JPH0641195B2 - 透湿・防水性積層体 - Google Patents

透湿・防水性積層体

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JPH0641195B2
JPH0641195B2 JP26256385A JP26256385A JPH0641195B2 JP H0641195 B2 JPH0641195 B2 JP H0641195B2 JP 26256385 A JP26256385 A JP 26256385A JP 26256385 A JP26256385 A JP 26256385A JP H0641195 B2 JPH0641195 B2 JP H0641195B2
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JP
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laminate
woven fabric
sheet
sheath
nonwoven fabric
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章郎 菅井
洋平 川口
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Dynic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 近時家庭用や工業用に吸湿剤が多用され、一方スポーツ
ウェアなどにも通気・透湿・防水性が盛んに活用されて
きている。本発明による積層体は主に家庭用・工業用の
吸湿剤を入れる袋として利用されるものである。すなわ
ち本発明による積層体をヒートシールにより製袋し、こ
の中に塩化カルシウムなどの吸湿剤を封入する。この吸
湿剤を封入した袋を家庭内の押入れやふとんなどおよび
水分を嫌う錆びやすい機器類のパッキングなど除湿した
い場所やパッケージ内に設置することにより除湿を容易
に行なおうとするものである。吸湿剤入りの袋の具備す
べき必須条件は容易に湿気を通し、吸湿剤が吸湿して溶
液となった場合にはその液体を袋外に漏れないようにす
る防水性能が必要である。こゝに透湿・防水性、ヒート
シール強度が必要な理由がある。本発明はこれらを満足
する積層体に関する。
〔従来の技術〕
透湿・防水性を賦与する方法として微多孔性ポリオレフ
ィンシートや四ふっ化エチレンフィルムが利用され、ま
たは基体にポリウレタンを塗布し湿式製膜法で微多孔性
を得るなどの方法が用いられている。しかしながら四ふ
っ化エチレンやポリウレタンではコスト的に高く、又製
袋にも問題があり包材用に利用することは困難である。
こゝにおいて微多孔性ポリオレフィンシートが有効に利
用される。ところがこの微多孔性ポリオレフィンシート
は強度が低く、またヒートシール適性も低いためシート
単独では包材して使用するには不適当である。そのた
め、ポリオレフィン不織布やポリオレフィン割布(スプ
リットヤーン織物)などと微多孔性ポリオレフィンシー
トを熱圧ロールでラミネートして使用するのが一般的で
あった。
しかし、この過程で微多孔性ポリオレフィンシートの軟
化点以上の熱を加えねばならず、その上圧力をかけてラ
ミネートするため折角の微多孔が変形縮小し透湿性能が
著しく低下するという欠点があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
微多孔性ポリオレフィンシートの有する透湿性、防水
性、通気性を損わず、かつヒートシール性と強度を賦与
することに問題がある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
前述のごとく微多孔性ポリオレフィンシートは強度が弱
く、ヒートシール性が低いため単独に使用することはで
きない。したがってこれらの欠点をカバーし、有する特
長を保持する手段を講じなければならない。その手段と
して イ. ポリオレフィンシートの強度を補強するための補
強材を積層する。
ロ. ヒートシール性を賦与するために低融点の樹脂材
を積層する。
ハ. 微多孔性を保持するため空隙率の大きい不織布を
使用し、出来るだけ低圧力、低温で接着できる手段を工
程的に考慮する。
ニ. 防水性を保持するため界面活性剤の使用はできる
だけ最低限に抑える。
前述のイ.ロ.ハ.およびニの4項目を満足さすべく本
発明者等は鋭意研究し本発明を完成するに至ったもので
ある。以下その内容につき詳述する。
ポリオレフィンシートと低温で熱融着さすためにエチレ
ン醋ビ共重合樹脂を、ヒートシール性を高めるためにポ
リエチレンを利用する着想もって、これらを満足さすた
めにはコンジュゲート繊維による不織布が最適であると
の結論を得た。すなわち芯部分としてポリプロピレンを
用い、鞘部分としてエチレン・醋ビ共重合物と低密度ポ
リエチレンの二種類の繊維からなる不織布を製造し、こ
れを微多孔性ポリオレフィンシートに積層することによ
り目的を達することを見出した。不織布の製造法として
はアクリル系エマルジョン等をバインダーとして用いる
いわゆる浸漬式乾式不織布があるが、この方法による不
織布はエマルジョンに含まれる界面活性剤のため防水性
が大巾に低下するという欠点があり使用できない。
ここで本発明者らは不織布の製法として湿式法による2
槽抄きを採用した。すなわち第1槽においてポリプロピ
レン/低密度ポリエチレンの芯/鞘コンジュゲート繊維
を用い、第2槽においてポリプロピレン/エチレン・醋
ビ共重合物の芯/鞘コンジュゲート繊維を用い、この2
槽を積層して一体化した2槽シートを作製し、エチレン
・醋ビ共重合物の融点以上で、低密度ポリエチレンの融
点以下の温度で乾燥,加熱して2層を融着させ2層不織
布積層体(第2図)を得た。又、不織布製造法としてカ
ード方式による乾式製造法によってウエブを形成しても
同様の熱融着不織布が得られるが、カード式の場合はカ
ード適性を得るために繊維に油材や界面活性剤などの助
剤付着しており、この助剤のために防水性を大巾にそこ
なう欠点がある。得られた2層不織布積層体を微多孔性
ポリオレフィンシート(例えば商品名NFシート徳山ソ
ーダ製)にエチレン・醋ビ共重合物を接着面として積層
し115℃に加熱したフェルトカレンダーで処理すること
によりエチレン・醋ビ共重合物のみが溶融し、ポリオレ
フィンシートと融着し一体化した積層体(第1図)が得
られた。この場合フェルトカレンダーであることにより
圧力は最低でポリオレフィンシートの微多孔性を損う心
配はない。フェルトカレンダーを用いる代りに適当な間
隙を設けた低温熱ロールの間を通過さすことによっても
同様の効果が得られる。
以上は片面のみに積層する場合について記述したが、全
く同様の工程により両面に積層することも可能であり、
片面か両面かは使用する包材の用途、物性などにより適
宜選択すればよい。両面積層体を第3図に示す。
〔発明の効果〕
本発明により得られた積層体は透湿性,防水性,通気
性,強度,ヒートシール性にすぐれ、加工性もよく十分
実用に耐えうる効果を有するものであった。また不織布
の種類(重量,強度,コンジュゲート繊維の組合せな
ど)を変えることにより衣料分野その他への展開も可能
な製品である。
〔実施例〕
実施例1. 繊維の太さ3,繊維長5mmのポリプロピレンを芯成
分、低密度ポリエチレンを鞘成分としたコンジュゲート
繊維(大和紡製NBF−Hタイプ)と太さ2,繊維長
5mmのポリプロピレンを芯成分,エチレン醋ビ共重合物
を鞘成分としたコンジュゲート繊維(大和紡製NBF−
Eタイプ)でそれぞれ重量が30gr/m,と15g/m
の湿式不織布を製造し、両者をエチレン・醋ビ共重合物
の軟化温度以上で、ポリエチレンの軟化温度以下で乾
燥,加熱し一体化した2層積層体と微多孔性ポリオレフ
ィンシート(NFシート徳山ソーダ製)とをエチレン・
醋ビ共重合物がNFシートに接するように積層し115℃
に加熱したフェルトカレンダーで処理した。得られた積
層体は第1表に示す通り微多孔性ポリオレフィンの基本
物性を殆んど損うことなく強度,ヒートシート性にすぐ
れた積層体であった。
実施例2 実施例1はNFシートの片面に2層積層体を積層した例
であるが、同様にして両面から積層し、120℃に加熱し
たフェルトカレンダーで処理した。得られた積層体は第
1表に示す通り所期の目的を達成したもので、両面にヒ
ートシール性を賦与したものであった。
比較例1. 実施例1で用いたNBF−Hタイプ(太さ3,繊維長
5mm,ポリプロピレン/ポリエチレンの芯/鞘コンジュ
ゲート繊維)で重量45g/mの湿式不織布を製造し、
これとNFシートを積層し、130℃に加熱したスチール
カレンダーで処理した。得られた積層体の物性は第1表
に示す通り、NFシートの基本物性を著しく低下させ、
単に強度およびヒートシート性だけを向上させたにすぎ
ず、必要な透湿性において使用に耐えないものであっ
た。
比較例2 NBF−Hタイプの不織布カード用繊維(太さ3,繊
維長5/mmのポリプロピレン/ポリエチレンの芯/鞘コ
ンジュゲート繊維)を用い、重量45g/mのカードウ
エブを作り、130℃の加熱カレンダーを通して不織布を
製造した。これと比較例1.と同様にNFシートとを積層
した。得られた積層体の物性は第1表に示す通り、NF
シートの基本物性を著しく低下させ、防水性能も低下し
て実用性に欠けるものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図に本発明の一実施例を示す。 第1図は本発明による片面積層体の断面を、 第2図は2層不織布積層体の断面を、 第3図は本発明による両面積層体の断面を示す。 1……ポリプロピレン(芯)/ポリエチレン(鞘)、コ
ンジュゲート繊維不織布 2……ポリプロピレン(芯)/エチレン・醋ビ共重合物
(鞘)、コンジュゲート繊維不織布 3……微多孔性ポリオレフィンシート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微多孔性ポリオレフィン樹脂シートの片面
    もしくは両面に、少なくとも二種類のコンジュゲート繊
    維を含む不織布を積層してなる積層体であって、該コン
    ジュゲート繊維の一種類は鞘成分としてポリエチレンか
    らなり、他方は同じく鞘成分として該樹脂シートに良好
    な熱融着性を有する樹脂からなることを特徴とする透湿
    ・防水性積層体。
  2. 【請求項2】不織布の構造が2層不織布積層体である特
    許請求の範囲第(1)項記載の透湿・防水性積層体。
  3. 【請求項3】2層不織布積層体の一方がポリプロピレン
    /ポリエチレンの芯/鞘コンジュゲート繊維よりなり、
    他方がポリプロピレン/エチレン、酢ビ共重合物の芯/
    鞘コンジュゲート繊維よりなる特許請求の範囲第(2)項
    記載の透湿・防水性積層体。
  4. 【請求項4】不織布が湿式法の2槽抄き不織布である特
    許請求の範囲第(1)項ないし第(3)項記載の透湿・防水性
    積層体。
JP26256385A 1985-11-25 1985-11-25 透湿・防水性積層体 Expired - Lifetime JPH0641195B2 (ja)

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JPS62122752A JPS62122752A (ja) 1987-06-04
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