JPH0639293B2

JPH0639293B2 - 用紙給送装置

Info

Publication number: JPH0639293B2
Application number: JP59227885A
Authority: JP
Inventors: 允彦杉山
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1984-10-31
Filing date: 1984-10-31
Publication date: 1994-05-25
Anticipated expiration: 2009-05-25
Also published as: JPS61106353A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、電子複写機やプリンター等へ用紙を供給する
ための装置に関し、特に、電子複写機本体に対して着脱
可能に構成するとともに、複数の給紙カセットを同時に
装着出来るように形成した用紙給送装置に関する。

（従来の技術及び発明が解決しようとする課題）電式複写機やプリンターに於いては、従来より、その給
紙部に複数の給紙カセットを装着し、コントロールパネ
ル等の用紙選択ボタンを押して、所定のサイズの用紙を
給紙カセットから供給するようにしているものが多く用
いられている。ところが、このような従来の電子複写機
等において、原稿サイズに応じて給紙カセットを装着し
直す回数を少なくするために、多くの種類の用紙を収容
した給紙カセットを同時に装着するためには、各給紙カ
セットを小型化する必要があり、それによって、各給紙
カセットに収容される用紙の量が限定されることにな
る。したがって、特定のサイズの用紙の使用量が多い場
合には、その特定の給紙カセットに給紙する回数が非常
に多くなるという欠点が発生する。

そこで、上記したような欠点の発生を防止するために、
特開昭５８−２２４３５号公報に示すような電子複写機
に補助給紙装置を付属させるようにしたものが開発され
ている。

これは、電子複写機の給紙部に、電子複写機とは別体に
構成している補助給紙装置を着脱可能に形成し、この補
助給紙装置に複数個の給紙カセットを装着し、各給紙カ
セットからの給紙が可能なようにしている。

そして、噴射機の用紙選択ボタンを押すと、各給紙カセ
ットに対応して設けている給紙ローラにより、選択され
た所定のサイズの用紙を供給し、複写機の用紙搬送路を
介して画像の転写部に給紙するように構成しており、こ
の構成によって、複写機に装着出来る用紙の種類を増加
させ、給紙カセットの取り換え回数を少なくし、複写の
能率を向上させることを可能にしている。

しかしながら、上記したような補助給紙装置において
は、複写機を載置する補助キャビネットに補助給紙装置を
形成しているために、複写機本体との接続部での紙詰り
が発生した場合に、複写機と移動させて、その用紙の除
去を行うことが非常に困難である。

補助キャビネットから複写機本体に用紙を搬送するた
めに、複写機の下部に用紙の挿入口を形成しなければな
らないので、その開口部の存在によって、複写機本体内
のエアーフローが変化し、従来の装置とは異なったオゾ
ン対策が必要とされる。等の解決を必要とする問題点を
有しているものであり、さらに、通常の複写機において
も、つぎに記載するような欠点が従来より指摘されてい
る。

補助給紙装置にセットされた給紙カセットに、同一サ
イズの用紙が収容されている場合に、一方の給紙カセッ
トの用紙がなくなったとしても、その給紙を自動的に切
替えることが出来ず、オペレータが手で別の給紙カセッ
トの選択ボタンを押す必要がある。

複写済みのコピーが、その複写面が上を向いていて、
原稿のページの順序を逆にした状態で複写機から排出さ
れるために、複写の後でページを揃える手間が非常に面
倒である。

上記したように通常用いられている複写機においては、
多くの解決を必要とする多くの欠点や問題点を有してい
るもので、これらの問題点を解決して複写機の操作性を
向上させることが望まれているものである。

（発明の目的）本発明は、上述したような従来より用いられている複写
機における欠点を解消することを目的とするもので、複
写機本体に形成されている給紙カセットの挿入口を介し
て用紙給送装置を接続し、用紙給送装置に複数個の給紙
カセットを装着することにより、複写機の給紙能力を向
上させること等を目的としている。

（課題を解決するための手段および作用）本発明は、電子複写機あるいはプリンター等の用紙給紙
部に、外部から接続可能な給紙装置を配置してなる装置
に関する。本発明においては、前記給紙装置には手差し
給紙台および複数の給紙カセット等の給紙部材を、給紙
装置に対して上下方向に配置し、前記各給紙部材からの
給紙路を合流させて電子複写機等の用紙給紙部に用紙を
送り出す手段と、前記電子複写機等の用紙排出路に接続
して、排出された用紙を反転させ、コピー面を下にして
電子複写機等の排出トレイに排出する反転機構とを備え
ている。

したがって、本発明の複写機においては、上記したよう
な従来より用いられている複写機に比較して、複写の能
率を大幅に向上させることが可能となり、用紙給送装置
を接続することによっても、複写機の構造を大幅に変更
する等の余分な作業を行う必要がないことになる。ま
た、本発明の用紙給送装置は、複数の給紙カセットを装
着可能に形成する他に、手差し給紙台等も設けられてい
るものであり、複写機の給紙能力を大幅に向上させるこ
とを可能にしている。さらに、コピー済みの用紙を反転
させて、ページ揃えを自動的に行うことができるので、
オペレータの労力を大幅に軽減させることも可能にな
る。

（実施例）図にしたがって本発明の用紙給送装置を装備した複写機
について説明すると、本発明の複写機は従来より用いら
れている複写機と同様な構成を有するもので、第１図の
本発明の基本的な構成を示す説明図に示すように、その
複写機本体１には、感光体ドラム２と、その周囲に用紙
搬送路を構成する用紙ガイド部材、および、レジスター
ローラ４、剥離装置５、定着器６等の他に、感光体ドラ
ム２に原稿の画像読取り情報を伝達するための光学的走
査部材や、現像器、清掃装置などが形成されている。な
お、感光体ドラムからの画像を転写するための手段は、
前記剥離装置５とともに設けるか、あるいは剥離装置５
の上流部に配置することができる。

また、前記複写機には、給紙カセットから用紙を供給す
るための給紙ローラ３が設けられていて、通常は、その
挿入口８に給紙カセットが装着されるようになっている
が、本発明の実施例においては、通常の給紙カセットに
代えて、案内部材９を装着し、その案内部材９に設けた
ローラ９ａと、給紙ローラ３とによって、用紙を挟んだ
状態で搬送するようになっている。

前記複写機１に接続されて用紙の供給を行うための用紙
給送装置１０は、自由に移動が可能なようにするため
に、キャスターを設けているもので、その本体に手差し
給紙台１１と、上段給紙カセット１２および下段給紙カ
セット１３をそれぞれ装着出来るようにした挿入口とを
形成し、それぞれの給紙部に対応して給紙ローラ１４ａ
〜１４ｃを設けている。

そして、各給紙ローラ１４ａ〜１４ｃによって給紙カセ
ットから取出される用紙は、それぞれの用紙ガイド部材
１５を介して送り出しローラ１６に送られ、送り出しロ
ーラ１６でタイミングをとって、複写機本体１の挿入口
８へと供給される。また、用紙給送装置１０の上に形成
される排出トレイ１７は、複写機本体１の排出口７に接
続されていて、コピー済み用紙を順次堆積させるように
している。

上記したように構成される複写機１は、従来より用いら
れている複写機の挿入口８を若干変更し、その部分に挿
入される給紙カセットに代えて、案内部材９を装着する
という概略の構成を有している。そして、前記案内部材
９と、複写機に形成している用紙ガイド部材とによって
用紙搬送路を構成し、用紙給送装置１０から供給される
用紙にコピーを行うようにしているために、複写機本体
を大型化することなしに給紙カセットを複数個装着出
来、複写機の能力を向上させることを可能にしている。

第２図に示す本発明の実施例においては、前記第１図に
示す給紙装置の上部に、１−Ｎインバータ１８による用
紙の反転装置を一体に設けている。

これは、複写機本体１の排出口７に接続し、多数の挟み
送りローラを搬送路に沿って配置して構成される１−Ｎ
インバータ１８を設け、その用紙搬送路を横から見て略
Ｕ字型に構成している。そして、排出口１９から排出さ
れるコピー済み用紙は、そのままの状態で排出されず
に、横向きのＵ字型に構成された用紙搬送路を通ること
により反転され、コピー面が下に向けられた状態で１−
Ｎ排出トレイ２０に順次堆積される。

次に、本発明の用紙給送装置を用いて複写を行う場合の
動作について説明する。まず、複写機の用紙選択ボタン
を押して、所定のサイズの用紙を指定すると、用紙給送
装置において、その選択された給紙カセットに対応した
給紙ローラが駆動されて用紙を一枚ずつ送出し、所定の
用紙ガイド部材１５の間を介して案内し、一旦、送り出
しローラ１６によって停止される。そして、その後で、
感光体ドラム２の回転のタイミングに合せて用紙を送り
出し、案内部材９の上を通り、レジスターローラ４を介
して感光体ドラムの画像転写位置を通過させ、感光体ド
ラム２の表面に形成されているトナー画像が転写され
る。トナー画像が転写された用紙は、剥離装置５によっ
て感光体ドラム２の表面から剥離され、定着器６に送ら
れて画像の定着が行わる。

前記用紙給送装置１０に於いては、複写機本体１の排出
口７から排出される用紙は、その給紙部の上方に形成さ
れている１−Ｎインバータ１８に導入され、横向きに略
Ｕ字型に湾曲された通路を形成する搬送ローラの間を通
り、その上部に形成された排出口１９を通って１−Ｎ排
出トレイ２０に排出される。したがって、前記１−Ｎイ
ンバータを通って排出されたコピーは、コピー面が下を
向いた状態で順次堆積されるので、コピーのページ揃え
が自動的になされるようになっている。さらに、本発明
の用紙給送装置１０においては、複写機において通常設
けられている給紙機構と同様に。上段給紙カセット１
２、下段給紙カセット１３の装着位置に対応して、用紙
サイズの検知や、用紙の有無等を検知するための複数の
センサーを設けている。

本発明の装置においては、これらのセンサーに接続され
る制御装置を、単に用紙のサイズや、用紙の有無等を検
知するのみでなく、その検知された情報に基づいて、比
較と演算とを行うための論理回路を形成することができ
る。そして、例えば、２つの給紙カセットに同じサイズ
の用紙が収容されている場合に、１つの給紙カセットか
らの給紙が終了したときに、他の給紙カセットに自動的
に切替えて給紙を行うことを可能にするような制御装置
を形成している。

つまり、本発明の装置に於いては、第３図に示すよう
に、上段給紙カセットおよび下段給紙カセットのそれぞ
れに対応して、その中に収容されている用紙サイズを検
知するための検知用センサー２１、２２と、各給紙カセ
ットに用紙の有無を検知するためのセンサー２３、２４
等の検知回路と、その検知回路からの信号を入力し、比
較と演算とを行うための回路２５〜２８とを設けてい
る。そして、本発明の制御装置において、センサー２
１、２２の検知信号は、回路２５を介して出力され、回
路２８に入力される。また、センサー２３、２４の出力
は、回路２６に入力され、その出力は、回路２７を介し
て回路２８に入力され、給紙カセットの切換信号が出力
されるようになっている。

したがって、上段給紙カセット１２と下段給紙カセット
１３との２つの給紙カセット内に、同一サイズの用紙が
収容されている場合、その複写の作業中に１つの給紙カ
セット内に収容されている用紙がなくなったことを検知
すると、自動的に給紙カセットの切換を行うようにして
いる。

また、第４図に示す制御回路は、２つの給紙カセットに
同一サイズの用紙が収容されていても、その用紙の種類
等が異なっている場合等に用いられるようになっている
もので、回路２５と、２８との間にモード切換スイッチ
２９を設けている。つまり、上段給紙カセットに普通紙
を、下段給紙カセットに第２原図用紙、または、カラー
ペーパーを収容している場合に、上記したような制御回
路を使用するもので、スイッチ２９をオンにしていると
きには、第３図に示すものと同様な動作を行い、カセッ
ト切換信号を出力して、自動的に別の給紙カセットから
の給紙を行うが、スイッチ２９をオフにしているときに
は、１つの給紙カセットに収容されている用紙がなくな
ったとしても、給紙カセットの切換が自動的に行なわれ
ることはない。したがって、複写機のコントロールパネ
ルには、用紙なしの信号が表示され、通常の複写機と同
様に、その給紙カセットに対して用紙の補給を行うこと
が必要になる。

上記したように本発明の用紙給送装置においては、複数
個の給紙カセットを同時に装着可能に形成しているもの
であり、小型の複写機に用紙給送装置を組合せて使用し
た場合に、その性能を大型機と同様なものに向上させる
ことが出来る。さらに、本発明の用紙給送装置は、多く
の機能をコンパクトに形成しているものであり、上記し
たように２つの給紙カセットを装着可能に構成すること
に限られるものではなく、３〜４個の給紙カセットを同
時に装着させ、その給紙カセットに応じて、制御装置等
を形成することにより、複写の能率を向上させることも
可能になる。

（発明の効果）上記したように本発明の用紙給送装置は、コンパクトな
ものとして形成され、容易に複写機に接続して使用する
ことが可能である。さらに、本発明の用紙給送装置を複
写機に接続する際には、複写機の給紙カセット挿入口に
案内部材を装着し、その部材を介して用紙を案内するこ
とが出来るようになっているために、従来の用紙給送装
置に比較して、複写機に別の挿入口等を形成する必要が
なく、したがって、複写機内の空気の流通等に変化はな
く、特別のオゾン対策等を行う必要がない。

また、本発明の用紙給送装置は、複数の給紙カセットを
装着可能に形成する他に、手差し給紙台等も設けられて
いるものであり、複写機の給紙能力を大幅に向上させる
ことを可能にしている。さらに、コピー済みの用紙を反
転させて、ページ揃えを自動的に行うことも可能であ
り、オペレータの労力を大幅に軽減させることも可能に
なるとともに、同一サイズの用紙を複数の給紙カセット
に収容している場合には、１つの給紙カセットの用紙が
なくなったときに自動的に他の給紙カセットからの給紙
に切替えることができ、それによって、複写機の複写能
率を向上させることを可能にしている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の用紙給送装置の基本的な構成を示す説
明図、第２図は１−Ｎインバータを一体に形成した本発
明の用紙給送装置の他の実施例を示す説明図、第３〜４
図は、用紙給送装置に設ける制御回路の構成を示す回路
図である。図中の符号１……複写機本体、２……感光体ドラム、３……給紙ロ
ーラ、４……レジスターローラ、５……剥離装置、６…
…定着器、７……排出口、８……挿入口、９……案内部
材、１０……用紙給送装置、１１……手差し給紙台、１
２……上段給紙カセット、１３……下段給紙カセット、
１４……給紙ローラ、１５……用紙ガイド部材、１６…
…送り出しローラ、１７……排出トレイ、１８……１−
Ｎインバータ、１９……排出口、２０……１−Ｎ排出ト
レイ、２１〜２４……センサー、２５〜２８……演算回
路、２９……モード切換スイッチ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電子複写機あるいはプリンター等の用紙給
紙部に、外部から接続可能な給紙装置を配置してなる装
置において、前記給紙装置には手差し給紙台および複数の給紙カセッ
ト等の給紙部材を、給紙装置に対して上下方向に配置
し、前記各給紙部材からの給紙路を合流させて電子複写
機等の用紙給紙部に用紙を送り出す手段と、前記電子複
写機等の用紙排出路に接続して、排出された用紙を反転
させ、コピー面を下にして電子複写機等の排出トレイに
排出する反転機構とを備えたことを特徴とする用紙給送
装置。