JPH063971Y2 - 扉の折曲部構造 - Google Patents

扉の折曲部構造

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JPH063971Y2
JPH063971Y2 JP1988035143U JP3514388U JPH063971Y2 JP H063971 Y2 JPH063971 Y2 JP H063971Y2 JP 1988035143 U JP1988035143 U JP 1988035143U JP 3514388 U JP3514388 U JP 3514388U JP H063971 Y2 JPH063971 Y2 JP H063971Y2
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和夫 久山
俊博 今西
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株式会社ナブコ
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は扉の折曲部構造に係り、特に折戸式扉の折曲
部の構造に改良を加えたものである。
〔従来の技術〕
周知のように、折戸式扉は吊元側枠と吊元扉体との間及
び相隣り合う2つの扉体の間に折曲部を有しているが、
このような折曲部は、通例、特開昭62-220684号公報に
開示されているような構造を具備している。即ち、第11
図に示すように、吊元扉体101と中央扉体(本扉体)102
とを備えてなる折戸式扉100において、前記吊元扉体101
の吊元側枠103側の端部における上端及び下端に固定さ
れた回転支軸104を、図外の上枠及び下枠に回動自在に
支持させることにより、該吊元扉体101を吊元側枠103に
対して折曲可能とし、また、吊元扉体101と中央扉体102
の両対向端部に跨って蝶番105を取り付けることによ
り、両扉体101、102を折曲可能としたものである。そし
て、折戸式扉100の開作動時には、第12図に鎖線で示す
ように吊元扉体101が回転支軸104を介して旋回すると同
時に、吊元扉体101と中央扉体102とが蝶番105を介して
折れ曲がり、当該扉100の全開時には、前記両扉体101、
102が同図に実線で示す状態となる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記公報に記載されているような構造を
有する折戸式扉100においては、以下に示すような問題
がある。
即ち、当該扉100が第12図に実線で示す全開状態から閉
作動して、同図に鎖線で示すように、吊元側枠端面103a
と吊元扉体101との間の折曲角、及び吊元扉体101と中央
扉体102との間の折曲角が徐々に大きくなって伸長して
いく際には、前記吊元側枠端面103aとこれに対向する吊
元扉体端面101aとのなす角、及び前記吊元扉体101と中
央扉体102との両対向端面101b、102bのなす角が徐々に
小さくなっていく。この時、前記吊元側枠端面103aと吊
元扉体端面101aとの間x、又は吊元扉体端面101bと中央
扉体端面102bとの間yに、身体を寄せ付けていたり或い
は手をあてがっていたりした場合には、扉100の閉作動
に伴って当該端面間x,yに指等を挟んで怪我をすると
いう不具合を招くことになる。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は上記事情に鑑みてなされたものであって、折
戸式扉の閉作動時における指詰め等の発生を他に何の支
承も招くことなく確実に防止することができる新規な構
成の扉の折曲部構造を実現することを目的とする。
上記目的達成のための第1の手段とするところは、折戸
式扉を構成する複数の扉体のうちの両者間に折曲部を有
する相隣り合う2つの扉体のいずれか一方の対向側端部
に沿って、両扉体を連結するヒンジ結合部材の回転軸心
を中心とする扉体の厚みとほぼ同等の径の第2円弧状凸
面を有し且つ当該扉の非折曲時において前記第2円弧状
凸面の中心を扉の折曲窪み側の外側に所定寸法だけ変位
させる傾斜部を有する第2凸面ガード部材を装着すると
共に、前記相隣り合う2つの扉体の他方の対向側端部に
沿って、前記第2円弧状凸面と同心であって該第2円弧
状凸面と僅かな隙間を存して離間される第2円弧状凹面
を有し且つ当該扉の非折曲時において前記第2凸面ガー
ド部材の傾斜部の斜面と所定角度をなす斜面を有する第
2凹面ガード部材を装着したことにある。この場合にお
いて、先端部が夫々円弧状に形成された一対の板材の当
該先端部を上下に重合させると共に該重合部にベアリン
グを介在させ且つ該重合部の回転軸心を第2凸面ガード
部材の第2円弧状凸面の中心と同方向に変位させてなる
ヒンジ結合部材を、該重合部の回転軸心が前記第2円弧
状凸面の中心と一致するように、相隣り合う2つの扉体
の対向側端部における上端及び下端に取り付けるように
すれば効果的である。
更に、上記目的を達成するための第2の手段とするとこ
ろは、折戸式扉を構成する吊元側枠と吊元扉体とのうち
のいずれか一方の対向側端部に沿って、吊元扉体の回転
支持部の回転軸心を中心とする第1円弧状凸面を有する
第1凸面ガード部材を装着すると共に、前記吊元側枠と
吊元扉体とのうちの他方の対向側端部に沿って、前記第
1円弧状凸面と同心であって該第1円弧状凸面と僅かな
隙間を存して離間された第1円弧状凹面を有する第1凹
面ガード部材を装着し、且つ、当該扉の非折曲時におい
て、前記第1円弧状凸面における第1円弧状凹面との重
合部両側に、所定寸法の非重合部が設けられるように構
成し、更に、当該扉を構成する複数の扉体のうちの両者
間に折曲部を有する相隣合う2つの扉体のいずれか一方
の対向側端部に沿って、両扉体を連結するヒンジ結合部
材の回転軸心を中心とする扉体の厚みとほぼ同等の径の
第2円弧状凸面を有し且つ当該扉の非折曲時において前
記第2円弧状凸面の中心を扉の折曲窪み側の外側に所定
寸法だけ変位させる傾斜部を有する第2凸面ガード部材
を装着すると共に、前記相隣り合う2つの扉体の他方の
対向側端部に沿って、前記第2円弧状凸面と同心であっ
て該第2円弧状凸面と僅かな隙間を存して離間される第
2円弧状凹面を有し且つ当該扉の非折曲時において前記
第2凸面ガード部材の傾斜部の斜面と所定角度をなす斜
面を有する第2凹面ガード部材を装着したところにあ
る。この場合においても、先端部が夫々円弧状に形成さ
れた一対の板材の当該先端部を上下に重合させると共に
該重合部にベアリングを介在させ且つ該重合部の回転軸
心を第2凸面ガード部材の第2円弧状凸面の中心と同方
向に変位させてなるヒンジ結合部材を、該重合部の回転
軸心が前記第2円弧状凸面の中心と一致するように、相
隣り合う2つの扉体の対向側端部における上端及び下端
に取り付けるようにすれば効果的である。
〔作用〕
上記第1の手段によると、相隣り合う2つの扉体のうち
のいずれか一方に第2円弧状凸面を有する第2凸面ガー
ド部材を装着し他方に第2円弧状凹面を有する第2凹面
ガード部材を装着し且つ前記第2円弧状凸面と第2円弧
状凹面とを同心とした上でこの両者をわずかな隙間を存
して離間させる構成としたので、相隣り合う2つの扉体
が、第2円弧状凸面及び第2円弧状凹面と同心の回転軸
心を有するヒンジ結合部材を介して折れ曲がった場合に
は、その折曲角の大小の如何に拘わらず、第2円弧状凸
面と第2円弧状凹面との間の隙間は、人間の指等が入り
得ない僅かな隙間に保たれる。更に、この第1の手段に
よれば、第2凸面ガード部材の第2円弧状凸面の中心を
所定寸法だけ折曲窪み側(扉が折れ曲がった際に窪む
側)に変位させた関係上、第2凸面ガード部材と第2凹
面ガード部材との折曲突出側(扉が折れ曲がった際に突
出する側)の両斜面をどのように配置すればよいかが問
題となるが、これに対しては、扉の非折曲時における前
記両ガード部材の折曲突出側の両斜面のなす角が、所定
角以上となるようにつまり指等がはさまれ得ない角度と
なるように構成したので、扉が閉作動して伸長していく
に従って前記両斜面のなす角度が徐々に小さくなって
も、この角度が指詰め等を生じさせる角度まで小さくな
ることはない。また、上記のように第2円弧状凸面の中
心を所定寸法だけ折曲窪み側の外側に変位させたことに
より、当該扉の全閉時(非折曲時)には隣り合う各扉体
が一直線状になり且つ当該扉の全開時には隣り合う各扉
体が平行若しくは略平行状態に折り畳まれることとなる
(以下の実施例で詳述する)。尚、この第1の手段にお
いて、第2凸面ガード部材及び第2凹面ガード部材は、
両扉体の対向側端部に沿って、つまり両者の対向側端部
の上端から下端にわたって装着されているので、上下位
置の如何に拘わらずこの両者間における指詰め等が防止
されることになる。
更に、第2円弧状凸面を扉体の厚みとほぼ同等の径とな
るように構成したので、扉体のガラス部の狭小化を図る
ことができる。更に又、第2円弧状凸面の中心を扉体の
折曲窪み側に所定寸法だけ変位させる傾斜部を有する構
成としたことによって、第2円弧状凸面が2つの扉体が
回転する180°以上の角度を確保し、従来技術のよう
に第2円弧状凸面が扉体の2倍以上の径を必要としなく
なる利点がある。
また、上記第2の手段によれば、吊元側枠と吊元扉体と
のうちのいずれか一方に第1円弧状凸面を有する第1凸
面ガード部材を装着し他方に第1円弧状凹面を有する第
1凹面ガード部材を装着し且つ前記第1円弧状凸面と第
1円弧状凹面とを同心とした上でこの両者を僅かな隙間
を存して離間させる構成としたので、吊元扉体が吊元側
枠に対して折れ曲がる場合つまり吊元扉体が前記第1円
弧状凸面及び第1円弧状凹面と同心の回転軸心を有する
回転支持部を介して回転する場合には、その回転角度の
大小の如何に拘わらず、前記第1円弧状凸面と第1円弧
状凹面との間の隙間は、人間の指等が入り得ない僅かな
隙間に保たれる。更に、この第2の手段によれば、当該
扉の非折曲時において、第1円弧状凹面における第1円
弧状凹面との重合部両側に、所定寸法の非重合部が設け
られているので、当該扉が全閉状態から開作動して折れ
曲がっていく場合には、第1円弧状凸面における一側
(折れ側)の非重合部と第1円弧状凹面とが徐々に重合
していくことにより、第1円弧状凸面の他側(反折れ
側)における非重合部の寸法が徐々に長くなり、またこ
れとは逆に、当該扉が閉作動していく際には、第1円弧
状凸面の前記他側における非重合部の寸法が徐々に短く
なって、全閉状態となった時点でこの寸法は前記所定寸
法となる。このように扉が開閉作動して、第1円弧状凸
面の前記他側における非重合部の寸法が変化しても、こ
の寸法は前記所定寸法以下にはならず、従って前記他側
における非重合部の周辺の状態は実質的には変化しない
ことになる。これにより、扉の閉作動時に、第1円弧状
凸面の前記他側の非重合部の周辺つまり第1凹面ガード
部材と第1凹面ガード部材との間の周辺に身体を寄せ付
けたり或いは手をあてがったりしていても、この部分に
指等が挟まれる虞れはない。しかも、前記第1凸面ガー
ド部材及び第1凹面ガード部材は、吊元側枠及び吊元扉
体の対向側端部に沿って、つまり両者の対向側端部の上
端から下端にわたって装着されているので、上下位置の
如何に拘わらず前記両者間に指等が挟まれることはな
い。加えて、前記した第1の手段を兼ね備えた作用効果
が得られる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図はこの考案に係る折戸式扉1の全閉時の状態を示
す正面図であって、当該折戸式扉1は、吊元側枠2の一
側方に隣接配置された吊元扉体3と、該吊元扉体3の一
側方に隣接配置された中央扉体4とを有する。
前記吊元扉体3は、吊元側枠2側の端部における上端及
び下端に夫々設けられた回転支持部5,6を介して間口
の上枠7及び下枠8に回動可能に連結されている。前記
上端に設けられた回転支持部5は、第3図(a),(b)に示
すブラケット9を吊元扉体3の扉枠内に固定すると共
に、該ブラケット9の一端に形成された角穴9aに上部回
転軸10の角軸部を嵌入してなり、また前記下端に設けら
れた回転支持部6は、第4図(a),(b)に示すブラケット
11を吊元扉体3の扉枠内に固定すると共に、第5図
(a),(b)に示すように下部回転軸12を下枠8に軸受箱13
を介して回転自在に保持し、且つブラケット11の一端に
形成されたテーパ面を有する角穴11aに下部回転軸12の
先細り部12aを嵌入してなる。そして、図外の駆動装置
の動作によって前記上部回転軸10が回転駆動されること
により、吊元扉体3が上、下部回転軸10,12を支点とし
て回転駆動される構成である。
一方、第2図及び第6図(a),(b)に示すように、吊元扉
体3と中央扉体4との対向端部における上端及び下端に
は、ヒンジ結合部材13,14が取り付けられており、この
両ヒンジ結合部材13,14を介して前記吊元扉体3と中央
扉体4とが一方向に折れ曲がる構成とされている。前記
上端に取り付けられたヒンジ結合部材13は、第7図
(a),(b)に示すように、吊元扉体3の扉枠内に固定され
る一方の板材15と、中央扉体4の扉枠内に固定される他
方の板材16とからなり、この両板材15,16の先端部を円
弧状に形成し且つこの両先端部を重合させると共にこの
重合部にベアリング13xを介設したものである。そし
て、前記両板材15,16の円弧状先端部の中心つまりこの
ヒンジ結合部材13の回転軸心Oを所定寸法tだけ折曲
窪み側に変位させている(第6図(b)参照)。尚、前記
一方の板材15の円弧状先端部は、他方の板材16の円弧状
先端部よりも小径とされている。また、前記下端に取り
付けられたヒンジ結合部材14は、上記構成からなる上端
に取り付けられたヒンジ結合部材13と比較して、一方の
板材15と他方の板材16との重合部の上下関係を異にして
いるだけで、他の要素については同様の構成である。
このようなヒンジ結合部材13,14によって、吊元扉体3
及び中央扉体4が捩じることがなくスムーズに開閉動作
する。すなわち、回転支持部5を回転させる駆動力は、
第2図において、吊元扉体3の枠体を介してヒンジ結合
部材13の一方の板材15に伝達され、次いで、ベアリング
13xを介して他方の板材16に伝達され中央扉体4の枠体
に伝達される。このような伝達経路は、構造上強度があ
る部分を伝わって2つの吊元扉体3と中央扉体4に伝達
されるので、スムーズに開閉動作が行われることにな
る。
更に、前記中央扉体4における吊元扉体3と反対側の端
部上方には、その扉枠内に固定されたブラケット17を介
してローラ18が取り付けられており、このローラ18は第
8図に示すように上枠7内に形成されたレール19に沿っ
て移動可能となるように該レール19に係合されている。
以上の構成に加えて、前記吊元側枠2と吊元扉体3との
両対向側端部には夫々、縦方向に延びる第1凹面ガード
部材20及び第1凸面ガード部材21が装着されている(第
2図参照)。
前記第1凹面ガード部材20は、第1図に示すように、吊
元側枠2の当該対向側端部に固定され、且つ第1円弧状
凹面20aを有している。一方、前記第1凸面ガード部材2
1は、吊元扉体3の当該対向側端部に固定され、且つ前
記第1円弧状凹面20aと同心の第1円弧状凸面21aを有す
ると共に、この第1円弧状凸面21aの中心Oは、前述
の回転支持部5,6における上、下部回転軸10,12の軸
心と一致するようにその設定がなされている。更に、こ
の第1円弧状凸面21aは、前記第1円弧状凹面20aとの間
に僅かな隙間を存して離間されて、その直径が吊元扉体
3の厚みよりも僅かに長寸法とされている。そして、第
1図に示す当該扉1の非折曲時において、第1円弧状凸
面21aには、前記第1円弧状凹面20aとの重合部の両側に
所定寸法の非重合部21x,21yが設けられている。尚、第1
0図に示すようにこの実施例における構成とは逆に、第
1円弧状凹面200aを有する第1凹面ガード部材200を吊
元扉体3の当該対向側端部に沿って装着し、且つ第1円
弧状凸面201a、非重合部201x,201yを有する第1凸面ガ
ード部材201を吊元側枠2の当該対向側端部に沿って装
着する構成としてもよい。このとき、第1円弧状凸面20
1aの中心Oは、前述の回転支持部5,6における上、
下部回転軸10,12の軸心と一致するようにその設定がな
されている。
更に、前記吊元扉体3と中央扉体4との両対向側端部に
は夫々、縦方向に延びる第2凸面ガード部材22及び第2
凹面ガード部材23が装着されている(第2図及び第6図
(a)参照)。
前記第2凸面ガード部材22は、第1図に示すように、吊
元扉体3の当該対向側端部に傾斜部3aを介して固定され
て、且つ吊元扉体3の厚みとほぼ同径の第2円弧状凸面
22aを有すると共に、この第2円弧状凸面22aの中心O
は、所定寸法tだけ折曲窪み側に変位されて前述のヒン
ジ結合部材13,14の回転軸心Oと一致するようにその
設定がなされている。そして、この第2凸面ガード部材
22の上端及び下端は、前記ヒンジ結合部材13,14の一方
の板材15,15の円弧状先端部に外嵌されており(第8図
参照)、該第2凸面ガード部材22の外周面は、ヒンジ結
合部材13,14の他方の板材16,16の円弧状先端部外周面と
同径とされている。一方、前記第2凹面ガード部材23
は、中央扉体4の当該対向端部に固定され、且つ前記第
2円弧状凸面22aと同心の第2円弧状凹面23aを有すると
共に、該第2円弧状凹面23aは、前記第2円弧状凸面22a
との間に僅かな隙間を存して離間されている。そして、
第1図に示す当該扉1の非折曲時において、前記第2凸
面ガード部材22の折曲突出側の傾斜部3aの斜面22bと、
第2凹面ガード部材23の折曲突出側の斜面23bとのなす
角αが、所定角以上(この実施例では略90°)となるよ
うに設定されている。尚、この実施例における構成とは
逆に、第2凸面ガード部材22を中央扉体4の当該対向側
端部に装着し、且つ第2凹面ガード部材23を吊元扉体3
の当該対向側端部に装着する構成としてもよい。また、
前記第2凸面ガード部材22と吊元扉体3の縦枠、及び前
記第2凹面ガード部材23と中央扉体4の縦枠は、別体と
して構成して止着部材を用いて固定してもよく、或いは
一体として成型するようにしてもよい(前記第1凹面ガ
ード部材20と吊元側枠2についても同様)。
次に、上記実施例の作用を説明する。
第1図に示すように折戸式扉1が全閉した状態で図外の
駆動装置が作動し、これに伴って吊元扉体3の一端部上
方に設けられた回転支持部5の上部回転軸10が回転駆動
された場合には、吊元扉体3が上、下部回転軸10,12を
支点として回転すると同時に、吊元扉体3と中央扉体4
とが両者の対向側端部の上端及び下端に取り付けられた
ヒンジ結合部材13,14を支点として折れ曲がる。そし
て、折戸式扉1が全開状態となった時点で、第9図に示
すように、吊元扉体3と中央扉体4とが完全に折り畳ま
れた状態となって駆動装置が停止する。また、このよう
な状態から駆動装置が逆作動して、前記上部回転軸10が
逆方向に回転駆動された場合には、吊元扉体3も逆方向
に回転すると同時に、吊元扉体3と中央扉体4とが伸長
されて、再び第1図に示す状態に復帰する。
この場合において、吊元側枠2に装着されている第1凹
面ガード部材20の第1円弧状凹面20aと、吊元扉体3に
装着されている第1凸面ガード部材21の第1円弧状凸面
21aとは同心とされ、しかも該両面20a,21aの中心O
前記上、下部回転軸10,12の軸心と一致しているので、
上記のように折戸式扉1の開閉作動に伴って吊元扉体3
が回転しても、その回転角の大小に関係なく前記第1円
弧状凹面20aと第1円弧状凸面21aとの間の隙間は、指等
が入り得ない僅かな隙間に保たれる。更に、この折戸式
扉1の非折曲時において、前記第1円弧状凸面21aに
は、第1円弧状凹面20aとの重合部の両側に所定寸法の
非重合部21x,21yが設けられているので、第1図に示す
全閉状態から当該扉1が開作動した場合には、前記第1
円弧状凸面21aの一側の非重合部21xと第1円弧状凹面20
aとが徐々に重合していくことにより、前記第1円弧状
凸面21aの他側の非重合部21yの寸法は徐々に長くなり、
またこれとは逆に、第9図に示す全開状態から当該扉1
が閉作動した場合には、前記他側の非重合部21yの寸法
は徐々に短くなっていく。このように折戸式扉1の開閉
作動に伴って前記第1円弧状凸面21aの他側の非重合部2
1yの寸法が変化しても、この寸法が前記所定寸法よりも
短くなることはないので、前記他側の非重合部21y周辺
の状態つまり第1凹面ガード部材20と第1凸面ガード部
材21との間Xの周辺状態は実質的に変化せず、従って当
該扉1の閉作動時に前記両ガード部材20,21の間Xに指
等が挟まれることはない。
一方、吊元扉体3と中央扉体4との両対向端部において
は、吊元扉体3に装着された第2凸面ガード部材22の第
2円弧状凸面22aと、中央扉体4に装着された第2凹面
ガード部材23の第2円弧状凹面23aとが同心とされ、し
かも該両面22a,23aの中心Oがヒンジ結合部材13,14の
回転軸心と一致しているので、折戸式扉1の開閉作動に
伴って前記両扉体3,4が折曲及び伸長しても、その折
曲角の大小に関係なく前記第2円弧状凸面22aと第2円
弧状凹面23aとの間の隙間は、指等が入り得ない僅かな
隙間に保たれる。そして、第1図に示す当該扉1の非折
曲時において、前記第2凸面ガード部材22及び第2凹面
ガード部材23の折曲突出側の両側面22b,23bのなす角α
が、所定角以上つまり指詰め等が発生しない角度となる
ように設定されているので、当該扉1が開状態から閉作
動しても、前記両側面22b,23b間に指等が挟まれること
はない。また、前記第2円弧状凸面22a及び第2円弧状
凹面23aの中心Oは、折曲窪み側に所定寸法tだけ変
位しているので、第1図に示す当該扉1の全閉時には吊
元扉体3と中央扉体4とが一直線状になり、且つ第9図
に示す当該扉1の全開時には吊元扉体3と中央扉体4と
が平行若しくは略平行状態に折り畳まれる。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案に係る扉の折曲部構造によれば、
開戸式扉または折戸式扉を構成する吊元側枠と吊元扉体
との両対向側端部に沿って、第1凸面ガード部材及び第
1凹面ガード部材を装着したことにより、当該扉の閉作
動時に、前記吊元側枠と吊元扉体との両対向側端部間に
指等が挟まれるといった事態が確実に防止されることに
なる。
更に、折戸式扉を構成する複数の扉体のうちの両者間に
折曲部を有する相隣り合う2つの扉体の両対向側端部に
沿って、第2凸面ガード部材及び第2凹面ガード部材を
装着したことにより、当該扉の閉作動時に、前記相隣り
合う2つの扉体の両対向側端部間に指等が挟まれるとい
った事態が確実に防止される。また、前記第2凸面ガー
ド部材の第2円弧状凸面の中心を折曲窪み側に所定寸法
だけ変位させたことにより、この第2円弧状凸面の径を
小さくすることが可能となり、これにより該第2円弧状
凸面の径が大きい場合における当該扉の見栄えの悪化や
ガラス部の狭小化等が効果的に防止される。
更に又、相隣り合う2つの吊元扉体と中央扉体の対向側
端部における上端、下端に取り付けたヒンジ結合部材に
よって、回転支持部に伝わった回転駆動力は、吊元扉体
の枠体を介して確実に中央扉体に伝達されることによっ
て、両扉体が捩れることなくスムーズに開閉動作でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第9図はこの考案の一実施例を示すもので、
第1図は第2図I−I線に従って切断した拡大横断平面
図、第2図は扉の全閉時における状態を示す正面図、第
3図(a)は回転支持部の上部回転軸が嵌入されるブラケ
ットの単体正面図、第3図(b)は第3図(a)のIII−III線
矢視図、第4図(a)は回転支持部の下部回転軸が嵌入さ
れるブラケットの単体正面図、第4図(b)は第4図(a)の
IV−IV線矢視図、第5図(a)は回転支持部の下部回転軸
の構成を示す正面図、第5図(b)は第5図(a)のV−V線
矢視図、第6図(a)は扉の吊元扉体と中央扉体との両対
向側端部の構成を示す要部拡大正面図、第6図(b)は第
6図(a)のVI−VI線矢視図、第7図(a)はヒンジ結合部材
の単体平面図、第7図(b)は第7図(a)のVII−VII線に従
って切断した縦断側面図、第8図は第2図VIII−VIII線
に従って切断した要部拡大縦断側面図、第9図は扉の全
開時における状態を示す拡大横断平面図である。また、
第10図はこの考案の他の実施例を示すもので、第1凹凸
ガード部材及び第1凸面ガード部材の取付状態を示す部
分横断平面図である。更に、第11図は従来例を示す斜視
図、第12図は従来の問題点を示す概略平面図である。 1……扉(折戸式扉)、2……吊元側枠、 3……吊元扉体、3a……傾斜部、4……中央扉体、 5,6……回転支持部、13,14……ヒンジ結合部材、 13x……ベアリング、15,16……板材、 20……第1凹面ガード部材、20a……第1円弧状凹面、 21……第1凸面ガード部材、21a……第1円弧状凸面、 21x,21y非重合部、22……第2凸面ガード部材、 22a……第2円弧状凸面、22b,23b……斜面、 23……第2凹面ガード部材、23a……第2円弧状凹面。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】折戸式扉を構成する複数の扉体のうちの両
    者間に折曲部を有する相隣り合う2つの扉体のいずれか
    一方の対向側端部に沿って、両扉体を連結するヒンジ結
    合部材の回転軸心を中心とする扉体の厚みとほぼ同等の
    径の第2円弧状凸面を有し且つ当該扉の非折曲時におい
    て前記第2円弧状凸面の中心を扉の折曲窪み側の外側に
    所定寸法だけ変位させる傾斜部を有する第2凸面ガード
    部材を装着すると共に、前記相隣り合う2つの扉体の他
    方の対向側端部に沿って、前記第2円弧状凸面と同心で
    あって該第2円弧状凸面と僅かな隙間を存して離間され
    る第2円弧状凹面を有し且つ当該扉の非折曲時において
    前記第2凸面ガード部材の傾斜部の斜面と所定角度をな
    す斜面を有する第2凹面ガード部材を装着したことを特
    徴とする扉の折曲部構造。
  2. 【請求項2】折戸式扉を構成する吊元側枠と吊元扉体と
    のうちのいずれか一方の対向側端部に沿って、吊元扉体
    の回転支持部の回転軸心を中心とする第1円弧状凸面を
    有する第1凸面ガード部材を装着すると共に、前記吊元
    側枠と吊元扉体とのうちの他方の対向側端部に沿って、
    前記第1円弧状凸面と同心であって該第1円弧状凸面と
    僅かな隙間を存して離間された第1円弧状凹面を有する
    第1凹面ガード部材を装着し、且つ、当該扉の非折曲時
    において、前記第1円弧状凸面における第1円弧状凹面
    との重合部両側に、所定寸法の非重合部が設けられるよ
    うに構成し、更に、当該扉を構成する複数の扉体のうち
    の両者間に折曲部を有する相隣合う2つの扉体のいずれ
    か一方の対向側端部に沿って、両扉体を連結するヒンジ
    結合部材の回転軸心を中心とする扉体の厚みとほぼ同等
    の径の第2円弧状凸面を有し且つ当該扉の非折曲時にお
    いて前記第2円弧状凸面の中心を扉の折曲窪み側の外側
    に所定寸法だけ変位させる傾斜部を有する第2凸面ガー
    ド部材を装着すると共に、前記相隣り合う2つの扉体の
    他方の対向側端部に沿って、前記第2円弧状凸面と同心
    であって該第2円弧状凸面と僅かな隙間を存して離間さ
    れる第2円弧状凹面を有し且つ当該扉の非折曲時におい
    て前記第2凸面ガード部材の傾斜部の斜面と所定角度を
    なす斜面を有する第2凹面ガード部材を装着したことを
    特徴とする扉の折曲部構造。
  3. 【請求項3】先端部が夫々円弧状に形成された一対の板
    材の当該先端部を上下に重合させると共に該重合部にベ
    アリングを介在させ且つ該重合部の回転軸心を第2凸面
    ガード部材の第2円弧状凸面の中心と同方向に変位させ
    てなるヒンジ結合部材を、該重合部の回転軸心が前記第
    2円弧状凸面の中心と一致するように、相隣り合う2つ
    の扉体の対向側端部における上端及び下端に取り付けた
    ことを特徴とする請求項1記載の扉の折曲部構造。
  4. 【請求項4】先端部が夫々円弧状に形成された一対の板
    材の当該先端部を上下に重合させると共に該重合部にベ
    アリングを介在させ且つ該重合部の回転軸心を第2凸面
    ガード部材の第2円弧状凸面の中心と同方向に変位させ
    てなるヒンジ結合部材を、該重合部の回転軸心が前記第
    2円弧状凸面の中心と一致するように、相隣り合う2つ
    の扉体の対向側端部における上端及び下端に取り付けた
    ことを特徴とする請求項2記載の扉の折曲部構造。
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