JPH0640988Y2 - 湿式ダンパ装置の潤滑構造 - Google Patents

湿式ダンパ装置の潤滑構造

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JPH0640988Y2
JPH0640988Y2 JP8480688U JP8480688U JPH0640988Y2 JP H0640988 Y2 JPH0640988 Y2 JP H0640988Y2 JP 8480688 U JP8480688 U JP 8480688U JP 8480688 U JP8480688 U JP 8480688U JP H0640988 Y2 JPH0640988 Y2 JP H0640988Y2
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JP
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damper
annular flange
wet
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damper device
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登司男 横山
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、建設機械・各種車両等に用いられる、摩擦板
を内蔵する湿式ダンパ装置に関する。
[従来の技術] 従来の湿式ダンパ装置は、第7図に示すように、一体的
に連結された一対のサイドプレート3,19をハブ5の環状
フランジ16の両側に配設し、サイドプレート3,19と環状
フランジ16とをトーションスプリング20で連結するとと
もに、サイドプレート3,19と環状フランジ16との間にフ
リクションワッシャ21および縮設したコーンスプリング
22を配し、エンジンのフライホイール2と出力軸6とに
連結したダンパと、該ダンパを収容するためにフライホ
イールケース7とダンパケース8とを結合して形成さ
れ、下部に潤滑油を貯留するダンパ室とからなるもので
あり、エンジンの回転に伴ってフライホイール2の外周
に固着されたリングギヤ1がかき上げた潤滑油の飛沫や
オイルミストによってダンパの内部を潤滑する構造とな
っている。
[考案が解決しようとする課題] 従来の湿式ダンパ装置の内部潤滑は油の飛沫やオイルミ
ストのみに依存しているため、第7図のフリクションワ
ッシャ21と環状フランジ16との接触面に対する十分な潤
滑が期待できず、特にフライホイール2に近い方のフリ
クションワッシャの潤滑が不十分であった。その結果フ
リクションワッシャは乾式に近い状態となり、摩擦面の
滑りによる発熱・摩耗が促進され、ダンパのねじり特性
のヒステリシストルクが減少し、フリクションワッシャ
の摩耗寿命が一層低減するという問題点があった。
本考案は従来の技術が有するこのような問題点に鑑みて
なされたもので、フリクションワッシャの摩擦面を十分
に潤滑しうる湿式ダンパ装置の潤滑構造を提供すること
を目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案における湿式ダンパ
装置の潤滑構造は、前面板にボルト締め付け用切り欠き
部と、左右下端に油穴を設けたファネルを、ダンパの環
状フランジの外周面直上に前面板が位置するようにダン
パケースの内壁上部に取着してなるものと、ファネルに
代えて、縦リブと、該縦リブの下端に接続して前縁がダ
ンパの環状フランジの外周面直上に位置し、上面が前下
がりに傾斜する円弧状の横リブとをダンパケースの内壁
上部に設けてなるものである。
[作用] 請求項(1)の場合、ダンパ室の下部に貯留された潤滑
油は、エンジンの回転に伴って、フライホイールに固着
されたリングギヤによってかき上げられ、ダンパ室の内
壁に沿ってファネル内に流れ込み、ファネル前面板の切
り欠き部と左右下端の油穴からダンパの環状フランジ外
周面に滴下し、環状フランジの両側面を伝わってフリク
ションワッシャとの接触面を潤滑する。
請求項(2)の場合は、リングギヤによってかき上げら
れた潤滑油は、ダンパ室内壁上部に設けた縦リブにせき
止められて横リブ上面に流れ落ち、横リブの前縁からダ
ンパの環状フランジ外周面に滴下する。
[実施例] 実施例について図面を参照して説明する。
第1図、第2図において、外周面にリングギヤ1を固着
したフライホイール2に、湿式ダンパのサイドプレート
3に鋲着されたドリブンプレート4がボルトで固着さ
れ、ハブ5のスプライン穴には出力軸6が嵌合されてお
り、フライホイールケース7とダンパケース8とで形成
されるダンパ室の下部には潤滑油9が貯留されている。
前記ダンパケース8の内壁上部に設けたリブ10に、第3
図に示す板金溶接構成のファネル11をボルト12で固着す
る。ファネル11は底面が前下がりに傾斜した円弧状をな
し、前面板13にはダンパケース8に取着する際のボルト
締め付け用切り欠き部14と、左右下端部に潤滑油を滴下
させる油穴15とを設けた約60度の扇形の箱で、前記リブ
10に固着したとき前面板13の下端が環状フランジ16の外
周面の直上に位置するようになっている。
また第4図〜第6図に示すように、リングギヤ1によっ
てかき上げられた潤滑油をせき止める縦リブ17と、該縦
リブ17に接続して前縁がダンパの環状フランジ16の外周
面直上に位置し、上面が前下がりに傾斜した円弧状の横
リブ18とをダンパケース8の内壁上部に設ける構造でも
よい。
[考案の効果] 本考案は上述の通り構成されているので、次に示す効果
を奏する。
ダンパの環状フランジ外周面から両側面に集中的に潤滑
油を滴下することにより、フリクシヨンワッシャとの接
触面が確実に潤滑されるので、フリクションワッシャの
発熱・摩耗を防止することができるようになり、フリク
ションワッシャの耐用寿命が向上し、ねじり特性は長期
的に安定するとともにダンパ室のヒートバランスが改善
される。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項(1)に記載した湿式ダンパ装置の縦断
面図、第2図は第1図のダンパおよびダンパケースをフ
ライホイール側から見た一部切り欠き正面図の一部、第
3図はファネルの斜視図、第4図は請求項(2)に記載
したリブを内壁に設けた湿式ダンパ装置の部分断面図、
第5図は第4図のA−A線に沿う断面図、第6図は前記
リブの斜視図、第7図は従来の技術による湿式ダンパ装
置の縦断面図である。 1……リングギヤ 2……フライホイール 3,19……サイドプレート 4……ドリブンプレート 5……ハブ 6……出力軸 7……フライホイールケース 8……ダンパケース 9……潤滑油 10……リブ 11……ファネル 12……ボルト 13……前面板 14……ボルト締め付け用切り欠き部 15……油穴 16……環状フランジ 17……縦リブ 18……横リブ 20……トーションスプリング 21……フリクションワッシャ 22……コーンスプリング

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一体的に連結された一対のサイドプレート
    3,19をハブ5の環状フランジ16の両側に配設し、サイド
    プレート3,19と環状フランジ16とをトーションスプリン
    グ20で連結するとともに、サイドプレート3,19と環状フ
    ランジ16との間にフリクションワッシャ21および縮設し
    たコーンスプリング22を配し、エンジンのフライホイー
    ル2と出力軸6とに連結したダンパと、該ダンパを収容
    するためにフライホイールケース7とダンパケース8と
    を結合して形成され、下部に潤滑油を貯留するダンパ室
    とからなる湿式ダンパ装置において、前面板13にボルト
    締め付け用切り欠き部14と左右下端に油穴15を設けたフ
    ァネル11を、ダンパの環状フランジ16の外周面直上に前
    面板13が位置するように、ダンパケース8の内壁上部に
    取着したことを特徴とする湿式ダンパ装置の潤滑構造。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載の湿式ダンパ装置におい
    て、ファネル11に代えて縦リブ17と、該縦リブ17の下端
    に接続して前縁が前記環状フランジ16の外周面直上に位
    置し、上面が前下がりに傾斜する円弧状の横リブ18とを
    ダンパケース8の内壁上部に設けたことを特徴とする湿
    式ダンパ装置の潤滑構造。
JP8480688U 1988-06-27 1988-06-27 湿式ダンパ装置の潤滑構造 Expired - Lifetime JPH0640988Y2 (ja)

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JPH026839U JPH026839U (ja) 1990-01-17
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JPS61206725U (ja) * 1985-06-14 1986-12-27
JP5351493B2 (ja) * 2008-10-30 2013-11-27 アイシン・エィ・ダブリュ工業株式会社 リミッタ付きダンパ
CN102105723B (zh) * 2008-10-30 2013-03-27 爱信艾达工业株式会社 具有扭矩限制器功能的减震器
JP6995009B2 (ja) * 2018-05-08 2022-01-14 株式会社エクセディ ダンパ装置

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JPH026839U (ja) 1990-01-17

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