JPH0640226U - 間仕切り装置 - Google Patents
間仕切り装置Info
- Publication number
- JPH0640226U JPH0640226U JP7456192U JP7456192U JPH0640226U JP H0640226 U JPH0640226 U JP H0640226U JP 7456192 U JP7456192 U JP 7456192U JP 7456192 U JP7456192 U JP 7456192U JP H0640226 U JPH0640226 U JP H0640226U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 風圧、積雪荷重による鉄骨構造梁あるいはル
ーフトラスの撓みを容易に吸収し、エアリーク量を最小
限にする間仕切装置を提供することにある。 【構成】 クリーンルーム21内を他のエリア33と区
画する間仕切りパネル32の下端を格子状床面35に気
密に固定し、この間仕切りパネル32の上端部を天井面
の内側に配設された側面パネル28の下端に設けた連結
用型材34内に相対擢動可能に嵌合する。そして、天井
面のエアフィルタ取付枠20と連結用型枠34と間仕切
りパネル32との嵌合部からのエア漏れを防止する帯電
防止型のシート材40を張設する。
ーフトラスの撓みを容易に吸収し、エアリーク量を最小
限にする間仕切装置を提供することにある。 【構成】 クリーンルーム21内を他のエリア33と区
画する間仕切りパネル32の下端を格子状床面35に気
密に固定し、この間仕切りパネル32の上端部を天井面
の内側に配設された側面パネル28の下端に設けた連結
用型材34内に相対擢動可能に嵌合する。そして、天井
面のエアフィルタ取付枠20と連結用型枠34と間仕切
りパネル32との嵌合部からのエア漏れを防止する帯電
防止型のシート材40を張設する。
Description
【0001】
本考案は、半導体工場、食品工場、薬品工場などの工業用クリーンルームの間 仕切りに使用されるミニマムリーク型の間仕切り装置に係り、特に、間仕切りパ ネルがルーフトラスなどの荷重変形に応じて伸縮できる間仕切り装置に関する。
【0002】
半導体工場などの工業用クリーンルームを構成する建物は、図2に示すように 、鉄骨構造の柱1、梁2およびルーフトラス3等を組立てることにより構成され ている。
【0003】 建物の各階は、天井(HEPA天井)上のダクトスペース(圧力チャンバ)4 、床(アリセス床)下のリターンプレナムエリア5、およびこのダクトスペース 4とリターンプレナムエリア5間に形成される清浄作業エリア6とに区画されて いる。
【0004】 そして、空調設備(図示せず)からダクトスペース4の天井面に取り付けたH EPA(High Efficiency Particulate Air )フィルタ7を通して作業エリア6 に清浄空気を供給するとともに、作業エリア6に供給された空気は格子状床面8 を通してリターンプレナムエリア5に流れ込み、再び空調設備に還流することに より、作業エリア6内を清浄状態に維持するようにしている。
【0005】 また、作業エリア6内は、間仕切り9によって半導体製造に供されるクリーン ルーム10およびメンテナンスエリアまたはバッファゾーン11などに区画され る。
【0006】
ところで、作業エリア6内を間仕切り9により区画する場合、この間仕切り9 は、格子状床面8とダクトスペース4の天井面12間に配設され、天井面12は 吊り部材などによりルーフトラス3に結合されている。
【0007】 この場合、ルーフトラス3または梁を支える柱のスパンが8〜10m程度のと きは、風圧あるいは積雪によるルーフトラス3あるいは梁の撓み量は小さいため 、間仕切り9が破損されるような問題が生じないが、ルーフトラス3または梁を 支える柱のスパンが10m以上になると、ルーフトラス3または梁が風圧あるい は積雪による荷重を受けたときの撓み量は±数10mmと大きくなり、これによる 撓み荷重が間仕切り9に作用すると、間仕切り9が破損したりする問題があるほ か、この破損部分から空気がリークしてクリーンルーム内の清浄度を低下させ、 半導体製造などに悪影響を及ぼすという問題があった。
【0008】 本考案は、上述のような問題を解決するものであり、風圧、積雪荷重による鉄 骨構造梁あるいはルーフトラスの撓みを容易に吸収できるとともに、エアクリー ク量の少ない間仕切り装置を提供することを目的とする。
【0009】
上記目的を達成するために本考案は、エアフィルタを有する天井面と格子状床 面とにより構成されるクリーンルーム内を他のエリアと区画する間仕切り装置に おいて、前記クリーンルーム内を他のエリアと区画する間仕切りパネルの下端を 前記格子状床面に気密に固定し、前記間仕切りパネルの上端部を前記天井面の外 側に配設される側面パネルの下端に設けた連結用型材内に相対擢動可能に嵌合し 、前記天井面のエアフィルタ取付枠と前記間仕切りパネルに前記連結用型材と間 仕切りパネルとの嵌合部からのエア漏れを防止するシート材を張設したものであ る。
【0010】
クリーンルームを構築する鉄骨構造の梁あるいはルーフトラスが風圧または積 雪荷重で撓むと、間仕切りパネルと側面パネル間は連結用型材の部分で伸縮する 。
【0011】 よって、梁あるいはルーフトラスの撓みを吸収できる。また、連結用型材と間 仕切りパネルとの嵌合部分はシート材によりクリーンルーム側からシールされる から、連結用型材からのエア漏れを最小限にできる。
【0012】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、工業用クリーンルームの間仕切り装置の一実施例を示す要部の断面図 である。
【0013】 図1において、20は、図2に示す場合と同様にクリーンルーム21とダクト スペース(圧力チャンバ)22間を区画する天井面に配置したフィルタ取付枠で ある。
【0014】 このフィルタ取付枠20は結合金具23により吊りロッド24の下端に結合さ れ、吊りロッド24の上端は鉄骨構造の梁またはルーフトラス(図示せず)に結 合される。
【0015】 25は、クリーンルーム21の天井面に配置されたHEPAフィルタである。 このHEPAフィルタ25を支持するフィルタ枠26はフィルタ取付枠20内 に係合され、その係合部分はフィルタ取付枠20内に充填したシール材27によ ってシールされている。
【0016】 また、28は、フィルタ取付枠20に近接してダクトスペース(圧力チャンバ )22側に配置したチャンバ側面パネルである。 このチャンバ側面パネル28の上端は、図2に示す場合と同様にダクトスペー ス22の天井面(図示せず)に結合され、さらに、チャンバ側面パネル28の下 端にはチャネル状のレベル調整型材29がタッピングねじ30により固定されて いる。
【0017】 また、チャンバ側面パネル28の下端部側面とこれに対向するフィルタ取付枠 20との接触面間にはコーキングしたシリコンシーラントなどのシール材31が 介在され、これによって両接触面間をシールしている。
【0018】 図1中、32は、クリーンルーム21と清浄度の異なる他のクリーンルーム、 例えばメンテナンスエリアまたはバッファゾーン33間を区画する間仕切りパネ ルである。
【0019】 この間仕切りパネル32の上端部は、チャンバ側面パネル28の下端にタッピ ングねじ30によりレベル調節型材29と一体に取り付けたチャネル状の間仕切 りパネル連結用型材34に上下方向にスライド可能に嵌合される。
【0020】 また、間仕切りパネル32の下端は、格子状床面35にタッピングねじ36に より固定したアング材37にタッピングねじ38によって固着され、さらに、ク リーンルーム21側の間仕切りパネル32の下端部と格子状床面35間には、コ ーキング処理したシリコンシーラント材39が介在されている。
【0021】 図1中、40は、間仕切りパネル32と連結用型材34とからエア漏れを防止 する帯電防止型のシート材である。 このエア漏れを防止する帯電防止型のシート材40の一端部は押え板41を介 してフィルタ取付枠20の下面にねじ42により気密に固定されているとともに 、シート材40の他端部は押え板43を介して間仕切りパネル32の側面にねじ 44などにより固定されている。
【0022】 なお、シート材40の間仕切りパネル32への固定方法は、押え板43に限ら す、マグネットあるいはマジックテープ(登録商標)により固定するようにして もよい。
【0023】 上述のような本実施例の間仕切り装置においては、チャンバ側面パネル28の 下端とクリーンルーム側間仕切りパネル32の上端間を連結用型材34により伸 縮可能に連結したので、鉄骨構造の梁あるいはルーフトラスが風圧または積雪荷 重で撓むことにより、チャンバ側面パネル28が上下動しても、その上下運動、 即ち梁あるいはルーフトラスの撓みを結合型材34により容易に吸収することが できる。その結果、チャンバ側面パネル28および間仕切りパネル32が破損さ れるのを未然に防止できる。
【0024】 また、チャンバ側面パネル28と間仕切りパネル32間の連結部分をクリーン ルーム21側からエア漏れを防止する帯電防止型のシール材40により覆う構成 にしたので、クリーンルーム21外へのエアの漏れを最小限にすることができる とともに、特別構造の間仕切りパネルが不要になり、標準規格の間仕切りパネル を使用でき、間仕切りの低コスト化できる。
【0025】 なお、本考案の間仕切り装置は、上記実施例に示す構成のものに限らず、請求 項に記載した範囲を逸脱しない限り、種々の変形が可能である。
【0026】
以上説明したように本考案によれば、クリーンルームの間仕切りパネルの下端 を格子状床面に固定し、かつ間仕切りパネルの上端部を天井面の外側に配設され る側面パネルの下端に設けた連結用型材に相対擢動可能に嵌合したから、クリー ンルームを構築する鉄骨構造の梁あるいはルーフトラスに風圧または積雪荷重で 大きな撓みが生じても、この撓みを容易にかつ確実に吸収することができる。
【0027】 また、連結用型材と間仕切りパネルとの嵌合部分はシート材によりシールされ ているから、特別構造の間仕切りパネルが不要になり、間仕切りの低コスト化が 可能になるほか、連結用型材からのエア漏も最小限にすることができる。
【図1】本考案による間仕切り装置の一実施例を示す要
部の断面図である。
部の断面図である。
【図2】工業用クリーンルームを構成する鉄骨造建物の
概略断面図である。
概略断面図である。
20 天井面のフィルタ取付枠 21 クリーンルーム 22 ダクトスペース 24 吊りロッド 25 HEPAフィルタ 28 チャンバ側面パネル 32 間仕切りパネル 33 バッファゾーン(他のエリア) 34 連結用型材 35 格子状床面 40 シート材
Claims (1)
- 【請求項1】 エアフィルタを有する天井面と格子状床
面とにより構成されるクリーンルーム内を他のエリアと
区画する間仕切り装置において、 前記クリーンルーム内を他のエリアと区画する間仕切り
パネルの下端を前記格子状床面に気密に固定し、前記間
仕切りパネルの上端部を前記天井面の外側に配設される
側面パネルの下端に設けた連結用型材内に相対擢動可能
に嵌合し、前記天井面のエアフィルタ取付枠と前記間仕
切りパネルに前記連結用型材と間仕切りパネルとの嵌合
部からのエア漏れを防止するシート材を張設したことを
特徴とする間仕切り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992074561U JP2523102Y2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 間仕切り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992074561U JP2523102Y2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 間仕切り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640226U true JPH0640226U (ja) | 1994-05-27 |
JP2523102Y2 JP2523102Y2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=13550766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992074561U Expired - Lifetime JP2523102Y2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 間仕切り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2523102Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008038422A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 製造工場内の仕切壁と天井間の密封システム |
JP2011127277A (ja) * | 2009-12-15 | 2011-06-30 | Takenaka Komuten Co Ltd | 間仕切り構造 |
KR101652285B1 (ko) * | 2015-03-13 | 2016-08-30 | 이학선 | 공기순환통이 구비된 냄비 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62163208U (ja) * | 1986-04-04 | 1987-10-16 | ||
JPH02192534A (ja) * | 1988-07-26 | 1990-07-30 | Takenaka Komuten Co Ltd | 磁気シールドクリーンルーム |
JPH045110A (ja) * | 1990-04-20 | 1992-01-09 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 自動二輪車用ラジアルタイヤ |
-
1992
- 1992-10-26 JP JP1992074561U patent/JP2523102Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62163208U (ja) * | 1986-04-04 | 1987-10-16 | ||
JPH02192534A (ja) * | 1988-07-26 | 1990-07-30 | Takenaka Komuten Co Ltd | 磁気シールドクリーンルーム |
JPH045110A (ja) * | 1990-04-20 | 1992-01-09 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 自動二輪車用ラジアルタイヤ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008038422A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 製造工場内の仕切壁と天井間の密封システム |
JP2011127277A (ja) * | 2009-12-15 | 2011-06-30 | Takenaka Komuten Co Ltd | 間仕切り構造 |
KR101652285B1 (ko) * | 2015-03-13 | 2016-08-30 | 이학선 | 공기순환통이 구비된 냄비 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2523102Y2 (ja) | 1997-01-22 |
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Legal Events
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