JPH0639354U - 複合研削盤におけるドレス装置 - Google Patents

複合研削盤におけるドレス装置

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JPH0639354U
JPH0639354U JP7509392U JP7509392U JPH0639354U JP H0639354 U JPH0639354 U JP H0639354U JP 7509392 U JP7509392 U JP 7509392U JP 7509392 U JP7509392 U JP 7509392U JP H0639354 U JPH0639354 U JP H0639354U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複合研削盤において、装置全体の大型化を避
け、かつワークの良好な交換作業性を確保しながら各砥
石のドレスを行い、また各研削手段の構造の変更にも容
易に対応できるようにする。 【構成】 ワーク支持台12、円筒研削装置30、及び
内面研削装置40を備えた複合研削盤において、ワーク
支持台12に単一のドレス装置50を設置する。このド
レス装置50には、ドレス用ダイヤモンド工具を旋回さ
せるダイヤモンド工具旋回モータ58を設ける。そし
て、この旋回により、円筒研削用砥石38のドレス時や
内面研削用砥石44のドレス時にこれら砥石38,44
の外周面と略直交する方向に上記ダイヤモンド工具60
を向けるように、NC装置48でダイヤモンド工具旋回
モータ58の駆動制御を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ワークの外周面を加工する円筒研削装置と、ワークの内周面を加工 する内面研削装置とが並設された複合研削盤において、各研削用砥石をドレスす るための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の複合研削盤の一例を示したものである。図において、100は 水平方向(図では縦方向;X軸方向)にスライド可能に設置されたワーク支持台 であり、このワーク支持台100上に主軸台102が設置されている。この主軸 台102には主軸104が回転可能に支持され、図略の主軸モータで回転駆動さ れるようになっている。主軸104の先端にはワーク108を把持するチャック 106が設けられており、図例では有底の穴をもつ形状のワーク108が示され ている。
【0003】 このワーク支持台100の近傍には、円筒研削装置及び内面研削装置が設けら れている。円筒研削装置は、円筒研削用ホイールヘッド110を有し、その砥石 軸には円筒研削用砥石112が固定されている。この円筒研削用砥石112の外 周面は、互いに直交する面、すなわち、上記ワーク108の端面108cを研削 する面112aと、上記ワーク108の外周面108aを研削する面とで構成さ れている。そして、上記円筒研削用ホイールヘッド110及び円筒研削用砥石1 12が図略の移送手段で水平な2方向(図の縦横方向)に移送されるようになっ ている。内面研削装置も、内面研削用ホイールヘッド114を有し、その出力軸 に上記ワーク108の内周面を研削するための内面研削用砥石116が連結され ており、内面研削用ホイールヘッド114及び内面研削用砥石116全体が図の 横方向に移送されるようになっている。
【0004】 さらに、この複合研削盤では、上記砥石112,116をドレスするための手 段として、上記ワーク支持台100上において上記チャック106の両脇の位置 に、ダイヤモンド工具支持部材118,122が固定されている。ダイヤモンド 工具支持部材118の端部にはダイヤモンド工具120A,120Bが固定され 、ダイヤモンド工具120Aは上記円筒研削用砥石112の研削面112aに直 交する向き(図の右向き)に突出し、ダイヤモンド工具120Bは上記円筒研削 用砥石112の研削面112bに直交する向き(図の上向き)に突出している。 ダイヤモンド工具支持部材122の端部にはダイヤモンド工具124が固定され 、このダイヤモンド工具124は内面研削用砥石116の研削面に直交する向き (図の上向き)に突出している。
【0005】 このような装置において、各研削加工動作及びドレス動作は次のようにして行 われる。
【0006】 ワーク108の外周面108aもしくは端面108cの研削加工動作:ワー ク108及び円筒研削用砥石112を回転させるとともに、ワーク支持台100 及び円筒研削用ホイールヘッド110を移動させてワーク108の外周面108 aに円筒研削用砥石112の研削面112bを接触させ、もしくはワーク108 の端面108cに円筒研削用砥石112の研削面112aを接触させる。
【0007】 ワーク108の内周面108bの研削加工動作:ワーク108及び内面研削 用砥石116を回転させるとともに、ワーク支持台100及び内面研削用ホイー ルヘッド114を移動させてワーク108の内周面108bに内面研削用砥石1 16の外周面を接触させる。
【0008】 円筒研削用砥石112のドレス動作:円筒研削用砥石112を回転させると ともに、ワーク支持台100及び円筒研削用ホイールヘッド110を移動させて ダイヤモンド工具120Aに研削面112aを接触させ、もしくはダイヤモンド 工具120Bに研削面112bを接触させる。
【0009】 内面研削用砥石116のドレス動作:内面研削用砥石116を回転させると ともに、ワーク支持台100及び内面研削用ホイールヘッド114を移動させて ダイヤモンド工具124に上記内面研削用砥石116の研削面(外周面)を接触 させる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような従来の装置には、次のような問題点がある。
【0011】 A)ワーク108とともに回転駆動される主軸104の両脇にダイヤモンド工 具支持部材118,122を設置しているので、大きな設置スペースを要し、小 型化が困難である。
【0012】 B)上記主軸104がダイヤモンド工具支持部材118,122により両側か ら挾まれた状態にあるため、これらのダイヤモンド工具支持部材118,122 がワーク108交換時に邪魔となり、円滑なワーク交換作業が行えない。
【0013】 C)円筒研削装置や内面研削装置の構造を変えた場合、例えば円筒研削用砥石 112や内面研削用砥石116の研削面の向きを変えた場合には、現状のダイヤ モンド工具120A,120B,124を用いてそのまま砥石112,116の ドレスを行うことができず、これら砥石112,116の研削面の向きに合わせ てダイヤモンド工具支持部材118,122を設置し直さなければならない。す なわち、ワーク形状等が変わったときの対応が困難である。
【0014】 D)上記ダイヤモンド工具120A,120B,124はワーク108の支持 位置に比較的近い位置にあるため、研削加工時に研削用砥石112,116と干 渉し易い。また、加工時に発生する切粉等がダイヤモンド工具120A,120 B,124に付着する等して後のドレス作業に悪影響を及ぼすおそれがある。な お、このような事態を避けるため、ダイヤモンド工具支持部材118,122を ワーク支持位置からX軸方向に大きく離間した位置に配するとなると、その分ワ ーク支持台100を大型化しなければならず、また研削加工時からドレス作業時 に移行する際のワーク支持台100のストロークが大幅に増えてその分作業時間 が長くなる不都合が生じる。
【0015】 本考案は、このような事情に鑑み、複合研削盤において、装置全体の小型化及 びワークの交換作業性を向上させ、かつ各研削盤の構造の変更にも容易に対処す ることができるドレス装置を提供し、さらに好ましくは、加工時における砥石と ドレス手段との干渉や切粉付着等に起因するドレス性能の低下を未然に防ぐこと ができるドレス装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ワークを支持するワーク支持手段と、円筒研削用砥石を支持してこ れを回転駆動する円筒研削手段と、上記円筒研削用砥石とワークとを相対移動さ せる円筒研削用移送手段と、内面研削用砥石を支持してこれを回転駆動する内面 研削手段と、上記内面研削用砥石とワークとを相対移動させる内面研削用移送手 段とを備え、上記円筒研削用砥石とワーク外周面とを接触させた状態で上記円筒 研削用砥石を回転させることによりワーク外周面を研削し、上記内面研削用砥石 とワーク内周面とを接触させた状態で上記内面研削用砥石を回転させることによ りワーク内周面を研削するようにした複合研削盤において、上記ワーク支持手段 に設置され、上記円筒研削用砥石及び内面研削用砥石の双方をドレスするための ダイヤモンド工具を支持するダイヤモンド工具支持手段と、上記ダイヤモンド工 具を旋回させるダイヤモンド工具旋回手段と、上記円筒研削用砥石のドレス時に は、上記ダイヤモンド工具をその旋回により円筒研削用砥石の被ドレス面と略直 交する方向に向けかつ円筒研削用砥石を回転させながら上記ダイヤモンド工具に 対して相対移動させるように上記円筒研削用移送手段、円筒研削手段、及びダイ ヤモンド工具旋回手段の作動を制御し、上記内面研削用砥石のドレス時には、上 記ダイヤモンド工具をその旋回により内面研削用砥石の被ドレス面と略直交する 方向に向けかつ内面研削用砥石を回転させながら上記ダイヤモンド工具に対して 相対移動させるように上記内面研削用移送手段、内面研削手段、及びダイヤモン ド工具旋回手段の作動を制御するドレス制御手段とを備えたものである。
【0017】 さらに、上記ダイヤモンド工具支持手段を上記ワーク支持手段に対して上記ダ イヤモンド工具により円筒研削用砥石及び内面研削用砥石をドレスするためのド レス位置とこのドレス位置よりも上記ワーク支持手段によるワーク支持位置から ワーク回転軸方向に離れた退避位置との間で移動させるダイヤモンド工具移送手 段を備えるとともに、上記円筒研削用砥石及び内面研削用砥石のドレス時には上 記ダイヤモンド工具支持手段をドレス位置に位置させ、上記円筒研削用砥石及び 内面研削用砥石によるワークの研削加工時には上記ダイヤモンド工具支持手段を 退避位置に位置させるように上記ドレス制御手段を構成することにより、後述の ようなより優れた効果が得られる(請求項2)。
【0018】
【作用】
請求項1記載の装置によれば、ダイヤモンド工具旋回手段の作動により、円筒 研削用砥石、内面研削用砥石にかかわらずその研削面と略直交する方向にダイヤ モンド工具を向け、かつ砥石を回転させてダイヤモンド工具と接触させながら送 り運動を行わせることにより、単一のダイヤモンド工具を用いて双方の砥石のド レスを行うことができる。また、各砥石の研削面の向きを変更しても、その向き に合わせて上記ダイヤモンド工具の向きをダイヤモンド工具旋回手段で変えるこ とにより、ダイヤモンド工具支持部材を設置し直すことなくそのまま上記砥石を ドレスすることができる。
【0019】 さらに、請求項2記載の装置によれば、砥石を用いてワークを加工する際には ダイヤモンド工具及びダイヤモンド工具支持部材を上記ワークからその回転軸方 向に沿って退避位置まで遠ざけることにより、ダイヤモンド工具と砥石との干渉 や、発生する切粉のダイヤモンド工具表面への付着を防ぐことができる。
【0020】
【実施例】
本発明の第1実施例を図1〜図5に基づいて説明する。
【0021】 図1に示す複合研削盤は、べッド10を備え、このべッド10上にワーク支持 台12が設置されている。このワーク支持台12はX軸モータ(円筒研削用移送 手段及び内面研削用移送手段)14の作動によりべッド10に対して水平なX軸 方向にスライド駆動されるようになっている。このワーク支持台12上には主軸 台16及び主軸駆動モータ22が設置され、主軸台16に上記X軸と直交する方 向(Z軸方向)に延びる主軸18が回転可能に支持されている。この主軸18の 後端は図略のプーリ及びベルト20を介して上記主軸駆動モータ22に連結され 、前端にはワーク26を把持するチャック24が固定されている。すなわち、こ のチャック24を含む上記各部材によって、ワーク26を支持し、かつこれを回 転駆動するワーク支持手段が構成されている。
【0022】 なお、図示のワーク26は、テーパー状の外周面26aを有するとともに、中 央に有底の穴28を有しており、この穴28が前方(図1では右方)に開口する 状態でチャック24に把持されている。ただし、本考案ではワークの具体的な形 状を問わず、その外周面及び内周面を研削する種々の複合研削盤に適用できるも のである。
【0023】 このワーク支持台12と並んで上記べッド10上には円筒研削装置30及び内 面研削装置40が設置されている。
【0024】 円筒研削装置30は、U軸スライダ31を備え、このU軸スライダ31はU軸 モータ(円筒研削用移送手段)32の作動によりべッド10に対して上記X軸と 平行なU軸方向にスライド駆動されるようになっている。このU軸スライダ31 上にはW軸スライダ33が設置され、このW軸スライダ33はW軸モータ34の 作動により上記Z軸と平行なW軸方向にスライド駆動されるようになっている。 このW軸スライダ33上に円筒研削用ホイールヘッド36が設置され、その砥石 軸には円筒研削用砥石38が設けられており、上記円筒研削用ホイールヘッド3 6内蔵のモータで円筒研削用砥石38が回転駆動されるようになっている。ここ で、上記円筒研削用ホイールヘッド36及び円筒研削用砥石38の向きは、この 円筒研削用砥石38の外周面が上記ワーク26のテーパー状外周面と平行となる ように設定されている。
【0025】 内面研削装置40は、Z軸スライダ41を備え、このZ軸スライダ41は、Z 軸モータ46の作動により、べッド10に対してZ軸方向にスライド駆動される ようになっている。このZ軸スライダ41上に内面研削用ホイールヘッド42が 設置され、その砥石軸には内面研削用砥石44が固定されており、上記内面研削 用ホイールヘッド42内蔵のモータで内面研削用砥石44が回転駆動されるよう になっている。ここで、上記砥石軸はZ軸方向に向けられており、従って内面研 削用砥石44の外周面とワーク26の穴28の内周面28aとは平行となってい る。
【0026】 各モータ14,32,34,46、主軸駆動モータ22、及びホイールヘッド 36,42内蔵のモータはNC装置48に接続されており、このNC装置48の 出力する制御信号により各モータの作動が制御されるようになっている。
【0027】 さらに、この複合研削盤では、上記両砥石38,44をドレスするためのドレ ス装置50が設置されている。このドレス装置50は、両砥石38,44のドレ スに共用されるものであり、上記ワーク支持台12上において主軸18の内側側 方すなわち円筒研削用砥石38に近い側の側方(図1では上方)に設置されてい る。
【0028】 その具体的な構造を図2,3に示す。このドレス装置50は、上記ワーク支持 台12上に固定される基台52を備え、この基台52にX軸方向(図2では奥行 き方向)のピン54を中心として回動可能にアーム(ダイヤモンド工具支持部材 )56の下端が連結されている。このアーム56は上記ピン54から斜め上前方 に延び、その前端にダイヤモンド工具旋回モータ(ダイヤモンド工具旋回手段) 58が下向きに固定されている。このダイヤモンド工具旋回モータ58の出力軸 の下端においてその旋回中心軸Dから偏心した位置に、下方に延びるアーム59 が連結されており、このアーム59の内側面すなわち上記旋回中心軸Dに対向す る側の面にダイヤモンド工具60が突設されている。従って、上記アーム59及 びダイヤモンド工具60の旋回により、ダイヤモンド工具60の突出する向きが 変化するようになっている。
【0029】 一方、上記基台52の後端には、上記ピン54と平行なピン62を中心に揺動 可能に伸縮シリンダ(ダイヤモンド工具移送手段)64が取付けられている。こ の伸縮シリンダ64の内蔵するピストンには前方に延びるロッド66が連結され 、このロッド66の先端が、上記アーム56の背部に形成された凹部67内に挿 入されており、この位置で上記ピン62と平行なピン68を介してアーム56に 回動可能に連結されている。
【0030】 上記ピストンには、後方に延びる位置検出用ロッド69も連結され、その後端 に鍔状の被検出部69aが形成されている。これに対し、伸縮シリンダ64本体 の後端にはブラケット70を介して光学反射式の前位置検出用センサ72F及び 後位置検出用センサ72Rが設けられている。そして、上記被検出部69aが上 記ピストンとともに前位置検出用センサ72Fの検出位置まで前進した状態で、 ロッド66が伸長してアーム56が下がり(図2実線の状態)、ダイヤモンド工 具旋回モータ58及びダイヤモンド工具60が最前方の位置(ドレス位置)に突 き出される一方、上記被検出部69aが上記ピストンとともに後位置検出用セン サ72Rの検出位置まで後退した状態で、ロッド66が収縮してアーム56が持 ち上げられ(図2二点鎖線の状態)、ダイヤモンド工具旋回モータ58及びダイ ヤモンド工具60が上記ドレス位置よりも浮上しかつ後退した位置(退避位置) にはね上げられるようになっている。
【0031】 ここで、上記各センサ72F,72R、ダイヤモンド工具旋回モータ58、伸 縮シリンダ64を駆動する油圧回路に設けられる電磁弁も前記NC装置(ドレス 制御手段)48に接続されている。そして、このNC装置48の出力する制御信 号により上記ダイヤモンド工具旋回モータ58及び伸縮シリンダ64の作動制御 が行われるようになっている。
【0032】 次に、この複合研削盤の作用を説明する。まず、この複合研削盤において行わ れる各研削加工動作を説明する。
【0033】 円筒研削加工動作:主軸駆動モータ22及びホイールヘッド36内蔵のモー タを作動させることにより、チャック24に把持されているワーク26、及び円 筒研削用砥石38を回転駆動する。この状態で、X軸モータ14、U軸モータ3 2、及びW軸モータ34を作動させることにより上記ワーク26と円筒研削用砥 石38とを相対移動させ、この円筒研削用砥石38の外周面をワーク26のテー パー状外周面26aに接触させる。これにより、この外周面26aの研削を行う ことができる。
【0034】 一方、この加工動作を行う場合には前もって、図2,3に示す後位置検出用セ ンサ72Rが被検出部69aを検出する位置まで伸縮シリンダ64を収縮させる ことによりアーム56をはね上げ、ダイヤモンド工具旋回モータ58及びダイヤ モンド工具60を図2二点鎖線の退避位置まで後退させておく。
【0035】 内面研削加工動作:主軸駆動モータ22及びホイールヘッド42内蔵のモー タを作動させることにより、上記ワーク26及び内面研削用砥石44を回転駆動 する。この状態で、X軸モータ14及びZ軸モータ46を作動させることにより 上記ワーク26と内面研削用砥石44とを相対移動させ、この内面研削用砥石4 4の外周面をワーク26の穴28の内周面28aに接触させる。これにより、こ の内周面28aの研削を行うことができる。この研削動作中においても、前記円 筒研削加工動作と同様にダイヤモンド工具旋回モータ58及びダイヤモンド工具 60を退避位置まで後退させておく。
【0036】 以上のような研削加工が進むうち、適当な時期が到来すると、今度は次の要領 で円筒研削用砥石38や内面研削用砥石44のドレスが行われる。
【0037】 円筒研削用砥石38のドレス動作:図2,3に示す前位置検出用センサ72 Fが被検出部69aを検出する位置まで伸縮シリンダ64を伸長させることによ りアーム56を前方に倒し、ダイヤモンド工具旋回モータ58及びダイヤモンド 工具60を図2実線のドレス位置まで突き出しておく。
【0038】 次に、円筒研削用ホイールヘッド36内蔵のモータを作動させて円筒研削用砥 石38を回転駆動するとともに、ダイヤモンド工具旋回モータ58を作動させて ダイヤモンド工具60を図1及び図4(a)に示すような初期位置から旋回させ 、上記円筒研削用砥石38の外周面(被ドレス面)と直交する方向に向ける。な お、この方向は上記外周面と厳密に直交していなくても良く、ドレスが正常に行 える範囲で多少傾いていてもよい。
【0039】 さらに、X軸モータ14、U軸モータ32、及びW軸モータ34を作動させて ダイヤモンド工具60と円筒研削用砥石38とを相対移動させ、図4(b)に示 すようにダイヤモンド工具60先端を円筒研削用砥石38の外周面一端の近傍に 位置させ、さらにこの外周面にダイヤモンド工具60を接触させながら同外周面 に沿って図4(c)に示す位置までダイヤモンド工具60を低速で送る(実際に は円筒研削用砥石38を移動させる)。この動作により、円筒研削用砥石38の 外周面をドレスすることができる。ドレス終了後は、円筒研削用砥石及びダイヤ モンド工具60を再び図4(a)に示すような初期位置に復帰させる。
【0040】 内面研削用砥石44のドレス動作:上記と同様にダイヤモンド工具旋回モー タ58及びダイヤモンド工具60を図2実線のドレス位置まで突き出した状態で 、内面研削用ホイールヘッド42内蔵のモータを作動させて内面研削用砥石44 を回転駆動するとともに、ダイヤモンド工具旋回モータ58を作動させてダイヤ モンド工具60を図1及び図5(a)に示すような初期位置から90°旋回させ 、上記内面研削用砥石44の外周面(被ドレス面)と直交する方向に向ける。さ らに、X軸モータ14及びZ軸モータ46を作動させてダイヤモンド工具60と 内面研削用砥石44とを相対移動させ、図5(b)に示すようにダイヤモンド工 具60先端を内面研削用砥石44の先端近傍に位置させ、さらにこの内面研削用 砥石44の外周面にダイヤモンド工具60を接触させながら同外周面に沿って図 5(c)に示す位置までダイヤモンド工具60を低速で送る(実際は内面研削用 砥石44をZ軸方向に移動させる。)。この動作により、内面研削用砥石44の 外周面をドレスすることができる。ドレス終了後は、内面研削用砥石44及びダ イヤモンド工具60を再び図5(a)に示すような初期位置に復帰させる。
【0041】 次に、第2実施例を図6,7に基づいて説明する。前記実施例ではアーム56 の水平軸回りの回動によりダイヤモンド工具旋回モータ58及びダイヤモンド工 具60を進退させるものを示したが、この実施例では、アーム56を直接前後方 向にスライドさせることにより、上記ダイヤモンド工具60等の進退を行ってい る。
【0042】 具体的に、図6,7に示す基台52の上面には、前後方向(図6,7では左右 方向)に延びる左右一対のレール74が敷設される一方、アーム56の下面には 、上記レール74にスライド可能に嵌合されるスライダ76が固定されている。 基台52側には、伸縮シリンダ78のヘッド側が固定される一方、同伸縮シリン ダ78のロッド79の端部がアーム56側に連結されており、この伸縮シリンダ 78の伸縮により上記アーム56全体が前後方向にスライド駆動されるようにな っている。
【0043】 上記アーム56の下部側面には被検出部80が突設されている。これに対し、 基台52の後部にはブラケット82を介して光学反射式の前位置検出用センサ8 4F及び後位置検出用センサ84Rが設けられており、上記被検出部80が上記 アームと一体に前位置検出用センサ84Fの検出位置まで前進した状態(図6実 線の状態)で、ダイヤモンド工具旋回モータ58及びダイヤモンド工具60が最 前方の位置(ドレス位置)に突き出される一方、上記被検出部80が後位置検出 用センサ84Rの検出位置まで後退した状態(図2二点鎖線の状態)で、ダイヤ モンド工具旋回モータ58及びダイヤモンド工具60が上記ドレス位置よりも後 方の退避位置に後退するようになっている。
【0044】 このように、本考案においてダイヤモンド工具及びその支持手段を移動させる 場合、その移動形式を問わず、通常の研削加工時にダイヤモンド工具等を退避位 置まで退避させることにより、上記効果が得られるものである。
【0045】 また、前記第1実施例では、Z軸方向にはワーク26やドレス装置50を動か さず、両砥石38,44をZ軸方向に移動させることにより両砥石38,44と ワーク26やドレス装置50とを接離させるものを示したが、ワーク26やドレ ス装置50をZ軸方向に動かして両砥石38,44に接離させるようにしてもよ い。
【0046】 また、上記各実施例では、ドレス装置54のアーム59として円の一部を切欠 いた断面形状をもつものを用い、その切欠面に単数のダイヤモンド工具60を取 付けたものを示したが、このアーム59として柱状のものを用い、その外周面に 周方向に適当な間隔をおいて複数のダイヤモンド工具60を取付けるようにして もよい。この場合、内面研削用砥石44のドレス用ダイヤモンド工具と、外面研 削用砥石38のドレス用ダイヤモンド工具とを上記アーム59に取付けるように すれば、相手方の砥石に応じてそれにより適したダイヤモンド工具をアーム59 の回転で容易に選択することができる。また、現在使用するダイヤモンド工具と これと同種類の予備のダイヤモンド工具とを上記アーム59に取付ければ、現在 使用しているダイヤモンド工具が摩耗損傷した際、上記アーム59の回転だけで 容易にダイヤモンド工具を交換し、ドレス作業を続行することができ、長時間に わたる運転を無人化することが可能になる。
【0047】
【考案の効果】
以上のように本考案は、ダイヤモンド工具旋回手段の作動により、円筒研削用 砥石、内面研削用砥石にかかわらずその被ドレス面と略直交する方向にダイヤモ ンド工具を向け、かつ砥石を回転させてダイヤモンド工具と接触させながら送り 運動を行うことにより、単一のダイヤモンド工具を用いて双方の砥石のドレスを 行うようにしたものであるので、このようなドレス装置の共通化により、その設 置スペースを大幅に削減し、研削盤全体の小型化を図ることができるとともに、 上記ドレス装置がワーク交換の邪魔になるのを避けることができ、これによりワ ーク交換作業を容易にすることができる効果がある。また、円筒研削手段や内面 研削手段の構造を変更する場合、例えばワークの形状に応じて円筒研削用砥石や 内面研削用砥石の研削面の向き、形状を変更する場合には、上記ダイヤモンド工 具旋回手段を作動させてダイヤモンド工具を旋回させるだけで上記変更に対応す ることができる効果がある。
【0048】 さらに、請求項2記載の装置は、ワーク支持手段に対してダイヤモンド工具支 持部材をドレス位置と退避位置との間で移動可能とし、ワーク加工時にはダイヤ モンド工具を上記ワークからワーク回転軸と略平行な方向に沿って退避位置に遠 ざけるようにしたものであるので、これにより、研削盤の大型化やワーク支持手 段のストローク増大を招くことなく、ダイヤモンド工具と砥石との干渉や、発生 する切粉のダイヤモンド工具表面への付着を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例における複合研削盤の全体
平面図である。
【図2】上記複合研削盤に設けられたドレス装置の側面
図である。
【図3】上記ドレス装置の平面図である。
【図4】(a)(b)(c)は上記ドレス装置による円
筒研削用砥石のドレス手順を示す説明図である。
【図5】(a)(b)(c)は上記ドレス装置による内
面研削用砥石のドレス手順を示す説明図である。
【図6】本考案の第2実施例におけるドレス装置の側面
図である。
【図7】上記ドレス装置の平面図である。
【図8】従来の複合研削盤の要部を示す平面図である。
【符号の説明】
12 ワーク支持台(ワーク支持手段) 14 X軸モータ(円筒研削用移送手段及び内面研削用
移送手段) 16 主軸台(ワーク支持手段) 18 主軸(ワーク支持手段) 22 主軸駆動モータ(ワーク支持手段) 24 チャック(ワーク支持手段) 26 ワーク 26a ワーク外周面 28a ワーク内周面 30 円筒研削装置 32 U軸モータ(円筒研削用移送手段) 34 W軸モータ(円筒研削用移送手段) 36 円筒研削用ホイールヘッド(円筒研削手段) 38 円筒研削用砥石(円筒研削用砥石) 40 内面研削装置 42 内面研削用ホイールヘッド(内面研削手段) 44 内面研削用砥石 46 Z軸モータ(内面研削用移送手段) 48 NC装置(ドレス制御手段) 50 ドレス装置 58 ダイヤモンド工具旋回モータ(ダイヤモンド工具
旋回手段) 60 ダイヤモンド工具 64,78 伸縮シリンダ(ダイヤモンド工具移送手
段)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを支持するワーク支持手段と、円
    筒研削用砥石を支持してこれを回転駆動する円筒研削手
    段と、上記円筒研削用砥石とワークとを相対移動させる
    円筒研削用移送手段と、内面研削用砥石を支持してこれ
    を回転駆動する内面研削手段と、上記内面研削用砥石と
    ワークとを相対移動させる内面研削用移送手段とを備
    え、上記円筒研削用砥石とワーク外周面とを接触させた
    状態で上記円筒研削用砥石を回転させることによりワー
    ク外周面を研削し、上記内面研削用砥石とワーク内周面
    とを接触させた状態で上記内面研削用砥石を回転させる
    ことによりワーク内周面を研削するようにした複合研削
    盤において、上記ワーク支持手段に設置され、上記円筒
    研削用砥石及び内面研削用砥石の双方をドレスするため
    のダイヤモンド工具を支持するダイヤモンド工具支持手
    段と、上記ダイヤモンド工具を旋回させるダイヤモンド
    工具旋回手段と、上記円筒研削用砥石のドレス時には、
    上記ダイヤモンド工具をその旋回により円筒研削用砥石
    の被ドレス面と略直交する方向に向けかつ円筒研削用砥
    石を回転させながら上記ダイヤモンド工具に対して相対
    移動させるように上記円筒研削用移送手段、円筒研削手
    段、及びダイヤモンド工具旋回手段の作動を制御し、上
    記内面研削用砥石のドレス時には、上記ダイヤモンド工
    具をその旋回により内面研削用砥石の被ドレス面と略直
    交する方向に向けかつ内面研削用砥石を回転させながら
    上記ダイヤモンド工具に対して相対移動させるように上
    記内面研削用移送手段、内面研削手段、及びダイヤモン
    ド工具旋回手段の作動を制御するドレス制御手段とを備
    えたことを特徴とする複合研削盤におけるドレス装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複合研削盤におけるドレ
    ス装置において、上記ダイヤモンド工具支持手段を上記
    ワーク支持手段に対して上記ダイヤモンド工具により円
    筒研削用砥石及び内面研削用砥石をドレスするためのド
    レス位置とこのドレス位置よりも上記ワーク支持手段に
    よるワーク支持位置からワーク回転軸方向に離れた退避
    位置との間で移動させるダイヤモンド工具移送手段を備
    えるとともに、上記円筒研削用砥石及び内面研削用砥石
    のドレス時には上記ダイヤモンド工具支持手段をドレス
    位置に位置させ、上記円筒研削用砥石及び内面研削用砥
    石によるワークの研削加工時には上記ダイヤモンド工具
    支持手段を退避位置に位置させるように上記ドレス制御
    手段を構成したことを特徴とする複合研削盤におけるド
    レス装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010064160A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Okamoto Machine Tool Works Ltd 複合平面研削装置
JP2017510468A (ja) * 2014-02-25 2017-04-13 エルヴィン ユンカー マシーネンファブリーク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングErwin Junker Maschinenfabrik GmbH 研削盤および軸方向の孔と両側を加工される平らな外面とを有するワークを研削する方法
JP2021526980A (ja) * 2018-06-12 2021-10-11 コベントリー アソシエイツ, インク.Coventry Associates, Inc. 物体に対する複数の製造作業を実施するための方法および装置

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