JPH0639156A - 二連刃のシェーバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏心カムに設けた下段の偏心軸を細くして、
二連内刃をバランスよく振動させる。 【構成】 連結ロッド５Ａ、５Ｂは、偏心カム３の偏心
軸３Ａ、３Ｂに連結される端部に、偏心軸３Ａ、３Ｂを
回転自在に挿入できる内形の回転孔６を有する。回転孔
６に連通して、半径方向に切欠７を設けている。連結ロ
ッド５Ｂは、少なくとも回転孔６を構成する部分を弾性
変形材料としている。連結ロッド５Ｂを弾性変形して、
切欠７から偏心軸３Ｂを回転孔６に挿入できるように構
成している。 【効果】 下段の偏心軸を太くする必要がないので、二
段の偏心軸は、２本の連結ロッドをバランスをよく振動
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、二連刃のシェーバーに
関し、とくに、内刃を駆動する部分に特徴がある二連刃
のシェーバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】二連刃のシェーバーは、１個のモーター
で二連の内刃を振動させる。この構造のシェーバーは、
二連の内刃を互いに逆方向に往復運動させることによっ
て振動を少なくできる。それは、反対方向に振動する内
刃が互いに振動を打ち消すからである。また、この構造
のシェーバーは、二連にすることによって各々の外刃の
曲率半径を小さくできるので、深剃りできる特長もあ
る。小さい曲率半径に湾曲した外刃は、先端の狭い面積
で皮膚を強く押圧できるからである。

【０００３】二連の内刃を反対方向に駆動するシェーバ
ーの駆動機構は、例えば特開昭５６−２０４８４号公報
に記載されている。この公報に記載されるシェーバー
は、モーターの回転を、偏心カムと連結ロッドとで往復
運動に変換する。偏心カムはモーターの回転軸に固定さ
れる。偏心カムは二段の偏心軸を有し、各々の偏心軸
に、連結ロッドを連結している。この機構で二連の内刃
を駆動するシェーバーの内部構造の一例を図１に示して
いる。この図に示すシェーバーは、二連の内刃を互いに
逆方向に振動させるために、二段の偏心軸３Ａ及び３Ｂ
の軸心は、偏心カム３の回転中心に対して互いに対称に
配設されている。図１に示す偏心カム３は、下段の偏心
軸３Ｂを偏心カム３の中心から右側に偏心して設け、さ
らに、下段の偏心軸３Ｂの先端に、上段の偏心軸３Ａを
偏心カム３の中心から反対方向である左側に偏心して設
けている。このように偏心軸の軸心を、偏心カム３の回
転中心に対して、対称に設けることで、二連の内刃の振
動ストロークを同一にすることができる。偏心カムの平
面図を図２に示している。この図に示すように、偏心カ
ム３は、上段の偏心軸３Ａを、反対方向に偏心した下段
の偏心軸３Ｂの先端に設けている。この偏心カム３は、
下段の偏心軸３Ｂを相当に太くする必要がある。例え
ば、図２において、偏心カム３の中心と偏心軸３Ａ、３
Ｂとの距離をｄ、上段の偏心軸３Ａの半径をＲ1とする
とき、下段偏心軸３Ｂの半径Ｒ2は、Ｒ2≧２ｄ＋Ｒ1と
する必要がある。したがって、上段偏心軸３Ａの直径に
対して、下段偏心軸３Ｂを相当に太くする必要がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】図１に示すように、太
さが異なる偏心軸に２本の連結ロッド５Ａ、５Ｂを連結
して二連の内刃１を振動させると、両方の内刃１を同じ
条件で振動させることはできない。下段の太い偏心軸３
Ｂに連結される下段の連結ロッド５Ｂは、偏心軸３Ｂと
の摺動面積が大きく、摩擦抵抗が大きくなる。細い偏心
軸３Ａに連結される連結ロッド５Ａは、接触面積が小さ
くて、摩擦抵抗が小さい。すなわち、一方の連結ロッド
５Ａは、非常に振動しやすい状態で偏心カム３に連結さ
れ、他方の連結ロッド５Ｂは、軽く振動できない状態で
偏心カム３に連結される。したがって、二つの内刃振動
子２は互いにアンバランスに偏心カムに連結され、片方
の内刃１が止まりやすくなり、切れ味が低下する。ま
た、太い偏心軸３Ｂと連結ロッド５Ｂとの連結部分の摩
擦抵抗が大きくなり、駆動時の負荷電流が増加して起動
性能が悪くなり、さらに、１回の充電で使用できる回数
が少なくなる欠点があった。さらにまた、摩擦面積が大
きいと、刃部の負荷変動の影響を受けやすくなる欠点も
あった。

【０００５】本発明は、これらの欠点を解決することを
目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、二連
の内刃をバランスよく振動できる二連刃のシェーバーを
提供するにことある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のシェーバーは、
前述の目的を達成するために下記の構成を備える。すな
わち、本発明のシェーバーは、モーター４と、モーター
４の回転軸に連結され回転軸から各々偏心した位置に各
偏心軸３Ａ、３Ｂを備えた偏心カム３と、偏心カム３の
各偏心軸３Ａ、３Ｂに連結された連結ロッド５Ａ、５Ｂ
と、連結ロッド５Ａ、５Ｂに連結された一対の内刃振動
子２とを備える二連刃のシェーバーにおいて、下記の構
成を有することを特徴とするものである。 （ａ） 偏心カム３は、各偏心軸３Ａ、３Ｂを各々上段
と下段に備えている。 （ｂ） 連結ロッド５Ａ、５Ｂは、偏心軸３Ａ、３Ｂを
回転自在に挿入する回転孔６を備えている。下段の偏心
軸３Ｂに連結される連結ロッド５Ｂは、回転孔６に連通
して切欠７が設けられている。 （ｃ） 下段の偏心軸３Ｂに連結する連結ロッド５Ｂ
は、少なくとも回転孔６を構成する部分を弾性変形可能
な材料としており、偏心軸３Ｂは連結ロッド５Ｂの弾性
変形によって切欠７から回転孔６に挿入できるように構
成されている。

【０００７】

【作用】本発明のシェーバーは、連結ロッド５Ｂの回転
孔６に、切欠７を設けると共に、弾力性を持たせてい
る。この構造の連結ロッド５Ｂは、切欠７を拡開して回
転孔６を下段の偏心軸３Ｂに連結できる。このようにし
て連結ロッド５Ｂを連結できる偏心カム３は、従来のよ
うに、下段の偏心軸３Ｂを太くする必要がない。それ
は、従来のように、下段の偏心軸３Ｂに連結する連結ロ
ッド５Ｂの回転孔６を、上段の偏心軸３Ａに挿入して軸
方向に移動して挿入する必要がなく、横から偏心軸３Ｂ
に挿入できるからである。従来のものにおいても、二段
の偏心軸３Ａ、３Ｂを１本の偏心軸として同じ太さにす
ることはできるが、この場合、二つの内刃振動子が同方
向に振動してしまい、振動を打ち消すことができない。
本発明の構成によれば、下段の偏心軸３Ｂを太くするこ
となく、二つの偏心軸を互いに偏心カムの回転中心に対
して対称位置に設けることができる。このため、二つの
内刃振動子を互いに逆方向にバランスよく振動させるこ
とができる。

【０００８】このような下段の偏心軸３Ｂを太くする必
要がない本発明のシェーバーは、下段の偏心軸３Ｂと連
結ロッド５Ｂとの連結部分の摩擦抵抗を少なくして、２
本の連結ロッド５Ａ、５Ｂをバランスよく往復運動させ
ることができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するためのシェーバーを例示するものであっ
て、本発明のシェーバーは、構成部品の材質、形状、構
造、配置を下記の構造に特定するものでない。本発明の
シェーバーは、特許請求の範囲において、種々の変更を
加えることができる。

【００１０】本発明のシェーバーは、二連の内刃をモー
ターに連結する部分に特長がある。外刃を連結する構
造、内刃を外刃の内部に配設する等の構造は、従来から
採用される構造、あるいは、これから開発される構造を
採用することができる。以下、内刃をモーターに連結す
る駆動機構について詳述する。図３と図４とに示すシェ
ーバーは、モーター４と、このモーター４の回転運動を
往復運動に変換する偏心カム３と、偏心カム３の偏心軸
３Ａ、３Ｂに連結ロッド５Ａ、５Ｂを介して連結される
二連の内刃振動子２とを備える。

【００１１】偏心カム３は、モーター４に直接回転され
るように、回転軸に圧入して連結されている。偏心カム
３は２本の連結ロッド５Ａ、５Ｂを介して二つの内刃振
動子２を往復運動させる。したがって、偏心カム３は、
モーター４の回転軸から互いに逆に偏心した位置に離さ
れて二段の偏心軸３Ａ、３Ｂを有する。二段の偏心軸３
Ａ、３Ｂは、別々に運動する２本の連結ロッド５Ａ、５
Ｂの回転孔６に連結される。上下二段に設けられた偏心
軸３Ａ、３Ｂは、２本の連結ロッド５Ａ、５Ｂを反対方
向に振動させる。それは、内刃振動子２によるシェーバ
ーの振動を少なくするためである。

【００１２】偏心カム３が連結ロッド５Ａ、５Ｂを反対
方向に振動させるために、二段の偏心軸３Ａ、３Ｂは偏
心カム３の回転中心に対して互いに反対側に偏心して配
設されている。さらに、内刃振動子２が往復運動するス
トロークを等しくするために、二段の偏心軸３Ａ、３Ｂ
と偏心カム３の回転中心との間隔は等しく設計されてい
る。図４に記す偏心カム３は、上下二段の偏心軸３Ａ、
３Ｂの間に円盤８を設け、上段の偏心軸３Ａは、この円
盤８を介して下段の偏心軸３Ｂに連結されている。

【００１３】上下二段の偏心軸３Ａ、３Ｂは、好ましく
は同じ太さに設計される。ただ、上下の偏心軸３Ａ、３
Ｂは、必ずしも全く同じ太さに設計する必要はない。例
えば、下段の偏心軸３Ｂを上段のものに比較して５０％
程度太くすることも可能である。二段の偏心軸３Ａ、３
Ｂの太さの差が５０％以下に設計すると、偏心軸３Ａ、
３Ｂと連結ロッド５Ａ、５Ｂの回転孔６との摩擦抵抗の
差がほとんどなく、二つの内刃振動子２をバランスして
振動できる。ちなみに、図２に示す従来の回転孔６は、
上下の偏心軸３Ａ、３Ｂの太さの差が６倍もあった。

【００１４】偏心カム３の偏心軸３Ａ、３Ｂに連結され
る連結ロッド５Ａ、５Ｂは、下段の連結ロッド５Ａ、５
Ｂと上段連結ロッド５Ａ、５Ｂの２本で構成される。さ
らに、下段の連結ロッド５Ａ、５Ｂにはロック片１０を
嵌入して、偏心軸３Ａ、３Ｂから抜け出るのを防止して
いる。

【００１５】下段の連結ロッド５Ｂは、中間にロック片
１０を挿入できる隙間１１を有する。また、図４に示す
ように、下段の連結ロッド５Ｂの左の端には、内刃振動
子２に連結する凸起１２を設けている。凸起１２と一直
線状に隙間１１にピン１３を設けている。さらに、これ
等の図において右端には、下段の偏心軸３Ｂが挿入され
る回転孔６を上下方向に貫通して設けている。回転孔６
に連通して、上下に貫通して円盤孔９を設けている。円
盤孔９は、偏心カム３の円盤８を挿通できる内径に設計
されている。回転孔６は切欠７を介して円盤孔９に連結
されている。

【００１６】切欠７は、円盤孔９に挿入された下段の偏
心軸３Ｂを回転孔６に案内するために設けられている。
切欠７は、偏心軸３Ｂを、円盤孔９から回転孔６に移動
させるときに多少拡開される。したがって、下段の連結
ロッド５Ｂは硬質プラスチック等の、多少弾性変形でき
る材料で成形される。切欠７から回転孔６に偏心軸３Ｂ
を移動させた後は、偏心軸３Ｂが回転孔６から抜け出な
いように、切欠７の開口幅は、好ましくは偏心軸３Ｂの
太さよりも狭く設計される。ただ、本実施例のように、
ロック片１０で偏心軸３Ｂが回転孔６から抜け出るのを
阻止するものは、必ずしも切欠７の幅を回転孔６の太さ
よりも狭くする必要はない。

【００１７】ロック片１０は、回転孔６に挿入した偏心
軸３Ｂが抜け出るのを防止するもので、下段の連結ロッ
ド５Ｂの隙間１１に嵌入される。図４に示すロック片１
０は、隙間１１のピン１３を案内する凹部１４を左端に
設け、右端には、回転孔６に挿入された偏心軸３Ｂを案
内する溝１５を設け、さらに、右側の上面には、円盤孔
９に嵌入される突起１６を設けている。

【００１８】上段連結ロッド５Ａは、偏心カム３の上段
に設けられた偏心軸３Ａに連結される回転孔６を一端
に、他端には、内刃振動子２に連結する凸起１２を設け
ている。両連結ロッド５Ａ、５Ｂの回転孔６は、偏心軸
３Ａ、３Ｂに回転自在に挿入できるように、偏心軸３
Ａ、３Ｂの外形にほぼ等しく、あるいはこれよりも多少
大きく設計されている。さらに、両連結ロッド５Ａ、５
Ｂの凸起１２は、先端にＥリング１９を嵌入する溝を設
けている。凸起１２は、内刃振動子２に設けられた連結
孔１７に挿入され、連結ロッド５Ａ、５Ｂは凸起１２を
介して振動台に連結される。振動台の連結孔１７に挿入
された凸起１２は、先端にＥリング１９が嵌入される。
Ｅリング１９は連結ロッド５Ａ、５Ｂが振動台から抜け
るのを防止する。

【００１９】この構造の連結ロッド５Ａ、５Ｂと偏心カ
ム３とは下記のようにして組み立てられる。 偏心カム３の下段の偏心軸３Ｂに下段の連結ロッド
５Ｂを連結する。下段の連結ロッド５Ｂは、図４に示す
ように、円盤孔９に偏心カム３の円盤８を通して下段の
偏心軸３Ｂを円盤孔９に案内し、その後、切欠７から回
転孔６に偏心軸３Ｂを案内して連結する。このとき、ロ
ック片１０は下段の連結ロッド５Ｂから外しておく。ロ
ック片１０は図５ないし図１０に示すようにして、下段
の連結ロッド５Ｂに連結する。 すなわち、図５ないし図６に示すように、ロック片
１０の凹部１４を、偏心カム３の隙間１１の右側に設け
たピン１３に案内する。 図７ないし図９に示すように、ロック片１０を回動
する。 図１０に示すように、ロック片１０を下段の連結ロ
ッド５Ｂの隙間１１に完全に押し込み、ロック片１０の
上面の突起１６を円盤孔９に嵌入する。ロック片１０は
突起１６を円盤孔９に係止して、偏心カム３の隙間１１
から抜け出るのが防止される。この状態において、ロッ
ク片１０の溝１５に、偏心軸３Ａ、３Ｂが案内される。
ロック片１０は、溝１５でもって偏心軸３Ｂを円盤孔９
に押し込む状態に保持し、偏心軸３Ｂが回転孔６から抜
け出るのを防止する。 上段の偏心軸３Ａに、上段連結ロッド５Ａの回転孔
６を挿入を連結する。 上段連結ロッド５Ａと下段の連結ロッド５Ｂの凸起
１２を振動台の連結孔１７に挿入し、先端にＥリング１
９を嵌入する。

【００２０】このようにして連結された連結ロッド５
Ａ、５Ｂと偏心カム３の相対位置を図１１ないし図１３
に示している。図１１は、連結ロッド５Ａ、５Ｂを連結
した偏心カム３を上面から見た図、図１２は偏心カム３
に二段に設ける偏心軸３Ａ、３Ｂの位置を示す図、図１
３は連結ロッド５Ａ、５Ｂの相対位置を示す図である。

【００２１】二連の内刃１は、振動子２に連結されてい
る。二連の内刃振動子２は、互いに平行な方向に振動で
きるように平行に配設され、両端の弾性片を介してケー
スに連結される。内刃振動子２は、上方に突出して内刃
１に連結される連結ロッド１８を有する。

【００２２】

【発明の効果】この考案の二連刃のシェーバーは、二連
の内刃をバランスよく振動させることが可能である。そ
れは、下段の偏心軸を、上段の偏心軸よりも太くするこ
となく連結ロッドを連結できるからである。すなわち、
本発明のシェーバーは、下段の連結ロッドに設けた回転
孔に切欠を設けると共に、この部分を弾性変形できる材
質としているので、切欠を弾性的に拡開することによっ
て、回転孔を偏心カムの偏心軸に挿入できる。この状態
で偏心軸に連結できる連結ロッドは、従来のシェーバー
のように、下段の偏心軸を著しく太くする必要がない。
それは、連結ロッドの切欠を弾性的に拡開することによ
って、下段の連結ロッドを下段の偏心軸に連結できるか
らである。すなわち、本発明のシェーバーは、従来のよ
うに、下段の連結ロッドを、上段の偏心軸から下段の偏
心軸に挿通して連結する必要がなく、回転孔を、切欠か
ら直接に下段の偏心軸に連結できる。このようにして連
結できる本発明のシェーバーは、下段の偏心軸を太くす
ることなく、二段の偏心軸を同じ太さとして二連の内刃
振動子を互いに逆方向に振動できる。したがって、本発
明のシェーバーは、偏心軸の太さの差による負荷バラン
スのずれを防止して、二連の内刃をバランスよく振動で
きる特長がある。

【００２３】また、本発明のシェーバーは、下段の偏心
軸を太くする必要がないので、偏心軸と連結ロッドとの
摩擦抵抗を少なくできる。このため、モーターの起動電
流を減少でき、二連の内刃をバランスよく振動できて切
れあじがよくなり、さらに、１回の充電で使用できる回
数を多くできる特長がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】二連の外刃を有する従来のシェーバーの一例を
示す断面図

【図２】図１に示す偏心カムの二段の偏心軸と回転中心
とを示す平面図

【図３】本発明の一実施例のシェーバーの上部を示す断
面図

【図４】図３に示すシェーバーの内刃振動子を駆動する
部分を示す分解斜視図

【図５】下段の連結ロッドにロック片をセットする状態
を示す平面図

【図６】下段の連結ロッドにロック片をセットする状態
を示す平面図

【図７】下段の連結ロッドにロック片をセットする状態
を示す平面図

【図８】下段の連結ロッドにロック片をセットする状態
を示す平面図

【図９】下段の連結ロッドにロック片をセットする状態
を示す平面図

【図１０】下段の連結ロッドにロック片をセットする状
態を示す平面図

【図１１】偏心カムと連結ロッドの相対位置を示す平面
図

【図１２】偏心カムと連結ロッドの相対位置を示す平面
図

【図１３】偏心カムと連結ロッドの相対位置を示す平面
図

【符号の説明】

１…内刃 ２…内刃振動子 ３…偏心カム ３Ａ…上段の偏心軸 ３
Ｂ…下段の偏心軸 ４…モーター ５Ａ…上段の連結ロッド ５Ｂ…下段の連結ロッド ６…回転孔 ７…切欠 ８…円盤 ９…円盤孔 １０…ロック片 １１…隙間 １２…凸起 １３…ピン １４…凹部 １５…溝 １６…突起 １７…連結孔 １８…連結ロッド １９…Ｅリング

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 モーターと、このモーターの回転軸に連
   結され回転軸から各々偏心した位置に各偏心軸を備えた
   偏心カムと、偏心カムの各偏心軸に連結された連結ロッ
   ドと、この連結ロッドに連結された一対の内刃振動子と
   を備える二連刃のシェーバーにおいて、下記の構成を有
   することを特徴とする二連刃のシェーバー。 （ａ） 前記偏心カムは、各偏心軸を各々上段と下段に
   備えている。 （ｂ） 前記連結ロッドは、偏心軸を回転自在に挿入す
   る回転孔を有し、下段の偏心軸に連結される連結ロッド
   は、回転孔に連通して切欠を設けている。 （ｃ） 下段の偏心軸に連結する連結ロッドは、少なく
   とも回転孔を構成する部分を弾性変形可能な材料として
   おり、偏心軸は連結ロッドの弾性変形によって切欠から
   回転孔に挿入できるように構成されている。