JPH0639965A - 積層材およびその製造方法 - Google Patents

積層材およびその製造方法

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JPH0639965A
JPH0639965A JP4195441A JP19544192A JPH0639965A JP H0639965 A JPH0639965 A JP H0639965A JP 4195441 A JP4195441 A JP 4195441A JP 19544192 A JP19544192 A JP 19544192A JP H0639965 A JPH0639965 A JP H0639965A
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JP
Japan
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resin
metal layer
resin layer
laminated
layer
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Application number
JP4195441A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Shiyouko
稔弘 昌子
Ayako Shiyouko
綾子 昌子
Kunihiko Suzuki
邦彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tategu Sogo Shosha Futaba KK
Original Assignee
Tategu Sogo Shosha Futaba KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量化,剛性,加工性,防錆性などを向上さ
せることができ、また雅趣に富んでいる積層材およびそ
の製造方法を提供する。 【構成】 金属層2と、この金属層2の少なくとも一面
側に積層されている樹脂層3と、この樹脂層3に含有さ
れている繊維4とを備えている積層板1よりなる積層材
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層材およびその製造方
法に関し、特に、たとえば、建築物などの構築物の構築
部材として使用される積層材およびその製造方法に適用
して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築物などの構築物の構築部
材として使用される積層材は、種々なものが存在する
が、その中で、たとえば所定の材質からなる金属板や樹
脂板などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな金属板は、折り曲げることにより所要形状の加工物
に加工することができるが、その剛性を強化するために
は、たとえば肉厚を大きくしなければならない。
【0004】しかしながら、肉厚を大きくすると、重量
が大きくなり、また折り曲げの加工性が低減するという
問題点が生じる。
【0005】更に、鉄板などの金属板が、たとえば水な
どに濡れる個所や湿気のある個所などに使用される場合
には、さび止め処理が必要とされる。
【0006】一方、樹脂板は金属板に比べ、比較的軽量
であり、またさび止め処理なども不要とされるが、金属
板に比べ、折り曲げの加工性に劣る。
【0007】また、金属板および樹脂板は、必ずしも雅
趣に富んでいる部材とは言えない。
【0008】本発明の目的は、軽量化,剛性,加工性,
防錆性などを向上させることができ、また雅趣に富んで
いる積層材およびその製造方法を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0011】すなわち、本発明の積層材の構造は、金属
層と、この金属層の少なくとも一面側に積層されている
樹脂層と、この樹脂層に含有されている繊維とを備えて
いることを特徴とする積層材。
【0012】この場合に、前記金属層が可塑性の金属層
である構造とすることができる。
【0013】また、所定形状に折り曲げ加工されている
構造とすることができる。
【0014】また、前記樹脂層に切り込み部が形成さ
れ、この切り込み部に沿って折り曲げ加工されている構
造とすることができる。
【0015】また、前記切り込み部に樹脂が補填されて
いる構造とすることができる。
【0016】また、前記樹脂層の溶融時の接着力によっ
て前記樹脂層が前記金属層に接合されて積層されている
構造とすることができる。
【0017】また、前記樹脂層が透視可能な樹脂層とさ
れて前記繊維が該樹脂層を通じて透視可能とされている
構造とすることができる。
【0018】また、前記樹脂層が合成樹脂層とされてい
る構造とすることができる。
【0019】また、前記繊維が天然繊維ないし化学繊維
の何れかである構造とすることができる。
【0020】次に、本発明の積層材の第1の製造方法
は、金属層の少なくとも一面側に繊維を散在させるとと
もに、溶融樹脂を供給する工程と、この溶融樹脂を固化
させて該樹脂層に前記繊維を含有させるとともに、該樹
脂層を前記金属層の一面側に接合させて積層する工程と
を備えている製造方法である。
【0021】また、本発明の第2の積層材の製造方法
は、金属層の少なくとも一面側に繊維を散在させるとと
もに、溶融樹脂を供給する工程と、この溶融樹脂を固化
させて該樹脂層に前記繊維を含有させるとともに、該樹
脂層を前記金属層の一面側に接合させて積層する工程
と、前記樹脂層に切り込み部を形成してこの切り込み部
に沿って折り曲げ加工する工程と、前記切り込み部に樹
脂を補填する工程とを備えている製造方法である。
【0022】また、本発明の第3の積層材の製造方法
は、金属層の少なくとも一面側に繊維を散在させるとと
もに、溶融樹脂を供給して形成された積層板を複数枚重
合する工程と、この積層板間に積層板どうしの剥離性を
高める剥離剤を介在させる工程と、複数枚重合された積
層板を前記溶融樹脂の固化前にその重合方向にプレスし
て各積層板における金属層および樹脂層を互いに接合す
る工程を備えている製造方法である。
【0023】この場合に、前記剥離剤がシートにコーテ
ィングされている製造方法とすることができる。
【0024】
【作用】前記した本発明の積層材によれば、金属層の一
面側に積層されている樹脂層によってその金属層のさび
止めがなされ、また樹脂層および樹脂層に含有されてい
る繊維によって金属層の剛性が向上されるので、積層材
自体の防錆性および剛性などを向上させることができ
る。また、金属層として可塑性の材質を用いた場合に
は、その可塑性により折り曲げの加工性を向上させるこ
とができ、更に比較的軽量である樹脂層により軽量化を
図ることができる。
【0025】この場合に、前記樹脂層に切り込み部が形
成され、この切り込み部に沿って折り曲げ加工されてい
る構造とすると、その切り込み部により折り曲げの加工
性の容易化を図ることができる。
【0026】また、前記切り込み部に樹脂が補填されて
いる構造とすると、切り込み部の凹部が樹脂によって補
填されるため、切り込み部による強度上の低減,切り込
み部への液体や塵埃などの浸入,切り込み部の凹部によ
る美観上の低減を防止することができる。
【0027】また、前記樹脂層の溶融時の接着力によっ
て前記樹脂層が前記金属層に接合されて積層されている
構造とすると、金属層および樹脂層間の接合に特別の接
着材が不要とされ、この結果、接着材の不要化や製造工
程の容易化によるコストの低廉化を図ることができる。
【0028】また、前記樹脂層が透視可能な樹脂層とさ
れて前記繊維が該樹脂層を通じて透視可能とされている
構造とすると、樹脂層を通じて透視される天然繊維や化
学繊維などの繊維特有の趣を呈する雅趣ある積層材とし
て広く利用することができる。
【0029】次に、本発明の第1の製造方法によれば、
金属層の少なくとも一面側に繊維を散在させるととも
に、溶融樹脂を供給する工程と、この溶融樹脂を固化さ
せて該樹脂層に前記繊維を含有させるとともに、該樹脂
層を前記金属層の一面側に接合させて積層する工程とを
備えていることにより、金属層および樹脂層間の接合に
特別の接着材が不要とされ、この結果、接着材の不要化
や製造工程の容易化などによるコストの低廉化を図るこ
とができる。
【0030】また、本発明の第2の製造方法によれば、
金属層の少なくとも一面側に繊維を散在させるととも
に、溶融樹脂を供給する工程と、この溶融樹脂を固化さ
せて該樹脂層に前記繊維を含有させるとともに、該樹脂
層を前記金属層の一面側に接合させて積層する工程とに
より、金属層および樹脂層間の接合に特別の接着材が不
要とされ、この結果、接着材の不要化や製造工程の容易
化などによるコストの低廉化を図ることができ、また前
記樹脂層に切り込み部を形成してこの切り込み部に沿っ
て折り曲げ加工する工程により、折り曲げの加工性の容
易化を図ることができ、更に、前記切り込み部に樹脂を
補填する工程により、切り込み部の凹部に樹脂が補填さ
れるため、切り込み部による強度上の低減,切り込み部
への液体や塵埃などの浸入,切り込み部の凹部による美
観上の低減を防止することができる。
【0031】また、本発明の第3の製造方法によれば、
金属層の少なくとも一面側に繊維を散在させるととも
に、溶融樹脂を供給して形成された積層板を複数枚重合
する工程と、この積層板間に積層板どうしの剥離性を高
める剥離剤を介在させる工程と、複数枚重合された積層
板を前記溶融樹脂の固化前にその重合方向にプレスして
各積層板における金属層および樹脂層を互いに接合する
工程とにより、金属層および樹脂層間の接合に特別の接
着材が不要とされ、この結果、接着材の不要化や製造工
程の容易化によるコストの低廉化を図ることができ、ま
た複数枚の積層板を容易、かつ低廉なコストによって大
量生産することができる。
【0032】
【実施例1】図1は本発明の一実施例である積層材を示
す断面図、図2はその積層材の製造方法を示す断面図で
ある。
【0033】本実施例の積層材は、建築物などの構築物
用構成板、すなわち、図1に示すように板状の積層板1
として形成されている。
【0034】積層板1は、鉄板,アルミニウム板,ステ
ンレス板などによって形成されている可塑性の金属層2
と、この金属層2の少なくとも一面側に積層されている
樹脂層3と、この樹脂層3に含有されている繊維4とを
備えている。
【0035】前記樹脂層3は、たとえば、着色付きの透
視可能な合成樹脂が適用され、該合成樹脂層3中を通じ
て繊維4が透視可能とされている。
【0036】また、このような樹脂層3に含有されてい
る繊維4としては、たとえば、天然繊維,ガラス繊維や
炭素繊維などの化学繊維などが用いられている。
【0037】次に、本実施例の積層板1の製造方法につ
いて図2に基づいて説明する。
【0038】先ず、金属層2の外周囲を型枠(図示せ
ず)によって囲繞し、この型枠によって囲繞されている
金属層2の少なくとも一面側に繊維4を散在させた後
に、この繊維4が散在された金属層2の一面側に溶融樹
脂を供給する。金属層2の一面側の外周囲からその外部
に流出するおそれのある溶融樹脂が型枠によって防止さ
れて樹脂層3の外周面が成形される。また、繊維4には
溶融樹脂が含浸され、該繊維4は溶融樹脂中に埋没され
る。
【0039】次いで、このような積層板1を複数枚重合
するが、この重合の際には、各積層板1間に剥離剤付き
の剥離紙5を介在させて各積層板1間における剥離性を
高める。
【0040】すなわち、各積層板1の溶融樹脂は未だ冷
却固化前の状態であるため、その溶融樹脂による積層板
1どうしの接着を防止するために、剥離紙5(剥離性を
高める剥離剤がシートにコーティングされている剥離紙
5)を積層板1間に介在させる。
【0041】次いで、溶融樹脂の冷却固化前に複数枚重
合された積層板1をその重合方向にプレスして各積層板
1における金属層2および樹脂層3を互いに接合する。
【0042】そして、溶融樹脂を冷却固化させ、剥離紙
5を剥離することにより、金属層2と、この金属層2の
一面側に積層されている樹脂層3と、この樹脂層3に含
有されている繊維4とを備えている積層板1が複数枚製
造される。
【0043】このようにして本実施例の積層板1は製造
される。
【0044】この場合に、本実施例の積層板1によれ
ば、金属層2の一面側に積層されている樹脂層3によっ
てその金属層2のさび止めがなされ、また樹脂層3およ
び樹脂層3に含有されている繊維によって金属層2の剛
性が向上されるので、積層材自体の防錆性および剛性な
どを向上させることができる。また、金属層2として可
塑性の材質が適用されているため、その可塑性により折
り曲げの加工性を向上させることができ、また比較的軽
量である樹脂層3により軽量化を図ることができる。
【0045】また、前記樹脂層3の溶融時の接着力によ
って前記樹脂層3が前記金属層2に接合されて積層され
ている構造とされていることにより、金属層2および樹
脂層3間の接合に特別の接着材が不要とされ、この結
果、接着材の不要化や製造工程の容易化によるコストの
低廉化を図ることができる。
【0046】また、前記樹脂層3が透視可能な樹脂層3
とされて前記繊維4が該樹脂層3を通じて透視可能とさ
れていることにより、樹脂層3を通じて透視される天然
繊維や化学繊維などの繊維特有の趣を呈する雅趣ある積
層板1として広く利用することができる。
【0047】また、金属層2の一面側に樹脂層3が形成
されていることにより、その金属層2の一面側の表面処
理が不要とされ、更に、たとえばその樹脂層3の表面に
汚れが生じた場合などには、その樹脂層3の表面の研磨
により表面が美麗な状態の積層板1として再び使用する
ことができる。
【0048】次に、本発明の積層板1の製造方法によれ
ば、金属層2の少なくとも一面側に繊維4を散在させる
とともに、溶融樹脂を供給する工程と、この溶融樹脂を
固化させて該樹脂層3に前記繊維4を含有させるととも
に、該樹脂層3を前記金属層2の一面側に接合させて積
層する工程とを備えていることにより、金属層2および
樹脂層3間の接合に特別の接着材が不要とされ、この結
果、接着材の不要化や製造工程の容易化などによるコス
トの低廉化を図ることができる。
【0049】また、金属層2の少なくとも一面側に繊維
4を散在させるとともに、溶融樹脂を供給して形成され
た積層板1を複数枚重合する工程と、この積層板1間に
積層板1どうしの剥離性を高める剥離剤を介在させる工
程と、前記溶融樹脂の固化前に複数枚重合された積層板
1をその重合方向にプレスして各積層板1における金属
層2および樹脂層3を互いに接合することにより、金属
層2および樹脂層3間の接合に特別の接着材が不要とさ
れ、この結果、接着材の不要化や製造工程の容易化によ
るコストの低廉化を図ることができ、また複数枚の積層
板1を容易、かつ低廉なコストによって大量生産するこ
とができる。
【0050】
【実施例2】図3は本発明の他の実施例である積層材を
示す断面図、図4はその積層材を用いて構築されたバス
ユニットを示す斜視図である。この実施例2の積層材
は、前記した実施例1の積層板1の樹脂層3に切り込み
部3Aが形成され、この切り込み部3Aに沿って折り曲
げ加工された後に、該切り込み部3Aにその樹脂層3と
同様の材質からなる樹脂6が補填されて形成されてい
る。
【0051】また、この実施例2の積層材の製造方法
は、前記した実施例1の製造方法の工程によって積層板
1を製造し、この積層板1の樹脂層3に切り込み部3A
を形成してこの切り込み部3Aに沿って折り曲げ加工す
る工程と、該切り込み部3Aに樹脂6を溶融状態で流し
込み冷却固化させて補填する工程とを備えている。
【0052】このような実施例2の積層材および製造方
法によれば、樹脂層3に切り込み部3Aが形成され、こ
の切り込み部3Aに沿って折り曲げ加工されることによ
り、その切り込み部3Aにより折り曲げ加工の容易化を
図ることができる。
【0053】また、樹脂層3の切り込み部3Aに樹脂6
が補填されていることにより、切り込み部3Aの凹部が
樹脂6によって補填されるため、切り込み部3Aによる
強度上の低減,切り込み部3Aへの液体や塵埃などの浸
入,切り込み部3Aの凹部による美観上の低減を防止す
ることができる。
【0054】次に、前記した実施例1,2の積層材は、
たとえば、図4に示すようなユニットバス10に適用さ
れている。
【0055】ユニットバスは、たとえば、浴槽11およ
びこの浴槽11と一体化しているその下方側の壁面12
(内側面および床面)がFRP(ガラス繊維強化プラス
チック) 製とされている。
【0056】そして、ユニットバス10の上方側の壁面
13(内側面および天井面)は、実施例1の積層板1ど
うしの接合による構築,図4に示すような所要の形状に
折り曲げられた実施例2の積層材による構築,あるいは
実施例1の積層板1および実施例2の積層材どうしの接
合による構築によって構成されている。
【0057】この場合に、ユニットバス10の上方側の
壁面13は、積層板1の金属層2側を内壁面側ないし外
壁面側のいずれかとして構築することが可能である。
【0058】なお、ユニットバス10の出入り口14に
は、所定のドア(図示せず)などが開閉自在に設けられ
る。
【0059】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。
【0060】たとえば、前記実施例の積層材はユニット
バスに適用されているが、本発明の積層材はそのような
ユニットバスの適用に限定されるものではなく、任意の
構築物などに広く適用することが可能である。
【0061】また、前記実施例の積層材の金属層2は、
可塑性の金属層2が適用されているが、本発明の金属層
2は、そのような可塑性の金属層2の適用に限定される
ものではなく、非可塑性の金属層2を適用することも可
能である。
【0062】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0063】(1) 本発明の積層材によれば、金属層の一
面側に積層されている樹脂層によってその金属層のさび
止めがなされ、また樹脂層および樹脂層に含有されてい
る繊維によって金属層の剛性が向上されるので、積層材
自体の防錆性および剛性などを向上させることができ
る。
【0064】(2) 金属層として可塑性の材質を用いた場
合には、その可塑性により折り曲げの加工性を向上させ
ることができ、また比較的軽量である樹脂層により軽量
化を図ることができる。
【0065】(3) 前記した場合に、前記樹脂層に切り込
み部が形成され、この切り込み部に沿って折り曲げ加工
されている構造とすると、その切り込み部により折り曲
げ加工の容易化を図ることができる。
【0066】(4) 前記した場合に、前記切り込み部に樹
脂が補填されている構造とすると、切り込み部の凹部が
樹脂によって補填されるため、切り込み部による強度上
の低減,切り込み部への液体や塵埃などの浸入,切り込
み部の凹部による美観上の低減を防止することができ
る。
【0067】(5) 前記した場合に、前記樹脂層の溶融時
の接着力によって前記樹脂層が前記金属層に接合されて
積層されている構造とすると、金属層および樹脂層間の
接合に特別の接着材が不要とされ、この結果、接着材の
不要化や製造工程の容易化によるコストの低廉化を図る
ことができる。
【0068】(6) 前記した場合に、前記樹脂層が透視可
能な樹脂層とされて前記繊維が該樹脂層を通じて透視可
能とされている構造とすると、樹脂層を通じて透視され
る天然繊維や化学繊維などの繊維特有の趣を呈する雅趣
ある積層材として広く利用することができる。
【0069】(7) 本発明の第1の製造方法によれば、金
属層の少なくとも一面側に繊維を散在させるとともに、
溶融樹脂を供給する工程と、この溶融樹脂を固化させて
該樹脂層に前記繊維を含有させるとともに、該樹脂層を
前記金属層の一面側に接合させて積層する工程とを備え
ていることにより、金属層および樹脂層間の接合に特別
の接着材が不要とされ、この結果、接着材の不要化や製
造工程の容易化などによるコストの低廉化を図ることが
できる。
【0070】(8) 本発明の第2の製造方法によれば、金
属層の少なくとも一面側に繊維を散在させるとともに、
溶融樹脂を供給する工程と、この溶融樹脂を固化させて
該樹脂層に前記繊維を含有させるとともに、該樹脂層を
前記金属層の一面側に接合させて積層する工程とによ
り、金属層および樹脂層間の接合に特別の接着材が不要
とされ、この結果、接着材の不要化や製造工程の容易化
などによるコストの低廉化を図ることができ、また前記
樹脂層に切り込み部を形成してこの切り込み部に沿って
折り曲げ加工する工程により、折り曲げの加工性の容易
化を図ることができ、更に、前記切り込み部に樹脂を補
填する工程により、切り込み部の凹部に樹脂が補填され
るため、切り込み部による強度上の低減,切り込み部へ
の液体や塵埃などの浸入,切り込み部の凹部による美観
上の低減を防止することができる。
【0071】(9) 本発明の第3の製造方法によれば、金
属層の少なくとも一面側に繊維を散在させるとともに、
溶融樹脂を供給して形成された積層板を複数枚重合する
工程と、この積層板間に積層板どうしの剥離性を高める
剥離剤を介在させる工程と、複数枚重合された積層板を
前記溶融樹脂の固化前にその重合方向にプレスして各積
層板における金属層および樹脂層を互いに接合する工程
とにより、金属層および樹脂層間の接合に特別の接着材
が不要とされ、この結果、接着材の不要化や製造工程の
容易化によるコストの低廉化を図ることができ、また複
数枚の積層板を容易、かつ低廉なコストによって大量生
産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である積層材を示す断面図で
ある。
【図2】その積層材の製造方法を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施例である積層材を示す断面図
である。
【図4】その積層材を用いて構築されたバスユニットを
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 積層板 2 金属層 3 樹脂層 3A 切り込み部 4 繊維 5 剥離紙 6 樹脂 10 ユニットバス 11 浴槽 12 下方側の壁面 13 上方側の壁面 14 出入り口

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属層と、この金属層の少なくとも一面
    側に積層されている樹脂層と、この樹脂層に含有されて
    いる繊維とを備えていることを特徴とする積層材。
  2. 【請求項2】 前記金属層が可塑性の金属層であること
    を特徴とする請求項1記載の積層材。
  3. 【請求項3】 所定形状に折り曲げ加工されていること
    を特徴とする請求項1、または2記載の積層材。
  4. 【請求項4】 前記樹脂層に切り込み部が形成され、こ
    の切り込み部に沿って折り曲げ加工されていることを特
    徴とする請求項3記載の積層材。
  5. 【請求項5】 前記切り込み部に樹脂が補填されている
    ことを特徴とする請求項4記載の積層材。
  6. 【請求項6】 前記樹脂層の溶融時の接着力によって前
    記樹脂層が前記金属層に接合されて積層されていること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、または5記載の積
    層材。
  7. 【請求項7】 前記樹脂層が透視可能な樹脂層とされて
    前記繊維が該樹脂層を通じて透視可能とされていること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、または6記載
    の積層材。
  8. 【請求項8】 前記樹脂層が合成樹脂層とされているこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、または
    7記載の積層材。
  9. 【請求項9】 前記繊維が天然繊維ないし化学繊維の何
    れかであることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、または8記載の積層材。
  10. 【請求項10】 金属層の少なくとも一面側に繊維を散
    在させるとともに、溶融樹脂を供給する工程と、この溶
    融樹脂を固化させて該樹脂層に前記繊維を含有させると
    ともに、該樹脂層を前記金属層の一面側に接合させて積
    層する工程とを備えていることを特徴とする積層材の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 金属層の少なくとも一面側に繊維を散
    在させるとともに、溶融樹脂を供給する工程と、この溶
    融樹脂を固化させて該樹脂層に前記繊維を含有させると
    ともに、該樹脂層を前記金属層の一面側に接合させて積
    層する工程と、前記樹脂層に切り込み部を形成してこの
    切り込み部に沿って折り曲げ加工する工程と、前記切り
    込み部に樹脂を補填する工程とを備えていることを特徴
    とする積層材の製造方法。
  12. 【請求項12】 金属層の少なくとも一面側に繊維を散
    在させるとともに、溶融樹脂を供給して形成された積層
    板を複数枚重合する工程と、この積層板間に積層板どう
    しの剥離性を高める剥離剤を介在させる工程と、複数枚
    重合された積層板を前記溶融樹脂の固化前にその重合方
    向にプレスして各積層板における金属層および樹脂層を
    互いに接合する工程とを備えていることを特徴とする積
    層材の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記剥離剤がシートにコーティングさ
    れていることを特徴とする請求項12記載の積層材の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100317110B1 (ko) * 1999-01-26 2001-12-22 윤응균 건축용 외장재의 제조장치

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