JPH0641555B2 - ポリアミド組成物 - Google Patents

ポリアミド組成物

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JPH0641555B2
JPH0641555B2 JP20138985A JP20138985A JPH0641555B2 JP H0641555 B2 JPH0641555 B2 JP H0641555B2 JP 20138985 A JP20138985 A JP 20138985A JP 20138985 A JP20138985 A JP 20138985A JP H0641555 B2 JPH0641555 B2 JP H0641555B2
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JP
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resin
nylon
polyamide composition
polyamide
polyoctenylene
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雅己 喜多
清 橋本
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Daicel Evonik Ltd
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Daicel Huels Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリアミド組成物に関し、更に詳しくは、耐熱
性、耐候性の優れた、耐衝撃性ポリアミド組成物に関す
る。
(従来の技術) ポリアミド樹脂は、その優れた物性により、エンジニア
リングプラスチックとして広く使用されている。しか
し、低温耐衝撃性、耐水性などの性能が劣ることは良く
知られている通りである。
耐衝撃性を改良する方法としては、例えば米国特許4,17
4,358や特公昭55−44108で提案されるように、
ポリアミド樹脂にα、β−不飽和カルボン酸をグラフト
したエチレン・α−オレフィン共重合体などの、変性α
−オレフィン系重合体を配合することが良く行なわれ
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、これらの変性α−オレフィン系重合体を配合し
た耐衝撃性ポリアミド組成物は、剛性が大きく低下して
しまい、また耐熱性、耐候性も良くないという欠点を有
している。
従って、本発明者らは、耐衝撃性が改良されると同時に
剛性が低下せず、しかも耐熱性、耐候性に優れたポリア
ミド組成物を開発すべく鋭意研究を進めた結果本発明に
到達した。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明はポリアミド樹脂にポリオクテニレン
樹脂およびα、β−不飽和カルボン酸またはその誘導体
を配合して成るポリアミド組成物である。
本発明において使用されるポリアミド樹脂は、有機ジカ
ルボン酸と有機ジアミンとを等モル量縮合させる方法、
ラクタムを自己縮合させる方法、アミノカルボン酸を自
己縮合させる方法によって製造する方法などを使用して
得られ、炭素数100個当りのアミド基数が8個以上1
7個以下のものが適当である。
ポリアミド樹脂を製造するのに使用される代表的なジカ
ルボン酸としては、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、セバシン酸、ドデカン二酸などがある。一方、代表
的なジアミンには、ヘキサメチレンジアミン、オクタメ
チレンジアミンなどがあげられる。また、代表的なラク
タムとしては、カプロラクタム、ラウリンラクタムなど
があり、アミノカルボン酸の代表例としては、アミノウ
ンデカン酸があげられる。これらから製造されるポリア
ミドの例としては、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイ
ロン6・9、ナイロン6・10、ナイロン6・12、ナ
イロン11、ナイロン12などがある。また、ここで使
用するポリアミドの重合の際、すくなくとも2種類のジ
アミンまたはジカルボン酸の混合物を使用することによ
り得られる共重合ナイロンも使用可能である。ナイロン
12とナイロン6の混合物の如きポリアミドの配合物を
使用することも可能である。
本発明のポリアミド組成物に配合されるポリオクテニレ
ン樹脂は、シクロオクテンを重合してなり、炭素原子8
個当り1個の二重結合を持ち、かつ分子量が1万以上で
あることが必要で、更にはトランス含量が50%以上、
好ましくは60%以上、結晶化度が10%以上の範囲に
あるのが好ましい。また、このポリオクテニレン樹脂
は、融点が通常40℃以上、好ましくは50℃ないし6
0℃のの範囲にあり、ガラス転移点は−75℃にないし
−30℃の範囲にあるのが好ましい。このポリオクテニ
レン樹脂を構成する基材であるシクロオクテンの合成法
としては種々の方法が採用できるが、例えばブタジエン
を二重化した後、残った二重結合2個のうち1個を水素
添加してやることにより得られる。
本発明において使用されるα、β−不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体としては、アクリル酸、メタクリル酸な
どのモノカルボン酸、マレイン酸、フマル酸などのジカ
ルボン酸あるいはその無水酸などをあげることができ
る。
本発明のポリアミド組成物において、ポリアミド樹脂1
00重量部に対するポリオクテニレン樹脂の添加量とし
ては、0.1重量部以上、100重量部以下配合するこ
とが必要であり、0.1重量部以下では、添加効果が認
められず、耐衝撃性の向上がない。また、100重量部
以上ではポリアミド樹脂本来の剛性が低下してしまい、
同時に溶融流動性も低下し、作業性が悪くなる。
また、本発明のポリアミド組成物においてα、β−不飽
和カルボン酸またはその誘導体の添加量としては、添加
ポリオクテニレン樹脂中の二重結合1モル当り0.005〜
1モル配合することが好ましい。0.005モル以下ではポ
リオクテニレン樹脂の変性が充分でなく、得られたポリ
アミド組成物の耐衝撃性改良効果が不十分であり、1モ
ル以上では、添加α、β−不飽和カルボン酸またはその
誘導体がポリオクテニレン樹脂中に固体として分散して
しまい、同様に得られたポリアミド組成物の耐衝撃性が
改良されない。
α、β−不飽和カルボン酸またはその誘導体は、これら
のものを直接配合してもよいが、予め溶媒中での過酸化
ベンゾイル等の重合触媒の存在下で、ポリオクテニレン
樹脂にグラフト重合させたものを、ポリアミド樹脂に配
合することもできる。
本発明のポリアミド組成物は、前記のポリアミド樹脂、
ポリオクテニレン樹脂、α、β−不飽和カルボン酸また
はその誘導体の必須成分のほかに、必要に応じて酸化防
止剤、紫外線吸収剤、耐熱安定剤、造核剤、可塑剤、帯
電防止剤、難燃剤、無機充填剤などを配合することも可
能である。
本発明のポリアミド組成物は、これらの配合成分を押出
機やニーダー等を用いる通常の方法で、溶融混合するこ
とにより製造される。すなわち、ポリアミド樹脂、ポリ
オクテニレン樹脂およびα、β−不飽和カルボン酸また
はその誘導体の3成分を同時に溶融、混合してもよい
が、融解温度の高いポリアミド樹脂を予備溶解してお
き、そこへ残りのポリオクテニレン樹脂とα、β−不飽
和カルボン酸またはその誘導体を混合してもよい。ま
た、予めα、β−不飽和カルボン酸またはその誘導体を
ポリオクテニレン樹脂にグラフト重合させたものを、ポ
リアミド樹脂に混合することもできる。また、これらの
任意の段階で、必要に応じて前記の添加剤、例えば耐熱
安定剤などを添加してもよい。
本発明のポリアミド組成物は、従来から公知の種々の溶
融成形法により、種々の形状に成形される。たとえば射
出成形法、押出成形法、圧縮成形、発泡成形などの方法
があげられ、広い用途に利用される。
(発明の効果) 本発明のポリアミド組成物は、耐衝撃性が改善されると
同時に剛性が低下せず、しかも耐熱性、耐候性にも優
れ、応用範囲の広いエンジニアリングプラスチックスを
与えるものである。
(実施例) 次に本発明を実施例により具体的に説明する。なお、ア
イゾット衝撃強度はASTM D570に従い、−40
℃、−20℃、23℃の各温度で行なった。
実施例1〜8 ナイロン12(ダイセルヒュルス製ダイアミドL190
1)に、ポリオクテニレン樹脂(ヒュルス製VESTE
NAMER8012)と無水マレイン酸を表1に示すだ
け配合し、通常の押出機で溶融ブレンド後、ペレタイザ
ーでペレット化した。このペレットを使い、通常の射出
成形機を使ってノッチ付アイゾット試験片を成形した。
この試験片は、23℃、50%湿度の恒温室で3日間放
置した後、アイゾット衝撃強度を測定した。結果は表1
に示す。
実施例9、10 ポリオクテニレン樹脂をキシレンに溶解し、チッ素気流
中に表1に示しただけの無水マレイン酸と、過酸化課ベ
ンゾイルをポリオクテニレン樹脂100重量部に対し
0.5重量部添加し、90℃に加温して2時間攪拌し
た。この反応物を大量のアセトン中に投入し、得られた
沈澱物をIR測定したところ、グラフトした無水マレイ
ン酸のカルボニル基に帰属される吸収が1795cm-1に認め
られた。この沈澱物を表1に示す割合でナイロン12と
混合し、押出機で溶融ブレンドしてから、射出成形機で
アイゾット試験片を成形した。この成形片のアイゾット
衝撃強度は表1に示した。
実施例11〜13 実施例1〜8において、ナイロン12のかわりに表1に
示す3種類のナイロンを使い、これらにポリオクテニレ
ン樹脂と無水マレイン酸を表1に示すだけ配合し、実施
例1〜8と全く同様にしてアイゾット試験片を成形し、
アイゾット衝撃強度を測定した。結果は表1に示す。
なお、ここでナイロン11は東レ製BESNO TL、
ナイロン6はユニチカ製A1030BRF、ナイロン6
6はポリプラスチック製1000−2を使用した。
実施例14 実施例7において無水マレイン酸のかわりにフマル酸を
使うこと以外は実施例7と全く同様にしてアイゾット試
験片を成形し、アイゾット衝撃強度に測定した。結果は
表1に示す。
実施例15 実施例7において、無水マレイン酸のかわりにオレイン
酸を使うこと以外は実施例7と全く同様にしてアイゾッ
ト試験片を成形し、アイゾット衝撃強度を測定した。結
果は表1に示す。
比較例1 実施例7において、ポリオクテニレン樹脂の配合量を0.
05重量部とすること以外は実施例7と全く同様にしてア
イゾット試験片を成形し、アイゾット衝撃強度を測定し
た。結果は表1に示す。
比較例2〜5 実施例1、11〜13において、ポリオクテニレン樹脂
と無水マレイン酸を添加しないこと以外は実施例1、1
1〜13と全く同様にしてアイゾット試験片を成形し、
アイゾット衝撃強度に測定した。結果は表1に示す。
比較例6 実施例7において、ポリオクテニレン樹脂の配合量を1
10重量部とすること以外は実施例7と全く同様にして
溶融ブレンドに行なったところ、ストランドの太さが不
安定で、ペレタイザーでのペレット化が困難になるほど
作業性が悪かった。また、成形片は簡単に千枚めくれを
起こし、外観も悪かったので、アイゾット衝撃法は行な
わなかった。
比較例7 ポリオクテニレン樹脂を使い、通常の射出成形機でアイ
ゾット試験片を成形し、アイゾット衝撃強度に測定し
た。結果は表1に示すように全く破壊しなかった。
比較例8 実施例10において得られた無水マレイン酸がグラフト
したポリオクテニレン樹脂を使い、通常の射出成形機で
アイゾット試験片を成形し、アイゾット衝撃強度に測定
した。結果は表1に示すように、全く破壊しなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 51:06)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミド樹脂にポリオクテニレン樹脂お
    よびα、β−不飽和カルボン酸またはその誘導体を配合
    して成るポリアミド組成物。
JP20138985A 1985-09-11 1985-09-11 ポリアミド組成物 Expired - Lifetime JPH0641555B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JPS6262856A JPS6262856A (ja) 1987-03-19
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