JPH05106337A - コンクリート成形用の型枠 - Google Patents
コンクリート成形用の型枠Info
- Publication number
- JPH05106337A JPH05106337A JP29832691A JP29832691A JPH05106337A JP H05106337 A JPH05106337 A JP H05106337A JP 29832691 A JP29832691 A JP 29832691A JP 29832691 A JP29832691 A JP 29832691A JP H05106337 A JPH05106337 A JP H05106337A
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- JP
- Japan
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- mold
- concrete
- molding
- plate
- molded
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 成形したコンクリートと型枠の剥離が1回の
コンクリートの成形で失われることなく、長期の繰返し
使用が可能な型枠を提供すること。 【構成】 コンクリートの成形に用いる型枠1であり、
成形するコンクリートと接触する成形面にフッ素樹脂層
8が焼付け接着されてなることを特徴とする。
コンクリートの成形で失われることなく、長期の繰返し
使用が可能な型枠を提供すること。 【構成】 コンクリートの成形に用いる型枠1であり、
成形するコンクリートと接触する成形面にフッ素樹脂層
8が焼付け接着されてなることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコンクリート成形用の
型枠の改良に関するものである。
型枠の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルの建設工事をはじめ、U字溝
ブロックの製造などのコンクリートの成形の際には、型
枠が用いられる。型枠の成形面にはコンクートの成形後
の型剥れを良くするため、使用前に剥離剤が塗布され
る。剥離剤は通常、油系のものを噴霧塗装している。
ブロックの製造などのコンクリートの成形の際には、型
枠が用いられる。型枠の成形面にはコンクートの成形後
の型剥れを良くするため、使用前に剥離剤が塗布され
る。剥離剤は通常、油系のものを噴霧塗装している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、剥離剤
の噴霧塗装は作業環境を汚し、労働衛生上好ましくない
問題がある。また、塗布した剥離剤は1回のコンクリー
トの成形でほとんど剥離効果がなくなるため、成形毎に
剥離剤を塗布しなければならず、作業能率が悪い問題が
あった。
の噴霧塗装は作業環境を汚し、労働衛生上好ましくない
問題がある。また、塗布した剥離剤は1回のコンクリー
トの成形でほとんど剥離効果がなくなるため、成形毎に
剥離剤を塗布しなければならず、作業能率が悪い問題が
あった。
【0004】そこで本発明の課題は、作業環境を汚さ
ず、かつ成形したコンクリートと型枠の剥離効果が1回
のコンクリートの成形で失われることなく、コンクリー
ト成形に繰返し使用しても成形面の剥離効果を充分に有
し、その都度、剥離剤を塗布する手間がいらず、作業能
率向上に都合がよい、コンクリート成形用の型枠を提供
することにある。
ず、かつ成形したコンクリートと型枠の剥離効果が1回
のコンクリートの成形で失われることなく、コンクリー
ト成形に繰返し使用しても成形面の剥離効果を充分に有
し、その都度、剥離剤を塗布する手間がいらず、作業能
率向上に都合がよい、コンクリート成形用の型枠を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した課題を達成する
ために、本発明の成形用の型枠は成形するコンクリート
と接触する成形面にフッ素樹脂層が焼付け接着されてな
ることを特徴とする。
ために、本発明の成形用の型枠は成形するコンクリート
と接触する成形面にフッ素樹脂層が焼付け接着されてな
ることを特徴とする。
【0006】前記型枠は主として鋼板の加工により形成
され、製造する成形品により適宜な形状のものとされ
る。フッ素樹脂層はフッ素樹脂を型枠の成形面に焼付け
て形成される。このフッ素樹脂は四フッ化エチレン樹脂
(PTFE、一般にテフロンと呼ばれている)、三フッ
化塩化エチレン樹脂(PCTFE)、フッ化エチレン・
プロピレン樹脂(FEP)などのフッ素系の樹脂が用い
られる。なお、焼付けは成形面となる型枠面にフッ素樹
脂を塗布し、たとえば400℃などの所定の焼付け温度
で焼付ける、通常の焼付け手段にてなし得る。フッ素樹
脂層は非粘着性でかつ潤滑性の大きい物性であり、コン
クリートと接着せず、成形したコンクリートとの剥離性
は良好である。なお、型枠は鋼板に予めフッ素樹脂層を
設けてこれを加工するようにしてもよい。
され、製造する成形品により適宜な形状のものとされ
る。フッ素樹脂層はフッ素樹脂を型枠の成形面に焼付け
て形成される。このフッ素樹脂は四フッ化エチレン樹脂
(PTFE、一般にテフロンと呼ばれている)、三フッ
化塩化エチレン樹脂(PCTFE)、フッ化エチレン・
プロピレン樹脂(FEP)などのフッ素系の樹脂が用い
られる。なお、焼付けは成形面となる型枠面にフッ素樹
脂を塗布し、たとえば400℃などの所定の焼付け温度
で焼付ける、通常の焼付け手段にてなし得る。フッ素樹
脂層は非粘着性でかつ潤滑性の大きい物性であり、コン
クリートと接着せず、成形したコンクリートとの剥離性
は良好である。なお、型枠は鋼板に予めフッ素樹脂層を
設けてこれを加工するようにしてもよい。
【0007】
【作用】フッ素樹脂層は型枠成形面に強固に接着されて
いる。フッ素樹脂層は耐摩耗性であり、かつ成形したコ
ンクリートに対して剥離し易い物性を有する。
いる。フッ素樹脂層は耐摩耗性であり、かつ成形したコ
ンクリートに対して剥離し易い物性を有する。
【0008】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図4は、たとえばコンクリートのU字溝ブロッ
クの蓋などとなるコンクリート板を得るための型枠1で
ある。型枠1は鋼板を加工して形成されている。型枠1
の底板2は直方体形状をなし、中央の前後方向には仕切
り板3が立設されている。底板2の左右には妻板4が各
々固定状に立設され、かつ底板2の前後には側板5がヒ
ンジ部6を介して取付けられ、立設位置より外方へ各々
開放可能に形成されている(図4の側板5は開放状態を
示し、図5の側板5は立設状態を示す)。なお、両側板
5を立設させた際は、図示しない係止手段にて立設状態
が保持可能とされ、保持した両側板5は係止手段の解除
によって開放されるようになっている。
明する。図4は、たとえばコンクリートのU字溝ブロッ
クの蓋などとなるコンクリート板を得るための型枠1で
ある。型枠1は鋼板を加工して形成されている。型枠1
の底板2は直方体形状をなし、中央の前後方向には仕切
り板3が立設されている。底板2の左右には妻板4が各
々固定状に立設され、かつ底板2の前後には側板5がヒ
ンジ部6を介して取付けられ、立設位置より外方へ各々
開放可能に形成されている(図4の側板5は開放状態を
示し、図5の側板5は立設状態を示す)。なお、両側板
5を立設させた際は、図示しない係止手段にて立設状態
が保持可能とされ、保持した両側板5は係止手段の解除
によって開放されるようになっている。
【0009】使用の際の型枠1は、図5に示すように両
側板5を立設させ、底板2の上面と両妻板4、両側板5
及び仕切り板3にて囲まれた凹部がコンクリートを流し
込むための成形部7とされる。本例では仕切り板3の左
右に2個のコンクリート板を得る成形部7が形成される
ようになっている。成形部7となる各成形面、すなわち
底板2、仕切り板3、両妻板4及び両側板5の各コンク
リートの接触面にはフッ素樹脂層8が焼付け接着されて
いる。
側板5を立設させ、底板2の上面と両妻板4、両側板5
及び仕切り板3にて囲まれた凹部がコンクリートを流し
込むための成形部7とされる。本例では仕切り板3の左
右に2個のコンクリート板を得る成形部7が形成される
ようになっている。成形部7となる各成形面、すなわち
底板2、仕切り板3、両妻板4及び両側板5の各コンク
リートの接触面にはフッ素樹脂層8が焼付け接着されて
いる。
【0010】本例のフッ素樹脂層8は成形面となる鋼板
面に四フッ化エチレン樹脂を塗布し400℃で加熱して
焼付けてあり、平均層厚は、たとえば約50μmとされ
ている。
面に四フッ化エチレン樹脂を塗布し400℃で加熱して
焼付けてあり、平均層厚は、たとえば約50μmとされ
ている。
【0011】しかして、型枠1の成形部7には必要によ
り鋼線等の鉄筋材9が配置された後、セメント、砂利及
び水を混練した所定組成のコンクリート10が流し込ま
れる。しかる後、コンクリート10の硬化後は両側板5
が開放されて硬化したコンクリートの成形品10Aすな
わちコンクリート板が型枠1より取出される(図3参
照)。型枠1の成形面にはフッ素樹脂層8を設けてある
ので、コンクリート板の型枠1からの剥離は良好であ
る。かくして、所定形状のコンリート板が二個得られ
る。
り鋼線等の鉄筋材9が配置された後、セメント、砂利及
び水を混練した所定組成のコンクリート10が流し込ま
れる。しかる後、コンクリート10の硬化後は両側板5
が開放されて硬化したコンクリートの成形品10Aすな
わちコンクリート板が型枠1より取出される(図3参
照)。型枠1の成形面にはフッ素樹脂層8を設けてある
ので、コンクリート板の型枠1からの剥離は良好であ
る。かくして、所定形状のコンリート板が二個得られ
る。
【0012】コンクリート板を取出した後の型枠1成形
面のフッ素樹脂層8の外観は美しいものであり、傷みが
なく繰返しの使用の充分できる状態であった。なお、こ
の型枠1は8回繰返し使用したが、成形面のフッ素樹脂
層8は支障がなくさらに使用可能な状態であった。
面のフッ素樹脂層8の外観は美しいものであり、傷みが
なく繰返しの使用の充分できる状態であった。なお、こ
の型枠1は8回繰返し使用したが、成形面のフッ素樹脂
層8は支障がなくさらに使用可能な状態であった。
【0013】前記実施例におけるフッ素樹脂層8を設け
た成形面はコンクリート板を得る型枠1に適用した場合
であるが、フッ素樹脂層を設けた成形面はこの型枠に限
定するものではなく、各種形状のコンクリートの成形品
を形成する型枠に広く適用することができる。
た成形面はコンクリート板を得る型枠1に適用した場合
であるが、フッ素樹脂層を設けた成形面はこの型枠に限
定するものではなく、各種形状のコンクリートの成形品
を形成する型枠に広く適用することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明は成形面にフッ素樹脂層を焼付け
接着してなる型枠としたので、成形したコンクリートか
らの型枠の剥離を良好になし得る。フッ素樹脂層は型枠
の成形面に対しては強固に接着されておりかつ耐摩耗性
を有するので、1回のコンクリートの成形により消耗す
るようなものではなく、長期の繰返しの使用ができる。
したがって、この型枠を用いれば、従来のようにほとん
ど成形のたび毎に剥離剤を塗布する手間が要らず、作業
能率を向上させ得て都合がよく、かつ剥離剤の噴霧塗装
による作業環境汚染の従来の不都合も解消される。
接着してなる型枠としたので、成形したコンクリートか
らの型枠の剥離を良好になし得る。フッ素樹脂層は型枠
の成形面に対しては強固に接着されておりかつ耐摩耗性
を有するので、1回のコンクリートの成形により消耗す
るようなものではなく、長期の繰返しの使用ができる。
したがって、この型枠を用いれば、従来のようにほとん
ど成形のたび毎に剥離剤を塗布する手間が要らず、作業
能率を向上させ得て都合がよく、かつ剥離剤の噴霧塗装
による作業環境汚染の従来の不都合も解消される。
【図1】本発明実施例の型枠の要部断面図。
【図2】コンクリートの成形状態図。
【図3】型枠の離型状態図。
【図4】本例型枠の概略図。
【図5】本例型枠の使用状態図。
1 型枠 2 底板 3 仕切り板 4 妻板 5 側板 7 成形部 8 フッ素樹脂層 10 コンクリート 10A 成形品
Claims (1)
- 【請求項1】 成形するコンクリートと接触する成形面
にフッ素樹脂層が焼付け接着されてなることを特徴とし
たコンクリート成形用の型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29832691A JPH05106337A (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | コンクリート成形用の型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29832691A JPH05106337A (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | コンクリート成形用の型枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05106337A true JPH05106337A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17858213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29832691A Pending JPH05106337A (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | コンクリート成形用の型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05106337A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101496639B1 (ko) * | 2013-07-15 | 2015-03-02 | 영남대학교 산학협력단 | 테프론 코팅층을 갖는 콘크리트 성형물 몰드장치 및 이를 이용한 콘크리트 성형물 제작방법 |
JP2017089291A (ja) * | 2015-11-12 | 2017-05-25 | 株式会社松榮技研 | コンクリート打設面のひび割れ防止溝の形成方法とそれに用いる装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5051524A (ja) * | 1973-09-10 | 1975-05-08 | ||
JPS612769A (ja) * | 1984-06-15 | 1986-01-08 | Sumikin Kozai Kogyo Kk | 表面処理剤および表面処理鋼製仮設材 |
-
1991
- 1991-10-16 JP JP29832691A patent/JPH05106337A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5051524A (ja) * | 1973-09-10 | 1975-05-08 | ||
JPS612769A (ja) * | 1984-06-15 | 1986-01-08 | Sumikin Kozai Kogyo Kk | 表面処理剤および表面処理鋼製仮設材 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101496639B1 (ko) * | 2013-07-15 | 2015-03-02 | 영남대학교 산학협력단 | 테프론 코팅층을 갖는 콘크리트 성형물 몰드장치 및 이를 이용한 콘크리트 성형물 제작방법 |
JP2017089291A (ja) * | 2015-11-12 | 2017-05-25 | 株式会社松榮技研 | コンクリート打設面のひび割れ防止溝の形成方法とそれに用いる装置 |
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