JP4107942B2 - 電気かみそり - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は2連の内刃を有する電気かみそりに関し、とくに2連の内刃を互いに反対方向に往復運動させる電気かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】
特開2000−157762号公報に開示されるように、図1に示す電気かみそりは2連の内刃13を備える。内刃13は、外刃枠15に連結している外刃14の内面を往復運動しながら摺動してヒゲ剃りする。内刃13は、ケース1に内蔵している駆動機構で往復運動される振動台4に脱着できるように連結される。振動台4は、ケース1に設けている開口窓23を貫通してケース1の内側から外側に突出する。振動台4は往復運動するので、開口窓23は振動台4が衝突しないように大きく開口される。開口窓23と振動台4との間の隙間からヒゲ屑等がケースに侵入しないように、開口窓23はパッキン18で閉塞している。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−157762号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この構造の電気かみそりは、往復運動する内刃でパッキンが破損しやすい欠点がある。とくに、一対の内刃の間でパッキンが破損しやすい欠点がある。パッキンが破損されると、ヒゲや水等の異物が開口窓を通過してケース内に侵入し、侵入した異物が故障の原因となる。パッキンの破損を防止するために、組み立てる工程でパッキンの内面にグリースを塗布している。グリースは、パッキンの内面の滑りをよくしてパッキンの変形と摩擦を少なくして破損を防止する。しかしながら、グリースを塗布しても電気かみそりが長時間使用されるとパッキンが破損することがある。グリースは経年変化により潤滑性が低下し、さらにグリースの潤滑性のみでパッキンの破損を確実に阻止できないからである。
【0005】
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、パッキンの破損を有効に防止して、パッキン破損による故障を極減できる電気かみそりを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気かみそりは、隣接する2連の内刃13と、2連の内刃13を互いに反対方向に往復運動させる一対の振動台4と、各振動台4に連結した貫通部分27と、該貫通部分27を開口窓23に貫通させると共に、内部には振動台4を往復運動させる駆動機構を内蔵しているケース1と、このケース1の開口窓23を閉塞するようにケース1に固定されて、往復運動する振動台4に連結されて往復運動する貫通部分27と開口窓23との隙間を塞ぐ可撓性のパッキン18とを備える。この電気かみそりは、振動台4の往復運動方向から見て、貫通部分27の中心の間隔を、内刃13を連結する内刃連結部12の中心の間隔よりも広くしている。
【0007】
振動台4は、貫通部分27を連結している振動部4Cと、この振動部4Cの両側にあって振動部4Cを往復運動できるようにケース1に連結している弾性アーム部4Bと、駆動機構であるモーター5のカム軸6Aに連結されるスリット8を有する駆動凸部4Eとを備えることができる。この振動台4は、振動部4Cと弾性アーム部4Bと駆動凸部4Eとをプラスチックで一体的に成形すると共に、一対の振動台4は、振動部4Cが互いに平行になるように隣接してケース1に連結して、駆動凸部4Eを互いに隣接する振動台4の振動部4Cに向かって突出して設けることができる。
【0008】
パッキン18は、弾性変形するゴム状弾性体で成形することができる。このパッキン18は、振動台4の貫通部分27を貫通させる連結孔18Aを設けると共に、この連結孔18Aの内形を振動台4の貫通部分27よりも小さくすることができる。このパッキン18は、連結孔18Aに貫通部分27を挿通して、パッキン18の弾性収縮力で連結孔19Aを貫通部分27の表面に密着させることができる。
【0009】
さらに、本発明の電気かみそりは、振動台4の貫通部分27をプラスチックとして、内刃連結部12をプラスチック製の貫通部分27に連結している金属ロッドとすることができる。さらにまた、本発明の電気かみそりは、ケース1の開口窓23をパッキン18で水密構造に閉塞することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電気かみそりを例示するものであって、本発明は電気かみそりを以下のものに特定しない。
【0011】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0012】
図2に示す電気かみそりは、上端に外刃14、14を備える。そして、図の電気かみそりは、縦長のカミソリ本体11と、このカミソリ本体11の振動台に連結されて往復運動される内刃13と、カミソリ本体11の上に取り付けられ、内刃13を内面に摺動させて髭をカットする横長の外刃14を装着している外刃枠15とを備える。
本発明においては、特に、ことわりのない場合は、縦長のカミソリ本体11の延在方向(図2においては、紙面の上下方向)を縦方向、横長の外刃14の延在方向を横方向として説明する。
【0013】
カミソリ本体11は、図3と図4に示すインナーフレーム2をケース1に内蔵している。インナーフレーム2には、一対の振動台4を互いに反対方向に往復運動させる駆動機構を装着している。インナーフレームに固定される図4の駆動機構は、振動台を往復運動させるモーター5と、モーター5を回転させる電池16と、モーター5の回転を制御する回路基板17とを備える。
【0014】
ケース1は、プラスチックを筒状に成形している。ケース1の上下は、水密に閉塞されて内部を水密構造としている。この電気かみそりは、水洗いして綺麗に簡単に洗浄できる。ケース1は、図5に示すように、上端開口部を上蓋1Aで閉塞している。ケース1の上蓋1Aは、振動台4の貫通部分27をケース1内から外部に突出させるために開口窓23を開口している。開口窓23から水が侵入しないように、図6の断面図に示すように、往復運動する振動台4と開口窓23との隙間を可撓性のパッキン18で閉塞している。水洗する電気かみそりは、パッキン18でもってケース1の開口窓23を水密構造に閉塞する。ただし、本発明の電気かみそりは、パッキン18が必ずしも開口窓23を水密に閉塞する必要はない。パッキン18は、ヒゲ屑が通過しないように開口窓23を閉塞することもできる。この電気かみそりは、パッキン18でもってヒゲ屑がケース1内に侵入するのを防止できる。
【0015】
パッキン18は弾性変形するゴム状弾性体を成形したもので、図示するように、外形が矩形板状であって、外周縁部分18Dを開口窓23の周縁に固定している。さらにパッキン18は、振動台4の貫通部分27を貫通させる2つの連結孔18Aを開口している。連結孔18Aは、内形を振動台4の貫通部分27よりも小さくしている。このパッキン18は、連結孔18Aに振動台4の貫通部分27を挿通して、パッキン18の弾性収縮力で連結孔18Aを貫通部分27の表面に水密に密着できる。パッキン18は、連結孔18Aに貫通部分27を接着して水密に振動台4を連結することもできる。
【0016】
パッキン18は、外周縁部分18Dをケース1の上蓋1Aに挟着して、水密にケース1の開口窓23に連結される。パッキン18を挟着する上蓋1Aは、上蓋本体1aに上プレート19を積層して、上蓋本体1aと上プレート19とでパッキン18の外周縁部分18Dを挟着して固定している。上蓋本体1aはプラスチックの成形体で、図6に示すように、開口窓23の周縁に沿って上面に固定溝7を設けている。パッキン18は、上蓋本体1aの固定溝7に嵌入される凸条18Bを外周縁部分18Dの全周に設けている。さらに、上蓋本体1aと上プレート19は、同じ位置に開口窓23を設けている。パッキン18の凸条18Bは上蓋本体1aの固定溝7に嵌入される。この状態で、上蓋本体1aの上に上プレート19が固定されると、パッキン18の外周縁部分18Dは上蓋本体1aと上プレート19に挟着して固定される。上プレート19は金属板をプレス成形して製作されたもので、止ネジ10を介して上蓋本体1aに積層して固定される。
【0017】
さらに、パッキン18は、図6の断面図に示すように、連結孔18Aの周囲に沿ってU曲部分18Cを設けている。いいかえると、連結孔18Aと外周縁部分18Dとの間にU曲部分18Cを設け、隣接する一対の振動台4の貫通部分27の間には、互いに隣接して2連のU曲部分18Cを設けている。パッキン18は、外周縁部分18Dをケース1に固定し、連結孔18Aを振動台4の貫通部分27に連結している。この構造で開口窓23を閉塞しているパッキン18は、振動台4が往復運動するとき変形される。U曲部分18Cのあるパッキン18は、変形をU曲部分18Cで吸収して破損するのを有効に防止する。
【0018】
ケース1は、図3と図4に示すインナーフレーム2を内蔵している。これらの図は、ケース1から引き出されたインナーフレーム2を示している。インナーフレーム2は、プラスチックを成形して製作されている。インナーフレーム2は、下部の両側に2本の電池16を固定して、電池16と反対面に回路基板17を固定している。さらに、インナーフレーム2は、上部の中央に、モーター5を縦に固定している。図3のインナーフレーム2は、電池16を嵌着して定位置に装着するための嵌着凹部2Aを両側に設けており、上部の中央にはモーター5を嵌着して定位置に固定する嵌着凹部2Bを設けている。モーター5をセットする嵌着凹部2Bは、両側の底面にリブを一体成形して、モーター5を定位置に嵌着して固定している。
【0019】
さらに、インナーフレーム2は、図3の正面図と図4の斜視図に示すように、上端の両側部に連結台3を突出させるように一体成形している。連結台3は、モーター5のカム6で振動される2連の振動台4の弾性アーム部4Bの端部である固定部4Aを連結する。連結台3は、振動台4の固定部4Aを貫通する止ネジ10がねじ込まれて固定部4Aを所定の位置に連結する。連結台3は、上端面に、この止ネジ10をねじ込むネジ孔3Aを設けている。
【0020】
インナーフレーム2の連結台3に連結される2連の振動台4は、一体成形した貫通部分27を連結しており、貫通部分27を連結している振動部4Cと、この振動部4Cの両側にあって振動部4Cを往復運動できるようにインナーフレーム2を介してケース1に連結している弾性アーム部4Bと、駆動機構であるモーター5のカム軸6Aに連結されるスリット8を有する駆動凸部4Eとを備えている。この振動台4は、振動部4Cと弾性アーム部4Bと駆動凸部4Eをプラスチックで一体的に成形しており、一対の振動台4は、振動部4Cが互いに平行になるように隣接してインナーフレーム2を介してケース1に連結している。駆動凸部4Eは、図6と図7に示すように、互いに隣接する振動台4の振動部4Cに向かって突出して、モーター5のカム軸6Aに連結される。
【0021】
図7に示す振動台4は、連結台3に固定される固定部4Aを弾性アーム部4Bの先端に設けている。固定部4Aは、U極された弾性アーム4Bを介して振動部4Cに連結される。この図の振動台4は、全体を硬質のプラスチックで一体成形して、弾性アーム4Bを弾性変形できるように薄く成形している。上述のように、振動台4の振動部4Cに連結している駆動凸部4Eは、回転するカム軸6Aで振動されるように、カム軸6Aを案内するスリット8を設けている。このスリット8は、駆動凸部4Eの延長方向に延長して設けられており先端を開口している。スリット8の幅はカム軸6Aの外径にほぼ等しくしている。
【0022】
2連の振動台4は、上下のカム軸6Aに別々に連結される。図7に示す振動台4は、図において右上の振動台4の駆動凸部4Eに設けたスリット8を、下側のカム軸6Aに連結し、左下の振動台4の駆動凸部4Eに設けたスリット8を、上側のカム軸6Aに連結している。したがって、右上に図示する振動台4は、振動部4Cの下側にスリット8のある駆動凸部4Eを設け、図7に示すように、上下の二段構造としている。スリット8は、振動台4の固定部4Aを連結台3に装着した状態で、上下のカム軸6Aに案内される位置に設けている。
【0023】
ところで、後に詳細に説明するが、図6に示すように、両振動台4、4が互いに反対方向に往復運動することにより、重さのバランス等を考慮して、モーター5の円柱状モーター軸5Aの中心線に対して、振動台4、内刃連結部12及び内刃13等が、略左右対称の距離及び形状に配置されることになる。
本実施例の理解を容易にするために、振動台4がモーター5のカム軸6Aで往復運動される状態の模式図を図8に示す。ただし、この図は模式図であって、実際の往復運動の寸法を表しているものではない。この図に示すように、モーター軸5Aが回転運動するときに偏心回転するカム軸6Aが、振動部4Cの側面から突出している駆動凸部4Eのスリット8を摺動して振動部4Cを往復運動させると、振動部4Cは完全に振動部4Cの延在方向(図8において上下方向)に平行移動して往復運動するのではない。図の鎖線と実線とで示すように、カム軸6Aを中心として、円弧を描くように横方向にブレて往復運動し、振動部4Cに連結している貫通部分27に連結され内刃連結部12も、横方向にブレて往復運動することになる。そして、内刃連結部12に連結された内刃13も横方向にブレようとして、外刃14の内周に摺動することになるので、摩擦、振動、騒音が大きくなる。したがって、振動、騒音により使い勝手が悪く、また、摩擦により内刃13、外刃14の摩耗も早くなり、交換等が必要になる。
【0024】
このため、本実施例においては、モーター軸5Aに連結されたカム軸6Aと内刃連結部12との横方向の距離を小さくし、振動部4C及び内刃連結部12の横方向のブレ及びブレに伴う力も小さくなっている。カム軸6Aはモーター軸5Aを中心に偏心回転していることになるので、カム軸6Aと内刃連結部12との横方向の距離を小さくするということは、モーター軸5Aと内刃連結部12との距離を小さくすることになる。そして、上述のように、モーター5の円柱状モーター軸5Aの中心に対して、振動台4、内刃連結部12及び内刃13等が、略左右対称の距離及び形状に配置されていることより、モーター軸5Aと内刃連結部12との距離を小さくするということは、両内刃連結部12、12間の中心位置を小さくすることになる。これにより、内刃連結部12に連結された内刃13の横方向のブレ及びブレに伴う力も低減することができるので、内刃13が外刃14の内周に摺動することに伴う、摩擦、振動、騒音も低減することができる。
【0025】
さらに、2連の振動台4は、内刃13を振動させるために、振動台4の中央部分に、開口窓23に挿通される貫通部分27を垂直に設けており、この貫通部分27に内刃連結部12を連結している。内刃連結部12は略円柱状の金属製ロッドで、振動台4をプラスチックで成形するときにインサートして固定され、あるいは、貫通部分27に接着して固定され、あるいはまた、嵌入して固定され、連結される。
ここで、図8に示すように、貫通部分27の横断面は小判型の形状をしており、図8において、貫通部分27の左右方向及び上下方向の中心が、中心27Cであり、内刃連結部12の横断面の中心が、中心12Cである。図6においては、貫通部分27の縦方向の中心線27CLが中心であり、内刃連結部12の縦方向の中心線12CLが中心である。
【0026】
図6は、振動台4の往復運動方向より見たときに相当する図であって、振動台4の往復運動方向と垂直な面での断面図であり、図2の斜視図を正面から見たときの中央縦断面に相当するA−A線断面図である。
一対の振動台4は、図6に示すように、貫通部分27の中心の間隔(B)を内刃連結部12の中心の間隔(A)よりも広くしている。内刃13を互いに接近させながら、振動台4の貫通部分27を離してパッキン18の破損を防止するためである。上述の従来例で説明したように、従来においては、一対の振動台4の周囲を覆うパッキン18の間隔が小さく、摩耗して破損することがあったが、本実施例においては、図6に示す貫通部分27の中心の間隔(B)を大きくしているので、この部分でのパッキン18のU曲部分18Cが接触し、摩耗して破損することを低減することができる。
【0027】
また、図6において、内刃連結部12の中心の間隔(A)を小さくしていることより、上述のように、内刃連結部12に連結された内刃13の横方向のブレ及びブレに伴う力も低減することができるので、内刃13が外刃14の内周に摺動することに伴う、摩擦、振動、騒音を低減することができる。さらには、図6に示す貫通部分27の中心の間隔(B)に依存することなく、内刃連結部12の中心の間隔(A)を設定しているので、内刃連結部12に連結、連動する両内刃13及び外刃14の間隔も、間隔(B)に依存することなく設定することができる。
このため、各製品機種で異なる(図6に示す貫通部分27の中心の)間隔(B)を採用する場合であっても、間隔(B)に依存することなく、内刃連結部12の中心の間隔(A)を設定することができるので、たとえば、両内刃13、外刃14、外刃枠15、外刃ケース22等からなる外刃ユニットを各製品機種で共通化することができるので、コスト低減を図ることができる。
【0028】
貫通部分27の中心の間隔(B)は、内刃連結部12の中心の間隔(A)よりも、たとえば0.4〜2mm広く、好ましくは0.5〜1.5mm広く、さらに好ましくは0.5〜1mm広くする。貫通部分27と内刃連結部12の中心の間隔の差を大きくしてパッキン18の破損を有効に防止できる。ただ、中心の間隔の差が大きすぎると、貫通部分27と開口窓23の外周部である上蓋本体1a又は上プレート19との間隔が狭くなってこの部分でパッキン18が破損しやすくなる。したがって、貫通部分27と内刃連結部12の中心の間隔の差は、パッキン全体の破損を防止することから、好ましくは前述の範囲とする。
【0029】
2連の振動台4は、固定部4Aが連結台3に連結されてインナーフレーム2の定位置に装着される。図7と図9に示す2連の振動台4は、固定部4Aの一部に、連結台3に二重に積層する積層部9を設けている。図7において、右上の振動台4の積層部9は下に、左下の積層部9は上に積層される。両積層部9には、貫通孔9Aを設けている。図9に示すように、貫通孔9Aに止ネジ10を挿入し、積層部9を貫通する止ネジ10で、2連の振動台4の固定部4Aをインナーフレーム2の連結台3に固定している。この構造の振動台4は、止ネジ10で確実にインナーフレーム2に固定できる特長がある。
【0030】
さらに、この止ネジ10は、インナーフレーム2をケース1に固定する止ネジ10に併用している。この止ネジ10は、図5に示すように、上プレート19とケース1の上蓋1Aを貫通し、さらに、振動台4の積層部9を貫通して、インナーフレーム2の連結台3に設けたネジ孔3Aにねじ込んで固定している。振動台4の積層部9は、上蓋1Aと、インナーフレーム2の連結台3とに挟着されて固定される。
【0031】
さらに、インナーフレーム2の連結台3は、図4と図7に示すように、振動台4の固定部4Aを定位置に装着するために、上端面に位置決凸部24を設けている。また、2連の振動台4の固定部4Aには、この位置決凸部24を嵌入する嵌着部25である貫通孔または凹部を設けている。2連の振動台4は、各々の固定部4Aの嵌着部25を位置決凸部24に嵌入して定位置に装着される。
【0032】
さらに、振動台4と連結台3は、2連の振動台4の左右を誤って連結台3に装着するのを防止するために、固定部4Aと連結台3に設けられる嵌着部25と位置決凸部24とを異なる形状としている。図7に示す振動台4と連結台3は、紙面下側に積層される積層部9を有する固定部4Aに設けられる嵌着部25と、これに嵌入される位置決凸部24を小さくし、紙面上側に積層される積層部9を有する固定部4Aに設けられる嵌着部25と、これに嵌入される位置決凸部24を大きくしている。このように、2連の振動台4と連結台3とに、異なる形状の位置決凸部24と嵌着部25を設けた電気かみそりは、振動台4の左右を逆に連結する装着ミスを解消できる。この構造の電気かみそりは、2連の振動台4に、長さが異なる内刃連結部12を連結しているものに好都合である。図3に示す電気かみそりは、2連の外刃14に段差を設けているので(図2において、奥側に位置する外刃14が手前に位置する外刃14より高く位置している)、2連の外刃14に接触される内刃13の位置も異なる。内刃13は、内刃台20を介して内刃連結部12に連結されるので、この図の電気かみそりは、突出される外刃14の内面を摺動する内刃13を駆動する内刃連結部12を長くする必要がある。長さが異なる内刃連結部12を有する振動台4は、インナーフレーム2の決められた位置に連結する必要がある。
【0033】
振動台4に固定している金属ロッドである内刃連結部12は、図2に示すように、内刃台20を介して内刃13を連結している。内刃台20は、上方向に弾性的に押し出されるように、また、揺動できるように、さらにまた、横方向に回転できるように、内刃連結部12に連結している。内刃台20は、押しバネ21で弾性的に押し出され、ストッパ(図示せず)で内刃連結部12から抜けないようにしている。押しバネ21はコイルスプリングである。コイルスプリングである押しバネ21に内刃連結部12を挿入して、押しバネ21を内刃連結部12に連結している。押しバネ21は、下端で振動台4を押圧し、上端で内刃台20を押圧して、内刃台20を弾性的に押し上げている。押しバネ21で押圧される内刃台20は、ストッパがないと、振動台4から押し出されてしまう。ストッパは、押しバネ21に押される内刃台20が、内刃連結部12から抜けない位置で、移動しないように停止させる。ただし、ストッパは、内刃台20を全く移動しないように振動台4に連結するのではない。内刃台20は、内刃13を外刃14の内面に弾性的に押圧するストロークで、内刃連結部12に沿って往復運動できるように、内刃連結部12に連結される。
【0034】
内刃台20に連結された内刃13は、押しバネ21に押されて、外刃14の内面に弾性的に押圧される。この状態で、内刃13が外刃14の内面を摺動して、外刃14の髭孔を通過した髭を内刃13でカットする。この構造の電気かみそりは、内刃13をカミソリ本体11に連結しているので、外刃枠15をカミソリ本体11から外した状態で、外刃14の内側に付着する髭屑を簡単に除去できる特長がある。
【0035】
外刃枠15は、外刃14を脱着できるように装着している。外刃14は、プラスチック製の外刃ホルダーに、網刃をアーチ状に湾曲させて固定したものである。網刃は、厚さを、例えば、30〜100μm、最適には約50μmとする薄い金属板である。網刃は、無数の髭剃孔を開口している。外刃ホルダーは、硬質のプラスチックを、上下を開口した長方形の角筒状に成形したものである。
【0036】
図2の電気かみそりは、2連の外刃14を外刃ケース22に装着している。2連の外刃14は、それぞれ独立して出入りできるように外刃ケース22に装着している。外刃14は、プラスチック製の外刃ホルダーに一体成形している弾性アーム(図示せず)を介して、外刃ケース22から弾性的に押し出されるように連結される。弾性アームは、外刃ホルダーの下端縁から下方に傾斜する方向に突出して、先端を外刃ケース22に当接させて、外刃14を外刃ケース22から弾性的に押し出す。
【0037】
外刃ケース22が、外刃枠15の上端開口部である開口窓15Aに脱着自在に装着されて、外刃14が外刃枠15に脱着できるように連結される。外刃ケース22は、たとえば、両側面に引掛片を設け、この引掛片を、外刃枠15の内面に設けている凹部の引掛部に引っかける構造として、外刃枠15に脱着できるように装着できる。
【0038】
外刃枠15は、脱着フック26を介して脱着できるようにカミソリ本体11に連結され、あるいは、蝶番と脱着フックとを介して、カミソリ本体11に開閉できるように連結される。
【0039】
【発明の効果】
本発明の電気かみそりは、パッキンの破損を有効に防止して、パッキン破損による故障を極減できる特徴がある。それは本発明の電気かみそりが、一対の振動台に設けているケースの開口窓を貫通する貫通部分の中心の間隔を、内刃を連結する内刃連結部の中心の間隔よりも広くしているからである。この構造の電気かみそりは、中心の間隔を広くしている振動台の貫通部分にパッキンを設け、このパッキンで貫通部分とケースに設けている開口窓との隙間を閉塞する。このため、パッキンで閉塞される一対の貫通部分の間隔を広くしながら、一対の内刃を互いに接近でき、内刃を理想的な配置としながら、パッキンの破損を有効に防止できる特徴がある。互いに離された貫通部分に連結しているパッキンは、一対の貫通部分の間において、局部的に無理な変形が防止されるからである。
【0040】
また、内刃連結部の中心の間隔が小さくなることにより、内刃連結部に連結された内刃において、往復運動方向とは異なる方向のブレ及びブレに伴う力も低減することができるので、内刃が外刃の内周に摺動することに伴う、摩擦、振動、騒音を低減できる。
【0041】
さらには、貫通部分の中心の間隔に依存することなく内刃連結部の中心の間隔を設定しているので、内刃連結部に連結、連動する両内刃及び外刃の間隔も、間隔に依存することなく設定することができる。このため、各製品機種で異なる貫通部分の中心の間隔を採用する場合であっても、この間隔に依存することなく、内刃連結部の中心の間隔を設定することができるので、たとえば、両内刃、外刃、外刃枠、外刃ケース等からなる外刃ユニットを各製品機種で共通化することができ、コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電気かみそりの分解斜視図
【図2】本発明の一実施例にかかる電気かみそりの分解斜視図
【図3】図2に示す電気かみそりに内蔵されるインナーフレームの正面図
【図4】図3に示すインナーフレームの背面斜視図
【図5】ケースの上端開口部を上蓋で閉塞する状態を示す分解斜視図
【図6】パッキンの連結構造を示す拡大断面図(図2のA−A線断面に相当する)
【図7】振動台と連結台の連結構造を示す分解斜視図
【図8】振動台の往復運動を示す模式図(平面図に相当)
【図9】振動台を連結台に装着した状態を示す斜視図
【符号の説明】
1…ケース 1A…上蓋 1a…上蓋本体
2…インナーフレーム 2A…嵌着凹部 2B…嵌着凹部
3…連結台 3A…ネジ孔
4…振動台 4A…固定部 4B…弾性アーム部
4C…振動部 4E…駆動凸部
5…モーター 5A…モーター軸
6…カム 6A…カム軸
7…固定溝
8…スリット
9…積層部 9A…貫通孔
10…止ネジ
11…カミソリ本体
12…内刃連結部
13…内刃
14…外刃
15…外刃枠 15A…開口窓
16…電池
17…回路基板
18…パッキン 18A…連結孔 18B…凸条
18C…U曲部分 18D…外周縁部分
19…上プレート
20…内刃台
21…押しバネ
22…外刃ケース
23…開口窓
24…位置決凸部
25…嵌着部
26…脱着フック
27…貫通部分

Claims (5)

  1. 隣接する2連の内刃(13)と、2連の内刃(13)を互いに反対方向に往復運動させる一対の振動台(4)と、各振動台(4)に連結した貫通部分(27)と、該貫通部分(27)を開口窓(23)に貫通させると共に、内部には振動台(4)を往復運動させる駆動機構を内蔵しているケース(1)と、このケース(1)の開口窓(23)を閉塞するようにケース(1)に固定されて、往復運動する振動台(4)に連結されて往復運動する貫通部分(27)と開口窓(23)との隙間を塞ぐ可撓性のパッキン(18)とを備える電気かみそりであって、
    振動台(4)の往復運動方向から見て、貫通部分(27)の中心の間隔を、内刃(13)を連結する内刃連結部(12)の中心の間隔よりも広くしてなる電気かみそり。
  2. 振動台(4)が、貫通部分(27)を連結している振動部(4C)と、この振動部(4C)の両側にあって振動部(4C)を往復運動できるようにケース(1)に連結している弾性アーム部(4B)と、駆動機構であるモーター(5)のカム軸(6A)に連結されるスリット(8)を有する駆動凸部(4E)とを備えており、
    振動部(4C)と弾性アーム部(4B)と駆動凸部(4E)とはプラスチックで一体的に成形されており、一対の振動台(4)は振動部(4C)が互いに平行になるように隣接してケース(1)に連結され、駆動凸部(4E)を互いに隣接する振動台(4)の振動部(4C)に向かって突出している請求項1に記載される電気かみそり。
  3. パッキン(18)が弾性変形するゴム状弾性体で、振動台(4)の貫通部分(27)を貫通させる連結孔(18A)を有し、この連結孔(18A)の内形を振動台(4)の貫通部分(27)よりも小さくして、連結孔(18A)に貫通部分(27)を挿通して、パッキン(18)の弾性収縮力で連結孔(18A)を貫通部分(27)の表面に密着している請求項1に記載される電気かみそり。
  4. 貫通部分(27)がプラスチックで、内刃連結部(12)がプラスチック製の貫通部分(27)に連結している金属ロッドである請求項1に記載される電気かみそり。
  5. パッキン(18)が、ケース(1)の開口窓(23)を水密構造に閉塞している請求項1に記載される電気かみそり。
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