳しくは、露光済み画
像形成材料の保護膜剥離を容易ならしめ、かつ画像品質
を損なうことのない画像形成装置に関する。
[従来の技術] 従来から、印刷工業分野においては最終印刷物の仕上が
り、色調等を印刷前に確認する手段としてプリプレスプ
ルーフが利用されている。このプリプレスプルーフに
は、オーバーレイ方式とサープリント方式とがあり、そ
れぞれ利用目的に応じて使い分けられている。
オーバーレイ方式は、各透明ベースフイルムに各色分解
(分色)画像に応じた感光性層を設け、活性光線照射お
よび現像により各ベースフイルムに画像を形成し、つい
で各ベースフイルムを目視等により見当合わせして重ね
合わせる。この方式は、重ね合わせた各フイルムからの
反射光の影響を受けるため、実際の印刷物とは質感が大
きく異なるという欠点を有する。
サープリント方式は、例えば米国特許第3060023号、同3
060024号、同3060025号明細書に開示されているよう
に、各色分解画像に対応して各感光性層に形成された複
数の画像を、単一の画像受容体に逐次転写してプリプレ
スプルーフを形成するものである。各感光性層は各色分
解画像に対応して着色されていてもよく、あるいは転写
された各画像を粉体カラートナーにより着色してもよ
い。
米国特許第3060023号明細書等に開示の方式は、感光性
層と画像受容体とを、平面的に加圧密着して加熱し、そ
の後剥離する方式である。感光性層と画像受容体とを平
面的に加圧密着した後に剥離するこの方式では、剥離の
速度、方向等の作業条件が一定でないと、転写される画
像の再現が不安定となり、転写画像の反射濃度の不均
一、微細な周期的紋様、さらには微細な方向性のある紋
様を生じることとなり、色再現等の精度が著しく減少す
る。
特開昭第59−97140号公報、同第61−188537号公報は、
オーバーレイ方式とサープリント方式の両方に適用可能
なプルーフイング方式を開示している。このプルーフイ
ング方式は、ポリエステル支持体上に剥離層、着色感光
層、保護膜を順次積層してなるカラーシート、およびポ
リエステル支持体上に受像層、保護膜を積層してなる受
像フイルムを用意し、カラーシートの乳剤面とハーフト
ーン陰画を密着させ、露光して画像を形成し、炭酸ソー
ダ、ブチルセロソルブ、水の混合液により未露光部を溶
出する。乾燥後はオーバーレイ方式のプルーフイングと
して使用できる。現像液を使用するため、連続化は困難
である。
サープリント方式のプルーフイングとして使用する場合
は、受像フイルムに上記カラーシートに形成された墨に
よる画像を温度110℃、圧力2バール、速度60cm/minの
条件で受像フイルムに転写する。ついでこの受像フイル
ムに目視またはパンチングによる見当合わせを行い、シ
アンによる画像を転写する。上記操作をマゼンタおよび
イエローの順で繰り返し、カラー画像を得る。得られた
カラー画像を被転写体である画像受容体に転写する。転
写された画像の光沢を減少させるため、マット化処理し
たフイルムを付着させてプルーフイングシートを完成さ
せる。
上記の方式においては、カラーシートの保護膜側にフイ
ルム上に形成された原画層を、原画層が保護膜と接する
ように積層し、露光する。露光後保護膜を剥離し、画像
受容体に圧着することにより画像を形成する。従って形
成された画像は逆像となるから、正像を得るためには再
度の転写が必要である。この場合原画層と感光性層との
間に保護膜が介在するため光の拡散が生じ、精度の高い
画像を得にくい。また1度の転写で正像を得ようとする
と、原画層を有するフイルムのフイルム側を保護膜と接
するようにして露光する必要がある。この場合、原画層
と感光性層との間に原画層を有するフイルムおよび保護
膜とが介在するため、露光による光の拡散が大きくな
り、画像品質が低下するという欠点がある。
感光性層を有する画像形成材料を使用し、凸版校正印刷
機により転写する簡易校正もよく知られている。即ち、
校正印刷機の紙定盤に画像受容体を載せ、圧胴に露光済
みのカラーシートを保持して、圧胴を回転しながら転写
する方式である。
前記いずれの方式においても、画像露光および転写は、
ほとんどテーブル等の上でレジスターピン等を使用して
画像形成材料および原画を固定して露光し、人手を介し
てこのテーブル等から転写装置に移動される。
カラープルーフでは、4色繰り返しての画像形成が行わ
れ、その4色における見当合わせ、位相合わせが画像品
質維持のために重要である。従来、これらの見当合わせ
はほとんどが目視またはピン方式による穴開けフイルム
によっている。これらの方法は、特に、短い時間にカラ
ーの画像形成を行いたい場合には、十分対応可能な方法
とは言いがたい。即ち、露光、転写等の各工程の連続処
理が困難である。また画像受容体への転写が手動方式で
は、画像形成の良否が作業者の経験や勘等に左右される
ため、常に良好な画像ができるものではなかった。
本願出願人らはかかる従来技術の課題を解決するものと
して、特開昭第63−164984号、特願昭第63−164985号、
特願昭第63−164986号において、感光性層の露光部およ
び未露光部の粘着性等の差を利用した単色または多色の
重ね合わせによる画像形成ができる画像形成装置を提案
した。
例えば特願昭第63−164985号で提案した画像形成装置
は、露光胴に保護膜を露光胴側として画像形成材料およ
び原画の順に積層して添着し、画像露光した画像形成材
料を露光胴と圧胴とから形成されたニツプに導入して画
像形成材料を圧胴上に移行し、ついで保護膜を剥離した
後、画像受容体を添着した露光胴と圧胴とから形成され
たニツプへ導入し、ニツプ圧により感光性層に形成され
た画像を画像受容体に圧着する装置である。
上記提案の装置によれば、質感が実際の印刷物とほぼ等
しく、色再現精度に優れたプリプレスプルーフまたは少
量印刷物を1度の転写で提供でき、しかも露光および転
写を、均一にしかも簡易に行える画像形成装置が提供さ
れる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記の画像形成装置においても、圧胴上での保
護膜剥離を容易に実施しようとするためには、圧胴にお
ける画像形成材料の添着手段に特定のものを使用する、
あるいはあらかじめハーフカツトをいれた保護膜を使用
する必要があった。また保護膜剥離作業の熟練度によっ
ては感光性層にしわが入り、画像品質を低下させるとい
う問題があった。
本発明は上記の課題を解決し、保護膜の剥離を容易なら
しめた画像形成装置を提供する。
さらに本発明は、プリプレスプルーフ等の作成を連続化
でき、かつ作業者の熟練度の大小に拘わらず均一かつ良
好な画像品質が得られる画像形成装置を提供する。
[課題を解決するための手段] 本発明の画像形成装置は、支持体と、該支持体の一方の
面に形成された感光性層、および該支持体の感光性層側
に設けた保護膜とからなる画像形成材料を、原画と積層
して画像露光し、未露光部の一部または全部を画像受容
体に転写する装置において、該装置が露光胴、該露光胴
の半径方向外側に配置した露光用光源、該露光胴と近接
または接触する圧胴、および該圧胴上に移行した露光ず
み画像形成材料の保護膜または該画像形成材料を該画像
形成材料の進行方向前端部近傍、または前端部近傍およ
び後端部近傍で該圧胴の軸線方向に切断する手段を具備
する装置である。
さらに本発明の画像形成装置は、上記切断手段により切
断された画像形成領域の保護膜を剥離する保護膜剥離手
段を上記装置にさらに具備せしめた装置である。
画像形成材料としては、剥離現象により画像を形成する
乾式法用材料等の種々の画像形成材料を使用できる。剥
離現像による乾式法用材料が、操作を簡易とし、連続化
できるため好ましい。
露光用光源は、UVランプ等非画像部に対応する感光性層
を硬化しうるものであればいずれの光源を用いてもよ
い。
圧胴は、露光胴に接触自在、かつ、露光胴との間のニツ
プ圧を調整可能とするように設置することが好ましい。
圧胴は、圧胴上に保持された画像形成材料の感光性層に
形成された画像の画像受容体への転写を容易ならしめる
ため、ゴム等の弾性材料により被覆されたものが好まし
い。
露光胴に設置する画像形成材料を露光胴に添着せしめる
画像形成材料添着手段は、胴の該材料添着領域にバキュ
ーム手段のための多数の穴や溝等を設け該材料を吸引し
固定する手段、両面粘着テープにより固定する手段、静
電気により固定する手段、露光胴軸方向に沿ってクラン
プバーを取り付け該バーにより固定する手段、印刷機の
圧胴や中間胴で用いられるくわえ爪等胴の表面に該材料
を固定しうるものであればいずれの手段をも採用できる
が、露光胴と圧胴間のニップまたはギャップ(以下ニッ
プという)で圧胴の画像形成材料保持手段に該材料が保
持されたとき、該材料が露光胴から離間できるような構
成にしておく必要がある。またクランプバー等を添着手
段として用いる場合は、該手段を胴表面よりも半径方向
内側となるように設置することが、胴表面を傷つけない
点で好ましい。また該添着手段は、露光胴および圧胴上
に画像形成材料を正確に位置合わせして、見当合わせ、
位相合わせを適確ならしめるためピンバー等をも併置せ
しめることが好ましい。また、露光胴の外周面近傍に複
数本の小径ロールを配置し、画像形成材料および/また
は画像受容体を胴表面に密着させ、しわ等の発生を防止
するようにしてもよい。
圧胴に設置する露光済みの画像形成材料を圧胴に保持す
る画像形成材料保持手段は、画像形成材料を保持する領
域に多数の穴等を開け該材料を吸引し固定する手段、両
面粘着テープまたは静電気手段により固定する手段等画
像形成材料を圧胴に固定しうる手段であればいずれでも
よい。また添着手段として、くわえ爪と吸引手段または
粘着テープを採用し、保持手段としてくわえ爪を採用す
ることもできる。
本発明の画像形成装置は、露光胴にさらに画像受容体を
添着する画像受容体添着手段を設け、該手段により添着
された画像受容体に圧胴上の画像露光された感光性層を
転写してもよい。画像受容体を、露光胴の画像形成材料
添着手段により露光胴に添着し、圧胴上の感光性層に形
成された画像を画像受容体に転写するようにしてもよ
い。また圧胴に接触自在な転写胴を設け、該転写胴に添
着された画像受容体に画像露光された感光性層を転写し
てもよい。
本発明の画像形成装置は、露光胴および圧胴よりも半径
の大きい共通転写胴を圧胴側に設け、その周辺に複数個
の露光胴および圧胴の組みを配置し、該共通転写胴に添
着された画像受容体に圧胴上の画像露光された感光性層
を転写する装置にも適用できる。
本発明の画像形成装置は、露光胴から圧胴上に移行した
露光済み画像形成材料の保護膜または該画像形成材料
を、該画像形成材料の進行方向前端部近傍、または前端
部近傍および後端部近傍で、該圧胴の軸線方向に切断す
る手段を備えた装置である。
保護膜をその端部近傍で切断すると、一般に保護膜は圧
胴の接線方向に浮き上がり、保護膜の画像形成材料から
の剥離が容易となる。また、圧胴の保持手段例えばくわ
え爪によりくわえとられた保護膜の端部近傍を切断し、
次いで該くわえ爪を圧胴の内側または外側方向に移動す
るように構成することにより、保護膜の残りの部分の端
の浮き上がりを助長するようにしてもよい。
保護膜の軸線方向切断手段は、圧胴の回転を停止して実
施する場合は圧胴の軸線に沿って切断するようにすれば
よく、また圧胴を回転しながら切断する場合には、圧胴
の周速にあわせて切断方向に傾斜を持たせればよい。
保護膜の切断部分は、画像形成材料の進行方向前端部近
傍、または、前端部近傍および後端部近傍のいずれであ
ってもよい。例えば圧胴の画像形成材料保持手段が前端
部および後端部ともにくわえ爪である場合は前端部近傍
および後端部近傍で切断する。圧胴の保持手段が画像形
成材料の前端部および後端部がともに粘着テープである
場合は、粘着テープで保持された領域内で保護膜を切断
する。後端部近傍で保護膜を切断する必要はない。
画像形成材料を切断してもよい。例えば圧胴の保持手段
が画像形成材料の保持領域全面にわたって穴等を設け該
穴から吸引する場合である。この場合、保護膜と感光性
層との間の接着力よりも支持体に対する該吸引力が大と
なるように、吸引力を調整する。
また、感光性層と保護膜間の接着力が感光性層と支持体
間の接着力よりも弱くなるように、保護膜、支持体の材
質または感光性層の材料を適宜選択することが好まし
い。保護膜表面に離型処理をしてもよい。
本発明の画像形成装置は、上記切断手段により切断され
た画像形成領域の保護膜を剥離する保護膜剥離手段をさ
らに具備してもよい。
保護膜の剥離は、圧胴の保持手段の種類にもよるが、場
合によっては支持体上の感光性層にしわ等を生ぜしめ画
像品質を低下させることがある。保護膜剥離手段は圧胴
の円周に沿って回転自在かつ進退自在に移動するロール
を設置することにより、該ロールに切断され端部が浮き
上がった保護膜を取り付け、該ロールを回転して保護膜
を巻とりながら円周に沿って移動させる装置である。ロ
ールには両面粘着テープを付着させ、該ロールを切断さ
れた保護膜に接触させることにより、保護膜を該ロール
に取り付けてもよい。
別の保護膜剥離手段としては、圧胴の両側面部側に回転
中心を圧胴の軸心から偏心させ、スイングさせたときス
イングの一方の側で先端部が圧胴の円周面に近付くよう
にスイングアームを設置し、このスイングアームの先端
部に圧胴の回転方向に突出し、突出先端部を圧胴との接
触時に圧胴の円周面とほぼ同一となるように傾斜させた
圧胴の軸長方向に伸びたバーを設け、該バーの圧胴側先
端部に粘着テープ等の仮接着手段を添付した手段であっ
てもよい。この仮接着手段に切断され端部が浮き上がっ
た保護膜を取り付け、ついで該スイングアームを圧胴の
回転方向と逆方向にスイングさせて保護膜を剥離する。
またスイングアームの回転中心を軸心の回転中心と一致
させてもよく、このときにはスイングアームの先端部に
設けたバーを圧胴の円周面側に回動できるように設置す
る。
保護膜は保護膜面に対し鋭角に剥離することが好まし
く、また剥離角度を一定に制御するため、スイングアー
ム先端部と圧胴の円周面との間にガイドプレートを設置
してもよい。
露光胴の画像受容体添着領域には加熱手段を設け、画像
受容体を適当な温度に加温できるようにしておくことが
好ましい。露光された感光性層の画像受容体への転写を
円滑ならしめ、転写速度の向上、微細な画像の再現精度
を向上するためである。画像受容体添着領域における胴
表面の温度は、50〜150℃、好ましくは60〜110℃程度で
ある。
本発明で使用する画像受容体は、アート紙、コート紙、
上質紙、フイルム等適宜任意の基材を選択できる。
本発明で使用する原画は、単色のプリプレスプルーフま
たは印刷物を得る場合には、単色用に製版されたフイル
ム(画像マスク)あるいは色分け等の機能のある透明な
ポリエチレンテレフタレートフイルムに遮光紙を固定し
た画像マスクでよく、多色のカラープルーフまたは印刷
物を得る場合には色分解された画像マスクである。
支持体としては、熱、化学薬品、光等に安定であり、し
かも活性光線を透過する材料が好適である。例えば、セ
ルロースアセテート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ
イミド、ポリプロピレン等のフイルムまたはシートであ
る。特にポリエチレンテレフタレートのフイルムまたは
シートが、透明性、熱安定性および寸法安定性に優れて
おり、好ましい。
これらの支持体を、そのまま使用してもよく、また適当
な撥油性物質により離型処理をしておいてもよい。撥油
性物質としては、シリコン樹脂、フツ素樹脂等を例示で
きる。
感光性層としては、 (a)光重合性化合物および着色剤、 (b)光重合性化合物、熱可塑性樹脂および着色剤、 等の構成からなるが、さらに光重合開始剤、熱重合禁止
剤等を併用してもよい。
光重合性化合物としては、モノマー、オリゴマーおよび
プレポリマーから選ばれる少なくとも1種を使用する。
好ましくは熱可塑性樹脂を常温で可塑化できる化合物で
ある。
熱可塑性樹脂(有機重合体結合剤)としては、熱可塑性
で、光重合性化合物との相溶性に優れた光重合性を有し
ないポリマーが使用できる。
感光性層へ含有せしめる染料および/または顔料として
は、従来から知られているものが使用できる。一般に、
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色相を有する
染料、顔料が望ましく、この他金属粉、白色顔料、蛍光
顔料等も使用できる。カラープルーフ用としては、黄、
紅、藍、墨があり、これらの色相に合致する顔料または
染料を選択して使用できる。
感光性層の膜厚は、0.5〜5μm程度あれば良く、適性
な塗布量は含有される染料および/または顔料によって
異なるが、0.5〜10g/m2が適当である。
本発明で使用する保護膜としては、ポリエチレンフイル
ム、ポリエチレンテレフタレートフイルム、アセテート
フイルム等を例示できる。保護膜がポリエチレンフイル
ムである場合には、ポリエチレンフイルム自身が有する
離型性を利用してもよく、またフツ素樹脂、シリコン樹
脂のような離型剤を塗布してもよい。
以下本発明の装置の実施例について、図面を参照して説
明する。
第1図は、露光用光源、露光胴、圧胴、切断手段および
剥離手段を具備する本発明の画像形成装置の概略側面図
である。UVランプ1を露光胴3の半径方向外側に配置
し、画像形成材料5および原画9の積層体に露光する。
露光胴には、画像形成材料添着用のくわえ爪11を露光胴
凹部に、および画像受容体添着用の粘着テープ13を設け
る。該くわえ爪11は、印刷機の圧胴や中間胴でくわえ替
えに一般的に用いられているものでよい。
露光胴を回転して画像形成材料5および原画9からなる
積層体を露光胴3と圧胴15とから形成されたニップに導
入する。露光後積層体から原画を剥離し、次いでニップ
に導入してもよい。
圧胴15には、アーム付きくわえ爪12を圧胴表面の画像形
成材料保持領域に設け、該くわえ爪により導入された画
像形成材料を保持する。画像形成材料の保護膜8をくわ
え爪12側近傍でカッター17により圧胴の軸線方向に切断
する。カッターによる切断を圧胴を停止して行う場合
は、切断方向は圧胴の軸線に沿ってよく、圧胴の回転を
継続しながら行う場合は、圧胴の周速に合わせて切断方
向を傾斜させればよい。ついでアームのスイングによる
くわえ爪の回転により残りの保護膜の端部を浮き上がら
せる。
さらに圧胴を回転させ、浮き上がった保護膜端部が回転
中心を圧胴の軸心から偏心させて設置したスイングアー
ム19の先端部に付設した両面粘着テープを付着したバー
21の始点に達したとき、バーを圧胴の回転方向(図上時
計方向)に移動して保護膜に接触させ、ついでバーを圧
胴の回転方向とは逆方向(図上時計と反対方向)にスイ
ングさせ、保護膜を分離する。この際ガイドプレート22
は保護膜の剥離角度を所定の範囲に制御する作用をす
る。圧胴上の保護膜を分離した画像形成材料は、アーム
付きくわえ爪12と粘着テープ13とにより圧胴表面に保持
される。
圧胴上に保持された保護膜が分離され、感光性層が表面
に露出した画像形成材料を、圧胴の回転により圧胴と露
光胴との間で形成されたニップに導入し、露光胴に設置
した粘着テープ13により露光胴に添着された画像受容体
18に圧着し、感光性層に形成された画像を画像受容体に
転写する。圧胴は、転写終了後は露光胴との接触を解除
することが好ましい。露光胴の画像受容体添着領域に
は、加熱手段(図示せず)を設けておくことが好まし
い。露光胴はさらに回転し、UVランプにより転写画像を
後露光することが好ましい。
第2図は本発明の切断手段の一実施例を示すカツターの
平面図、第3図はカツターの作動を示す一部拡大平面
図、第4図はカツターの正面図を示す。カツター17をカ
ッター台23に固定し、カツター台を台座案内軸24に滑動
自在に取り付けた台座25に可動状態に取り付ける。台座
案内軸の両端部にプーリー27,29を設置し、該プーリー
にワイヤ31を張設し、該ワイヤの1本に台座25を固着す
る。プーリー27を正転、逆転させることによりワイヤを
往復動させ、該往復動にともない台座25も往復動する。
第3図に示すように、カツター台23をシャフト33により
台座25に軸着し、スプリング35の一端をカツター台に他
の一端を台座に固定する。第4図に示すように、プーリ
ー27および29の側にそれぞれアテ37を設置し、該アテは
台座25がプーリー27または29側に移動したとき、カツタ
ー台23がアテ37と接触するように設置する。
台座25がプーリー27側に移動すると、カツター台23がア
テ37に接触し、アテに押し上げられてカッター台は起き
上がった状態となり、この状態はスプリング35により維
持される。ついで台座25がプーリー29側に移動すると、
カッター台がアテに接触し、カッター台は寝た状態とな
り、この状態がスプリングにより維持される。
上記のような切断手段を設けることにより、画像形成材
料のうち保護膜のみ、あるいは画像形成材料を切断する
ことができる。またカッターの刃先は、回転刃であって
もよく、その形状は任意に選ぶことができる。
[発明の効果] 本発明によれば、特に印刷用本紙を利用するサープリン
ト法において、実際の印刷物と同等の質感を有するカラ
ープルーフを、簡便、迅速に、かつ安定して提供でき
る。
本発明は、オーバーレイ法にも適用できるばかりではな
く、数百部程度までの小部数印刷にも適用できる。
本発明によれば、得られた転写画像の品質が良好であ
り、1回の転写で正像が得られ、露光ー転写(さらには
後露光)を連続して実施でき、かつ見当合わせが容易で
あるから、熟練者の経験や勘に頼らなくとも安定した画
像が得られるという顕著な効果を奏する。
支持体/感光性層/保護膜からなる画像形成材料におい
て、保護膜の厚さは支持体に比して厚く、しかも光透過
性が劣ることが多い。
本発明によれば、支持体側から露光するから、光の拡散
や散乱や少なく、このため良好なプリプレスプルーフあ
るいは印刷物を提供できる。
本発明によれば、露光胴に画像形成材料および画像受容
体を添着させるため、見当合わせが比較的容易であり、
このため見当ずれのないカラープルーフまたは印刷物を
提供できる。
本発明によれば、圧胴近傍に保護膜または画像形成材料
切断手段を設けたことにより、保護膜にあらかじめハー
フカツトをいれておかなくとも容易に保護膜を剥離でき
る装置が提供される。
本発明によれば、圧胴近傍に保護膜剥離手段を設けたこ
とにより、保護膜の剥離操作の良否による画像品質の低
下を防止できる装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の画像形成装置の概略側面図であり、
第2図は本発明の切断手段を示す平面図、第3図は切断
手段の一部拡大平面図、第4図は切断手段の正面図を示
す。保護膜端縁部のハーフカツトの状態を示す側面図で
ある。 1…UVランプ、3…露光胴 5…画像形成材料、8…保護膜 9…原画、15…圧胴 17…カツター、18…画像受容体 19…スイングアーム、21…バー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体と、該支持体の一方の面に形成され
    た感光性層、および該支持体の感光性層側に設けた保護
    膜とからなる画像形成材料を、原画と積層して画像露光
    し、未露光部の一部または全部を画像受容体に転写する
    装置において、該装置が露光胴、該露光胴の半径方向外
    側に配置した露光用光源、該露光胴と近接または接触す
    る圧胴、および該圧胴上に移行した露光済み画像形成材
    料の保護膜または該画像形成材料を該画像形成材料の進
    行方向前端部近傍、または前端部近傍および後端部近傍
    で該圧胴の軸線方向に切断する手段を具備することを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】該切断手段により切断された画像形成領域
    の保護膜を剥離する保護膜剥離手段を具備することを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】該保護膜剥離手段が、圧胴の円周方向に進
    退自在かつ回転自在に移動するロールである請求項2記
    載の装置。
  4. 【請求項4】該保護膜剥離手段が、圧胴の円周方向に進
    退自在にスイングするスイングアームと、該スイングア
    ームの先端部に付設した保護膜仮接着手段を有するバー
    とからなる請求項2記載の装置。
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