JPH0640775Y2 - コンクリート打設用鋼製型枠 - Google Patents

コンクリート打設用鋼製型枠

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JPH0640775Y2
JPH0640775Y2 JP1988084960U JP8496088U JPH0640775Y2 JP H0640775 Y2 JPH0640775 Y2 JP H0640775Y2 JP 1988084960 U JP1988084960 U JP 1988084960U JP 8496088 U JP8496088 U JP 8496088U JP H0640775 Y2 JPH0640775 Y2 JP H0640775Y2
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mold
steel
plate
forming plate
concrete pouring
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富悦 三井
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ミツイケミカル商事株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トンネル工事等各種の構築工事、又は建築工
事に於いて、コンクリートを打つ際に、コンクリートを
流し込みその凝固安定の保持を行うために用いるコンク
リート打設用鋼製型枠に関するものであって、離型剤を
用いること無く極めて良好なる離型が成されるように構
成したことを特徴とするものである。
(従来の技術) 従来のコンクリート打設用鋼製型枠としては、鋼製型枠
の表面に合成樹脂系の塗料、例えばポリウレタン系塗
料、またはエポキシ系塗料を塗布したものがある。そし
て、これ以外には、鋼製型枠の表面にセラミック熔射を
施したもの、若しくは、当該セラミック熔射の表面に合
成樹脂を塗布したもの、または鋼製型枠の表面にZn、Al
等を熔射すると共にその表面に合成樹脂塗料を塗装した
ものがある。
(考案が解決しようとする問題点) 上述した従来のコンクリート打設用鋼製型枠は、何れも
その儘使用した場合、コンクリートノロが付着し易く、
従って、離型の困難性及び成形表面の劣悪性を必然伴う
ものであった。そして、成形後の後処理として、コンク
リートノロの除去作業、コンクリート面の補修作業を要
するため、大変な手間を要するばかりでなく、作業上顕
著な不経済性が伴うことを余儀なくされた。
そして、上記のような弊害の解消化の手段として、一般
的には、当該型枠の表面に予め離型剤を吹き付けておく
ことを通例とした。然し乍、離型剤を用いた場合、これ
が成形コンクリートの表面に黒い染みとして表われたし
まうと言うような新たな問題が生じるだかりでなく、当
該離型剤は油性にしてかつ悪臭を伴うものであるため、
例えば、トンネル工事に用いた場合、火災の発生、また
は悪臭がトンネル内に漂い作業員の作業性を阻害するば
かりでなく、皮膚障害、呼吸器官系障害をもたらす恐れ
が存するものであった。また、離型剤塗布のために鋼製
型枠の表面に吹き付けた際に、予め組み込まれている鉄
筋等にこれが飛び散って付着した場合、当該鉄筋に対す
る流し込みコンクリートの接着性を劣化させてしまうと
言うような問題が生じることを余儀なくされた。
本考案は、離型剤を使用すること無く極めて良好なる離
型作用が奏されるように構成し、依って、上記のような
従来に於ける問題点の解消化を図ったことを特徴とする
ものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、表面をプラスト及び化学薬品で脱水及び防錆
処理を施して成る鋼製型枠1の型面に対し、両面を溶剤
及び化学薬品を介して洗浄処理を施して成る合成ゴム材
3を介在させて、薬品処理に基づき接着面部分のふっ素
の切離し処理を施して成るふっ素樹脂板製の型面形成板
2を、各接合面に塗布した接着剤を介して張設したこと
を特徴とするコンクリート打設用鋼製型枠に係るもので
ある。
また、上記した型面形成板2としては、薬品処理に基づ
き接着面部分を表面劣化させて成るポロプロピレン板を
用いることができる。
(作用) 本考案は通常のコンクリート打設用鋼製型枠と同様に枠
組みして利用に供するものである。
そして、鋼製型枠1の型面全体に張設した、ふっ素樹脂
製またはポロプロピレン板製の型面形成板2が奏する優
れた非粘着性(ものが付着しにくい性質)と潤滑性に基
づき、良好なる離型作用が果たされ、従来の型枠におい
て、離型上の問題から使用を余儀なくされた離型剤は、
本考案にあっては用いる必要がない。
(実施例) 本考案の実施例を図面について詳細に説明すれば次の通
りである。
第1図において、1は鋼製型枠であって、当該型枠1は
これを所要枚数用いて所要形態に枠組みしてコンクリー
トの流し込みを行うためのものである。
2は上記鋼製型枠1の型面全体に張設するための型面形
成板であって、ふっ素樹脂またはポロプロピレン板等で
形成したものである。
また、該型面形成板2の鋼製型枠1に対する張設である
が、これは、第1図に示すように合成ゴム材3を介在さ
せて張設する。すなわち、当該合成ゴム材3は、鋼製型
枠1に対する型面形成板2の張設力を強化するために介
在させたものである。
処で、上記した鋼製型枠1に対する型面形成板2の張設
であるが、これは、具体的には下記のようにして成すも
のである。
先ず、前処理として、鋼製型枠1の表面を、プラスト及
び化学薬品で、脱脂及び脱錆処理を施しておく。
また、ふっ素樹脂板またはポロプロピレン板等で形成し
た型面形成板2は、その接着用面だけを薬品処理を施し
ておくことに依り、接着可能状態にしておく。すなわ
ち、ふっ素樹脂板の場合は、薬品処理に基づき接着面部
分のふっ素(F)の切離し処理を成しておき、ポロプロ
ピレン板の場合は、薬品処理に基づき接着面部分の表面
劣化を生じさせ接着剤の乗りを良くしておく。
更に、介在させる合成ゴム材3であるが、これも溶剤及
び化学薬品で洗浄処理を施しておく。
そして、上記のような前処理を施した後、第1図に示す
ように、鋼製型枠1の表面に接着剤を塗布し、合成ゴム
材3を接着する。次に、当該合成ゴム材3の上面に接着
剤を塗布し、型面形成板2を接着する。然る後、型面形
成板2の表面側から圧力を加えて圧着処理を施し、接着
の安定化を図れば、本考案は完成化する。
処で、型面形成板2として用いるふっ素樹脂板である
が、ふっ素樹脂はふつ素を含むポリマーで、強固なC−
F結合のため、極めて良好な熱安定性を具え、強力な化
学薬品にも侵されず、優れた電気的特性を具えている。
そして、本考案においてこれを用いた主たる理由は、優
れた非粘着性(ものが付着しにくい性質)と潤滑性を供
えており、極めて良好なる離型効果を奏することに着目
したからである。
また、ポロプロピレン板にあっても、ほゞ同様な特性を
奏するものである。
第2図は本考案をメタルフォーム形式の型枠に実施した
場合を、また、第3図は本考案をスチールフォーム形式
の型枠に実施した場合を夫々示したものであり、本考案
は各種形式の型枠に対する実施が可能である。
(考案の効果) 本考案は、鋼製型枠1の型面全体に、ふっ素樹脂板製ま
たはポロプロピレン板製の型面形成板2を張設するよう
に構成したから、ふっ素樹脂板製またはポロプロピレン
板製の型面形成板2が奏する優れた非粘着性と潤滑性に
基づき、卓越した離型効果を奏し、従来の型枠において
必要とした離型剤を用いる必要が全くない。
従って、当該離型剤を使用した従来において生じた、離
型剤が成形コンクリートの表面に染み込んでしまうと言
うような問題、更に、当該離型剤が油性であることに基
づく、火災の心配性、悪臭に依る作業の阻害性、作業員
に対する皮膚障害、呼吸器官系障害等の問題、並びに、
離型剤が鉄筋に付着した際に生じるコンクリートに対す
る接着性の劣化と言うような問題は、本考案にあっては
全く解消化される。
また本考案は、鋼製型枠1と型面形成板2との間に、合
成ゴム材3を介在させるように構成したから、当該合成
ゴム材3に対する接着剤の乗りの良さから、鋼製型枠1
と型形成板2の接着的結合が極めて安定した形態で行わ
れ、従って、合成ゴム材3を介在させずに当該両者を直
接接着した場合に比して、接着の向上化が著しく図られ
ることとなる。
更に本考案は、鋼製型枠1の型面はプラスト及び化学薬
品で脱水及び防錆処理を施して成るものとし、ふっ素樹
脂板製の型面形成板2の接着面部分は薬品処理に基づき
ふっ素の切離し処理を施して成るものとし、合成ゴム材
3は両面を溶剤及び化学薬品を介して洗浄処理を施して
成るものとしたから、当該三者の接着剤を介しての重合
的張設は、上記各処理に基づき接着剤の乗りが極めて良
好化し、従って、使用に伴い型面形成板2が剥離してし
まうと言うような心配を絶無とする。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示すものであって、第1図は本考
案の要部を示す拡大断面図、第2図は本考案をメタルフ
ォーム形式の型枠に実施した場合を示す斜視図、第3図
は本考案をスチールフォーム形式の型枠に実施した場合
を示す斜視図である。 1…鋼製型枠、2…型面形成板、3…合成ゴム材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面をプラスト及び化学薬品で脱水及び防
    錆処理を施して成る鋼製型枠1の型面に対し、両面を溶
    剤及び化学薬品を介して洗浄処理を施して成る合成ゴム
    材3を介在させて、薬品処理に基づき接着面部分のふっ
    素の切離し処理を施して成るふっ素樹脂板製の型面形成
    板2を、各接合面に塗布した接着剤を介して張設したこ
    とを特徴とするコンクリート打設用鋼製型枠。
  2. 【請求項2】型面形成板2として、薬品処理に基づき接
    着面部分を表面劣化させて成るポロプロピレン板を用い
    て成る請求項1に記載のコンクリート打設用鋼製型枠。
JP1988084960U 1988-06-27 1988-06-27 コンクリート打設用鋼製型枠 Expired - Lifetime JPH0640775Y2 (ja)

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JPH029648U JPH029648U (ja) 1990-01-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5024858Y2 (ja) * 1971-09-03 1975-07-25
JPS602305A (ja) * 1983-06-21 1985-01-08 日本石油化学株式会社 離型性良好なコンクリ−ト用金属製型枠・パネル
JPS61188104A (ja) * 1985-02-15 1986-08-21 昭和電工株式会社 コンクリ−ト用型枠

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JPH029648U (ja) 1990-01-22

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