JPH0641544B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH0641544B2 JPH0641544B2 JP13767685A JP13767685A JPH0641544B2 JP H0641544 B2 JPH0641544 B2 JP H0641544B2 JP 13767685 A JP13767685 A JP 13767685A JP 13767685 A JP13767685 A JP 13767685A JP H0641544 B2 JPH0641544 B2 JP H0641544B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属あるいは熱可塑性樹脂との接着性に優れ
た熱可塑性樹脂組成物に関する。更に詳しくは、ラミネ
ートシースケーブルにおけるシース樹脂と金属との接着
剤として好適な熱可塑性樹脂組成物に関する。
た熱可塑性樹脂組成物に関する。更に詳しくは、ラミネ
ートシースケーブルにおけるシース樹脂と金属との接着
剤として好適な熱可塑性樹脂組成物に関する。
ケーブルの遮蔽材料として要求される諸特性は高度化
し、単一素材ではカバーしきれない面が出てきた。この
ためケーブルコアの外側に金属テープによる遮蔽層を設
けその外側に樹脂シースを設けたラミネートシースケー
ブルが開発された。このラミネートケーブルは機械特
性、防食性、防湿性等の諸性質に優れているので、近来
広く使用されてきた。このラミネートケーブルにおい
て、遮蔽層に使用される金属テープとしてはアルミニウ
ム、銅等で作られたものが、またシース樹脂としては低
密度ポリエチレンが主として用いられているが、両者の
接着が困難であるため、その中間に融着用樹脂を配して
両者の接着を行っている。
し、単一素材ではカバーしきれない面が出てきた。この
ためケーブルコアの外側に金属テープによる遮蔽層を設
けその外側に樹脂シースを設けたラミネートシースケー
ブルが開発された。このラミネートケーブルは機械特
性、防食性、防湿性等の諸性質に優れているので、近来
広く使用されてきた。このラミネートケーブルにおい
て、遮蔽層に使用される金属テープとしてはアルミニウ
ム、銅等で作られたものが、またシース樹脂としては低
密度ポリエチレンが主として用いられているが、両者の
接着が困難であるため、その中間に融着用樹脂を配して
両者の接着を行っている。
融着用樹脂としては、従来からエチレン−酢酸ビニル共
重合体(以下、EVAとする)、スチレン系重合体(以
下、PSとする)および無水マレイン酸グラフト変性ポ
リエチレンの3成分からなる混合物が使用され、金属−
樹脂シース層間の良好な接着性が得られていた。
重合体(以下、EVAとする)、スチレン系重合体(以
下、PSとする)および無水マレイン酸グラフト変性ポ
リエチレンの3成分からなる混合物が使用され、金属−
樹脂シース層間の良好な接着性が得られていた。
ラミネート金属テープの製造にあたっては、一般に金属
との押出しラミネート法又は金属層及び樹脂層の各フィ
ルム層を貼合わせる方法などが採られているが、その際
ラミネートする融着用樹脂層にスジが発生することがあ
った。
との押出しラミネート法又は金属層及び樹脂層の各フィ
ルム層を貼合わせる方法などが採られているが、その際
ラミネートする融着用樹脂層にスジが発生することがあ
った。
このスジは樹脂層の局部的厚みの変化により発生し、商
品の外観を損なうばかりでなく、薄い部分では亀裂を生
じ製品の機能までも低下させる。スジの発生はEVAと
PSの各成分が高度の混練能力を有する押出機を用いて
充分に混合された場合には減少する傾向にあるが、なお
完全に防止することができない現状にある。
品の外観を損なうばかりでなく、薄い部分では亀裂を生
じ製品の機能までも低下させる。スジの発生はEVAと
PSの各成分が高度の混練能力を有する押出機を用いて
充分に混合された場合には減少する傾向にあるが、なお
完全に防止することができない現状にある。
本発明者らは、スジの発生を機械的混合ではなく、樹脂
組成の改良により防止するため、スジ発生のメカニズム
の究明を試み、その結果、PSとEVAの相溶性が悪い
ため、PS分散粒子が大きくかつマトリックスEVAと
ドメインPSの界面接着が不充分であることに着眼し、
両者の相溶化剤として、いわゆる熱可塑性エラストマー
を使用する方法で、スジの発生を防止できることを見出
して本発明を完成するに至った。
組成の改良により防止するため、スジ発生のメカニズム
の究明を試み、その結果、PSとEVAの相溶性が悪い
ため、PS分散粒子が大きくかつマトリックスEVAと
ドメインPSの界面接着が不充分であることに着眼し、
両者の相溶化剤として、いわゆる熱可塑性エラストマー
を使用する方法で、スジの発生を防止できることを見出
して本発明を完成するに至った。
本発明は、樹脂シース層と金属層との接着性を低下させ
ることなく、スジの発生がない熱可塑性樹脂組成物を提
供することを目的とし、その構成は、 (a)成分:酢酸ビニル含有量が5〜30重量%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体 97〜45重量部、 (b)成分:スチレン系重合体 30〜1重量部、 (c)成分:不飽和カルボン酸またはその誘導体グラフト
変性ポリエチレン 15〜1重量部、 (d)成分:モノビニル芳香族炭化水素・オレフィンブロ
ック共重合体 30〜1重量部 とからなる熱可塑性樹脂組成物である。
ることなく、スジの発生がない熱可塑性樹脂組成物を提
供することを目的とし、その構成は、 (a)成分:酢酸ビニル含有量が5〜30重量%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体 97〜45重量部、 (b)成分:スチレン系重合体 30〜1重量部、 (c)成分:不飽和カルボン酸またはその誘導体グラフト
変性ポリエチレン 15〜1重量部、 (d)成分:モノビニル芳香族炭化水素・オレフィンブロ
ック共重合体 30〜1重量部 とからなる熱可塑性樹脂組成物である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いる(a)成分、EVAは公知のものが使用さ
れるが、通常メルトフローレート〔MFR(E):ASTM
D 1238,E〕が0.1〜50g/10min、好ましくは1〜30g
/10min、通常酢酸ビニル含有量が5〜30重量%、好ま
しくは8〜11重量%である。MFR(E)が上記範囲外
のものは、溶融粘度が高過ぎるか低過ぎていずれにして
も押出成形性に劣る傾向にある。5重量%以下或いは30
重量%以上の場合は接着機能が低下する。本発明の熱可
塑性樹脂組成物における(a)成分、EVAの含有量は97
〜45重量%、好ましくは80〜50重量%である。
れるが、通常メルトフローレート〔MFR(E):ASTM
D 1238,E〕が0.1〜50g/10min、好ましくは1〜30g
/10min、通常酢酸ビニル含有量が5〜30重量%、好ま
しくは8〜11重量%である。MFR(E)が上記範囲外
のものは、溶融粘度が高過ぎるか低過ぎていずれにして
も押出成形性に劣る傾向にある。5重量%以下或いは30
重量%以上の場合は接着機能が低下する。本発明の熱可
塑性樹脂組成物における(a)成分、EVAの含有量は97
〜45重量%、好ましくは80〜50重量%である。
(b)成分、スチレン系重合体は、スチレン単独重合体の
他、クロルスチレン、ジクロルスチレン、メチルスチレ
ン、ジメチルスチレン、α−メチルスチレン等、スチレ
ンおよびスチレンの核置換体または不飽和結合のα位置
換体を主構成成分とする重合体または共重合体で通常メ
ルトフローレート〔MFR(G):ASTM D 1238,G〕が
0.1〜50g/10min、好ましくは1〜40g/10minのもの
が用いられる。MFR(G)が上記範囲外のものは押出
成形性に劣る傾向がある。
他、クロルスチレン、ジクロルスチレン、メチルスチレ
ン、ジメチルスチレン、α−メチルスチレン等、スチレ
ンおよびスチレンの核置換体または不飽和結合のα位置
換体を主構成成分とする重合体または共重合体で通常メ
ルトフローレート〔MFR(G):ASTM D 1238,G〕が
0.1〜50g/10min、好ましくは1〜40g/10minのもの
が用いられる。MFR(G)が上記範囲外のものは押出
成形性に劣る傾向がある。
本発明の熱可塑性樹脂組成物における(b)成分、スチレ
ン系重合体の含有量は30〜1重量%、好ましくは5〜20
重量%である。
ン系重合体の含有量は30〜1重量%、好ましくは5〜20
重量%である。
(c)成分、不飽和カルボン酸またはその誘導体グラフト
変性ポリエチレンは、ポリエチレンに不飽和カルボン酸
またはその誘導体から選ばれるモノマーをグラフト反応
することによって得られ、不飽和カルボン酸またはその
誘導体のグラフト変性量が通常0.01〜10重量%、好まし
くは0.1〜5重量%のものである。ここでポリエチレン
は、エチレンの単独重合体もしくはエチレンと少量の他
のα−オレフィンとの共重合体であって、低密度、中密
度および高密度のものを含む。
変性ポリエチレンは、ポリエチレンに不飽和カルボン酸
またはその誘導体から選ばれるモノマーをグラフト反応
することによって得られ、不飽和カルボン酸またはその
誘導体のグラフト変性量が通常0.01〜10重量%、好まし
くは0.1〜5重量%のものである。ここでポリエチレン
は、エチレンの単独重合体もしくはエチレンと少量の他
のα−オレフィンとの共重合体であって、低密度、中密
度および高密度のものを含む。
ポリエチレンと不飽和カルボン酸またはその誘導体の反
応は、溶媒の存在下または不存在下、ラジカル開始剤を
用いまたは単に加温することによって行われるのが一般
的である。何れの方法を採用するにしても、本発明に用
いられる不飽和カルボン酸またはその誘導体グラフト変
性ポリエチレンとしては、ゲル含量10重量%以下(13
5℃におけるデカリン不溶部の測定)のものが接着性に
優れており好ましい。不飽和カルボン酸またはその誘導
体含量が10重量%より大なるグラフト変性ポリエチレン
を用いても金属との接着力が小さいため、良好なる結果
は得られない。また、メルトフローレート〔MFR
(E):ASTM D 1238,E〕は0.1〜50g/10min、特に0.
5〜10g/10minのものが好ましい。
応は、溶媒の存在下または不存在下、ラジカル開始剤を
用いまたは単に加温することによって行われるのが一般
的である。何れの方法を採用するにしても、本発明に用
いられる不飽和カルボン酸またはその誘導体グラフト変
性ポリエチレンとしては、ゲル含量10重量%以下(13
5℃におけるデカリン不溶部の測定)のものが接着性に
優れており好ましい。不飽和カルボン酸またはその誘導
体含量が10重量%より大なるグラフト変性ポリエチレン
を用いても金属との接着力が小さいため、良好なる結果
は得られない。また、メルトフローレート〔MFR
(E):ASTM D 1238,E〕は0.1〜50g/10min、特に0.
5〜10g/10minのものが好ましい。
(c)成分においてポリエチレンにグラフトする不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体としては、アクリル酸、マレ
イン酸、フマール酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジ
ック酸(商標名、エンドシス−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプ
ト−5−エン−2,3−ジカルボン酸)などの不飽和カル
ボン酸、またはその誘導体、例えば酸ハライド、アミ
ド、イミド、無水物、エステルなどが挙げられ、具体的
には、塩化マレイル、マレイミド、無水マレイン酸、無
水シトラコン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジ
メチル、グリシジルマレエートなどが例示される。これ
らの中では、不飽和ジカルボン酸またはその酸無水物が
好適であり、特にマレイン酸、ナジック酸(商標名)ま
たはこれらの酸無水物が好適である。
ルボン酸またはその誘導体としては、アクリル酸、マレ
イン酸、フマール酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジ
ック酸(商標名、エンドシス−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプ
ト−5−エン−2,3−ジカルボン酸)などの不飽和カル
ボン酸、またはその誘導体、例えば酸ハライド、アミ
ド、イミド、無水物、エステルなどが挙げられ、具体的
には、塩化マレイル、マレイミド、無水マレイン酸、無
水シトラコン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジ
メチル、グリシジルマレエートなどが例示される。これ
らの中では、不飽和ジカルボン酸またはその酸無水物が
好適であり、特にマレイン酸、ナジック酸(商標名)ま
たはこれらの酸無水物が好適である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物における(c)成分、不飽和
カルボン酸またはその誘導体グラフト変性ポリエチレン
は、15〜1重量%、好ましくは2〜10重量%である。
カルボン酸またはその誘導体グラフト変性ポリエチレン
は、15〜1重量%、好ましくは2〜10重量%である。
(d)成分、モノビニル芳香族炭化水素・オレフィンブロ
ック共重合体は、一般式(A−B)n、 もしくは (ただし、式中A及びA′はモノビニル芳香族炭化水素
重合体ブロック、Bはオレフィン重合体ブロック、nは
1〜5の整数、mは2〜7の整数、Xはm価の多官能性
化合物を表わす)で表される直鎖構造または分岐構造か
らなる少なくとも片末端がモノビニル芳香族炭化水素重
合体ブロックであるブロック構造を有する重合体であ
る。好ましいモノビニル芳香族炭化水素としてはスチレ
ンおよびα−メチルスチレンであり、スチレンが特に好
ましい。オレフィンとしてはブタジエン、イソプレン等
の共役ジオレフィン、エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン等のα−オレフィンが例示できる。又、共役ジオレフ
ィンを重合した重合体ブロックは水素添加してもよい。
更に、ブロックBはオレフィン単位が優勢である限り、
ブタジエン、イソプレン等とスチレン、α−メチルスチ
レンとの共重合体であってもよい。(d)成分に占めるモ
ノビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの量は通常8〜
55重量%、好ましくは10〜35重量%であり、好ましくは
両末端がモノビニル芳香族炭化水素重合体ブロックであ
る。これらブロック共重合体は例えばカリフレックスT
R、クレイトンG(いずれも商標名、シェル化学(株)
製)として製造販売されている。
ック共重合体は、一般式(A−B)n、 もしくは (ただし、式中A及びA′はモノビニル芳香族炭化水素
重合体ブロック、Bはオレフィン重合体ブロック、nは
1〜5の整数、mは2〜7の整数、Xはm価の多官能性
化合物を表わす)で表される直鎖構造または分岐構造か
らなる少なくとも片末端がモノビニル芳香族炭化水素重
合体ブロックであるブロック構造を有する重合体であ
る。好ましいモノビニル芳香族炭化水素としてはスチレ
ンおよびα−メチルスチレンであり、スチレンが特に好
ましい。オレフィンとしてはブタジエン、イソプレン等
の共役ジオレフィン、エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン等のα−オレフィンが例示できる。又、共役ジオレフ
ィンを重合した重合体ブロックは水素添加してもよい。
更に、ブロックBはオレフィン単位が優勢である限り、
ブタジエン、イソプレン等とスチレン、α−メチルスチ
レンとの共重合体であってもよい。(d)成分に占めるモ
ノビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの量は通常8〜
55重量%、好ましくは10〜35重量%であり、好ましくは
両末端がモノビニル芳香族炭化水素重合体ブロックであ
る。これらブロック共重合体は例えばカリフレックスT
R、クレイトンG(いずれも商標名、シェル化学(株)
製)として製造販売されている。
本発明の熱可塑性樹脂組成物における(d)成分の配合量
は30〜1重量部、好ましくは20〜5重量部である。
は30〜1重量部、好ましくは20〜5重量部である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は上記(a)成分ないし(d)成
分を上記範囲で種々公知の方法、例えばヘンシェルミキ
サー、V−ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラー
ブレンダー等で混合する方法、更には混合後一軸押出
機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等で溶
融混合後、造粒あるいは粉砕する方法により製造しう
る。
分を上記範囲で種々公知の方法、例えばヘンシェルミキ
サー、V−ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラー
ブレンダー等で混合する方法、更には混合後一軸押出
機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等で溶
融混合後、造粒あるいは粉砕する方法により製造しう
る。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、耐熱安定剤、耐候安
定剤、帯電防止剤、滑剤、スリップ剤、核剤、染料ある
いは顔料、炭化水素油等の可塑剤等の通常熱可塑性樹脂
に添加される配合剤を本発明の目的を損なわない範囲で
添加しておいてもよい。
定剤、帯電防止剤、滑剤、スリップ剤、核剤、染料ある
いは顔料、炭化水素油等の可塑剤等の通常熱可塑性樹脂
に添加される配合剤を本発明の目的を損なわない範囲で
添加しておいてもよい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物とアルミニウム、銅、鉄等
の金属、ポリアミド、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸
化物、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステル等の熱
可塑性樹脂とを積層するには、予め10〜200μ厚さの熱
可塑性樹脂組成物のフィルムを成形した後、被着体であ
る金属、熱可塑性樹脂と融着させる方法、熱可塑性樹脂
組成物と被着体である熱可塑性樹脂とを各々別個の押出
機で溶融した後、多層ダイより押出して積層する方法を
採り得る。
の金属、ポリアミド、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸
化物、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステル等の熱
可塑性樹脂とを積層するには、予め10〜200μ厚さの熱
可塑性樹脂組成物のフィルムを成形した後、被着体であ
る金属、熱可塑性樹脂と融着させる方法、熱可塑性樹脂
組成物と被着体である熱可塑性樹脂とを各々別個の押出
機で溶融した後、多層ダイより押出して積層する方法を
採り得る。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は押出成形の際にスジの発
生もなく良好な外観のフィルムが得られ、且つ前記金属
や熱可塑性樹脂との接着性に優れるのでラミネートシー
ス用積層体、各種包装用フィルムとして好適に使用する
ことができる。
生もなく良好な外観のフィルムが得られ、且つ前記金属
や熱可塑性樹脂との接着性に優れるのでラミネートシー
ス用積層体、各種包装用フィルムとして好適に使用する
ことができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
〔実施例1〕 高密度ポリエチレン(三井石油化学社製、ハイゼックス
(商標名、2200J、MFR(E):5.5g/10min)と無
水マレイン酸の反応により、無水マレイン酸含量0.5重
量%、MFR(E)=3.0g/10min、ゲル含量0.1%以
下のグラフト変性ポリエチレンを得た。
(商標名、2200J、MFR(E):5.5g/10min)と無
水マレイン酸の反応により、無水マレイン酸含量0.5重
量%、MFR(E)=3.0g/10min、ゲル含量0.1%以
下のグラフト変性ポリエチレンを得た。
得られた重合体5重量部に、エチレン・酢酸ビニル共重
合体(酢酸ビニル含有量:10重量%、MFR(E)=9.
0g/10min:EVA)65重量部、ポリスチレン(商標
名、デンカスチロールGP200:電気化学工業(株)
製、MFR(G)=25g/10min:PS)20重量部およ
びポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロッ
ク共重合体のポリブタジエンブロック水素添加物(商標
名、クレイトンG1652:シェル化学(株)製、スチレン
含有量:29重量%)10重量部を加え、40mmのダルメー
ジスクリューを備えた押出機を用いて溶融混練造粒し、
組成物−1を得た。得られた組成物−1のプレスシート
物性を第1表の実施例1の欄に示した。
合体(酢酸ビニル含有量:10重量%、MFR(E)=9.
0g/10min:EVA)65重量部、ポリスチレン(商標
名、デンカスチロールGP200:電気化学工業(株)
製、MFR(G)=25g/10min:PS)20重量部およ
びポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロッ
ク共重合体のポリブタジエンブロック水素添加物(商標
名、クレイトンG1652:シェル化学(株)製、スチレン
含有量:29重量%)10重量部を加え、40mmのダルメー
ジスクリューを備えた押出機を用いて溶融混練造粒し、
組成物−1を得た。得られた組成物−1のプレスシート
物性を第1表の実施例1の欄に示した。
次いで30mmのTダイにより厚さ100μの融着用フィル
ムを成形し、単体フィルムでのスジの発生の有無を観察
した後、別途用意した200μ厚のアルミニウム箔と接着
した。接着は接着圧力1kg/cm2、接着時間60秒でヒー
トシーラーにより加熱しながら行った。
ムを成形し、単体フィルムでのスジの発生の有無を観察
した後、別途用意した200μ厚のアルミニウム箔と接着
した。接着は接着圧力1kg/cm2、接着時間60秒でヒー
トシーラーにより加熱しながら行った。
接着後、剥離速度200mm/minで180°剥離強度を測定
し、その結果を第2表実施例1の欄に示した。
し、その結果を第2表実施例1の欄に示した。
〔実施例2〕 実施例1で用いた無水マレイン酸グラフト変性高密度ポ
リエチレン5重量部に、EVA70重量部、PS20重量部
およびクレイトンG5重量部を加え、実施例1と同様に
して溶融混練造粒し組成物−2を得た。その物性を前記
第1表に併記した。
リエチレン5重量部に、EVA70重量部、PS20重量部
およびクレイトンG5重量部を加え、実施例1と同様に
して溶融混練造粒し組成物−2を得た。その物性を前記
第1表に併記した。
更に実施例1と同様にしてフィルムを成形してスジの発
生の有無を観察するとともに、該フィルムをアルミニウ
ム箔とラミネートし、接着強度を測定し、第2表に併記
した。
生の有無を観察するとともに、該フィルムをアルミニウ
ム箔とラミネートし、接着強度を測定し、第2表に併記
した。
〔実施例3〕 実施例1で用いた無水マレイン酸グラフト変性高密度ポ
リエチレン5重量部に、EVA55重量部、PS20重量部
およびクレイトンG20重量部を加え、実施例1と同様に
して溶融混練造粒し組成物−3を得た。その物性を前記
第1表に併記した。
リエチレン5重量部に、EVA55重量部、PS20重量部
およびクレイトンG20重量部を加え、実施例1と同様に
して溶融混練造粒し組成物−3を得た。その物性を前記
第1表に併記した。
更に実施例1と同様にしてフィルムを成形してスジの発
生の有無を観察するとともに、該フィルムをアルミニウ
ム箔とラミネートし、剥離強度を測定し、前記第2表に
併記した。
生の有無を観察するとともに、該フィルムをアルミニウ
ム箔とラミネートし、剥離強度を測定し、前記第2表に
併記した。
〔比較例1〕 実施例1で用いた無水マレイン酸グラフト変性高密度ポ
リエチレン5重量部に、EVA75重量部、PS20重量部
加え、実施例1と同様にして溶融混練造粒し、組成物−
4を得た。次いでフィルムを成形してスジの発生の有無
を観察するとともにアルミニウム箔をラミネートし、剥
離強度を測定し、それぞれ前記第1表及び第2表に併記
した。
リエチレン5重量部に、EVA75重量部、PS20重量部
加え、実施例1と同様にして溶融混練造粒し、組成物−
4を得た。次いでフィルムを成形してスジの発生の有無
を観察するとともにアルミニウム箔をラミネートし、剥
離強度を測定し、それぞれ前記第1表及び第2表に併記
した。
〔実施例4〕 厚さ100μの実施例1の融着用フィルムを、温度160℃、
圧力1kg/cm2、1分の条件で200mm厚の2枚のアルミニ
ウム箔の間に挟んでラミネートしたところ、(A1/実
施例1の融着用フィルム/A1)剥離強度は19.5kg/2
5mm幅であった。
圧力1kg/cm2、1分の条件で200mm厚の2枚のアルミニ
ウム箔の間に挟んでラミネートしたところ、(A1/実
施例1の融着用フィルム/A1)剥離強度は19.5kg/2
5mm幅であった。
また、同一の条件で、融着用フィルムの一方の面に同様
のアルミニウム箔を、他方の面に低密度ポリエチレンを
ラミネートしたところ、(A1/実施例1の融着用フィル
ム/ポリエチレン)融着用フィルムとポリエチレンとの
間は剥離不能でアルミニウムと融着用フィルムとの間の
剥離強度は5.94kg/25mm幅で、いずれも良好な強度を有
していた。
のアルミニウム箔を、他方の面に低密度ポリエチレンを
ラミネートしたところ、(A1/実施例1の融着用フィル
ム/ポリエチレン)融着用フィルムとポリエチレンとの
間は剥離不能でアルミニウムと融着用フィルムとの間の
剥離強度は5.94kg/25mm幅で、いずれも良好な強度を有
していた。
〔比較例2〕 比較例1の融着用フィルムを用いた以外は、実施例3と
同様の条件でラミネート金属積層体を製造した。(A1/
比較例1の融着用フィルム/A1)の場合は、接着強度は
18.0kg/25mm幅、(A1/比較例1の融着用フィルム/ポ
リエチレン)の場合は、5.30kg/25mm幅と、いずれも実
施例4と比べてやや低い値を示した。
同様の条件でラミネート金属積層体を製造した。(A1/
比較例1の融着用フィルム/A1)の場合は、接着強度は
18.0kg/25mm幅、(A1/比較例1の融着用フィルム/ポ
リエチレン)の場合は、5.30kg/25mm幅と、いずれも実
施例4と比べてやや低い値を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 25:04 23:26 51:06 53:00)
Claims (1)
- 【請求項1】(a)成分:酢酸ビニル含有量が5〜30重
量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体 97〜45重量部、 (b)成分:スチレン系重合体 30〜1重量部、 (c)成分:不飽和カルボン酸またはその誘導体グラフト
変性ポリエチレン 15〜1重量部、 (d)成分:モノビニル芳香族炭化水素・オレフィンブロ
ック共重合体 30〜1重量部 とからなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13767685A JPH0641544B2 (ja) | 1985-06-26 | 1985-06-26 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13767685A JPH0641544B2 (ja) | 1985-06-26 | 1985-06-26 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61296044A JPS61296044A (ja) | 1986-12-26 |
JPH0641544B2 true JPH0641544B2 (ja) | 1994-06-01 |
Family
ID=15204211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13767685A Expired - Lifetime JPH0641544B2 (ja) | 1985-06-26 | 1985-06-26 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0641544B2 (ja) |
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DE69016711T2 (de) * | 1989-08-07 | 1995-07-13 | Mitsui Petrochemical Ind | Klebstoffzusammensetzung, Laminat, das eine aus diese Zusammensetzung gefertigte Klebeschicht enthält und Verfahren zu deren Herstellung. |
US5225482A (en) * | 1989-08-07 | 1993-07-06 | Mitsui Petrochemical Industries Co., Ltd. | Adhesive resin composition, laminate comprising this composition as adhesive layer, and process for preparation thereof |
DE4126829A1 (de) * | 1991-08-14 | 1993-02-18 | Basf Ag | Thermoplastische formmasse |
CN100354385C (zh) * | 1999-09-03 | 2007-12-12 | 纳幕尔杜邦公司 | 具有高剥离强度和内聚破坏的低活化温度的粘合剂组合物 |
US6855432B1 (en) | 1999-09-03 | 2005-02-15 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Low activation temperature adhesive composition with high peel strength and cohesive failure |
JP4623941B2 (ja) * | 2003-06-06 | 2011-02-02 | 株式会社フジクラ | 直流電力ケーブルの製造方法 |
JP2005187496A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Tosoh Corp | アルミ接着用接着剤及びそれを用いた接着性フィルム |
WO2009057624A1 (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-07 | Du Pont-Mitsui Polychemicals Co., Ltd. | 粘着フィルム又はシート |
-
1985
- 1985-06-26 JP JP13767685A patent/JPH0641544B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61296044A (ja) | 1986-12-26 |
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