JPH0639925A - 接着剤を用いたシートの製造方法 - Google Patents

接着剤を用いたシートの製造方法

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JPH0639925A
JPH0639925A JP21880192A JP21880192A JPH0639925A JP H0639925 A JPH0639925 A JP H0639925A JP 21880192 A JP21880192 A JP 21880192A JP 21880192 A JP21880192 A JP 21880192A JP H0639925 A JPH0639925 A JP H0639925A
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JP
Japan
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cushion pad
skin material
seat frame
adhesive
cooling
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Application number
JP21880192A
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English (en)
Inventor
Akihiro Miyoda
昭博 御代田
Shuichi Hashiguchi
秀一 橋口
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TS Tech Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seat Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クッションパッドと表皮材とを接着剤で一体
とするときに、予めシートフレームを組付けた状態で形
成する製造方法を提供する。 【構成】 クッションパッドに接着剤を塗布し、着脱可
能な圧着プレート31をシートフレームFに組み付け、
圧着プレート31が組み付けられたシートフレームFを
クッションパッドPに取付け、クッションパッドPの接
着剤塗布面側から表皮材Hを被覆して仮組み付け、仮組
み付けした表皮材HとクッションパッドPとシートフレ
ームFを配置型21上に配置し、配置型21上に配置さ
れた表皮材HとクッションパッドPとシートフレームF
に対して表皮材H側から加熱型41によって加熱し、加
熱の後で冷却型によって表皮材Hの表面からクッション
パッドP側へ加圧しながら冷却し、この後、圧着プレー
ト31をシートフレームFから取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表皮材とクッションパッ
ドとシートフレームとを備えた車両用シート等の製造方
法に係り、特にクッションパッドと表皮材とを接着剤で
一体とするときに、予めシートフレームも組み付けた状
態で接着一体形成することのできる接着剤を用いたシー
トの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来から、表皮材とクッシ
ョンパッドとシートフレームとを備え、表皮材とクッシ
ョンパッドとを接着剤を用いて接合した車両用シート等
においては、接着剤として接着フィルム状のホットメル
ト型接着剤や溶剤型接着剤を用いており、上下型の間に
表皮材及びクッションパッドを配置して、上記接着剤を
これら表皮材及びクッションパッドの間に介在させ、上
下型を加圧加熱して一体に接合し、さらに別工程におい
て、表皮材とクッションパッドが一体となったものと、
シートフレームとを組付ていた。
【0003】上記ホットメルト型接着剤を用いた場合に
は、表皮材及びクッションパッドに高い耐熱性が要求さ
れるだけでなく、接着剤を溶融して接合するために、よ
り高温にする必要上、表皮材及びクッションパッドに対
して熱負荷が加わってしまうという問題があり、溶剤型
接着剤にあっては、接着剤を塗布したときに既に接着力
が生じているために、クッションパッドと表皮材とは接
触した段階で接合されてしまうという不都合がある。ま
た表皮材とクッションパッドとの接合においては、上下
型を用いて、表皮材を一方の型に沿わせて配置し、他方
の型にクッションパッドを対向して配置し、これらクッ
ションパッド及び表皮材の対向面の少なくとも一方に接
着剤を塗布し、クッションパッドと表皮材を合わせて加
圧及び加熱し、さらに表皮材側から冷却をして製造して
いた。
【0004】このように表皮材とクッションパッドを別
々の上下型に配置する場合には、表皮材とクッションパ
ッドの接合工程において、クッションパッドの型への組
み付けと、表皮材の型への組み付けを別個に行なう必要
がある。また成形サイクルを良好にするためには、上下
のいずれか一方の型が加熱と共に冷却をするように構成
する必要がある。このように表皮材とクッションパッド
との接着後に、同一型によって加熱し且つ冷却すること
は、型自身を加熱冷却することとなり、成形サイクルを
長引かせ、製造効率を悪くする。さらに同一型によって
クッションパッドと表皮材を加熱,冷却,圧着すること
となり、起毛を備えた表皮材においては、毛倒れの原因
にもなる。そして、表皮材とクッションパッドとシート
フレームとを一体に形成するためには、上記表皮材とク
ッションパッドとが一体になったものを、別の工程によ
ってシートフレームに取着する必要があった。
【0005】本発明の目的は、クッションパッドと表皮
材とを接着剤で一体とするときに、予めシートフレーム
を組付けた状態で形成することのできる製造方法を提供
することにあり、特に接着剤を用いて表皮材とクッショ
ンパッドを圧着するときに十分な圧接が可能で、しかも
位置合わせが容易にでき、クッションパッドの深い凹部
にも表皮材を接合でき、接着工程における成形サイクル
を短縮できると共に、起毛を備えた表皮材においては毛
倒れを防止できる接着剤を用いた、シートフレームとク
ッションパッドと表皮材を組付けた状態で形成するシー
トの製造方法の提供にある。
【0006】また本発明の他の目的は、生産サイクルの
向上を図り、設備の簡略化等を図ることのできるシート
の製造方法の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、表皮材とクッ
ションパッドとシートフレームからなり、表皮材とクッ
ションパッドとを反応型ホットメルト接着剤により互い
に接着させてなるシートの製造方法において、クッショ
ンパッドに接着剤を塗布する塗布工程と、着脱可能な圧
着プレートをシートフレームに組み付ける工程と、圧着
プレートが組み付けられたシートフレームをクッション
パッドに取付ける工程と、クッションパッドの接着剤塗
布面側から表皮材を被覆して仮組み付けする工程と、仮
組み付けした表皮材とクッションパッドとシートフレー
ムを配置型上に配置する配置工程と、配置型上に配置さ
れた表皮材とクッションパッドとシートフレームに対し
て表皮材側から加熱型によって加熱する加熱工程と、加
熱工程の後で冷却型によって表皮材の表面からクッショ
ンパッド側へ加圧しながら冷却する冷却圧着工程と、冷
却圧着工程後に前記圧着プレートをシートフレームから
取り外す工程と、を備えてなることを特徴とする接着剤
を用いたシートの製造方法にある。
【0008】上記圧着プレートには、複数の空気穴を形
成するとより好適である。
【0009】またシートがシートバックであり、ヘッド
レストステーを保持する連結部を備えている場合には、
仮組み付けした表皮材とクッションパッドとシートフレ
ームを配置型上に配置する配置工程は、配置型に前記ヘ
ッドレストステーの保持部に嵌入可能な可動する突起部
を形成し、この突起部をヘッドレストステーの保持部に
嵌入して固定すると好適である。
【0010】上記発明における反応型ホットメルトと
は、例えばホットメルト接着中に活性二重結合を有し
て、紫外線,電子線等によって硬化するもの、エポキシ
基及び潜在性硬化材を有して熱硬化するもの、NCO
基,Si(OR)3 基を有して水分によって硬化するも
の、SH基及び金属酸化物触媒を有し酸素によって硬化
するもの等を挙げることができ、特にウレタン系の湿式
硬化型の接着剤が好ましい。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。図1乃至図14は本発明
の一実施例を示すものであり、本例におけるシートは、
通気性を有する表皮材H及びクッションパッドPと、シ
ートフレームFとを組付けた状態で形成するものであ
り、本例のシートとしては図1で示す車両用のフロント
シートバックSbを例にとって説明する。
【0012】本例における製造方法に用いる装置として
は、配置型21と、加熱型41と、冷却型51とを用い
ている。本例の加熱型41は、左右方向(図11)にス
ライド可能に構成された中空箱体をしている。この加熱
型41の型面42は、シートバックSbの表面形状(ク
ッションパッドP及び表皮材H側の形状)に沿う型面形
状をしており、この型面42には複数の貫通孔43が形
成されている。また加熱型41の側方の所定位置には、
連結管44が取着されており、この連結管44から加熱
型41へ蒸気或は熱風が導入されるように構成されてい
る。
【0013】本例の冷却型51は箱体形状をしており、
型面52はシートバックSbの表面形状(表皮材H側の
形状)に沿う型面形状をしており、この型面52には複
数の貫通孔53が形成され、冷却型51の側方の所定位
置には、連結管54及び冷水管55が取着されている。
冷水管55には冷水が循環され、連結管54からは空気
が導入され、これによって貫通孔53から冷却空気が噴
出するように構成されている。
【0014】本例のシートバックSbは、図1で示すよ
うに、クッションパッドPに表皮材Hが被覆されて袋状
に形成された表皮部材1を用いたものであり、この袋状
の表皮部材1の内部には、シートフレームFが配設され
ている。本例のシートフレームFはパイプからなる枠体
61から構成され、図3で示すように、枠体61にはS
スプリング61aが複数本張設され、この枠体61の下
部の両側に取付け用ブラケット62,63が形成され、
枠体61の上部にはヘッドレスト支持金具64が形成さ
れている。
【0015】本例のヘッドレスト支持金具64にはヘッ
ドレストステー(図示せず)の装着用の穴64a,64
aが形成されている。またシートフレームFの左右位置
にはサイドサポート部を形成する張出し部65,66が
形成され、一方の張出し部65はパイプで形成され、他
方の張出し部66は板体によって形成されている。そし
てこの板体からなる張出し部66と上記取り付用ブラケ
ット63が連結されており、本例のブラケット63はリ
クライニング機構として形成されている。そしてクッシ
ョンパッドPと表皮材Hとは、接着剤Aによって一体に
接合して形成されている。
【0016】本例における接着剤Aを用いたシートバッ
クSbの製造方法は次の工程を備えている。即ち、クッ
ションパッドに接着剤を塗布する塗布工程と、着脱可能
な圧着プレート31をシートフレームFに組み付ける工
程と、圧着プレート31が組み付けられたシートフレー
ムFをクッションパッドPに取付ける工程と、クッショ
ンパッドPの接着剤塗布面側から表皮材Hを被覆して仮
組み付けする工程と、仮組み付けした表皮材Hとクッシ
ョンパッドPとシートフレームFを配置型21上に配置
する配置工程と、配置型21上に配置された表皮材Hと
クッションパッドPとシートフレームFに対して表皮材
H側から加熱型41によって加熱する加熱工程と、加熱
工程の後で冷却型によって表皮材Hの表面からクッショ
ンパッドP側へ加圧しながら冷却する冷却圧着工程と、
冷却圧着工程後に前記圧着プレート31をシートフレー
ムFから取り外す工程である。
【0017】本例におけるクッションパッドPは、図2
で示すように、下端側が開放された中空の袋状をしてお
り、上端側にはヘドレストステーを装着するための孔1
5,15(図9参照)が2つ形成されている。そしてク
ッションパッドPに接着剤Aを塗布する塗布工程は、図
2で示すように、溶融した反応型ホットメルトの接着剤
Aを、専用のスプレーガンGでクッションパッドPにお
ける表皮材Hの接合面11に均一に塗布する。
【0018】本例で用いる反応型ホットメルト接着剤A
としては、例えばホットメルト接着中に活性二重結合を
有して、紫外線,電子線等によって硬化するもの、エポ
キシ基及び潜在性硬化材を有して熱硬化するもの、NC
O基,Si(OR)3 基を有して水分によって硬化する
もの、SH基及び金属酸化物触媒を有し酸素によって硬
化するもの等を挙げることができ、特にウレタン系の湿
式硬化形の接着剤Aが好ましい。具体的には、ポリエス
テル系イソシアネートプレポリマーを主成分とする湿気
硬化型ホットメルト接着剤Aであり、上市されているも
のを用いることができる(例えば「ハイボン4832」
登録商標,日立化成ポリマー株式会社)。
【0019】このようにクッションパッドPに反応型ホ
ットメルト接着剤Aを塗布すると、塗布後すぐに接着剤
Aが冷却固化するため、接着剤Aが接着作用をせず、搬
送の場合に容易となり、クッションパッドPに表皮材H
を被覆してもクッションパッドPと表皮材Hとが接合し
ないので、仮り組み付けが可能となる。また、接着剤A
の塗布については、クッションパッドPの全面に塗布す
る必要はなく、クッションパッドPの逆R(アール)部
(即ち凹部)のみや、深い凹部のみに塗布するだけでも
良い。
【0020】上記のようにクッションパッドPの表面に
接着剤Aを塗布した後に、表皮材Hを被覆するが、本例
の表皮材Hは、図7で示すように、着座面側を構成する
起毛を備えた表皮12と、この表皮12と連結された起
毛を有さない背面側の表皮13で袋状に形成されてお
り、それぞれの端末部にはトリムコード14が取付けら
れている。また上端側にはヘッドレストステーを装着で
きるように2つの孔14(図9参照,一方のみ表示)が
形成されている。
【0021】接着剤Aを塗布したクッションパッドPの
接着剤A塗布面は、接着剤Aの塗布後すぐに接着剤Aが
冷却固化しているので、表皮材Hを被覆しても、直ちに
表皮材HとクッションパッドPとが接合することがな
く、被覆した表皮材Hの配置等を適宜クッションパッド
Pの位置と整合させて移動させることができる。なお本
例においては、クッションパッドPに表皮材Hを被覆し
た後に、クッションパッドPの孔15と、表皮材Hの孔
14とに合わせてヘッドレスト(図示せず)の位置決め
用ガイド39を装着している。本例の表皮材Hは、クッ
ションパッドPの形状に適合するように予め形成してい
るが、予備形成しない表皮材Hであっても良い。
【0022】本例における着脱可能な圧着プレート31
は、シートフレームFに着脱可能に配置されるものであ
り、シートフレームFの内側領域に配置される大きさを
備えており、図3乃至図6で示すように、中央部32
と、この中央部32の両側にサイドサポートの内側位置
に位置する張出し部33,33を有しており、クッショ
ンパッドPの裏面(即ちシートフレームF側の面)の形
状に且つシートフレームFの枠体61の内側一杯に位置
するように形成されている。そして上下位置には係合部
34,35がそれぞれ2か所形成されえいる。また圧着
プレート31の面全体には複数の穴37が形成されてい
る。このように、圧着プレート31に多数の穴37を形
成することによって、クッションパッドPとの空気の流
通を確保することができる。
【0023】本例の上部側の係合部34は、図5で示す
ように、断面コ字状をしており、下部側の係合部35
は、図6で示すように、L字状をしており、シートフレ
ームFのパイプ幅の間隙をおいて板状のスプリング38
が配設されている。このスプリング38は端部38aが
拡開しており中間部38bがパイプ形状に合わせてR部
となっている。
【0024】そして、圧着プレート31をシートフレー
ムFに組み付けるには、先ず上部側の係合部34とシー
トフレームFとを結合して、上部側の係合部34を中心
にして圧着プレート31の下部側の係合部35をシート
フレームF側に押し付ける。これによってスプリング3
8の端部38aが開き、下部側の係合部35がシートフ
レームFと連結され、圧着プレート31がシートフレー
ムFの内側領域に配置される。このようにして圧着プレ
ート31を取着したシートフレームFをクッションパッ
ドPの中に装着する。
【0025】なお、圧着プレート31を取着したシート
フレームFをクッションパッドP内に装着する工程は、
前述のように、クッションパッドPに表皮材Hを被覆し
た後でも、被覆する前でも良く、表皮材Hを被覆する前
にクッションパッドP内にシートフレームFを装着した
場合には、後から表皮材Hを被覆する。以上のようにし
て、クッションパッドPの接着剤塗布面11側から表皮
材Hを被覆し、表皮材HとクッションパッドPとシート
フレームFとを仮組み付けする。
【0026】次に仮組み付けした表皮材Hとクッション
パッドPとシートフレームFを配置型21上に配置す
る。本例の配置型21は、図8で示すように、基台22
の左右側でシートの幅位置に、左右の位置決め突起2
3,23が長手方向に形成されている。また基台22の
一方の端部側、即ちヘッドレストの配置位置側の中央に
は位置決め部材26と係合する支持突起24が形成さ
れ、基台22の他方の端部側、即ち支持突起24と反対
側で、左右の位置決め突起位置23,23より端部位置
には、シートフレームFの位置決め突起25が形成され
ている。
【0027】本例の位置決め部材26は、位置決め本体
26aと、2本の連結棒26bと、係合突起26cとを
備えており、位置決め本体26aには2本の連結棒26
bがヘッドレストステーと同じ間隔で突設されており、
この連結棒26bの配置位置と直角位置の位置決め本体
26aに係合突起26cが形成されている。本例の連結
棒26bには位置決め用ガイド39の係止突起39aと
係合する切欠部26dが形成されている。そして本例の
支持突起24には、上記位置決め部材26の係合突起2
6cと嵌合する係合凹部24aが形成されており、また
シートフレーム用位置決め突起25には、シートフレー
ムFを係合する凹部25aが形成されている。
【0028】配置型21の上に仮組み付けした表皮材H
とクッションパッドPとシートフレームFを配置するに
は、先ず、クッションパッドP内に配設したシートフレ
ームFのヘッドレストの支持金具64の穴64aの中
に、位置決め部材26の連結棒26bを装着する。この
とき、図9で示すように、ヘッドレストの位置決め用ガ
イド39によって連結棒26bを固定する。
【0029】次に、左右の位置決め突起23,23の間
に仮組み付けした表皮材HとクッションパッドPとシー
トフレームFを配置するが、このとき、図10で示すよ
うに、シートフレーム用位置決め突起25の凹部25a
にシートフレームFを係合する。次に、位置決め部材2
6の係合突起26cと基台22上の支持突起24の係合
凹部24aとを係合して位置決めをする。
【0030】次に前記した加熱型41を用いて加熱工程
を行なう。即ち、上記したように、表皮材Hとクッショ
ンパッドPとシートフレームFを仮組み付けして配置型
21上に配置し、表皮材H側から加熱型41によって加
熱する。仮組み付けされたクッションパッドP及び表皮
材Hに、加熱型41を近接させることにより、表皮材H
側から加熱することができ、クッションパッドPに塗布
した反応型ホットメルト接着剤Aを再活性化させ溶融さ
せることができる。なお本例の加熱型41を表皮材Hに
近接させる手段は、加熱型41,取付け型21のいずれ
か或は両方を周知の手段によって移動して行なう。
【0031】このようにして反応型ホットメルト接着剤
Aを溶融した後、加熱型41の蒸気或は熱風を停止し、
加熱型41をスライド移動する。なお加熱型41の貫通
孔43の下面に、スケルトンフォーム等の緩衝材を配設
することにより、表皮材H及びクッションパッドPを均
一に加熱でき、起毛倒れを防止することができる。
【0032】そして冷却型51をクッションパッドP側
へ所定の圧力で付勢して圧締し、空気を貫通孔53より
噴出させて冷却する。このとき、圧着プレート31がク
ッションパッドPの裏面形状に沿った形状をしているの
で、クッションパッドPを冷却型51と圧着プレート3
1で充分挾持加圧することができ、表皮材Hとクッショ
ンパッドPとの接着を確実に行なうことができる。
【0033】なお上記冷却型51では、冷却型内に空気
を導入する例を示したが、空気を吸引するように構成し
ても良い。このように空気を吸引すると、加熱型41に
蒸気を用いた場合には、表皮材H側から表皮材H及びク
ッションパッドPに存在する余分な蒸気を取り除くこと
ができる。
【0034】冷却圧着工程後に、配置型21から、表皮
材HとクッションパッドPとシートフレームFとが一体
となったシートバックSbを取り出す。
【0035】取り出されたシートバックSbのシートフ
レームFから圧着プレート31を取り外すが、圧着プレ
ート31の取り出しは、前記した圧着プレート31をシ
ートフレームFに取付ける作業の動作と逆の動作を行な
うことにより取り外すことができる。
【0036】前記実施例では、仮組み付けした表皮材H
とクッションパッドPとシートフレームFを配置型21
上に配置する際に、位置決め部材26を用いて、ヘッド
レストの位置決め用ガイド39によって連結棒26bを
固定した例を示したが、図16で示すように、配置型2
1に支持台71を突設し、この支持台71と回動自在に
連結棒支持部材72を配置し、この連結棒支持部材72
に連結棒73を配置し、クッションパッドP内に配設し
たシートフレームFのヘッドレストの支持金具64の穴
の中に連結棒73を装着できるように構成することもで
きる。このように構成すると、ヘッドレストの位置決め
用ガイドを利用しないで位置決めをすることができ、位
置決め用ガイド39を傷付けることがない。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば表皮材と
クッションパッドとシートフレームとを同時に成形する
ことができ、しかも接着剤を用いて表皮材とクッション
パッドを冷却型と圧着プレートで接合することができ
る。
【0038】また配置型の上方に加熱型と冷却型をおく
だけで、周囲に余分な機構が不必要なため故障要因が小
さくなり、信頼性が向上し、冷却型で加圧するための上
下移動幅が小さく出来る。また余分な機構がないため、
装置全体が軽量となり、加圧性能を低くしても生産可能
となる。そして複数の圧着プレートを複数のシートフレ
ームと予め取付けておいて、加熱,加圧,冷却等の一連
の接着工程を行なうことができるので、加熱加工,冷却
中においても、次の圧着プレートとシートフレームとの
取付けが可能となり、圧着プレートとシートフレームと
の組付工程が加熱,加圧,冷却等の一連の接着工程と同
期せずに別個にでき、生産性の向上を図ることができ
る。
【0039】そして接着剤として反応型ホットメルトを
使用することにより、接着剤の固化後、接着力が潜在化
するため、クッションパッドと表皮材を組付けても、直
ちに接着されず位置合せが容易である。即ち、表皮材及
びクッションパッドの圧着前の接着剤は、接着力を潜在
化させているため、これら両者は接着する事がなくて互
いに位置合わせをすることができる。そしてクッション
パッドに深い凹所等がある場合であっても、表皮材を凹
部内に押込むことによって、凹部形状に即して接合する
ことができる。また反応型ホットメルトは、接着反応後
に耐熱性が生じるため、接着剤としての溶融温度を下げ
ることが出来る(上記実施例の場合60℃)。また温度
を低くできるので、再活性に対する表皮材の毛倒れ等の
劣化を防ぐことができる。
【0040】また加熱型と冷却型とを個別にすること
で、加熱・冷却の時間を短く出来、加工サイクルを下げ
ることができる。そして冷却型によって圧着するので、
冷却圧着することになり、表皮材の毛倒れ等、表皮材の
劣化を防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すシートとしてのシートバ
ックの斜視図である。
【図2】接着剤の塗布工程の説明図である。
【図3】シートフレームと圧着プレートの係合状態を示
す斜視図である。
【図4】シートフレームに圧着プレートを取付けた状態
を示す斜視図である。
【図5】シートフレームと圧着プレートの係合状態を示
す部分断面図である。
【図6】シートフレームと圧着プレートの係合状態を示
す部分断面図である。
【図7】圧着プレートを装着したシートフレームを表皮
部材内に装着した状態を示す断面図である。
【図8】圧着プレートを装着したシートフレームを表皮
部材内に装着した接着前のシートを配置型に据え付ける
ときの説明斜視図である。
【図9】位置決め部材の作用を示す説明断面図である。
【図10】クッションパッドの裏側から見た位置決め部
材の作用の部分説明図である。
【図11】製造装置を示す概略構成断面図である。
【図12】加熱工程を示す概略構成断面図である。
【図13】圧着冷却工程を示す概略構成断面図である。
【図14】配置型に据え付けた状態を示す概略構成断面
図である。
【図15】圧着プレートを取り出す状態を示す斜視図で
ある。
【図16】配置型とシートフレームの据え付けの他の例
を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
21 配置型 26 位置決め部材 31 圧着プレート 41 加熱型 51 冷却型 A 反応型ホットメルト接着剤 F シートフレーム H 表皮材 P クッションパッド Sb シート(シートバック)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮材とクッションパッドとシートフレ
    ームからなり、前記表皮材とクッションパッドとを反応
    型ホットメルト接着剤により互いに接着させてなるシー
    トの製造方法において、クッションパッドに接着剤を塗
    布する塗布工程と、着脱可能な圧着プレートをシートフ
    レームに組み付ける工程と、圧着プレートが組み付けら
    れたシートフレームをクッションパッドに取付ける工程
    と、クッションパッドの接着剤塗布面側から表皮材を被
    覆して仮組み付けする工程と、仮組み付けした表皮材と
    クッションパッドとシートフレームを配置型上に配置す
    る配置工程と、配置型上に配置された表皮材とクッショ
    ンパッドとシートフレームに対して表皮材側から加熱型
    によって加熱する加熱工程と、加熱工程の後で冷却型に
    よって表皮材の表面からクッションパッド側へ加圧しな
    がら冷却する冷却圧着工程と、冷却圧着工程後に前記圧
    着プレートをシートフレームから取り外す工程とを備え
    てなることを特徴とする接着剤を用いたシートの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記圧着プレートには複数の空気穴が形
    成されてなる請求項1記載の接着剤を用いたシートの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記シートはシートバックであってヘッ
    ドレストステーを保持する連結部を備え、前記仮組み付
    けした表皮材とクッションパッドとシートフレームを配
    置型上に配置する配置工程は、配置型に前記ヘッドレス
    トステーの保持部に嵌入可能な可動する突起部を形成
    し、該突起部をヘッドレストステーの保持部に嵌入して
    固定することを含む請求項1,2記載の接着剤を用いた
    シートの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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