JPH0639449B2 - ポリプレニル系化合物およびその製造方法ならびにそれを含有する医薬 - Google Patents

ポリプレニル系化合物およびその製造方法ならびにそれを含有する医薬

Info

Publication number
JPH0639449B2
JPH0639449B2 JP1088095A JP8809589A JPH0639449B2 JP H0639449 B2 JPH0639449 B2 JP H0639449B2 JP 1088095 A JP1088095 A JP 1088095A JP 8809589 A JP8809589 A JP 8809589A JP H0639449 B2 JPH0639449 B2 JP H0639449B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
integer
ester
polyprenyl
same
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1088095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02130A (ja
Inventor
功 山津
信也 阿部
裕一 稲井
赳 鈴木
健策 木下
万年 三島
義則 加藤
精一 小林
学 村上
浩司 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eisai Co Ltd filed Critical Eisai Co Ltd
Priority to JP1088095A priority Critical patent/JPH0639449B2/ja
Publication of JPH02130A publication Critical patent/JPH02130A/ja
Publication of JPH0639449B2 publication Critical patent/JPH0639449B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,医薬品として優れた作用を有する新規なポリ
プレニル系化合物およびその製造方法ならびにそれを含
有する医薬に関する。
(発明の背景および先行技術) 抗炎症剤は,大きく分類すればステロイドホルモン,非
ステロイド剤,消炎酵素剤,免疫抑制剤の4つに分類さ
れるが,このうち,非ステロイド剤が最も重要な位置を
占めており,近年世界的に非ステロイド系抗炎症剤の開
発が活発におこなわれている。
現在,非ステロイド剤として汎用されているのは,イン
ドメタシンなどのインドール酢酸系化合物,イブフェナ
ック,イブプロフェンなどのフェニル酢酸系化合物,ア
スピリン,サリチル酸,サリチロサリチル酸などのサリ
チル酸系化合物,メフェナム酸,フルフェナム酸などの
アントラニル酸系化合物,フェニルブタゾン,オキシフ
ェニルブタゾン,ケトフェニルブタゾンなどのピラゾリ
ジンジオン系化合物,ベンジダミン,メピリゾール,チ
ノリジンなどの塩基性薬剤などがある。
しかしながら,これらの非ステロイド剤も臨床的には問
題点も多い。その最も大きな点は消化管障害,腎障害な
どの副作用である。特に現在市販されている非ステロイ
ド剤の中では最も抗炎症作用が強いとされているインド
ール酢酸系化合物の代表例であるインドメタシンは,リ
ウマチ治療剤としても非ステロイド系抗炎症剤の中でフ
ァーストチョイスの薬剤とされており,その治療効果は
強力であるが同時に重篤な胃腸障害,中枢作用,腎障害
などの副作用を有しており使用上大きな障害となってい
る。この副作用の問題は,リウマチなどの疾患では長期
連続投与が必要とされること,この種の抗炎症剤は投与
量が多いことから重大な問題である。
更にこの種の抗炎症剤は,患者によりその効果と副作用
の差異が著しいので,どうしても種々のタイプの多種類
の薬剤が必要である。
そこで副作用が少なく,かつ持続性のある新しい抗炎症
剤の開発が渇望されている。
本発明者等は,上述の実情に鑑み,副作用が少なく,か
つ持続性のある抗炎症剤を開発すべく多数の化合物につ
いて探索を長期間にわたって研究を重ねてきたが,よう
やく本発明化合物がこのような条件を満足することを見
い出し本発明を完成した。
(発明の構成および効果) 本発明化合物は次の一般式(I)で表されるポリプレニ
ル系化合物である。
[式中Rは、 (イ)式 で示される基、 (ロ)式 (式中RおよびRは同一または相異なる水素原子ま
たはハロゲン原子を意味し、pは0または1の整数を意
味する)で示される基、または (ハ)式 で示される基を意味し、nは、1〜3の整数を意味す
る] 上記一般式(I)において、RおよびRの定義に見
られるハロゲン原子とは具体的には塩素、臭素、ヨウ
素、フッ素を意味する。
本発明によって提供されるポリプレニルアルコール系化
合物は,いずれも文献未収載の新規化合物であり,低毒
性で著しい抗炎症作用を有する化合物である。
上記一般式(I)で表されるポリプレニル系化合物は胃腸
障害,中枢作用,腎障害などの副作用が少なく,しかも
持続性を有する抗炎症剤である。
したがって,本発明の目的はすぐれた抗炎症作用を有す
る新規な化合物を提供するにある。
更に本発明の目的は,従来の非ステロイド系抗炎症の欠
点とされていた消化管障害,腎障害などの副作用を著し
く軽減した安全性の高い新規な化合物を提供するにあ
る。
更に本発明の目的は,持続性のある抗炎症活性を有する
新規な化合物を提供するにある。
更に本発明の目的は,優れた抗炎症作用を有する化合物
の製造方法を提供するにある。
更に本発明の目的は,副作用が少なく,持続性を有する
新規な抗炎症剤を提供するにある。
本発明化合物の製造方法は本発明化合物がポリプレニル
アルコールのエステル体であることから種々の方法が考
えられるが,代表的な方法を以下に述べる。
(製造方法1) 一般式 (式中nは1〜3の整数を示す) で表わされるポリプレニルアルコールの末端の水酸基を
常法によりエステル化することにより目的物質(I)を得
ることができる。
代表的な方法としては上記の一般式(II)で示されるポリ
プレニルアルコールに (イ)一般式 で示される化合物、 (ロ)一般式 (式中R2およびR3は同一または相異なる水素原子または
ハロゲン原子を意味し,pは0または1の整数を意味す
る)で示される基, または(ハ)式 で示される化合物またはそれらの反応性酸誘導体を反応
させてエステル体である目的物質(I)を得る。
最も好ましく,通常おこなわれる方法をあげれば上記の
カルボン酸(III),(IV)または(V)の酸ハロゲン化合物と
上述の化合物(II)と反応させることにより本発明化合物
(I)を容易に得ることができる。この際溶媒としては例
えば,テトラヒドロフラン,ジオキサン,ジメチルホル
ムアミド,クロロホルムなどを用いることがきる。また
必要によりトリエチルアミン,炭酸カリウム,炭酸ナト
リウムなどの脱酸剤を用いると好ましい結果を与える。
(製造方法2) 一般式 (式中nは1〜3の整数を示し,Xはハロゲン原子を示
す)で表わされる化合物(VI)に(製造方法1)に示した
化合物(III),(IV)または(V)を脱酸剤の存在下に通常の
方法により容易に目的物質(I)を得ることができる。
次に本発明の代表的化合物をあげるが本発明がこれらの
化合物に限定されることがないことはいうまでもない。
○2−〔(2,6−ジクロロフェニル)アミノ〕フェニ
ル酢酸3,7,11,15−テトラメチル−2,6,10,14−
ヘキサデカテトラエニルエステル ○2−〔(2,6−ジクロロフェニル)アミノ〕フェニ
ル酢酸3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカト
リエニルエステル ○2−〔(2,6−ジクロロフェニル)アミノ〕フェニ
ル酢酸3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニルエス
テル ○2−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸3,
7,11,15−テトラメチル−2,6,10,14−ヘキサデカ
テトラエニルエステル ○2−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸3,7
−ジメチル−2,6−オクタジエニルエステル ○2−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸3,
7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエニルエ
ステル ○アセチルサリチル酸3,7,11,15−テトラメチル−
2,6,10,14−ヘキサデカテトラエニルエステル ○アセチルサリチル酸3,7,11,15−トリメチル−
2,6,10−ドデカトリエニルエステル ○アセチルサリチル酸3,7−ジメチル−2,6−オク
タジエニルエステル ○2−(p−イソブチルフェニル)プロピオン酸3,7
−ジメチル−2,6−オクタジエニルエステル ○2−(p−イソブチルフェニル)プロピオン酸3,
7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエニルエ
ステル ○2−(p−イソブチルフェニル)プロピオン酸3,
7,11,15−テトラメチル−2,6,10,14−ヘキサデカ
テトラエニルエステル 次に本発明の効果を更に詳しく説明するため本発明化合
物の代表的化合物における薬理実験の結果を実験例によ
り示す。
実験例 1.試験化合物 化合物A……2−〔(2,6−ジクロロフェニル)ア
ミノ〕フェニル酢酸3,7,11,15−テトラメチル−
2,6,10,14−ヘキサデカテトラエニルエステル 化合物B……2−(4−イソブチルフェニル)プロピ
オン酸3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカト
リエニルエステル 化合物C……アセチルサリチル酸3,7−ジメチル−
2,6−オクタジエニルエステル インドメサシン イブプロフェン 2.カラゲニン浮腫抑制作用 実験1 カラゲニンを起炎剤とし,体重150〜180gのS.D.系雄性
ラットを試験動物(各群8匹)とし,足蹠浮腫法を用い
てカラゲニン浮腫抑制作用を測定した〔Winter et.al;
Pro.Soc.Exp.Biol.Med.,111,544(1962)参照〕。
試験化合物およびコントロール化合物としてのインドメ
サシン,イブプロフェンをゴム油に溶解させ,起炎剤投
与6時間前経口投与した。後肢足蹠容積の測定は起炎剤
投与3時間後におこない次に示す(1)式によって浮腫率
を算出し,(2)式により浮腫抑制率を求めた。
(1)式 a:浮腫発生前の後肢足蹠の容積 b:浮腫発生後の後肢足蹠の容積 (2)式 c:対照群の平均浮腫率 d:化合物投与の各動物の浮腫率 結果を表1に示す。
上記の薬理実験例より,本発明化合物が,優れた抗炎症
作用を有することが明らかとなった。
更に,本発明化合物は,持続的な抗炎症作用を有し,従
来の非ステロイド系抗炎症剤の大きな欠点である消化管
障害などの副作用を軽減することができる。
したがって本発明は非常に価値の高いものである。
本発明の化合物を抗炎症剤として使用する場合は,経口
投与若しくは非経口投与(筋肉内,皮下,静脈内,坐薬
等)により投与される。投与量は症状,年令,個人差な
どにより異なり限定は困難であるが,通常成人1日あた
り0.1〜500mg,好ましくは0.1〜100mg程度である。
本発明の化合物を製剤化するためには,製剤の技術分野
における通常の方法で錠剤,顆粒剤,散剤,カプセル
剤,注射剤,坐薬等の剤型とする。
すなわち,経口用固形製剤を調製する場合は主薬に賦形
剤,更に必要に応じて結合剤,崩壊剤,滑沢剤,着色
剤,矯味矯臭剤を加えた後,常法により錠剤,被覆錠
剤,顆粒剤,散剤,カプセル剤等とする。
賦形薬としては例えば,乳糖,コーンスターチ,白糖,
ブドウ糖,ソルビット,結晶セルロース,二酸化ケイ素
などが,結合剤としては例えば,ポリピニルアルコー
ル,ポリピニルエーテル,エチルセルロース,メチルセ
ルロース,アラビアゴム,トラガント,ゼラチン,シェ
ラック,ヒドロキシプロピルセルロース,ヒドロキシプ
ロピルスターチ,ポリビニルピロリドン,白糖,ソルビ
ットなどが,崩壊剤としては例えば,デンプン,寒天,
ゼラチン末,結晶セルロース,炭酸カルシウム,炭酸水
素ナトリウム,クエン酸カルシウム,デキストリン,ペ
クチン等が,滑沢剤としては例えば,ステアリン酸マグ
ネシウム,タルク,ポリエチレングリコール,シリカ,
硬化植物油等が,着色剤としては医薬品に添加すること
が許可されているものが,矯味矯臭剤としては,ココア
末,ハッカ脳,芳香散,ハッカ油,龍脳,桂皮末等が用
いられる。これらの錠剤,顆粒剤には糖衣,ゼラチン
衣,その他必要により適宜コーティングすることはもち
ろんさしつかえない。
また経口用液状製剤を調製する場合には主薬に必要によ
り矯味矯臭剤,緩衝剤,安定化剤等を加えて,常法によ
りシロップ剤などにすることができる。
注射剤を調製する場合には,主薬に必要によりpH調整
剤,緩衝剤,懸濁化剤,溶解補助剤,安定化剤,等張化
剤,保存剤などを添加し,常法により皮下,筋肉内,静
脈内用注射剤とする。
懸濁化剤としては,例えばメチルセルロース,ポリソル
ベート80,ヒドロキシエチルセルロース,アラビアゴ
ム,トラガント末,カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム,ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等
が,溶解補助剤としては,ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油,ポリソルベート80,ニコチン酸アミド,ポリオ
キシエチレンソルビタンモノラウレート,マグロゴー
ル,ヒマシ油脂肪酸エチルエステル等が,安定化剤とし
ては例えば,亜硫酸ナトリウム,メタ亜硫酸ナトリウ
ム,エーテル等が,保存剤としては,パラオキシ安息香
酸メチル,パラオキシ安息香酸エチル,ソルビン酸,フ
ェノール,クレゾール,クロロクレゾール等をあげるこ
とができる。
次に本発明の代表的な実施例を掲げるが,本発明がそれ
のみに限定されることがないことはいうまでもない。
実施例1 アセチルサリチル酸3,7−ジメチル−2,6−オクタ
ジエニルエステル 3,7−ジメチル−2,6−オクタジエノール(ゲラニ
オール)7gとトリエチルアミン6.8gをテトラヒドロフ
ラン50mlに溶解し,冷却下,アセチルサリチル酸塩化物
13.4gを滴加する。更に室温で30分撹拌した後,反応物
に水を加え,n−ヘキサンで抽出した。
溶媒を減圧下に留去し,得られる油状物をシリカゲルカ
ラムクロマト(展開溶媒n−ヘキサン−ベンゼン(1:
1))にて精製し,無色油状物として,標題化合物アセ
チルサリチル酸3,5−ジメチル−2,6−オクタジエ
ニルエステル6gを得た。
元素分析値:C19H24O4として マススペクトル(m/e):316 I.R.(cm-1):2970,2930,2850,1770,1718 N.M.R.(CDCl3)δ: 8.02(1H,dd,J=2Hz,7Hz) 7.67(1H,dt,J=2Hz,7Hz) 7.28(1H,dt,J=2Hz,8Hz) 7.08(1H,dd,J=2Hz,8Hz) 5.44(1H,t,J=7Hz) 5.22〜4.96(1H,broad) 4.78(2H,d,J=7Hz) 2.32(3H,s) 2.22〜1.80(4H,broad) 1.74(3H,s) 1.67(6H,s) 1.58(6H,s) 実施例2 アセチルサリチル酸3,7,11−トリメチル−2,6,
10−ドデカトリエニルエステル 実施例1に記載した方法に準じて次の物性を有する標題
化合物を得た。
元素分析値:C24H32O4として マススペクトル(m/e):384 I.R.(cm-1):2970,2930,2850,1770,1718 N.M.R.(CDCl3)δ: 8.02(1H,dd,J=2Hz,7Hz) 7.68(1H,dt,J=2Hz,7Hz) 7.28(1H,dt,J=2Hz,8Hz) 7.08(1H,dd,J=2Hz,8Hz) 5.44(1H,t,J=7Hz) 5.20〜4.95(2H,broad) 4.78(2H,d,J=7Hz) 2.30(3H,s) 2.20〜1.82(8H,broad) 1.73(3H,s) 1.66(3H,s) 1.58(6H,s) 実施例3 アセチルサリチル酸3,7,11,15−テトラメチル−
2,6,10,14−ヘキサデカテトラエニルエステル 実施例1に記載した方法に準じて次の物性を有する標題
化合物を得た。
元素分析値:C29H40O4として マススペクトル(m/e):452 I.R.(cm-1):2970,2930,2850,1770,1718 N.M.R.(CDCl3)δ: 8.01(1H,dd,J=2Hz,7Hz) 7.66(1H,dt,J=2Hz,7Hz) 7.28(1H,dt,J=2Hz,8Hz) 7.07(1H,dd,J=2Hz,8Hz) 5.43(1H,t,J=7Hz) 5.20〜4.96(3H,broad) 4.77(2H,d,J=7Hz) 2.32(3H,s) 2.20〜1.82(12H,broad) 1.73(3H,s) 1.66(3H,s) 1.58(3H,s) 実施例4 2−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸3,7,
11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエニルエステ
ル 水素化ナトリウム(55%油分散)1.1gをヘキサメチルリ
ン酸トリアミド30mlに分散し,冷却下,2−(4−イソ
ブチルフェニル)−プロピオン酸5gを少量ずつ加え
る。室温にて30分撹拌後,3,7,11−トリメチル−
2,6,10−ドデカトリエニルブロマイド(ファルネシ
ルブロマイド)7gをテトラヒドロフラン20mlに溶かし
た溶液を滴加する。さらに,1時間撹拌した後水を加
え,n−ヘキサンで抽出した。
溶媒を減圧下に留去し,得られる油状物をシリカゲルカ
ラムクロマト(展開溶媒n−ヘキサン−ベンゼン(8:
2))にて精製し,無色油状物として,標題化合物2−
(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸3,7,11−
トリメチル−2,6,10−ドデカトリエニルエステル4
gを得た。
元素分析値:C28H42O2として マススペクトル(m/e):410 I.R.(cm-1):2950,2920,2870,1725 N.M.R.(CDCl3)δ: 7.23(2H,d,J=8Hz) 7.08(2H,d,J=8Hz) 5.29(1H,t,J=6.5Hz) 5.18〜4.96(2H,broad) 4.57(2H,d,J=6.5Hz) 3.68(1H,q,J=7Hz) 2.44(2H,d,J=7Hz) 2.24〜1.80(8H,broad) 1.96〜1.76(1H,m) 1.68(3H,s) 1.64(3H,s) 1.60(6H,s) 1.47(3H,d,J=7Hz) 0.88(6H,d,J=6Hz) 実施例5 2−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸3,7−
ジメチル−2,6−オクタジエニルエステル 実施例4に記載した方法に準じて次の物性を有する標題
化合物を得た。
元素分析値:C23H34O2として マススペクトル(m/e):342 I.R.(cm-1):2950,2920,2870,1725 N.M.R.(CDCl3)δ: 7.24(2H,d,J=8Hz) 7.10(2H,d,J=8Hz) 5.31(1H,t,J=6.5Hz) 5.20〜4.98(1H,broad) 4.58(2H,d,J=6.5Hz) 3.70(1H,q,J=7Hz) 2.45(2H,d,J=7Hz) 2.28〜1.82(4H,broad) 1.98〜1.76(1H,m) 1.69(3H,s) 1.66(3H,s) 1.62(3H,s) 1.48(3H,d,J=7Hz) 0.89(6H,d,J=6Hz) 実施例6 2−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸3,7,
11,15−テトラメチル−2,6,10,14−ヘキサデカテト
ラエニルエステル 実施例4に記載した方法に準じて次の物性を有する標題
化合物を得た。
元素分析値:C33H50O2として マススペクトル(m/e):478 I.R.(cm-1):2950,2926,2870,1725 N.M.R.(CDCl3)δ: 7.22(2H,d,J=8Hz) 7.08(2H,d,J=8Hz) 5.28(1H,t,J=6.5Hz) 5.17〜4.95(3H,broad) 4.57(2H,d,J=6.5Hz) 3.67(1H,q,J=7Hz) 2.42(2H,d,J=7Hz) 2.24〜1.78(12H,broad) 1.95〜1.74(1H,m) 1.67(3H,s) 1.63(6H,s) 1.59(6H,s) 1.46(3H,d,J=7Hz) 0.88(6H,d,J=6Hz) 実施例7 2−〔(2,6−ジクロロフェニル)アミノ〕フェニル
酢酸3,7,11,15−テトラメチル−2,6,10,14−ヘ
キサデカテトラエニルエステル 水素化ナトリウム(55%油分散)0.24gをヘキサメチル
リン酸トリアミド10mlに分散し,冷却下,2−〔(2,
6−ジクロロフェニル)アミノ〕フェニル酢酸2.7gを少
量ずつ加える。室温にて30分撹拌後,3,7,11,15−
テトラメチル−2,6,10,14−ヘキサデカテトラエニ
ルブロマイド(ゲラニルゲラニルブロマイド)3.5gをテ
トラヒドロフラン20mlに溶かした溶液を滴加する。さら
に1時間撹拌した後水を加え,n−ヘキサンで抽出し
た。
溶媒を減圧下に留去し,得られる油状物をシリカゲルカ
ラムクロマト(展開溶媒n−ヘキサン−ベンゼン(7:
3))にて精製し無色油状物として標題化合物2−
〔(2,6−ジクロロフェニル)アミノ〕フェニル酢酸
3,7,11,15−テトラメチル−2,6,10,14−ヘキサ
デカテトラエニルエステル3gを得た。
元素分析値:C34H43Cl2NO2として マススペクトル(m/e):567 I.R.(cm-1):3300,2960,2920,2840,1710 N.M.R.(CDCl3)δ: 7.30(2H,d,J=8Hz) 7.30〜6.78(5H,m) 6.51(1H,d,J=8Hz) 5.33(1H,t,J=7Hz) 5.16〜4.92(3H,broad) 4.63(2H,d,J=7Hz) 3.75(2H,s) 2.26〜1.75(12H,broad) 1.67(6H,s) 1.60(9H,s) 実施例8 2−〔(2,6−ジクロロフェニル)アミノ〕フェニル
酢酸3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニルエステ
ル 実施例7に記載した方法に準じて次の物性を有する標題
化合物を得た。
元素分析値:C24H27Cl2NO2として マススペクトル(m/e):431 I.R.(cm-1):3300,2960,2920,2840,1710 N.M.R.(CDCl3)δ: 7.30(2H,d,J=8Hz) 7.29〜6.79(5H,m) 6.51(1H,d,J=8Hz) 5.32(1H,t,J=7Hz) 5.19〜4.92(1H,broad) 4.64(2H,d,J=7Hz) 3.75(2H,s) 2.24〜1.77(4H,broad) 1.66(3H,s) 1.56(6H,s) 実施例9 2−〔(2,6−ジクロロフェニル)アミノ〕フェニル
酢酸3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリ
エニルエステル 実施例7に記載した方法に準じて次の物性を有する標題
化合物を得た。
元素分析値:C29H35Cl2NO2として マススペクトル(m/e):499 I.R.(cm-1):3300,2960,2920,2840,1710 N.M.R.(CDCl3)δ: 7.32(2H,d,J=8Hz) 7.30〜6.80(5H,m) 6.52(1H,d,J=8Hz) 5.33)1H,t,J=7Hz) 5.18〜4.93(2H,broad) 4.64(2H,d,J=7Hz) 3.76(2H,s) 2.24〜1.76(8H,broad) 1.66(6H,s) 1.56(6H,s)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 227/18 229/42 8930−4H 229/58 8930−4H (72)発明者 小林 精一 埼玉県新座市野寺3―12―8 (72)発明者 村上 学 岐阜県各務原市蘇原清住町2―71 (72)発明者 山田 浩司 東京都板橋区富士見町32―14 審判の合議体 審判長 茂原 正春 審判官 今村 定昭 審判官 谷口 操 (56)参考文献 特開 昭52−62213(JP,A)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 [式中Rは、 (イ)式 で示される基、 (ロ)式 (式中RおよびRは同一または相異なる水素原子ま
    たはハロゲン原子を意味し、pは0または1の整数を意
    味する)で示される基、または (ハ)式 で示される基を意味し、nは、1〜3の整数を意味す
    る]で表されるポリプレニル系化合物。
  2. 【請求項2】Rが式 で示される基である特許請求の範囲第1項記載のポリプ
    レニル系化合物。
  3. 【請求項3】Rが式 (式中RおよびRは同一または相異なる水素原子ま
    たはハロゲン原子を意味し、pは0または1の整数を意
    味する)で示される基である特許請求の範囲第1項記載
    のポリプレニル系化合物。
  4. 【請求項4】Rが式 で示される基である特許請求の範囲第1項記載のポリプ
    レニル系化合物。
  5. 【請求項5】アセチルサリチル酸3,7−ジメチル−
    2,6−オクタジエニルエステルである特許請求の範囲
    第1項記載のポリプレニル系化合物。
  6. 【請求項6】アセチルサリチル酸3,7,11−トリメ
    チル−2,6,10−ドデカトリエニルエステルである
    特許請求の範囲第1項記載のポリプレニル系化合物。
  7. 【請求項7】アセチルサリチル酸3,7,11,15−
    テトラメチル−2,6,10,14−ヘキサデカテトラ
    エニルエステルである特許請求の範囲第1項記載のポリ
    プレニル系化合物。
  8. 【請求項8】2−(4−イソブチルフェニル)プロピオ
    ン酸3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカ
    トリエニルエステルである特許請求の範囲第1項記載の
    ポリプレニル系化合物。
  9. 【請求項9】2−(4−イソブチルフェニル)プロピオ
    ン酸3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニルエステ
    ルである特許請求の範囲第1項記載のポリプレニル系化
    合物。
  10. 【請求項10】2−(4−イソブチルフェニル)プロピ
    オン酸3,7,11,15−テトラメチル−2,6,1
    0,14−ヘキサデカテトラエニルエステルである特許
    請求の範囲第1項記載のポリプレニル系化合物。
  11. 【請求項11】2−[(2,6−ジクロロフェニル)ア
    ミノ]フェニル酢酸3,7,11,15−テトラメチル
    −2,6,10,14−ヘキサデカテトラエニルエステ
    ルである特許請求の範囲第1項記載のポリプレニル系化
    合物。
  12. 【請求項12】2−[(2,6−ジクロロフェニル)ア
    ミノ]フェニル酢酸3,7−ジメチル−2,6−オクタ
    ジエニルエステルである特許請求の範囲第1項記載のポ
    リプレニル系化合物。
  13. 【請求項13】2−[(2,6−ジクロロフェニル)ア
    ミノ]フェニル酢酸3,7,11−トリメチル−2,
    6,10ドデカトリエニルエステルである特許請求の範
    囲第1項記載のポリプレニル系化合物。
  14. 【請求項14】一般式 (式中nは1〜3の整数を示す)で表されるポリプレニ
    ルアルコールに、 (イ)式 で示される化合物、 (ロ)一般式 (式中RおよびRは同一または相異なる水素原子ま
    たはハロゲン原子を意味し、pは0または1の整数を意
    味する)で示される基、または (ハ)式 で示される化合物またはそれらの反応性誘導体を反応さ
    せることを特徴とする一般式 [式中Rは、 (イ)式 で示される基、 (ロ)一般式 (式中RおよびRは同一または相異なる水素原子ま
    たはハロゲン原子を意味し、pは0または1の整数を意
    味する)で示される基または (ハ)式 で示される基を意味し、nは、1〜3の整数を意味す
    る]で表わされるポリプレニル系化合物の製造方法。
  15. 【請求項15】一般式 (式中nは1〜3の整数を示し、Xはハロゲン原子を示
    す)で表される化合物に、 (イ)式 で示される化合物 (式中nは1〜3の整数を示し、Xはハロゲン原子を示
    す)で表される化合物に、 (ロ)一般式 (式中RおよびRは同一または相異なる水素原子ま
    たはハロゲン原子を意味し、pは0または1の整数を意
    味する)で示される基、または (ハ)式 で示される化合物を反応させることを特徴とする一般式 [式中Rは、 (イ) で示される基、 (ロ)式 (式中RおよびRは同一または相異なる水素原子ま
    たはハロゲン原子を意味し、pは0または1の整数を意
    味する)で示される基、または (ハ)式 で示される基を意味し、nは、1〜3の整数を意味す
    る]で表されるポリプレニル系化合物の製造方法。
  16. 【請求項16】一般式 [式中Rは、 (イ)式 で示される基。 (ロ)式 (式中RおよびRは同一または相異なる水素原子ま
    たはハロゲン原子を意味し、pは0または1の整数を意
    味する)で示される基、または (ハ)式 で示される基を意味し、nは、1〜3の整数を意味す
    る]で表されるポリプレニル系化合物を有効成分とする
    抗炎症剤。
JP1088095A 1989-04-10 1989-04-10 ポリプレニル系化合物およびその製造方法ならびにそれを含有する医薬 Expired - Lifetime JPH0639449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1088095A JPH0639449B2 (ja) 1989-04-10 1989-04-10 ポリプレニル系化合物およびその製造方法ならびにそれを含有する医薬

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1088095A JPH0639449B2 (ja) 1989-04-10 1989-04-10 ポリプレニル系化合物およびその製造方法ならびにそれを含有する医薬

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56114371A Division JPS5815940A (ja) 1981-07-23 1981-07-23 ポリプレニル系化合物およびその製造方法ならびにそれを含有する医薬

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02130A JPH02130A (ja) 1990-01-05
JPH0639449B2 true JPH0639449B2 (ja) 1994-05-25

Family

ID=13933313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1088095A Expired - Lifetime JPH0639449B2 (ja) 1989-04-10 1989-04-10 ポリプレニル系化合物およびその製造方法ならびにそれを含有する医薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0639449B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100210369B1 (ko) * 1997-02-12 1999-07-15 홍성용 전자기파 흡수체 조성물 및 그 제조 방법

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH579051A5 (ja) * 1972-08-16 1976-08-31 Ciba Geigy Ag
US3966820A (en) * 1974-07-05 1976-06-29 Syntex (U.S.A.) Inc. 2-Substituted-5-oxo-5H-dibenzo-[A,D]cycloheptenes, the esters and ethers thereof, having pharmaceutical activity, and methods and compositions for the use thereof
US4059641A (en) * 1975-11-18 1977-11-22 Sankyo Company Limited Polyprenyl derivatives
JPS5826744B2 (ja) * 1975-12-24 1983-06-04 ヒサミツセイヤク カブシキガイシヤ シンキナプロピオンサン エステルユウドウタイノセイゾウホウ
JPS6041059B2 (ja) * 1976-10-21 1985-09-13 久光製薬株式会社 新規なフエニルプロピオン酸エステル誘導体
NL175882C (nl) * 1977-03-28 Procter & Gamble Farmaceutisch preparaat, dat een verbinding met ontstekingtegengaande werking bevat.

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02130A (ja) 1990-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2441874T3 (es) Compuestos para el tratamiento de trastornos metabólicos
JP2745436B2 (ja) フェニルアルカン酸誘導体、その製造方法並びにその光学異性体の分離方法
US20060128803A1 (en) Method of treating dry eye disorders using 13(S)-HODE and its analogs
JPS6229423B2 (ja)
JP2001501202A (ja) ロイコトリエンb4(ltb―4)レセプターアンタゴニスト活性によるアリル置換アクリルアミド
JP2002539106A (ja) レチノイドアンタゴニストおよびその使用
WO1999061403A1 (fr) Nouveaux derives vinylbenzene
JPH0379336B2 (ja)
JPH0639449B2 (ja) ポリプレニル系化合物およびその製造方法ならびにそれを含有する医薬
JPH0234951B2 (ja)
JPH0247463B2 (ja)
AU606082B2 (en) Anti-inflammatory compositions
NL8101630A (nl) 3,7,11,15-tetramethyl-2,4,6,10,14-hexadecapentaeenzuur.
EP0107188B1 (en) A pharmaceutical composition and the use thereof for the treatment of inflammation
FR2509725A1 (fr) (hydroxyalkyl)phenylsulfures, leurs procedes de preparation et compositions pharmaceutiques les contenant
JPS61275274A (ja) 1,3−ジチオ−ル−2−イリデン誘導体及びその用途
JPS6033373B2 (ja) 1−ナフチル酢酸誘導体、その製造法ならびに1−ナフチル酢酸誘導体を含有する薬剤
US20050203180A1 (en) Cinnamic acid dimers, their preparation and the use thereof for treating neurodegenerative disease
JP3357378B2 (ja) 糖尿病処置用のオキシランカルボン酸
JPH037670B2 (ja)
JP3616867B2 (ja) 新規ビニルベンゼン誘導体
JPS58164507A (ja) ジベンゾシクロヘプテニリデン類による免疫変化剤
US4883821A (en) Agent for treating hyperuricemia
JPS58225039A (ja) ポリプレニル系化合物
JPH11302178A (ja) 脂肪肝予防及び治療剤