JPH0639270A - 真空加工処理装置 - Google Patents

真空加工処理装置

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JPH0639270A
JPH0639270A JP5024489A JP2448993A JPH0639270A JP H0639270 A JPH0639270 A JP H0639270A JP 5024489 A JP5024489 A JP 5024489A JP 2448993 A JP2448993 A JP 2448993A JP H0639270 A JPH0639270 A JP H0639270A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は基板又は材料の表面処理のための真
空加工装置に関し、その装置構造を簡易化すると共に経
済性を高め得る真空加工装置を提供することである。 【構成】 基板あるいは材料の表面処理のための真空加
工処理装置(31)および/又はその一部分の密閉のた
めに空気圧又は液圧で作動可能又は駆動可能な少なくと
も1つのシーリング(5;35;51a,51d;56
a,56b;58c,58d;55b,55c;65,
75)が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板又は材料の表面処
理のための真空加工処理装置と、装置の密閉のための弁
を有する真空加工処理装置と、基板あるいは材料の加工
処理装置の適用と、密封分離のための弁と、真空加工処
理装置及び/又はその一部領域の密閉又は密封分離のた
めの方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】材料の加工処理のため、実施すべき真空
プロセスによって真空チャンバ内に特定の作業圧力が要
求される。大気から真空チャンバ内に、あるいは加工処
理チャンバから他の加工処理チャンバ内への材料の装入
のとき、それぞれ密封する分離要素が設けられなければ
ならない。そのため、公知の方法では、開閉扉、弁又は
完全なロック装置が設けられる。
【0003】真空プロセス装置内で多くの似たような加
工処理ステップの実施のため(例えば多層コーテイン
グ)、しばしば、プロセス実施中、プロセスチャンバを
互に分離する必要性がある。これは通常、分離弁の使用
によって達成される。基板をチャンバから次のチャンバ
に移送するため、分離弁が開放され、そして材料は移送
ユニットによってそれぞれ1ステップだけ更に移動され
る。これ等の移送装置は、それぞれ、分離弁の閉止又は
作動前に、それぞれのプロセスチャンバの密封分離を可
能にするため、弁の開口領域を去らなければならない。
従って第1には、貴重な時間が失なわれ、第2には、移
送装置は、侵入の問題によって、多数の部分領域から成
っていなければならない。
【0004】この問題の除去のための解決の糸口が、ヨ
ーロッパ特許第A−0370188号に記されている、
これでは、加工処理チャンバの装入及び排出がかなり簡
易化され、速くなる移送装置が提案されている。基本的
原理は、移送装置が、個々の、それぞれ加工処理チャン
バ内に配置された、ピボットされたレバー装置から形成
されていて、この装置が開放したスロット状の弁を通っ
てつかむことにある。
【0005】更に他の解決方法は、加工処理を実施する
ために、移送機構自身がチャンバの方に移動することに
よってチャンバが密閉されるように、処理すべき物体が
移送機構によって加工処理チャンバ内に導入されること
にある。
【0006】類似の方法で、ヨーロッパ特許第A−02
44950号は、例えばウエハのような扁平な物体の処
理のための多重表面処理装置について記載している、こ
の場合には、可動な又は回転可能なベース上のこれ等の
物体が装置内の多くの作業ステーション間に移送され
る。それぞれのステーションにおいて、ベースにおける
シーリング手段が加工処理室における対応するシーリン
グ手段に係合される、これでは、ベース及び加工処理チ
ャンバに一致した、シーリングを備えた輪郭が互にぶつ
かり合い、それによってそれぞれ処理すべき基板を含む
室を周囲から密封し分離できる。
【0007】基板処理又は薄膜製造のための更に他の装
置の変形が、ドイツ国特許第2454544号、ドイツ
国特許第2609115号、ドイツ国特許第24204
30号、ドイツ国特許第4009603号、ドイツ国特
許第3716498号、ドイツ国特許第3735284
号、ドイツ国特許第3912297号、ドイツ国特許第
3912295号及び米国特許第387525号に提案
されている。
【0008】ドイツ国特許第A−3425267号に、
多数の加工処理ステーションを有している真空加工処理
装置が記載されている、この場合には、垂直な移送手段
と、水平な移送手段とを具備している特殊に形成された
移送装置が設けられている。個々のステーションと主チ
ャンバとの隔離は、この装置でも、垂直移送手段にシー
ル手段が設けられていて、これが、処理すべき基板を加
工処理チャンバに導入するとき、加工処理チャンバを密
封分離することによって行なわれる。
【0009】すべての上述の装置は、真空下のこれ等の
チャンバ内で処理するため、移送手段によって、基板保
持器あるいは基板自身が1つのあるいは多くの加工処理
チャンバ内に導かれる点で共通している。これ等の移送
手段の他に、加工処理プロセス実施のためのチャンバあ
るいは複数のチャンバを密閉するために、処理室内又は
プロセスチャンバのシーリング手段と、例えば基板自身
あるいは基板が移送されるベースにおける対応するシー
リング手段とが互に係合するために、少なくとも1つの
更に他の移送又は運動機構が必要である。1つには、そ
のようなシーリング手段の係合は、良好なシーリングを
保証するために、正確に互に適合していなければならな
い、その上上述の移送−又は運動手段及び機構はこのチ
ャンバ内の可能な汚染源である、何故ならば、不純物を
防止するため、種々の移送機構が高価なベロー装置によ
って、装置の室又はチャンバから分離しているからであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、真空プロセス装置又は個々のプロセスチャンバある
いは装置のチャンバ部分が、密閉されるか又は密封して
互に分離されることにある、この場合に、これは、その
装置構造を非常に簡易化し、且つ経済性を高めるため
に、従来技術に使用された弁に比べて、機械的運動部分
を僅かな費用で行なわれなければならない。
【0011】更に他の課題は、多数のプロセスチャンバ
を有する高価な装置の場合に生ずる侵入の問題を特に簡
単な運動機構で解決することができることにある。
【0012】提起された課題の解決は、請求項1に記載
された真空加工処理装置によって解決される。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明により提案された
真空加工処理装置の基本原理は、装置又は装置内の1あ
るいはそれ以上のプロセスチャンバのシーリングが、空
気圧あるいは液圧で作動可能な又は駆動可能なシーリン
グによって行なわれることによる。これ等のシーリング
は中空コアを有している、即ちこれ等のシーリングは、
ホース状、ベロー状あるいは風船状に形成されるか、あ
るいはメンブラン状の装置によって形成される。これ等
のシーリングのコア又は内部又はメンブランの裏側への
ガス又は液体の導入によって、シーリング又はメンブラ
ンの表面が、膨脹によって、又はベローの変位によって
拡大及び/又は移動されて、装置あるいはその一部分が
密閉されるか、又は分離されることができる。
【0014】従って、これ等のシーリングは、天然ある
いは合成ゴム、あるいは弾性又は可撓性熱可塑性材料、
あるいはエラストマ材料のような弾性及び/又は膨脹可
能な材料から作られなければならない。また、ばね弾性
の金属ホースあるいはメンブラン並びに金属ベローも適
している。後者の金属ベローは、シール面における更に
よいシール効果のため、弾性プラスチックあるいはゴム
状材料を備えることができる。
【0015】選択すべきシーリング材料は、一方におい
て、外部の密封分離すべき装置部分と内部の密封分離す
べき装置部分との間の比較的高い圧力差のとき、それぞ
れのシーリングが側方に押し出されないように、十分な
強度を有していなければならない、そして他方におい
て、材料は、実施すべき加工処理プロセスによって、高
耐熱性並びに特殊化学薬剤に対する耐久性を有していな
ければならない。
【0016】実施すべき加工処理プロセスによって、シ
ーリング材料として、天然あるいは合成ゴム並びに特に
エラストマのようなプラスチック材料が適している。適
切な材料は、例えば、スイツ−チューリッヒのアンクス
ト・アンド・プフイスター社の会社カタログ、10/5
7BE40186の第7頁乃至第20頁から知ることが
できる。
【0017】そのような液圧又は空気圧で作動するシー
リングは、それ自体従来技術から公知である。それは、
例えば、A.ロース氏により、1966年、ペルガモン
プレス社の「真空シーリング技術」の第437頁及び第
438頁に、種々のチャンバの密封分離のための「膨ら
ますことができるゴム及びスチールパイプシーリング」
に記載されている。それは、特にガラス板の場合に排気
すべき隔離領域のシーリングに関するものである。また
セフイル’エア社から、そのパンフレットに、圧力下に
ある室あるいは真空下にある室をシールするための空気
圧シーリングが提供されている。それ自体これ等のシー
リングは公知ではあるが、それ等のシーリングは、専門
業界から今日まで高真空技術には不適切であると見做さ
れており、従って使用されていない。
【0018】本発明により請求されたシーリングにより
シールすべき真空加工処理装置は、それぞれ空気圧ある
いは液圧で作動可能なシーリングによって閉鎖可能又は
分離可能である1又はそれ以上のプロセスチャンバ及び
/又はロックチャンバを有することができる。その場合
にまた、それぞれのシーリングの膨脹路を超える大きな
横断面が開放されるべきとき、装置あるいは個々のチャ
ンバは、スライド状あるいはプレート状又はディスク状
の弁によって密封分離される、その場合に、弁の閉鎖状
態のとき弁のスライド、プレートあるいはディスクのシ
ール輪郭に沿って、液圧あるいは空気圧で作動可能なシ
ーリングが配置される。従って、弁のスライド、プレー
トあるいはディスクが最初に閉じられる、その場合には
しかし、シール輪郭に沿ってシール作用は達成されな
い。完全なシール作用を生ずるため、例えば閉鎖運動を
横切るスライド、プレートあるいはディスクの更にそれ
以上の押圧運動の代りに更に他のステップにおいて、作
動可能なシーリングが作動し、そしてシーリング輪郭を
押圧し、それによってシーリング作動が終る。
【0019】液圧又は空気圧で作動可能なシーリングの
使用の大きな利点は、真空加工処理装置内の真空発生の
ため、少なくとも1つの移送又は運動機構を省くことが
でき、それによって真空加工処理装置の構造がかなり簡
易化できることにある。原則的には、処理すべき基板あ
るいは材料を装置内に装入し、及び/又は装置内の種々
の加工処理チャンバ間に移送するために、運動−又は移
送機構のみが残る。装置又はチャンバの密封分離のため
の弁内のスライド、プレートあるいはディスクの使用の
場合には、スライド、プレートあるいはディスクをシー
リングに押しつけるための押圧運動を省くことができ
る。
【0020】本発明により提案された真空加工処理装置
は、好ましくは、1又はそれ以上の加工処理ステーショ
ン及び/又はロックチャンバと、収容容器又は容器の内
部に基板あるいは材料を収容するための1又はそれ以上
のチャンバ状の収容容器又は少なくとも1つの側を開い
ている容器とを具備している。これ等の収容容器又は容
器は、移送機構によって個々の加工処理ステーション間
をシフトされるか又は交換される、この場合に、加工処
理の実施のための加工処理のそれぞれの位置におけるチ
ャンバ状の収容容器又は容器を密封分離又は閉鎖するた
め、一部あるいはすべてのステーションに、空気圧ある
いは液圧で作動可能なシーリングが設けられる。
【0021】例えば、ウエハのような、及びヨーロッパ
特許第A244950号に記載されたような、扁平な基
板あるいは材料の処理のための真空加工処理装置であれ
ば、チャンバ状収容容器又は1つの側を開けた容器は、
扁平な基板の完全な収容に十分な少ない高さを有するよ
うに形成することができる。移送機構は、この場合に、
浅い深さを有する収容容器又は一方側が開いている容器
が中に入れられる移送プレートあるいは移送バンドであ
ることができる。
【0022】この装置は、外部装置領域と、少なくとも
1つの内部装置領域とを具備する、この場合に、外部及
び/又は内部装置領域に、空気圧あるいは液圧で作動可
能なシーリングが、外部及び/又は内部装置領域を密封
分離するために設けられている。
【0023】外部装置領域は、例えば主チャンバと、ロ
ックチャンバあるいは分配チャンバとを具備し、そして
内部領域は1又はそれ以上の加工処理チャンバを具備し
ている、この場合に、コーテイングすべき基板あるいは
材料は、主チャンバ、ロックチャンバ及び/又は分配チ
ャンバの移送機構により、種々の加工処理チャンバ間に
変換あるいは搬送される、この場合に、加工処理チャン
バは、液圧あるいは空気圧で作動可能なシーリングによ
って、主チャンバ、ロックチャンバ、及び/又は分配チ
ャンバに対して密封分離可能である。
【0024】また同様に、個々のチャンバは、スライド
状、プレートあるいはディスク状の弁によって、主チャ
ンバ、ロックチャンバあるいは分配チャンバから分離す
ることが可能である、この場合に、閉じた状態における
弁のスライド、プレートあるいはディスクのシーリング
輪郭の領域における空気圧又は液圧で作動可能なシーリ
ングによる密封分離が行なわれ、それによって押圧運動
を省くことができる。
【0025】ウエハのような、ディスク状あるいは扁平
な物体の処理のために、更に、多くの加工処理ステーシ
ョン間に物体をシフトするため、平らな移送ベースを中
に備えている装置が提案されている、この場合に、加工
処理ステーションの一部分あるいはすべての領域におい
て、平らな移送ベースに対する方向に、液圧あるいは空
気圧で作動可能なシーリングが設けられており、移送ベ
ース方向へのそれ等のシーリングの膨脹路又はリフト
が、シーリングの引っ込んだ状態で、ディスク状の物体
を自由に加工処理ステーションを出入りするようにシフ
ト可能である、しかし加工処理実施のとき、移送ベース
の方へのシーリングの作動によって加工処理ステーショ
ンの密封分離が保証されるようになっている。
【0026】例えば弁のシール作用を向上するために、
平行に多数の空気圧あるいは液圧で作動可能なシーリン
グを作動することが提案されている、この場合に、2つ
の平行に配置したシーリング間の追加の中間室が差動的
に排気できる。それによって、更にシール作用を高める
ため、所謂、シーリングの実質上の漏れが防止され、追
加の排気によって双方の平行に配置されたシーリング間
の中間室に、規定の状態が達成できる。多数の平行なシ
ーリングの配置はしかも個々のシーリングの負荷を減少
することができる。
【0027】更に、個々の液圧あるいは空気圧で作動可
能なシーリングは、遮光装置、ラビリンスあるいはブラ
インドの取付けによって、加工処理チャンバの内部の起
り得る影響を少なくとも部分的に陰をつけるか又は保護
するのが有利であることがある。これは特に、基板にコ
ーテイング又はエッチングプロセスが行なわれるときに
必要である。この場合には、コーテイング媒体がシーリ
ングの表面にデポジットするか、又は使用するエッチン
グ媒体がシーリング表面を腐食することがある。
【0028】本発明による上記の真空加工処理装置は、
基板あるいは材料のいかなる表面加工処理プロセスの実
施にも適している。特に、PVD,CVD又はプラズマ
法、あるいはまたエッチングプロセス又はいかなるコー
テイングプロセスの実施にも適している。
【0029】更に、1又はそれ以上の液圧あるいは空気
圧で作動可能なシーリングが、シーリング内部内へのガ
スあるいは液体の導入によって、それ等のシーリングの
表面が拡大されるように作動されて、装置内部あるいは
その一部分と、それぞれの周囲に連絡している開口との
間が密閉されるようになっいる、基板あるいは材料の表
面処理のための真空加工処理装置の密閉又は分離のため
の方法が提案される。少なくともステーションの一部分
に、液圧又は空気圧で作動可能なシーリングが設けられ
るようになっていて、基板あるいは材料の別々の加工処
理プロセス実施のための真空加工処理装置内の多数の加
工処理ステーションの密閉又は分離のための本発明によ
る方法が特に有利である。
【0030】これ等のシーリングは、プロセスの実施
中、それぞれのステーションを密閉するため作動され、
又は、ステーション間に基板あるいは材料のシフトを可
能にするために不作動されるか又は引っ込められる。
【0031】本発明は、種々の加工処理チャンバ内の基
板の運動のときの冒頭に述べた運動−又は移送の問題の
同時解決のときの個々のチャンバの完全な真空分離の利
点及び個々のチャンバ又は装置の一部領域の密閉の利点
が達成されることによって、真空プロセス装置内の多く
の加工チャンバの分離の問題を解決する。
【0032】従って、本発明によって、それぞれの加工
処理チャンバ壁と、処理すべき基板あるいは材料が移送
される移送手段との間の間隙を、上述の空気圧あるいは
液圧で作動可能なシーリングによって、分離した加工処
理チャンバが生ずるように閉じることが可能である。勿
論、真空環境内の適用範囲に基づいて、選択すべきシー
リングの材料は、特に10-3ミリバールのとき、通常の
大気圧での使用の場合、あるいは粗い真空に使用する場
合よりも厳しい要求を受ける。選択すべきシーリングは
この場合、低い廃ガス透過率を有していなければならな
い、そしてこれは例えば、フッ化エラストマのような上
述の種々の重合体材料の使用によって達成される。
【0033】更に、種々の加工処理チャンバ又は装置自
身の分離のとき少ない漏洩率が達成されるように、シー
リングの表面は、凹凸及び欠陷のないものでなければな
らない。
【0034】真空分離にあまりに高い必要要件が出され
ていない場合には、勿論、シーリングの品質に対しても
僅かな必要要件しか出されない。ある簡単な場合には、
拡散亀裂(diffusionsspaet)のような
条件は許容される、そしてそれがシーリングの使用を更
にかなり簡略化する。
【0035】装置又はその部分領域及び/又は個々の加
工処理ステーションの閉止及び再開放のため、既述のよ
うに、弁のスライド、プレートあるいはディスクにより
シーリングを達成することが可能である。対応する領域
の閉止のため、弁のそれぞれのスライド、プレートある
いはディスクが、並進運動によって閉じられ、次に弁の
スライド、プレートあるいはディスクの閉止輪郭に沿っ
て、押圧運動の代りに、液圧あるいは空気圧で作動可能
なシーリングが、それぞれの輪郭によって完全な密閉又
は密封分離が達成されるように、作動される。このよう
な方法で、上述の並進運動が完全なシーリングを達成す
る必要がないように、弁はその中に配置されたスライ
ド、プレートあるいはディスク又は開閉扉を、いかなる
側部摩擦もなく移動できるようになっている。従って、
弁の開閉のときそのような上記のシーリング輪郭に小さ
い間隙が存在するが、その間隙は液圧又は空気圧で作動
可能なシーリングによって密封して橋渡しされる。上述
の作動方法はまた有利には、ゲートの適用にも使用可能
である。
【0036】上記の種々の本発明による真空加工処理装
置、適用及び方法は、勿論すべての従来技術に挙げられ
た装置型式に転用可能であり、そしてそれに使用可能で
ある。
【0037】従って、特にヨーロッパ特許出願第A−3
70188号、第343530号及び第244950号
について述べると、この3の上記のヨーロッパ特許出願
への、液圧あるいは空気圧で作動可能なシーリングの使
用および転用を行い得る。
【0038】以下に本発明を添付の図を参照して詳述す
る。
【0039】
【実施例】図1及び図2により、液圧及び空気圧作動シ
ーリング使用の基本原理を説明する。
【0040】図1に、真空処理装置の外壁1の部分領域
並びに装置内部の2つの部分領域2と4との間の中間壁
3が断面で図示されている。その場合、中間壁3はぴっ
たりと外壁1に接続せずに間隙3aを開けており、従っ
て例えば、壁3は、壁1に対して自由にシフトするよう
に配置されている。間隙3aの方に向けられている上部
輪郭5aを有しているシーリング5が外壁1内に挿入さ
れている。シーリング5は、中空コア7を有し、この中
空コア7はパイプ8を経て空気圧又は液圧システム9に
接続されている。
【0041】図1では、この場合、シーリング5は、不
作動又は引っ込められており、そして間隙3aが開いて
いる。
【0042】双方の部分領域2及び4の密封のため、パ
イプ8を通りシーリング5の内部空洞内にガス又は液体
が圧入されて、シーリング5が作動される。このときシ
ーリング5の上部輪郭5bが中間壁3を押し、それによ
って双方の中間領域2及び4は、図2で明らかなよう
に、シールされ互に分離される。従って、例えば、部分
領域を排気し、そしてその中で、部分領域4から分離し
て行なわなければならない処理プロセスを行なうことが
可能である。
【0043】処理プロセスが終ったとき、シーリング5
は、不作動にされ、それによって上部輪郭5は再び図1
の状態に引っ込まされ、そして中間壁3は、例えば、1
方向、又は他の方向にシフトされる。
【0044】図3に、図1及び図2と同様に、再び断面
でシーリング5が図示されている、このシーリング5
は、双方の部分領域3及び4を互に分離するため、ぴっ
たりと中間壁3に押しつけられる。処理チャンバ4に対
するシーリング5の自由表面を、例えば、コーテイング
媒体に対する保護、あらゆるエッチング物質に対する保
護のような、チャンバ4内のあらゆる影響に対して保護
するため、有利には、上記のシーリング5の表面をカバ
ーするため、保護シールド100が設けられる。図示の
シールド100の代りに、シーリング5を保護するため
に、勿論、ルーバー、ラビリンスあるいは何か他の適切
な手段を設けることができる。
【0045】図4乃至図10は、本発明による空気圧又
は液圧作動シーリングの更に他の実施例を示している。
【0046】図4及び図5では、作動の場合に、シーリ
ング5の所定の方向への膨脹運動を保証するため、液圧
又は空気圧作動可能な、且つ膨脹可能なシーリング5の
側方にそれぞれガイド10が配置されている。更にシー
リング5は、カム状又は突起状要素6によって、ガイド
10内の対応するくぼみ内に保持される。ところで、そ
の作動方法は、図1及び図2に図示されたシーリングと
同じである。図4及び図5の実施例によるシーリング
は、シーリングが例えば、図1及び図2のシーリングの
ように、ベース内に挿入されるべきでないときに、使用
される。例えば、シーリングを交換するため、ベースに
容易に取付け、取外し可能であるべきときには、図1又
は図2のシーリングのように、ベース内に挿入されるべ
きではない。ガイドバー10は、例えばねじ止めされる
ことができる。
【0047】図6にホース状のシーリングが図示されて
いる、これは外壁1のくぼみ1a内に入れられている。
壁1からのホース状シーリング5の側方への滑り又は外
れを防止するため、これは例えば接着剤6aによって壁
上に固定されるか、あるいはまたゴム状の材料を用いて
直接壁1上に硬化される。
【0048】図7乃至図9に、例えば金属ベロー5bを
含むベロー状シーリングが例示されている。金属ベロー
5bの使用の利点は、本発明によるシーリング5によ
り、かなり大きなシーリングすべき中間室を橋渡しでき
る、更にシーリング自体がかなり安定していることにあ
る。弁装置、開閉扉、ゲート、シールすべき装置部分の
ようなシールすべき部分の構造設計の場合にかなり多く
の可能性が開かれる。装置又は機器のような、弁板、壁
部分等のようなシールすべき要素1,3は、引っ込んだ
シーリングをこすることなく、しばしば相対的に可動で
なければならない。中間壁3に対するベローの前面側で
良好なシーリングを保証するため、好ましくは前面側
に、例えば、適切なシーリング金属あるいは、テフロン
又はエラストマ材料のような適切な重合体のような弾性
材料5cが配置される、それはベロー5bの作動のとき
中間壁3に対して押し付けられ、そしてシールする。
【0049】図8及び図9では、金属ベロー5bは前面
側に平らな、カバー要素又はプレートあるいは枠101
を保持している、これ等はプラスチックで作られる、あ
るいはまた金属から作られることができる。これでもま
た、要素3に対する良好なシーリングを保証するため、
プレート101は、少くともその周辺領域において、弾
性材料5cによってカバーされる。
【0050】図8は、本発明によるシーリング装置を断
面で示しており、一方、図9は上部平面の配置を図示し
ている、これから特に、すべての側の周辺をプレート1
01がカバーしている弾性シーリング5cがよく判る。
金属ベロー5bの使用によって、比較的大きな面のプレ
ート101を使用することが可能であり、それによっ
て、大きな橋渡しすべき中間室でも、大きな面のシーリ
ングが可能となる。
【0051】図10には最終的に、再び、保持プレート
103上に配置されたホース状シーリング5が図示され
ている。再び、このホース状シーリング5も、直接プレ
ート上に硬化されるか、あるいはしかし、接着材料6a
によって、プレート上に配置することができる。保持プ
レート103は、固定手段102によって、例えばねじ
によって、外壁1上に配置される、そして、例えば、エ
ラストマ又はゴム状材料から成るシーリング突起5cに
よりシーリングされる。図10は、摩損のためシーリン
グを代えなければならないとき、シーリングの特に簡単
な取付及び交換を可能にする。保持枠あるいはプレート
のような保持材への組立によって、シーリングを有する
このユニットは、商業的利用に重要である構成要素とし
て取扱うことができる。更に、必要により、保持プレー
ト102に何時でも交換可能にして、種々のシーリング
を配置する可能性がある。
【0052】図11乃至図13に、3つの異なる加工処
理領域を具備する本発明による真空処理装置が図示され
ている、この場合に、処理すべき基体20は、チャンバ
状の収容容器13の内部に配置される。チャンバ状収容
容器13は、真空加工処理装置11内に長手方向にシフ
ト可能に配置されている、そしてしかも3つの異なる加
工処理位置間をシフト可能である。
【0053】加工処理ステーション17において、基板
20の加工処理実施のため、チャンバ状収容容器は、移
送装置16によって適切な位置に移動され、それからシ
ーリング5は、パイプ系統8を通り供給されるガス又は
流体により作動される。シーリング5の「膨脹」によっ
て、シーリング5をチャンバ状収容容器13の上部縁に
当てる、それにより、チャンバ13の内部12は装置1
1の内部12に対して密封される又は分離される。チャ
ンバ要素13は、基板の大きさ及び加工処理装置に対す
る所望の間隔によって、あるいは所望のプロセス調整に
よって、様々に形成することができる。従って図11乃
至図13に図示した比較的深いチャンバ13の代りに、
浅く形成されたくぼみを有するプレートを設けることが
できる、そしてそのくぼみ内に、例えば、ウエハのよう
な平らな基板を入れることができる。従って、例えばま
た、移送装置を、それ自身の中に、基体収容のための適
切な溝を有するチャンバを設けることができるように形
成される。
【0054】さて次に、チャンバ13の内部12は、所
望のプロセス条件に合わせ、そして加工処理プロセスを
実施することができる。同時に、装置のチャンバ11が
例えば、中間チャンバとして形成されているときは、新
しいチャンバ13が、プロセスを邪げずに、装填又は装
入される。また、多くのプロセス及び/又はエアーロッ
ク作動を並行して選択的に結合を外し、レリーズするこ
とも可能である。プロセス終了後、シーリング5は再び
不作動にされ、そしてチャンバ13は、更に他の加工処
理ステーション17に移動される。
【0055】図12は、この場合、図11の装置を縦断
面で示しており、一方図13は、装置及びチャンバ状収
容容器13の対応する横断面を示している。
【0056】図14及び図15に、類似の装置が図示さ
れている、この場合にはしかし、更にチャンバ状収容容
器13は、その下部領域に、例えば収容容器13の内部
12を真空ポンプ24に接続するため、あるいは、操
作、測定のためのアクセス、あるいは追加のプロセスの
可能性を作るために、開口22を有している。加工処理
ステーション17におけるチャンバ13の内部12が装
置11の内部14に対して密閉されるように、更に追加
の開口22の両側にシーリング5aが配置されなければ
ならない、そしてこれもまた、パイプ8を経て、空気圧
又は液圧装置9により作動される。本発明によって、ま
た多くのそのような開口が実現可能である。
【0057】ステーション7において基板20の処理の
ための加工処理プロセス実施のため、再び収容容器13
の内部12は排気される、その場合に、図示の実施例で
は、その排気は、本来の加工処理装置とは反対に行なわ
れる。
【0058】図16,図17及び図18は、再び、本発
明による真空加工処理装置の更に他の実施例を示してい
る、この場合には、図16は側面から見た縦断面を示
し、図17は上部から見た縦断面を示し、そして図18
は装置の横断面を示している。チャンバ状収容容器12
は、図16,図17及び図18の実施例によれば、それ
が、接続部材16により接続されていて、長手方向に見
て、横方向にのみある、接続した移送手段とした形成さ
れた隔壁13を有するように形成されている。図4で
は、外部チャンバ壁は、チヤンネル形状の要素11とし
て形成されている、この場合には、シーリング5及び隔
壁13が、分離したチャンバを形成する。この作動方法
もまた、チヤンネル形状の要素の代りに、回転対称のチ
ャンバが使用されるようにして適用できる、この回転対
称のチャンバ内で、中心軸線の周りに隔壁がシールされ
て回転可能に配置される。シーリング5は、パイプ8を
経て、液圧又は空気圧装置9によって作動される。
【0059】既に図11乃至図13を参照して述べたよ
うに、ウエハのように薄い平たい基板の場合には、適切
なチャンバ又は容器が、移送接続部材16内にくぼみと
して配置できる。この場合には、隔壁13は不用であ
る。基板が非常に薄い場合には、基板の移送のとき、一
方のチャンバから次のチャンバに通過すべき間隙又は開
口は、それが液圧又は空気圧作動シーリング5によって
橋渡しできる適度に小さい。従って、既述のように、隔
壁3の必要性はない。移送プレート16はそれから直接
シールされる。同様の方法でそれから、上述の回転対称
チャンバ内に、回転可能なプレート又は回転可能な移送
プレート16が設けられ、基板が扁平である場合には浅
い深さを有する適切にその中に形成された収容容器又は
チャンバが設けられる。再び、前述の移送プレート16
が直接シールされる。
【0060】この装置の基本原理は図11乃至図13、
あるいは図14又は図15の基本原理に対応している。
【0061】図19及び図20では、前の実施例とは対
照的に、真空加工処理装置は、ターンテーブルとして概
略的に図示されており、この中で4つの互に別々の加工
処理プロセスを行なうことができる。
【0062】この場合、図19は上から見た装置を示し
ている、これでは、装置の内部が判るように、個々のス
テーションにおける本来の加工処理装置は除かれてい
る。
【0063】図20には、同じ装置が、I−I線に沿っ
た横断面で図示されている。
【0064】外側の装置チャンバ31の内の回転する移
送十字体36上に4つのチャンバ状収容容器33が配置
されており、それぞれ内部32内に含まれている1つの
処理すべき基板が入っている。真空装置の上部領域31
aに、例えば基板40のコーテイング又はエッチングプ
ロセス実施のための4つの異なる加工処理装置37が配
置されている。それぞれの4つのプロセスチャンバ37
aを、装置31の中間チャンバ34から分離するため、
空気圧又は液圧作動可能なシーリング35が、設けられ
ており、これ等のシーリング35は、収容容器33の上
部縁において密閉を可能にする。プロセス実施のため、
これ等のシーリング35が作動され、そして対応するプ
ロセスチャンバの内部37aが適切な手段によって排気
される、この場合、見易くするため、その図示は省略さ
れている。
【0065】このとき、基板40の処理がそれぞれの加
工処理装置37によって行なわれる、その場合、装置3
1の内部34、あるいは加工処理チャンバによる汚染は
ない。それぞれのプロセス終了後、シーリング35は不
作動にされ、そして4つのチャンバ33は、回転装置3
6によって90度回転される。このとき、基板40の更
に他の加工処理が行なわれる。
【0066】図19及び図20に図示された真空加工処
理装置は、勿論、概略的に非常に簡略化して図示されて
おり、そして入口又は出口関門装置の取付によって補足
される。従って、基板を大気から装置内に入れるため、
プロセス位置の1つは、例えば、直接ロック装置として
設けられることができる。
【0067】また、更に他の加工処理装置を設けること
も可能であり、また個々の収容容器33を図11乃至図
18に示した容器のように変更することも可能である。
また、扁平な基板に対して、チャンバ及び回転装置36
の代りに、小さいくぼみを有している唯一つの回転可能
なプレートを基板収容容器として使用することも、簡単
に可能である。
【0068】図21及び図22には、液圧又は空気圧作
動シーリングの使用に適した更に他の装置が図示されて
いる。これは特に扁平な、ディスク状の基板のコーテイ
ングに適している、それ等の基板の表面処理のとき、真
空加工処理装置内で自由にシフト可能であって、処理す
べき基板を配置する収容容器又は開放容器を設けること
は、必ずしも必要がない。
【0069】図21に、上から見た装置31内に固定し
た加工処理チャンバ32が図示されており、側方に固定
して配置された境界壁33を具備している。加工処理チ
ャンバ32内に、レバー状の、軸36aの周りに旋回可
能な移送ベース36が配置されており、これは処理チャ
ンバ32に出入りするように旋回可能である。この旋回
運動は、図22から明らかなように、側部境界壁33の
下方に形成されている間隙33aを通り可能である。
【0070】また図22から明らかなように、この間隙
33aは、空気あるいは液圧作動可能なシーリング35
によって閉鎖可能である。
【0071】処理すべき扁平なあるいはディスク状の基
板40の挿入のために、移送装置36は、基板を収容す
るため、間隙33aを通り外方に旋回する。次いで処理
チャンバ32内への軸36の周りの旋回運動が行なわれ
る。このとき、双方のシーリング35が作動され、その
後、間隙33aはぴったりと閉鎖される。それから、加
工処理室37内の加工処理装置によって、扁平な基板4
0を処理又はコーテイングすることが可能である。旋回
可能な移送装置の代りに、勿論すべての種類の一方向運
動の、平たく作られている移送装置を使用することがで
きる。
【0072】図23には、図21及び図22に類似した
真空加工処理装置であって、扁平な又はディスク状基板
を加工処理するための真空加工処理装置が図示されてい
る。この場合には、図19及び図20の図示と同様に、
移送機構36上の処理すべき扁平な基板40は、多くの
ステーション間を回転軸36aの周りに回転される。こ
れは、図19及び図20のように、多重処理装置である
か、あるいはロックチャンバ38と、真空加工処理チャ
ンバ39とを有している真空加工処理装置である。図2
3の装置は、図20と同様、横断面で図示されており、
この装置の対応する平面図は図19に対応している。
【0073】挿入又は関門チャンバの開放のため、カバ
ー31aは図23の破線で示された位置にある。
【0074】そこを通り、回転機構36の開口32内の
ベース33上の、例えば、ウエハプレートあるいはレン
ズ40のような扁平な基板40は入れられるか、載置さ
れる。基板40の装入後、上部の蓋31aは、実線で示
した位置に移動し、次いで液圧又は空気圧作動可能なシ
ーリング35を作動し、それによってロックチャンバ8
は大気に対して密閉される。下部開口22及び真空手段
24によってロックチャンバ38は排気される。ロック
チャンバ38内の真空化操作実施後、移送機構36は、
中心軸36aの周りに90°又は180°回転される。
この位置に加工処理チャンバがあるときは90°、図2
3に示したように、1つの加工処理チャンバ39のみが
真空装置31内にある場合には180°。加工処理チャ
ンバ39内で、基板40は、加工処理室37a内に配置
された、例えばスパッター装置のような加工処理装置に
よってコーテイングされる。対向した側の加工処理チャ
ンバ39も同様に、加工処理チャンバを高真空に保つた
めに、真空化装置24を有している。真空化装置31の
形状によって加工処理チャンバ39内にも同様に空気圧
又は液圧で作動可能なシーリングが配置される、その場
合に、1つのみの加工処理チャンバ39のときは、シー
リング装置を省くことができる。チャンバ39内で加工
処理操作実施後、移送装置36は再び180°回転さ
れ、それから基板40はロックチャンバ38から再び除
かれることができる。
【0075】図24及び図25に、多くの加工処理工程
実施装置が図示されている。これは、例えば、自動車フ
ロントガラス上に耐蝕性反射フィルムをコートする装置
のことである。例えばそのため必要な処理ステップは:
【0076】真空コーテイング装置内へのフロントガラ
ス装入、前処理、金属化、保護層塗布及び後処理。
【0077】すべてのこの処理−又は加工処理ステップ
における真空環境は非常に異なっているので、種々のプ
ロセス領域の厳格な分離が必要である。
【0078】適切な装置が図24に側面横断面図で図示
されており、そして図25に上から見た断面で図示され
ている。
【0079】例えば自動車のフロントガラスである処理
すべき基板60は、最初の位置52から、移送機構によ
って下方に下降され、そして装置50内に挿入される。
次の回転運動によって、基板60は位置51の下に、1
80°回転され、そして移送手段49の次の上昇運動に
より、真空加工処理装置の本来の主チャンバ31内に挿
入される。シーリング51a及び51dの作動により、
位置51において、第1の加工処理チャンバ又はロック
チャンバが別々に排気可能に作られ、この中で、若しあ
れば、加工処理装置47aによって、フロントガラスの
上述のような第1の加工処理プロセスを行なうことがで
きる。位置51はしかしまた、基板の出し入れのための
純然たるロックチャンバであることができる。
【0080】位置51におけるこの第1の加工処理プロ
セス終了後、シーリング51a及び51dは、張力を除
かれ、そして4つの処理したフロントガラスは、共通の
ベース上を90°、例えば反時計の針の方向に回転され
て、それから、位置5bにおけると同様に、フロントガ
ラスの更に他の加工処理プロセスを実施することができ
る。再度の90°回転後、位置58において更に他のプ
ロセスが実施される。
【0081】最後に、位置55におけるフロントガラス
60が図24で判る、ここでシーリング55b及び55
cにより、再びこの処理チャンバ55の完全な密封分離
が可能である。加工処理装置47bによって、再びフロ
ントガラス60の更に他の加工処理プロセスが実施され
る。
【0082】さて次に、フロントガラスが完全に処理さ
れると、フロントガラスは、最初の位置51に返送さ
れ、そして移送機構49により、下降、180°回転及
び位置52への持上げを経て、装置50から移送され
る。実際には、図示した位置51,56,58及び55
はタイミングを合せて駆動される、この場合に、特に、
個々のチャンバのシーリングは、それぞれ8つのシーリ
ング51a,51d;56a,56b;58c,58d
及び55b,55cの同時作動によって行なわれる。次
に処理を終ったフロントガラス60は、更に他の処理場
に送られるか、あるいは自動車に取付けるため、ベース
から取除かれる。例えば、保守作業のような特定の作業
に対しては、簡単な方法で装置の部分領域のみを、適切
なシーリングの作動によって個々に処理し、又は換気す
ることもできる。
【0083】勿論、図24及び図25の図は、簡略化し
た概略図であり、そして例えば、真空ポンプの取付け、
空気圧又は液圧媒体等の供給、排出パイプの配置のよう
なそれ自体公知の詳細部分は、明示のため省略されてい
る。むしろ、本発明に重要な考え方をこれ等の実施例に
より、実際に即して説明することが大切である。また同
様に、本願にチャンバとして形成された基板の収容容器
の領域は、十分平たい基板の場合に、図23の装置と同
様、基板挿入のための開口を有しているプレートの形を
とることができる。
【0084】図11乃至図25に示された装置では、基
板あるいは材料の何等かのコーテイング又は加工処理プ
ロセスを行なうことが可能である。特に本発明のアイデ
ィアは、CVD法、PVDプロセス等の実施に適してい
る、−簡単に言うと、真空又は高真空下で処理されなけ
ればならない、すべての表面処理プロセス又はエッチン
グあるいはコーテイングプロセスに適している。
【0085】本発明により規定されたアイディアの更に
他の利点は、基板又は材料が、全材料を適切な処理チャ
ンバ内に挿入することなく、一部分を真空加工処理プロ
セスによって処理されることができることにある。本発
明のこの有利な観点について、図26及び図27を参照
して更に詳細に説明する。
【0086】図26は、球形の表面を有している材料を
斜視図で示している、この表面上の点状の領域をコーテ
イング又は処理しなくてはならない。参照番号60で示
された材料は、境界線60bによって材料の残りの部分
から分離されているその部分領域60aのみを処理しな
ければならない、且つしかもこの領域内に点状のコーテ
イング61をコートしなければならない。
【0087】図27から明らかなように、材料60が処
理チャンバ62に対して保持され、チャンバ壁63によ
って規定されている。この場合に、材料は、リング状の
空気圧又は液圧で作動可能なシーリング65が配置され
ている壁63の下方輪郭に導かれる。このシーリング6
5は、仮想線60bに沿って材料60に接している。材
料の領域60aに加工処理を行なう前に、リング状シー
リング65がこのとき作動され、それによって、部分領
域60aは、周囲から密閉され、従って加工処理チャン
バ62を排気することができる。
【0088】最後に、点状のコーテイング61が作られ
るように、点状の処理が加工処理装置67によって行な
われる。
【0089】この方法の利点は特に、部分的に処理され
るべきである大型の材料の場合に、装置費用が少く、且
つ短い加工処理時間が可能であることにある。また、種
々の表面形状がシーリングでカバーされることができ
る。シーリング65の表面圧力及び比較的大きな可能な
膨脹路が、凹凸位置におけるある補償を行なう、従って
また難かしい材料の密閉分離も可能である。本発明によ
る方法のこの利点は、すべての図11乃至図25を参照
して説明した装置にもある。
【0090】図28に、本発明により設計された弁70
が図示されている、この弁は、双方のパイプ接続部72
と74との間の接続通路の閉鎖のため設けられている。
スライド又はプレート状要素71が、上記の通路の開閉
のため、実線で示した位置と破線で示した位置との間を
移動される。プレート状又はスライド状要素71を引っ
込ますため、チャンバ状の突起76が弁70に配置され
ている。弁閉鎖のため、スライド又はプレート状要素7
1が、双方のパイプ72と74との間の開放通路内に達
する。この場合に、破線で示した位置から実線で示した
位置へのシフトは、空気圧又は液圧作動可能なシーリン
グ75が不作動にされ、それにより引っ込められ、従っ
て要素71に側方の摩擦力が生じないので、行なうこと
ができる。要素71が双方の接続部72と74との間の
通路を完全に閉鎖するや否や、密閉のため、シーリング
75が作動される。図28に示した弁の利点は、一方で
は、弁要素71が唯一の方向のみに移動されなければな
らない、従って押圧運動又は押圧機構が不用であり、且
つ更に弁要素71の移動の際に、全く摩擦を生じないの
で、要素71の開放から閉止位置へのシフトが、僅かな
力の消費で行なうことができる。図28に図示した弁
は、一方ではすべての前に図示した真空加工処理装置に
使用できる、しかし基本的には、ユニバーサルに使用可
能である、即ち大気圧以下の流体パイプ、ガスパイプの
分離又は閉鎖にも使用可能である。
【0091】図29乃至図31に、加工処理装置の更に
他の好ましい本発明による実施例が図示されている。こ
の場合に、図29は上から見た装置の横断面を示してお
り、図30は、側面から見た装置の横断面を示してお
り、そして図31は、個々の加工処理チャンバ又はロッ
ク装置を示している図29の一部断面を示している。
【0092】加工処理装置80は、シリンダ状に形成さ
れており、外部の、固定配置されたシリンダシエル81
と、部分の、軸の周りに回転可能な部分82と、例えば
反射器のような加工処理すべき基板配置のための個々の
チャンバ88とを含む。図29から明らかなように、5
つのそのようなチャンバ88が配置されており、それ等
のチャンバはそれぞれ壁87によって形成されている。
これ等のチャンバは、星形に、又は周辺にシリンダ壁8
1に沿って配置されている、その場合に、それ等の開口
は外方に向けられて形成されている。チャンバの開口
は、それぞれの加工処理位置において、対応する加工処
理室83aに対して向けられている、これ等の加工処理
室は一方側を側壁83によって形成され、並びに、ロッ
ク位置において、周辺で外方に向けられ、再び取外し可
能なカバー85によって形成されている、その場合に、
チャンバ及び加工処理室の壁は、それぞれの加工処理位
置において、これ等が正確に互に一致するようになって
いる。プロセス位置において、例えば、加工処理室83
aは、例えば、噴霧源及び/又はエッチング装置のよう
な加工処理装置93,94を備えている。選択的に、こ
の装置は、必要に応じて、適切な数の加工処理装置を備
えることができる。個々のチャンバが必要がなければ、
これ等のチャンバは、固定のフランジ止めのカバー85
を備えることができる。それぞれの位置において、基板
の加工処理を可能にし、且つそれに必要な加工処理室の
外部との密閉のため、更に他の液圧又は空気圧で作動可
能なシーリング84が設けられる、このシーリング84
は、プロセスチャンバ収容容器の回転のとき、引っ込ん
だ状態にあり、そして加工処理プロセス中、作動した、
偏向した状態にある。例えば、反射器のような基板の加
工処理に対しては、例えば位置Aにおいて固定配置され
た加工処理室のカバー85は取外され、そして基板は、
適切に、その位置に配置されたチャンバ内に入れられ
る。次いで、カバー85は密封して固定され、そして次
に、基板の装入のときにプロセスチャンバ内に達した空
気を除去するため、チャンバが排気される。これは、シ
リンダ状加工処理装置の底部に配置したポンプのソケッ
ト89を通り行なわれる。次に、全装置のシーリング8
4が不作動にされ、そして内部の回転部分82が、例え
ば時計の針の方向に、各々のプロセスチャンバが次のス
テーションに達するまで回転される。次に、作動可能な
シーリング84が再び作動され、そして加工処理ステー
ションにおいて、個々のプロセスチャンバは、ポンプの
ソケット89を経て排気される。シリンダの内部の回転
可能な部分82の回転は、例えば、モーター92によっ
て行なわれる。
【0093】種々の加工処理ステーションにおいて、加
工処理に必要な装置93,94は加工処理室83a内に
配置するか、あるいは加工処理室83aにフランジ止め
されることができる。全装置自体がまた排気されるよう
に、とにかく、中央に更に他のポンプのソケット89a
が配置され、そこを経てまた、シリンダの中央の空間9
0を排気することができる。
【0094】図31は、図29の個々のチャンバを示し
ている、この場合に、プロセス室83aのカバー85
は、特殊なデザインのロック装置として図示されてい
る。基板の出入り操作のため、双方の外部の作動可能な
シーリング84は不作動にされ、そしてスライド式に形
成されたカバー85がガイド96又は97内を矢印の方
向にシフトされる。この操作が実施されるや否や、カバ
ー85は再び図示の位置にシフトされる、そして双方の
外部の作動可能なシーリング84aが再び作動され、そ
れから加工処理室88が外方に密閉される。このシーリ
ングは、勿論2つの個々のシーリング84aではなく
て、1つのリング状の閉じたシーリングであって、この
シーリングは、加工処理室の壁83とカバー85との間
のすべての側の密閉接続を保証する。
【0095】図29乃至図31に図示した装置は、勿
論、中央に配置したチャンバを固定し、そしてシリンダ
シエルが中央に固定して配置した装置の周りに相対的に
回転するようにして、逆にも駆動することができる。更
にまた、勿論、空気圧作動シーリングのない公知の弁装
置を有している通常のロック装置も使用できる。
【0096】図1乃至図31に図示した真空加工処理装
置又はその一部分は、勿論本発明の詳細な説明に役立つ
実例のためのみのものである。従って、変更が有意な又
は必要なものである場合には、図示の装置は、Xの任意
な方法に変更でき、補足しあるいは拡大できる。そのた
め特に、すべての従来技術に記された文献、又はその中
に提案された装置は、本発明の精神において、本発明に
より請求された空気圧又は液圧作動可能なシーリングに
よって、装置部分又は加工処理チャンバのそれぞれの密
閉を行なうことができるように、変更し、又は変化でき
ることを述べておかなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基本原理を示す概略断面図であっ
て、空気圧又は液圧で作動可能なシーリングの不作動状
態を示す図である。
【図2】図1と同様な概略断面図であって、空気圧又は
液圧で作動可能なシーリングの作動状態を示す図であ
る。
【図3】シーリング保護のための側部遮光装置の取付を
示す断面図である。
【図4】空気圧又は液圧で作動可能なシーリングの別の
実施例を示す概略図である。
【図5】空気圧又は液圧で作動可能なシーリングの別の
実施例を示す概略図である。
【図6】空気圧又は液圧で作動可能なシーリングの別の
実施例を示す概略図である。
【図7】空気圧又は液圧で作動可能なシーリングの別の
実施例を示す概略図である。
【図8】空気圧又は液圧で作動可能なシーリングの別の
実施例を示す概略図である。
【図9】空気圧又は液圧で作動可能なシーリングの別の
実施例を示す概略図である。
【図10】空気圧又は液圧で作動可能なシーリングの別
の実施例を示す概略図である。
【図11】本発明に従って構成された真空加工処理装置
の可能な実施例を示す概略斜視図である。
【図12】図11の縦断面図である。
【図13】図10の横断面図である。
【図14】図11乃至図13の実施例に類似した実施例
を示す縦断面図である。
【図15】図14の横断面図である。
【図16】真空加工装置の更に別の実施例を示す縦断面
図である。
【図17】図16の水平断面図である。
【図18】図17の横断面図である。
【図19】4つの互に分離した加工処理ステーションを
有する真空多重加工処理装置を示す平面図である。
【図20】図19のI−I線に沿う断面図である。
【図21】扁平な基板のための真空加工処理装置の加工
処理チヤンバーの更に別の変形例を示す平面図である。
【図22】図21の横断面図である。
【図23】図19及び図20に類似した真空多重加工処
理装置であって、扁平な基板の処理及びコーテイングの
ための更に別の実施例を示す断面図である。
【図24】本発明による真空加工処理装置の更に別の実
施例であって、多数の加工処理チヤンバーと、基板を装
置に出し入れするための出入りゲートとを有する真空加
工処理装置を示す断面図である。
【図25】図24の平面図である。
【図26】球形表面を有する材料の斜視図である。
【図27】図26の表面部分領域の密封分離加工処理を
示す概略斜視図でるあ。
【図28】通路開口を密封遮断するための本発明による
弁の構成を示す断面図である。
【図29】本発明による加工処理装置の更に別の好まし
い実施例を示す水平断面図である。
【図30】図29の縦断面図である。
【図31】図29の側方から見た部分横断面図である。
【符号の説明】
(01),(1)…外壁 (02),(3)…中間壁 (03),(4)…処理チヤンバー (04),(5)…シーリング (05),(9)…空気圧又は液圧システム(装置) (06),(10)…ガイド (07),(12)…内部 (08),(13)…チヤンバー要素(収容容器) (09),(22)…開口 (10),(24)…真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロマン シェルトラー オーストリア国,6922 ボルフルト,ロレ ンツ シェルトラーシュトラーセ 18

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板又は材料の表面処理のための真空加
    工処理装置において、 装置及び/又はその一部分の密閉のために空気圧又は液
    圧で作動可能又は駆動可能な少なくとも1つのシーリン
    グ(5;35;51a,51d;56a,56b;58
    c,58d;55b,55c;65,75)が設けられ
    ることを特徴とする真空加工処理装置。
  2. 【請求項2】 シーリングが、ホース状、ブロー状、風
    船状あるいはメンブラン状であり、その表面が、内部の
    中心に、あるいはシーリング又はメンブランの側面に、
    ガスあるいは液体の導入によって、装置あるいはその一
    部分を密閉又は分離するため、伸縮可能に拡大される請
    求項1に記載の真空加工処理装置。
  3. 【請求項3】 シーリングが、天然又は合成ゴム、伸縮
    可能な又はプラスチック合成樹脂材料又は重合体材料の
    ような、弾性及び/又は伸縮可能な材料から成っている
    請求項1又は2に記載の真空加工処理装置。
  4. 【請求項4】 シーリングが下記の材料ブタジエン・ポ
    リメライド、ブタジエン・スチロール共重合体、シリコ
    ン、ポリウレタン、特にフッ化エラストマのようなエラ
    ストマ、及び/又はポリウレタンあるいはエラストマポ
    リアミドのような弾性熱可塑物より作られている請求項
    1〜3のいづれか1つの項に記載の真空加工処理装置。
  5. 【請求項5】 シーリングが、ベロー状に形成されてお
    り、末端にある弾性シール材料(5c)が少なくとも部
    分的にカバーしている、すべて金属のベロー(5b)を
    含む請求項1〜4のいづれか1つの項に記載の真空加工
    処理装置。
  6. 【請求項6】 装置が少なくとも1つのチャンバ(1
    7,32,37a,38,39,51,56,58,5
    5,62,88)を有し、これ等がそれぞれ空気圧又は
    液圧作動可能なシーリングによって閉鎖可能又は分離可
    能である請求項1〜5のいづれか1つの項に記載の真空
    加工処理装置。
  7. 【請求項7】 装置あるいはその一部領域のシールのた
    め少なくとも1つの弁をする、基板又は材料の表面処理
    のための真空加工処理装置であって、シーリング輪郭に
    沿って、弁内あるいは弁に、少なくとも1つの空気圧あ
    るいは液圧で作動可能なシーリング(5,35,51
    a,51d,56a,56b,58c,58d,55
    b,55c,65,75,84,84a)が配置されて
    いる請求項1〜6のいづれか1つに記載の真空加工処理
    装置。
  8. 【請求項8】 装置が、少なくとも1つの加工処理ステ
    ーション及び/又はロックチャンバと、基板あるいは材
    料(20,40,60,95)の収容のため、1又はそ
    れ以上のチャンバ状の収容容器(12,32,88)又
    は少なくとも1方側が開放した容器であって、移送機構
    によってステーション間をシフト可能に又は変換可能に
    配置されている容器と、加工処理プロセス実施のための
    ステーションにおけるそれぞれの位置においてチャンバ
    状の収容容器又は容器を密封して分離又は閉止するた
    め、一部又はすべてのステーションにおいて空気圧ある
    いは液圧で作動可能なシーリングとを有している請求項
    1〜7のいづれか1つの項に記載の真空加工処理装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも1つの外部装置領域と、少な
    くとも1つの内部装置領域とが設けられていて、この場
    合に、外部あるいは内部装置領域を密封し分離するた
    め、外部及び/又は内部装置領域に、空気圧あるいは液
    圧で作動可能なシーリングが設けられている請求項1〜
    8のいづれか1つの項に記載の真空加工処理装置。
  10. 【請求項10】 主チャンバ又は分配チャンバが設けら
    れており、その中のコーテイングすべき基板又は材料
    が、移送機構によって少なくとも2つの加工処理チャン
    バ間又はロックチャンバと少なくとも1つの加工処理チ
    ャンバとの間に搬送される、その場合に、一部又はすべ
    ての加工処理チャンバ又はロックチャンバが、液圧ある
    いは空気圧で作動可能なシーリングによって、主チャン
    バ又は分配チャンバに対して密封分離可能である請求項
    1〜9のいづれか1つの項に記載の真空加工処理装置。
  11. 【請求項11】 装置がシリンダ状に形成されており、
    そして、加工処理すべき基板(95)を収容するための
    少なくとも1つの収容チャンバ又は容器(88)が、周
    辺に外方に向いたチャンバ開口を有している円形又はシ
    リンダ状の分配チャンバ(81)のシエルに沿って配置
    されており、これ等の開口が、それぞれの加工処理位置
    において、加工処理又はプロセスチャンバを形成するた
    めに、シリンダシエルに配置された対応する加工処理ス
    テーション(83a)に対して向けられており、それ等
    の収容チャンバ又は容器あるいは、シリンダシエル(8
    1)が、シリンダ中心軸の周りに回転可能に配置されて
    おり、従って1つの加工処理ステーションから次の加工
    処理ステーションに移動されるように、収容チャンバ又
    は容器が、シリンダシエルと相対的に移動可能であり、
    その場合に、一部あるいはすべての収容チャンバ又は容
    器及び/又は加工処理ステーションが、加工処理プロセ
    スのとき加工処理又はプロセスチャンバを密封し分離す
    るため、空気圧あるいは液圧で作動可能なシーリング
    (84,84a)を備えている請求項9又は10に記載
    の真空加工処理装置。
  12. 【請求項12】 個々のチャンバが、スライド状、プレ
    ート状あるいはディスク状の要素(71)を有している
    弁によって、外部の装置領域又は主チャンバから互に分
    離可能であり、その場合に、その密封分離が、空気圧あ
    るいは液圧で作動可能なシーリング(75)によって、
    スライド状、プレート状あるいはディスク状の要素のシ
    ーリング輪郭の領域において、その閉じた状態のとき行
    なわれる請求項9〜11のいづれか1つの項に記載の真
    空加工処理装置。
  13. 【請求項13】 ディスク状又は扁平な物体(40)を
    処理する真空加工処理装置であって、1又はそれ以上の
    平らな移送ベース(n)(33,36)あるいは移送プレ
    ートが、物体を少なくとも2つの加工処理ステーション
    (37,39)間、又はロックチャンバと、少なくとも
    1つの加工処理チャンバとの間にシフトするため、設け
    られており、その場合に、一部あるいはすべてのステー
    ションの領域において、移送ベース(n)(36)に対す
    る方向に、液圧あるいは空気圧で作動可能なシーリング
    (35)が設けられていて、その膨脹路又はストローク
    が、引っ込んだ状態のとき、ディスク状の物体及び移送
    ベース(n)を自由に加工処理ステーションに出入りす
    るようにシフト可能であり、しかしステーションで加工
    処理実施のときには、シーリングによって直接、移送ベ
    ースあるいは移送ベースに密着してそれぞれのステーシ
    ョンの密封分離を保証している請求項1〜12のいづれ
    か1つの項に記載の真空加工処理装置。
  14. 【請求項14】 通路開口又は通路を介して互に連絡し
    ている2つの室(72,74)の密封分離のための弁、
    特に真空加工処理装置あるいはその一部領域の密封分離
    のための弁において、 通路開口の密封閉鎖あるいは2つの室間の連絡のため
    の、少なくとも1つの空気圧あるいは液圧で作動可能な
    又は駆動可能なシーリング(75)を特徴とする弁。
  15. 【請求項15】 弁が、スライド状、プレート状あるい
    はディスク状の要素(71)と、閉じた状態のときプレ
    ート状、スライド状あるいはディスク状の要素の閉止輪
    郭に沿って少なくとも1つの液圧あるいは空気圧で作動
    可能なシーリング(75)とを有している請求項14に
    記載の弁。
  16. 【請求項16】 PVD,CVD、エッチング法、加熱
    法及び/又はプラズマ法による基板あるいは材料の加工
    処理を特徴とする請求項1〜13のいづれか1つの項に
    記載の装置の適用。
  17. 【請求項17】 基板あるいは材料の表面処理のための
    真空加工処理装置の密封閉鎖又は分離方法において、 1又はそれ以上の液圧あるいは空気圧で作動可能なシー
    リング又はメンブランが、それ等の表面が装置内部ある
    いはその一部領域とそのそれぞれの周囲との間を連絡す
    る開口が密閉されるように拡大されるように作動される
    ことを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 基板あるいは材料の別々の加工処理プ
    ロセス実施のための真空加工処理装置内の少なくとも1
    つの加工処理ステーション及び/又はロックチャンバの
    密閉又は分離方法において、 少なくとも、ステーションあるいはチャンバに、液圧又
    は空気圧で作動するシーリングが設けられており、その
    シーリングが、それぞれのステーションあるいはチャン
    バを密閉するため、プロセス実施中に作動され、そして
    ステーション及び/又はチャンバとステーションとの間
    に基板又は材料のシフトを可能にするため、不作動にさ
    れるか、又は引っ込められることを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 装置又はその一部領域、あるいは加工
    処理ステーション及び/又はロックチャンバの閉止及び
    再開放のため、プレート状、スライド状あるいはディス
    ク状の要素を有する弁が設けられており、その場合に、
    密閉のため弁のプレート状、スライド状あるいはディス
    ク状の要素が閉じられ、そして次に、弁の要素の閉止輪
    郭に沿って液圧あるいは空気圧で作動するシーリング
    が、それぞれの輪郭にぴったりと接して作動するシーリ
    ングによって、完全な密閉又は密封分離が達成されるよ
    うに作動される請求項17又は18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 表面部分領域の加工処理プロセス実施
    のため、処理すべき基板の表面部分領域の密封分離又は
    密閉方法において、 基板又は材料が、処理すべき部分領域が、処理チャンバ
    の壁に隣接するように、加工処理チャンバに導かれる、
    その場合に、1又はそれ以上の液圧あるいは空気圧で作
    動可能な、チャンバの壁におけるシーリングによって、
    基板又は材料の部分領域が密封分離されるので、加工処
    理チャンバが密閉されることができる、そして基板の表
    面の部分領域において、加工処理プロセスを実施するこ
    とができることを特徴とする方法。
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