JPH0640220Y2 - 電動式巻上装置におけるケースのシール構造 - Google Patents

電動式巻上装置におけるケースのシール構造

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JPH0640220Y2
JPH0640220Y2 JP422691U JP422691U JPH0640220Y2 JP H0640220 Y2 JPH0640220 Y2 JP H0640220Y2 JP 422691 U JP422691 U JP 422691U JP 422691 U JP422691 U JP 422691U JP H0640220 Y2 JPH0640220 Y2 JP H0640220Y2
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case
cases
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water
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JP422691U
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勝 藤川
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象印チエンブロック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は複数に分割されたケース
内にモータ等を内装した電動式巻上装置における前記ケ
ース相互間のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にモータや減速歯車機構等を備えた
電動式巻上装置にあっては、これら構成部材を内装する
ケースを複数に分割して、各ケース内に各構成部材を内
装した上で、これらケースをパッキングを介してボルト
等で結合するようにしている。
【0003】ところで以上の構造において、プレス成形
により金属板から前記ケースを例えば断面ハット形に形
成して、該ケースの開口部周縁に、結合端面を備えた結
合フランジを設けた場合、プレス時の絞り変形により前
記結合フランジに歪みが生じ易く、そのため互いに隣接
するケースの結合端面間に介装するパッキングが、前記
結合フランジの結合端面に確実に密着せず、前記パッキ
ングと前記結合端面との間に隙間が生じて、特に湿潤雰
囲気での使用時、ケース内に水などが侵入し易い。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかして以上の不具合
に対しては、前記ケースの底部に別工程で水抜き孔を形
成することも考えられるが、以上のごとくケースに水抜
き孔を設ける場合には、該水抜き孔の穿工工程が増えて
しまって、それだけコストが高くなると云う不具合があ
る。
【0005】本考案は以上の実情に鑑みて開発したもの
であって、目的とするところは、前記ケース間に介装さ
れるパッキングの成形自由度が大きいことに着目して、
該パッキングの形状を工夫して、ケース自体に水抜き孔
を形成せずとも該ケース内に溜る水を排出することの出
来るシール構造を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本考案は、相互
に結合するケース1・2の結合端面間に介装する連続パ
ッキング5における前記ケース1・2の下片端面間に位
置する下片対応部53に、前記下片端面を迂回する迂回
部8を内方に向かって連続状に膨出させて、該迂回部8
に、ケース1・2を外部に開放する水抜き孔9を形成し
ていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本考案によれば、前記ケース1・2内に侵入し
た水等は前記連続パッキング5に形成した前記水抜き孔
8を介してケース外にスムーズに排出することが出来る
し、また前記連続パッキング5は途中で切断されること
なく環状に連続しているので、前記ケース1・2間への
介装作業が簡単に行えるし、しかも前記水抜き孔9は、
前記ケース1・2の下片対応部53に設けると共に、該
水抜き孔9の出口側開口が、前記迂回部8と対向して前
記ケース1・2内に開口する前記該水抜き孔9の入口側
開口と直接対向していないので、水が前記水抜き孔9か
らケース内に入り難い。
【0008】
【実施例】以下、本考案にかかる電動式巻上装置におけ
るケースのシール構造の実施例を図面に従って説明す
る。
【0009】先ず図6に示す電動式巻上装置は、モータ
Aと、該モータAに連動する減速歯車機構(図示せず)
と、この減速歯車機構に連動するロードシーブB、及び
前記モータA等を駆動制御する電装品Cとを備えた既知
構造のものであって、これら各構成部材は、ケーシング
に内装している。
【0010】前記モータA等の構成部材を収容するケー
シングは、主として前記電装品Cを収容する第1ケース
1と、主として前記減速歯車機構を内装する第2ケース
2と、主として前記ロードシーブBを内装する第3ケー
ス3と、主として前記モータAを内装する第4ケース4
とに分割され、隣り合うケースの結合端面間にこれ結合
端面形状に符合する枠形の連続パッキング5を介装した
上でこれら隣接する両ケースをボルト50を介して結合
するようにしている。
【0011】しかして図に示す実施例では、以上の構造
の電動式巻上装置における前記第1ケース1と第2ケー
ス2との結合部位に本考案にかかるシール構造を適用し
ているのであって、次にこのシール構造を説明する。
【0012】先ず前記第2ケース2は鋳造により所定の
肉厚とした角筒状に形成され、図5に示すように、前記
第1ケース1との結合端面6における左右の両側片端面
61・62の上部と下片端面63の長さ方向中央部に
は、前記ボルト50が螺合可能なねじ孔64を形成して
いる。
【0013】また、前記第1ケース1は金属板をプレス
成形により深絞りして、図3及び図4に示すように、前
記電装品Cを囲む有底筒状のケース本体1aと、該ケー
ス本体1aにおける開口縁全周に渡って形成されて前記
第2ケース2の前記結合端面6に符合する結合フランジ
1bとを設けて、該結合フランジ1bの前記第2ケース
2との対向面を前記第2ケース2の結合端面6と結合す
る結合端面7としている。
【0014】そしてこの結合端面7における左右の両側
片端面71・72の上部と下片端面73の長さ方向中央
部には、前記第2ケース2に形成した前記ねじ孔64と
対向する前記ボルト50の挿通孔74をそれぞれ形成し
ている。
【0015】一方、前記第1ケース1の結合端面7と前
記第2ケース2の結合端面6間に介装される連続パッキ
ング5は、図3に示すように、合成ゴム材料を金型成形
によって前記結合端面6・7に符合する枠状に形成した
ものであって、実施例では、該連続パッキング5におけ
る前記結合端面6・7の前記両側片端面61・71及び
62・72間に位置する左右側片対応部51・52の上
部と、該連続パッキング5における前記結合端面6・7
の前記下片端面63・73間に位置する下片対応部53
の長さ方向中央部には、前記挿通孔74に連通する連通
孔54を設けている。
【0016】そして図3に示すように、前記連続パッキ
ング5における前記下片対応部53の長さ方向両側部を
内方に向かって正面視U字状に蛇行させて、該下片対応
部53の長さ方向両側部に、前記ケース1・2の内部に
膨出して前記下片端面63・73を迂回する迂回部8を
形成すると共に、該迂回部8に、前記ケース1・2の内
部空間Sを該ケース1・2の外部に開放する水抜き孔9
を設けている。
【0017】しかして前記第1ケース1と第2ケース2
とを一体に組付けるには、前記連続パッキング5を前記
両ケース1・2の結合端面6・7間に介装すると共に、
ボルト50を前記挿通孔74から前記連通孔54に挿通
して、その挿通端部を前記ねじ孔64に螺締するのであ
って、前記連続パッキング5の前記結合端面6・7間へ
の介装に伴い、該パッキング5に設けた前記水抜き孔9
は、前記ケース1・2の外部側開口が該ケース1・2の
下面下方に向かって、またケース1・2の内部側開口が
該ケース1・2の内底部において左右両側方に向かって
それぞれ開口し、前記ケース1・2の内部空間Sに侵入
する水は前記水抜き孔9を介して外部に排出することが
出来るのである。しかも水抜き孔9が前記ケース1・2
の下片対応部53に設けられ、且つ該水抜き孔9の出口
側開口が該水抜き孔9の入口側開口と直接対向すること
なく前記迂回部8と対向しているので、水等が該水抜き
孔9を介してケース1・2の内部空間Sに侵入しようと
しても、前記迂回部8により阻止されるのである。
【0018】ところで、例えば荷物のつり上げ時におい
て巻上装置のバランスを保つために、該電動巻上装置が
無負荷状態にある時には、前記連続パッキング5の下片
対応部53の長さ方向一側が斜め下方を向くように前記
巻上装置を傾斜状態に設定するのが一般的であるが、実
施例のシール構造によれば、前記連続パッキング5の下
片対応部53の長さ方向両側方にそれぞれ水抜き孔9が
設けられでいるので、たとえ前記巻上装置が無負荷状態
となって前記したように傾いても、一方の水抜き孔9か
ら前記ケース1・2の内部空間S内に溜る水を確実に排
出することが出来るのである。
【0019】また、前記連続パッキング5が図2に示す
ように枠状に連続しているので、前記連続パッキングを
前記両ケース1・2の結合端面6・7間に介装して前記
両ケース1・2を一体に組付ける組付作業が行い易いの
である。
【0020】以上の実施例では、前記巻上装置の第1ケ
ース1と第2ケース2との間に介装する連続パッキング
5に本考案を適用したが、前記第2ケース2と第3ケー
ス3間もしくは前記第3ケース3と第4ケース4間に介
装する連続パッキングに本考案を適用するようにしても
よい。
【0021】また以上の実施例では前記連続パッキング
5における下片対応部53の長さ方向両側方にそれぞれ
水抜き孔9を形成したが、該下片対応部53の長さ方向
中間部にのみ前記水抜き孔を形成するようにしてもよ
い。
【0022】
【考案の効果】以上のごとく本考案は、連続パッキング
5におけるケース1・2の下片端面間に位置する下片対
応部53に、前記下片端面を迂回する迂回部8を内方に
向かって連続状に膨出させて、該迂回部8に、ケース1
・2を外部に開放する水抜き孔9を形成したことによ
り、前記ケース1・2内に侵入した水等を前記水抜き孔
8を介してケース外にスムーズに排出することが出来る
のは勿論のこと、該連続パッキングを途中で途切れるこ
となく形成することが出来るので、前記ケース1・2間
への介装作業が簡単に行えることが出来るし、また前記
水抜き孔9は、前記ケース1・2の下片対応部53に設
けると共に、該水抜き孔9の出口側開口が前記迂回部8
と対向して前記ケース1・2内に開口する前記該水抜き
孔9の入口側開口と直接対向していないので、水が該水
抜き孔9を介してケース1・2の内部空間に侵入しよう
としても、前記迂回部8によりその侵入が阻止されて、
ケース内への水の侵入を防ぐことが出来るのである。
【0023】また本考案によれば、成形自由度の大きな
金型成形から形成出来る前記連続パッキングに迂回部を
形成して、該迂回部に水抜き孔を設けるようにしている
ので、該連続パッキングの成形時、前記迂回部及び水抜
き孔を同時に形成することが出来、従って従来のように
ケース自体に別途水抜き孔を形成する場合に比較して、
水抜き孔の加工工程を少なくすることが出来、それだけ
コストを易くすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるシール構造の一実施例を示す要
部の断面図
【図2】連続パッキングの側面図
【図3】第1ケースの側面図
【図4】第1ケースの断面図
【図5】第2ケースの側面図
【図6】本考案にかかるシール構造を適用した電動式巻
上装置の正面図
【符号の説明】
1 第1ケース(ケース) 2 第2ケース(ケース) 5 連続パッキング 53 下片対応部 8 迂回部 9 水抜き孔 A モータ B ロードシーブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータAと、該モータAに連動する減速
    歯車機構と、ロードシーブBとを備えた電動式巻上装置
    において、相互に結合するケース1・2の結合端面間
    に、これら端面形状に符合する連続パッキング5を介装
    してシールするようにしたシール構造であって、前記連
    続パッキング5における前記ケース1・2の下片端面間
    に位置する下片対応部53に、前記下片端面を迂回する
    迂回部8を内方に向かって連続状に膨出させて、該迂回
    部8に、ケース1・2を外部に開放する水抜き孔9を形
    成していることを特徴とする電動式巻上装置におけるケ
    ースのシール構造。
JP422691U 1991-02-06 1991-02-06 電動式巻上装置におけるケースのシール構造 Expired - Lifetime JPH0640220Y2 (ja)

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JPH04100192U JPH04100192U (ja) 1992-08-28
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