JPH08281508A - 自転車用フレ−ム - Google Patents

自転車用フレ−ム

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Publication number
JPH08281508A
JPH08281508A JP7111275A JP11127595A JPH08281508A JP H08281508 A JPH08281508 A JP H08281508A JP 7111275 A JP7111275 A JP 7111275A JP 11127595 A JP11127595 A JP 11127595A JP H08281508 A JPH08281508 A JP H08281508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
patch material
bonded
carbon fiber
adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP7111275A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Nagata
哲二 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Cycle Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Cycle Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Cycle Co Ltd filed Critical Bridgestone Cycle Co Ltd
Priority to JP7111275A priority Critical patent/JPH08281508A/ja
Publication of JPH08281508A publication Critical patent/JPH08281508A/ja
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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、マウンテンバイクやロ−ドレ−ス用
自転車のフレ−ムの炭素繊維強化プラスチック製パイプ
に、ボルトケ−ジ取付用ナット(ブラインドナット)及
びその植え込み孔を加工する技術に関わるものである。 【構成】炭素繊維を積層しパイプ状に形成した自転車フ
レ−ム用パイプにおいて、下パイプや立パイプに孔明け
加工する部位に、予め成形したパッチ材を接着すると共
に、孔明け加工作業時に、このパッチ材のほぼ中心部に
工具を当て孔明け加工した自転車用フレ−ム。 【効果】繊維の剥れ、浮き等の表面欠陥の発生を防止で
きる。後加工においての表面欠陥を防止できるので、手
直し工数を削減できると共に、自転車用フレ−ムのコス
トダウンに寄与する。パッチ材がパイプ表面の保護材の
役目を果たし、フレ−ムの外観品質を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭素繊維で強化した複
合材製の自転車用フレ−ムに関わるもので、更に詳述す
れば、マウンテンバイクやロ−ドレ−ス用自転車のフレ
−ムの炭素繊維強化プラスチック製パイプに、ボルトケ
−ジ取付用ナット(ブラインドナット)及びその植え込
み孔を加工する技術に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術における炭素繊維強化自転車用
フレ−ムパイプの孔明け加工方法としては、ボ−ル盤を
用いたドリル孔明け方法が知られている。しかるに、こ
の方法で連続して孔明け加工作業を行うと、ドリル刃先
の摩耗によって繊維が十分に切断できず、孔部へのはみ
出し繊維や毛羽立ちとして孔部近傍に邪魔物として残存
することとなる。そしてこの残存物が次の加工工程への
運搬時に他物品や軍手等との接触によって剥れを引き起
こし、この後処理や手直しに時間を要している。ブライ
ンドナットのかしめ作業においては、剥がれ不良や繊維
の浮き不良の発生原因となる。
【0003】又、フレ−ムパイプに高級外観を出すた
め、及び前記はみ出し繊維、毛羽立ちの発生を防止する
ために、炭素繊維強化パイプの表面に炭素繊維を縦横に
織った織物を積層したものがあるが、加工に手間をかけ
ているのでパイプ自体が高価になると共に、織物自体の
繊維が屈曲しているので、剛性や引っ張り強度の様な物
性が低くなり、結果的に重量増となってしまう。
【0004】更には、織物は織り目の境界に空気が入り
込むので、表面塗装において気泡として残り、外観上の
表面欠陥をもたらすことともなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来技術の問題点を解消するために実施されたもので
あって、自転車用フレ−ムパイプの加工の生産性を高め
ると共に、炭素繊維強化パイプの表面の孔明け加工時の
材料保護を目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ため、本発明においては、炭素繊維を積層しパイプ状に
形成した自転車フレ−ム用パイプにおいて、下パイプや
立パイプに孔明け加工する部位に、予め成形したパッチ
材を接着すると共に、孔明け加工作業時に、このパッチ
材のほぼ中心部に工具を当て孔明け加工したことを特徴
とする自転車用フレ−ムを提供するものである。
【0007】用いられるパッチ材の形状としては、円形
の他に角形や星形としてもよく、パッチ材の中央部に予
め小孔を開けておいてもよい。又、パッチ材接着作業を
孔明け加工直後に行ってもよい場合もある。尚、パッチ
材の接着面をパイプの曲面に合わせて予め成形したもの
は一層好ましい形状である。
【0008】そして、パッチ材の材質としてはアルミニ
ウムやプラスチックの薄板が適し、炭素繊維強化プラス
チックパイプの曲面に馴染む程度の柔軟性のある厚みで
あればよい。これが、薄すぎると強度や作業性等で問題
があり、材質によって適宜な厚みがある。即ち、アルミ
ニウムの場合は0.03〜0.1mm程度が適当で、強
化材入りナイロンのようなプラスチック材の場合は、
0.1〜0.3mm程度が適当な厚みとなる。
【0009】
【作用】本発明は炭素繊維を積層した自転車フレ−ム用
パイプの孔明け加工にあって、孔明け加工する部位に予
めパッチ材を接着しておくものであり、このパッチ材が
パイプの表面の保護材の役目を果たし、炭素繊維の剥れ
や浮きの発生を防止すると共に、後加工においてのパイ
プ表面欠陥発生をも防止することとなる
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例をもって更に詳細に説
明する。図1は、炭素繊維を積層した自転車フレ−ム用
パイプ1の孔明け状態を示す斜視図であって、パッチ材
なしに孔2を明けた際のパイプ断面図である。3は炭素
繊維であり、3a はみ出し炭素繊維である。又、図2
は、ブラインドナット4を孔2内にかしめた状態を示す
ものである。図にあって、3b は加工作業時に剥れた炭
素繊維であり、3c は加工作業時に浮いた炭素繊維であ
る。このように、パッチ材を接着しない場合には炭素繊
維がはみ出したり、剥れや浮きの発生と共にパイプ表面
の欠陥の発生を伴うこととなってしまう。
【0011】図3は、本発明のマウンテンバイク自転車
の全体側面図、図4は、パイプの孔明け部を示すフレ−
ム側面図、図5は、パッチ材をパイプ表面に接着した状
態を示す斜視図、図6は、図5のA−A線での断面図で
ある。又、図7は、ブラインドナット4をかしめ固定し
た状態を示す断面図である。図中、6は炭素繊維強化プ
ラスチックパイプ、6a は炭素繊維の積層部、7はパッ
チ材、7a はパッチ材の孔である。
【0012】本発明は、パッチ材7をパイプ6の表面に
接着した後にパッチ材7の部位に孔2を明けるものであ
って、パッチ材7がパイプ6の表面即ちパイプ6の孔2
の周囲を保護することとなり、従来技術のような炭素繊
維のはみ出し、剥れ、浮き等は生ずることなく、フレ−
ムの外観品質を向上させることとなる。
【0013】本発明の加工手順等を詳述すると次の通り
である。先ず、明けられる孔2より十分に大きい円形状
のパッチ材7を成形する。一方、炭素繊維強化プラスチ
ックパイプ6のパッチ材7を接着する孔明け加工部の表
面を清浄化すると共に必要に応じ粗面加工する。同様に
パッチ材7の接着表面を清浄化すると共に必要に応じ粗
面加工する。パイプ6及びパッチ材7の接着表面に接着
剤を薄く塗布する。この接着剤の種類としては、炭素繊
維強化プラスチック及びアルミニウムやプラスチックの
パッチ材両方に適する接着剤であるエポキシ系接着剤が
適する。接着面を合わせて位置を決め、固定し、接着面
外に付着した余分な接着剤を除去し、接着剤を強化させ
る。硬化完了後、孔明けし、ブラインドナットをかし
め、仕上げし、作業は完了する。以上の作業手順を工程
系図で表すと、図8のようになる。
【0014】
【発明の効果】上記のような構成と作用によって、本発
明は次のような効果が得られる。 1)パッチ材を予め接着することによって、繊維の剥
れ、浮き等の表面欠陥の発生を防止できる。 2)後加工においての表面欠陥を防止できるので、手直
し工数を削減できると共に、自転車用フレ−ムのコスト
ダウンに寄与する。 3)パッチ材の上から孔明け加工するので、パッチ材が
パイプ表面の保護材の役目を果たし、フレ−ムの外観品
質を向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来の自転車フレ−ム用パイプの孔明け
状態を示す斜視図である。
【図2】図2は図1のパイプにブラインドナットを孔内
にかしめた状態を示す断面図である。
【図3】図3は本発明のマウンテンバイク自転車の全体
側面図である。
【図4】図4はパイプの孔明け部を示すフレ−ム側面図
である。
【図5】図5はパッチ材をパイプ表面に接着した状態を
示す斜視図である。
【図6】図6は図5のA−A線での断面図である。
【図7】図7はブラインドナットをかしめ固定した状態
を示す断面図である。
【図8】図8は加工工程系図である。
【符号の説明】
1‥‥自転車フレ−ム用パイプ、 2‥‥パイプに明けた孔、 3‥‥炭素繊維、 3a ‥‥はみ出し炭素繊維、 3b ‥‥加工作業時に剥れた炭素繊維、 3c ‥‥加工作業時に浮いた炭素繊維、 4‥‥ブラインドナット、 6‥‥炭素繊維強化プラスチックパイプ、 6a ‥‥炭素繊維の積層部、 7‥‥パッチ材、 7a ‥‥パッチ材の孔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維を積層しパイプ状に形成した自
    転車フレ−ム用パイプにおいて、下パイプや立パイプに
    孔明け加工する部位に、予め成形したパッチ材を接着す
    ると共に、孔明け加工作業時に、このパッチ材のほぼ中
    心部に工具を当て孔明け加工したことを特徴とする自転
    車用フレ−ム。
  2. 【請求項2】 パッチ材の形状を円形又は角形とした請
    求項第1項記載の自転車用フレ−ム。
  3. 【請求項3】 パッチ材の中央部に予め小孔を明けた請
    求項第1項記載の自転車用フレ−ム。
JP7111275A 1995-04-11 1995-04-11 自転車用フレ−ム Pending JPH08281508A (ja)

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